大久保彦左と一心太助
大久保彦左と一心太助----これは講談本より抜粋して、まず先に援用してみるとことにする。「大変だ大変だァ、天下の一大事だァ」「なんじゃ太助、騒々しいにも程がある。そうガアガア大声で怒鳴ってばかりおらんと、もそっと落着いて話をしてみい、出来ぬか」「てやあん゛んでえ‥‥おう親玉。おめえさんいくら天下の御意見番大久保彦左衛門だと、威張ってなすったって、年よりだから金つんぼは仕様もねえが‥‥目まで風穴同然。なんにも見えなさらねえのか。情けねえったら有りゃしねえよ」「なんじゃ、太助、うぬは泣いているのか。それでは腕に彫った一心鏡の如しの文句の方が、泣くぞ、いうてみい、なんじゃ」「てへッ、なんだもこうだも有りゃあしません。公害問題を放ったらかしにしようって有様なんですぜ」「えッ、そりゃまことか。それでは天下御政道が、めちゃ...大久保彦左と一心太助
2020/08/31 17:13