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埼玉県川口市バレエパーソナルスタジオビート
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https://balletstudiobeat.jimdofree.com/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0/
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バレリーナを目指す方から、趣味でバレエをされている方、スポーツ、歌手、演奏者等、幅広い方々に、機能的に身体を使える立ち方を指導しています。 お気軽にお問合せ下さい
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118回 / 356日(平均2.3回/週)

ブログ村参加:2019/09/26

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埼玉県川口市バレエパーソナルスタジオビート

埼玉県川口市バレエパーソナルスタジオビートさんの新着記事

1件〜30件

  • ロシアピアニズムセミナー

    先週、ロシアピアニズムのピアニストの方々を対象にしたセミナーを川口リリアでおこないました。 元々セミナーをやろうと考えていたわけではなく、Twitterのフォロワーの方が「ビートのレッスンをピアニスト達で体験して考察してみたい」ということでメンバー集めをしてピアノスタジオを予約してくださり、まさに受動的にセミナーを行いました。 参加メンバーは5名でピアノ指導者とロシアピアニズムを習っている方。 あえてセミナーで何をやるか段取りを決めることはせず、その場の会話や反応の流れでやることを決めました。 当日3時間かけてやったことを簡単に説明すると、外側の筋肉をゆるめる、内側や中心を使う感覚を感じる、重心の固定を無くし足や手を転がりやすくする、踏んだ力が腰首脳天に抜ける感覚など。 普段の立ち方や歩き方とは違う感覚を体験してもらいました。 そういったことをやりつつ、合間にピアノを弾いてもらい感覚を確かめてもらいました。 ビートでは、器具を使ったりいろいろな工夫をして普段とは違う「良い感覚」を体感してもらうことを重視しています。 それは海外の天才の感覚です。 そうした感覚を体感することが、ピアノ練習の大きなヒントになります。 そして、天才の言葉が直感的に理解できるようになります。 普通の人が普通の体で直感的に正しいと理解できることをやっていても、天才にはなれません。 天才は普通の人の感覚から、はみ出しているからです。 こういった感覚は、文章で読むのではなく、実際に体感することに意味があります。 文章では、どれだけ素晴らしい言葉も読む側の解釈で歪められてしまうからです。 今回は男性ピアニストの方が2人いたので、新しい発見も沢山ありました。 例えば脚の体重のかかり方に左右差がある場合、女性であれば骨盤にすぐに影響があるのですが、男性の場合は骨盤が閉まっていて中心が逃げない。 背中が硬そうだから腱鏡も使えてないのかと思いきや、肩甲骨の周りに無駄な力みはなく、音を体の中心で受けることが出来る。 男性の身体は中心が崩れにくくてズルいですね。 羨ましいです。 ただこの日受けて下さった女性の方々は脚が皆綺麗で、脚の修正はあまり必要なく、適切な刺激を加えることが主な内容となりました。 あまり変化を感じない女性もいましたが、おそらく元々の身体の条件がかなり良い方だったので、刺激に対する変化はあまり感じなかったのだと思います。 このような方の場合

  • 螺旋(らせん)のトリック

    剣道の竹刀の握り方、柔道の胴着の掴み方、着物の振袖を持つ等、日本人は小指を縮ませて何かをするのが得意です。 小指に力を入れると、手首から肩にかけて固まるので、少ない力で楽に動けるのです。 なぜ楽に動けるかと言うと、固めれば負荷が全身に分散されるからです。 だから指は強くなりません。 弱いから固めるのか、固めるから弱いのか。 どちらが先かは、わかりません。 これは、固まることで全身が繋がってしまう体です。 悪い意味での繋がりです。 元々、力の弱い日本人ならではの特徴です。 白人は波を伝えることで繋がる体です。 こちらは良い意味での繋がり。 固めないから強くなります。 日本人は「小指側から動きましょう」「小指側が主導です」と考える人も多いです。 この日本人にとって自然な動きを、海外のダンス、楽器演奏、スポーツに当てはめてしまうと、大きく本質からズレてしまいます。 ただ、ここで間違えやすいのが、欧米人の軸で動くと「小指側が主導に見えてしまう」といったトリックがあります。 なぜ「小指から」に見えてしまうかと言うと、欧米の方の足裏と手のひらは球だからです。 そうすると球が転がる時に大きく小指側から、螺旋(らせん)状に引き込まれます。 だから小指側が強い、小指主動に見えるのです。 実際は逆で、小指側が主動ではないから、小指側から動いて見えるのです。 面白いことに、完全に間違った動きと完全に正しい動きは、表面的にはそっくりに見えることがあります。 バレエでもそうです。 「小指側からしっかり使ってターンアウトする」と指導する方が結構います。 実際は日本人の脚は、白人や黒人より大転子が外に外れているから、小指側に重心がかかりやすい。 だから意識しやすいし、使いやすい。 それで小指側を使ったターンアウトが正解だと感じてしまう。 簡単に言ってしまえば、O脚で真ん中がないから、端っこの小指を使いやすいだけです。 これは外側から内側への螺旋。 外側で内側を動かす、間違ったバレエ。 本来のバレエは、内側から外側への螺旋。 内側で外側を動かします。 そして、多くの日本人が欧米の身体能力の高い人を見て「やっぱり小指大事!小指重要!」って思ってしまう。 実際に相手が「小指は意識してない」って言っても、意識してないだけで本当は小指主動なはずだと思いこんでしまうのです。 これは自分の感覚で相手の動きを解釈してしまう悪い例です。

  • 東洋人と女にはピアノは弾けない

    ロシアピアニズム体型とは、やや男性的な体型です。 女性らしい太ももからお尻にかけて丸みがある、どっしりとした体型ではありません。 男性が崩れていくと女性的な体型になります。 崩れるというのは、重力を逃がすために関節を曲げて「落ちる」「沈む」「低く立つ」ということです。 この立ち方になると、股関節は左右に横に流れてしまい、体の中心が抜けて空洞になります。 中心も体幹も無い体です。 そうなると、もう体幹を固めないと動けなくなります。 ですから日本人男性はやや女性的な体型の人が多いです。 O脚+がに股みたいな脚で、骨盤は女性より締まっていても、股関節が外側に逃げてしまっている人が多い。 バレエは女の子の習い事のイメージがありますが、体を白人男性に近づけなければ踊れません。 女性は妊娠出産のため男性より骨盤が広く、中心の空洞も広いので、きちんと股関節が締まっていないと内ももを使いにくいから床が踏めない。 生理で左右どちらかの卵巣から排卵するので、痛くないほうに軸をずらすので、中心ができにくいとも言われています。 一方男性は締まった骨盤のおかげで、内ももより外ももを使いがちな人でも、取り敢えず中心は存在します。 女性が本物のロシアピアニズムで弾けるようになるためには「力を抜くと強くなる身体」にしないといけません。 力を抜いたら、ふにゃふにゃになってしまう身体では無理です。 「東洋人と女にピアノは弾けない」というホロヴィッツの言葉は間違いではありません。 特に日本人で高齢の女性ほど弾けません。 これは人種差別ではありません。 事実を正確にそのまま言っただけです。 素直な人なんだと思います。 この記事は公開しようか迷いましたが、公開してみました。 ビートでは東洋人でも女性でも、弾ける体に変える方法を持っているからです。

  • ロシアピアニズム歩きとロシアピアニズム体型

    ロシアピアニズム歩きは、受動歩行ロボットと同じ歩き方。 振り子で歩く。 重心の転がりで歩く。 脚のしなりで歩く。 膝が反っている人はこの歩き方になりやすい。 前に進むために筋肉を使わないから、下半身が細い。 ふくらはぎ、大腿四頭筋外側が特に細い。 振り子で歩ける体は、細い下半身に比べ、上半身が大きい。 だから見た目のバランスが、下半身4上半身6になる。 これがロシアピアニズム体型。 究極に踏めるバレエダンサーは下半身1上半身9になります。 踏めれば踏めるほど、転がりやすくなり、全身の揺れ幅が大きくなるからです。 対して、日本人は重心の転がりではなく、筋肉で床を蹴って前に進む。 なぜなら、膝が曲がっているから。 自分では、まっすぐに膝を伸ばしたつもりでも、わずかに膝が曲がっている人が多いのです。 足首を蹴る時に、腓腹筋を使う。 この筋肉は二関節筋だから、使うと膝が曲がりやすい。 膝が曲がると大腿四頭筋に力が入る。 常に力の入った筋肉は固まりやすく、脂肪が落ちにくい。 だから日本人はふくらはぎと大腿四頭筋が太い。 転がりが無いから、関節が折れ曲がりやすい体。 下半身の関節を曲げて重力を逃がすから、上半身は貧弱な体型になる。 (床が踏めるバレリーナなら、膝から上の関節を無意識に曲げてバランスをとることはしない) 見た目が下半身6上半身4のバランスになる。 これが日本人歩きしている日本人体型。 踏めないほど、下半身が筋肉と脂肪で大きくなる。 この体型の比率はボディビルをやっても、ダイエットして体重を減らしてもほとんど変わりません。 洋梨体型の人はボディビルをやると、洋梨体型のまま筋肉が肥大し、ダイエットしても洋梨体型のまま細くなります。 これがロシアピアニズム体型と日本人体型の違いです。

  • 自然に弾いているor自然に弾いている(ように)見せている

    タイトルのままなのですが、本物のロシアピアニズムは自然に弾いてます。 自然は神秘なので 「これはなんだ?なんだかわからない…言葉で上手く説明出来ない…」 そういうものです。 難しくて複雑なことを全て意識的に細かく制御して、自然に弾いている(ように)見せている。←これとは次元が違います。 ツイッターでこのようなコメントを頂きました。 「いきなり無意識にやってもできず、意識してから段々無意識になるように頑張ってました。最初から自然に無意識で出来る身体が欲しいです…」 これが多くのピアニストの方の本心ではないでしょうか? ひたすら練習しているうちに「いずれ自然に弾けるようになるだろう、そこにたどり着くまで頑張るんだ」と思いながら努力して、ささやかな成長に喜びを感じながらも、もどかしい時間が過ぎていく。 本物のロシアピアニズムは、初めて弾いたその日から、たとえ技術的に下手で音が未熟であっても、見る人が見れば本物だとわかるのではないでしょうか? なぜならロシアピアニズムが弾ける人間として生まれた人と、そうではない人がいるからです。 日本人で弾ける人間として生まれた人はかなり少ないと思います。 100人に1人もいないと思います。 これはピアノを弾くテクニックやフォームの問題ではありません。 ロシアに留学したとか、ロシア人先生に習ったとかでもありません。 誰か素晴らしい先生に習ったから出来る。というものではありません。 奏法以前の体の問題です。 まずロシアピアニズムが身につくだけの体を作ってから練習をしないと無理だと思います。 その体を変える方法が「床を踏む」ということです。 「ピアノは座って弾くのに何故、立ち方から?」と思うかもしれませんが、下半身が凡人で上半身は天才という人はあまりいません。 脚は全身に影響を与えます。 股関節は肩関節に、足の指は手の指に影響を与えます。 ショパンの脚はロシアピアニズムの動きだから、腕もロシアピアニズムの動きになったのです。 ロシアピアニズムという奏法が生まれた時、「よーし、今日から新しい奏法を考えよう!まず手のポジションはこうやって、指の動かし方はこうやって、手首はこう使って…」というように考えて生み出されたわけではなく、才能ある人が自然に動いてたら、そうなっただけだと思います。

  • ショパンはスマホを使ったことが無い

    上手く波が通過しないなら、どこか体に問題があると思います なぜ問題が生まれるかと言うと。 体というものは普段の生活でよく使う部分をどんどん使いやすく、使わない部分をどんどん使いにくく、というように変化していくものです。 でも、それに本人はまったく気づきません。 長い年月をかけて少しずつ変化していくので、誰しも今現在の体が普通だと思っていますが、実は体本来の機能を失っているのです。 なかでも手という部分は、スマホ、パソコン、文字を書く、お箸を使って食事をする、荷物を持つ等で常に使われているため癖がつきやすいのです。 むしろ癖がついているから日常生活を効率良くスムーズにすごせるのです。 例えば荷物を持つなら、最も力を使わずに楽な持ち方をします。 だから筋力の弱い人、つまり日本人女性は最も癖がつきやすいです。 例えば薬指は不器用な指ですが、日常生活であまり使わない指なので、どんどん使いにくくなっていくのです。 そうすると手のひらや前腕の筋肉も、使う部分と使わない部分に、はっきりと分かれしまいます。 筋肉は固い部分とよく動く部分に分かれ、関節も動かしやすい方向と動かしにくい方向に分かれます。 その結果、手首は本来持っていた機能を失います。 これはロシアピアニズムにとって大きなマイナスです。 そういう問題をクリアしていかなければ、いくら練習してもピアノは弾けません。 ロシアピアニズムは日本人が使いやすい部分を使わず、使いにくい部分を使うからです。

  • 下部雑音を鳴らさないために

    「下に落ちてしまう手を、落ちすぎないように引き上げよう」と浮かせる力(上に上げる力)を使ってしまうと腕が軽くなってしまいます。 そうなると腕を下げ過ぎず、同時に上げ過ぎず、中途半端な力加減をさぐりながら弾いているようになります。 これだと前腕の外側の伸筋ばかり発達しませんか? バレエでいうと脚を上に上げようとするほど、上に上げるための外側の筋肉が固まり、股関節がつまって可動域が狭くなるので、脚は上がりづらくなり痛めます。 ピアノも同じでは? 「下部雑音がしないように鍵盤の浅いところを狙って弾かねばならない」という「~しなければならない」意識からは、優秀なピアニストの優秀な音しか生まれません。 狙って弾いているようでは天才ではないと思います。 もしかしたら、ロシアピアニズムの天才は音を「響かせよう」なんて意識していないかもしれませんよ。 勝手に響いてしまう体を持っているのです。 例えばボディビルのトレーニングで。 背中のトレーニングの時は「背中を意識しましょう」「背中に集中しましょう」という教科書的なアドバイスが昔からあります。 「意識したら効きますよ」という考え方です。 でも実際に背中の筋肉を使えてない体の人が、いくら意識しても効果なんか無いわけです。 心を込めてトレーニングしても無駄なんです。 勝手に効いてしまう体を作れば良いのです。 ロシアピアニズムは転がりからの波、波からの転がりなので、波が通過するように弾けば鍵盤の底を押し過ぎる、弾き過ぎることは無いので、自然と下部雑音はしないのです。 意識的に気をつけるようなことではありません。 なぜなら指先が鍵盤を弾いた瞬間には、すでに指先が上がり始めているからです。 むしろ意識的に出来たらそれは超絶技巧です。 続く。

  • バレエが下手になるピアノ、ピアノが下手になるバレエ

    私も子供の頃、近所の普通のピアノ教室で少しだけ習ったことがありました。 ですが指を上げるのがストレスで、すぐ辞めてしまいました。 その時に習ったのがロシアピアニズムの教室だったらまた違ったかもしれません。 昔から私は指先が不器用です。 字も汚いです。 携帯で文字を打つのも、人より時間がかかり疲れるので好きではありません。 バレエを教えていて昔から感じていたのが、ピアノを習っている子は音感が鈍い子が多いということです。 これは音が正確にとれるという意味ではありません。 音の波を体で感じることが出来ないのです。 ロシアピアニズムの先生のブログに「日本的な奏法で指先を使うと耳が閉じる」と書いてあり、なるほどと思いました。 指先に意識がいくことで手首、肘、肩、首、胸、背中が無意識に固まります。 肩関節は股関節に影響を与えるので全身の動きまで悪くなってしまいます。 これではピアノを習うことでバレエが下手になりますね。 バレエでも足の指を縮めてしまうと上達しません。 つま先ばかり器用に使うと身体の先端が軽くなり、適切な重みを感じられなくなるので美しく動けません。 間違った足の指の使い方をすることで足首、膝、股関節が無意識に固まります。 重心の転がりが無い。 こういう体の子は、やはり肩も肘も手首も指も縮めて使ってしまいます。 そして腹筋にも力みがあります。 ストレッチをして柔軟性はあっても、動きは固いので怪我もしやすいです。 だから、バレエを習ってもピアノが下手になってしまいます。 ピアノで指先を使い、バレエでつま先を使い、末端ばかり固めて器用に使うことで体の中心が上手く使えなくなり、日本人らしさを加速させてしまいます。 体の中心とは骨盤底筋、横隔膜、腹横筋、気管支なども含みます。 これらは歌を歌う時に重要ですから、声楽をやっても下手でしょう。 きっと、のどだけで歌うはずです。 この悪循環が、床を踏むバレエとロシアピアニズムの組み合わせなら逆になると思います。(正しい指導であれば) バレエをやればピアノも上手くなり、ピアノをやればバレエも上手くなる。 相乗的に良くなると思います。 軸ができると体の中心が強くなるので、歌にも良い影響があるはずです。 そういう流れをつくることが本来の芸術教育だと思っています。

  • 奏法は選べない

    今回は奏法を変えることについて書いてみます。 体の条件で奏法が決まります。 「あなたの体の条件だと、この奏法しか無理です」と強制的に指示されてしまうのです。 日本人の体だと完全なロシアピアニズムは難しい人が多いと思います。 本物のロシアピアニズムはとてもシンプルなもので、「支え」という機能で弾いてます。 技術全体の中で、機能の割合が高いのです。 機能は条件で決まります。 技術だけなら練習でどうにかなりますが、機能に関してはどうにもならないのです。 頑張れば出来る身体操作というものではないと思います。 なぜなら無意識の反射のようなことは、意識的に操作できないからです。 人工的な、意識的な、能動的な技術の割合がとても低い天才の演奏。 それを言葉で表したのが、ロシアピアニズムだったのではないでしょうか。 真逆の日本人の体のままロシアピアニズムを単なる型としてやると、かなり大変だと思います。 ロシアピアニズムの座り方、姿勢、手のポジション、鍵盤のタッチ、支え、そういった肉体で意識しなければいけないことが多過ぎる。 さらにピアノという道具を使って、出す音も意識しなければいけない。 ロシアピアニズムは複雑だ。と感じるなら、それはロシアピアニズムのモノマネかもしれません。 条件が悪ければ悪いほど、選べる奏法は少ないです。 選択肢がありません。 そして、その奏法だと表現できる幅が限られてしまいます。 なんだか夢も希望も無い記事になってしまいましたが、条件というものは変えられる。生まれつきのものではなく流動的だ。というのがビートの考え方です。 その方法を教えています。

  • ロシアピアニズムは何故、真逆なのか?その2

    日本の調律師の方は基音が響きやすくピアノを調律してしまう方も多いそうですね。 それはロシアピアニズムの理想とは真逆の調律だと。 実は普通の日本人の体は、基音が響きやすく調律されているピアノみたいなものです。 真逆のロシアピアニズムを学びたいと思ったら、まず体も真逆に調律してからスタートしたほうが良いです。 日本人が欧米で産まれた芸術やスポーツをやるにあたり、3つの方法があります。 1,日本人は日本人に合ったやり方をする。 これだとスポーツでは欧米人には勝てない。 芸術ならどんなに練習して上手くなっても、ちょっと違う感じになる。 2,日本人だけど、そのまま欧米人の真似をする。 これだと体に無理があるので怪我をしやすい。 3,日本人の体を欧米人に変える。 3の方法がビートで教えている「床を踏む」ということです。 ピアノもバレエも、海外に留学する前、海外の先生に習う前に海外の体に近づける必要があります。 たぶん海外の素晴らしい先生は日本人の体を理解できません。 形で注意して同じような感じに近づけてくれるだけです。 あと「ロシアピアニズムと武道や日本舞踊の動きには共通点がある」と考えている人もいるようですが、原点が違うので共通点はほぼありません。 もし共通点があるなら「日本人のやっている」ロシアピアニズムと武道や日本舞踊になら共通点があるかもしれません。 「どちらも丹田(おなか)や体幹が必要じゃないか」と思うかもしれませんが、日本人がエネルギーを集めて使う丹田と、白人の踏むことにより引き伸ばされるおなかは似て見えますが、まったく機能が違います。 バレエも海外では下から上に伸びて、日本では上から下に伸びてます。 似て見えますが、真逆のことをやっています。 海外の踏むタイプのバレリーナは、日本のおなか引き上げ中心のバレエの先生が「やっちゃ駄目」ということを沢山やっています。 床が踏めれば受動的にお腹も引き上がります。 受動的にお腹が引き上がる感覚がないまま一生懸命お腹を引き上げても、集めて押し込んで日本式で安定させているだけです。 日本人バレエダンサーは真面目で無理が利くので、海外の方と似た感じに踊れたとしても身体にかなり負担がかかるので、怪我が多くなります。

  • ロシアピアニズムは何故、真逆なのか?

    ロシアピアニズムは日本で一般的な奏法とは真逆。とよく言われているようです。 なぜ真逆なんでしょうか? それは日本人とロシア人の体が真逆だからです。 日本人は重心移動が出来ない。 ロシア人は重心移動が出来る。 これはまったく違う体です。 日本人は鍵盤を押すと沈む腕(支えが無い)。 ロシア人は鍵盤を押すと上がる腕(支えがある)をしている傾向があります。 この両者の違いによる、音の聴こえ方、感じるリズム、奏でる音はピアニストの方が想像するより、はるかに大きいのです。 なぜ大きな違いをピアニストの方が小さく感じてしまうかと言うと、ピアノはイスに座って弾くから。ピアノという楽器を使えるからです。 脚で立って体だけでやるスポーツやダンスなら、もっと明確に差を感じます。 「なぜ日本人も欧米人も同じ練習をしているのに、こんなにも違うのか?」と嫌でも感じます。 もし、ロシアピアニズムが日本人の体から自然に生まれる奏法なら、ロシアピアニズムと同じ奏法が日本で誕生していたはずです。 「ジャパニーズピアニズム」の名前で世界に知られ、ロシア、ヨーロッパ、アメリカから日本に留学する若者がたくさんいるはずですが、現実はそうなっていません。 バレエも日本で誕生していません。 日本人の体からは日本舞踊、能、歌舞伎などが誕生しました。 このように音楽やダンスと人種は密接な関係があるのです。 違う体からは違うものが出来上がります。 それぞれの身体に対して自然なものが生まれ、無理のあるものは生まれません。 続く。

  • プラテルの体

    下半身を正しく使うことで上半身をリラックスして解放させるのが海外の踏むバレエです。 踏むことで「腰」と「首」が作られます。 ただ…ターンアウトが完璧に開き過ぎると、踏むだけで踊れてしまうので、「首」と下半身がつながりにくいので、完璧につなげず、上半身は作りこまず、日常生活の延長の様な感じで、踊るダンサーが多いです。 腰、首、が完璧に出来ていてなおかつ、完全につながっているのはエリザベット・プラテルです。 パリオペの人達は、上半身は日常生活の延長で美しいといった感じです。 変に作りこんだ感じはしません、なので、演じる時とても自然な感じがします。 もしかすると、プラテルは意図的に「首」「腰」を作り完全なつながりを作るためにやや外旋をおさえたのかもしれません。 完璧な体だと人間らしさが無くなり、神秘的になります。 演技派の女優がバレエで見せている、というバレエとはプラテルは違います。 海外は下半身が完璧で綺麗、でも床からのエネルギーを上半身の指先まで伝えられる人は少ない。 そもそも完全につなげなくても、形だけの部分は少ないので魅力的。 日本人は指先まで、綺麗に器用に動かし、つながっている形だけを作るのは得意ですが、実際につながっている人は少ない。 「腰」と「首」を先に作って踏めるようにするのが日本のつなげるバレエです。 上半身を正しく使うことで下半身を正しく使えるようにします。 上半身から作るので「足裏」は出来にくい、間違えやすい、よくわからない傾向があります。 日本人は上半身を崩さないという意味では綺麗、ですが自然ではありません。 ビートでは相手の動きを見て体を触って、テントの周りのどこが正しく機能してないか気になる部分の改善をして「腰」「首」「足裏」を作っていきます。

  • バレエで怪我をする人、下手な人はテントが崩れている

    バレエを形だけで教わると普通は「腰」「首」「足裏」が無くなり、体は壊れていきます。 バレエをやっていて肩こり、腰痛がある。 ぎっくり腰や足底腱膜炎になった。というバレエダンサーは体が正しく機能していません。 まれに条件が本当に良い人は形だけで教わっても「腰」「首」「足裏」が出来上がっていきます。 「首を長く」と言われて、肩を無理矢理下げてしまえば「首」は正しく動きません。 肩に力が入ることで広背筋も使えなくなり「腰」が無くなります。 生徒の体を無視した「骨盤を前傾or後傾」「体幹」「みぞおちを閉じる」等々の指導も「腰」が無くなります。 よくある「首を長く」という言葉の意味は、正しく踏めば首は下のほうから動く感覚がするということです。 正しい首は深く胴体に突き刺さっています。 見た目の首の長さが長くなるように肩を下げなさい。という注意ではありません。 足底腱膜も土踏まずで床をつかむように意識すると痛めます。 テントはちゃんと広げないとテントになりません。 足裏は足首の球の転がりの延長で正しく使えます。 手のひらも手首の転がりの延長、そして手首を正しく使うには肩が正しく動かなければなりません。 バレエが下手な人はテントが崩れています。 そういう人が筋トレをすると、ますますテントは崩れていきます。 ストレッチをしても間違った部分を柔らかくして、崩れていきます。 ですから筋トレとストレッチは解決法になりません。 その前に「腰」「首」「足裏」を作る必要があります。 下半身を正しく使うことで上半身をリラックスして解放させるのが海外の踏むバレエです。 踏むことで「腰」と「首」が作られます。 続く。

  • 体の始発駅と終着駅

    人間の筋肉は両端を腱で骨にくっついています。 有名なのがアキレス腱です。 体には腱が集まっている部分が何ヵ所かあります。 腰の腰背腱膜、首の後ろの第7頚椎付近の腱鏡、足底腱膜、手掌腱膜など。 それらはとても大切です。 解剖図を見ればわかるように腰と首の腱膜は、ひし形をしています。 これはキャンプのテントのようなものです。 柱を中心に布を対角線で引っ張り合うことでバランスをとっています。 筋肉は伸び縮みするので、ひし形を引っ張っているとも、ひし形に集まっているとも言えます。 それは駅前のバスターミナルみたいなものです。 駅前のバス停は始発駅でもあり終着駅でもあるのです。 この「腰」と「首」が正しく機能している日本人はとても少ないです。 続く。

  • ドレミとdoremi

    イタリア語の「doremi」は、子音と母音の組み合わせ。 溜めてから解放する。 アクセントがある。 伸びがある。 日本語で「ドレミ」と一文字で発音するのとは違う。 日本語は平坦。 だから西洋音楽を学ぶなら西洋言語の発音、言語感覚を学ぶ必要がある。 これは確かにそうかもしれません。 では、どうして西洋と日本の言語感覚は違うのでしょうか? それは脚が違うから。立ち方が違うからです。 白人はdoremiの脚。 日本人はドレミの脚で立っています。 白人は波、振り子、ジェットコースター、ハーフパイプ、サラダボウルで立っています。 下がると上がる体。 踏める脚、支えのある腕。 発音も、溜めてから解放する。 しなりを転がして反転する。 脚も腕も言葉も全部同じ。 日本人は平坦に沈んだ立ち方をしています。 体は常に下がりっぱなし。 発音も平坦。上下の波が無い。 ですから日本人の脚のまま西洋言語の発音を練習するより、西洋の脚を作ったほうが効果的です。 原因は脚ですから。 ちなみにバレエもイタリア発祥です。

  • どうすればピアノは歌うか?

    どうしたらピアノが歌うか? 支えは波で曲線だから、円や球になります。 サーフィンのチューブライディングの時の波を見ればわかりますよね。 波がトンネルのようになってます。 ピアノの弦もハンマーに叩かれて振動します。 振動は波ですから、その振動の波から円が生まれ、空間に広がっていくのではないでしょうか。 バレエの脚も、支えと同じように踏むので、円や球になります。 体の前後左右に大きな球がある。 鍋でそうめんを茹でていると、対流が発生します。 そうめんがトーラス体になります。 トーラス体はリンゴを縦に切った時の形です。 自然界によくある形です。 あの中心にバレエダンサーがいると思ってください。 鍋が大きければ、対流もどんどん大きくなります。 円はどんどん外に大きく広がっていくのです。 だから床が踏めると球体の空間が広がっていくのです。 これは単に頭の中で思い描くイメージではありません。 実際にそうやって動いてます。 このトーラス体こそが、バレエであり、ピアノであり、歌であり、音楽なんです。 これはロシア人にはあっても、日本人にはほとんど無いのです。 よく「ピアノを歌わせる」という言葉を聞きます。 どうしたらピアノが歌うか? このトーラス体を持っている人がピアノを弾けば歌います。 まずピアニストの体が歌わなければ、ピアノは歌うわけがありません。 「ピアノを歌わせる 」前に「歌う体」を作ることが必要です。 その対流を作る方法こそが、床を踏むです。

  • 耳を開く。とは何か?その3

    前回まで書いてきたように、耳を開くことは、重心移動による空間認識が関係していると思います。 だから、ピアノ教室で意識的に音の聴き方を変えて「耳を使おう、耳を作ろう、耳を鍛えよう」と思っても、踏めない日本人の体では難しいのではないでしょうか。 重心移動が苦手な日本人にとって、耳を開くということは、誰もが意識して出来るようなことではないと思います。 また、日によって音の聴こえ方は違うでしょう。 体のコンディションが違うので。 ですから、一度耳が開いたら永久に開き続けるわけではなく、加齢と共に閉じやすいですし、間違った練習をすれば閉じます。 「指先を意識した弾き方だと耳が閉じる」という話はまったくその通りだと思います。 指先に重心が固定されて、手のひらの重心移動が出来なくなると、感じる空間が狭くなり耳が閉じる。 バレエでも足の指や土踏まずに力が入り縮んでいると、転がり重心になりません。 踏めない人はルルベをした時に、必ず足の指が縮んでます。 床が踏めれば踏めるほどに足裏の転がりがスムーズになり、全身ヤジロベエの揺れ幅は大きくなります。 ですから踏めれば踏めるほどに広い空間を感じ、耳が開くと思います。 身体の開いたロシア人は全体から部分をとらえますが、身体の閉じた日本人は部分を突き詰め、それを寄せ集めて全体にしようとします。 元々感じている空間が違うから、音楽の立体感が違う。日本人の感性は深いが狭い。 こういったことが演奏の違いとして現れてくると思います。 踏む練習をすれば、今現在、耳が開いていると思っている人も、もっと開けるかもしれません。 今以上に音が聴けるようになるかもしれません。 そうなると、もっとピアノが楽しくなるでしょう。 今回の、耳を開くシリーズで書いたことが日本とロシアや欧米との根本的な差なんではないでしょうか。 教育システムの差以前の肉体の差です。 この差はイスに座ってピアノの練習だけしていても永久に埋まることはありません。

  • 耳を開く。とは何か?その2

    さらに耳と目だけでなく、床が踏めると体自体も外に広がっていきます。 中心から末端へと広がる体。 遠心的な姿勢です。 上に伸び、左右に広がります。 これが「体が開く」です。 この体は指が不器用です。 ロシア人、欧米人に多い姿勢です。 体が開いた究極がバレエダンサーの体です。 踏めない人は体が内に縮もうとしています。 末端から中心に縮む体。 膝、肘が曲がり、猫背で肩が上がっています。 みぞおちや急所を隠すような姿勢、寒くてブルブル震えてこごえているような姿勢です。 内心的な姿勢です。 これが「体が閉じる」です。 この体は指が器用です。 日本人に多い姿勢です。 体が閉じた究極がお年寄りの体です。 とくに日本人のおばあちゃんで出産経験有りの方。 続く。

  • 耳を開く。とは何か?

    前回のヤジロベエ重心、転がり重心の続き。今回もトレーナーのブログです。 「耳を開く」という言葉があるそうです。 これはたぶん前後左右の広い空間を感じているのではないでしょうか。 踏めない人は踵重心とつま先重心に分かれる。 踵重心の人は重心が後ろに傾いているので、自分の後ろ側の空間の意識が強いです。 そして自分の前側の意識が弱い。 反対につま先重心の人は、体の前側の空間の意識が強く、体の後ろ側の意識が弱い。 そういう傾向があると言われています。 それだと体の周りの空間を後半分、もしくは前半分しか感じてない。 だから「広い前後の空間、奥行き、遠近感」を感じることができない。 音楽の立体感を感じられない。 平面的に音をとらえている。 重心が固定されると、聴く音も固定されやすくなります。 踏めると倒立振子歩行なので歩いている時に、体が波のように上下の高さが変わります。 踏めないと一定の低さを維持して膝を曲げて歩く感じになります。 だから上下の空間も踏めたほうが広いと思います。 空間が上に広がって、高さが生まれます。 耳を開くとは、単に聴覚の話ではなく、空間認識能力の差と考えます。 これは耳だけでなく目にも当てはまります。 今まで踏めなかった人を踏める体にすると、遠くの景色を眺めるような目線に自然となるのです。 重心が固定されている人は視線も固定されやすくなります。 踏めない人は、一点に集中した目、焦点の合った目で何かをはっきりと見てしまう。 踏める人は、どこを見ているかわからないぼんやりした目になります。 これが、目を開く。です。 そう考えると鍵盤をじっくりと見ないほうが良いと思います。 今回は、耳が開く、目が開くについて書きました。次回は何が開くでしょうか、お楽しみに。 続く。

  • 全身がヤジロベエ

    今回もトレーナーのブログです。 ロシアピアニズムで、親指と小指はヤジロベエらしいですね。 これはヤジロベエ重心。 弾く指そのもの重心ではない。 それと同じで、床が踏めると全身がヤジロベエになります。 足の親指と小指もヤジロベエ。 つま先と踵もヤジロベエ。 踏めない頃の私(トレーナー)は踵重心でした。 踵そのもの重心。 それはピアノに例えるなら手首重心。 手首が真下に落ちている。 手首に揺れの機能が無い。 イメージとしては肩→肘→手首。で止まってしまう。 手首から指先への転がり重心移動が出来ない。 だから、支えが無い。 水平な鍵盤を手首で水平に押してしまっている。 これが日本人に多い踏むと落ちる体。沈む体。 踏めない人は2種類に分けられます。 踵重心(ピアノなら手首重心) つま先重心(ピアノなら指先重心) 左右の重心のかたよりも2つあります。 親指重心 小指重心。 どれも良くないです。 正しくは転がり重心、ヤジロベエ重心です。 それが「踏む」と「支え」。 筋肉を鍛えるトレーニング種目は、体の前面、背面、右側、左側でバーベルやダンベルを動かす種目に分けられます。 踏める体なら、すべてヤジロベエのように重心移動でバランスをとれる。 重心が元々かたよっていると重心移動でバランスがとれない。 だから踏めない人は自分の体にとって、やりやすい種目、やりにくい種目。その2つに分かれてしまう。 やりにくい種目は怪我をしやすいから、人間はやりやすい種目しかやらなくなる。 全身の筋肉はアンバランスに発達する。 これは本来の自分の個性ではない。 本来の自分のピアノではない。 全身をヤジロベエにしなければ、本来の自分の個性に会えない。 実は、このヤジロベエの話が「耳を開く」話に繋がります。 続く。

  • 自分の本当の個性

    前回の続き。今回もトレーナーの記事です。 これが、私の持ち音ならぬ、持ち体型だったんです。 私は、この体型を大切にしたい気持ちになれなかった。 この体型が自分らしさ、自分の個性と言われても…。 私はアーノルド・シュワルツェネッガーみたいな体型になりたかったんです。 「もともと特別なオンリーワーン♪」と言われても、理想は追い求めたいです。 そしてジムのトレーナーとしてバレエと出会い、バレエの研究をしていろいろなことがわかりました。 その1つが、人間は床を踏めるようになると体型が大きく変わるということです。 床を踏むことをトレーニングに取り入れてからはボディビルの大会でも毎年予選通過して決勝に残れるようになりました。 床が踏めると全身の筋肉がまんべんなく発達して、全身の脂肪がまんべんなく落ちます。 だから筋肉の発達の極端な長所や短所は無くなります。 それまでは自分の個性、生まれつきの体質だから、いくら練習しても変わらないとあきらめていたことが、実はそうではなかったんです。 これを私は他の人にも体験して欲しいのです。 自分では、どれだけ練習しても、あるレベルから進歩が無い。 理想の音には遠いけど、それが自分の個性、自分らしさだと思っている方に。 あるいは自分の演奏が理想とは違うから、理想に近づけるためのスパイスをササッ!と振りかけたりしてませんか? 自分の持ち音は大切にしつつ、自分の理想を求めることも出来ます。 それには体を変えるしかありません。 自分の演奏に満足している方が、もしいたらそれはそれで良いと思うんですけど、まだ自分の本当の個性と出会ってない可能性があります。 日本人は床が踏めない人が多いので。 生まれ持った才能、条件は変化しないものではなく、意外と流動的なんです。 続く。

  • 自分の個性と理想のギャップ

    今回の記事はボディビルのトレーナーが書いてます。 前回のソコロフの記事に対してTwitterのフォロワーさんが感想を書いてくれました。 これがとても興味深いのです。 「それぞれ持ち音(骨格や体型などによるもの)というのがあって、それを大切にするように、と教わりました」 「そうとは分かっていても、二人(ソコロフ、ホロヴィッツ)のそれぞれの音を自分のものにできないかと求めてしまいます」 「例え自分の持ってる音が理想とする音とかけ離れていても、自分にしか出せない音を愛し、自分らしい表現を考えるしかないのだと思いました。自分にとって偽りのない本物は、そこにしかないのでしょうね」 この気持ち、よくわかるというピアニストの方が多いのでは? 今回はボディビルからこのテーマを書いてみます。 私がボディビルに興味を持ったのは中学生の頃。 本屋でボディビル雑誌を立読みしたのが、きっかけでした。 雑誌には海外の有名なチャンピオンボディビルダーのトレーニングや食事法が細かく掲載されていて、それを暗記してしまうぐらい何度も何度も読んでたんです。 そして、雑誌に書いてあることや人から教えてもらったことを信じて、いろいろ試してみるわけです。 このトレーニングが効果的だと聞けばそれをやり、このサプリメントが効果的だと聞けばそれを飲み、ということを続けて体重もどんどん増やして100キロを超えて。 それなりに重いバーベルも持ち上げられるようになっていたので「ここから体重を落とせば自分もボディビルダーのような体になるに違いない」と思ってました。 そして、20代の中盤からボディビルの大会に出始めたんです。 でも、残念ながら私の体型は頭で思い描いていた体型とは違ったんです。 まず、脚が太いけど脚の脂肪がなかなか落ちない。 ボディビルの大会では可能なかぎり筋肉が大きくて、可能なかぎり脂肪が少ない体が求められます。 だから脚の脂肪が落ちるまで体重を落とさないといけないんですけど、そうすると今度は上半身の筋肉まで小さくなってしまうんです。 だから全体的に細くなってしまう。 私の場合、脚以外だと下背、下腹、背中、上腕三頭筋の脂肪が落ちない。 背中や肩の筋肉も大きくならない。腕も細い。 もちろん短所を改善しようと練習はしましたけど、生まれ持った体型、体質はなかなか変わりませんでした。 筋肉は全身まんべんなく鍛えても、全身まんべんなく発達するわけではありません。 筋

  • ソコロフの音

    ソコロフは速く弾く時に、手のひらでペットボトルのフタを掴む形をしている。 「やっぱり虫様筋を使った支えの形が大事なんじゃないか」と思うかもしれない。 ここで大事なのは、見た目の形や動きと、身体の中の動きは違うということです。 実際は足裏で言うところのトラス機構が働いていて、手のひらにはクッションとバネの両方がある。 ペットボトルのフタを掴む形は、バネが収縮した局面の形。手のひらのしなりが反転した局面。 打鍵の際には、クッションが瞬間的に強く効いて、手のひらが拡がり、指が伸び、指が反るような動きもしている。 これがクッションの局面。しなりの局面。 手のひらの腱をトランポリンのようにして、そこに腕の重みをのせている。 ソコロフの手はクッションとバネの局面を交互に繰り返しているけど、クッションの瞬間が高速過ぎて表面的にはバネの局面しか見えてない。 手のひらが強すぎて高速になる。 結局、自分の身体に素直なんです。 自分の身体から生まれる音しか出してない。 他人を羨ましがらない。 比べない。 ロシアピアニズムだから、それが出来る。 ソコロフにとっての自然はあのスタイルなんです。 逆にホロヴィッツは胸郭に対して肩幅がやや広い。 だから上腕がストンとぶら下がる。 意識的に脇を閉めているわけではない。 おそらく肩甲骨と胸郭の隙間も癒着してない。 波は前後の縦回転で、ソコロフのような肘の横回転はあまり無い。 だから波は穏やか、指先はさざ波。 自分の身体が出す音に抵抗してない、逆らわない。 ソコロフはホロヴィッツになれないし、ホロヴィッツはソコロフになれない。 どちらもオンリーワンだから、上も下もない。 ロシアピアニズムだから競う必要がない。 奏法は厳密過ぎちゃ駄目。あいまいなもの。 自分が持ってない音は出せないし、自分だけが出せる音と向き合った方が良いのだと思います。 自分しか出せない特別な音で良いのではないでしょうか。 頭で計算してないと思います。 理想に近づこうとしていない。 チューリップがバラになるために研究したり追求したりしない。 受動ってことは、他人になろうとしないってことなんで、絶対「っぽく」はならないんですよ。 なりようがない、自分自身だから。 本物しかない。 自然以外の何者でもない。

  • ソコロフ自体が楽器

    ホロヴィッツとタイプは違いますが完全なロシアピアニズムですよね。 波が大きいので、動きも必然的に大きくなります。余計な動きは1つもなくシンプルです。 波が大きいから、それに合わせた身体の動きに自然になっている。 何故、波が大きくなるか? それはソコロフの胸郭が肩幅に対して大きいから、僧帽筋に力みが無い。 だから、腕の重みがしっかり鍵盤にかかる。 それで支えが強い。 上腕が脇から少し離れた位置で横回転の円を描くように波うちます。 だからあのスタイルです。 ホロヴィッツより3次元的な波です。 足→骨盤→背骨→頭→。 手→肘→肩→頭→。 この2つの流れが脳天に抜ける。 だから、手のひらから頭(脳)に向かっての衝撃がある。 衝撃波。 これによって頭は自然と「無」になる。 何も考えてない。考えられない。 動物に近いと言うか、本能だけで弾いている。 ある意味子供とも言える。 ソコロフ自体が楽器。 ピアノマシーン。 「ソコロフがピアノを弾いているのか?ピアノがソコロフを弾いているのか?」状態。 演奏前に「この曲はこういう感じで弾いてみよう」とか計画していたとしても、全部忘れてそう。 普段から忘れっぽい人かもしれない。 踏めている人は歩くだけで小さな衝撃が脳に来るから。 日本人みたいに平坦な歩きをすると、それは無い。膝が曲がって筋肉で衝撃を吸収するから。 だから脚ばかり太くなる。 「無」だから、どんな人か興味がわく。 「無」だから聴く側が自由に解釈できる。解釈の幅が広い。 特定の感情を込めて弾くと、聴く側の解釈の幅が狭くなる。 そういう演奏が嫌いと言っているわけではないです。 続く。

  • 支えとはジェットコースター現象である

    支えの理解を深めるために、スケボー以外の例もあげてみます。 ジェットコースターは落ちるから上がる。 だからロシアピアニズムも、まず思い切り落ちる必要があります。 だからといって全音すべて強くなるわけではありません。 上がらないから、自分で指を引き上げるのではなく、落ちたら上がる腕を作らなければなりません。 よくバレリーナは重力にあらがって、上に上に伸びている。なんて勘違いしている人がいますけど、重力にあらがってなんかいません。 (たしかに日本人だと重力にあらがっている人が多いですが…) 私は重力を利用して下がって上がっているのです。 ジェットコースターは名前に反してジェットエンジン等の動力無しで「重み」を前に進む移動のエネルギーにしています。 重力に動かされてます。 動かされている自然現象です。 だからタイトルをジェットコースター「現象」としました。 昔の日本では陸上波乗、ウェーブコースターとも呼んだそうです。 (コースターの意味は滑走用のそり) 他にわかりやすい例としてパラリンピックの陸上選手の義足があります。 あれは、しなったバネです。 体重を下にかけると上がります。 波の斜め下、斜め上というのがしなりです。 誰でも体験しやすい波にMBTシューズがあります。 靴底がカーブしている靴です。 筋肉ではなく重心の転がりで歩けます。 転がりがあるということは止まらないということです。 ピアニストの方もMBTシューズを履いて散歩することをオススメします。 似たものにマスターストレッチがありますが、MBTシューズのほうが手軽なので良いと思います。 あとロッキングチェアとか。 今回、例としてあげたものからもわかるように、不安定であることが大切なのです。 アーチだから不安定になり、不安定が揺れになり、揺れが波になるわけです。 これが支えです。 あと大事なことに、床にどう足をつくか?イスにどう座るか?という問題があります。 皆さん、足をしっかりついて下半身を安定させるべき、イスに安定して座るべきと考えているみたいですけど、私は上記の理由で、そうは思いません。 むしろ不安定にしなければ。 詳細はブログには書けませんが、私が普段パーソナルレッスンで使う器具があるのですが、これを使えば私の言っている意味が体で理解できるでしょう。 この器具を使えば、体に中心ができるので、それだけで演奏がかなり劇的に変わるでしょう。 誰でも安価で作れま

  • どんなに練習しても何かが違う

    骨格的に白人黒人のほうが床が踏めます。 日本人は楽器や曲が流れていない時にリズムを刻んだり踊りだしたりすることは少ない、それはハーフパイプがないから身体にリズムがないのです。 海外の方がすぐに踊りだしたり歌いだしたりするのは、生活の中にあるリズムと同期出来るからです。 身体が気づかないだけで世の中はリズムに溢れています。ただ歩くだけでもリズムになってしまうのです。 身体が反応してついついのってしまうから。 こういうのは感じようとするものじゃなくて感じてしまうのです。 365日24時間自分自身が、音楽というかリズムそのものですから、無意識に音楽と関わっている時間が圧倒的に違います。 「日本人のピアノやオーケストラはつまらない」と言われてしまうことがあるそうですね。 残念ながら同じように「日本人のバレエはつまらない」と言われることがあります。 このハーフパイプが無い人の演奏やダンスはつまらないんです。 日本人でも、聴いたり見たりする側としての感性がある人は結構います。 音楽やダンスから「それ」を感じとる感性、受信する側の感性のある人はいるんです。 そういう人はピアニストやバレリーナにハーフパイプが無いことを見抜いてしまいます。 受信する感性の無い人は音楽ならハーフパイプ以外の要素、例えばJポップなら歌詞を重視して聞いていると思います。 ロシアピアニズムをやっている方は受信する側の才能はあるはずなんです。 たまたま聴いたピアニストの演奏にショックを受けて奏法を変えたりしたわけですよね。(奏法を変えるということについてもいずれ書きます) ただどんなに練習しても「何かが足りない」「何かが違う」そう感じたなら、床を踏むことに注目したら良いと思います。

  • ショパンのハーフパイプ

    前回書いたようなスケボーのハーフパイプのような感覚が一流ピアニストの体の中にはあります。腕や脚だけでなく体の中に。 振り子のようなブランコのような感覚です。 これはとても原始的な機能です。 ショパン、モーツァルト、バッハ、ベートーベン、チャイコフスキー…。 そういった作曲家の体にもハーフパイプがあります。間違いなくあります。 ショパンにはショパンの、モーツァルトにはモーツァルトのそれぞれ違ったハーフパイプがあります。 クラシック音楽にかぎらず、ロック、ヘビーメタル、ジャズ、カントリー、ソウル、ヒップホップ…そういう音楽にもあります。 ピアニストの方にも、この感覚は間違いなく必要です。 例えば、曲をコンサート等で演奏するために練習する時。 楽譜をじっくり読み、強弱、テンポ、記号で表されるいろいろな要素等を考え、他のピアニストの音源を聴き、その作曲家の個性、思想その他いろいろ。 ピアニストの方は、そういったことを分析して作品を理解し、そして自分なりの表現を考え、ピアノを弾くのではないかと思います。 こういった努力はすべて頭の中の話です。その努力が内面を変えそれが音に滲み出ると思うかもしれませんが、いくら頭で考えてもピアニストの体の中にハーフパイプのようなものが無ければ、作曲家を理解することも表現することも出来ないのです。 ショパンの体にあったものが、あなたの体の中に無いんですから。 音楽は頭ではなく、体で理解するものだと思います。 ハーフパイプがない人が表現したいものは、小説のようなもので音としては相手には伝わらないのです。 内面や感情を表現したい、ピアノで歌いたい。 そうあなたがいくら思ってもハーフパイプが無いと自分が浸ってるだけの演奏になってしまいます。 体の中に歌が無いからです。 あなたがどれだけピアノを愛していても、喜怒哀楽を込めて弾いても、聴く耳を持つお客さんには伝わりません。 このハーフパイプは床を踏める人間にある感覚であり機能です。

  • 支えとはスケボーである

    支えとは何か? 支えとはスケボーです。波です。 波は斜め下に落ちながら前に進み、また斜め上に上がりながら進みます。 肩から指先に向かって滑り台みたいな感じです。 その滑り台がスケボーやスノーボードのハーフパイプになっています。 行ったものが帰ってきます。 縦方向のハーフパイプと横方向のハーフパイプが合わさって、三次元的なサラダボウルのようなものが両腕の前にあります。 鍵盤の手前を弾いても、肘から指先方向に進んでいくので「ホロヴィッツは鍵盤の奥を弾いている」と言われるのでしょう。 鍵盤の奥は波打ちぎわです。 ホロヴィッツは鍵盤が手前から奥に向かって滑り台のような下り坂になっている感覚があるかもしれません。 同時に登り坂の感覚もあるでしょう。 イスを高めにすると腕の重みが、かけやすくなり波は「ザッパーン!」と大きくなりやすいと思います。 「下がる」と「上がる」は曲線で繋がっています。 地続きです。 海の波はどんどん進んで行きますが、腕は肩にくっついているので自然と円運動、球体になります。 その円は演奏の呼吸のようになります。 波は落ちません。 滝は上から下に落下して、そこで流れは止まり、終了です。 そこに呼吸はないのです。 呼吸してないから死んだ音です。 音に丸みが無く、とがった音になります。 上下の直線は、誰が弾いても同じで個性がありません。 誰が一番正確に弾けるか?ぐらいの差しかありません。 上手い人で、上下に弾いているように見える人は、上下の直線ではなく縦に長い楕円だと思います。 それは縦長になったり横長になったり自由自在に形を変えます。 楽譜通りではなくピアニストの感情やノリに合わせて。 だから円運動だと、ひとりひとりの個性がナチュラルに生まれます。 自分にしか弾けないピアノが弾けます。 続く。

  • ロシアピアニズムの支えとは何か?真下vs真上

    たぶん「支え」は「踏む」と同じことだと思います。 非常に重要ですよね。 正しい支え、それさえあればロシアピアニズムは弾けてしまうはずです。 むしろ他に必要無いぐらい。 そもそも「支え」の定義がはっきりしていませんし、私なりの文章の解釈になってしまうのでどこまで正確に理解できているか、どこまで理解してもらえるか、わかりませんが、ブログや本を読んで支えについて思ったことを書いてみます。 まず「支えが弱いから落ちてしまう」という方。 これは支え自体の認識から間違えているのではないかと思います。 支えという機能は「弱いから落ちる」というようなものではありません。 手首を真下に重力で落下させて、支えで真上に抵抗している。 その支えの筋力が弱いから落ちてしまう。 落ちない海外のピアニストは手首が強い。 というような意味だと思うのですが、これだと「腕の重さvs筋力」の直線的な力勝負になってしまいます。 力の方向が真下vs真上です。 正反対です。 落ちるものを踏ん張って受けとめる、耐えている状態です。 ツッパリ棒や支柱のイメージです。 支えが弱いなら指の筋トレをする。という考え方も違うと思います。 真下vs真下というのは例えるなら、滝行(たきぎょう)ですね。 白装束を着て念仏を唱えながら滝壺で耐える修行です。 作用反作用とか反力でもありません。 バレリーナで床反力という言葉を使う人がいますが、私とは完璧に違う考え方です。 「支えがあるから脱力できる」 これも違うと思います。 正しくは「脱力するほど支えは強くなる」です。 脱力するほど支えに重みがかかり、支えの機能が強くなります。 「支え」と「踏む」という言葉から受けるイメージと、実際の「支え」と「踏む」という機能は全然違います。 もっと別の表現にしたほうが良いのにと思います。 おそらくここまで読まれた方は、この人は何にもわかってないんじゃないか?と思われるのではないでしょうか。 まあ、支えシリーズはまだまだ続くので騙されたと思って最後まで読んで下さい。 続く。

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