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みやしろ町から https://tymyh1123.hatenablog.com/

政治・経済・テクノロジー・サイエンス・教育など様々なテーマから未来を考えていくブログです。埼玉県宮代町から発信しています。

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2019/09/03

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  • 駒澤大学博物館企画展『相撲遊覧』の紹介

    現在、駒澤大学禅文化歴史博物館では、学芸員を目指す学生による企画展示が開催されている。今回はそんな博物館学講座企画展『相撲遊覧』について、紹介していきたいと思う。 博物館学講座企画展とは 企画展『相撲遊覧』の見所 博物館学講座企画展とは 第13回博物館学講座企画展『相撲遊覧』(会期11/25~12/17)では、日本の国技である相撲について歴史・娯楽・祭礼・民衆文化の4つの要素に焦点を当てて展示を行います。本展示を通して相撲の新たな一面を知り、より相撲を好きになっていただければ幸いです。〈https://www.komazawa-u.ac.jp/facilities/museum/topics/…

  • 投票率20.81%は県民として恥ずかしいです【参議院埼玉県選出議員補欠選挙】

    NHKから国民を守る党党首の立花孝志氏(52)と、前知事の上田清司氏(71)の2人による一騎討ちとなった参議院埼玉県選出議員補欠選挙は、投開票が行われ、上田清司氏の当選が決まった。 投票結果 上田清司氏 元埼玉県知事 1,065,390(86.4%) 立花孝志氏 NHKから国民を守る党党首 168,289 (13.6%) 投票結果 選挙結果の予想が的中 投票率20.81%は恥ずかしくないのか 上画像は、YouTubeのチャンネル「prefsaitama」からアップされている動画、「参議院埼玉県選出議員補欠選挙啓発動画(マイルド版)(15秒)」よりその一部をスクリーンショットして引用させて頂いた…

  • 大村益次郎と徴兵制

    「徴兵」という制度は現在でも様々な国が採用している。「徴兵」がある国で日本から1番近い国は韓国であり、韓国人の男性は基本的に19歳から29歳の間に約2年間兵役につく義務がある。 ところで多くの日本人は「徴兵」の考え方に強い抵抗を感じているが、過去を遡れば日本にも「徴兵」の制度を持つ時代があった。それは明治時代の国民皆兵(徴兵制)である。明治時代の兵制は、1872年の徴兵告諭に基づいて翌1873年に徴兵令が発布された。また、徴兵令による軍隊の創設は大村益次郎が構想して、山県有朋が実現したとされている。 今回は大村益次郎の軍隊創設の構想に焦点を当て、大村が徴兵令の構想を描いたのにはどのような社会的…

  • BI(ベーシックインカム)は実現可能なのか

    突然だが、皆さんはテレビドラマ『相棒』はご存じだろうか。最近『相棒season18』もスタートして盛り上がりを見せるが、私が印象に残っている話は相棒シーズン9の第8話「ボーダーライン」である。この話の中で被害者として登場する男性は、派遣切りにあった男性会社員であった。生活保護の申請を行おうとするもそれが叶わず、最後には自殺してしまったというのが真相であるが、この話は「派遣切り」が社会問題化する中で社会に大きなメッセージを与えた。この作品は後に「貧困ジャーナリズム大賞2011」を受賞することになる。 またそれに関連して、近年では「相対的貧困」が問題となっている。これは私たちが容易に想像できるよう…

  • ホロコーストはなぜ起きたのか【ナチ・ドイツの歴史】

    19世紀後半の社会は、急激な産業化・人口の増加により、既存の社会構造と伝統的な価値体系が崩れ、人々の間で不安が広がっていた。そのような状況の中で、極端なレイシズム(人種主義)や人種衛生学が根を下ろしていく。これらの思想はマイノリティが迫害される要因となった考え方であった。今回はホロコーストはなぜ起きたのか、思想的背景を中心にその実態と共に叙述していきたい。 極端なレイシズム(人種主義) ホロコーストの実態 ナチ・ドイツの教訓 ※絶滅収容所は東部編入地域や総督府領などに建設された。写真は東部編入地域(現在のポーランド)に建設された、アウシュビッツ・ビルケナウ絶滅収容所。これらの施設で行われたユダ…

  • ヒトラーはなぜ独裁者となったのか【ナチ・ドイツの歴史】

    近代史の中でも、アドルフ・ヒトラーほど有名な人物はいない。彼が中心となって行われたとされるドイツ帝国の再建や第二次世界大戦、そしてユダヤ人の迫害・大虐殺には、国を問わず多くの人々がその歴史に興味を惹きつけられる。それは、人権と民主主義という当たり前の価値観がいとも簡単に崩壊してしまったという歴史であるからなのだろう。私たちはそんな近代ドイツ史からどのような教訓を得られるのだろうか。 ナチ党のシンボルであるハーケンクロイツは、1935年にはドイツ国旗にも採用された。 ※本記事を【ナチ・ドイツの歴史】シリーズの1回目の記事とし、今後何回かにわたってナチ・ドイツの歴史から教訓となるべきことを考えてい…

  • 【投票日は10月27日】参議院埼玉県選出議員補欠選挙、それでも立花氏が勝てない理由

    今月10日に告示された参議院埼玉県選出議員補欠選挙は、NHKから国民を守る党党首の立花孝志氏(52)と、前知事の上田清司氏(71)の2人による一騎討ちとなった。なお、自民党、公明党は候補者を出さない。また期日前投票は10月11日(金)から、10月26日(土)までとなる。 上画像は、YouTubeのチャンネル「prefsaitama」からアップされている動画、「参議院埼玉県選出議員補欠選挙啓発動画(マイルド版)(15秒)」よりその一部をスクリーンショットして引用させて頂いた。今回は「翔んで埼玉」ならぬ「補選で埼玉」である。 ところで、ネット記事やYouTube、個人のブログを見ると、立花孝志氏の…

  • 「生涯学習社会」とは何か

    「生涯学習社会」という言葉は誰しも一度は聞いたことがあるだろう。ただ、その考え方や課題については詳しく知らない人が多いと思われる。今回は、私が大学で受けた「生涯学習論(2単位)」の講義をもとに、生涯学習社会について考えたことをまとめていきたい。 生涯学習社会とは何か 生涯学習社会が持つ限界や課題 生涯学習社会とは何か 生涯学習社会という発想の背景には、人生の初期に得た学歴によって人間が評価される学歴社会ではなく、生涯にわたる自由に選択された学習機会で学んだことによって人間を適切に評価する社会を目指すべきという考え方がある。また、義務教育という制度はあるが、人生の初期に学習の時間や機会が集中して…

  • 埼玉県高校入試における「確約制度」の是非を問う

    今回は、埼玉県の高校入試における「確約制度」の是非を問うていきたい。そもそも、なぜ私がこの問題に関心があるかというと、私がアルバイトをしていた学習塾で生徒と接している際に、この問題の波を肌で感じるところがあったからである。 結論から言ってしまうと、暫くは現行の制度を存続させていくべきだと思う。しかしながら、教育者の態度は、生徒に対してより意識的になる必要があると思うのである。 埼玉県の入試システム 偏差値主義の問題点 学びの意義を見いだせるか 埼玉県の入試システム 私もかつて、高校受験に臨む際、偏差値に振り回されていた。というより、制度が私を振り回していたという表現の方が適当だろう。 そもそも…

  • 【読者登録100人達成】いつもありがとうございます。

    このブログを開設して約70日になりますが、読者登録数100人を達成することができました。 いつも記事を見てくださっている方、特にスターやはてなブックマークをつけてくださっている方、本当にありがとうございます。 メニューバーも是非活用して下さい ブログを始めたワケ メニューバーも是非活用して下さい ↑メニューバーを押して頂くと、上の写真のように、最新記事やカテゴリー別の記事を見ることができます。一番下までスクロールしなくても別の記事を見ることができるので、是非活用して頂けると嬉しいです。 ブログを始めたワケ 私はこのブログを自分のためにも書いています。実は今まで掲載された記事の中には、大学の授業…

  • 【投票日は10月27日】参議院埼玉県選出議員補欠選挙、解説と展望予想

    10日に告示された参議院埼玉県選出議員補欠選挙は、NHKから国民を守る党党首の立花孝志氏(52)と、前知事の上田清司氏(71)の2人による一騎討ちとなった。なお、自民党、公明党は候補者を出さない。 なお、期日前投票は10月11日(金)から、10月26日(土)までとなる。また、台風第19号の影響により、一時的に閉鎖する期日前投票所もあるので、ホームページなどで確認されたい。〈https://www.pref.saitama.lg.jp/e1701/r1saninhosen.html〉 ※上画像は、YouTubeのチャンネル「prefsaitama」からアップされている動画、「参議院埼玉県選出議員…

  • なぜ明治維新史を修正せねばならないのか【日清関係篇 下】

    ↓前回の記事をまだ読んでない方はこちらから。今回は後編となります。 tymyh1123.hatenablog.com 琉球漂流民殺害事件の発生 台湾出兵における解釈の齟齬 琉球処分の余波 琉球漂流民殺害事件の発生 1872年8月、鹿児島県は琉球民が台湾島東部の蕃地に漂着したが、生蕃によって殺害されたと明治政府に報じた。ここで日本側は琉球国民を日本人であるとする立場をとることになる。その後、日清修好条規の批准交換を行うため、天津・北京へ派遣されていた全権副島種臣の使節行の中から、随員の一人であった柳原前光が総理衙門へ派遣された。そして柳原は会談の中で、清朝の立場を台湾の生蕃は化外の民であり、清朝…

  • なぜ明治維新史を修正せねばならないのか【日清関係篇 上】

    これから、明治初年における日清関係の展開について、条約調印・批准、琉球・台湾問題に言及しながら概述していく。実は教科書の記述を見ると、日清修好条規は日本と清国の間に結ばれた初めての対等条約となっている。 新政府は,1871(明治4)年,朝鮮が朝貢する清と対等な内容の条約(日清修好条規)を結ぶことで,朝鮮との交渉を進めようとしましたが、うまくいきませんでした。 〔『新編 新しい社会 歴史』(東京書籍、平成27年3月31日検定済)p167〕 しかし実際のところ、双方の思惑を見てみると、それが対等な条約ではないことがわかってくる。また、明治維新の日清関係の展開を、琉球・台湾問題と関連させながら概述す…

  • 私が史学科に興味のある高校生へ絶対に勧めたい一冊の本

    私は現在、歴史学科に所属する大学4年生です。今回は、私がこの4年間で読んできた3桁の数の本の中から、史学科・歴史学科に興味のある高校生に是非読んでほしい本を紹介します‼︎熱が入ってしまったので、かなり長文になってしまいましたが、最後まで読んで頂けると嬉しいです。 この本が私が一番オススメする本です。 一ノ瀬俊也『昭和戦争史講義-ジブリ作品から歴史を学ぶ』(人文書院、2018年)について、その魅力を読むべき5つの理由を踏まえながら詳しく紹介していきます。 まず、本書の目次は以下の通りです。 第一講 お話したいこと 第二講 大衆社会の出現-関東大震災(『風立ちぬ』①) 第三講 飛行機と戦争-三菱は…

  • 「教育業界」のこれから

    今回は、これから大きく変化する「教育業界」について、重要となるキーワードを3つ紹介する。日本の教育業界のこれからを考えていきたい。(※本記事は2019年8月11日の記事を再編したもです。) ※上写真は、読売新聞「新指導要領案 高校 近現代史必修に 新科目 選挙教育で「公共」」2015年8月6日付朝刊一面より引用 少子化時代に求められること 教育業界が、今変わらなければならない理由は何か。その課題の根本には、少子高齢化の問題がある。少子化社会の問題を解決するために教育業界ができることは、一人あたりの生産性を向上させることだ。分かりやすく言えば、これまで10人で10生産してきたことを、8人で10生…

  • 「博学連携」のこれから

    これから博物館と学校教育との連携、すなわち「博学連携」について考えていきたいと思う。その上で、はじめに学校教育と博物館教育の違いを明らかにしたい。 まず、学校教育はフォーマルな教育である。学校では全国一律で同じことを学ばなければならないことから、体系的・画一的なカリキュラムがあり、制度化された教職員が存在する。そして、そこで学ぶ生徒は同年齢集団で構成され、彼らの学習成果の評価は数値化される。 一方で博物館教育は、ノンフォーマルな教育である。館によって学習内容が多様であり、学習者の年齢に制限は存在しないことから、様々な年代のボランティアや来館者同士の交流がみられる。また、学習成果は必ずしも数値化…

  • ジブリ作品を社会科教材に【もののけ姫】

    ジブリ作品を社会科教材に活用する試みとして、前回は映画『耳をすませば』を取り上げた。そして第2弾として今回教材化してみたいのが、映画『もののけ姫』である。 もののけ姫の舞台設定 作品に反映された歴史学の成果 もののけ姫で日本中世史を再考する なお今回の考察で主に参照するのは、2004年の神戸大学の市沢哲氏の紀要論文「映画『もののけ姫』分析 : 歴史ファンタジーに歴史学はどう関わるか」である。機関リポジトリにもあるので、インターネットから誰でも閲覧することが可能だ。『もののけ姫』に関する数少ない学術論文であるので、cinii から是非検索してみてほしい。 もののけ姫の舞台設定 そもそも、もののけ…

  • ジブリ作品を社会科教材に【耳をすませば】

    ジブリは宮崎駿や高畑勲をはじめとする巨匠らを中心となりスタジオジブリが生み出した、後世に引き継がれるべきアニメーションである。 そんなジブリ作品を私は社会科教材として活かすことができないかと考えた。今回紹介するのは、私が教育実習の時に実際に用いた題材である。 授業のテーマは「高度経済成長」。1955年(昭和30年)から73年までの間、年平均で10%程度の経済成長を続けた時期である。そしてこの時期には国民生活が大きく変わった。池田勇人内閣の所得倍増計画により所得は増え、電化製品が家庭に普及した。そして今回取り上げる作品、「耳をすませば」の舞台のように、大都市の郊外には団地が大規模に建設されたのだ…

  • 日本のムスリムと共生するために

    私の住む宮代町に隣接する埼玉県春日部市に、日本のモスク第1号である、一ノ割モスクがある。日本の中でムスリム社会が意外にも身近なところにあるのは興味深い。皆さんの住む街の近くにもモスクはあるだろうか。 今回はイスラーム教と日本社会に注目して、日本のムスリム社会の現状と問題を明確にしたうえで、それらををどのように認識すべきか考える。 ムスリム社会が抱える新たな問題 ムスリムへの配慮の広がり 子供の教育という問題 ムスリムと共生していくために ムスリム社会が抱える新たな問題 日本社会が、イスラーム社会あるいはムスリムと直接的な交流を本格的に始めたのは,幕末から明治初期にかけてであるが、その後日本にム…

  • イスラーム報道を考える

    遡ること2015年1月7日、フランス・パリ11区にある風刺週刊誌を発行している「シャーリー・エブド」本社に覆面をした複数の武装した犯人が襲撃し、12名の尊い命が失われた。原因はこの会社の発行する新聞に掲載されている風刺漫画による宗教批判だ。2001年の同時多発テロを契機としてイスラム原理主義に対する風刺が増えたという。過激な風刺について世界中で様々な論争が行われる中、フランスでは200万人を超える人が「表現の自由」を訴え、行進した。欧州社会は「表現の自由」を支持したのだ。 しかし、私はこの新聞の実際の風刺を見たとき、その過激さに衝撃を受けた。もちろんこの新聞は一部の地域の人にしか手に入れること…

  • なぜ明治維新史を修正せねばならないのか【薩摩藩篇】

    前回は下関戦争を例に、長州藩における行き過ぎた地域顕彰と、その歴史認識の問題点を考察していった。今回は幕末史のもう一つの有名な舞台である薩摩藩の歴史を考えていく。 生麦事件の歴史認識 薩英戦争の歴史認識 生麦事件の歴史認識 生麦事件は1862年9月14日に、武蔵国生麦村の東海道上で発生した英人殺傷事件である。事件を起こしたのは、江戸で朝旨伝達の使命を果たして帰京中であった島津久光一行であった。大名行列に参加していた下級藩士がリチャードソンを殺害し、他2名を負傷させた。 実は大名行列に遭遇したにも関わらず、下馬せずに横切ったリチャードソンらの非を強調するような認識が現在でも多く見られている。しか…

  • なぜ明治維新史を修正せねばならないのか(一)

    平成30年(2018年)は、明治元年(1868年)から満150年の年であった。まずは少し遡って、安倍晋三首相による平成30年1月1日の年頭所感から以下の言説を引用してみたい。 150年前、明治日本の新たな国創りは、植民地支配の波がアジアに押し寄せる、その大きな危機感と共に、スタートしました。国難とも呼ぶべき危機を克服するため、近代化を一気に推し進める。その原動力となったのは、一人ひとりの日本人です。 一国の首相がこれから目指すべき日本のモデルであると設定するように、明治維新史は第二次世界大戦期の歴史とは対照的に現在までサクセスストーリー(成功物語)として描かれてきた。しかし、対外危機を強調し、…

  • 消えゆく日本のシャーマン

    日本のシャーマニズムについて述べていく。今回取り上げるイタコのようないわゆる民間巫者とよばれる人たちは、普通の宗教者が持つモノ、つまりは宗教の三大要素とされる教義・教団・戒律を持ち合わせていないところに大きな特徴がある。 しかし、民間巫者が宗教者でないというわけではない。なぜなら宗教者はいくつかの分類をすることができるからだ。まず私たちが真っ先にイメージするような、仏教僧侶・キリスト教神父・牧師のような人はプリーストと分類され、彼らは霊的存在に対して一方的に働きかけることをする。また、呪力(不思議な力)を有する道具や呪文を利用する人はマジシャン、そしてこれから主として取り上げる、自ら意図して霊…

  • 「教育実習」再考

    私は今年の6月に、母校の中学校で3週間の教育実習を経験させて頂いた。その経験から特筆すべき点をまとめ、考察を行っていきたいと思う。これから教育実習を控えている学生だけでなく、公立中学校の教育現場に興味がある方の参考になればよいと思う。 新しい社会の授業に向けて 評価をどのように行うのか 部活動の負担は大きい 新しい社会の授業に向けて 若手の教員を中心に、新しい社会科の授業を模索する試みが続けられている。具体的には、アクティブ・ラーニングを積極的に取り入れた授業である。アクティブ・ラーニングは今のトレンドである。私が実習中に行う授業をつくるにあたり、挑戦的に工夫した所は、導入・問い・展開の三つで…

  • 国立科学博物館「恐竜博2019」へ

    東京上野の国立科学博物館で開催されている「恐竜博2019」のみどころや楽しみ方を紹介します。恐竜の展示を学術的に見るためには、どのような視点に注目すればよいのでしょうか。参考文献もあわせて紹介します。

  • 日露友好は本当に不可能なのか

    日本近現代史において、現在に至るまでの日露関係史は、日露戦争や冷戦,北方領土問題に見られるように、対立関係にあった時間が長い。とはいえ、日露友好を模索しなければならないという実情のなかで、これまで日本の歴史研究者はその理想像を、第一次日露協約から第四次日露協約の時代に求めることが多かった。しかしバールィシェフ、エドワルド氏は、その時代の日露友好は本当の意味での友好ではないと主張する。今回は氏の論文から日露友好の必須条件とは何かを考えていきたい。 地理的な非対称性と文明的な疎外性 日露友好の時代はなかった? 日露友好は実現不可能? 20世紀ロシア史と日露関係の展望―議論と研究の最前線 作者: 松…

  • 金の沢と金箔の町「金沢」へ(完)

    金沢でのゼミ合宿の記録。最終回は、金沢の名前にも入っている「金」に注目する。金沢は金箔の町とも言われるほどで、全国の金箔生産量のほぼ100%が金沢産だ。(※掲載写真はいずれも私が撮影したものである。) 金箔の町「金沢」の歴史 おまけ ひがし茶屋街 いくら丼 夕方の兼六園 金箔の町「金沢」の歴史 加賀藩では、これまで多くの洗練された工芸品を作り続けてきた。有名なものだけでも、加賀友禅・九谷焼・加賀漆器・加賀繍(かがぬい)などがある。今回、私が「金箔貼り体験かなざわカタニ」さんで体験させて頂いたのが、有名な伝統工芸のひとつである、金沢箔だ。 ※写真はカタニさんでの金箔貼り体験でつくった作品。約1時…

  • 文学と芸術の街「金沢」へ(三)

    金沢でのゼミ合宿の記録。今回は、金沢が文学と芸術の街となった原点を探る。北陸地方を中心とする日本海側の地域は、かつて「裏日本」と呼ばれ、マイナスなイメージが持たれていた。ただもう少し過去に溯れば、江戸時代には北前船の寄港地として栄え、新潟や石川が人口日本一となったこともあったのだ。(※掲載写真はいずれも私が撮影したものである。) 泉鏡花記念館 泉鏡花と卯辰山 金沢ふるさと偉人館 泉鏡花記念館 泉鏡花は、「金色夜叉」などの作品を遺した小説家尾崎紅葉の門下で作家デビューを果たしてから、生涯で300以上の作品を執筆している。当館は、日本近代ロマン主義(浪漫主義)を代表する小説家・泉鏡花を顕彰するため…

  • 加賀百万石の城下町「金沢」へ(二)

    金沢でのゼミ合宿の記録。今回は、2日目に訪れた場所を紹介する。金沢で最も有名な観光地である兼六園と金沢城は、そのつくられた場所に注目すると面白い。兼六園下交差点から、紺屋坂をただ登るだけではなくて、ぜひ地形のダイナミズムを感じてみたい。今回はブラタモリ視点から金沢の名勝を堪能していく。(※掲載写真はいずれも私が撮影したものである。) 兼六園 金沢城 前回の記事はこちらから↓ tymyh1123.hatenablog.com 兼六園 兼六園は5代前田綱紀の時代に築庭が始まった廻遊式庭園であるが、最も有名なのは徽軫灯籠(ことじとうろう)だろう。ただ、それ以上に私が感動することは、その犀川と浅野川に…

  • 天下の書府の城下町「金沢」へ(一)

    9月11日(水)〜9月13日(金)に大学のゼミ合宿で金沢へ訪れた。日本近現代史のゼミに所属する私にとって、金沢は加賀百万石の城下町というよりは、文学の街というイメージが強い。 ブログの大テーマからは若干それてしまうが、自身の学びの記録として、金沢を紹介していくことができればと思う。 ※にし茶屋街にて。なお、今回掲載する写真は全て私が撮影したものである。 【1日目】 石川四高記念文化交流館⇒にし茶屋街⇒妙立寺(忍者寺) 【2日目】 兼六園⇒金沢城⇒近江町市場⇒金沢蓄音機館⇒泉鏡花記念館⇒ひがし茶屋街 【3日目】 金沢ふるさと偉人館⇒金箔貼り体験かなざわカタニ⇒兼六園(2回目) 3日間の日程は以上…

  • 大学入試共通テストの民間試験導入は延期すべき

    大学入学共通テストに導入される英語民間検定試験を巡り、全国高等学校長協会(全高長)が、2020年4月からの実施を延期するよう文部科学省に要請する方針を固めたことが10日、関係者への取材で分かった。日程や試験会場など不明点が多いほか、経済格差や地域格差への配慮も不十分とし、このまま実施すると受験生への不利益が大きいと判断した。〔参考1より〕 コメント欄を比較する 共通テストの民間試験導入は延期すべき コメント欄を比較する まず、NewsPicksとYahoo!のコメント欄を比較してみたい。NewsPicksでは、基本的に実名登録者してコメントが発信されているが、企業目線の立場が多く散見される(あ…

  • 砂漠は地球の失敗作ではない

    私たち日本人が砂漠についてよく知らないのは当然である。日本の国土のほとんどは温帯湿潤気候に覆われてており、日本から一番近いゴビ砂漠でさえ、(東京都には日本で唯一「砂漠」と表記される場所があるが)中国の内陸部まで行かなければならない。 ただし、それが私たちが砂漠を理解しなくてもよい理由にはならない。私たちは南極大陸が世界最大の砂漠であることすら知らないのだ。本書を読むことで、砂漠のイメージは180度変わるだろう。 砂漠の多様性 何も無い空間から生まれるもの 砂漠は地球の失敗作ではない 砂漠の多様性 本書を読み進めていくと、砂漠では私たちの想像を超えるほどの多くの動植物が、その過酷な環境に適応して…

  • 自然保護のあるべき姿とは何か

    私が初めてこの本を手に取った時、批判的に読んでいかなければならないと思った。なぜなら外来生物を排除することは当たり前だと思っていたからである。 ただ、本を読み進めていくうちに、自然保護についての違和感がだんだん解消されていく気がした。自然保護・生態系維持のための外来生物排除は人間のワガママでしかないのだろうか? 私たちにとって美しい自然とは何か 私たちが守るべきものは何か 私たちにとって美しい自然とは何か 高畑勲監督作品、「平成たぬき合戦ぽんぽこ」は本当の自然を描こうとしている、アンチ宮崎駿作品であるという見方がある。 平成狸合戦ぽんぽこ [DVD] 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・…

  • むかわ竜はこうして発掘された

    現在、東京国立科学博物館では特別展として、「恐竜博2019」(7.13〜10.14まで開催)が開催されている。私はこれから行くつもりだが、この展示の目玉はなんといっても、日本古生物学史上最大の発見である、むかわ竜(愛称)の全身復元骨格だろう。むかわ竜はいわゆるハドロサウルス科の恐竜である。今回は、恐竜博に行く前に是非読んでみたい本を紹介する。それは、土屋健 著,小林快次 他2名監修『ザ・パーフェクト―日本初の恐竜全身骨格発掘記』(誠文堂新光社、2016)である。 ※本書口絵より引用。死んだ遺骸(口絵上部)は海に流された。むかわ竜が発見できたのは、その土地が隆起しているからだ。口絵はイメージ図で…

  • みやしろ町の一風景

    東部スカイツリーラインを北千住から北に上がっていくと、住宅街の光景が続く。約40分後、初めて田んぼの光景が広がる。その町が私の住む町、埼玉県宮代町である。 ※田んぼが広がる。奥に見えるのは、東武動物公園の木製ジェットコースターである。今回は、宮代町の特徴的な風景のほんの一部を写真で紹介する。なお今回掲載する写真は全て私が撮影したものである。 掘り上げ田(ほっつけ)が残る風景 新しい村は農のまちの拠点 掘り上げ田(ほっつけ)が残る風景 現在、掘り上げ田が見られるのは、全国で二ヶ所しかない。その1ヶ所が私の母校である笠原小学校の裏手にある。ほっつけと言われるこの田んぼは普通の田んぼとは少し異なる。…

  • マンモスは蘇るのか

    絶滅種を再生させる試みは、世間から大きな注目を集める。それがマンモスならなおさらだろう。東京都江東区にある日本科学未来館では、現在「マンモス展」が開催されている。(2019.6.7〜2019.11.4まで開催) 今回はそれにちなみ、ベン・メズリック 著,上野元美 訳『マンモスを再生せよ ハーバード大学遺伝子研究チームの挑戦』(文藝春秋、2018)を読んで、合成生物学という比較的新しい生物学分野の最前線を追っていく。 マンモス再生の重要な意義 マンモス再生の仕組み 最先端生命科学の未来 マンモス再生の重要な意義 「氷河期パーク」という名称はジュラシックパークを彷彿とさせる。ただし、映画のように商…

  • 古生物学の最新を追う旅

    恐竜といえば、これまで子供向けのビジュアル本や新書などが多く、内容についても発掘記や特定の内容に特化したものが多かった。しかし本書は違う。概説から系統樹、解剖学を踏まえて恐竜研究がどのような方法で行われているのか、そして研究がどこまで進んでいるかを体系的に知る事ができる。まさに格好の教科書だ。 今回は、ダレン・ナイシュ、ポール・バレット 著,吉田三知世 訳『恐竜の教科書ー最新研究で読み解く進化の謎』(創元社、2019年)を読んで、印象に残った内容を紹介しながら、恐竜研究が現代に生きる私たちにどのような教訓を与えてくれるのかについても考えてみたい。私は残念ながら研究者ではない。よって研究の消費者…

  • AIはどこまで進化したのか

    AIという言葉はもう新しくない。最近では様々な場面で当たり前のように使われている。ただ、私たちは本当にAIは何ができるのか、どこまで進化しているかを理解できているだろうか。 今回は、主に波頭亮『AIとBIはいかに人間を変えるのか』(幻冬社、2018)を参考にする。 ディープラーニングという革命 現在のAIの限界 AIに仕事を奪われるのか ディープラーニングという革命 AI研究の歴史は意外と長い。コンピュータが登場する1930年代に始まり、過去2回のAIブームがあった。しかし、2012年より現在に至る第3次AIブームにおいて登場したディープラーニングは革命的だったのだ。 ディープラーニング登場ま…

  • 埼玉県知事選挙、大野元裕氏が初当選

    埼玉県知事選挙は8月25日に投票日を迎え、開票の結果、大野元裕氏が初当選を果たした。投票率は32.31%となり、前回選挙より5.68ポイント高くなった。埼玉県知事選挙の投票率が30%を超えたのは実に16年ぶり。 【選挙結果】 大野元裕 無新 野党支持 923,482(47.9%) 青島健太 無新 自公推薦 866,021(44.9%) 浜田聡 N国新 N国公認 64,182(3.3%) 武田信弘 無新 40,631(2.1%) 櫻井志津江 無新 34,768(1.8%) ※写真は東武動物公園駅前で撮影した 【選挙結果】 予想通り接戦に 投票率上昇の要因は? N国は浜田氏の補選出馬を示唆 予想通…

  • 「田舎に帰る」ってうらやましい

    私が「おもひでぽろぽろ」を見ても正直懐かしさを感じない。当然である。何故ならこの作品が公開されてから約30年も経つからだ。原作は1987年というから、当時に比べれば社会は全く変わってしまった? 「田舎に帰る」ってうらやましい 今の学校の方がよっぽどいい 東京人というプライド 「田舎に帰る」ってうらやましい 主人公である27才のOL、タエ子が山形へ10日間の一人旅へ出かける。小学生の頃の私を連れて。物語の序盤、小学生のタエ子は友達が田舎に帰ることを羨ましがる。 私もそうだった。父方の実家は隣町、母方の実家は同じ町内にある。飛行便に乗って、高速道路の渋滞に揺られながら田舎に帰るのが羨ましかった。実…

  • YouTuberに憧れる子供たち

    少し古い話題である。昨年春頃、大阪府のある小学校4年生に将来の夢を調査したところ、男子の第3位がYouTuberとなり、話題になった。 なぜYouTuberに憧れるのか これからの教育現場に求められる人材とは ワークアズライフの時代だからこそ なぜYouTuberに憧れるのか 今なぜこの話題を取り上げるかいうと、「年間5000人の教員が心の病で休職。その裏に改革できない“働き方”」というニュースについて、こんなコメントを見つけたからである。 子どもは周りの大人を見て育つ。 身近な大人が疲れた顔してたら「大人になりたくない」と思うし、YouTuberが楽しそうなら「YouTuberになりたい」っ…

  • IT大国エストニアから学ぶ Part2

    日本の労働人口はこれから大きく減少する。それに対応していくために、AIによる仕事の代替はよく言われる話だ。ただ、エストニアの事例はまた別の視点から、サービスの効率化を考えるヒントを得られるかもしれない。 個人情報の主権を個人へ 仮想国民は新たな国家観を作り出すのか 個人情報の主権を個人へ エストニア政府は、国民に対し「eIDカード」を発行している。この一枚で身分証明書、運転免許証、健康保険証、選挙の投票券などの役割を果たすのだ。また、国民一人ひとりが出生した時に番号を与えられる。日本のマイナンバー制のようなものだ。 このカードで行政サービスや民間サービスが受けられるが、電子著名は効率化に大きく…

  • IT大国エストニアから学ぶ

    今回は、ソ連から独立を果たしてまだ約30年のエストニアという小国に注目をする。なぜならこの国は、世界最先端ともいえる電子政府を実現させ、行政サービスの99%をオンラインで手続きできるような仕組みをつくったIT大国であるからだ。加えて2007年には、総選挙でオンライン投票を可能にした最初の国となった。 日本はエストニアの事例から何を学ぶことができるのだろうか。まずは、サイバー攻撃について基本的な部分から押さえていく。 サイバー攻撃とは何か 情報セキュリティとは何か エストニアはなぜIT大国になれたのか 日本も世界最先端を目指していく サイバー攻撃とは何か 初期のサイバー攻撃は、ある個人が不特定多…

  • 【投票日は8月25日】埼玉県知事選挙の近況

    埼玉県知事選挙の投票日まで約1週間となったが、ここにきて大きな動きがあった。 行田氏、青島氏支持を表明 体調不良のため、告示前に選挙戦への出馬を取りやめた行田邦子(こうだくにこ)前参院議員が、「青島健太氏に投票する」と、態度を表明したのだ。 青島氏については、他の個人ブログを見ると批判的な意見が多い。政治経験がないのにも関わらず自公の推薦を受けているため、大野元裕氏との一騎打ちになりそうだからだ。 ここで行田氏が態度を示したことは、今後の選挙戦に少なからず影響を与えることになるだろう。青島氏にとっては、旧民主系である行田氏の支持者が大野氏に流れる可能性が懸念されていたので、朗報だろう。 ただ私…

  • スタディサプリで変わる教育現場

    妹の携帯から授業が聞こえてくる。のぞいてみると、どうやらスタディサプリというアプリを使っているようだ。 ※写真は妹の携帯電話。プリントを見ながら、授業を見ることができる。 現在では全国で約2000校の高校で導入されているスタディサプリ、略して「スタサプ」。このアプリの導入によって学校の教育現場はどのように変わるのだろうか。 教員の負担が減り、生徒一人ひとりに対応した学びが実現する デバイスをどうするか みんなが合うわけではない 教員の負担が減り、生徒一人ひとりに対応した学びが実現する サービスの詳細は、「【図解】21世紀の「学びのプラットフォーム」の全貌」に詳しく掲載されている。私が教育実習に…

  • 5G社会は何ができるのか

    昨年の10月に、総務省は「5G」電波の割り当てを発表した。ソフトバンクをはじめとする国内4社が、2020年内に商用通信サービスを開始する見通しである。 ところで、最近まで私は5GのGはギガだと思っていた。正解は、Generation(世代)のGであり、5Gとは第5世代無線移動通信技術の略称である。 5Gは4Gと何が違うのか。5G社会ではどんなことが実現するようになるのだろうか。まずは、5Gについて、3つの重要な特徴を見ていく。 ①eMBB ②URLLC ③mMTC 超スマート社会になる? ①eMBB 1つ目は、超高速大容量[Enhanced Mobile Broadband・拡張モバイルブロー…

  • 変わりゆく自由研究

    夏休みの宿題といえば、読書感想文と自由研究だろう。 私の自由研究は図書館で本を借りてきて、自分でも出来そうな実験を探してやってみる、、、という感じだった。しかし、最近の自由研究は大手メーカーが積極的に手伝ってくれるそうだ。 今回は、そんな自由研究の変わりゆく姿を考えていく。 民間企業と学校教育の連携は進む 純粋に疑問を持てるようになりたい 民間企業と学校教育の連携は進む 正直、小学生が自由研究を一から全てやるのは難しい。少なからず指導者の助けがいるだろう。これまでは保護者がそれだったかもしれない。しかしこれからは「研究」のエキスパートである民間企業が子供たちを導いてくれる。 子どもたちが未来を…

  • 東京は再び「砂漠化」するのか

    「砂漠化」といっても、東京が砂の中に埋もれてしまうわけではない。 東京の砂漠化は高度経済成長期の東京オリンピック開催直前に起こった。人口増加に水の供給が追いつかず、大渇水の状態になってしまったのである。だから砂漠化なのだ。 現在でも渇水は起こっている。ダムの水が干上がってしまいそうな光景をニュースで何度も見ている。それでも私たちが不便なく水を利用ことができるのは、取水制限や調整池、水のリサイクルなどによって徹底した管理がなされているからである。ただ、東京が再び砂漠化する危険性はあるかもしれない。今回は、そんな水にまつわる課題を考える。 水道水は安すぎる 水=媒体? 水道水は安すぎる 全国の約3…

  • 宅急便は空を飛ぶのか

    図書館で借りてきた「魔女の宅急便」を久しぶりに見る。 そういえば宅急便が空を飛ぶ日は来るのだろうか? そして、先日のニュースを思い出す。 ヤマトホールディングスが7月31日に発表した2019年4~6月期決算に市場関係者は驚きの声を上げました。大幅な値上げで収益が改善していることが予想されていたにもかかわらず、61億円の営業赤字となっていたからです。(Yahoo!ニュースより) このニュースから日本の物流が危機に瀕していることに気づかなければならない。日本の物流は今後どうなっていくのだろうか。 今回は、齊藤実『物流ビジネス最前線』(光文社、2016)も読みながら、考えていく。 ラストマイルは危機…

  • 教育業界のこれからを考える

    今回は、これから大きく変化する教育業界について、重要となるキーワードを3つ紹介する。日本の教育業界のこれからを考えていきたい。 少子化時代に求められること ①2020年の教育改革 ②公教育と民間教育の連携強化 ③ICT教育(EdTech) 教育業界のこれから 少子化時代に求められること 教育業界が、今変わらなければならない理由は何か。その課題の根本には、少子高齢化の問題がある。少子化社会の問題を解決するために教育業界ができることは、一人あたりの生産性を向上させることだ。分かりやすく言えば、これまで10人で10生産してきたことを、8人で10生産しなければならない。そのためには、現在の教育制度では…

  • 【投票日は8月25日】埼玉県知事選挙、候補者は?

    埼玉県知事選挙が、8月8日に告示された。投票日である8月25日(日)までの約2週間、激しい選挙戦が繰り広げられることになろう。 今回は、埼玉県知事選挙に出馬する5候補者を紹介する。 ※写真は東武動物公園駅前で撮影した 映画「翔んで埼玉」とコラボ⁈ 各候補者の基本情報(届出順) 上田清司氏、5選は目指さず 青島氏と大野氏の一騎打ちの構図か 県政を担えるのは誰か 映画「翔んで埼玉」とコラボ⁈ 選挙ポスターが話題を呼んでいる。映画「翔んで埼玉」とコラボしたのだ。埼玉県知事選挙の投票率は20%代と低迷しているので、少し変わったポスターによって少しでも関心を高められるか。 各候補者の基本情報(届出順) …

  • 私たちに戦争の責任はあるのか

    まもなく終戦の日を迎える。戦争といえば、徴用工や慰安婦問題は未だ解決の糸口が見えない。現代に生きる私たちが戦争の責任を負わなければならないなのか。 今回は、高橋哲哉『歴史/修正主義』を読んで考えたことを書いていく。 私たちは戦争の犯罪者ではない 「終わり」なき責任とどう向き合うか 私たちにできることは過去の事実と向き合うこと 私たちは戦争の犯罪者ではない 直接の罪がない日本人のなすべきことは、自分が犯罪者ではないことを理解してもらうことであり、犯罪を犯した日本人の罪を否認することではない。(p8) 戦争をしたのは同時代に生きた人々であり、私たちは戦争の犯罪者ではない。ただしこれは過去の過ちを否…

  • 宇宙は最後のフロンティアになるのか

    ニュースペース(新宇宙産業)の時代だ。かつての政府主導による宇宙開発から、現在では多くの民間企業が宇宙ビジネスに参入している。 その中で最近とりわけ注目されているのは、月面開発と月への人間の移住だ。地球上の更なる開発が難しくなる中、宇宙は私たち人間にとって最後のフロンティア(未開地)となるのだろうか。 月に人が住む日はすぐそこまで来ている 月は地球の南極のような場所になる? 人間は地球を出る決意ができるのか 月に人が住む日はすぐそこまで来ている 「40年代には月に1000人が住む。物資の輸送、住居、食料など様々な需要が生まれます」〜中略〜 21年に月に探査機を送り、月面都市「ムーンバレー」の構…

  • 障がい者雇用で共生社会は実現するのか

    障がい者雇用で共生社会は実現するのだろうか?今回は、障がい者雇用の現状と企業の取り組みから、共生社会を実現するためのヒントを考える。 2006年に施行された障害者雇用促進法により、これまで障がい者の雇用創出と社会参画が進められてきた。この法律により、企業は全社全体の2.2%の障がい者を雇用しなければならない。しかも、2020年には2.3%へ引き上げされる。 ただ、達成割合は50%に留まっているのが現状だ。しかも、せっかく入社しても短期間で離職してしまうケースが多い。雇用のミスマッチが発生しているのである。 加えて、身体障がい者の就職は進んでも、知的障がい者や精神障がい者の就職は進んでいないのが…

  • 「育児士」が日本の子育てを変える可能性

    今回は、2019年夏に新たに誕生する「育児士」という資格が、日本の子育てを変える可能性を考える。 ベビーシッター事業の歴史は30年と長いが、今回新たに「育児士」という資格をつくるのは、ベビーシッター文化を日本で広げていきたいという強い想いがあるからである。 今日すぐに呼べるベビーシッターとは 賃金の安さと職業としてのイメージの薄さが問題だった 団塊ジュニア世代がなり手となり得るか 子育てに苦しむ人を救えるかもしれない 今日すぐに呼べるベビーシッターとは 「キッズライン」は1時間1,000 円~スマホからも即日手配可能なオンラインベビーシッターおよび家事代行マッチングサービスである。 いつでもど…

  • ベーシックインカムで人は幸せになれるのか

    ベーシックインカム(BI)は今後実現する可能性があるのだろうか。 今回は、山本亮『ベーシック・インカム入門』(光文社、2009)を読んで、考えたことを書いていく。 無条件給付の基本所得は多くの問題を解決する 労働の価値観が変わる 働かなくても働いている 大幅な増税によって賄うことになる 現行制度の激変に対応できるのか 無条件給付の基本所得は多くの問題を解決する ベーシックインカム(BI)の特徴について、「ベーシック・インカム白書」(アイラアンド政府、2002年)が挙げているものは以下の通りである。(※以下の引用は一部を省略している。) 現物ではなく金銭で給付される。 定期的な支払いの形をとる。…

  • 平和教育で教えるべき事は戦争の悲惨さだけなのか

    平和教育は今後どうあるべきなのか。 今回は、吉田裕『日本軍兵士-アジア太平洋戦争の真実』(中央公論新社、2017)を読んで考えたことを書いていく。 戦闘死は少数。悲惨な死は原爆だけではない 閉ざされた組織の中は、私制裁・排除が起こる 吉本も学校も同じようなものだ 戦闘死は少数。悲惨な死は原爆だけではない 約二三〇万人といわれる日本軍将兵の死は実にさまざまな形での無残な死の集積だった。その一つひとつの死に対するこだわりを失ってしまえば、私たちの認識は戦場の現実から確実にかけ離れていくことになる。(p80) さまざまな形での無残な死とは、具体的にマラリア,結核などによる戦病死・餓死・海没死・特攻死…

  • 情報化社会をどう生き抜けばよいのか

    情報化社会の中で、私たちはこれからどのように生き抜いていけば良いのだろうか。 今回は、堀江貴文『情報だけ武器にしろ。』(ポプラ新書、2019)を読んで考えたことを書いていく。 情報は発信しなければ意味がない 伝統文化の技術を発信する仕組みがあるべき 普通は〇〇を安易に使うのは危険だ 何かアクションを起こさなければ 情報は発信しなければ意味がない 受動的になってはダメだよね。頭の中でいくら妄想しても世の中は何も変わらない。情報をアウトプットして他者と交流する事で始めて情報が価値を持つということだろうか。 「賢い人」が「情弱」から搾取をすることで社会が成り立っている。これは、現代版の「身分制度」と…

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    自己紹介 はじめまして。 私は現在、東京の中堅私立文系大学に通っている21歳の学生です。 このブログの目的は、「みやしろ町」という小さな町に住む大学生が、「日本の未来」という大きなヴィジョンを考えてみようという挑戦です。 現代社会の様々なテーマについて、自分の意見を発信することで、自分自身の見識を深めていきたいと思います。

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