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文学・文具・文化 趣味に死す! https://yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp/

小説家 星香典(ほしよしのり)のブログ。小説、映画、ファッション(メンズフォーマル)、政治、人間関係、食い物、酒、文具、ただの趣味をひたすら毎日更新し続けるだけのブログ。 

Yoshinori Hoshi
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2019/09/04

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  • 国民国家を解体せよ

    国民国家などは戦争の要請があり誕生したシステムである。それも、戦争の形が騎兵から歩兵に遷ったからである。銃が歩兵を産み歩兵が民主主義を産んだ。民主主義と国民国家の相性は抜群である。 しかしどうであろうか。もはや歩兵の総力戦などということは起こりえるのだろうか。いまや核を始めとするハイテク兵器、超兵器の時代である。鉄砲を担いだ十万の歩兵など、一発の核で殲滅出来る時代である。 もともと軍事と政治は一体である。軍事が変われば政治が変わるのは当然である。それなのに、今の政治システムは、民主主義、国民国家という歩兵時代を前提としての政治システムが残存している。前回の「国」とは何か、の続きではないが、前提…

  • モノには霊が宿る

    久しぶりにギターを買おうと思って色々なサイトを見ていたら、十年一昔とはよく言ったもので、十年前とは明らかに値段が違うのである。 具体的には70年代後半のストラトキャスターなど、20万しないで買えたはずなのに、今やビンテージなどの冠がつき50万近くまで高騰している。 円安ドル高の影響もあるだろうが、それだけでは説明出来ないほどビンテージギターの価格は上がっている。 ギターだけではない。ヴァイオリンなどはもっとエグくて、ストラディヴァリウスなどは製作当初はせいぜい100万。それが、今や10億円超えである。 クラシックカーもそうである。古いGTRなども当時の新車販売価格よりも高くなってしまった。 さ…

  • スパイの妻 を観た

    スパイの妻<劇場版> 蒼井優 Amazon やっぱりこの時代のメンズファッションは格好いい。とくに、生成りの背広が秀逸。 映画もそこそこ面白かった。ただ、蒼井優が秘密を知った後のノリノリな感じはちょっと違和感があった。秘密を知るまでの方が面白かった。 そもそも、高橋一生が「スパイじゃない」と言ってるのに、なんで、蒼井優はスパイな気分なのだろうか。 007やキングスマンのようなスパイ映画を期待してはいけない。さすがにそんな人はいないか。 スパイの妻 (講談社文庫) 作者:行成 薫 講談社 Amazon

  • はたして政治家が国のために働くことは可能なのだろうか???

    自民党の不祥事が相次いでいる。 彼ら政治家に国を思う心はあるのだろうか? 「あなた、国のことを考えてますか?」 と問はば、 「はい。国のことを考えています」 と答えるだろう。 では、その政治家にとっての国とは一体なにをさすのだろうか? これは政治家だけの問題ではないだろう。 教育者、経営者、労働者、芸能人、職人、浮浪者、に至るまで、「国」がなんであるのかそれぞれ十人十色なのではなかろうか。 この漠然とした「国」のために働くとはどういうことなのだろうか。 経営者や労働者は「おれたち政治家じゃないから」と言って国のために生きることを回避することが出来る。だが、有権者が「国」のために生きることを回避…

  • 日本のダンディズムについて

    レースシューズをスリンポンのように履くはダンディに非ず。必ずや紐を解き、足を入れ、しかるのちに紐を結ぶべし。 上記のごときはダンディズムのイロハのイである。 しかし、このイロハのイがこと日本においては中々難問である。 出かけようとして靴紐を結ぶ。「あ、財布忘れた」と靴紐をほどき財布をしまい、また靴紐を結ぶ。「あ、バッテリーやばいな。モババ持っていくか」靴紐をほどき、モババを持って靴紐を結ぶ。「二階のストーブ消したっけな?」と靴紐をほどき……。 時間がいくらあっても足りぬ。こと日本においては靴紐は易々と解いたり結んだりしていいものではない。私は上記のような場合、靴のヘリだけ使って家の中に入ってし…

  • 沈黙の艦隊を観た Amazonプライム タイムスリップ体験: 1990年ごろの感覚と愛国者の葛藤

    今Amazonプライムで絶賛放映中である。私は「空母いぶき」を面白いと思わなかったので、見る気は全然なかったのであるが、知り合いがめっちゃ面白いともうプッシュするので観たらめっちゃ面白かった。 海江田が諸葛亮ばりに賢いというのがこの映画の売りなのだろうが、その背景は現代の日本である。アメリカに追従するだけの日本に我慢ならないという政治家達が海江田の反乱を利用してアメリカとやり合うという極めて非現実的な内容である。 潜水艦の中の事など私は1ミリも知らないが、映像からはリアリティが伝わってくる。ソナーで探知するなど、手に汗握りながら見ることができる。シーズン2が楽しみである。 しかし、沈黙の艦隊が…

  • 議員の居眠りについて

    近年議員が議会中に居眠りをしていて糾弾されているが、問題はどのタイミングで居眠りをするかであるかと思う。 糾弾されるべきは起立採決で、本来立つべきなのに、居眠りをしていて座ったままの議員である(もしくはボタン投票でボタンを押し忘れた議員である)。これは明らかに糾弾されるべきである。民の代表として本来示すべき意思を居眠りによって損なったからである。万死に値する。切腹して市民に詫びるべきである。もし、起立採決を居眠りによって過った議員を殺傷する民がいたら、わたしはそのものを犯罪者ではなく義士と称揚する。 起立採決中に居眠りする議員がいるのかと諸賢は思うだろうが、意外にいるのである。 一方、他議員の…

  • 三島由紀夫vs東大全共闘〜50年目の真実〜 を再び観た

    四年前、映画館で観たのだ。 四年前のレビューはこちら↓ 三島由紀夫vs東大全共闘〜50年目の真実〜 観てきた 1900円の価値はある! - 文学・文具・文化 趣味に死す! 三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実 三島由紀夫 Amazon 今回はAmazonプライムで観た。改めて四年前の自分のレビューを読んだら、なるほど、映画館で観た興奮冷めやらずといった感じである。 映画館も良かったが、この映画はアマプラで観るのも良い。 いろいろ考えさせられるから、そのたびに止めたり、戻したり、他の資料に当たったりしながら、倍くらいの時間をかけてみた。 結局、三島が死んで54年経とうとするが、日本は何も変わ…

  • 1秒先の彼女 を観た

    1秒先の彼女(字幕版) リー・ペイユー Amazon コメディである。ラブコメである。不器用なラブコメ。 彼女は何でもかんでもちょっと早い。徒競走でもフライング、ダンスでもワンテンポ速い。 逆に男の方はワンテンポ遅い。 ネタバレ有り。 彼女はワンテンポ速いので、ある日その付けが回って1日が失われてしまう。 逆に、ワンテンポ遅い男は1日分の貯金? 貯時間が出来て、他の人たちが止まっている間、1日を過ごすことが出来る。 つまらなくはないが、大して面白くもない。わたしは中国語の学習がどれほど進んだか試す意味もかねてときどき中文の作品を観ている。 対して面白くないが、男女の設定を入れ替えて日本でリメイ…

  • ミーガン を観た

    M3GAN/ミーガン(字幕版) アリソン・ウィリアムズ Amazon ネタバレ有り。 AIが自我を持って制御出来なくなるというお決まりのパターンである。 ただ、今回のAIはとてつもなく知能が低い。 知能は低いがパワーがある。拳で解決しようとする。 最後はサクッと子供にも裏切られ、 「恩知らずのクソガキがっ!」 とぶち切れる。 人間より、遥かに人間らしいAIだった。 ぶっちゃけ、こんなAIなら自我を持とうが制御不能になろうが大して怖くない。 SF? サスペンス? ホラー? 否、アクション映画である。

  • 第170回芥川賞 ドンピシャ、当ててやったぜ!

    yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp www3.nhk.or.jp 二回連続で当てた! ダブル受賞のも入れれば、連続四回当てている。 ちなみに過去の戦績は、 169回 ドンピシャ。 168回 ダブル受賞で、ひとつは当てた。もう一つの作品は最下位を付けた。 167回 ドンピシャ。 166回 おもくそ外した 165回 ダブル受賞のうちひとつ当てた。不等号は、「貝に続く場所にて>水たまりで息をする>彼岸花が咲く島>氷柱の声>オーバーヒート」として、「貝に続く場所にて」と「彼岸花が咲く島」が受賞したのであるが、わたしは「受賞作なし」と予想した。 164回 普通に外した 163回…

  • 第170回芥川賞大予想! 候補作全部読み!

    今回もどうにか間に合った。発表が17日なのでギリギリである。 ではもう、いきなり受賞予想発表! ずばり! 東京都同情塔 である。 不等号を付けると、 東京都同情塔>迷彩色の男>アイスネルワイゼン>猿の戴冠式>Blue といった感じだろうか。 小説としての完成度の差が今回ほど明らかになっている回も珍しいのではないだろうか。 前回は「ハンチバック以下はどんぐりの背比」と書いた。ハンチバックは抜きんでていた。作品のクオリティというよりも、勢いが抜けていたのだ。パワーが抜けていたのだ。他の作品が自動車だとしたら、ハンチバックは飛行機だったのだ。 今回は違う。東京都同情塔がクラウン(新型クラウンは好きで…

  • 第170回芥川賞候補作 小砂川チト「猿の戴冠式」を読んだ。感想。レビュー。

    群像 2023年 12 月号 [雑誌] 講談社 Amazon 猿の戴冠式 作者:小砂川チト 講談社 Amazon わたしは群像で読んだ。 小砂川氏は第167回にもノミネートされている。家庭用安心坑夫はなかなか面白かった。 yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp ぶっちゃけ、前回の方が何倍も面白かった。 猿の戴冠式は難しい。私が読めていないせいかも知れないが無駄に難しいと感じてしまった。 最初はシネノという動物園の猿の視点で語られる物語だと思った。シネノは動物園に毎日来る女性、しふみと出会う。 しかし、蓋を開けてみれば、しふみが勝手にシネノの中に入り込んで妄想していただけと…

  • 第170回芥川賞候補作 三木三奈「アイスネルワイゼン」を読んだ。感想。レビュー。

    文學界 2023年10月号[雑誌] 文藝春秋 Amazon アイスネルワイゼン (文春e-book) 作者:三木 三奈 文藝春秋 Amazon わたしは文學界で読んだ。 三木氏は第163回にもノミネートされていて、その時の感想はこちら。 yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp さて、本作は文句なく読みやすい。ラノベ並みの読みやすさだ。さらに、内容がさほど深くないところが良い。今回は猿の戴冠式を筆頭に読みにくい作品ばかりだったので、ホッとさせられる。 内容もつまらなくはない。ただ、受賞は厳しいと思う。 ネタバレ有り! 主人公は30歳ほどの独身女性。独身女性の苦悩を書いた作品…

  • 第170回芥川賞候補作 川野芽生「Blue(ブルー)」を読んだ。感想。レビュー。

    Blue (集英社文芸単行本) 作者:川野芽生 集英社 Amazon わたしはすばる8月号で読んだ。この人の作品は初めてである。 2023年すばる8月号は特集として「トランスジェンダーの物語」が組まれている。8月号の約半分がこの特集である。その中の1つとして、本作品が収められている。 始めに、トランスジェンダーの小説は読みにくい。言うまでもなく、小説とは文字だけで表される。故に、その仕草や微妙な言葉遣いから、読者は性別を判断する。だから、「〇〇はトランスジェンダーである」と書かれるまで、その人物の性別が男だか女だか分からないのだ。 かといって「彼はトランスジェンダーである」などと始めから明言し…

  • ベビーカー母子が正義?電車内でのベビーカートラブルの舞台裏を暴露!#ベビーカー #トラブル

    揺れると、肩がぶつかるくらいの、混み具合の電車に乗っていた。 わたしは立ってスマホをいじくっていたのであるが、すねに衝撃を感じた。見ると、ベビーカーが衝突している。込んでいる車内である。致し方ないと思っていると、二度三度ぶつかってくる。 過ってぶつかったわけではない。意図的にぶつけているのである。キチ〇イ女に出会ってしまった、とわたしは混む車内を移動して進路を譲った。 わたしが退くと、女は次々とベビーカーで人を轢き続ける。衝突された痛みで顔を顰めているおじさんもいた。 ベビーカーというより、いわゆるベビーバギーで、乗っている子供も3歳くらいであろうか。それなりに重量があるので、衝突の衝撃は大き…

  • レジェンド&バタフライ を観てしまった……

    レジェンド&バタフライ 木村拓哉 Amazon あけましておめでとうございます。 ことしもよろしくお願いします。 今年も去年と同じく、ぼちぼち更新していく予定。 わたしはAmazonの評価を気にしないようにしている。電化製品などはともかく、芸術作品はやはり自らの目で確認したい。よって、低評価のものも果敢に観たり読んだりしている。 この作品は豪華キャストの割には評価が低かった。 どうせ歴史も知らぬミーハーが低評価を付けているのだろう、と思いきや、逆だった。 なんかもう歴史無視というか、意味不明だった。 俳優は頑張っていた。無茶な脚本に押しつぶされないように。 以下ネタバレ 物語は1548年の信長…

  • 第170回芥川賞候補作 九段理江「東京都同情塔」 を読んだ。感想。レビュー。

    わたしは新潮で読んだ。 東京都同情塔 作者:九段理江 新潮社 Amazon 新潮2023年12月号 新潮社 Amazon 単行本のリンクも貼ってみたが、この表紙のビルは小説のイメージと全く違う。これで良いのだろうか? 九段氏の作品で過去に読んだものを以下に貼る。 第166回芥川賞候補作 九段理江「Schoolgirl」 を読んだ - 文学・文具・文化 趣味に死す! 九段理江 悪い音楽 を読んだ - 文学・文具・文化 趣味に死す! 氏の作品は面白い。それだけに、読む前から期待があった。どの作品も登場人物が明らかに病んでいる。世間になじめない形で病んでいる。 今回の作品の主人公も病んでいて、最初数…

  • 年賀状の製作が楽になる一方で失われるもの

    毎年親の年賀状を作らされている。 適当な素材を見つけてきて、貼り付ける。謹賀新年。令和6年元旦。旧年中はお世話になりました。等の文言も貼り付ける。 宛名面は登録してある住所録で刷る。 ほぼほぼダイレクトメールである。 親は私が刷り上げた年賀状に、今年もよろしくお願いします、とか、また逢いましょう、とか書いているが、もらった方からすれば、その年賀状が本当に自分に宛てられたものなのか、疑ってしまうのではなかろうか。 仮に親が宛名面を見ないで、すべての宛先に、「今年もよろしくお願いします」と書いて出したとしても、なり立ってしまう。こんなもの、もらって嬉しいものだろうか? わたしも何枚か両面印刷で、手…

  • 後進国化の恐れ、日本が危ない!元気な後進国との違いに注目 #日本 #後進国 #恐れ #ハチャメチャなし #日本ならでは

    日本が様々な指標で没落しているというのは最近とみに言われていることである。 一人あたり購買力平価GDPはなんと36位だ。 www.globalnote.jp 国のGDPももうちょっとで人口半分のドイツに抜かれそうである。 その他にも生産性が低いだの、学力が低いだの、経済はダメダメetc.etc. もはや日本は後進国である、などと言われている。 わたしは後進国ならば後進国で結構だと思っているが、問題は、アフリカとか東南アジアのような元気な後進国にはなれないということである。 後進国にはアグレッシブなパワーがある。しかし、日本の後進国かは年老いて萎びるような、純粋な減衰による後進国化である。 具体…

  • 感動の買い物体験―2023年のおすすめアイテム発表! ←AIが付けた。

    毎年このお題を楽しみにしているが、今年はものの見事に買って良かったものが思いつかない。 もちろん、いろいろ買った。趣味のものも、実用品も、嗜好品も、買った。そうとう金は使っているはずなのに、これと言ってなにも思い浮かばない。思い浮かばないどころか、何を買ったのかも思い出せない。 ということで、ちょっとAmazonの注文履歴を確認する。 一つ、買って良かった物があった。2023年の一月初旬に買っていた。 これである。 [Yoigood] 電熱ベスト 加熱ベスト ヒーターベスト 【15箇所発熱 40000mAhバッテリー付き】 日本製ヒーター 5秒速暖 USB給電 急速発熱 3段階調温 前後独立 …

  • 第170回芥川賞候補作 迷彩色の男 安堂ホセ を読んだ。感想。レビュー。

    文藝 2023年秋季号 河出書房新社 Amazon 安堂氏は第168回でもノミネートされている。その作品の感想はこちら↓ yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp 今回もゲイの話である。この著者自身の話なのか、ゲイと言っても黒人系ゲイである。 文体も、ネタも、前回の「ジャクソンひとり」と似通っている。私としては、前回のジャクソンひとりの方が印象的であり、かつ作品としてのクオリティが高いように思われる。 ゲイネタで勝負するのなら、ジャクソンひとりを超える何かを作品の中に盛り込まなければならない。 以下ネタバレ さて、本作であるが、主人公はファイトクラブというゲイが集ってセック…

  • リーバイス Levi's 501 LVC 55年モデル 履いて6年!

    ついに6年目に突入! 結論から言うと、6年で駄目になった。 5年目で小さな穴が開いて、それを直したのだが、直し方が悪くてさらに悪化。 小さな穴の時点で、ちゃんと店で直すべきだった。 過去の経緯はこちらにまとめてある。 yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp では見ていこう! 貫禄はかなり出て来た。 こちらが問題の裂け目。 直した所の下側の、薄い所が直してすぐに破けた。 立って履いている状態。 左足は上が破けている。 右足は下が。 さて、これを直そうとマジックミシンに持って行った。すると、10センチくらい大きく当て布をして縫わないと、また破けるという。ちなみに、お値段片足6…

  • 芥川賞候補が発表された

    以下のとおりである。 安堂ホセ「迷彩色の男」(文芸秋季号) 川野芽生「Blue(ブルー)」(すばる8月号) 九段理江「東京都同情塔」(新潮12月号) 小砂川チト「猿の戴冠式」(群像12月号) 三木三奈「アイスネルワイゼン」(文学界10月号) 発表を見越してたくさん借りてきたのだが、また二つしか当たらなかった。がつがつ読んでいこう。

  • キャメラを止めるな! を観た

    キャメラを止めるな!(字幕版) ロマン・デュリス Amazon カメラを止めるな! のフランス版である。 カメラを止めるな! [Blu-ray] 濱津隆之 Amazon 私のカメラを止めるな! の感想は以下の通り。 カメラを止めるな! を観た。感想 レビュー - 文学・文具・文化 趣味に死す! 上記のブログを読んでいただければ分かるが、大好きな作品である。 フランス版ということで、楽しみに観たが、正直本家の方が良い。おそらく、フランス語のダジャレや、フランス人にしか分からないエスプリが散りばめられていたのだろうが、分からない。フランス人やヨーロッパ人にとってはフランス版の方が評価が高いかも知れ…

  • 猛烈な自己愛との葛藤

    先日、ある成功者の講演会に行った。成功者は年収数億円だという。その成功者が繰り返し言っていたことは、与えることの重要性である。しかし、そこにはリターンを求めていいという。 「自分のためだけに何かするのではない。人のために何かをする、でも、それは自分に返ってくる。でも、自分のためだけじゃ駄目なんです。人のため、社会のために働く、しかし、それは自分の利益に繋がる。でも、自分のためだけじゃない。でも、まずは自分が幸せになる、自分を満たす、そうじゃないと、他人を幸せに出来ないし、他人を満たせない。でも、自分のためだけに何かをするのは違う。あくまで他人のため、しかし、そこには自分の利益もある」 私には成…

  • グランド・ブダペスト・ホテル を観た。

    グランド・ブダペスト・ホテル (字幕版) ウィレム・デフォー Amazon わたしはこの作品が上映されていた頃から観たいと思っていた。 当時は蔦屋でDVDを借りていたので、借りようか借りまいか迷った。プライムビデオにはあったが有料だったので敬遠していた。しかし、お気に入りには入れていた。 それがなんと、昨日プライムビデオを開いたら、お薦めで出ているではないか!? ついに無料になった。もちろん、すぐに観た。 非常によく出来た作品である。 複線の回収やら、言い回しやら、カメラワークやら、素晴らしい。 ただ、わたしは勝手にグランドホテル様式の作品だと思い込んでいた。本作はコメディミステリーであって、…

  • 人間は死ななくなったときが、本当に死ぬときである。

    政治家はロクなことをしない。周知の事実である。 特に最近しでかしたロクでもないことは、自転車ヘルメットの努力義務である。努力義務はそうする必要が全くないにもかかわらず、ロクでもない市民が頭にヘンテコなものをかぶり始めた。 おかげで、私がいつも通り素頭でチャリンコに乗っていたら、それを見とがめクレームを入れたキチガイがいる。 政治家がロクなことをしない理由の一つに、人民がロクでもないことばかり要求するという原因がある。 多くの人民は、新しい道路が敷かれること、新しい建物が建つこと、新しいルールが出来ることを良いことだと頭から信じ込んでいる。妙ちくりんなワクチンを打ちたがる人民。新しい道路が出来た…

  • 僕と彼女のファースト・ハグ を観た

    僕と彼女のファースト・ハグ(字幕版) チャン・ユエン Amazon 中国の映画であるが、非常に面白い。コメディである。 ネタバレあり 男は過度の潔癖性で、すべて計画通りに進まないと許せない。そんな自分が嫌なのか、自殺を計画通りに行おうとすると、女に邪魔されて計画が狂う。 男の両親も潔癖症で男をハグすることが出来なかった。それがどうもトラウマになっているらしい。 そのトラウマを克服するというストーリーだ。 本作は色の使い方、音楽の使い方が面白い。音楽はミュージカルのように使い、色は男の精神の状態を表している。 孤独さは白黒で表し、カラーは男の心の変化を表す。白黒の部屋にカラーのシャツが干されてい…

  • 次元大介 を観た

    次元大介 玉山鉄二 Amazon Amazon限定らしい。 次元が太ってて全然似ていなく、なんでこんなミスキャストをするのかと思ったら、前作も玉山氏が出演していて、当時はやせていて次元に似ていたらしい。 顔がまん丸くて、なぜ次元なのか訳が分からなかった。黒い服着て黒いハット被れば次元というわけには行かないのである。 ストーリーはあってないようなもの。 肝心なのはガンアクションである。ちょっとやり過ぎな感じもする。シュワちゃんのコマンドーを彷彿とさせる。 以下ネタバレ 真木よう子がすごいガンマンという設定で、一回だけすごいガンアクションをするのであるが、最後、次元との一騎打ちでは、一瞬で撃ち殺さ…

  • イスラエル・パレスチナ問題にはなにもコメント出来ない。

    ハマスをテロだと言えば、無差別爆撃を繰り返しているイスラエルはテロテロであるし、最初に攻撃したハマスが悪いと言えば、攻撃の応酬は今に始まったことではないし、そもそも、パレスチナの土地に人口国家を作ったからだと言えば、聖書にユダヤ人のための土地と書いてあって奪われたものだ、などなど、もはや正統性は複雑怪奇になってしまっている。 ロシア・ウクライナ戦争の時は、突然ロシアが攻め込んだので、我々欧米諸国はチャイコフスキーの演奏を取り止めるなど、ウクライナの側に立った。 しかし、イスラエル・パレスチナ問題は、特殊利害でもない限り、どちらの側に立つのも不可能ではないだろうか。安易にハマスが悪いと言えば、イ…

  • 人類よ、滅びを意識して滅びよ

    よく政治の目的として、国民の生命と財産を守る、とか文化的な生活、社会保障、自由及び幸福の追求。これは国民が憲法で政府に命令している。近代国家、近代憲法はどこも似たような内容になっている。ただ、言うまでもなくこれは西欧近代の価値観である。資本主義も民主主義も拝金主義も個人主義も全て西洋近代の価値観である。ただこれらの価値観はあまりにもなじみ深く、あまり西洋のものという意識はもうないだろう。洋服を着ていて、これは西洋の衣類である、などと感じないのと同じかも知れない。便宜上、これらを西洋的価値観と呼ぼう。 西洋的価値観、人間は発展しなければいけない。進歩しなければいけない。世の中は便利になり続けなけ…

  • 民主主義が終わる構造的、または現実的な背景 そして次の政治形態

    公務員はパブリックサーバントである。日本語では公僕と呼ぶ。「僕」はしもべである。使用人である。公僕はパブリックサーバントの直訳である。 では、国民のシモベだと認識している公務員はいるだろうか。いない。国の高級官僚だけではなく、都道府県市町村の地方公務員でさえ、そのような意識は皆無である。 昔の官僚は国民のシモベではなくアルジだと自認していたきらいがある。最近の官僚は国民のアルジであるという認識はないようだが、国民を単なる搾取の対象だと思っている。いかにアホな国民から搾取して自らの地位と収入を守ろうか苦心している。地方公務員では、搾取はお国に任せて、事勿れ原理主義者の集団である。いずれも没落する…

  • 君たちはどう生きるか を映画館で観た。感想 批評

    本作は典型的なファンタジーアニメである。行って帰ってくる。主人公の行動を補助する案内役がいる。普通案内役はオルフみたいに可愛い道化なのであるが、本作はオジさん鷺。 タイトルが哲学者の著作と同一であり、前回が飛行機作りの真面目な作品であったので、本作はどれほど深い内容で、難解な作品なのかと緊張しながら見たら、なんてことはない、純粋に楽しめるファンタジーではないか。まさに往年のジブリ作品である。 観たという友人たちの話では、難しかった、とか、分からなかった、などの意見ばかりであったが、何一つ難しいことはない、何一つわからないことはない。深読みをしようとするから難しいのである。何か正解があると考える…

  • 民主主義はどこで道を過ったか

    世の中には「えせ民主主義」や「なんちゃって民主主義」などと民主主義を揶揄する言葉がある。ならば、真の民主主義や完全民主主義が存在するのであろうか。そんなものはない。 多くの人間は民主主義が尊いものであると信じて疑わぬので、目の前の民主主義を揶揄するのである。目の前の本物の民主主義を疑い、あるはずもない真の民主主義にあこがれる故に、民主主義そのものを否定することが出来ない病に陥ってしまっている。 「えせ」や「なんちゃって」を付けるまでもなく、民主主義はもともと唾棄すべき制度であり不愉快な思想なのだ。チャーチルの言う「民主主義はクソみたいな制度であるが他のに比べたらマシ」という意見に同意したい。 …

  • 秋瑾 -競雄女侠- を観た

    なんと秋瑾は実在の人物。辛亥革命が成功するまでは、こういう無数の革命分子が、不発弾のごとく散っていってのだろう。 彼らは決して犬死にではない。偉大なる死である。偉大なこと、偉大だと信じることに命を賭す、というのは実に尊い生き方ではないか。 100年後、ある程度秋瑾が理想とする社会は出来た。それでいいではないか。 この映画に関して言うと、秋瑾が日本に留学したとき、日本の街並みが映るのであるが、どう見ても中国なのだ。どうして、日本で撮影しなかったのだろうか。そんなところ、けちってどうする。 秋瑾は革命家というだけではなく、詩人でもある。ただ、漢籍の教養がないわたしではこの詩を味わうことが出来なかっ…

  • 宮台真司が襲撃された理由をわたしなりに考えてみた

    昨年末に宮台氏は襲撃された。犯人が自殺したため動機は不明である。そこでわたしなりの考察をしてみた。 最近、宮台氏の言説が変わっているように思うのはわたしだけではないだろう。けつ舐め宮台ファンは気付かないだろうが、一昔前の宮台氏はもっと「価値」を語っていた。価値であり、美学であり、保守主義であり、主意主義であり、神の目線を語っていた。 なのに、最近は主知主義、効率主義、合理主義、経済成長、損得勘定、安全安心便利快適の方に傾いている。効率主義の批判を効率主義で行い、合理主義の批判を合理主義で行い、損得勘定の批判を損得勘定で行っているのだ。犯人がどう考えていたかは知らないが、ひとつの可能性として、宮…

  • 相変わらずトラックボールマウスは優秀である。

    yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp 前回電池を入れたのが2022年11月16日。で、今日切れた。 なので、255日間電池がもったことになる。 やっぱりエボルタネオには適わない。改めてエボルタネオのすごさを知る。 ちなみに、日数計算にはこのサイトを使った。 日数計算(日付−日付) - 高精度計算サイト こんな便利なサイトがあったとは。 カタログでは273日間持つことになっている。 今は転がってた充電池を使っている。 明日、アルカリ電池を買ってきて入れようと思う。 そうすると、明日の273日後は2024年4月28日日曜日である。 ちなみに、このサイトを使った。 今日の何日…

  • 今回はどんぴしゃり。100%当てたぜ! 芥川賞の今後について

    芥川賞に市川沙央さん「ハンチバック」 記者会見で「どうして2023年にもなって初めてなのか」 直木賞は2作品:東京新聞 TOKYO Web 第169回芥川賞 受賞作大予想!! - 文学・文具・文化 趣味に死す! もうタイトルの通りで他に言うこともないのであるが、完璧に当てた。 ハンチバックはそれなりに売れると思う。しかし、著者が次の作品をどうするのか、非常に気になる。ハンチバックはまだ続編が書けるだろうが、先細りは否めない。かといって、まったく違う路線の作品が書けるのか、未知である。 ハンチバック (文春e-book) 作者:市川 沙央 文藝春秋 Amazon たまたま芥川賞受賞発表のタイミン…

  • 男市の案内が来ていた

    うーん。行けるか。 夏用の紺ジャケットがほしい今日この頃。

  • 第169回芥川賞 受賞作大予想!!

    今回のノミネートは以下の通り。詳しい感想はそれぞれのリンク先に。 ハンチバック 市川沙央 を読んだ - 文学・文具・文化 趣味に死す! 第169回芥川賞ノミネート作品 千葉雅也「エレクトリック」(新潮2月号)を読んだ - 文学・文具・文化 趣味に死す! 第169回芥川賞ノミネート作品 児玉雨子「##NAME##(ネーム)」(文藝夏季号)を読んだ - 文学・文具・文化 趣味に死す! わが手の太陽 それは誠 今回は死ぬほどつまらない作品、全く意味不明な作品、というのはなく、どれもそれなりに楽しめた。ただ、突き抜けている作品はひとつだけだ。 では早速受賞予想。 ずばり! 市川沙央 ハンチバック であ…

  • 第169回芥川賞ノミネート作品 石田夏穂「我が手の太陽」(群像5月号) を読んだ

    我が手の太陽 作者:石田夏穂 講談社 Amazon 群像5月号は売り切れでリンクが出てこなかった。わたしは群像で読んだ。 石田氏の前候補作の感想はこちら。 第166回芥川賞候補作 石田夏穂「我が友、スミス」を読んだ - 文学・文具・文化 趣味に死す! 今回は前作と違い明るさがない。笑える作品を期待していたのであるが、ちょっと期待と違った。明るさがないどころか、暗くおどろおどろしい。いろいろなテイストが書ける作者だ。 この作者は上手い。まるで破綻なく文章を紡いでいく。前回もボディービルというニッチなジャンルを描いたが、今回はさらにニッチで溶接工である。 この著者に限らず、最近の芥川賞候補作はニッ…

  • 第169回芥川賞ノミネート作品 乗代雄介「それは誠」(文學界6月号)を読んだ

    文學界2023年6月号(創作 乗代雄介「それは誠」 九段理江「しをかくうま」 文藝春秋 Amazon 乗代氏は今回4度目のノミネート。ちなみに、過去3作品は全部読んでいる。 第166回芥川賞候補作 乗代雄介「皆のあらばしり」 を読んだ - 文学・文具・文化 趣味に死す! 旅する練習 を読んだ 第164回芥川賞候補作 - 文学・文具・文化 趣味に死す! 最高の任務 乗代雄介 を読んだ 芥川賞候補作品 感想 レビュー - 文学・文具・文化 趣味に死す! 皆のあらばしりは傑作だと思ったが、それ以外はイマイチ。この著者は何でもないことを作品にする。最近の傾向で、主人公が特殊環境にあるものを小説にする嫌…

  • 第169回芥川賞ノミネート作品 児玉雨子「##NAME##(ネーム)」(文藝夏季号)を読んだ

    文藝 2023年夏季号 河出書房新社 Amazon 2006年から2008年の物語と、2017年の物語が同一の主人公で描かれている。主人公はいわゆるジュニアアイドルであり、2006年に於いて、現在では児童ポルノに該当する活動をしている。 しかし、当時は児童ポルノ自体の概念がなく、当然本人にも、両親にもその自覚はなく売れるために活動している。また、周囲も事務所も芸能活動の一環として取り組んでいる。 2017年は児童ポルノに関する法律が施行されて、主人公が過去に活動した写真などが児童ポルノに該当することになる。そのために家庭教師を馘になったりと苦労する。 この作品がいつ書かれたのかはわからないが、…

  • 君のためのタイムリープ を観た

    君のためのタイムリープ リウ・イ―ハオ(劉以豪) Amazon なんとも安直な邦題であるが、原題は「帯我去月球」わたしを月に連れてって、である。原題のままでもよかった気がする。 主人公は30代になって、高校生の時に好きだった女の子と会う。その女子は高校時代は輝いていたが、夢破れて38歳で自殺する。 主人公がタイムリープして38歳で死ぬ同級生を救おうという話。 38歳で死ぬ同級生の女性は、歌の才能があり、小室哲哉に見出されて東京にいく。しかし、アルバムを一枚出しただけで、鳴かず飛ばず、失意のうちに自殺(明確には描かれていないが)する。 謎の花売りから三日間だけ過去に戻れる花を買った主人公は、彼女…

  • 第169回芥川賞ノミネート作品 千葉雅也「エレクトリック」(新潮2月号)を読んだ

    新潮 2023年2月号 新潮社 Amazon 選考会は7月19日らしい。 余裕で全部読めそうである。 千葉氏は三度目のノミネート。 過去のわたしの書評をみたら、ケチョンケチョンに貶していた。 デッドライン 千葉雅也 を読んだ 芥川賞候補作品 感想 レビュー - 文学・文具・文化 趣味に死す! オーバーヒート 千葉雅也 165回 芥川賞、ノミネート作品 を読んだ - 文学・文具・文化 趣味に死す! デッドラインなどでは、「哲学者が小説を囓った」とか身も蓋もないことを書いていた。 しかし、今回の作品はよかった。とくに、文章の成長っぷりは半端ない。小説である。 今回はゲイネタも押さえられていて、とい…

  • 候補作、全部揃った。

    今回は全部読めそう。 ハンチバックはもう書評書き終わってるし、ネームも図書館で読んできた。 その他の候補作も全部揃ったし、あとは読むだけ。

  • 第169回芥川賞ノミネート作品

    第169回芥川賞候補5作が発表!2人が初ノミネート、千葉雅也さんは3回目、乗代雄介さんは4回目の候補入り ほんのひきだし ・石田夏穂「我が手の太陽」(群像5月号)・市川沙央「ハンチバック」(文學界5月号)・児玉雨子「##NAME##(ネーム)」(文藝夏季号)・千葉雅也「エレクトリック」(新潮2月号)・乗代雄介「それは誠」(文學界6月号) やっぱりハンチバックが入っていた。 さぁ、ハッチバックを超える作品がこの中にあるのだろうか? 読めるだけ読もうと思う。 ハンチバック 市川沙央 を読んだ - 文学・文具・文化 趣味に死す!

  • チャット GPT 最近謝られてばっかりで使えない。

    チャットGPT、使ってみたら面白くていろんな事を聞きまくった。 するとときどき ??? と思う回答があるので、重ねて質問すると謝ってくるのだ。 んな事が何回かあって、最早信用がた落ちである。 知ったかぶりの嘘つきやろうに見えてきた。 わからないことは素直にわからない、でいいんじゃないか? まぁ、リアル知ったかぶりやろうみたいに、嘘を重ねたり、逆ギレしたりしないで、素直に謝るだけまだましか。 以下スクショ。

  • すもも を観た

    すもも 高杉瑞穂 Amazon 極めて低予算で作られた映画であることはわかる。 チョーつまらないわけではないのだが、どうしてもいろいろ引っかかる。 たとえば、大砲爆発のシーン。あれはないだろ。音だけで十分爆発したことはわかる。 あと、なぜバッドエンドで終わらせたのだろうか。普通にハッピーエンドで終わって欲しかったなぁ、と思う。 あと、なぜ白黒にしたんだろうか。エンディングで普通にカラー映像が流れる。ぜんぜんカラーでよかったのではなかろうか。カラーだとなにかボロが出るのだろうか。 4:40くらいのところは音声がおかしいし。 まぁ、そういう些末なことはいいとして、生徒たちの行動がなぞである。化け物…

  • 犬王 を観た

    劇場アニメーション『犬王』 アヴちゃん Amazon 話の内容は良いのであるが、音楽が……。 なぜか琵琶なのにロックンロールギターの音がする。 近年のロックバンドの音になってしまっている。 べつにロックバンドの音楽がBGMとして流れるならばなんら苦言はないのであるが、室町時代の琵琶法師たちが、ロックギターやドラム(大太鼓)、琵琶が大きくなったベースなどを弾いて、振り付けも近代のロックなので、正直引いた。 しかも、曲もあんまり好みではなかった。そもそも日本語ロックンロールというのがイングリッシュ俳句ばりにわからんのだ。 映像もロックンロールに合うように作った映像なので。 犬王の演劇も、劇中の庶民…

  • ハンチバック 市川沙央 を読んだ

    ハンチバック 作者:市川 沙央 文藝春秋 Amazon 文學界(2023年5月号)(第128回 文學界新人賞決定発表) 文藝春秋 Amazon 文學界新人賞受賞作である。 これは文句なしで受賞したことだろう。久しぶりに圧倒的な出来映えの作品を読んだ。 ネタバレ有り ハンチバックとはセムシのことである。ノートルダムのせむし男の原題はHunchback of Notre-Dameである。 主人公は重度の障害で背中が曲がっている。普通に生活が出来ない。障がい者の目線から物語は描かれている。 著者自身が障がい者のようで、非常にリアルに描かれている。小道具や所作だけでなく、内面がリアルに描かれている。 …

  • アナザーラウンド を観た

    アナザーラウンド(字幕版) マッツ・ミケルセン Amazon デンマーク映画である。 冴えない教師が体内のアルコール濃度を一定に保つと、パフォーマンスが上がる、という話を信じて、経に酒を飲み続けるという話。 話の筋がドラえもんである。ドラえもんの道具が酒。最初は、酒の力で人生好転するが、だんだん酒が増えて滅茶苦茶になる。あまりにも、予想がつきすぎる話。 さすがに飲み過ぎに気がつき、酒を断つが、仲間の1人は酒が進みすぎて死んでしまう。それもまた人生である。 知り合いの酒飲みはよく言っていた。酒飲んで死ぬなら本望、と。 酒が最悪ドラッグであることは間違いない。健康に多大なる害を及ぼし、年間300万…

  • サンザシの樹の下で を観た

    サンザシの樹の下で(字幕版) チョウ・ドンユィ Amazon 1970年代の中国。真面目に共産主義をやっていた時代である。 党の幹部の息子と、知識階級ゆえに思想改造されている家族の娘の恋愛映画。 まったく派手さはないが、引き込まれる映画である。めずらしく、善人しかでてこない。悪意を持った人間が出てこないのである。それでも、時代の制約があり、その制約の中で愛を育むのである。 役者が素晴らしい。静秋は純朴な田舎娘という雰囲気をよく出している。 最初この役者と同一人物ということがまるで分からなかった↓ 恋するシェフの最強レシピ(字幕版) 金城 武 Amazon しかし、純朴と言うだけではなく、茶目っ…

  • がらんどう 大谷朝子 を読んだ

    すばる2022年11月号 集英社 Amazon すばる文学賞受賞作品である。 文学賞受賞作品にしては非常に読みやすい作品。すらすらと読め、また登場人物も等身大である。 テーマは結婚をしない女性、結婚を諦めようとする女性、それに付随して、卵子凍結や同性でのルームシェア、などが詰め込まれている。 さらっと読めるがパンチがないと言えばそうかもしれない。だが、そこが逆に新鮮かも知れない。 ストーリーの展開が今ひとつだと思った。行き当たりばったりというか、断片的というか。 文章は面白いし読みやすい。 続編が書けそうな作品。死んだ犬を軸にもう1話書いても面白そうだし、和歌山のポロシャツを着てる同僚とか、面…

  • すごい発見をしてしまった! 甘いものに関するダーウィンの進化論説は嘘である。甘いものが好きだなどとDNAには1ミリも刻まれていない!

    なぜ人間には性欲があるのか。 諸賢はダーウィンの進化論に従って以下のように習ってはいないだろうか。 性欲がない人間もいたが、性欲が強い人間ほどよく繁殖した。性欲が弱い人間はあまり繁殖せず淘汰された。故に性欲の強い人間の子孫である我々には性欲が備わっている。 性欲に関してはおそらくその通りかも知れない。 しかし、甘いものに関してはどうだろうか? 諸賢は以下のように習わなかっただろうか? 甘いものは高カロリーである。高カロリーを率先して接種した人間ほどよく繁殖した。故にその子孫である我々は甘いものを好む。 実に最もらしい話ではないか。この理屈は甘いものを食べてしまう免罪符としても機能する。 だが、…

  • 悲しみより、もっと悲しい物語 を観た

    悲しみより、もっと悲しい物語(字幕版) リウ・イーハオ Amazon ふむ。たしかに悲しい物語だ。 というか、ぶっちゃけ救いがない。 もともとは韓国映画らしい。韓国映画は救いがない話が多い。 最後、どんでん返し、というか、ちょっとした種明かしがあるのだが、余計救いがない。 おそらく、ここまで救いのない話は日本人はかけないのではないだろうか。容赦なく救いがないのだ。 だいたい、タイトルが変じゃないか。英語のタイトル、MORE THAN BLUE。これはなんとなく分かる。 ちなみに韓国語のタイトルは 슬픔보다 더 슬픈 이야기 翻訳機にかけたら、日本語のタイトルと同じだった。つまり、直訳だ。なんか…

  • 猪苗代湖クルーザー事件

    yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp この事件が起きて、一年後に犯人が捕まる。 なぜ1年もかかったのだろうか。 わたしは犯人が上級国民だからではないのか、という仮説を立てた。 どうも、上級国民という程ではないが、中の上くらいの国民っぽい。 friday.kodansha.co.jp friday.kodansha.co.jp 記事によると、ボートを猪苗代湖から琵琶湖に移していたらしい。 ボートの移送記録なんて簡単に分かるのではないだろうか? 移送記録がなくとも、Nシステムを使えば、あんな大きなもの見落とすはずもなかろうに。 この事件はいろいろ謎が多すぎる。 8歳男児死亡…

  • 物価高におけるダンディズムについて

    野菜や何も上がっているが、1番上がっているのは贅沢品ではなかろうか。私はダンディズムの一環で服や靴を買っている。しばらく前から年々値上がりして、最近は激しく上がっている。 要因は海外の物価高だ。海外ではインフレとともに定価が上がっている。今まではそれを円高でカバーしていたが、もうカバーし切れないのだろう。舶来品の靴など、10年で倍になっているのではなかろうか。そして、国民の年収は減っている。もはやダンディズムにうつつを抜かせるのは金持ちだけになってしまった。 ただ、これは歴史的に見れば本来の姿に戻ったとも言える。元々庶民が貴族的なアイテムを求める必要などなかったのだ。それがどういうわけか、二度…

  • 英雄 を観た 映画倍速再生についての所感

    英雄 ~HERO~(字幕版) ジェット・リー Amazon 私の好きな映画ベスト3に入る作品。映像も面白いし、羅生門スタイルで描かれている。観ていてわくわくする。始皇帝暗殺というスケールも大きい。なかなかこういうスタイルの映画はないのではないだろうか。 映像以外にも、シナリオ以外にも、観客の頭の中で映像やシナリオが膨らんでいく。おそらく、ワクワクする理由は自分の想像にワクワクしているのだろう。いつもは評判の悪い倍速再生で映画を見る私であるが、この作品は等速で観た。 映画関係者は、「映画を倍速で観るなどけしからん」と言う。しかし、観客が倍速でしか観る価値を見出せていないのだから、そんなことを言っ…

  • ソルト を観た

    ソルト (字幕版) アンジェリーナ・ジョリー Amazon なかなか面白い痛快アクションサスペンス。 ネタバレ有り。 シナリオ的に、オロコフがわざわざ現れて~ のくだりは、ただミッションを困難にしただけ、と指摘されているとおりだと思う。 でも、ああやってミッションを困難にしないと、映画的には面白くない。 女性でもこんなに派手なアクション映画が撮れるのかと感心する。 もともとトムクルーズが起用されていたらしいが、交替したらしい。 トムがやっても面白いかも知れないが、トムのアクションは見慣れているので、この程度では物足りないかも知れない。 ただ、設定が非常にややこしい。最初ソルトはCIAの職員でア…

  • 今年の目標に経に油断しないで暮らすというのを付け加えたい

    今更であるが、今年の目標を一つ付け加える。 経に油断しないで暮らす! たとえば以下のようなことを、諸賢も往々にして経験していると思う。 ある日、同僚が運転する車の助手席に乗り込み、意気揚々と上司への不満を口にしていたら、後部座席に上司が乗っていた。 などのシチュエーションだ。 気まずい思いだけですめば良いが、取り返しがつかないこともある。ちょっと注意して後部座席を確認ればよかっただけなのだ。こうしたちょっとした油断が命取りになる。 故に、経に油断しないで暮らす!

  • 愛知の知事選の結果が妙だ

    ▽大村秀章 無所属・現 当選 145万2648票▽尾形慶子 無所属・新 25万1263票▽末永啓 無所属・新 13万374票▽山下俊輔 諸派・新 12万3940票▽上原俊介 無所属・新 10万3883票▽安江朗 無所属・新 8万8981票 尾形という人は令和新選組が押していたらしい。 あとのは有象無象のはずである。 なのに、10万票超え。一番少ない安江という人も9万票近く取っている。 ふつう有象無象は1万2万の世界だ。 たとえばR3年の千葉県の結果。 くまがい俊人 1,409,496 当選 関まさゆき 384,723.033 かなみつ理恵 122,932 皆川真一郎 20,256 平塚正幸 1…

  • 第168回 芥川賞 当てたのか、外したのか……

    芥川賞・直木賞、ともにダブル受賞…芥川賞の井戸川さんと佐藤さんは初の候補 : 読売新聞オンライン わたしの予想はこちらをご覧いただきたい。 yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp わたしは予想で、ずばり、「荒地の家族」だと断言し、見事に的中させた。 だが、同時に発表した受賞確率不等号では 荒地の家族>ジャクソンひとり>グレイスレス>開墾地>この世の喜びよ と見事に「この世の喜びよ」を最下位にした。つまり、思いっきり外したのである。 正直に申し上げて、「この世の喜びよ」はなぜか二人称で書かれていて、なぜか妙な中学生が出て来て、イオンでお話しているだけで、良さが全くわからなか…

  • 第168回 芥川賞 大予想!!!

    今回もどうにか全作品を読むことが出来た。 それぞれの感想は以下のページをご覧いただきたい。 それでは早速予想を発表したい。 ずばり、「荒地の家族」が受賞すると思う。 いつものように不等号を付けるとすれば、 荒地の家族>ジャクソンひとり>グレイスレス>開墾地>この世の喜びよ になると思う。 今回は似た作品が多かった。全部純文学度の高い作品だった。異色なのはジャクソンひとりくらいである。 芥川賞はいろんなテイストの作品が候補作になるのであるが、今回はそれがなかった。 開墾地も日本語を母語としない人が書いた作品ということで、非常に興味深いし、言い回しなども独特であるが、如何にせん物語が弱い気がする。…

  • 第168回 芥川賞 候補作 安堂ホセ(28)「ジャクソンひとり」(文芸冬号)を読んだ 感想 レビュー

    ジャクソンひとり 作者:安堂ホセ 河出書房新社 Amazon どうにか候補作、全作品を読んだ。発表は19日だからギリギリである。受賞作予想は明日する。 本作品は日本に暮らす黒人ゲイの話。 文体が特徴で、三人称多視点なのだろうか、なかなか読みにくい。さらに、そっくりな登場人物四人が会話するので、誰が誰やら。わからなくてもOKってことかも知れないけれど、わかりやすい現代文学に慣れ親しんだ読者は読みにくいと感じるのではないだろうか。 ネタバレ注意 ジャクソンは日本で地味な差別にあっている。一本のビデオが元になって、そっくりな四人が集まる。その四人は入れ替わったりして、嫌いな奴らに復讐を始める。 とい…

  • 第168回 芥川賞 候補作 佐藤厚志(40)「荒地の家族」(新潮12月号)を読んだ

    新潮2022年12月号 新潮社 Amazon 今回は本当にTHE純文学が続く。 この小説も面白い。最初は、また3.11ものか、と食傷を感じたが、読んでいくと3.11は切っ掛けのひとつで、物語の本質には関わってこない。むしろ、3.11は特別な不幸ではなく、普遍的な不幸であり、3.11に限らず、現代人は様々な不幸を抱えていることが見えてくる。 というのも、主人公視点でどん底のように描かれているが、客観的には3.11から立ち直り、仕事もたくさん抱えていて、目だった不幸はない。 【ネタバレあり】 逆に、親友だった明夫のほうが目も当てられない凋落っぷりで、仕事は続かない、大病にかかる、犯罪に手を染める、…

  • 第168回 芥川賞 候補作 鈴木涼美(39)「グレイスレス」(文学界11月号)

    文學界(2022年11月号) 文藝春秋 Amazon AV女優の化粧師が主人公の話。 今回の候補作の中では今のところ一番面白かった。 著者自身が元AV女優ということだけあってか、AVの撮影シーンだけはリアルで面白い。ただ、これが需要があるかと問われれば微妙である。 逆に、AV以外のシーンは、文学的な雰囲気を出そうとの努力が滲んでいて引く。母と父と祖母の設定がちょっとラノベっぽくはないだろうか。 主人公も、THE純文でありんす、といった感じで鼻につく。 本作の、この世界でなにをして良いのか分からない感、というのは作品としての見所のひとつだと思う。 AV女優にしろ、主人公の化粧師にしろ、母親にしろ…

  • 2023年の抱負

    あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 昔に比べると、このブログも更新の頻度が減りましたが、自分的には楽しく書いています。おそらく、今年もこんなペースで書く予定ですので、本年もよろしくお願いします。 さて、今年の抱負の前に過去からの抱負を見返してみる。 2015年 抱負を明示しない、及び、このブログを更新すること 2016年 自覚的に生きる 2017年 2018年の元旦には、昨年は変化の年だった、と思えていること 2018年 小説をやる 2019年 小説賞を受賞する 2020年 いついかなる瞬間も楽しむ 2021年 他人のために生きる 2022年 晩酌を控える この中で…

  • 第168回 芥川賞 候補作 グレゴリー・ケズナジャット(38)の「開墾地」(群像11月号) を読んだ

    群像 2022年 11 月号 [雑誌] 講談社 Amazon なかなか評価が難しいし、評価が分かれる作品だと思う。 あらすじ。主人公は南部に住むアメリカ人の両親から生まれ、継父のイラン人にアメリカ南部で育てられて、日本に留学している。その主人公がお盆休みで故郷のアメリカ南部に帰ってきて、数日間を過ごすという話。 著者は越境文学を研究しているようで、この作品にも、言語と文化のもやもやとしたものがにじみ出ている。 ただ、作品のストーリー自体は、実家でだらだらと回想を挟みながら数日間を過ごすという、エキサイティングとは言い難い展開。回想も、母親と父親が喧嘩した、とか、父親の従兄弟が来た、とかまさに純…

  • 第168回 芥川賞 候補作 井戸川射子(35)「この世の喜びよ」(群像7月号)を読んだ

    群像 2022年 07 月号 [雑誌] 講談社 Amazon 私小説でもない。この二人称はなんなのだろうか? 本作は二人称でかかれているが、一体だれが語っているのか。作者だろうか。 小説の内容は単純で、主人公はショッピングセンター(イオンみたいな。モールじゃない方の)の喪服売り場のおばさん。おそらく、40代後半から50代? その毎日の繰り返しの、子育てが終わりやることがなくなったような、悲哀のような日常が描かれている。 そのショッピングセンターで13才の少女と出会う。ちょっと生意気な少女だ。その少女との心の交流が描かれている。 まさに、純文学である。あまりにも純文学である。 焦点が非常にぼやけ…

  • 第168回 芥川賞 候補作

    金曜発表された。 最近ガチで忙しいから、全部読めるか不安。 とりあえず、メモ。 グレゴリー・ケズナジャット(38)の「開墾地」(群像11月号) 安堂ホセ(28)「ジャクソンひとり」(文芸冬号) 井戸川射子(35)「この世の喜びよ」(群像7月号) 佐藤厚志(40)「荒地の家族」(新潮12月号) 鈴木涼美(39)「グレイスレス」(文学界11月号) 先週、図書館から適当に借りてきたが、群像7月号しか当たらなかった悲劇。

  • 買ってよかったもの 2022

    お題にも乗り遅れてしまった。 今年買って良かったもの……、ガチで思い浮かばない。 そりゃ、細々したもので、いろいろ買って良かったものはある。 本なども、すごく気に入った本などがある。 しかし、このお題に適したような、これだ! という買ってよかったものが思い浮かばないのだ。 強いてあげるとすれば、中古だが、iPhone12 pro Apple iPhone 12 64GB ブラック SIMフリー (整備済み品) Apple(アップル) Amazon ずっと10を使っていたが、友達が安く譲ってくれるというので買った。 10でもこれと言って不満はなかったが、12はマジでいい。 とくに、カメラが良い。…

  • すずめの戸締まり を観た 感想 レビュー 批評

    君の名はと天気の子のレビューはこちら。 君の名は。を観た - 文学・文具・文化 趣味に死す! 天気の子 つまらなすぎ 1900円も払って観た - 文学・文具・文化 趣味に死す! すずめの戸締まり UNIVERSAL MUSIC LLC Amazon 東宝ウエンズデイだったので1200円で観た。 新海作品の特徴は、男と女の恋愛が成就するために、何かが犠牲になる。君の名はだと、三葉が死んだ後の数年間が犠牲になった。天気の子などは分かりやすく、東京が水没するというあり得ない犠牲を払った。どう考えてもバッドエンドとしか思えない終わり方を映像美で無理やり綺麗にしてしまった。男女の恋愛成就の前にはあらゆる…

  • すごいぞエボルタネオ! トラックボールマウスの電池、1年以上持つ

    yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp この通り、カタログでは273日もつことになっているので、本当なら、8月に切れるはずだった。それが何と、切れたのは昨日である。 つまり、2021年11月5日から、2022年11月15日まで持った。 なんと、376日である。カタログよりも100日も多く稼働している。確かに、最近は忙しくてあまりパソコンをいじくっていないが、それにしても長持ちした。 今回新たに入れたのはオキシライド乾電池。さて、どのくらい持つやら。 トラックボールマウスは相変わらず快適に動いている。 私のは人差し指ボールであるが、今度は親指ボールも使ってみたいかな。 エレ…

  • リーバイス Levi's 501 LVC 55年モデル 履いて5年!

    このジーパンを履いて、五年が経った。早いのか、遅いのか、よくわからない。もう五年も履いているのか、とも思うし、まだ五年しか履いていないのか、とも感じる。自らの感覚すらあやふやである。 おさらい。 15年ぶりにジーンズを買った。7,450円のつもりが…… - 文学・文具・文化 趣味に死す! リーバイス501 LVC を1年とちょい履いたのでその変化を - 文学・文具・文化 趣味に死す! 今週のお題「ジーパンの成長」 2年ほど履いた。LVC55年モデル - 文学・文具・文化 趣味に死す! 「ジーパンの成長」 3年ほど履いた。LVC55年モデル - 文学・文具・文化 趣味に死す! リーバイス 501…

  • 囚われた国家 を観た

    囚われた国家(字幕版) ジョン・グッドマン Amazon いろいろ日本を馬鹿にした映画はあるが、これほど日本を馬鹿にした映画があるだろうか。 アメリカは宇宙人と戦って負けて、宇宙人の支配を受け入れる。宇宙人は地球からいろいろ搾取する。宇宙人と手を結ぶ上流階級は豊か。下層民は貧しい。 ん? どっかで聞いた話ではないか。 アメリカと宇宙人を、日本とアメリカ、に入れ替えれば、戦後日本の体制そのものではないか。 とくに、最近パンとサーカスを読んだのでその思いが強い。結局アメリカに逆らえない日本。宇宙人に逆らえないアメリカ。 本作品は宇宙人とエスタブリッシュメントに一矢報いようと、テロを計画する。まぁ、…

  • 新少林寺 を観た

    新少林寺 (字幕版) アンディ・ラウ Amazon 歴史ドラマ的な作品かと思いきや、思いっきりカンフーアクションだった。 ジャッキーチェンの無駄遣いのような気もしないではない。どうせなら、もっと活躍させればいいのに。でも、そうするとジャッキーの映画になってしまうか。 この映画のいいところは悪い日本人が出てこない所。そのかわり、わるいイギリス人が出てくる。悪いイギリス人と悪い中国人が手を結ぶ。 悪い中国人は二人いたのであるが、一人はちょっと悪い愛国者。 ちょっと悪い愛国者は少林寺で仏教に帰依して善人になる。 かなり悪い、売国奴の悪人も改心する。 セットもかなり本格的だし、アクションもいい。変に歴…

  • ジャンクヘッド JUNK HEAD を観た

    JUNK HEAD(字幕版) 堀貴秀 Amazon ストップモーション、コマドリで作っている作品。コマドリ作品にはクボとかもあるが、ぶっちゃけ、こっちの方が面白い。 yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp ノリが日本人的なのだ。 しかし、この作品もシナリオを楽しむと言うよりは、世界観や映像を楽しむ作品。 なんと、監督の本職は内装業で、独りでこの映画を作り上げたというのだから脱帽ではないか。 頑張れば何でも出来るというよい見本である。 本作は三部作らしい。そこもまたスターウォーズみたいでいい。 続編はクラウドファインディングで出資を募っていた。もう終わってた。 一万円払うと…

  • 銀座 男市 久しぶりに行ってきた

    あらゆるものが値上げラッシュの昨今、男市に値上げの印象はなかった。 何にも買う予定はなかったのだが、素晴らしい生地を見つけてついついスーツを作ってしまった。こういうことをするから貧乏なのだ。 男一の名物は丸縫いスーツであるが、デザインが10年前から変わらぬ。ノータック、細めは一昔前の流行りだと思うがどうだろうか。 男市はスーツに目が行きがちであるが小物も見るべきである。特に靴はまじで安い。サイズが合えばガチでお買い得である。型落ちの製品であるが、現行品とほとんど同じ。素人が見てもわからない。 明日が最終日。

  • 閃光のハサウェイ を観た

    閃光のハサウェイ 小野賢章 Amazon なんてダサいタイトルなのだと思ったら、本作は1989年に上梓された小説とのこと。その時代だったらナウいタイトルかも知れない。 映画の中身は全く古さを感じさせない。原作を読んでいないので分からないが、アイテムとなどが現代的である。iPadみたいなのをみんな使っている。コックピットのデザインも格好いい。むしろ10年前のコードギアスの方が古めかしい。 本作は三部作ということで、この映画は序章。なので、内容の評価は難しい。しかし、台詞や映像など、見応えがある作品であることはまちがいない。 わたしはガンダムをしらないので、ノア、と聞いても、?、っていう感じだった…

  • コードギアス 復活のルルーシュ を観た

    コードギアス 復活のルルーシュ 福山潤 Amazon 今ならAmazonプライムで観られる。 復活を観るために、まず映画三部作を観ようと思って見始めた。 コードギアス 反逆のルルーシュI 興道 福山 潤 Amazon コードギアス 反逆のルルーシュII 叛道 福山 潤 Amazon コードギアス 反逆のルルーシュIII 皇道 福山潤 Amazon 興道を見始めたらめっちゃ面白くて、ついついアニメ版が気になり、コードギアス 反逆のルルーシュを全部観てしまった。 そして、無料版一話か二話を観て、つまらん、とほっぽり投げていた亡国のアキトを観る。最後まで観たら意外と面白かった。ほんのちょっぴり反逆の…

  • 半袖のワイシャツ

    半袖のドレスシャツは存在しない。半袖のシャツというのは暑いからという理由で袖を切り落とされた哀れなシャツである。 と落合さんは言っていた。 最近ノーネクタイが増えて、半袖のワイシャツが増えて、クールビズというだらしのない格好が増えたのは暑いからではない。 暑さはだらしなさの免罪符に使われているだけである。 ジャケットを着ていれば見えないからいいだろう、などという考えは、見えないからいいだろうとオンライミーティングでトラウザーズを纏わないのと同じで、身だしなみを外見のみと捉え、精神は空っぽであると宣言しているにすぎない。 ハリボテの身だしなみはどこへ行き着くのだろうか。揺り戻しはくるのだろうか。…

  • 野党は河野の嘘こそ追求すべきだ!

    安倍さんの国葬うんぬん囂しいが、河野太郎のデマ動画を改めて見て、これこそ、断罪するに値するのではないかとつくづく思った。 今となっては噴飯物(笑い事ではすまないが)のデマ動画を削除しないで残していることは評価する。 www.youtube.com この動画の6:57あたりから観て欲しい。 文字起こししたので載せる。 効果は有効率95%です。相当効果があります。いつものインフルエンザのワクチンよりも相当効果がある。だから、若い人にもぜひ打ってもらいたいし、いろんな国の様子を見ていると、たぶん発症しないとか、重症化しないだけじゃなくて、ワクチン打ったらたぶん感染しないってことも言えるんだと、だんだ…

  • 竜とそばかすの姫 を観た

    竜とそばかすの姫 中村佳穂 Amazon インターネット空間と現実の関わり、アバターと本人の関係など、現代的ではあるが、少々見飽きた設定。斬新なのは主人公たちの地域が四国の田舎ということだろうか。 細田作品は田舎が舞台であることが多いような気がする。 この作品の魅力はなんと言っても映像と音楽だろう。圧巻である。ストーリーはこれも細田作品らしく、なんとも煮え切らない内容。 設定がかなり広大なので、そもそも2時間の尺に収めるのは難しかったのではなかろうか。アニメにして、背景をもっと掘り下げれば(そんなことが出来るのなら)感情移入出来る作品になったかもしれない。 Uの宣伝文句で「現実はやり直せない。…

  • 一路 を読んだ

    ちょっとほったからかしたつもりが、ひと月も経っている。時の経つのは早い。恐ろしい。 一路(上) (中公文庫) 作者:浅田 次郎 中央公論新社 Amazon つまらなくはないのだが、浅田作品としたらちょっと、いや、かなりデテールが甘いというか、プロットが甘いというか、そういう粗が目に付く作品。 具体的には、悪役の叔父があまりにも悪役過ぎだったり、殿様があまりにも善人過ぎだったり、最後の方に唐突に出てくる剣の達人が、あまりに人間離れしていたり、主人公は頭が良いのか鈍感なのか、キャラクターがはっきりしない、などなど。 ひと言でいうと作品の中にリアリティを感じられなかった。それでも、最後まで読ませる浅…

  • インポッシブル を観た

    インポッシブル(吹替版) ユアン・マクレガー Amazon インポッシブル(日本語字幕版) ナオミ・ワッツ Amazon ミッションインポッシブルではない。インポッシブルである。 スマトラ沖の津波の映画。津波でばらばらになった家族が再会する感動の物語。 というより、津波の恐ろしさを扱ったドキュメンタリー的映画。 タイは地震発生から二時間半後に津波が来たらしい。逃げられなかったのだろうか。 というか、この作品では地震が描かれていない。タイには地震はこなかったのだろうか。 地震を描いてしまうと、津波のショックが半減してしまうからあえて描かなかったのか。 津波の恐ろしさを再確認出来る映画である。

  • 第167回 芥川賞 ドンピシャで当ててやったぜ!

    www.ehime-np.co.jp 正直今回は簡単だった。(当てたから言うのであるが) 他の作品がそれほど非道いというわけではなく、頭一つ二つ抜けていた。 しっかし、男の作品がないと、男と女の感性の違いがよくわかる。5作品読んで、なにかすべて同じものを感じたのだ。小説は性差がもろにでると思う。そして、男の感性は今の小説界では求められていないような気もする。 上に張ったリンクの記事。「受賞作で高瀬さんは、20代後半の男女を主人公に、職場の人間関係を「食べる」行為を通して描いた。」 100%読まずに書いていることが分かる。 さて、そろそろわたしが芥川賞をいただこうではないか。 第167回 芥川賞…

  • 第167回 芥川賞、受賞作品予想!

    今回も無事に全作品読めた。 作品の深みに関して、まるでレベルが違うものが揃った感じだ。しかし、表面上では分からない。 また、小説の深みなどというものは読者が勝手に付与するものであるから、巻き尺などで測ることは出来ない。 それでも、自分で言うのもなんだが、これまでわたしは結構当ててきている。前回は外したが。 今回の候補作はこの五作。それぞれの感想はリンク先をご覧いただきたい。 yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp yoshinori-hoshi.hatenadiary.jp yoshinori-hoshi.ha…

  • 第167回 芥川賞候補作 山下紘加(ひろか)「あくてえ」(文芸夏季号)

    文藝 2022年夏季号 河出書房新社 Amazon 読了して?が浮かびまくった。分かりにくい小説だという意味ではない。むしろその逆である。わかりやすすぎるのである。芥川賞候補の作品とは思えない。誰が読んでも、普通に「小説だな」と思える、典型的な小説である。まるで、友達が書いてきてみせたかのような小説である。芥川賞には、カテゴリーエラーではないだろうか。 あらすじ。19歳の女子の一人称で語られる。女子の家庭は、母親と、離婚した父親の母、の3人が住むと言う珍しい形の家庭である。そして、離婚した父親の母というのが、わがまま婆さんなのである。父親も度々登場するが、ダメ人間の典型のような描写である。これ…

  • 第167回 芥川賞候補作 小砂川(こさがわ)チト「家庭用安心坑夫」(群像6月号)

    群像 2022年 06 月号 [雑誌] 講談社 Amazon この作品は文章が上手い。 意味不明な、精神がおかしい主人公、支離滅裂な話を文章の上手さ一本でカバーしている。 もし、掲載される媒体を伏せて、この作品の原稿を読んでジャンル分けせよ、と問われれば、「ホラー」に分類する。 そのくらい不気味に感じた。 古川日出男氏が選評で書いている。主人公は「信頼出来ない語り手」の一人称で書くべきであった。まったく同感である。 この小説の主人公は、おいしいごはんが食べられますように、の主人公のように、裏と表を使い分けられるサイコパスではないのだ。完全にいかれているので、三人称で書いてしまうとただの変な人に…

  • 立憲民主党の参議院選挙のマニフェストが凄まじい件

    一応全ページを載せておく。 わたしが注目したのは7.8枚目の「着実な安全保障」のページだ。 詳しくは現物を見て欲しいが、簡単に言うと、 防衛費上げません 敵地攻撃能力もちません 核共有しません じゃ、どうやって国民を守るのか? 国民の命を守る具体的な提案 「爆風に耐えられる施設を作ります」 え……、ミサイル食らう前提??? す、すげぇ。ここまで吹っ切れたか、って感じ。 だいたい誰に話してもみんな噴飯だが、平和教の後期高齢者とかは、「うん、現実的で素晴らしい政策だね。戦争をしないならそれしか方法はない」なんて真顔で言う。立憲さんの周りでは受ける政策なのだろう。 ちなみに、HPには載ってない。だが…

  • 第167回 芥川賞候補作 高瀬隼子(じゅんこ)「おいしいごはんが食べられますように」(群像1月号)

    群像 2022年 01 月号 [雑誌] 講談社 Amazon 二谷視点の三人称と、押尾の一人称で交互に物語は進む。デザイン系会社のある出来事が描かれている。この小説の中の世界は、この会社の中だけなので、わかりやすい作品である。 これでもかというほど、心理描写が重ねられる。人間の心の中を描き出した作品。二谷の三人称だけでは、その他の心理が描ききれないし、また、二谷自身のことも描ききれない。ゆえに視点を分けているのか。 最初、三人称と一人称が交互に現れることに違和感を感じたが、二つの視点を、二つの三人称で書くよりも、三人称は二谷、一人称は押尾、と分けられていてわかりやすいとも考えられる。 もちろん…

  • 第167回 芥川賞候補作 鈴木涼美「ギフテッド」 を読んだ

    文學界(2022年6月号) (創作 鈴木涼美 対談 千葉雅也×マキタスポーツ) 文藝春秋 Amazon 30歳手前の繁華街で働く女性の話。その母親というのが詩人を目指していて、しかし売れずに理想と現実のギャップに苦しむ。母親の世代には夢があったが、娘の時代には夢も希望もない、という時代性も読み取れる。 ただ、作品の年代は911のテロから8年とのことなので、十年以上前の話のようである。出てくる携帯も折りたたみ式のガラ携である。 心理描写は少なく、その代わりに背景を書き込んで登場人物の気持ちや思考を描き出している。タバコを吸ったり、風呂に入ったり、足音を描写したり、刺青を細かく描写したり、町の果物…

  • 第167回 芥川賞候補作 N/A 年森 瑛

    N/Aとはnot applicable、該当なしの略語らしいが、その意味で合っているのだろうか? わたしは読了して検索するまで自然吸気エンジンだと思っていた。なぜなら、それ以外思い当たらなかったし、主人公にはターボのようなものがついてないから。 LGBTの話。文學界新人賞全会一致で受賞とのこと。今に始まった事ではないが、特に最近はLGBTネタの小説が多い気がする。主人公は女子高生なのである。しかし、文學界の読者に女子高生がどのくらいいるのだろうか。審査員が女子高生をどれほど理解しているのだろうか。読者も審査員もそしてわたしも所謂記号としての女子高生を消費しているような気がして、どうも作品に没頭…

  • 文藝以外、候補作入手

    芥川賞候補作。 さてさて、あとは読むだけだ。

  • 第167回 芥川賞 候補作

    小砂川(こさがわ)チト「家庭用安心坑夫」(群像6月号) 鈴木涼美「ギフテッド」(文学界6月号) 高瀬隼子(じゅんこ)「おいしいごはんが食べられますように」(群像1月号) 年森瑛(あきら)「N/A」(文学界5月号) 山下紘加(ひろか)「あくてえ」(文芸夏季号) とのことで、全員女性。これは芥川賞始まって以来167回の歴史の中で初めてのことらしい。 ジェンダー問題が囂しい昨今、大丈夫なのかと心配になる。 というか、こういう話題でも作らないと芥川賞は見向きもされなくなってしまった感じがする。 さらに今回はすばるも新潮も、もちろんトリッパーも入っていない。一体どうなってしまったのか。 ちなみに、「N/…

  • パラサイト 半地下の家族 を観た

    パラサイト 半地下の家族(字幕版) ソン・ガンホ Amazon カラー版と白黒版があり、わたしはカラー版を観た。 ネタバレあり!! 大人気作品なので、わたしが屋上家屋なだけなのであるが、ひさびさにハラハラする映画を見せられた。 そもそも、この家族、大胆すぎるのである。いくら家主が旅行に行ったからといって、家族みんなで上がり込んで宴会はないだろう。 もう家主が帰ってくるのが予想出来すぎて思わず早回しにしてしまう。 しかし、それだけじゃない。なんと、地下に別の家族が住んでいて……、という凄まじいお話。 そして、セレブと貧民の葛藤があり、最後はそれが爆発する形だ。 お薦めの映画なり。 パラサイト 半…

  • ザ・ファブル を観た

    ザ・ファブル 岡田准一 Amazon 分かりやすくて面白い。誰にでもお勧め出来る映画。 最近岡田作品ばかり見ている気がするが、この作品はまさにはまり役だ。 痛快アクション、抱腹コメディ、ただ、血がめっちゃ流れるので、血が嫌いなひとはやめておいた方がいいかも知れない。 一昔前の義理人情のヤクザが登場したり、劇画チックな殺し屋二人組が登場したり、飽きる暇が無い。ちょっと五月蠅いが。 純粋に娯楽映画を観たい人には是非ともお薦めである。 新作もあるので、プライムになるのが待ち遠しい。 漫画も読んでみたい所である。

  • 不道徳教育講座 を観た

    不道徳教育講座 大坂志郎 Amazon 三島の不道徳教育講座は面白い。それを映画化するというのだから、一体どんなものだろうと興味を持った。 しかし、三島の作品とこれは全然違う。三島の作品にヒントを得て作ったくらいのものだ。 映画は一本、シナリオが通っていて、エッセイとは全然違う。 ただ、普通にコメディで面白い。 あらすじは、 ある町に中央政府で道徳の権威であるお役人が視察に来る。そのお役人のお眼鏡に適うと、1000万円の補助金がもらえると言うことで、町は歓待一色。 主人公の不道徳な男は、このお役人と顔が似ていた。不道徳男はお役人を気絶させ、そのお役人と入れ替わってしまう。 不道徳男が道徳の権威…

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