[いのりを芸に]中世に生まれた芸能は修験思想を背景に持っているのがほとんどではないでしょうか。中世に暮らした人々は身を護るためにとても陰陽とか魔とかいうことを気にかけて生活していたようです。それだけ日常の生活が戦とか争いとか抑圧とか貧困とか病とか人さらいや行方不明とかに恐れおののいていたものだったのでしょう。その時代に生まれた芸能は願いをもち願いは祈りとして信仰と一体になっていて、祈りを持たない芸能のほうは稀だったように思われます。信仰は不安脱出の方法を説くものでもあって、多くの形態が生まれました。修験はそのひとつでした。修験というのはもともとは山岳信仰であり自然の摩訶不思議に万物の力学や精神の源があると考えるもので、仏教思想の影響とあいまってひとつの信仰分野となったもの、ということだと思います。宇宙は、木火土...中世修験道の思想が見える王子田楽と、儀礼の反閇(へんばい)
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