臨床心理士・公認心理師として、主に福祉機関で働いています。 本や研修で学んだ、子育て・育児や対人関係に役立つ心理学テクニックについて記していきます。 備忘録代わりのブログですが、皆さんの生活にも役立てていただけたら幸いです。
聞き上手になるための基本スタンス:本当の聞き上手は待たずに仕掛ける
「困ったことがあったら何でも相談してこいよ!」と言っているのに全然相談されない上司ってたまにいません? そんな上司も、本当に相談を受けようとは思っているでしょう。しかし、相談をされない上司には、これから説明させていただく聞き上手になるための基本スタンスが欠けている場合が多いように思います。キーワードは、「仕掛ける」です☆
試験、試合、コンクール‥良いイメージを持って臨みたい場面はたくさんありますよね?そんな時に役立つのが、イメージトレーニングです。 しかし、そのイメージトレーニング、逆効果になっていないですか?イメージトレーニングには、大切なコツがあります!
信用・信頼を得る確率をグッと上げるテクニック:「一緒だね!」
プレゼンや交渉など、相手に賛成してもらったり、こちらの意見を通したい場面というのはたくさんありますよね。そんな時大切になるのは、信用や信頼ではないでしょうか?信用がない・信頼できない人に何を言われても、それを採用しようとは思いません。反対に信用・信頼されている人の意見であれば、多少心配な面があっても、「まぁ君がそう言うのなら…」と採用してもらえることもあるでしょう。 信用・信頼される/されないことにおいて、非常に大切で、かつ操作可能なポイントがあります。それは、『類似性・仲間意識』です。*ちなみに、『自信を持って』ということも有効です☆
子どもの自発性を育むためのテクニック:子どもに相談してみよう♪
指示待ち人間にならず、自発的に動くことができる子に育ってほしいということは、すべての親御さんが思っていることだと思います。AIがどんどん発展していくことを考えると、指示されたことを正確にこなす以上の能力が今以上に求められるようになっていきそうですよね。 そこで、日々のお子さんとのやり取りの中から自発性を育むテクニック・工夫をご紹介します。それは、「お子さんに相談する」ということです☆
効果は段違い☆子どもにやらせたいことは、まずは大人がやって見せよう!
勉強、片付け、丁寧な歯磨き‥お子さんにして欲しいことは山ほどありますよね。お子さんにやって欲しいことをやらせる時、その前に大人がしておくべきことがあります。それは‥子供にさせようと思っていることを、「まずは大人がやる」ということです! 「うわぁ、耳が痛い」と思った方もいますよね?でもこれ、やっぱりとても大切です☆
プレゼン・交渉・説得‥相手を自分の意見に引き寄せたい場面はたくさんありますよね。そのような場面で有効な小ワザやテクニックは数あれど、その手前の大前提で必要なことがあります。 それは「自信」です!
相手の気持ちを切り替える誘導テクニック:ペーシングからリーディング
メソメソ、シクシク‥落ち込んだ気持ちの人と同じ空間にいるときって、どうしたらよいのかわかりませんよね?何とかその人の力になりたいと思っても、どうやって声を掛けたらいいか‥ そんな時、少しずつ相手を誘導し、最終的には気持ちを切り替えてしまうテクニックがあります☆それは、『ペーシング』から『リーディング』に持っていくという方法です♪
「お子さんと上手にコミュニケーションが取れていますか?」 この質問に堂々と「Yes!」と答えられる方は少ないのではないでしょうか?できている人でも堂々とは答えにくいですよね(苦笑)そこで『子どもは「話し方」で9割変わる』の中に、親子のコミュニケーションが活性化するための条件について書かれていたので、ご紹介します。「当たり前のことだけど、常に意識することは難しい」という内容だったので、忘れないようにしたいですね。
子どもが指示を忘れない確率を上げるテクニック:リズムをつけよう♪
言っても言っても忘れちゃう。毎日毎日言ってるのに。 子どもは目の前の楽しいことに夢中ですからね♪そんな時、子どもが指示を忘れないようにするためのテクニックがあります。これを使えば、少なくともお子さんが指示を覚えている確率は上がるでしょう☆
発達障害について(総集編):より良い理解、より良い対応のために
発達障害のお子さんたちは、どのように物事を捉えてる? 発達障害のお子さんたちは、どのように考えている? これらの問いに対する1つの考え方と、それに基づいた対応・関わり方についてお伝えしたく、シリーズ物の発達障害についての記事を作りました。 発達障害についての90分の研修の講師を務めた際の資料が基になっているので、19個も記事が出来てしまいました。今後「発達障害についてはコチラをご覧ください」と紹介することもありそうなので、ひとまとめにしておきます。 「発達障害のお子さんと接する大人が、お子さんの特性を正確に理解することで、大人にとっては関わりやすく、お子さんにとっては過ごしやすい環境になる」こ…
発達障害について⑲:「今を基準にする」という子どもの良い所を見つけるためのスタンス
「もっとできる!」「まだ足りない!」とお子さんのパフォーマンスに焦ったりイライラすることってありますよね? ・・・からの、そんな自分に自己嫌悪となっている親御さんもいるかもしれません。 そこで今回は、その焦りやイライラを防ぐためのスタンスについてご説明させていただきます。それは、『今を基準にする』ということです。 これから説明するお子さんと関わる際のポイントは、これまで焦点を当ててきた発達障害を中心とした関わる際に配慮が必要なお子さんに対してだけでなく、定型発達のお子さんも含めた全てのお子さんに対して有効なポイントであると思います。もっと言ってしまうと、会社の部下や後輩など、支援する側とされる…
発達障害について⑱:「ランク分け」という子どもの課題に取り組む際のポイント
宿題を嫌がる、片づけない、歯磨きが雑・・・お子さんに直してほしいことや、出来るようになって欲しいことは、挙げたらきりがないですよね。でも、お子さんが「覚醒」のような状態になっていきなりいろいろなことが出来るようになることはあり得ません。そのため、お子さんの特性や状況に合わせて、重点的に取り組む課題を絞ることになるでしょう。今回は、そんな「現状を何らかの方向に改善させようとする時」に有効な心構えについて説明します。それは、『お子さんの色々な行動の仕分けをする』ということです。 ここで説明する考え方は、発達障害のある・ないに関わらず有効な考え方ですが、発達障害のお子さんは得意・不得意の差が激しいた…
発達障害について⑰:「適切な目標設定」という発達障害児と関わる際にすべき心構え
お子さんに身につけて欲しいスキルや、「将来こうなってほしい」という理想の姿は、どんな親御さんでも持っていると思います。それらは、『目標』という言い方が出来ると思いますが、この『目標』は設定次第で成長の基にも負担の基にもなります。 ずいぶん長くなったシリーズ発達障害ですが、ここ数回は実際にお子さんに働きかける際の具体的なポイントについて説明させていただきました。終盤に迫った今回からは、ここまでの具体的な関わりよりももう少し大きな、お子さんと関わる際の「心構え」・「スタンス」のようなものについてご説明したいと思います。これから説明する「心構え」・「スタンス」は、達障害を中心とした関わる際に配慮が必…
今回は、タイトルの通り、お子さんに『指示』を出すときのポイントについてです。前回、前々回と、そもそも『指示』という形にならないための下準備と、 『指示』をだす場合の内容とその後の対応 についてご説明させていただきました。今回は、「指示の出し方」という部分についてのお話です。 これから説明するお子さんと関わる際のポイントは、これまで焦点を当ててきた発達障害を中心とした関わる際に配慮が必要なお子さんに対してだけでなく、定型発達のお子さんも含めた全てのお子さんに対して有効なポイントであると思います。もっと言ってしまうと、会社の部下や後輩など、支援する側とされる側、指導する側とされる側などに分かれる関…
発達障害について⑮:子どもの出来ることを増やす『正解を伝えて、できたら褒める』という関わり方
発達障害を中心とした関わる際に配慮が必要なお子さんは、「しっかりしなさい。」や「気をつけなさい。」のような曖昧な声掛けでは、求められていることを理解することが難しかったり、自分なりに判断して行動して間違えたりということが多くなってしまいます。そんな「お子さんに新しいスキルを身につけてもらう際の働きかけ」のポイントは、『正解を伝えて、できたら褒める』です。『褒める』の部分は、そのままで「うまくいったことを褒めてあげてください」ということなのですが、その前の部分、『正解を伝えて』という部分は、2つの意味でとても重要です。 前回に引き続き、お子さんの特性を踏まえた上での関わる際のポイントとなることを…
発達障害について⑭:お子さんへの指示・命令を『契約』という形に変える
宿題をやるつもりで帰ってきたのに、親に「宿題やりなさいよ」と言われた瞬間に宿題をやる気がなくなったという経験をしたことがありませんか?このやり取りは、お子さんと関わる際のポイントに反してしまったことによって生じてしまっています。そのポイントが、「指示・命令を『契約』という形に変える」ということです。 これまで、『そのお子さんの特性の正確な理解』ということが非常に大切であるということを、手を変え品を変えというように繰り返ししつこく説明させていただきました。今回からは、その把握できた特性を踏まえて、お子さんと関わる際のポイントとなることを説明しようと思います。これから説明するお子さんと関わる際のポ…
「ダメって言ってるでしょ!」「また同じことして!」やり方を教えてもできなかったり、やるなと言っても繰り返したり…。大人には理解できない子どもの行動ってたくさんありますよね?そんな大人にとっては意味不明な子どもの行動も、しっかり考えれば起こるべくして起こっているということが分かります。 今回は、お子さんの行動の背景にあるものが何なのかを探り、理解するためにはどのように考えるべきかについて説明します。今回の記事は、発達障害に限らずどんなお子さんの場合にも利用できる考え方ですが、発達障害についてのこれまでの記事と強く関係しており、また発達障害のお子さんと接する際には特に丁寧に意識すべきことであると思…
発達障害について⑫:情報の入力・出力の難しさが引き起こす周囲を困らせる行動と二次障害
人は、様々な情報を入力し、得た情報に基づいて遂行(出力)します。(しっかりした認知心理学ではもっと細かく分けますが…。) *コチラも参考にどうぞ。 そしてこのブログでは、発達障害等の配慮が必要なお子さんにある情報の入力・出力の難しさについて、カメラの例などを用いながら説明させていただきました。 今回は、そのような難しさがどのような状態や行動として表れてしまうのかを説明させていただきます。
「〇〇君は好きなことばかりやっている」は、発達障害を中心とした関わる際に配慮が必要なお子さんの親御さんからよく聞かれるコメントです。裏を返せば、興味を持っていること以外のことをするのはなかなか気が乗らない=やる気が出ないということです。 世の中には、「やりたくはないけど、やらなければいけないこと」というものがたくさんあります。特に義務教育の間は、全てのことを満遍なく器用にこなすことができるお子さんが、優秀なお子さんと評価されがちです。必ずしもそういうものでもないだろうと思いますが…。興味があることにしかやる気を出すことができないという特性は、将来のことを案ずる親御さんにとってとても心配になりや…
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