書籍/二十四孝図会(葛飾戴斗)・24 黄山谷 (完)
ラストは黄山谷。調度品や壁、植物、ひとつひとつの描き込みが細かいです。 1819年 葛飾戴斗 二十四孝図会 The British Museum所蔵黄山谷 貴顕聞天下 平生孝事親 汲泉涓溺器 婢妾豈無人 山谷は宋朝の詩人なり、今に至りて詩家の司といはるゝ人にて東破の弟子なり、家にあまたの人をつかひ妻もありけれども自ら母の大小便のうつわものを取あつかいて汚れたる時は、手づから是をあらひ清めて母にあたへ朝夕よくつかへておこたる事なし、されば一を以て十を知るときたなき限りをさへ斯のごとくなれば其外の事おしはかられて侍る山谷が孝義天下に顕れ元より慈悲心ふかく、下をあはれみ出入ほどの者にもふびんを加へ召…
2022/02/28 08:19