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KAMの事例でコーポレートガバナンス http://fredbutter.livedoor.blog/

2020年から日本でもKAMが導入され、監査の重点領域が監査報告書で報告されます。上場企業の取締役や監査役は、KAMを理解することにより、企業ガバナンスを強化できます。グローバル企業の監査のプロが、海外の事例を紹介しながらアドバイスします。

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2019/08/31

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  • 事業等のリスクの開示について (JALとANAの比較)

    2020年3月期の有価証券報告書から、「企業内容等の開示に関する内閣府令」が全面適用され、企業の事業内容に関する記述情報の拡充が求められている。多くの企業ではまだ形式的な対応にとどまっているものの、従来より統合報告書で企業情報を積極的に開示している企業を中心に

  • KAMの事例分析 - (オランダ)ノムラ・ヨーロッパ(4)

    今回は、ノムラ・ヨーロッパの最後のKAM 「関係会社への貸付金および前払金の評価」を読んでいこう。ノムラ・ヨーロッパの有価証券報告書はEDINETで参照できる。監査報告書付きの財務諸表が原文と日本語訳を読むことができるので、是非参照して欲しい。まずは、監査人のリス

  • KAMの事例分析 - (オランダ)ノムラ・ヨーロッパ(3)

    今回は、2つ目のKAM 「純損益を通じて公正価値で測定される金融商品に指定された金融負債の評価」を読んでいこう。ノムラ・ヨーロッパの有価証券報告書はEDINETで参照できる。監査報告書付きの財務諸表が原文と日本語訳を読むことができるので、是非参照して欲しい。まずは、

  • KAMの事例分析 - (オランダ)ノムラ・ヨーロッパ(2)

    ノムラ・ヨーロッパの監査報告書には、以下の3つのKAMが含まれている。デリバティブ金融商品の評価純損益を通じて公正価値で測定される金融商品に指定された金融負債の評価関係会社への貸付金および前払金の評価ノムラ・ヨーロッパの有価証券報告書はEDINETで参照できる。監

  • KAMの事例分析 - (オランダ)ノムラ・ヨーロッパ(1)

    トヨタモーターファイナンスに続いて、もう一つ日本企業の海外子会社のKAMを読んでみよう。今度は、ノムラ・ヨーロッパ、オランダ現地法人である。ノムラ・ヨーロッパの有価証券報告書はEDINETで参照できる。監査報告書付きの財務諸表が原文と日本語訳を読むことができるので

  • KAMの事例分析 - (オランダ)トヨタモーターファイナンス(2)

    それでは、トヨタモーターファイナンスのKAMを読んでいこう。なお、トヨタモーターファイナンスのオランダ子会社の英文および日本語訳の財務書類は、EDINETで公開されている。監査人によるリスクの説明である。トヨタ モーター ファイナンス(ネザーランズ)ビーブイの主な活動

  • KAMの事例分析 - (オランダ)トヨタモーターファイナンス(1)

    日本の会社の海外子会社が日本で資金調達する場合、日本で有価証券報告書を提出することが求められる。その場合、日本の基準で監査された財務諸表でなく、海外現地で監査された財務諸表を、日本の基準で監査された財務諸表と同等のものとして提出することが認められている。

  • KAMの事例分析 - (仏)ルノー(4)

    ルノーの四つ目、最後のKAMは、IFRS第9号に基づく、予想信用損失の計算について識別されたリスクである。原文は、ルノーの2018 Registration Documentsに含まれている。また、EDINETにルノーの有価証券報告書が登録されており、そこに日本語翻訳が含まれている。まずは、監査

  • KAMの事例分析 - (仏)ルノー(3)

    フランス納税グループの繰延税金資産の回収可能性ルノーの三つ目のKAMは、繰延税金資産の回収可能性である。原文は、ルノーの2018 Registration Documentsに含まれている。また、EDINETにルノーの有価証券報告書が登録されており、そこに日本語翻訳が含まれている。それでは

  • KAMの事例分析 - (仏)ルノー(2)

    ルノーの二つ目のKAMは、日産に対する持分法投資の減損リスクである。原文は、ルノーの2018 Registration Documentsに含まれている。また、EDINETにルノーの有価証券報告書が登録されており、そこに日本語翻訳が含まれている。監査人のリスク評価からであるが、まず、持分法

  • KAMの事例分析 - (仏)ルノー(1)

    ルノーの2018 Registration Documentsに含まれているKAMを読んでいこう。EDINETにルノーの有価証券報告書が登録されており、そこに日本語翻訳が含まれている。自動車(アフトワズを除く)部門の製造のための有形固定資産及び無形資産(自動車)の評価識別されたリスク事業セグメ

  • KAMの事例分析 - (仏)エアバス SE(7)

    今回はエアバスSEの最後のKAMを読んでいこう。KAMのタイトルは「CSALPの買収」である。4つ目のKAM「不利な契約の会計処理と契約マージンに関する見積りと、一定の期間にわたる重要な契約の契約マージンの見積り」でも言及された当期の重要な取引である。取得原価配分(PPA)で

  • KAMの事例分析 - (仏)エアバス SE(6)

    エアバスSEのKAMをこれまで4つ読んできたが、いずれも航空機メーカー特有の収益認識や開発費の減損リスクという側面が強かった。インダストリーが特殊であるということでもあるが、企業の固有のリスクが良く理解できる内容であったと思う。今回は金融商品の評価なので、より

  • 外国企業の有価証券報告書に含まれるKAMの紹介

    2019年10月7日時点で、EDINETに、KAMの含まれている財務諸表を登録している外国会社のリストを作成してみた。なお、EDINETとは、"Electronic Disclosure for Investors' NETwork"の略であり、金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システムであ

  • KAMの事例分析 - (仏)エアバス SE(5)

    エアバスSEの4番目のKAMはプログラム関連資産の減損リスクである。 民間航空機の開発コストは機体設計に導入される技術や設計の斬新さなどにもよるが、数百億円と多額に上るものも多い。大きな専用の治具やツールを製作する必要があり、型式証明取得のために、さまざまなシ

  • KAMの事例分析 - (仏)エアバス SE(4)

    エアバスSEの2018アニュアルレポートの3つ目のKAMは、不利な契約に対する引当金の見積りである。2018年アニュアルレポートはこちらからダウンロードできる。120-125頁の6ページにわたって監査報告書が含まれている。期間にわたって収益認識される長期契約の場合、トータル

  • KAMの事例分析 - (仏)エアバス SE(3)

    民間航空機の開発は、その設計コンセプトの新しさや技術的な困難さにもよるが、およそ10年とか、あるいはそれ以上の年数を要するプロジェクトである。また、その開発コストは数百億円と多額である。さらにその開発コストの回収は、派生型も含めて数百機とか千機といったその

  • KAMの事例分析 - (仏)エアバス SE(2)

    エアバスのKAMの1つ目が、訴訟とクレーム、および法規制違反リスクである。通常KAMは、重要性の高いものから開示されるので、おそらく監査人としはて、これが最もリスクが高いと判断したものと考えて良いだろう。リスクの内容が説明されているが、不正競争防止法とか、海外不

  • KAMの事例分析 - (仏)エアバス SE(1)

    日本でただ一社KAMを公表している三菱ケミカルのKAMのあとは、また欧州の事例を読んでいこう。KAMをどこまで書くかは監査人の職業的専門家としての判断であるが、企業によって、あるいは国によっても、KAMの情報量に差があることに気づく。できるだけ幅広い事例を取り上げて

  • KAMの事例分析 - (日)三菱ケミカル(5)

    前回は、三菱ケミカルのKAMを欧州の先行事例とベンチマークしたが、KAMの導入が監査に与える影響を考えてみたい。これまで、監査人とガバナンス責任者との間では、監査の重点領域について一定のコミュニケーションが行われていたものの、社外に対しては短文式の監査報告書が

  • 監査報告書へのKAMの記載内容について

    三菱ケミカルのKAMを欧州の先行事例とベンチマークしながら読んできたが、欧州の平均的な水準と比較するとリスクの説明も、リスクへの対応も、今ひとつ欧州の先行事例の域には達していないという印象が拭えない。その差についてより深く理解するために、ここでISA701の規定と

  • KAMの事例分析 - (日)三菱ケミカル(4)

    今回も引き続き三菱ケミカルのKAMを取り上げて、欧州の先行事例とベンチマークしていきたい。監査のグローバルスタンダードであるISAに準拠している以上、日本のKAMであろうと欧州のKAMであろうと、同じレベルの情報が投資家に提供されることを期待したい。監査を実施する上

  • KAMの事例分析 - (日)三菱ケミカル(3)

    三菱ケミカルがこの時期にKAMを公表したのは、企業としてKAMへの意欲的な取り組みだと思う。このKAMが、多くの企業の参照され、今後公表されていく日本のKAMのレベルにも影響するのではないだろうか。欧州の事例と比較して、ベンチマーク評価のようなことができればと思って

  • KAMの事例分析 - (日)三菱ケミカル(2)

    今回から三菱ケミカルホールディングスを取り上げていくが、まず、識別されたKAMがいずれも会計上の見積りに関するリスクであることが評価できる。「収益認識」や、「経営者による内部統制の無視」といった、監査基準によって不正リスクがあるという推定により「特別な検討を

  • KAMの事例分析 - (日)三菱ケミカル(1)

    これまで、KAMの先行事例として、欧州のKAMを読者に紹介してきた。そこで少し趣向を変えて、今回から数回の記事では、日本で事例を紹介したい。三菱ケミカルホールディングが、2020年3月期からの早期適用よりもさらに1年早く、2019年3月期の監査でのKAMを自社のホームページ

  • KAMの事例分析 - (オランダ)ロイヤル・ダッチ・シェル(11)

    これまで10回の記事で分けて、ロイヤル・ダッチ・シェルの2018アニュアルレポートの148-169頁に含まれているの監査報告書を読んできた。リスクアプローチの説明と、5つのKAMを読んできたが、今回は最後のKAM、「シェルのシステムのIT全般統制の強化」を読んでいこう。IT全般

  • KAMの事例分析 - (オランダ)ロイヤル・ダッチ・シェル(10)

    引き続き、ロイヤル・ダッチ・シェルの2018アニュアルレポートの148-169頁に含まれている監査報告書の中で説明されているKAMを読んでいこう。今回のKAMは、リース会計基準(IFRS第16号)である。といっても、適用は翌期からで、今期はその適用の影響を開示するだけである。それ

  • KAMの事例分析 - (オランダ)ロイヤル・ダッチ・シェル(9)

    これまで読んできた3つのロイヤル・ダッチ・シェルのKAMは、いずれも監査人の着眼点や手続が具体的であり、その深度も職業的懐疑心が発揮されている内容であったと思う。これまで英国のKAMはレベルが高いと思っていたが、オランダもそれに負けないレベルではないかと感じる。

  • KAMの事例分析 - (オランダ)ロイヤル・ダッチ・シェル(8)

    引き続き、ロイヤル・ダッチ・シェルの2018アニュアルレポートの148-169頁に含まれている監査報告書の中で説明されているKAMを読んでいこう。今回は3つ目のKAM、繰延税金資産の認識と測定である。業種に関わらず存在する論点であり、会計上の見積りに関するリスクである。シ

  • KAMの事例分析 - (オランダ)ロイヤル・ダッチ・シェル(7)

    引き続き、ロイヤル・ダッチ・シェルの2018アニュアルレポートの148-169頁に含まれている監査報告書の中で説明されているKAMを読んでいこう。今回は2つ目のKAM、探査および生産資産の回収可能額、ならびに共同支配企業および関連会社への投資の評価である。前回の記事で取り

  • KAMの事例分析 - (オランダ)ロイヤル・ダッチ・シェル(6)

    前回の記事で、ロイヤル・ダッチ・シェルの2018アニュアルレポートの148-169頁に含まれている監査報告書の中で説明されている監査人のリスクアプローチと、KAMの導入部分の説明が終わった。今回からは個別のKAMを読んでいこう。1つ目のKAMは、固定資産の減価償却である。通常

  • KAMの事例分析 - (オランダ)ロイヤル・ダッチ・シェル(5)

    ここまで、ロイヤル・ダッチ・シェルの監査報告書のセクション4からセクション6に説明されている監査アプローチを読んできた。(監査報告書は、ロイヤル・ダッチ・シェルの2018アニュアルレポートの148-169頁に含まれている。)ポイントについてまとめると次のとおりである。セ

  • KAMの事例分析 - (オランダ)ロイヤル・ダッチ・シェル(4)

    前回と引き続き、監査報告書で説明されている監査アプローチを読んでいこう。監査報告書は、ロイヤル・ダッチ・シェルの2018アニュアルレポートの148-169頁に含まれている。前回はセクション5では、監査人がどのような目的で、どうやって監査範囲を決定するかについて、具体

  • KAMの事例分析 - (オランダ)ロイヤル・ダッチ・シェル(3)

    前回と引き続き、監査報告書で説明されている監査アプローチを読んでいこう。監査報告書は、ロイヤル・ダッチ・シェルの2018アニュアルレポートの148-169頁に含まれている。セクション5「重要性の基準値の決定」では、重要性の基準値と手続実施上の重要性が、監査においてど

  • KAMの事例分析 - (オランダ)ロイヤル・ダッチ・シェル(2)

    前回と引き続き、監査報告書で説明されている監査アプローチを読んでいこう。監査報告書は、ロイヤル・ダッチ・シェルの2018アニュアルレポートの148-169頁に含まれている。前回はセクション4をカバーしたので、今回はセクション5「重要性の基準値の決定」である。監査報告

  • KAMの事例分析 - (オランダ)ロイヤル・ダッチ・シェル(1)

    英国(4社)、スイス(1社)、ドイツ(1社)と選んできたので、次はオランダからロイヤル・ダッチ・シェルを選んでみた。監査報告書を読んでみたところ、監査のリスクアプローチが分かりやすく、かつ詳細に説明されている。KAM以外の部分も含めてじっくり読んでいきながら、リスク

  • KAMの事例分析 - (英)マークス&スペンサー(9)

    前回の記事で、マークス&スペンサーの監査報告書に含まれている重要性の基準値に関する説明を解説したので、今回は、監査範囲とグループ監査に関する説明について読んでいこうと思う。監査範囲とグループ監査についての一般的な説明については、こちらを参照して欲しい。また

  • KAMの事例分析 - (英)マークス&スペンサー(8)

    マークス&スペンサーの2019年報告書に記載されている6つのKAMをすべて読み終わったところで、別の企業のアニュアルレポートのKAMを読み進めようと思ったが、ここのところKAMの説明ばかりであったので、監査報告書のKAM以外の部分を少し読んでみようと思う。アニュアルレポー

  • KAMの事例分析 - (英)マークス&スペンサー(7)

    今回は、マークス&スペンサー(M&S)の最後のKAM、 IFRS 第16号「リース」の開示について理解していこう。この記事の最後に貼り付けているKAMの原文を参照すると、KAMのタイトルの横に上矢印のマークが付されているので、このKAMは、当期の監査で新たに識別されたものであるこ

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