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家族を自死で亡くした遺族のブログ | 自死遺族 https://rnotameni.com/

26歳の妹は夫の不倫発覚後に命を絶ちました。不倫と自殺の因果関係を争点に、慰謝料請求の裁判中。妹を守れなかった後悔、悲しみ、怒りをずっと胸に抱えて生きています。

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2019/09/05

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  • 夏休みおすすめ映画「リメンバーミー」少年が死者の国での冒険で見つめる、生と死と家族の絆

    本や映画を見れなくなってしばらく経ちましたが、それでも心のどこかでずっと気になっていた映画「リメンバーミー」。死をテーマに扱う映画、泣けると有名なディズニー映画。この夏休みに、ついにAmazonプライムで観ました。正直、とっても良かったです、号泣です。 映画「リメンバーミー」のあらすじ ミュージシャンを夢見るギターの天才少年ミゲル。だが、彼の一族は代々、音楽を禁じられていた。ある日、ミゲルは先祖たちが暮らす"死者の国"に迷い込んでしまった。日の出までに元の世界に戻らないと、ミゲルの体は消えてしまう!そんな彼に手を差し伸べたのは、陽気だけど孤独なガイコツ、ヘクター。やがて二人がたどり着く、ミゲルの一族の驚くべき"秘密"とは?すべての謎を解く鍵は、伝説の歌手が遺した名曲"リメンバー・ミー"に隠されていた…。 ディズニー公式サイトより メキシコの華やかなお盆「死者の日」がモチーフ 映画の冒頭は、女性がお墓にキャンドルを灯すシーンで始まります。それが、とても美しいのです。お墓の手前には、鮮やかなオレンジ色の花びらが道のように敷き詰められ、墓石の上にもたくさんのキャンドル、食べ物、マリーゴールドが飾られています。 映画「リメンバーミー」の舞台はメキシコ。メキシコでは1年に1度、11月に「死者の日」があります。この日は死者の魂が戻って来ると言われていて、家族や友人が集い、故人に思いを馳せて語り合う日です。そのためお墓はもちろん、教会、公共施設、各家庭の祭壇などが、カラフルに美しく装飾されます。 鮮やかなオレンジ色、マリーゴールドの花びらが美しい 死者の日に街にあふれるオレンジ色の花はマリーゴールド。マリーゴールドは、死者が通る道を表しています。映画「リメンバーミー」では、お墓から死者の国へ、まっすぐ橋が架かり、死者たちはその橋を渡って家族の待つ世界へ帰ってきます。マリーゴールドの花びらで出来た、鮮やかなオレンジ色の架け橋です。

  • 不倫は全否定、遺族感情を逆なでする被告の主張と、司法の相当因果関係の壁(裁判11回目)

    新型コロナの影響でしばらく延期されていた裁判ですが、ようやく開催。今回は裁判官が変更となり、前回からの確認を主とした弁論準備となりました。 2020年6月26日午後14時00分、東京地裁の12階民事第49部にて弁論準備(11回目の裁判)が行われました。 不倫は全否定、妻は死んだのだから、もはや事実を話す意味はないと主張する不倫夫 今回被告が用意した内容は、信じられないほど遺族の感情を逆なでする内容でした。 まず、我々が提出した不貞行為の内容を全て否定。(妹が不倫発覚後に夫婦で会話した時のメモ、不倫夫と不倫相手とのLINEのやり取りの画像等)。さらに不倫夫は「不貞行為に対する回答を、第三者にする気にはなれない」と主張。第三者には話したくないなどと、自分のせいで亡くなった妻の両親に対して、気は確かなのでしょうか…。 さらに、葬儀の際、妻の父親や家族から酷い言葉を投げかけられたと殊更に主張。自分の娘を殺されて、犯人を目の前に優しい言葉を掛けられる人間などいません。娘のためにと怒りを抑え、歯を食いしばり、一切の暴力はふるわず、葬儀を耐えた父が、母が、旅立つ娘に一切何の言葉も掛けなかった不倫夫を見ながら、どれだけ苦しかったか。私たち家族が、その日に不倫夫に伝えた言葉に憎しみはあって当然です。そして、それはこの裁判には関係のない話です。 文章はこう結ばれていました。「妻がいない以上、詳細な事実関係の開示は何の意味があるのかと思わざるを得ない。原告の憎しみの気持ちを満足させるために、被告にとってもはや意味のないことを語ることはできない。」 憎しみの気持ち?裁判を起こすには必要な感情です。意味のないこと?事実と向き合うことが?私たちが裁判に望むことは、被告である不倫夫に事実関係を明らかにさせ、本件に正面から向き合ってもらうこと。お金じゃない。それだけが目的です。 不貞行為の内容を明らかにせよとの裁判官の指示(もう何回目?) 裁判官からは当然「 夫婦で話し合われた内容をメモ取られているんですよね。被告は、その認否ができるはずですよね。」とコメント。 我々の弁護士からも「 被告ご自身が何人もの女性とLINEのやり取りをされていますよね。肉体関係があったのか、なかったのか。それは回答できますよね。」と主張。

  • 不倫されたら|不倫が発覚した後の正しい対処方法について

    不倫された時、サレ妻やサレ夫を襲う辛い感情 夫や妻の不倫を知った時、人は立っていられないほど強烈なショックを受けます。 不倫は心の殺人とよく言われますが、これまで愛し愛されていると信じて疑わなかった人に裏切られていたという事実は、心をナイフで突き刺されたような衝撃を与えます。 しかも不倫の事実は、過去に遡り「あの時も不倫していたのだ」「あの言動は不倫のためだったんだ」と次々と裏切りを紐解き、容赦なく人の心を傷つけます。 さらに、発覚した時だけではなく、その後も辛さは継続します。不倫のフラッシュバックに悩まされたり、心の優しい人ほど自分を責めてしまったり、相手への復讐心に囚われ感情をコントロールできなくなるなど、まさに「人生を返せ」と叫びたくなるほどです。 不倫されたことにより患う症状で最も多いのは「睡眠障害」「死にたい気持ち」 しかし、不倫されたことにより患う症状で最も多いのは睡眠障害にならび「死にたい」と思う気持ちです。子どもを殺して死のうと思った、自殺未遂をした、自殺した…。 不倫アンケート調査結果発表より 不倫は人を自殺に追い込むほど、深く傷つけます。 ただ、不倫された方に知って欲しいのは、あなたが殺したいのは自分自身ではなく、心の痛みだということです。そして、その心の痛みは必ず和らぎます。 今は生きるのが死ぬより辛いことに思えても、あなたには幸せな人生を生きなおすための力があります。今は信じられないかもしれませんが、時間の経過とともに、幸せを感じられる日が必ずやってきます。どうか、忘れないでください。 不倫が発覚した後の正しい対処法 1.証拠を集める 一にも二にも、まず証拠、証拠、証拠です。事実を明らかにするために、証拠が必要です。 証拠さえあれば、慰謝料は必ず請求できます。 なぜなら、不倫(法律上は不貞行為と言います)は不法行為として民法で禁じられている行為だからです。 法律では、夫婦間において配偶者以外と性交渉しないことは義務と考えられています。 そのため、配偶者の不倫(不貞行為)は離婚事由(民法770条1項1号)となる他、配偶者及び不倫相手(不貞行為の相手)に対して、不法行為に基づく損害賠償請求(民法709条)が可能です。

  • お位牌選びにルールなし。仏壇がなくてもインテリアに馴染むおしゃれなお位牌おすすめ7選。

    お位牌とは 亡くなった人の魂がやどるものを意味します。日本には古くから八百万の神と言って、川や岩や木など、自然界のあらゆるものに神さまや精霊や魂が宿ると考えられていました。ジブリ映画の「千と千尋の神隠し」にも、様々な神さまが登場します。それらの神さまや精霊や魂が拠り所にするために憑依したもの、それが依代(よりしろ)と呼ばれていました。 そのような歴史から、お位牌は亡くなった人の魂が宿るもの、つまり依代として広く受け入れられていきました。同時に、皆が手を合わせてお祈りする対象として。亡くなった人の名前を刻み(戒名、法名など)、お花、お香、食べものをお供えして、供養することが一般的になりました。 葬儀の際に使用される白木位牌(しらきいはい) 葬儀の際は、一時的に仮の位牌である白木位牌(しらきいはい)を使用します。大工さんが木を削る時のような、塗りのない、白みを帯びた木材そのもので作られた位牌です。 四十九日を機に用意する本位牌 その後、仏式では四十九日を迎える際に、本位牌を用意します。(位牌を用意しない宗派もあります)なぜ四十九日かと言うと、仏教では亡くなった方はその四十九日の間へこの世からあの世へ移動すると考えられているためです。 つまり、四十九日法要の際に、亡くなった方はようやく仏さまが住む国である極楽浄土へ、苦しみや悩みから解放された場所へたどり着き、たくさんの人に迎えられるということを意味します。(亡くなったと同時に極楽往生すると考える宗派もあります) その四十九日の際に、開眼供養(かいげんくよう)を行います。これは「魂入れ」とも呼ばれ、それまでものだったお位牌を、この魂入れによって、亡くなった方の魂の拠り所とするものです。 モダン位牌のおすすめ、おしゃれなデザインも見つかる 最近では従来の位牌のデザインに囚われない、新しいスタイルの位牌も登場しています。大切な人を供養したいけれど、家に仏壇もないし…そんな声に応えるのもモダン位牌です。 日常生活に馴染み、インテリアに溶け込み、シンプル、おしゃれ、大切な人をイメージできるデザインを、自由に選ぶことができます。 祈りの道具屋まなか インテリア仏壇ルミエール・携帯位牌 手元供養・現代供養のインブルームス(inblooms) ぶつえいどう・くくり

  • 死別のグリーフ(悲嘆)の症状やプロセス、グリーフワークとは。

    グリーフ(悲嘆)とは 死別などによる強い悲しみのことをグリーフ(悲嘆)と言います。中でも、家族との死別は人生で最大のストレスとも言われています。 家族との死別以外にも、離婚、流産、ペットの死、健康な身体の喪失、夢の喪失、といったケースでも悲しみを引き起こす場合もあります。 さらに「複雑なグリーフ」と言って、時間が経っても症状が改善されない、時間が経つほどに酷い悲しみに襲われるグリーフも存在します。グリーフが複雑になる理由としては、自殺、殺人、不確かな死(誘拐されて見つからない、ご遺体が発見されないなど)、自然災害や事故で多くの家族を失った場合などです。 グリーフの症状やプロセス 人は大切な人を死別によって失うと、感情面だけでなく身体にも行動にも様々な変化や影響が生じると言われています。そして、グリーフのプロセスは、ほとんどの人にとって長い道のりになります。人それぞれに心の感じ方があるので、他者のグリーフとは比べようがありません。さらに、段階的な経過を辿るわけではなく、1日の中でも様々な感情が行きつ戻りつします。ここでは広く遺族が経験する感情や症状を紹介します。 ショック、否認 「まさか」という、死を否定する気持ちが起こります。ショックで心が麻痺してしまったように、大切な人が亡くなったという事実を認めることができない状態です。無感覚のような状況に陥ります。この心理的反応は、耐えられない現実から自分の身や心を守るための正常な反応です。 罪悪感、後悔、自責の念 「この状況を防ぐために、自分は何かできたはずだ」「もし…していれば、あの人はまだ生きていたはずだ」大切な人が自然災害に遭う瞬間を目の前で見ていた人や、自殺により命を絶ってしまった自死遺族に多い感情です。 しかし、それは絶対に防げたのでしょうか。その人の生涯に渡り、防ぐことが出来たのでしょうか。防げたかもしれませんし、防げなかったかもしれません。それは答えのない問いなのです。そして、多くの人が、自分がもしできたはずのことを、人の命を生かせるきっかけを作れたかもしれない自分を、過大評価しています。 怒り

  • 自殺サバイバー・自死遺族のブログ、Webサイト、Twitter

    自殺サバイバーとは 大切な人を自殺で失った人のことを、ある意味自殺の犠牲者として、自殺サバイバーと呼びます。(自殺未遂で生還した人のことではありません)。死別の悲しみ、抑うつ、罪悪感から自分を責めてしまう気持ちや、やり場のない怒りを感じるなど、自殺にまつわる様々な感情にのまれる犠牲者とも言えるでしょう。日本語では、後に残された家族という意味に限定されますが、自死遺族と言います。 1件の自殺につき6人から8人が強い影響を受ける 1件の自殺につき、控えめに見積っても6人から8人の方が強い影響を受けると言われています。ここ日本には毎年少なくとも2万人の自殺者がいるため、毎年12万人の日本人が自殺のサバイバーになっています。つまり、既に何十万人もの人が、自殺サバイバーとして、自死遺族として、悲しみを抱えながら生きています。 それは、あなたがひとりじゃないということに尽きます。大切な人を自殺で亡くすという、近しい体験をされた方が、たくさんいらっしゃいます。その悲しみや苦しみは、あなたの前に多くの自殺サバイバー、自死遺族が経験していることなのです。 同じ自死遺族のブログやWebサイトを巡る それなら、同じ境遇の人の話を聴いてみたい。同じような体験をした人がどのように感じて、どのように考え、どのように生きているのか知りたい。そう考えた私は「自死遺族 ブログ」で検索し、同じ自死遺族のブログやWebサイトを巡りました。すると、本当に多くの自殺サバイバーの声、自死遺族の声に出会ったのです。 そして、自分以外にも、同じような体験や感情を味わった人がいると思うと、安心しました。「ああ、ひとりじゃなかったんだ」純粋にそう思えたのです。それが、もう生きているのも辛い日々の、ひとつの灯となって、道を照らしてくれました。同じように辛い思いをしている人とのつながりに、支えられたのです。ここでは私が出会った中のいくつかを、紹介したいと思います。 全国の自死遺族の手記を集めたWebサイト

  • 世界と日本の自殺率、自殺を予防するために知りたい警告サインと支援方法

    「世界で40秒に1人が自殺」年間80万人 WHO自殺統計 2019年のWHO(世界保健機関)の発表によると、世界では毎年、自殺により40万人に1人の割合で約80万人が死亡しています。それは40秒ごとに1人です。 自殺による死亡は、マラリア、乳癌、または戦争や殺人によって失われる命よりも多いことが分かっています。 世界の自殺率ランキング 日本は14位/183か国 世界の自殺率ランキング(人口10万人あたりの自殺者数、WHO、2018年) によると、日本は183か国中14位。ソ連崩壊後の経済問題を抱える国や、アフリカの経済的に苦しい国が並ぶ中、日本は世界でも高い自殺率を記録しています。 自殺ランク国名自殺率1リトアニア31.92ロシア313ガイアナ29.24韓国26.95ベラルーシ26.26スリナム22.87カザフスタン22.58ウクライナ22.49ラトビア21.210レソト21.211ベルギー20.712ハンガリー19.113スロベニア18.614日本18.515ウルグアイ18.416エストニア17.817フランス17.718スイス17.219クロアチア16.520赤道ギニア16.4 世界から見る、日本の自殺率が高い理由 BBC(イギリス放送協会)は、かつて「なぜ日本はこんなに自殺率が高いのか」の記事を書きました。日本の高い自殺率の理由として、以下が挙げられていました。 貧困や老いや孤独切腹などに代表される名誉ある自殺という伝統自殺が罪である宗教の信仰がない、あるいは無宗教若者の不安定な雇用怒りや欲求不満を表現しない文化背景による精神的孤立訓練された有資格カウンセラーの不足 自殺は、世界の15歳~29歳における2番目に多い死因です。 自殺は、生涯を通じて発生していますが、中でも若年層の自殺は世界で大きな問題になっています。世界では、自殺は15歳から29歳の間で2番目に多い死因です。自殺は、世界で最も多い死因である交通事故の過半数に及んでいます。 自殺は、日本の15歳~39歳における1番多い死因です。 2018年の統計「年齢別の死亡要因」によると、自殺は日本の15歳から39歳の間で最も多い死因です。日本の自殺率は、世界では最も多い交通事故(日本では不慮の事故に含まれる)を大きく上回っています。

  • 被告が不倫の内容を明らかにせずして謝罪は無意味。原告側は証拠十分。(裁判9-10回目)

    2020年3月2日午後14時00分、東京地裁の12階民事第49部にて弁論準備(10回目の裁判)が行われました。 前回1月には、私たち原告側は出席せずに、被告本人、相手弁護士、裁判官で話し合いが行われました。その結果を受けて、私たち原告側が今後の進め方の希望をお伝えする弁論準備となりました。 裁判が始まって以来初めて、被告本人が出廷(9回目の裁判) 前回の裁判では、裁判官から、被告本人に対し、原告及びその家族に以下を表明する意思はありますかと尋ねられたそうです。被告本人は、いずれについても意思があると回答しました。 妹及び原告の家族に対する謝罪、心情の吐露妹の供養の意思、方法等についての被告本人の意向 私たちから言えば、我々原告側が証拠として提出した不貞行為を全て否定しておきながら、一体何に対して謝罪をするのか、全く意味が分かりませんでした。そこで今回、我々の気持ちをお伝えした上で、改めて裁判官から相手弁護士へ以下のように話がありました。 被告本人の不貞行為の内容が明らかにならないと進まない 裁判官「事実関係がはっきりしていない中で、不貞の対応が明らかになってないのでは。被告本人が一体何をしたのか、そこを前提にしないと裁判も和解の話も両方とも前に進まない。」 ただ謝罪しても、何についての謝罪なのか曖昧だと意味がない 裁判官「それが不明瞭なまま謝罪をしてもらっても結局、何について謝罪をされたのかがクリアにならない。謝罪の意義も薄れてしまう。」 原告側はすでに十分に証拠を提示、あとは被告側の認否 裁判官「すでに妹さんは亡くなられているので、妹さんの認識を調査するのは不可能。残されたメモやLINEから原告側はぎりぎりここまで特定した。これ以上原告側に、より具体的にと言っても無理だと思います。少なくとも認否可能な程度には原告側は不貞の対応は主張されていると、裁判所側には見えている。」 認否するか、しないか。その後は本人尋問へ進むことになる。 裁判官「被告側の検討結果の内容を見て、その段階でまた話し合いや調整を行うか、あるいはもう、現時点で認否できないということであれば、原告側から本人の申請をして尋問の方向に進まざるを得ない。」

  • WHOが映画、舞台、映像などコンテンツ制作者向けに「自殺予防指針」を発表

    自殺は、世界の15〜29歳の死因の第2位 世界保健機関(WHO)の世界統計によると、毎年、自殺により40万人に1人の割合で約80万人が死亡しています。 中でも、自殺が若者の死因の主な原因のひとであることは世界的に問題になっています。 このたび世界保健機関(WHO)は、若者の自殺を少しでも食い止めようと、映画制作者や舞台・映像関係者(テレビやネット動画など)向けに自殺予防指針「 自殺対策を推進するために映画制作者と舞台・映像関係者に知ってもらいたい基礎知識 (英語版・日本語版)」を策定・公開しました。 メディアニュースのレポートと同様に、テレビ、映画館、またはオンラインでの自殺の描写は、模倣効果をもたらす可能性があります。さらに、自殺の描写が現実を正確に表していない場合、自殺の性質に対する世間の誤解に寄与し、神話を育み、効果的な自殺予防を妨げる可能性があります。しかしながら、自殺危機を克服することに焦点を当てた描写は、視聴者の自殺リスクを減らすことができます。 ドラマ放送後に10代の自殺率3割増、Netflixが自殺シーン削除 今回の自殺予防指針策定の契機になったのは、動画配信サービスNetflix(ネットフリックス)が2017年に公開したドラマ「13 Reasons Why(13の理由)」の自殺シーンです。米国で最初のシーズン公開後1か月で、10代の自殺率が3割増加し、大きな社会問題となりました。 メンタルヘルスの専門家から批判を受け、リリースから2年経過後に削除されました。NetflixはTwitterで「 アメリカ自殺予防財団の最高医療責任者であるクリスティーン・ムーティエ博士を含む医療専門家の助言に基づき、私たちはクリエーターのブライアン・ヨーキーとプロデューサーと共に、ハンナの自殺シーンを編集することに決めました。

  • 自死遺族のための電話相談窓口一覧。気持ちを聞いてもらうことが、支えになる。

    大切な人を亡くした遺族の気持ち 大切な人を亡くすことは、人生の中でも最も辛く悲しいことです。私たちは様々な感情を抱き、心や身体にも様々な変化が現れます。そして、死別による喪失感は誰もが経験することにも関わらず、その背景、要因、プロセスによって悲しみのとらえ方は一人一人まるで異なります。 「置き去りにされた気がする」「自分は何もできなかった、という無力感に襲われる」「自分も死んでしまいたい、と思う」「自分が悪かったのではないか」「亡くなった人のことを恨んでしまう」「亡くなったことが現実だと思えない」「自分だけ生きていて申し訳ない」「自死(自殺)のことを誰にも言えない、知られたくない」「なぜ死んでしまったのか分からない」「眠れない、疲れやすい」「悲しいはずなのにホッとした気持ちになり、戸惑ってしまう」「食欲がない、逆に、食べても満足できない」「誰とも会いたくない」東京都福祉保健局のパンフレット「大切な方を突然亡くされた方へ」より 心が消耗している時に、電話で話を聞いてもらうことが、支えになることもあります。自死遺族の方向けに、電話相談をされている団体を紹介します。 全国自死遺族総合支援センター「グリーフサポートリンク」 自死遺族相談ダイヤル 03-3261-4350( 毎週木曜日 11:00~19:00 ) 『全国自死遺族総合支援センター』は、自死・自殺で身近な人、大切な人を亡くした人が、偏見にさらされることなく悲しみと向き合い、必要かつ適切な支援を受けながら、その人らしい生き方を再構築できるように、総合的な遺族支援の拡充をはかり、もって誰にとっても生き心地のよい社会の実現に寄与することを目的として2008年に設立された特定非営利活動法人です。当センターでは、身近な人(親族をはじめ恋人、職場の同僚、級友等々)を自死・自殺で亡くした方のための電話相談を毎週木曜日に行っています。訓練を受けた相談員が、苦しみや悲しみなどじっくりお話をうかがいます。日々の生活でお困りのことがあれば、専門機関と連携しながらどのような対処ができるか、ご一緒に考えたいと思います。 NPO法人「グリーフケア・サポートプラザ」 自死遺族傾聴電話(悲しみの傾聴)03

  • 不倫相手に会いに行った理由と、対面で気を付けること。

    不倫相手に会いに行く理由 不倫相手の1人に会いに行くことにしました。目的は、慰謝料請求裁判の証人になってもらうことです。 妹の遺書も遺言書も、夫から妻への謝罪の手紙も、不倫相手とのLINEも全て証拠として提出しているので、これ以上証拠をそろえる必要もないのですが。 現状、被告側(不倫した夫側)は、不倫の事実を一切認めておりません。 それなら、出来るところまで証拠を積み増ししようかと思いまして。 不倫相手の特定 妹がLINEの証拠を残していたおかげで、妹の夫がよく会っていた不倫相手は全員、顔も名前も分かっていました。そのため、難なく勤務先を特定することができました。 不倫相手の1人は、渋谷で美容師をしていました。会いに行くのは、ホットペッパーでスタイリストを指名して予約するだけ。とっても簡単でした。 きっと知っているであろう、亡くなった妹の名前で予約しました。 とはいえ、普通に会話できる自信がありません。怒りを上手く隠せるだろうかとか。フラッシュバックして泣いてしまったらどうしようとか。緊張しながら当日を迎えました。 不倫相手に会いに行く時に注意すること 不倫相手に会う時に注意することは、職場へ行ったとしても、決して他の人間がいる場で、本人に本題を切り出さないこと。名誉棄損で逆に訴えられる可能性があります。私の場合、ヘアサロンで普通にヘアカットをした後、会計の時に2人だけで話せる場所で話すと決めていました。 それから、会話は全て録音しておくこと。後から不倫相手に、「酷い言葉を浴びせられた」「脅迫された」などの嘘をつかれないためです。こちらの身を守るために必要です。後で誰に聞き返されてもいいように、暴言を吐かず、落ち着いて話すことも重要です。 録音機器は、スマホの録音アプリが手軽なのでおすすめです。また、洋服の中に隠せるようなUSBメモリ程度のサイズ感の小型のボイスレコーダーも、5000円弱でAmazonや楽天で売られています。 不倫相手の職場で、いよいよ対面 新幹線に乗って乗り継いで、久しぶりの東京、渋谷へ。妹と東京に住んでいた頃たまに来ていたたので、何だか懐かしい気もします。

  • 娘を亡くした父母の思いと、自殺理由を被告本人に尋ねず因果関係は否定する相手弁護士(裁判8回目)

    2019年12月13日午後15時00分、東京地裁の12階民事第49部にて弁論準備(8回目の裁判)が行われました。 裁判官からは「もし裁判所を介して被告に伝えるべきこと、伝わればいいなと思うことがあれば教えて欲しい」と尋ねられました。もちろん、何かが起こるかもしれないし、起こらないかもしれないですが、と。 娘を亡くした父親として、問いたい責任 「夫として、やったことに対する責任の取り方を聞きたい。後悔はあるかもしれないが、その後どういう責任を行うのか。その後、妻への供養、義理の父母への謝罪。きちんとした謝罪をまだ聞いていない。葬儀の時に頭を下げられただけ。この後、どうしていこうと考えているのか問いたい。」 娘を亡くした母親として、尋ねたいこと。誤解?誠意? 「1点目は、娘が亡くなったすぐ後に相手弁護士から書面をいただいた。その際に、"両親は誤解をしている"という発言があった。両親が思っておられることと、事実は違うと。そのことが凄く心にひっかかっている。娘はまるで事実を誤解して亡くなったと言わんばかりの発言だった。」 「娘が亡くなったショックに、さらに追い打ちをかけるような相手弁護士の言葉。事実は違います、誤解をなさっていますと仰るならば、何が誤解なのかを明らかにしていただきたい。」 「2点目は、加害者側が日を送ることで精一杯だからと、急遽取りやめとなった四十九日をはじめ、ただの一度も電話なく、お供えもなく、何事もなかったかのように過ぎていく日々のこと。通常、葬儀で終わりではないと考える。初七日から始まる四十九日、初盆、命日の供養。ただの一度もご連絡ない。誠意を感じることができない。」 「最大の誠意を示しました。」と相手弁護士は仰った。 「最大の誠意とは、何なんだろうか。私たちは何の誠意も感じていない。主人も申し上げた、夫としての責任。妻の供養についてどう考えているのか。何をもって最大の誠意と考えているのか、松井弁護士の口から出たのは「相続放棄したことである」娘が遺言書に書き記したことが、最大の誠意と言う、意味が分からない。他はもうない、と感じられる発言だからです。その真意をお尋ねしていただけたらと思います。」

  • 【不倫アンケート調査結果発表】不倫の慰謝料増額、婚前契約賛成は8割以上

    不倫についてのアンケートを実施しました 「不倫は道徳的に許されないと思いますか?」など不倫撲滅に役立てるためのアンケートを実施しました。現時点で453名の方から回答をいただきました。ご協力誠にありがとうございます。 調査期間:2020年1月19日~2020年1月31日 までで1次集計(約2週間) 回答者数:453名(2020年1月31日 現在) ▼アンケートはこちらから回答いただけます(現在も回答を受付中です) 不倫についてのアンケート結果 「不倫は道徳的に許されない」が8割を超える 8割を超える方が「不倫は道徳的に許されない」と回答しています。日本では、およそ70年前まで不倫は犯罪で姦通罪として罰せられていました。ただ当時、姦通罪は女性にしか適用されていなかったので、男女平等化の観点から、法律を変える必要がありました。若者は両性の罰則化に賛成しましたが、年配者の賛成により姦通罪は廃止されました。 そして、現在の不倫は不法行為(故意や過失によって相手に損害を発生させること)として、相手に対して損害賠償を請求できると定められています。(民法709条) 回答者のうち不倫された経験があるのは42.6%(192名) 不倫された人の3割が、1年未満に不倫されている 不倫されたことにより患った症状で最も多いのは「自殺念慮/死にたくなった(68.4%)」次いで「睡眠障害(66.5%)」「抑うつ、うつ状態(64.1%)」 「自殺未遂」のすぐ上、文字数が多く消えてしまっていますが、選択肢は「自殺念慮(死にたい気持ち)」です。 「不倫は心の殺人」とよく形容されますが、実際に不倫された人たちは「死にたい」と思うほど精神的に追い詰められています。実際に自殺した人もいます。 世界には不倫を容認する文化も、不倫が死刑の文化もあります。日本が不倫を不法行為と定めているのは、不倫された側の人間がこれだけ精神苦痛、身体的苦痛を負っているという事実に他なりません。 では、現状の扱いで十分なのか。その問いを次の回答でみていきたいと思います。 不倫の慰謝料増額について8割が賛成している

  • 不倫撲滅プロジェクトの立ち上げと、Changeでの署名活動スタート。

    署名サイトChangeにて署名を募集中 署名サイト「Change」にて署名活動をスタートしました。もう誰ひとり妹のように不倫に苦しむ人も、自殺に追い込まれる人もいてほしくない。その思いを世の中へ広げてゆくために、その思いに賛同してくださる方のお力をお借りしたいと考えております。どうか署名にご協力いただけましたら幸いに存じます。 ▼署名はこちらからお願いいたしますchng.it/mxnM8hmD 日本では年間2万人以上が自ら命を絶っています。自殺の原因は様々ですが、本人がある特定の原因によって自殺へ追い込まれるケースも存在します。パワハラ、いじめ等です。にも関わらず、自殺の原因を作った人物に対して法律上の因果関係がほとんど認められないという訴訟上の問題は、いまだに自死遺族を苦しめています。 私の妹は26歳で自殺しました。夫の不倫発覚9日後のことです。妹の夫は結婚当初から不特定多数の女性と不倫し何人ものセフレがいたことが発覚。妹の遺書の中には「夫の行為を何ひとつとして、許すことは出来ません。出会った頃から裏切られ続けて、結婚までしてしまった私の後悔、無念、屈辱。もう何も信じたくありません。」と書かれていました。 妹の夫がしたことは遺族から見れば殺人です。しかし日本の法律では罪になりません。私たち遺族は、妹の代わりに慰謝料請求の裁判を起こしました。妹のために出来ることが、それしか残されていなかったからです。しかし、妹の夫は不倫を一切認めず、不倫と自殺の因果関係はないと主張しています。ウェディングドレス姿の妹の遺影や、位牌すら私たち遺族に突き返されて来ました。 我々は自殺の原因を作った者は責任を負う必要があると考えています。その前提があって初めて、人を自殺に追い込む悪質な行為を防ぎ、命を守る対策が取れるからです。もう妹のように悪質な不倫に苦しむ人も、自殺に追い込まれる人も、誰ひとりいてほしくありません。 どうか、皆さまのお力をお貸しいただけないでしょうか。署名へのご協力どうぞよろしくお願いいたします。 Changeでの署名活動について

  • 妻自殺原因は被告の不倫事件に嫌気が差したのか、相手弁護士がもはやモンスター化(裁判7回目)

    2019年11月12午後2時30分、東京地裁の12階民事第49部にて弁論準備(7回目の裁判)が行われました。 裁判(弁論準備)の開始時間になっても、なかなか呼ばれません。どうやら裁判官と相手弁護士が先に入室して話しているようなのです。10分、20分待っても呼びに来られません。 そういえば、裁判官は前回、相手弁護士に対して、被告本人を連れて来るよう促していたので、もしかしてS氏本人が来ているの、か…?そんなことを考えながら待っていました。 人を呼ぶのに声掛けなしで手招き、ジェスチャーも失礼過ぎ 30分後、相手弁護士が我々がいる待合室へやってきて、ガラス越しに我々へただ手招きのジェスチャー。一切、声を発しません。 しかも、日本式の手のひらを上から下へパタパタ振る「おいでおいで」でもなく、アメリカ式の手のひらを上に向けて手前に一振りする「こいよ」と言わんばかりの手招き。ここ、日本ですけど…。明らかに失礼なジェスチャー、不機嫌極まりない顔。我々は呆れながら、相手弁護士と交代で部屋へ入りました。 疲れた顔の裁判官、相手弁護士との30分以上の話し合いの末に… 弁論準備の部屋へ入室すると、裁判官の顔が、すごく疲れていらっしゃいました。ため息をつくように、話され始めました。 「お待たせいたしました。30分以上お待ちいただいて、何をしていたかと言いますと、代理人(相手弁護士)に対して裁判所が、Sさんを連れて来てもらえませんかね、という説得をずっとしてました。」 「(相手弁護士は)その必要がありますかね、とか、裁判所がSさんと直接、慰謝料の金額の話をするんじゃないかとか、すごく警戒心が強くて、話がなかなか前に進まない感じです。相変わらず。言葉を変えて色々説得を試みましたが…」 裁判官の方の、一度は被告の考えを直接聞きたいという、恐らく裁判としては当然の、ただそれだけのプロセスが、相手弁護士に阻まれるという結果になってしまったようでした。 裁判官、モンスター弁護士に手を焼く 相手弁護士は、最初から遅刻常習犯、裁判での受け答えも裁判官の顔を曇らせるような発言があり印象は良くありませんでしたが、ここへ来て態度すら酷いものになり、もはやモンスター化。この裁判、嫌々やってるんだろうなあ。

  • ゆったり動く癒しのライブ壁紙5選/おすすめAndroid無料アプリ

    これまでケータイ(スマホを使っています)用の壁紙は写真を設定していたのですが、スマホをパっと手に取った時に、心がほっとできる壁紙を見つけたのでご紹介したいと思います。 おしゃれな壁紙というよりも、とにかく心が和む、落ち着く、癒し効果重視で選んだおすすめのアプリです。 それから、私は基本的に有料アプリは使わないので、全て無料でダウンロードできるものばかりです。お気に入りの5つのAndroidアプリをご紹介させていただきます。 しんしんと降りそそぐ雪に癒される「 深雪の白田ライブ壁紙 」 日中、夕方、夜と3種類の壁紙があり、ひとつを選んでずっと表示することも、また時間と連動させて移り変わりを楽しむこともできます。 画像の場所は、新潟県小千谷市池ケ原だそうです。 雪原に生えている木は、はざ木と言います。稲刈り後の稲を掛けて干しておくための木です。通常田んぼに木で組まれている稲木はもっと高さの低いものが一般的ですが、高く積み上げることで地上の湿気を避ける効果があるとか。 私は真ん中の写真、夕方が一番好きです。 この壁紙は動くのですが、動画だと、大小の雪がふわふわ舞い降りてきて、地上に近づくとスッと消えます。と思ったら、風のせいか下からキラキラ舞い上がる粉雪も。もしかしてこれがダイヤモンドダスト?夕日に照らされた光景が、とても美しいです。 口コミでは、雪の降り方に奥行きがある、昔ながらの懐かしい風景がとにかく美しい、時間によって移り変わる壁紙がいい、しんしんと降り続く雪に心癒されるといった声が多かったです。 ・日中 6:00~16:59しんしんと降り続ける雪。時々降りやむ景色もまた違う表情に。・夕方 17:00~18:59夕日の中降り続ける雪。運がいいとダイヤモンドダストが見れるかも…!・夜 19:00~5:59冬の空をキラキラと輝く満点の星空。流れ星が流れていくことも。 心和む蛍の光「蛍 ライブ壁紙」

  • いのちの電話主催、自死遺族支援の講演会へ

    自死遺族の講演会があると知った時、正直に言うと、行こうかどうか悩みました。 なぜなら、リアルで関わる周囲の方に自死遺族であることを話したことがないので、万が一知り合いに会ってしまったらどうしようとか。同じ自死遺族の方の話を聞きながら、フラッシュバックして号泣してしまったらどうしようとか。色々考えてしまったからです。 それでも、参加する勇気が持てたのは、私がもう2度と妹のように自死に追い込まれるような人を出してはいけないと強く感じていることと。将来的に、妹と同じように悩んでいる人たち、そして、同じように苦しんでいる自死遺族の方の手助けになるようなことができればと考えているのが理由です。 純粋に、同じ自死遺族の方のお話を聞いてみたい気持ち。遺族のケアについて勉強したい気持ち。もしかしたら、将来的に、私自身が講演会でお話しすることを目指したい気持ち。色んな気持ちを抱えて参加しました。 妻と息子さんを自死で亡くされた自死遺族の方のお話 講演会で講師としてお話しくださったのは、長年、自死遺族支援に取り組まれている方で、ご自身も妻と息子さんを自死で亡くされた自死遺族の方でした。 心情、背景、自死に至る過程など同じ自死遺族でも本当に様々 自死遺族といっても、様々な方がいらっしゃいます。心情、背景、自死に至る過程も本当に様々です。今日、僕は自分の体験を土台に話すけれども、自死遺族という人間のほんの一部。自死遺族ってこういうものだ、とひとくくりにしないで、想像力をもって、遺族の問題を考えるきっかけにしてほしい。 同じ自死遺族として、何だかほっとしました。多様性を認めていただくことで、ひとりひとりが受け入れられている気がするんですよね。 同時に、こうしてブログを通じて自死遺族としての気持ちや考えを発言している以上、何かを決めつけることがないよう、つまりは、誰かを傷つけることがないようにしたいな、と改めて思いました。 安易な「自殺予防」「命を大切に」の言葉は遺族を傷つける

  • 知らぬ存ぜぬを突き通して裁判を終えようとする不倫夫(裁判6回目)

    2019年10月11午後2時00分、東京地裁の12階民事第49部にて弁論準備(6回目の裁判)が行われました。 相手弁護士の第一声は「もう結審してもらっていい」 裁判官と双方の弁護士が揃い、さあこれから弁論準備のスタートですとなったところで、相手弁護士が突然言い出しました。 「あんまりよく分からない。もう結審してもらっていいかな。」 相手弁護士以外の全員が「は…?」と顔色を曇らせた。この弁護士は一体何を言い出すんだろうと、怪訝な顔を隠せない我々。 いち早く冷静になった裁判官が「S氏本人側で、もし反論があるのであれば…」と相手弁護士に語りかまけした。続いて、我々原告側の弁護士が「先日提出分の準備書面について認否をしていただければ」と続きます。 裁判官は、我々に「少々外でお待ちください」と弁論準備が行われている小部屋から出るよう促し、早々に裁判官と相手弁護士と2人で話す時間へ。 不貞行為の認否を明らかにせず、裁判の結審が在りうるのか? 我々の疑問は「不貞行為の認否を明らかにせず、結審が在りうるのか?」でした。つまり、妹の夫は、「自分は不倫してない、妹の自殺とは関係ない。」と言い続けるだけで、この裁判が終わってしまうのか、ということです。 我々の弁護士の見解は「事実はどうであれ、不倫と自殺の因果関係がないのであれば、認める必要すらないだろう、と言いたいのだと思う。こちら側がどこまで不倫の証拠を握っているか分からない以上、なるべく自分からは何も言わないようにしている。」とのこと。 不倫夫は、ただただ逃げている 私が思うのは、殺人事件の犯人が一切の黙秘を貫いたとしても、死刑になるときはなるという事実です。妹が「夫の不倫を許せない」と遺書を残し、夫と不倫相手とのLINE画像を残し、自殺した以上、事実上の因果関係があることは明白です。慰謝料請求裁判をおこされ、一切黙秘したところで、慰謝料を払う必要なしなんて判決が出るわけない。妹の夫は、妹の死と向き合うことなく、ただただ逃げているのです。 妹が残した遺言書と相続人である夫の廃除 妹は、遺言書を残し、不倫した夫に対して「相続排除」をしていました。 相続人の廃除とは、相続人から重大な侮辱を受けたりした際に、被相続人(亡くなった方)が家庭裁判所に請求して相続の権利を奪うことを言います。

  • 故人のFacebookアカウント、削除か追悼アカウントか。自死遺族の選択。

    Facebookアカウントの所有者が亡くなった場合、そのアカウントがどうなるのか、調べてみました。 まず、所有者が亡くなると、本人以外はアカウントにログインできないので、更新は止まり、放置された状態になります。ログイン情報は、プライバシー保護の観点から、例え家族であっても、Facebookのサポートスタッフでも、提供されることはありません。従って、そのアカウントには誰もログインできないことになります。 その状態で出来る対応方法としては、以下があります。 故人のFacebookアカウントの削除 次のいずれかの書類をもって、公式サイト>ヘルプセンター のリクエストフォームより、Facebookアカウントの削除申請が可能です。 ・死亡診断書(スキャンデータまたは画像データ) ・委任状、出生証明書、遺言状および遺書、遺産に関する書簡のうち一通 ・死亡記事、葬式のしおりのうち一通 故人のFacebookアカウントを、追悼アカウントへ移行 追悼アカウントとは、本人が亡くなった後も家族や友達が集い、その人の思い出をシェアするための場所です。Facebook COOのシェリル・サンドバーグは夫を突然死で亡くされていますが、彼女は追悼アカウントについて「人々がお互いをサポートし、愛する人の記憶を尊重できる場所にしたい」と述べています。 追悼アカウントの主な機能は以下のとおりです。 また、申請方法は削除申請と同じです。 プロフィールにあるアカウント所有者の名前の横に、「追悼」と表示されます。アカウントのプライバシー設定に応じて、友達は追悼タイムラインで思い出をシェアできます。( 2019年「Tributes(贈りもの、感謝の言葉)」セクション追加により、故人の生前のタイムラインと死後の友人の投稿を分けて表示できるように。)写真や投稿など、アカウント所有者がシェアしていたコンテンツはFacebookに存続し、シェアしていた相手は引き続きそのコンテンツを見ることができます。追悼プロフィールは、[知り合いかも]の提案、広告、誕生日のお知らせなどの公開スペースには表示されません。 遺族以外でも、Facebookアカウント削除申請や追悼アカウント移行申請ができる?!

  • LINEの不倫証拠提出、争点整理のための弁論準備(裁判5回目)

    2019年8月29日午前10時30分、東京地方裁判所12階の書記官室 民事第49部にて弁論準備 (5回目の裁判)が行われました。 弁論準備とは 弁論準備とは、法廷ではなく小部屋で行うことで、顔を合わせて率直に話しやすい環境を作り、双方の言い分や証拠を整理したり、争点を明らかにするなど、協議を進めやすくするための手続きです。 妹の夫と不倫相手とのLINEの証拠を提出 妹は、不倫の証拠であるLINE画像を撮影し保存していました。多数の女性と性的関係にあったことが分かります。同時に、不倫相手をあらゆる手段で探し出し、何人ものセフレをキープし続けていた一連の行動も。 「 その右手もう梅毒かもよ?(淫らな集まりに)いきてー。しぬほど。 」「 はやくきゃわいーふりんあいてしょうかいしてー」「 もうED。3/21,22,23と嫁が台湾に旅行いくからそこが人生のピーク」「(最近やってないのでリードしてという女性に)任せろ はげしーのいこ」「オリエンタルラウンジ。今女子が満ちてるいきましょー。VIP空いてたらVIPにしよ。(知り合った女性とその日に性行為)」「3万で買える人紹介して」 「(夜勤中の妹に愛してるとLINE後、不倫相手に連絡)ねー今からほてるいこー」「今からうちこない!?タクシー代だす!へじゃなくて!こいよ」 「えっちしないからとなりいてー。うそじゃない!生理関係ない!さびしいからあおーよー上野で」 出会った頃から結婚後もずっと裏切られていた証拠がそこにありました。プロポーズされた時、結婚した時、新婚旅行に行った時、新婚の日々も…。罪悪感のかけらも感じられないLINEの数々を目にした妹のショックは計り知れません。 争点のひとつ、不貞行為の内容 裁判官から、今後の主張立証の予定を聞かれました。 原告側:被告本人尋問と証人尋問を検討していると述べました。 被告側:被告側が提出した準備書面への反論を求めました。

  • 初盆・ご法事に上品で温かみのあるお花のアレンジメントを

    供花にフラワーアレンジメントを選ぶ 満中陰(四十九日)を過ぎた頃、初盆近くにお供えのお花を贈る機会がありました。 探していたのは、フラワーアレンジメント。お供えのお花にフラワーアレンジメントを選ぶメリットは、花瓶の用意やお水を変える手間がなく、箱を開けたらすぐに飾れること。 温かみのある優しい色目のお供え花 いわゆる少し昔の仏教の葬儀のような、ユリ、菊、ランなどの大輪の白い花を使ったアレンジメントではないもので探していました。葬儀を連想させない、もっと優しく温かみのある雰囲気のアレンジメントがいいなあと考えていたためです。 そこで見つけたのが、花の宅配 フラワーギフトの通販サイト「お花屋さんの手帳」です。 故人とご家族へ温かみのある優しい色目のお供え花白色を基調に優しい色合いで上品に仕上げた経験豊かな当店デザイナーおまかせのお供えアレンジです。お供え用ですので、お色を入れたとしても派手には仕上げません。ご予算、ご用途に合わせてプロのデザイナーがお作りします。法事やご葬儀、葬式の御供え花に幅広くご利用頂けます。商品画像↓は実際にお届けしたお花です。金額やデザイン等ご参考ください。 「お花屋さんの手帳」は、2016年に大阪府茨木市で開業されたFLOWER WORKS SAKUというお花屋さんが運営されているネットショップ。 お供えの花の送り先が同じ関西だったので、旬のお花をよりキレイなまま届けてくれそう、と感じました。(クール便(+324円)を選べば、発送可能地域どこでも鮮度を保ったまま届きます。) お届けしたお花の画像をメール 完成したフラワーアレンジメントの写真を、一枚ずつ撮影してメールで送ってくださいます。 タイミングが良かったのか、私は先方へお花が届く前にメールで画像を確認させていただけました。(発送後2営業日以内。繁忙期には対応出来ない場合もあり) 配達状況はMAP上でひと目で確認 注文完了、商品発送、配達完了をそれぞれメールで知らせてくださいます。

  • 不貞行為は認めるが、内容は一切認めない第4回口頭弁論(裁判4回目)

    2019年6月28日午前11時30分、東京地方裁判所の520号法廷にて第4回口頭弁論が行われました。 事前に受け取っていた準備書面は以下のようなものでした。 相手の女性が多数であるとの点は否認する。原告がどういう意味で、またいつのことをいっているのかわからないが、本件事件の原因という観点、また時期との関係でいえば「多数」であったから本件の原因となったということはないし、そもそも多数ということはない。また「多数」という非難を浴びる行為はしていない。「継続」して行われたという非難も「継続性」の頻度および意味内容がわからないが、一般的な意味として考えても、継続的な不貞行為というとはないので否認する。 まるで言葉遊びのような反論です。 まず、複数の女性と不貞行為があったことは事実で、証拠があります。 妹の夫には10名前後の女性がおり、妹と付き合い始めて数か月後から、プロポーズ直後、結婚式の前後、結婚後から発覚まで継続的に、数えきれない程の女性達との性行為が行われていました。 なお、複数の女性との不貞行為は、行為自体が悪質であると認定され、その場合には、当然慰謝料額の増額事情になりえるのは周知の通りです。 それが、多数なのか、大多数なのか、大勢なのか、明確に定義されていない言葉の定義についての議論に意味はありません。不貞行為は例え1件でも相手の心を深く傷つける不法行為です。 1件の殺人で死刑にはならない期間が長く続いた司法制度も、1件の殺人でもそれが悪質であれば死刑が選択される世の中です。人数ではなく、その詳細まで裁判は見ます。その流れを作ったのは民意であり、裁判員裁判です。 「不貞行為は認めるが、何をしたのかは一切認めない」 被告準備書面を受け、我々は不貞行為の主義主張を検討することになりました。 ここで我々の弁護士から確認がありました。 原告「検討するが、被告は不貞行為の存在を認めるのか、それとも全て否認するのか。我々の立証範囲はどこまでなのか確認したい。」 被告側弁護士は、最初はモゴモゴとそれはどういう意味ですか、書面に書いてある通りです、と繰り返していましたが、最終的に「不貞行為自体は認めてるんじゃないですか。」と他人事のように投げやりに言うと「不貞行為のあったことは認めるが、その態様は明らかにしない」と述べました。

  • 家族を愛しているからこそ、自殺しようとする気持ちを全力で隠す

    妹が自殺しようと考えていたことに、なぜ少しでも気付いてあげられなかったのかと、自分を責めることがあります。いえ、正直に言うと、今でも後悔しているのだと思います。夢に妹が出てくるたびに私は全力で妹を捕まえて「死なないで」と説得しようとしていました。 その苦しさに、ひとすじの光を下さったのは、次に紹介する仙台で法律事務所を営まれている土井弁護士先生のブログでした。 自殺しようとする気持ちを全力で隠すのは、家族への愛だという言葉です。 遺族の方から「どうして、苦しいことを話してくれなかったのでしょう。」という質問が出ました。その初参加の方は、ほとんど即答で言いきりました。「それは家族を愛していたからです。」ご自分の体験を交えてお話してくださいました。「愛する家族にだけは、心配をかけたくない」という気持ちが強すぎるようです。愛すれば愛するほど、隠さなければならないという気持ちになるようです。ほとんど感情が残っていないような、重いうつの症状が出ているにもかかわらず、「家族に心配をかけたくない」という感情だけは、最後まで残っているようです。(もちろん、死んだらもっと苦しめるのですが、そのような派生的効果を考えるほどは、思考力や視野は残されていません。今を考えるので精いっぱいになっています。)遺書を拝見しても、家族のことを考えていることがはっきりわかりますし、家族の抱えている今を具体的に把握していることがわかります。そうして、心配をかけたくないという感情を元に、およそ、その時一番つらい笑う表情を作ったり、わざとふざけて見せたりするわけです。おそらく、自分の残された精神的エネルギーをすべて絞り出して、家族のために、全力を出しているのでしょう。出しきっているのだと思います。ある自死されたお父さんは、その直前、感情も思考もなくなったのに、週一度の休みである、日曜日の午前中に子どもたちを映画や遊園地に必ず連れて行っていました。昼ご飯を家族で食べて、午後からは仕事に出ていました。自死することは何とか防止しなければならないのですが、そのためにも自死者の実態を知らなければなりません。自死者が、家族を愛しているからこそ、自分の苦しみや、自殺しようとする気持ちを全力で隠すわけです。これが自死のリアルです。自死遺族連絡会の田中幸子さんや上智大学の岡知史先生は、遺族の悲嘆は、遺族の自死

  • 睡眠導入のためのリラックスして眠れる音楽

    眠れない夜に好きな音楽、癒される音楽を聴くことは寝つきを良くする効果があります。癒し効果が高い音楽に、α波(アルファー波)が出やすい音楽があります。 α波とは、落ち着いている時に脳から出る脳波の一種です。 なので、α波が出ると身体や心がリラックスし、ストレスのかかっていない状態と言えます。 α波が出やすい音楽は、クラシックや自然の音 ヒーリングミュージックとしてのクラシックで有名なのは、バッハの「G線上のアリア」。ゆったりした綺麗な曲です。それからパッヘルベルの「カノン」。どちらも卒業式のイメージが強くて私はいつもその光景を思い出します。それからエルガー「愛の挨拶」。イギリスの作曲家エルガーが妻にプロポーズの贈り物として贈った曲で、美しい音色の曲です。 癒しの音、1/fゆらぎ とは 自然界には多くの「ゆらぎ」があります。波の音、小鳥のさえずり、小川のせせらぎ、炎の揺れ、蛍の光等です。つまり、規則的なように見えて、実はランダムで不規則なもののことです。私たちはそのような自然界の1/fゆらぎ音を聴くと、脳波であるα波が出ている状態になり、 リラックスすることができます。 YouTubeリラクゼーションミュージックおすすめ YouTubeに睡眠導入用音楽が沢山アップロードされているので、おすすめをいくつか。寝る直前に効く場合は、自動再生をオフにしてスリープタイマーを設定して眠るのがおすすめです。 癒しの睡眠用ミュージックアプリ「Tide/潮汐」 Tide/潮汐(同じアプリですがIOS とAndroidで名前が違います)という無料アプリもおすすめです。身体と心を癒す(リラックス) アプリランキングでよく上位に入っているのを見かけます。 ダウンロードしてすぐに雨の日、海、嵐、瞑想の4種類の音楽が用意されているのですが、 「瞑想」がとにかくおすすめです。凄くゆったりした重低音のピアノをベースにした音楽がとても良いです。スパやヨガ、岩盤浴で流れていそうな、夜にぴったりの、落ち着いた曲です。 スリープタイマー機能付き。

  • 自殺を防ぐ対策はまず原因を知ることが必要

    池井戸潤さんの小説「下町ロケット」のモデルとも言われる、町工場でありながら宇宙開発も手掛ける会社の社長、植松努さん。 数年前にTEDに登壇され、私もとても感銘を受けたのを覚えています。その植松さんが、過去Facebookにこんな投稿をされているのを拝見して、またその洞察力に頭が下がりました。 幸せで、希望に溢れた状態で、自殺する人がいるでしょうか?なかなかいないような気がします。死ぬ、しか選べない状態。 生きていることが、死ぬよりつらいと思える状態。それは、正常な状態ではないです。そして、そのような現象には、必ず原因があります。その原因を調べ、対策を考えないと、自殺を防ぐことはできません。 「はなしてみたら、楽になるよ。」というポスターも見かけますが、できるならとっくにやってます。 「死ぬほどの勇気があったら、どんなことだって出来ただろうに」というのも、よく聞きますが、だからさ、なぜ、そこを踏み越えたのかを考えようよ。と思います。 自殺は、もっと真剣に原因究明をすべきです。なぜなら、殺人だからです。被疑者が死んでいる、殺人事件です。だから、普通の殺人事件と同じに考えるべきです。 一言で「自殺」といっても、それに至った要因や背景は様々。一概に語られるものではないことは周知のとおりです。それでもこの植松さんのコメントは、大切な家族を自殺に追い込まれた私たち自死遺族にとって、すっと心に響きました。 妹の自殺は、私たち自死遺族にとっては殺人です。他殺です。しかし、自殺であることによって、犯人が全く罪に問われず、裁判を起こしても当の本人は事実を否定し続け真実すら分からない状況です。 例えば、業績不振の企業が原因の調査をせずに、売上向上ための対策が打てるでしょうか。そんなことはあり得ません。自殺を防ぐ対策を打つためには、丁寧に原因を紐解いていくことが必要です。 自殺は個人の自由な意志や選択の結果ではなく、心理的に追い込まれた末の死。なぜ、生きていることが辛くなってしまったのか、そこには理由があります。 もう2度と妹のような被害者を出さないために。 法廷で事実を明らかにしてもらいたい、そんな思いで裁判に臨んでいます。

  • 自死遺族が命日を過ごすための10の工夫

    命日を迎えました。自死遺族にとっての命日反応という言葉を知っていましたし、妹が亡くなった直後のような感情や悲しみが襲ってくることも予想していました。今年はそれでも上手く過ごせなかったので、来年に向けて書き留めておこうと思います。愛する人の命日を過ごすための方法として。 命日反応(記念日反応)とは 命日反応とは、言葉通り、大切な人が亡くなった命日になると、気持ちが落ち込み、体調が崩れるなどの症状が現れ、まるでその人が亡くなった直後のような深い悲しみに襲われることを言います。愛する人を亡くした方であれば、誰もに起こる自然な反応と考えられています。そして遺族にとって、とても辛いものです。 また、命日でなくても、自分自身の誕生日や、亡くなった方の誕生日、GW、お盆、年末、お正月など実家に帰省し家族で過ごしていた日、父の日や母の日など、亡くなった方のことを強く思い出すような日が来ると、悲観が深くなることがあり、これらを記念日反応と言います。 まず、命日反応(記念日反応)が起こるということを知っているのといないのとでは全く違います。起こる反応に備えて、事前に心の準備ができるからです。また、その日を何とか過ごすための工夫について考えることもできます。 命日反応をやり過ごすための対処法 1.思い出の場所を訪問する 愛する人が最後に行った場所へ行く、愛する人との思い出の場所へ行く、行きたいと口にしていた場所に行く。 愛する人の存在をとても近くに感じることができます。 妹が最後の日を過ごしたのは、生まれ育った地元を思い起こすような、自然のあふれる場所でした。楽しそうに過ごしていたと、たくさん私たち家族の話をしていたと聞きました。両親は命日にその場所を訪れ、妹が歩いた足取りを辿り、妹が最後に見た風景を写真に収めて来てくれました。母は「娘の魂を連れて一緒に帰って来れた気がする」と話していました。 2.手紙、ブログを書く 書くことは、思ったことや感じたことを表すと同時に、癒しでもあります。自分の気持ちを書いてもいいですし、愛する人へ宛てた手紙を書いてもいいと思います。私がこうして自死遺族のブログを書いているのも、それが理由のひとつです。

  • 妹が残したメモに書かれた不倫の証拠を提出後の第3回口頭弁論(裁判3回目)

    令和元年5月31日午前11時30分、東京地方裁判所の520号法廷にて第3回口頭弁論が行われました。 時間になっても相手弁護士が現れず、書記官の方が「10分ほど遅れられるそうです」と仰いました。相手弁護士が来なければ始まらないので、一旦裁判官は法廷を退出。しばらくして相手弁護士が入って来られました。遅刻にも関わらず、お詫びの言葉もありません。 裁判に毎回遅刻、お詫びの言葉もないことに、弁護士である前に同じ社会人として良い印象を持ちませんでした。とは言え、不特定多数の女性との身勝手な不倫で妻を自殺に追い込んだ夫の弁護に対し、やる気があふれる弁護士などいないとは察しますが。この相手弁護士の態度を受けて、その場にいた関係者全員の心象が悪いのは間違いありません。 妹が残したメモに書かれた不貞行為の詳細 裁判官「準備書面をいただいています。これを陳述ですね。」 我々の弁護士「はい。」 今回我々が提示した準備書面のひとつめは、妹が残していたメモです。なぜなら、妹の夫側は、不貞行為があったことは認めたものの、その期間、内容を全て否認しているからです。従って、妹が不貞行為について夫に問いただした際、夫の言ったことを妹が全て記録したメモを証拠として提示しました。 「10前後 おんないる」から始まるメモには、不貞行為を行っていた女性の名前とその内容、浮気を知っている元同僚や友人の名前、全て書かれていました。 そのメモからは、大学時代からナンパをした女性とその日のうちに性交渉を持っていたこと、不倫相手の候補となる女性を探し出し、肉体関係に持ち込み、セフレとして一定数の女性をキープし続けていたという一連の行動が分かります。 自殺との相当因果関係を認める判例 合わせて、もうひとつはパワハラ自殺訴訟の判決の写しを証拠として提示しました。自殺の損害賠償請求として、相当因果関係が認められた判例です。 いじめ、パワハラによる自殺は長い間、自殺との相当因果関係が認められていませんでした。しかし昨今、 それらが悪質かつ重大である場合には、いじめやパワハラ行為自体が被害者の心身に重大な被害をもたらすものであるとして、相当因果関係を認める判例が増えています。

  • 妹の友人が自宅までお線香をあげに訪問くださり感謝

    妹の友人から連絡を受けたのは、妹の命日のちょうど2か月前でした。 「同期5人でお線香をあげに行きたいと思っています」とのこと。 最初は、大変ありがたいお話だと感謝しつつも、妹の元勤務先から自宅までお越しいただくには非常に遠方のため遠慮してしまって、皆さんにお疲れがでないか心配です、とお返事をさせていただきました。 すると「ご心配していただきありがとうございます。みんな〇〇さん(妹の名前)に会えるのを心待ちにしていたので、ぜひ伺わせてください」と言ってくださり、来ていただくことになりました。 当日、同期の皆さんから1冊のアルバムをお渡しいただきました。中を開けてみると妹の写真がいっぱい。皆さんがそれぞれ持っていた妹の写真を集めて、1冊のアルバムにしてくださったそうなのです。お心遣いに胸が熱くなりました。 妹にお線香をあげていただいた後、たくさんお話をしました。妹が自殺に至った経緯、葬儀のこと(同期の皆さんは妹の葬儀に参加できなかったため)、その後のこと、事実を全てお話ししました。妹がいなくなった日々を生きる私たち遺族の気持ちも。 話しながら涙を抑えることができませんでした。友人も、私たち家族も。それでも、せっかく遠方から来ていただいて、妹との久しぶりの再会を悲しい思い出だけにして欲しくなかった。 みんなで妹の話を沢山しました。妹が働いていた時の職場での様子や、入社試験の時のこと、同期で旅行に出かけた時のこと、同期でごはんを食べに行った時の話、本当に多くのお話を聞かせていただきました。みなさん大変な仕事をされながら、同期の仲の良さが、ここまで信頼し合って支え合えるチーム力を生んだのだなあと感じました。 同期の女性6名揃って写真に写っている妹の笑顔は、どの写真も本当に楽しそう、幸せそうでした。 妹の同期の皆さんがお線香を上げに来てくださった日は、私たち家族にとって忘れられない1日になりました。妹もきっと、喜んでいると思います。

  • 故人が元気だった頃の姿で、家族がゆっくりお別れできる化学技術

    エンバーミングの目的はグリーフケア 橋爪謙一郎さんという方の著書を読みました。「エンバーマー」という本です。エンバーミングとは、故人を生前の元気だった頃の姿に戻し、家族がゆっくりお別れできるようにする技術です。 日本ではまだまだ一般的ではありませんが、アメリカでは広く普及している技術だそうです。もともと南北戦争の時に戦死者を遺族のもとへ送り届ける目的で普及したとか。 橋爪さんはアメリカへ渡り、エンバーミングの技術を日本へ持ち帰られた第一人者です。 すべての根っこにあるものは「エンバーミングは、グリーフサポートの手段のひとつである」ということ。そしてそのグリーフサポートを、ここ日本で、誰もが受けられるようにしていきたいのです。国内でエンバーミングをされる人は、1年間に亡くなった人の1%に過ぎません。しかし、そんなわずかな例でも処置をし、故人と過ごす時間をじっくりとることのできた方々の姿を数多く見てきました 「まるで、今にも起き上がって私の名前を呼びそうだ」「闘病でやつれた顔が、元気だったころに戻っている」「あんなに酷い事故だったのに…傷も目立たなくなっている」これらはなんら大げさなものではなく、ご遺族の方々から直接僕が聞いた言葉です。 エンバーミング自体は化学技術かもしれませんが、橋爪さんがその目的をグリーフケア、つまり遺族を支えることだと述べておられるのが印象的でした。遺族の心の悲しみを癒すための、最初の一歩を踏み出すきっかけにして欲しいと。 妹の表情の変化を見て涙 妹が亡くなったのは5月27日でした。しかし、葬儀会場の都合で葬儀はその6日後に行われることになりました。そのため妹が暮らしていた家で家族と一緒に過ごしたいと申し出ましたがお断りされ、妹は葬儀までの時間を安置室で過ごすことになりました。家族みんなで、妹に毎日会いに通いました。 葬儀の日の朝、妹の顔を見た母が、妹の表情が苦しそうと言って、酷く泣きました。妹の顔を見ると、目の周りに紫色のしみが表れていました。エンゼルメイクを担当した私としては「私が上手くメイクできてなかったせいだよ、ごめんね」と謝ることしかできませんでした。

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Rのためにさん
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家族を自死で亡くした遺族のブログ | 自死遺族
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