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2019/08/22

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  • 全て好試合、選抜準々決勝

    昨日の選抜甲子園、じっくりとベストエイトの対決を堪能した。中でも雨中の第4試合、近畿勢対決の報徳学園ー大阪桐蔭戦は最後まで気の抜けない接戦となった。2点先行した報徳を追う桐蔭打線は、今朝丸投手の好投や好守備に阻まれて7回まで無得点。それでも迫力ある打線がいつ爆発するかと息詰まる試合となり、早目の晩酌をしながらの観戦となる。ようやく8回に連打で1点返したときは、さすが桐蔭と「逆転」を予感したが、どっこい今朝丸投手が踏ん張り、逆にその裏の追加点で桐蔭を突き放した。昨秋の近畿大会のリベンジだった。今日は予備日で明日準決勝。星稜ー健大高崎、中央学院ー報徳学園の組み合わせ。決勝は健大高崎ー報徳学園と予想するが、実力伯仲で星稜ー中央もあり、星稜ー報徳、健大ー中央もある。(これでは全組み合わせとなって予想にならないな)...全て好試合、選抜準々決勝

  • スーパーフード「コウゾの芽」

    午後からの天気が心配だが、今日の甲子園はベストエイトが揃う選抜準々決勝。東北1、関東3、北信越1、近畿2、四国1の8校。唯一の県立高校、徳島の阿南光と石川・星稜の第一試合が始まった。その後は東北・関東の東日本対決が2試合続き、第4試合は近畿の隣県同志、大阪桐蔭と報徳学園が闘う。テレビの前を離れられない一日となりそうだ。 とは関係なく今日も埼玉のローカル話題を地方版から。楮(コウゾ)と言えば和紙の材料だが、使うのは幹の樹皮だけで8割は廃棄される。安価な海外産に押され国内の楮の栽培は減少の一途。栽培を維持するためにも捨てる部分に価値を見出せないかと活用策を探って来たのは「細川紙」で知られる和紙の里、埼玉県小川町。着目したのは「芽」。幹を太くするために春から夏にかけて新芽を間引く。これを天プラとして食べるとい...スーパーフード「コウゾの芽」

  • 花は咲けども

    花は咲けども春をよろこぶひとはなし毒を吐き出す土の上うらめしくやしと花は散るこの「花は咲けども」は、復興支援ソングとして定着している「花は咲く」のアンチテーゼ曲。原発事故で故郷を追われた被災者の怒りや嘆きを表そうという山形のフォークグループ「影法師」の歌。その「影法師」が呼ばれて歌う場所は川越市の自動車板金工場跡の「JUNホール」。オーナーは小林順吉さん(77)。JUNは順吉の順。10年前、「みんなに利用してもらおう」と義兄の工場を改装。その「みんな」の中に福島から自主避難して来た人々もいた。順吉さんは避難者同士の交流会を開く場所がないと聞き、自由に使ってもらうことにした。避難者向けの冊子を編集する部屋もある。順吉さんの妻、ますみさんが事務局を務めるNPO「PEACEやまぶき」は「一年に一度だけでも福島の...花は咲けども

  • 救急車寄贈社長のジョーク

    社会人になって最初の任地は朝霞市。その朝霞市の倉庫会社が県南西部消防局に高規格消防車を寄贈したと地方版に載る。コロナ禍に伴って全国で創設された「日勤救急隊」。朝霞、志木、新座、和光の各市に出動する県南西部消防局にも日勤救急隊が1隊組織されたが、救急車が足りず活動が制限されている。これを知った倉庫会社の社長が車両、装備代で4千万円にもなる高機能救急車を寄贈したもの。贈呈式で「地域の安全・安心を少しでもお手伝い出来たら嬉しい」と挨拶した倉庫会社の社長が続けて、「タクシー代わりに救急車を呼ぶ人もいると聞きます。そんな方に費用を請求できるよう料金メーターを装備しておきました」。もちろんジョークである。実に愉快な丸沼倉庫の須崎勝茂社長は昨年もトイレトレーラーを寄贈しており、今、珠洲市に派遣されているという。丸沼倉庫...救急車寄贈社長のジョーク

  • 香取海から利根川へ

    縄文海進で現在の霞ケ浦や利根川一帯が「香取海」と呼ばれる海だったことを昨日書いたが、下図左側、江戸川、中川、荒川も一体になって東京湾の入江だった。その入江の東縁(ヘリ)、流山の〇の左側が我が三郷市あたりだから完全に入江の中であったことになる。長い時を経て大地の隆起や砂の堆積で少しずつ海部が後退し、江戸時代の「利根川東遷」でほゞ現代の状態になった。利根川の水運を生かした物資輸送で江戸との行き来が増えると共に利根川を使った観光も盛んになった。JR東日本の広報誌から、利根川を下り成田山新勝寺へ大絵馬を奉納する歌舞伎役者の一行の「御礼参り贔屓絵船之図」をお借りする。成田街道を歩いた時に「木下(キオロシ)街道」の道標があったが、利根川の要衝「木下」から出る観光船は「木下茶船」と呼ばれて、新勝寺や東国三社(香取神宮、...香取海から利根川へ

  • 「香取海」について

    モスクワの劇場の銃撃テロ、大谷選手の通訳の賭博送金疑惑など「世間を揺るがす」事件が続くが、ノー天気に「香取海」について。下図は縄文時代の関東平野内部の「海」だったところである。いわゆる「縄文海進」で、海面が上昇し関東平野の多くが入り組んだ海になっていた。赤丸を付けた大宮と久喜の中間あたりの蓮田市に通っていた頃、事務所の近くを散歩すると「黒浜貝塚跡」という小公園があった。「え!何でこんな内陸に?」と思ったが、こうして見ると確かに海辺だったのである。小さな黒点は貝塚跡を示す。現在の霞ケ浦、北浦、印旛沼、利根川などが一体になったあたりは、7世紀頃にはやや海面が縮小したものの「香取海」と呼ばれた。香取海では舟を使って人や物資が行き交い、外部との交流が多く、大和朝廷が掌握し切れなかった王国を築いていた。龍角寺古墳群...「香取海」について

  • 昭和38年の「山中(温泉)会談」

    久しぶりに朝日土曜版「歴史のダイヤグラム」(原武史)から。昭和38年6月、自民党幹部(組織調査会長)の三木武夫は夫人と共に夜行急行で金沢に着いた。前夜に上野駅を出て11時間もの旅であった。金沢市内を観光した後。車で山中温泉に向かった。一方、この日、当時は名古屋空港経由のため2時間半かかった空路で小松空港に特別機で着いたのは、吉田茂、佐藤栄作などの自民党のお歴々。直行の特別機なので1時間のフライトだった。彼らが小松空港から向かったのも山中温泉。参院の自民党議員会長、林屋亀次郎(石川県選出)の喜寿を祝う会のためだった。片や11時間の列車旅、片や1時間の空路。この差は当時の権力構造の現れだった。しかし、喜寿祝いの陰で行われたのは、当時の首相、池田勇人の後継首相を佐藤栄作とする密議、所謂「山中(温泉)会談」と言わ...昭和38年の「山中(温泉)会談」

  • 反動校長の「お詫びと訂正」

    韓国でのMLB開幕戦、打者大谷翔平はまずまずのスタートだが、投手山本由伸は手痛い洗礼を浴びた。投手と打者の違いはあるが、かの長嶋も国鉄の金田投手に4打席4三振のスタートだったから由伸よ、ドンマイだ。 さて、自宅隣の三郷市立丹後小学校は今日卒業式。そんな予定が書かれる「丹後小だより」3月号にあるお詫びと訂正が載っている。では、「正しくない記事」(1月号)にはどう書かれていたのか。何と「陸海空軍の皆さんが来られました」という校長の挨拶が載っていたのである。写真付きでこの校長の挨拶が載った「学校だより」を見た父兄からの抗議で「止む無く」お詫びと訂正を約束したようだ。小学校に自衛隊を呼んだ主旨は判らないが、敢えて「軍」と呼んで迎え、そのまゝ記事でも訂正しない。これはもう校長の意図的、恣意的な「間違い」と言っていい...反動校長の「お詫びと訂正」

  • 新宿騒乱(1968)と武蔵野線

    我が三郷市の市政施行と武蔵野線の開業がほゞ同じ半世紀前のことという広報誌の特集から主に旅客列車として三郷市との関連について2回書いたが、貨物線としての特徴を少し補填する。昭和42年、新宿駅で山手貨物線から中央線に入ろうとした下りタンク列車と上り貨物列車が衝突。タンク列車は米軍立川基地へジェット燃料を積んでおり爆発炎上した。翌年の国際反戦デー(10/21)にはベトナム反戦、「米タン阻止」を叫んで「新宿騒乱(闘争)」が起きた。この「米タン」が米軍向けのジェット燃料を積んだタンク列車のことである。武蔵野線はまさにこういった都心(山手貨物線)での事故、騒乱やテロ防止のため全線立体交差(あるいは地下)となっている。武蔵野線の西の終点は旅客列車としては「府中本町」だが、貨物線としては鶴見までの「武蔵野南線」がある。東...新宿騒乱(1968)と武蔵野線

  • 武蔵野線と三郷市(2)

    三郷市の広報誌3月号の特集から「武蔵野線と三郷市」の続きを。元々は都内を通る山手貨物線の代替線として計画された武蔵野貨物線だったが沿線の要望で旅客列車も運行することになった。都内に行くには数少ない路線バスで常磐線の松戸か金町に出るしかなかった三郷市は「陸の孤島」と呼ばれていたが、昭和48年に待望の「鉄路」が出来、「街は大騒ぎ」いや、盛大な祝賀式が行われた。武蔵野線は開業当初から当時は珍しかった自動改札、自動精算機など置かれたが、車両は中央線のお下がりの101系(オレンジ色)。その後増両、増便が相次ぎ首都圏各線のお下がりが入り混じった。三郷ー吉川(5キロ)間には国内最大級の広大な操車場があったが、後にこの間に新三郷駅が出来ると、上下線のホームが300メートルも離れたためギネス記録となった。今この操車場跡は大...武蔵野線と三郷市(2)

  • 「飛ばないバット」で選抜始まる

    春の甲子園、選抜大会が始まった。開幕日の3試合中2試合が延長タイブレークという好試合続き。第一試合は二度追いついた八戸光星がタイブレークの十一回に3点を挙げて逆転勝ち。第三試合の近江ー熊本国府戦も1点を争う好勝負。2年前の選抜準優勝の近江のエース西山が14三振を奪うもタイブレークの十回裏、ワイルドピッチで甲子園初出場の熊本国府にサヨナラ負け。今大会から採用された「飛ばない」低反発バット。確かに外野手の頭の上を超す長打が少なく、いずれも1点を争う投手戦となった。単打とバントの懐かしい高校野球の復活となるか。 散歩から花たち「飛ばないバット」で選抜始まる

  • 武蔵野線と三郷市

    今日のタイトル「武蔵野線と三郷市」は三郷市の広報誌3月号の特集タイトルで、副題は「市と共に走り続けた半世紀の歴史を振り返る」。市制施行が昭和47年、武蔵野線開業が昭和48年であった。開業時の運賃表を見ると、初乗り(南流山など)が30円、一番遠い府中本町までは240円。現在は950円だから約4倍となっている。昭和48年に社会に出た私の給料が確か数万円だった。現在の初任給がおよそ20万円くらいだから、これも約4倍である。開業時の三郷駅の乗降者数は約3千人、現在は2万5千人というからこれは8倍である。また、当時の時刻表を見ると朝夕の通勤通学時間帯で1時間4本、昼間は1本ないし2本。このダイヤは、私が昭和54年に三郷市に転居し武蔵野線で通い始めた頃もほとんど同じであった。帰りの北朝霞発の終電は10時20分。当時、...武蔵野線と三郷市

  • やはり遅い日本のSAF対応

    SAF(SustainableAviationFuel)、持続可能な航空燃料のこと。聞きなれない言葉だが、航空機のCO2削減の切り札で、EUでは2050年に航空業界に70%の使用を義務づけている。SAFには、バイオ燃料、藻類や古紙、廃プラ、ゴミなどから取り出した油分、二酸化炭素と水素の合成などがあるが、コスト的には廃食油から再生されるものが「今は」一番である。それでも普通の航空燃料に比べれば割高で、これで飛ぶ航空機の運賃は割高になる。飛行機を利用することは脱炭素に反するとして「飛び恥」と言われている欧州では、食廃油混合比率による3段階のオプション料金のチケットが売られる。例によって世界に遅れる日本でも、このSAFが供給できなければ日本に飛来する航空機がなくなるとの危機感で「そろり」と国産のSAF開発が始ま...やはり遅い日本のSAF対応

  • 今日、北陸新幹線延伸だが

    金沢までだった北陸新幹線が今日、敦賀まで延伸する(した)。テレビニュースでは福井駅を出発する上り列車を見送る祝賀風景が実況中継された。思えば金沢までも乗ったことがなく、唯一叔父の葬儀で富山まで乗ったことがあるだけ。それでも大宮を出ると長野に停まるだけで富山まで2時間弱。ずいぶんと便利さを感じたものだ。そして今回の延伸で、曹洞宗の大本山、永平寺のある福井までは大宮から2時間半となった。年末の結婚五十年(金婚式)を祝って福井、金沢などへの旅行もアリか。やはり能登にも寄りたいが・・・。さて、北陸新幹線の仕上げは新大阪までの延伸であるが、湖東(琵琶湖の東)経由の敦賀ー米原の延伸で十分と思う。北陸住民の新大阪直行要望が強いとしたら、米原駅で乗り換えなしに東海道新幹線へ乗り入れるようにすればよい。しかしながら、湖西の...今日、北陸新幹線延伸だが

  • ブギウギに学ぶ昭和の歴史

    もうじき終盤を迎えるNHKの朝ドラ「ブギウギ」は、ブギの女王、笠置シズ子の生涯を描いたドラマ。主役の趣里が水谷豊と伊藤蘭の娘、淡谷のり子役が「ハリウッド女優」菊池凛子などキャストの話題性もあるが、昭和歌謡ファンにとっては「歴史」を学ぶドラマでもある。BSテレ東の特番「服部良一と笠置シズ子」は更に勉強となった。関東大震災によってジャズメンが東京から大阪に移ったことにより音楽少年服部良一に火を点け、これが後に笠置シズ子のブギシリーズや淡谷のり子のブルースシリーズの元となった。また昭和12年、日中戦争の勃発で上海租界に出入りするようになった服部良一がチャイナソングの渡辺はま子を産んだ。中国各地で慰問興行を続けていた渡辺はま子は現地で終戦を迎えしばらく捕虜となる。昭和12、13、14年と立て続けに淡谷のり子のブル...ブギウギに学ぶ昭和の歴史

  • 英郵便局冤罪事件、救済法成立へ

    以前ここでも取り挙げた英郵便局の大量冤罪事件は、ほゞ完全な救済を目指した法案が発表された(朝刊記事から)。富士通の英子会社「ホライゾン」が作った郵便局会計システムの不具合で実際の現金とシステムの計算が合わず、700人を超える個人経営などの郵便局長が不正をしたとして有罪となった。これを取り挙げたドラマがきっかけとなって詳細な調査が行われ、システムの不具合が立証された。これを受けた英政府は被害回復を決定し、有罪判決の取り消し、救済金支払いの法案を発表した。1.ホライゾンを使用していたこと2.対象期間が1996~2018年であること3.罪名が窃盗、詐欺、不正会計であることを満たせば全員が無罪となり、約1億1千万円が補償されるというもの。また差額を自分で穴埋めして有罪とはならなかった場合も、1千4百万円が支払われ...英郵便局冤罪事件、救済法成立へ

  • 越谷市は国保発祥の地

    世界に類を見ない日本の国民皆保険制度、その開始は困難を極めた。昭和9年に要綱案は出来たものの減収を危惧した医師会や売薬業者が大反対し、政府内でもうまく機能するかの懸念が大きかった。これを救ったのが埼玉県越谷市(当時越ケ谷町)の「順正会」。元々は納税組合から発展した共済組織で、その資金の使い道として当時町財政の重荷になっていた伝染病対策として医療費の共助を計画。しかし治安警察法に抵触するとして頓挫しかけた。この情報が内務省保険部長の川西実三の耳に入ったことが順正会と国の双方に幸運となった。内務官僚として最初の赴任が埼玉県庁だった川西は「異常なる熱意」を持って越ケ谷町と順正会にテコ入れした。要綱案が出来たものの誰も法案化する自信と勇気がなかった国民健康保険制度の後押しとなればと、川西は頓挫しかけた越ケ谷町の順...越谷市は国保発祥の地

  • 3.11、失敗を伝承する

    今朝の気温は真冬並みの0℃。あの日も雪が舞い寒かったろう。13年前の3月11日。その寒さの中で9日間も祖母と津波で崩壊した家屋の中で過ごし救出された石巻の高校生(当時)の「失敗談」が今朝の社会面に載る。救助隊に担架で運ばれる時、警察官の後ろに多くの記者が見えた。大津波警報にも大丈夫だろうと避難しなかった「マヌケな高校生」と書かれるだろうと思った。ところが「祖母を救った高校生」など英雄扱いの記事に戸惑った。英雄なんかじゃない、避難の失敗者なんだとの思いが長く続いた。大学を出て地元石巻の街づくり会社に就職。「あの時の安部君?」とすぐバレた。やがて誘われるまま語り部として当時のことを話せるようになった。毎日毎日遺体を収容していた救助隊が9日ぶりに生きた人間を発見し「奇跡」と語った警察幹部の講演も聴いた。昨年、地...3.11、失敗を伝承する

  • 今日は東京大空襲79年目

    久しぶりにブログを休もうと思ったら天声人語の東京大空襲の記事を見て思い直した。今年は戦後79年、昭和では99年である。もう十数年前になるが江東区北砂の「東京大空襲資料センター」を訪れた。民間の施設である。国も東京都も東京大空襲についてはまともに調べていないから貴重な施設である。当時は幼女だった語り部さんに聞く東京大空襲の悲惨さ壮絶さは息をのむほど。木造の日本家屋用に開発した焼夷弾、当日の時間と進入コースも最大限の殺戮を狙った米軍の周到な計画だったと、怒りに震えながら語り部さんは話す。多くの貴重な資料が展示されるが、幼女だった語り部さんがあちこちの公園でみたというこの風景で十分かも知れない。明日は東日本大震災13年目、能登半島地震から2ヵ月と10日。今日は東京大空襲79年目

  • 菜の花満開の江戸川の畔

    これらの歌はいずれも古い歌、懐かしい昭和の歌という「くくり」である。今月末、近くの三郷市文化会館で行われる「昭和歌謡コンサート」の共催者の一つに「認知症予防財団」があると言えばお判りだろう。壇上の歌声カルテット(ヴォーカル、ピアノ、バイオリン)と一緒に客席で歌うコンサートの曲目である。一つだけよく知らない「広い河の岸辺」はスコットランド民謡、あの朝ドラ「マッサン」の挿入歌でもあったと言われて何となく・・・。皆さんはご存じだろうか。それ以外の33曲は歌えそうである。と言っても歌いに行く訳ではない。 一昨日の江戸川散歩から、北風は冷たいが陽射しは春である。土手下の旧家跡、一反(300坪)に7軒の分譲住宅が建つ土手の菜の花の密度が増している筑波山の上、船団のような雲が好い大きく手を振って颯爽と歩く若い女性、老若...菜の花満開の江戸川の畔

  • 今日は国際女性デー

    今日は国際女性デー。朝刊の一面は天声人語を含め、女性関連4本の記事で埋まる。1.単身高齢女性の4割が貧困、男性と14ポイント差2.20代から全産業で男女賃金差、年代進むと拡大3.元国連女性機関事務局長「日本は女性進出で変わる」4.映画草創期の女性監督アリス・ギイもシカトされた 予報通り関東南部の平地でも夜半から明け方に雪が降った。横着して玄関先とベランダから撮る。今日は国際女性デー

  • 三郷市の小学校事情

    下は三郷市の全19の小学校の生徒数を並べたグラフである。最下位がこの春、近くの前間(ゼンマ)小学校(左から4番目)に統合される後谷(ウシロヤ)小学校。統合後の前間小学校の生徒数は右から6番目になる。右端に突出した2校(新和、幸房)はつくばエクスプレス(TX)の「三郷中央駅」の近くの小学校である。三郷市の若い世代の人口重心が、東京都に隣接した南部(戸ヶ崎など)やJR武蔵野線三郷駅周辺の北部から、まさに市の「中央」にシフトしていることがよくわかる。2,3日前にこの後谷小学校の近くを散歩すると、校舎の前に河津桜が満開であった。「勇太郎君の樹」の由来はわからない三郷市の小学校事情

  • 公明党の武器輸出承認の理由

    殺傷能力のある武器(戦闘機)の輸出について「躊躇」して来た公明党が一転して承認の意向を示した。日英伊で共同開発中の戦闘機について、生産数を増やしてコストを削減するため、開発国以外の第三国へも販売することになったという昨日の岸田首相の答弁は「丁寧な説明」だったという理由である。参院予算委員会での質問者は公明党議員、衆院解散、選挙へ向けた「貸し」作りの匂いがプンプンである。4月に訪米して米議会での演説、公式晩さん会を花道に解散、辞任という噂は否定した岸田首相だが・・・。散歩から公明党の武器輸出承認の理由

  • 3月4日は一里塚の日

    一日遅れだが、昨日の3月4日の「何の日?」。よく知られている?のは、ミシンの日、雑誌の日、更科蕎麦の日など3と4の語呂合わせだが、その他にも三姉妹、差入れ、サッシ、三線(サンシン)、作法、酸蝕(菌)の日などもある。元々はご婦人たちが教会のミサの時に被る布を忘れないように首に巻いた三角や四角の布、スカーフの日もある。街道ウォーカーとしては記念日として、江戸幕府が東海道、東山道などに一里塚を築いた日(1604年の旧暦2月4日)を挙げたい。当時の旅人にとって一里塚は何とも有難い道しるべだったのである。 くたびれたやつが見つける一里塚(江戸時代の川柳) 徳川嫌いの薩長明治政府は、明治9年(1876)に全国の一里塚廃毀令を出した。地元の保護などで生き残った一里塚も幹線である街道の拡幅工事でほとんどがなくなってしまっ...3月4日は一里塚の日

  • 勇気ある国際的な日本女性

    「セクシャルハラスメントと説明責任を国民的議論に押し上げ、伝統的な日本社会でタブー視されて来た問題に光を当てた。性被害を受けた無数のサバイバーたちが、沈黙の中でこれ以上苦しむことがないよう自らの体験を名乗り出ることを後押しした」この文はアメリカ国務省がジェンダー平等や女性の地位向上に貢献した女性に贈る今年の「勇気ある国際的な女性賞」の受賞理由。これを授与されるある日本人女性と言えば・・・。そう陸上自衛隊で性被害を受けたことを実名で訴えた元自衛官の五ノ井里奈氏である。 五ノ井氏が「勇気をもって」訴えた、陸上自衛隊のある部隊でのセクハラの実態は、それはそれはヒドイものである。自衛隊内部で訴えても揉み消され「勇気をもって」社会に訴えた。セクハラだけではないがアメリカ軍の中での腐敗を描いた映画に「将軍の娘エリザベ...勇気ある国際的な日本女性

  • 地方だけ「がんばれ」はおかしい

    社会工学博士の真田純子氏(東工大教授)は、徳島大学助教時代に段々畑の石積みを経験した。美しい棚田を残そうと言うのは簡単だが、残す方は大変である。いわゆる「空石積み」は文化財(お城など)修復では認められても農地(段々畑)では違う。万一崩れた時の責任を問われることを恐れ業者は尻込みする。自分たちで積むしかないのである。段々畑を上るだけで息切れしたが「師匠」について石積みを習う。全ての作業になるべく「労力をかけない」工夫がされていた。手を抜くわけではなく、環境にどう自分の身体を合わせていくかの知恵。無駄なく最短でやること、それが持続可能ということと学ぶ。この真田氏、今では一般社団法人「石積み学校」の代表理事で石積みの先生である。「一ぐり、二石、三に積み」という師匠の極意を伝えている。裏に詰めるぐり石が表の石を固...地方だけ「がんばれ」はおかしい

  • もう一つの被爆国

    昨日3月1日は、ちょうど70年前にマーシャル諸島ビキニ環礁で「ブラボー」と名付けられた水爆実験により、住民と近くで操業していた第五福竜丸の乗員が被爆した日である。ビキニ環礁での核実験は敗戦の翌年、1946年7月1日から始まった。昨日の「天声人語」によれば、この4日後にパリでに行われた水着コンテストで肌の露出が多い水着が「ビキニ」と名付けられた。核実験のニュースに心ときめかした水着デザイナーも無神経極まりないが、ビキニ環礁の住民が小さな水着を着ていたからビキニという名になったのだろうとずっと思って来た私も無神経というか、極めてノーテンキであった。 マーシャル諸島共和国の被爆者は、被爆のトラウマや差別を経験し口を閉ざす人が多い。8歳で被爆し甲状腺異常や乳がんを患い7回もの流産をした母を持つ、核問題委員会の教育...もう一つの被爆国

  • 「光る君へ」題字が好い

    今年の大河ドラマ「光る君へ」の人気は今のところイマイチのようだが、その題字は実に好い。今月の県の広報誌「彩の国」によれば、この題字の揮毫、かつ「光る君へ」出演者に書道指導をしているのが「書道学」の博士根本知(サトル)氏(40)。埼玉県は越谷市の出身である。中学の時の家庭教師が仮名文字の作家だった。小筆で絵のように仮名を描くのに憧れ、小学校で止めていた書道の道に戻るきっかけとなったという。「手書きの文字は言葉以上の思いを載せることが出来りんです」という根本博士。近著に「平安かな書道入門古筆の見方と学び方」がある。先月のウォーキングは一日平均で6千歩にも届かず、換算距離は約100キロに留まった。上旬の雪、その後の寒さ、下旬の天候不良、言い訳はたくさんある。伊能ウォーク本隊(1999-2001)の足跡を辿る、バ...「光る君へ」題字が好い

  • 能登震災と日本の未来

    政治思想史、政治哲学者の宇野重規氏(東大社会科学研究所教授)が「能登地震から考える人口減少と持続可能な社会とは」と題して、最近の雑誌掲載の論文などから8つのジャンルの識者の意見を紹介している。(今朝の朝日新聞「オピニオン&フォーラム」より)1.日本海交易の要塞であった奥能登の歴史的意義2.十津川村の減災活動と能登復興・国づくりへの応用3.東日本震災の復興を能登に生かせ、選択と集中4.人口減少への危機意識が薄い現状を憂う5.クマ出没と農業衰退の関係6.能登断水長期化と全国的なインフラ更新の遅れ7.避難所での女性の負担大とジェンダー問題8.女性賃金の低さと人口減少の関係それぞれの詳細は省略するが、単に能登復興だけでなく多くの課題を抱える「日本再生への道」への提言とも思える。裏金脱税問題が露呈した今の政府・与党...能登震災と日本の未来

  • 翔平、初オープン戦で2ラン

    早朝5時からの生中継を観ていたわけではないが、ニュースで大谷翔平の初オープン戦でのホームランが伝えられた。昨年8月以来、半年ぶりの実戦でのホームランはさすがである。試合開始時、ドジャーズファンはスタンディング・オベイションで大谷翔平を迎えた。その期待に応える3打席目の一発は今シーズンの新天地での活躍を期待させる一振りである。とは関係なく政府は経済安保上の重要情報を扱う人の「適正評価」(セキュリティークリアランス)制度を法案化するという。どの情報が対象になるのかなど不明点も多く、人権侵害の恐れも指摘される。その前に、それを審議する国会議員、特に自民党議員の適正評価を実施するべきではないか。裏金問題など多くは「不適正」となろう。 一昨日の強風の中の江戸川散歩の続き。潜った流山橋、歩行橋の塗装改修が始まりそうで...翔平、初オープン戦で2ラン

  • 一番より強い春三番

    昨日は「春三番」が吹き荒れ、今日は更に強くなるという。今月中旬に春一番が吹き、2,3日後に二番が吹いた。風は強いが約一週間ぶりの晴れ。午前中に確定申告を発送し、午後から江戸川の土手を散歩。当然街中より土手の上の風は強い。春めく風景を撮ろうとカメラを構えた瞬間、突風にあおられて二三歩よろめくほど。今日のスナップは流山橋の上流側の風景。一番より強い春三番

  • ドラマ「舟を編む」

    辞書と言う船に乗り暗い海面に浮び上がる小さな光を集める。最も相応しい言葉で正確に思いを誰かに届けるために。もし辞書が無かったら私たちは盲漠とした大海を佇む他ない。辞書は言葉の海を渡る舟、大海を渡るに相応しい舟を編む。これが私たちの仕事です。NHKBSで始まったドラマ「舟を編む」(原作三浦しおん)。中堅出版社の辞書編集部が十数年もかけて国語中辞典を生み出す苦労を描いたドラマである。因みに辞書の名前は「大渡海」。冒頭の言葉はその第1回で柴田恭兵演じる顧問編集長が、新人のファッション誌編集部から移って来た若い女性社員に語る言葉である。「舟を編む」は実は、2013年に松田龍平と宮崎あおいの主役で映画になっている。今回のドラマはその最後の3年ぐらいを描くようだが、映画では十数年の長い苦難の年月を描いている。その最後...ドラマ「舟を編む」

  • 栗よりうまい十三里

    20日からさいたま新都心駅前、スーパーアリーナのけやき広場で「さつまいも博」が開催され、地元埼玉をはじめ鹿児島、長崎など全国から45店が出店し、焼き芋や芋菓子が売られているという。川越藩主となった柳沢吉保は関東ローム層の痩せた土地を落ち葉堆肥で熟成させて畑地とすることを奨励した。その結果、所沢市、三芳町、ふじみ野市、川越市にかけて「さつまいも」の産地になった。「武蔵野落ち葉堆肥農法」は7年前に日本農業遺産になり、昨年世界農業遺産になっている。歌川広重の名所江戸百景の「びくにばし雪中」は今の銀座一丁目付近を描いたもの。「山くじら」は猪などの獣肉を扱う店の看板で、「十三里〇やき」は焼き芋屋の看板。「江戸から十三里」の川越の焼き芋は当時でも有名だったことがわかる。「九里、四里(栗より)うまい十三里」、江戸の洒落...栗よりうまい十三里

  • ウクライナ2年に想う

    ロシアのウクライナ侵略開始後間もなく(2022年4月)掲載された朝日新聞の論説「ロシアの友たちへ」を侵攻の1年目に「再びロシアの友たちへ」と題してここで紹介し、ロシア国内の反プーチン運動の高まりに期待した。そして、東アジアへの侵略戦争を止められなかった日本国民の末裔として恥じつつ、と加えた。その侵略戦争は2年が経ち戦線は膠着、国際的な支援に「息切れ感」がある。ロシア国内では反戦、反プーチンの動きが圧殺され続けている。しかし獄死したナリワヌイ氏は言った。「ロシアで真実を話すことが、危険ではない日が必ず来る」。今日の「天声人語」ではウクライナの作家、クルコフ氏が著書の「侵略日記」で、自分たちの歴史は戦前、戦中に分けられると書く。そして、「もちろん私たちは皆『戦後』という時期が生まれるのを願っている」とも書く。...ウクライナ2年に想う

  • 宇都宮LRT、西口延伸計画

    昨年8月、国内では75年ぶりの開業となった路面電車、宇都宮LRT(ライトレール、約15キロ)は斬新なデザインもあって人気上昇中。今春、2編成増、快速運転などが予定される。(写真は開業時の様子、通りの奥が宇都宮駅東口)一方、表玄関とも言える西口にも延伸する計画が発表された。JR宇都宮駅の在来線の上、新幹線の下を潜り、二荒山神社、県庁、裁判所などを通り教育会館前までの約5キロ。更に大谷(オオヤ)観音、大谷石博物館(石切り場跡の地下洞窟)入口までの約3キロも検討されるという。 さて、一昨日の散歩、江戸川の土手の帰り道。開通してそろそろ3ヶ月の三郷流山橋、まだ(ずっと?)閑散流山側の袂、土手道へのネットがまだ取れない、理由は?24℃のポカポカ陽気  宇都宮LRT、西口延伸計画

  • 超ローカル、三郷市北部の散歩

    今日(21日)から雨が続くと言うので、昨日の午後、家の北方向の郊外を散歩。スナップを交えてその様子を紹介しようと思う。が、極めてローカルな話(地名)になるのでご勘弁を。昨日はこのあたり(三郷市)の気温も夏日寸前の24℃。シャツ姿で腕まくりしても暑かった。家から約1キロ、大きな早稲田団地の北の端、七丁目交差点の名物。この先、最後のマンションと小学校の脇を歩い「成田通り」へ。振り返る前間(ゼンマ)小学校は改修工事が終わりキレイになった。この春、三郷市で一番新しい後谷(ウシロヤ)小学校を吸収する。このあたりの地名は前間、丹後、小谷堀などだから、成田通りの「成田」は成田山(新勝寺)への道ということかも知れない。確かに江戸川を「前間の渡し」で渡れば方向的には成田山へ向かっている。成田通りから特養への道は新しい橋へ...超ローカル、三郷市北部の散歩

  • 昭和38年のエンタメ

    昨日は11℃、そして今朝は16℃。そんな異常高温も今夕からは平年並みかつ雨勝ちと言う。まさに三寒四温で春が近づく。とは関係なく「昭和38年」の続き。今日はスポーツやエンタメ。大鵬が6場所連続優勝(5月)、国鉄スワローズの金田投手が311勝(6月)、南海ホークスの野村捕手がホームラン52号(10月)と新記録ラッシュ。しかし年末にプロレスの力道山が刺殺されるというショッキングな出来事が起きる。鉄腕アトムのアニメドラマがテレビで始まったのがこの年の1月。年末には梓みちよの「こんにちは赤ちゃん」がレコード大賞。この年にヒットした歌謡曲を挙げると、見上げてごらん夜の星を(坂本九)、恋のバカンス(ザ・ピーナッツ)、出世街道(畠山みどり)、霧子のタンゴ(フランク永井)など。星空に両手を(守屋浩・島倉千代子)、いつでも夢...昭和38年のエンタメ

  • 昭和38年と言う年

    武田鉄矢が司会する「昭和は輝いていた」というテレビ番組(BS)がある。主に昭和の歌謡曲を主題とするが、昭和のある年の出来事をまとめた「青春グラフィティ」シリーズが面白い。先日の放送は「昭和38年」。昭和22年から24年までの3年間、毎年250万人が生まれたいわゆる団塊の世代。その先頭の昭和22年生まれが中学を卒業した年が昭和38年である。下の写真は番組で紹介されたある中学校の朝礼風景である。もちろん体育館には入り切れない人数である。当時の長野市内でも多い中学校で一学年十六組という時代であった。この年の高校進学率は66.7%だったというから、約1/3は「金の卵」と呼ばれた就職組であった。約70万人とすれば何と今の出生数である。この年の主な出来事は、2月熊本大学がチッソ水俣工場の廃液から有機水銀を検出3月吉展...昭和38年と言う年

  • H3悲願の成功の陰で

    いい話とそうでない話。まずはH3ロケット打ち上げ成功。初号機の失敗から1年近く、悲願の成功だった。JAXAの女性技師の安堵の涙も印象的だったが、双眼鏡を手に打ち上げを見守った小学生が「満足です」と満面の笑みで興奮するニュース映像に思わず微笑んだ。よくない話はロシアの反体制派、ナワリヌイ氏の獄中死である。哀悼の意を示し花束を捧げる人々が次々と拘束されるニュースは、プーチンの心底の怯えを象徴する。「ロシアで真実を話すことが、危険ではない日が必ず来る」(アレクセイ・ナワリヌイ)。戦時中に獄死した日本の反戦派に思いを馳せつつ、享年47歳の勇気あるロシア人に心から哀悼の意を捧げる。 散歩から弔いの花たちをH3悲願の成功の陰で

  • 京大吉田寮に存続判決

    一高(東大)駒場寮、北大恵迪寮と共にバンカラな学生寮の代表(日本三大自治寮)とされて来た三高(京大)の吉田寮が老朽化を理由に居住中の寮生の退去を求める訴訟で、居住継続の判決が出た。築110年、国内最古の学生寮(旧棟)に住む学生14人は大学との「確認書(入寮手続きは寮生自治会の管理)」を理由に明け渡しを拒否し、京都地裁判決もこの確認書を有効と判断したことになる。東大駒場寮は1995年の廃寮決定以降、寮自治会との紛争を経て、2001年に強制執行が行われて廃寮となり、北大恵迪寮は1982年に鉄筋コンクリートに建て替えられている。紅萌ゆる丘の花草緑匂う岸の色都の花に嘯けば月こそかかれ吉田山・・・(旧制三高寮歌「逍遥之歌」)の吉田山(神楽岡)に建つ吉田寮、十年以上前になるが出身者である後輩の案内で京都赴任時代に訪れ...京大吉田寮に存続判決

  • 「折々のことば」連載3000回目

    朝刊(朝日)一面で「天声人語」と共に必ず目を通すコラムが「折々のことば」(鷲田清一)である。今朝で連載3000回を迎えた。単純に365日で割ると8年強となるが、少し休んだ期間があるのでもう十年近い長寿コラムである。連載3000回を記念して鷲田清一氏がアナウンサーの山根基代氏と対談して「ことば」を語っている。「震災などの後、おはよう、おかえり、といったシンプルな言葉が宝物のようにしみる場合があって、あまりごちゃごちゃ言わない方がいい時もある。過剰であったり足りなかったり、言葉ってなかなか難しいんですよ」 確かに「口は災いのもと」という格言もある。過去を振り返ってみて「言ってはいけなかった言葉」をいくつか思い出す。 そして、3000回目の今朝の「折々のことば」は、「過去は過去、今は今、今日からはじまる思い出だ...「折々のことば」連載3000回目

  • タカラトミー創業100周年

    先月月面に着陸した月探査機「SLIM」、エンジンが上になった姿を撮影したのが、直前に放出された小型ロボット「LEV-2」で、愛称SORA-Q(ソラキュー)。LEV-2はタカラトミーとJAXAが共同開発したもので、直径わずか8センチの球体。月面で変形して球体が左右に開き、2枚の外殻が両輪となり月面を走行する、まさにおもちゃの発想である。そのタカラトミーの創業者、富山栄一郎(1902-1978)の生まれ故郷が、我が三郷市の隣りの吉川市。今月タカラトミーが創業100周年を迎えるのを機に、このLEV-2の同サイズの模型を市役所1階に展示中と言う。朝日デジタルより展示中の写真を借用する。尚、この模型は昨年タカラトミーから発売(27,500円)されたが、今はプレミアがついてネット通販は62,000円。展示品は吉川市の...タカラトミー創業100周年

  • オヤオリ、オヤカク?

    朝刊社会面にオヤオリ、オヤカクという見慣れないカタカナが並ぶ。就職内定者の保護者(親)向けオリエンテーション、親への内定確認のことというからビックリである。入社式に親が付いて行くという過保護の代名詞のような話が「昔」あったが、時代は進んだのである。親が反対して内定者(子供)が辞退、というきっかけで始まったというオヤオリ、オヤカク。景気持ち直し傾向の中、売り手市場となった最近の就職戦線を象徴する現象とは言え・・・。子供の就職失敗が親の老後の生活にも多大な影響を及ぼすリスク低減のためという親側の事情もあると言うが、「親御さんも同意されましたよね」とブラック企業が悪用する恐れもあるという。今や親離れ出来ない子、子離れ出来ない親の時代なのだろうか。いずれにしても団塊の世代にはアンビリーバブルな話題である。 春のよ...オヤオリ、オヤカク?

  • 三日間の疑似隠遁生活

    3日間ブログを休んでみた。メールやLINEも見ず、食事時のテレビニュース以外は外界と没交渉で部屋に閉じ籠っていた。やったことは、放り出していた難解数独への挑戦、司馬遼太郎「日本のかたち」(全5巻)の再読だけ。突然の「疑似隠遁生活」の理由は特にないが、なかなかいいものである。 母校の高校同窓会幹事から86人目の物故者の便りが届いた。併せて「消息データ」が更新されている。同級生でもある学年幹事のS君は極めて律儀な性格で、データに遺漏はないだろう。団塊の世代、まさに卒業数、クラス数(10組)は最大だった。6人に一人が鬼籍に入り、ほゞ同数と連絡がつかず、連絡がつく同窓生の半数がメールをやるという「メガデータ」がわかる。卒業数連絡可不明者物故者   メール有467人304778615465.1%16.5%18.4%...三日間の疑似隠遁生活

  • ドラッガー「現代の経営」

    優れた者ほど間違いは多い。それだけ新しいことを試みるからである。一度も間違いをしたことのない者、それも大きな間違いをしたことのない者をトップの地位に就かせてはいけない。間違いをしたこのない者は凡庸である。そのうえ、いかにして間違いを発見し、いかにしてそれを早く直すかを知らない。P.F.ドラッガー「現代の経営」 以前参画していたNPO失敗学会の知人が「老朽化する日本の組織・人・社会」と題してある産廃問題を論ずる資料の中で最近引用したものである。知人は自らもシステム会社を運営しながら経営コンサルタントとして活躍する。日本の行政(官僚)や大企業に跋扈する東大閥の弊害の本質を、冒頭のドラッガーの言葉が鋭く突いている。間違い(失敗)を間違いと認めない今の日本の自民党政治家たちはそれよりも更に低次元の輩である。あぁ、...ドラッガー「現代の経営」

  • 2018年、総社市の出来ごと

    2018年の西日本豪雨災害の時、総社市長あてにあるツイートが届いた。「私たちに出来ることはありませんか?自宅待機はもう嫌です。岡山県総社市高校一年生」市長は即刻「市役所に手伝いに来て下さい」と返信。すると翌朝、1,000人の中高生が市役所に集結した。市長は「市政への不満でデモが起きたか」と慌てた。歌手のさだまさしが「さだの辞書」の中で紹介するエピソードである。2018年だからコロナの自宅待機ではなく豪雨災害による自宅待機であろう。「偽善活動」と言われようと、大災害の度に支援物資を積んで現地に歌いに行くという歌手さだまさしならではの情報である。でも、集まった1,000人の中高生は何をしたのだろう。下衆の疑問である。(参考:今朝の「折々のことば」鷲田清一) 昨日、霧の朝と昼間2018年、総社市の出来ごと

  • 政治家ゴミの処分

    解散命令を請求する相手に実は全面支援を受けて議員当選していた。言語道断、笑止千万、何たる茶番・・・。その盛山文科相を更迭出来ない岸田首相。今や自分の更迭時期である。能登半島地震による廃棄物が石川県のゴミ排出量の約7年分に相当するという。被災自治体別に見れば数十年から百年分以上となるが、この処理には相当な費用と時間がかかるだろう。今の日本に溜まりに溜まった「政治家ゴミ」の処分に長い時間がかかるとしたら、その分だけ「失われた日本」の期間が伸びることになる。だから一時も早く処分しなければならない。 御成街道アラカルト(御成街道1日目、2日目の歩行記から漏れた写真を幾つか)駒込吉祥寺にあった学門所は「旃檀林」であった(1/29に書いた栴檀林は間違い)。栴檀は二葉より芳し、の「栴」と微妙に違うが、当時(明暦3年、1...政治家ゴミの処分

  • 首都圏、雪で大混乱

    このあたりでは2年ぶりの積雪、予想の5cmを上回り8cm位。そして夜半の落雷にビックリ。首都圏の混乱ぶりをテレビのワイドショーが報じる今朝、雨がシトシト降り続ける。家の前、早朝の道路の轍は近所の車ではなく、少し先の赤信号を避けた県道からの迂回車。交差する一本轍は新聞配達のバイク。雨が上がったら簡単に雪掻きだ。首都圏、雪で大混乱

  • 前橋市長選、自公敗け女性市長に

    市議会では自民、公明が7割を占める前橋市。昨日の市長選は4期目の現職、山本氏が(自公推薦)が市民派の小川晶(アキラ)氏敗れた。小川氏は前橋で初めての女性市長となる。一方、京都市長選は自公に立憲、国民まで相乗りした元民主党副幹事長の松井氏が、共産党推薦の福山氏に辛勝した。立憲が福山氏を支持すれば間違いなく勝っただろう。いずれにしても、裏金問題で自民離れが進むのは間違いないが、4月の衆院3補選で野党共闘がモタモタするようなら自民が息を吹き替えすだろう。 冬の花たち前橋市長選、自公敗け女性市長に

  • 御成街道、赤羽駅に着く

    日光御成街道歩きの2日目も終盤。地福寺(薬師尊)の一本松が見事。境内には紅梅が咲く。西音寺の門前には珍しい六角仏塔。仏像の上に仏像が彫られるのも珍しい。省スペースに徹しているようだ。檀家祖霊の菩提寺で観光寺ではない、心静かに参られよと言いながら、しっかりと柵を巡らす。やがて環七(環状七号線)に差し掛かる。断続的に続いた拡幅工事もここまでのようである。歩行者は歩道橋を上るしかない。年に二、三回は走る環七を上から見下ろす。環七を突っ切った御成街道は長い下り坂になる。このあたりの切通しの崖から水が湧き出していたので清水坂。昔は十条の長坂と呼ばれたらしい。埼京線の高架を潜ると赤羽駅までは数百メートル。このあたりも拡幅されたのかやけに広い歩道である。やがて片側2車線の車道に代わるのかも知れない。左手高台にある香取神...御成街道、赤羽駅に着く

  • 御成街道、王子から東十条へ

    昨日、本郷通りが終わる交差点を「西ヶ原」と書いたが間違い。正しくは「音無橋」交差点である。確認のためチラっと見た地図が一枚隣りの地図だった。その音無橋交差点を右折して王子駅のガードに着く。昔の街道は広い明治通り(国道122号)を斜めに下って石神井川の畔に出たが、今は高架の裏側の歩道橋を渡らなくてはならない。京浜東北線王子駅の下が都電王子駅北口の自由通路で石神井川沿いに出る。王子は戦前結婚間もない両親が住んだところ。戦火激しくなって故郷信州に疎開した。かつて石神井川は飛鳥山の丘陵に遮られて南へ折り返すように流れたが、今は飛鳥山の下を通って北へ流れる。王子神社の山裾の親水公園を少し散策してから街道に戻る。奥に微かにえる白いアーチ橋が音無橋。本郷通りの延長、直進した都道455号が渡る。王子駅前の御成街道に戻り、...御成街道、王子から東十条へ

  • 御成街道2日目、西ヶ原一里塚

    滝野川消防署前からスタートした日光御成街道ウォーク2日目。滝野川公園の隣の「国立印刷局東京工場」の前には警官のような恰好の警備員が立つ。「建物は撮らないで下さい」。国立印刷局は造幣局とは違い、日本銀行券(お札)の他、切手、証券、旅券や官報などの印刷を行うところ。港区の本局と全国に6工場1研究所がある。この先に見えるのが「西ヶ原一里塚」。都内で東西両方の塚が残るのはここと中山道の志村一里塚だけである。1日目の出発点、本郷追分からやっと一里(4キロ)である。日光御成街道の起点は日本橋ではないが一里塚は日本橋基準となっているのでこの西ヶ原は二番目の一里塚。大正時代、都電(当時市電)の延長にあたって撤去されることになったが、渋沢栄一などにより反対意見が出て残されたものである。当時の塚木の榎は枯れたため植え替えられ...御成街道2日目、西ヶ原一里塚

  • 能登半島地震1ヵ月、如月に入る

    2月に入った、今年は閏年である。能登半島地震から1ヵ月、下旬にはウクライナ侵攻2年目を迎える。繰り返される政治とカネ問題は予想通り派閥が政策集団と名を変えるだけの決着で終わりそうである。先月のウォーキングは一日平均で8千歩弱、日光御成街道を2日(と言っても各半日)歩いたので1月としてはまァまァか。バーチャル日本一周は約160キロ進んで鹿児島県に入った。第Ⅳステージのゴール、指宿までもあと160キロ、2月末での到着を狙おう。日光御成街道ウォークの2日目、昼からの4時間で約5キロとスローペース。前回のゴール、京浜東北線の上中里駅から急坂の蝉坂を上り、本郷通り(御成街道)に出る。最初の寄り道の「無量寺」の本堂は前回寄った旧古河庭園の西側、本郷通りから150メートルほどだが、参道入り口はその倍ほど入る必要がある。...能登半島地震1ヵ月、如月に入る

  • 聴く力

    声っていうのはね、耳に届くんじゃないんですよ。肌から心に滲み込むんです。(山根基代元NHKアナウンサー)そして、聴く側の「聴こう」という姿勢があってはじめて、相手から言葉が零れ落ちて来る。言葉の肌理(キメ)がこちらの「肝(ハラ)の底」に沈む。と、今朝の朝日「折々のことば」で鷲田清一が解説する。となると「聞く力」を標榜した岸田君は、やはり「聴く力」が無かったのだろう。 昨日の午後、御成街道の二日目を歩いて来た。今回も4時間で街道沿い5キロと超スローペース。詳細は明日から。湯島の白梅ならぬ、無量寺のシラウメ聴く力

  • 御成街道、旧古河庭園

    寒々しい六義園を出て本郷通り(御成街道)に戻ると間もなく駒込駅、急に飲食店が増えて来る。このあたりの山手線は切通しを走るので線路や電車は見えない。駅舎を過ぎたところに古い「駒込橋」の欄干が一部残される。上り切った坂が大きく右カーブしながら下り始める「妙義坂」。西方にある妙義神社が由来という。「やしろへ半丁」の道標や地蔵尊は見逃してしまった。右手に滝野川小学校、左手に旧古河庭園の重厚な石塀を見ながら西ヶ原の交差点を左折。今日は少なくとも「西ヶ原一里塚」を通って、飛鳥山公園、王子駅までと思っていたが、既に午後4時近く。予定外の旧古河庭園に寄って、一つ手前の上中里駅から御徒町へ向かうことにする。旧古河庭園の土地は陸奥宗光の邸宅だったが、宗光の次男が古河家の養子となったことから古河家の所有に。当時の建物は現存しな...御成街道、旧古河庭園

  • 駒込の吉祥寺と六義園

    御成街道一日目の続きは「吉祥寺」。江戸の初期には水道橋の北側にあったが明暦三年(1657)の大火で類焼してこの地に移転。門前町の住人が移り住んだのが今の武蔵野市吉祥寺となった。駒込吉祥寺町(現本駒込三丁目)となった現在地に建つ吉祥寺は大きな寺である。本郷通りから本堂まで100メートル以上ある長い参道に、犬の散歩と「スポーツ」禁止と書かれるのも頷ける。境内にあった曹洞宗の梅檀林(学問所)には千人もの学僧が集まり、今の駒沢大学の元になった。参道の両側に広がる墓所には二宮尊徳、榎本武揚など墓があるらしい。このあたりの本郷通り(御成街道)は片側3車線の広い通りで緩やかな上り坂になって来た。根津で別れた不忍通りが大きく回り込んで来てこの本郷通りと交わる交差点の角、昭和小学校の最上階には大きな体育館が載る。多分、校庭...駒込の吉祥寺と六義園

  • 御成街道、寄り道三昧

    本郷追分から1キロほど、向ヶ丘一丁目、二丁目あたりは街道の両側にお寺さんが多い。街道から300メートルほど奥まったところにツツジで有名な根津神社があるがほとんどは寺である。そんな「卍」マークの中で目立つ「∴」は高島秋帆(シュウハン)の墓。秋帆は江戸末期の砲術家で、幕府命で行った西洋式調練の中で大砲を試射した。その徳丸ヶ原が今の「高島平」(板橋区)である。砲術は佐久間象山などにも影響を与えたが、諫言により一時岡部藩(深谷市)預かりとなって幽閉された。弟子たちの嘆願やペリー来航で赦免となり講武所奉行などを務めた。子供時代の渋沢栄一が秋帆の幽閉先を訪れて言葉を交わしたという大河ドラマ「青天を衝け」のエピソードは史実かどうかは不明。ちょっと脱線してしまったが、向ヶ丘高校の裏手にある秋帆の墓に最初の寄り道。御成街道...御成街道、寄り道三昧

  • 日光御成街道を歩き始める

    徳川歴代将軍が初代家康の聖地、日光東照宮へ詣でる日光御成街道の最初、江戸城大手門から中山道と合流する神田昌平橋あたりまでの旧道は概ね消滅している。加えて日本橋からの中山道は以前歩いているので、スタートは御成街道が中山道と別れる東大農学部前の「本郷追分」とした。本郷通りの真下を地下鉄南北線が通っていて「東大前」がすぐ近くだが、三郷から一回乗り換えで着く千代田線根津駅から歩く。地上に出ると不忍通りと言問(コトトイ)通りの交差点。赤札堂を背にして言問通りを西へ。急坂の途中からの左手には東大工学部、右は農学部。数少ない歩行者のほとんどが農学部の通用門に入って行く。上り切って中山道の本郷通りに出て右折すると農学部の正門前。左に中山道が折れて行き、御成街道は本郷通りを道なりに進む。この角にあるのが江戸から続く老舗の酒...日光御成街道を歩き始める

  • 本郷駒込、梅たより

    徳川家康の聖地、日光東照宮へ向かう日光街道には下図(左)のようにいわゆる脇往還が幾つかある。昨秋の成田街道の次はどこを歩こうかと種々検討していたが、とりあえず家から一番近い「日光御成街道」と決めた。中仙道と別れる本郷追分から日光街道(奥羽街道)に合流する幸手(サッテ)まで十三里(52キロ)。川口宿と岩淵宿は荒川を挟む合宿(アイシュク)で一ヵ月交代で宿当番となるから実質六宿である。昨夕、都内で学生時代の仲間との新年会があり、昼に家を出て本郷追分から一日目を歩いた。詳細は次回からとしてお寺さんや公園で咲き始めていた街道沿いの梅たよりを。本郷駒込、梅たより

  • 埼玉高速(SR)延伸計画足踏み

    23日の東京ー大宮間の新幹線停電事故に関連して、明治時代に東北線の浦和分岐案が岩槻の住民の大反対で大宮に変わったことを昨日ここに書いた。赤羽から地下鉄南北線に乗り入れている埼玉高速鉄道(通称SR)の「岩槻」までの約7キロの延伸計画が一時中断された。理由は資材高騰による建設費の増大(760億円から1300億円)と、人出不足による工事期間の延長(7年から18年)。このため、累積黒字転換点が30年以上となり、国庫補助の適用が望めない。このため、さいたま市は今年度中と言っていた延伸要請手続きを当面見送ると発表。(鉄道整備)支援機構やSR、県とも連携して建設費縮小、工期短縮など計画を見直す。しかし、何年後かに開通したとしても今以上にかなり割高な運賃になるだろう。東武野田線での大宮経由でなく、直接都内に向かうようにな...埼玉高速(SR)延伸計画足踏み

  • ボトルネック、東京ー大宮

    3系統の新幹線が一日近く止まった。大宮駅を出て東京駅に向かった上りの北陸新幹線が、弛んだ架線に突っ込んだため停電となったらしい。復旧には終日かかった。この東京ー大宮間は東北、上越、北陸とJR東の三つの新幹線が走る区間で、「テロ」で狙われる可能性が高い区間と言われる。今回の事故で改めてその影響の大きさを知らしめた。大宮は在来線、新幹線とも3方面への乗り換え駅。明治の頃、東京寄りの浦和が分岐駅と計画されたが、浦和からの東北線が通る岩槻が「陸蒸気で家が燃える」と猛反対。止む無く大宮が分岐となったが、鉄道のない岩槻の発展は遅れ、後に東武野田線が通って何とか「陸の孤島」を脱した。大合併で今は「さいたま市岩槻区」、東京のベッドタウンである。 冬の散歩からボトルネック、東京ー大宮

  • 自民、怪しげな自浄能力案

    「派閥が問題なのではなく金権体質が問題だ」一見、本質的と思わせるが、派閥こそ金権体質の温床である。政策集団と名称を変えたとしても「本質」は変わらない。党刷新本部の改革骨子案は、一政治家として自立することなく、徒党を組まないと何もできない卑怯で弱い人間の集まりでしかないことを露呈した。会計責任者と議員の連座制も、いざ問題が起きれば会計責任者が「知らなかった」と言い出すだろう。「どうとでもいい訳出来るよ」と言いながら議論した様子が浮かぶ。最大派閥の安倍派の解散表明について五人衆が、国民にではなく「安倍先生に申し訳ない」と口を揃えるのもおぞましい限りである。シカトされた日本国民に「怒る」元気はあるのだろうか。 三郷中央にほどり公園、園児たちの散歩おや、ここでも小規模に 自民、怪しげな自浄能力案

  • 長野、佐久長聖力で3連覇

    都道府県対抗の男子駅伝は、コロナ中止を挟んで長野が3連覇。2区、6区の中学生区間を除き、佐久長聖出身大学生、佐久長聖の高校生の計5人の「佐久長聖力」が大会新の優勝を生んだ。近年、何度か優勝している我が地元埼玉も上位をキープし続け、千葉とのデッドヒートを制して2位。埼玉栄高から二人出場したが、他はバラバラの出身や経歴である。先日の女子で見ると、優勝した宮城もやはり高校駅伝を制した仙台育英勢が中学2区を除く7区中6区を占める。男女とも高校駅伝と都道府県対抗がセット優勝となった。 散歩から長野、佐久長聖力で3連覇

  • まずは着陸おめでとう!

    世界5ヶ国目となる「SLIM」の月面着陸成功。太陽電池が使えない姿勢の着陸だったようだが、それでもまずはおめでとう!それを祝うかのように近所のお寺さんの庭先に蝋梅が咲いた。まずは着陸おめでとう!

  • 派閥解消ほど楽なものはない

    今朝の「天声人語」には思わず笑ってしまった。「派閥解消と禁煙ほどたやすいものはない、どちらも何度でも出来る」という笑い話が永田町には昔からあったそうだ。私も「禁煙ほど楽なものはない、何度でも出来る」と言いながら60年近くタバコを吸っているから思わず笑った訳である。かれこれ十数回は禁煙し、その都度無事?「復活」している。自民党の派閥解消は1970年代の福田政権時、1994年の下野時に次いで今回で3回目だが、1988年のリクルート事件では派閥解消の「決意」がされているから4回目とも言える。確かに「何度でも出来る」楽チンな派閥解消ではある。 つくばエクスプレス三郷中央駅周辺の街路樹派閥解消ほど楽なものはない

  • 人出不足の根底にあるもの

    新年から朝日朝刊で始まったシリーズ特集「はちがけ社会」は、2040年以降の15歳から64歳までの「働き手が8割」になる社会を展望する。今朝は自然人類学・行動形態学者の長谷川眞理子氏(総合研究大名誉教授)へのインタビュー。例によって超独断編集である。 人出不足は、何でも自分でやった狩猟時代以降は分業が進み、職業が細分化し、貨幣の登場で自分が出来ないことをサービスとして買うようになったことに起因する。そしてこの半世紀ほどで介護も育児もお金で買うシステムになってしまった。人出不足の根底にあるのは、資本主義が生み出すサービスへの欲望である。しかしこの30年の日本で育った若い世代は、車は持たずカーシェアで満足できるなど欲望の持ち方が変わって来ているので(人出不足も)落ち着くところに落ち着くのではないかと楽観する。 ...人出不足の根底にあるもの

  • 活躍する女性、3題

    朝刊の一面と三面から女性活躍の話題を三つ。まずは日本航空の次期社長に初めて客室乗務員出身の女性社長が決まった。鳥取美津子氏(59)で入社は御巣鷹山事故の年という。現在はグループ最高顧客責任者(CCO)。「安全運航の大切さを次世代に継承する強い責任感をもつ」と語る。二人目は、23年間在位した志位委員長に代わり、新たに共産党の委員長に就任予定の田村智子氏(58)。副委員長、政策委員長を務める実力派である。長野県小諸市出身、野沢北高、早稲田一文卒。高校、大学ではオペラや合唱をやっていた。三人目はちょっと若くなるが、「東京都同情塔」で芥川賞受賞の九段理江氏(33)。小学校6年の時に作文で賞を取った。「この頃も今も同じことをしている。言葉で何が出来るかという好奇心が私に言葉を使わせている」と語る。 新三郷ララポート...活躍する女性、3題

  • 「ともに 1・17」阪神淡路29年

    阪神淡路地震から29年の今朝、神戸市長田区の公園には「ともに1・17」のキャンドル文字が浮かび上がった。石川能登と「ともに」である。「がんばろう神戸、頑張ろう石川能登」の燈篭もある。29年を隔てているが「ともに」厳寒期の大震災を受けた。その間には、あの東日本大震災や熊本震災など「地震列島」という言葉を生んだ多くの震災がある。 その29年前の年末に「神戸ルミナリエ」が始まった。震災からの復興を勇気づける企画は「その年限り」のはずだった。それを毎年の行事にしたのは太田敏郎(故人)の奮闘だった。姫路から神戸に来て「能率風呂工業」を起こした。地震で瓦礫の街になった真っ暗な神戸にバーンと光が現れた。涙が出た。これは大事にしていこうと思って継続に奔走した。その結果継続が決まったのは1996年7月、それから資金集めに奔...「ともに1・17」阪神淡路29年

  • 富士通「頬っかむり」か

    システムの不具合が700人もの冤罪を生んだという英国の事件がドラマ化をきっかけに再び脚光を浴びている。日本ではなく英国の話だが、そのシステムは日本の富士通が作ったもの。英国の郵便局は個人経営が多く、国有の郵便当局に業務の申告を行う。残高の差異が出ると、システムは間違うはずがなく人間側の間違いとして個人経営者が補う。その補填額が大きくなり廃業や破産が多くなった2015年、当局は個人経営者700人以上を不正会計の罪で訴追した。しかし、富士通のシステム「ホライゾン」の欠陥の疑いが出て集団訴訟となった。2019年、和解により約100億円が支払われたが、有罪の取り消しは93人に留まり、補償額も被害金額には遥かに及ばない。改めて正式な調査が始まり、ドラマ化以降富士通の責任を問う声が大きくなった。富士通は「調査には全面...富士通「頬っかむり」か

  • 能登半島地震、2週間

    元旦以来、半月ぶりに江戸川の土手から日の出を眺めて来た。江戸川に架かる新しい三郷流山橋の袂から2024年の初日の出を大勢の人たちと眺めた9時間後、能登半島で大地震が起きた。それから2週間、まだ2万人近くの被災者が寒い避難所暮らしを強いられている。細い半島の道路寸断を理由に自衛隊、消防など公的機関の初動対応の遅れが指摘される。救援物資の配布、医療体制の人出不足に全国各地から支援部隊が駆けつけている。先日、阪神淡路、東日本などの大地震を経て成熟した「ボランティア活動」の特集番組があった。最近ではボランティア支援の全国組織「JVOAD(ジェイボード)」が出来ている。海外の大地震にも駆けつけて、ボランティア活動の組織化や技術支援をするという。ネパールでは石積みやレンガに日本式木造を混合した建築構造を提案して技術教...能登半島地震、2週間

  • ダークマター(暗黒物質)を見る

    今朝のテレビニュースで「宇宙」を勉強した。宇宙を構成する物質で現在わかっている陽子や中性子は全体のわずか5%に過ぎないという。その数倍(27%)ある物質は光や赤外線などでは観測できないのでダーク(暗黒)マター(物質)と呼ばれる。更に残りの2/3を占める「ダークエネルギー」については全く正体不明という。何もなかった(ように見えた)宇宙にある時「ゆらぎ」によってダークマターの密度差が出来て、密度の濃いところに重力が発生し、チリやガスを引き寄せて目に見える星や星団となった。光が曲がる「重力レンズ効果」などによって間接的に存在が立証されて来たこのダークマターを「直接」観測する試みが日本を先頭に進んでいるというニュースであった。昨夕降り出した雨が夜になって雪になり今季の初雪となった ダークマター(暗黒物質)を見る

  • 人材、人財とは言うが

    企業30年説という言葉がある。創業当時の情熱が薄れマンネリ化が進み、いろいろな弊害が出て来るのが30年くらいという。NPO失敗学会の畑村洋一郎会長によれば、始めのうちは社員も少なく組織的にも未成熟で、一人一人の業務が多岐にわたり互いの業務領域が重なり合うので仕事に「隙間」がない。会社が大きくなり社員が増え組織も複雑になるとテリトリー意識が強くなり、業務に「隙間」が出来るようになる。そんなところに出て来るのが、不正や不正を誤魔化す風土である。日本にも世界にも創業30年を超えた企業は山ほどある。そんな企業を支えるのが、事業改革、組織改革、そして何よりも毎年のように採用する新しい人材、いわゆる新入社員である。しかし、そんなフレッシュな人材を旧態依然の風土に押し込めようとする守旧派の先輩たちも多い。電通の高橋まつ...人材、人財とは言うが

  • ぬる燗で八代亜紀を偲ぶ

    学生時代に初めて買ったカセットテープは藤圭子だった。社会人になって買った唯一の歌謡曲のLPレコードが八代亜紀だった。一ヵ月ほど前に「歌謡曲にみるジェンダーフリー」のタイトルで、女が唄う男歌の一つに八代亜紀の「舟唄」を挙げた。♪お酒はぬるめの燗がいい肴はあぶったイカでいい♪女は無口なひとがいい灯りはぼんやり灯りゃいい♪・・・この唄で酒呑みなったというのは大袈裟だが、まんざら嘘でもない。暮れに電気式の酒燗器を買った。人肌、ぬる燗、上燗、熱燗、ヒレ酒と5段階の燗が出来る優れものである。埼玉・蓮田市の「神亀(シンカメ)酒造」監修という謳い文句で即ネット注文した。神亀酒造は日本で初めて全グレードを純米酒にした酒蔵で、代表的ブランドの「神亀」は2年貯蔵のやや癖のある味だが、ぬる燗がメチャいける。今夜あたり、その神亀の...ぬる燗で八代亜紀を偲ぶ

  • 紅白ふりかえり

    大晦日のNHK紅白歌合戦は過去最低の視聴率だったという。ジャニーズファンの集団ボイコットが理由の一つと言われるが、長期低落傾向の延長線上とも言える。早寝の私は前半(第一部)しか見ていないので語る資格はないのかも知れないが、今までよりは良かったのではないだろうか。個人的には朝ドラ「らんまん」のスエ子役、可愛らしい浜辺美波が司会の一人だったこともある。若者に不人気の歌謡曲系の歌はかなり絞られ、ジェンダーフリーもあって紅白(男女)対抗を前面に出さず、早いテンポで進行したのも良かったのではないだろうか。若者のテレビ離れもあり、紅白の存在、必要性そのものが問われているが、年寄りの大晦日には欠かせないお楽しみ番組である。 小さな花シリーズ、第2弾紅白ふりかえり

  • やはりそうだったか羽田事故

    「あんたが一番(の離陸機)」と管制官に言われて離陸許可と思ったと海保機のパイロットが言う。やはりそうだったか。しかも、被災地に向かうということで予定の「一番離陸機」の外国機の前に割り込ませた結果であった。結果としてのことだが、能登半島地震の関連事故ということになってしまった。国交省は、今後は一番機、二番機という交信を止めることにした。先日のブログにも書いたが、管制官の一番、二番という交信に何か違和感を覚えた。レーダーや高所からの目視で状況を「俯瞰」できる管制官と、個々の航空機のパイロットでは状況把握が違うはずである。改めて海保機の犠牲者に哀悼の意を表そう。 令和6年に入ってから撮った下弦の月を順に並べてみる。今朝の二十九夜の月も肉眼では見えているような気もするが、カメラではピントが合わず撮れない。月が超細...やはりそうだったか羽田事故

  • 最短最速の攻撃、青森山田V

    敗れた近江の前田監督が「最短最速で攻めて来る」と青森山田の攻撃力を評した。確かにがむしゃらとも言える青森山田の突破力は凄まじかった。後半早々、近江が同点に追いついて流れが変わった感じがあった。しかし青森山田は、持ち前の細かなパス回しで攻め込む近江の攻撃を凌ぎ切ると反撃に転じ、まさに「最短最速」、怒涛の攻撃で2点をもぎ取った。西日本勢で唯一準決勝に進出し、十数年前の野洲(ヤス)高校以来の滋賀勢の優勝もありかと思い「台風の目になるか」と先日書いたが、新しい正木監督の下「より攻撃的になった」青森山田に屈した。早朝から一日がかりの予定だった野暮用を何とか午後2時までに済ませ、テレビの前で高校サッカー決勝戦をじっくりと堪能した。 サッカー中継が終わって散歩に出ると文化会館周辺に振袖姿の賑わい。成人式は午後からだった...最短最速の攻撃、青森山田V

  • はちがけ(8掛)社会

    2040年、15歳~64歳の労働人口が現在の8割(8掛)になるという。新年から朝日新聞「はちがけ社会」特集が始まった。コロナ収束(気味)であちこち人手不足が叫ばれるが、8がけとなるとそれどころではない。今朝の「はちがけ社会」の頭書きは、「人材争奪戦が起きている。生活を支える担い手が減り、どん詰まりが連鎖する。それは日本全体の地盤沈下を引き起こしかねない」今初めて判ったことではなく統計的に予想されていたことである。この間、日本の愚かな為政者たちは「失われた30年」と言われる時代を作ってしまった。どうする日本、賢者たちは言う(朝日1/6「22世紀への針路」)。・全体知に立つ構想力と指導力(寺島多摩大学長)・統治する者を統治される側が選ぶという民主主義の徹底(粕谷祐子慶応大学教授)要は賢い指導者、賢い国民(統治...はちがけ(8掛)社会

  • あんたが一番

    管制官が「あなたが離陸の一番機」と言い、海保機のパイロットはそれを滑走路への進入許可と理解したという推測がある。報道された管制官と各機の交信記録には確かに「着陸一番、二番、三番機、離陸一番、二番機・・・」という交信が多くあり、ちょっと気になっていた。待ち時間を予測させるためなのか。「あんたが一番、私は二番、あッドンドン」は1991年にサントリービールのCMソングとしてヒットした「すごい男の唄」。もちろん、今回の事故とは全く関係ない話である。 散歩から、小さな小さな花あんたが一番

  • 正月のスポーツから

    地震、事故、事件と続いた三が日、実業団駅伝、高校サッカー、ラグビーなどが繰り広げられている。箱根駅伝は元旦の能登地震を受けて開催可否を検討したという。結果は青学のリベンジ優勝、往路の3区以降はトップを維持して危なげなくゴールした。前年の箱根以来5大会連続で勝てなかった駒沢に7分もの差をつけたのは箱根に向けた調整の成功という。昨日の高校サッカー、埼玉代表の昌平は強豪青森山田に0ー4と完敗。テクニック的には同レベルと思うが、序盤、あっという間に2点先行されたのが大きかった。青森山田は、試合前の昌平のウォーミング・アップが「緩い」と見て序盤から「当たり」に出て猛攻をかけたという。国立競技場の準決勝では「昌平の分」も闘うという。準決勝は、青森山田ー市船橋、近江(滋賀)ー堀越(東京)と唯一西日本では近江が残った。台...正月のスポーツから

  • 惨事続きの三が日

    大規模地震災害、航空機事故に続き、無差別刺傷事件が起きた。小倉では飲食店街の火災と、令和6年の年明けは「とんだ正月」となった。はたしてどんな一年になるのか。昨年12月のウォーキングは、一日平均7千歩ちょっと低迷した。特に後半は野暮用で散歩にも出られない日が多かった。年間平均も8千歩弱と3年連続で減少傾向である。伊能ウォーク隊の足跡を辿るバーチャル日本一周の第4ステージは、長崎県から熊本県に入り八代市の手前、宇城(ウキ)市の松橋町。伊能ウォーク隊が歩いた2000年は平成の大合併前で、下益城郡松橋町だった。2005年に宇土郡の2町、下益城郡の3町が合併して、古くからのこのあたりの呼び名「宇城」市となった。第4ステージのゴール、指宿までは300キロ強。一日7千歩~8千歩ペースだと2月末くらいのゴールとなろう。伊...惨事続きの三が日

  • 令和6年、最悪の年明け

    能登の大地震に加え羽田空港滑走路上での航空機事故が重なる最悪の年明けとなった。4百人近い日航機の乗客全員が脱出したことが救いではあるが、令和6年、愚かな政治家たちが跋扈する日本は「呪われた列島」になるのかも知れない。 令和6年、正月3日の夜明け 令和6年、最悪の年明け

  • 令和六年、災害列島の年明け

    トヨタ自動車が圧勝したニューイヤー駅伝がゴールして2時間、朝から昼まで呑んだお屠蘇に酔って自室で微睡んでいた。ふと、体がゆっくりと揺れていることに気が付いたがてっきり酔いのせいかと思った。居間に行くと「能登で激震」のニュース。災害列島の年明けとなった。被害の実態はこれからだろう。そして今日2日、箱根駅伝がスタート。先行した留学生を駒沢が抜いてトップに立った。今年も強い。 昨日の初日の出散歩の帰り道、家の近くの文化会館の上更にその上新春の河川敷明け方までの新年色ライトは撮り損ね 令和六年、災害列島の年明け

  • 謹賀新年

    2024年の夜明け、新しい三郷流山橋から日の出を拝む。早起きのご褒美は富士山謹賀新年、今年もよろしく。謹賀新年

  • 埼玉県、この一年

    大晦日の今朝は雨、皆さんよいお年を!昨日と今朝の地方版から埼玉のこの一年を振り返えると、1月川越市大正浪漫通りの火事で「加藤家住宅」が全焼。3月戸田市の中学校へ侵入した少年が教師を刺す。4月統一地方選、県議会は自民党が半数を大幅に上回る。6月県立公園での水着撮影会「過激なポーズ」で撮影会一律禁止、後に一律は撤回。7月熊谷市出身の作家、森村誠一逝去、享年90歳。8月県知事選、現職大野氏再選、投票率は23.76%と最低。甲子園、浦和学院が一回戦で仙台育英に負ける。県立高の男女別学に第三者機関が「共学化」を答申。10月自民議員団提出の「虐待禁止条例改正案」、子供放置禁止に批判殺到、取り下げとなる。11月映画「翔んで埼玉」の続編(琵琶湖より愛をこめて)が封切、関西でも出足好調。 昨日の朝埼玉県、この一年

  • 合言葉は「穂高のために」

    ラグビーの川越東高校同様、サッカーでも埼玉代表の昌平高校が初戦を7-0で突破した。合言葉は「穂高のために」。主将だった石川穂高選手が左膝を大怪我して無念の欠場。穂高の悔しさをピッチで晴らそうと一丸になった。目標は全国制覇、今年の昌平は何かやってくれそうな感じがする。昭和の時代の埼玉県勢は、浦和、浦和西、浦和南、浦和市立、武南が十回以上全国制覇したが平成以降はさっぱり。この9年間で6回も出場の昌平高校に「サッカー王国埼玉」の復活を期待しよう。 街中の花たち合言葉は「穂高のために」

  • ブギウギと淡谷のり子

    今年は年末の野暮用が多く、昨日は久々にお休みをいただいた。NHK朝ドラ「ブギウギ」は戦時中。笠置シズ子(福来スズ子)とと共に登場している淡谷のり子は、軍や世間がモンペを強要しても「ドレスは女の戦闘服」という名言で断固拒否する。その反骨精神は、青森大火で実家「阿波屋呉服店」を焼失、母と逃げるようにして出た東京では関東大震災でまたも無一文という「どん底」体験から来ている。ステージでは絶対に涙を見せないと言っていた淡谷のり子が唯一涙したことがある。少年のような面持ちの特攻隊員の慰問ステージだった。特攻隊員たちは、どうしても禁止されている「別れのブルース」と「雨のブルース」を歌えときかない。これ程までにいわれるものを、よし、罰を受けたってかまうものかと決心して歌い出した。監視についていた将校たちはわざと居眠りを始...ブギウギと淡谷のり子

  • 今年最後の満月

    今年も残り一週間を切りあと5日と押し詰まった。政治とカネの古くて新しいスキャンダルに、ダイハツの不正認証問題が被さって、まさに「不正列島」日本を象徴する年末である。だが年が明ければいいことも?早速1月20日、月探査機「SLIM」が月面に着陸を試みるとJAXAが発表した。そして今朝は今年最後の満月である。ジャスト満月は地平に隠れた後の午前9時半なので、沈む直前の6時半ころ西の空を眺めた。あっという間に住宅に隠れるその後、東の空に日の出、いずれも家の近くからのズボラ撮影今年最後の満月

  • 年賀状の「卒業」

    数年前、大学や会社の「後輩たち」に年賀状卒業を宣言した。今回残りの同年代や先輩たち全員に卒業を宣言した。郵便代値上げもきっかけである。十年ちょっと前の退職後に約半分に絞り、前回の卒業でまたその半分ほどになったが、残りはお互いに年に一度の「まだ生きてるぞ」通信と言えるものだった。日頃飲み会などで行き来している仲間たちとはメールやSNSとなっていのるので、年賀状の行き来は自然に消滅している。今まで先輩たちからの卒業連絡もいくつかあったが、中には卒業のあとまた来ることもあり「ありゃボケたかな」と笑うこともある。そうならないように気を付けよう。 ところで来年の干支は「辰」、久々のペーパークラフトで    年賀状の「卒業」

  • 佐久長聖、盤石のリレー

    昨日は高校駅伝デー。昼食を挟んでテレビに噛り付いていた。女子はゴール直前の大逆転劇。男子は信州の佐久長聖が下馬評通り、盤石のタスキを繋ぎ大会新記録で6年ぶりの優勝を飾った。信州の女子、長野東も連覇を狙い序盤から上位をキープしたが、カリバ・カロラインを擁する神村学院や総合力の仙台育英などに及ばず5位となった。しかし見事な入賞である。 京都市内を巡る高校駅伝のコースは、京都時代に全て歩いたことのある通り。住んでいた西大路九条から西大路、北大路、東大路、九条通りと京都市街を矩形に一周すると約20キロである。当時、男子のコースの折り返し点である京都国際会館と宝が池あたりを散策した一月の寒い写真。下図の「現在位置」、地下鉄駅あたりが折り返し点である。戦艦のような京都国際会館佐久長聖、盤石のリレー

  • JSEC、若き研究者たち

    高校(高専)生の研究成果のコンテスト「科学技術チャレンジ」(JSEC)の受賞テーマから。1.カニ殻からバイオプラスチック自分が住む蟹産地で大量に廃棄されるカニ殻に着目2.稲踏み効果の科学的検証麦踏み効果の研究をした先輩に刺激されて3.段ボール箱から災害時対応椅子・机を折り出す体育館にパイプ椅子を並べた時に指を挟んだ経験から4.竹繊維保水性舗装によるヒートアイランド対策剣道部に入り竹刀の衝撃吸収力に気が付いて5.白金箔における水素と酸素の反応の研究自然科学部に入り先生の白金箔実験(爆燃)に驚いて いずれも身近な「何故?」を追求したテーマ。いわゆる「科学心」一杯の若者たちである。この他の5テーマを含めた10テーマが来年5月、ロサンゼルスでの「国際科学技術チャレンジ(ISEC)」に出場するという。 江戸川の土手...JSEC、若き研究者たち

  • 「政治とカネ」の語源

    「そして同じことがたびたび繰り返されているうちに、この種のことが政治家仲間やその周辺では『常識』の烙印をおされ、政治家の良心もマヒし、有権者の反応も固定化して、悪循環は拡大再生産される」67年前、経済学者の都留重人が、新聞への寄稿文のタイトルで初めて「政治とカネ」という言葉を使い、「極端な想定だが」と断った。今読むと、とてもしっくりくるから情けない。悪循環を拡大再生産を断ち切るため、自民党政権に対し、声を大に私は言う。とにかくいったん、そこをどいて!(今朝の朝日新聞「多事奏論」高橋純子編集委員) 自見英子地方創生相が「二階派」に退会届を提出した。おいおい、大臣辞任が先だろう。当然二階君は怒った。「大臣になりたい時はワンワンと言っておいて。礼儀知らず!」二階君に言おう。「礼儀知らずは君たちも同じ。議員になり...「政治とカネ」の語源

  • この国おかしいぞ

    菅前首相が6名の任命を拒否した日本学術会議問題。政府は任命拒否理由を明らかにせず「あるべき論」にすり替えて有識者懇談会で検討して来た。その結論が「国とは別の法人格」。と言いながら、国費による財政支援もあり、監事(監査)や運営評価委員は(国の)大臣が任命する。えーい、どっちなんじゃ!もう一つ。廃部が決まった日大アメフト部。何と、来年新しいアメフト部を作るという。日大という組織はどこまで社会を舐めておるんじゃい!これだけではなく、金亡者の政治家といい、不正だらけの企業といい、この国はどうなってるんじゃ! とは関係なく、つくばエクスプレス鉄橋南の江戸川風景三郷中央駅の街この国おかしいぞ

  • 辺野古裁決、姑息な付言

    辺野古移設工事の設計変更を認めない沖縄県に対し、国が代執行出来るとする予想通りの高裁判決が出た。既に司法の独立を放棄した裁判官たちだが、一筋の灯りも見えない。しかも、三浦裁判長は「国と県が対話を重ねて抜本的な解決を図ることを要望する」と心にもない付言をした。本当にそう思うならそのような判決を出すべきだろう。まさに「詭弁」としか聞こえない。一方、判決を受けて林「新」官房長官も「沖縄の皆様のお気持ちに沿って対応していく」とコメント。沖縄県民の気持ちを逆なでして代執行を提訴しておいて、何が「お気持ちに沿う」かである。岸田首相の「心にもない言葉」が伝搬する困った世の中に、日本はなって来ている。 昨日は、つくばエクスプレス「三郷中央駅」近くを散策、今日はその花たちを。辺野古裁決、姑息な付言

  • 今年の創作熟語、電高節夏

    今年の創作四次熟語の入選作から三つ。いつもながら、見ればなるほどだが、生み出す(創作)ことは難しい。 1.電高節夏(電光石火)とにかく物価が上がった。3%前後の数字が発表されるが、毎日の野菜や食材では2割から3割以上という感じである。2.猛虎祝来(蒙古襲来)38年ぶり日本一の阪神、オリックスと同日の優勝パレードで大阪が盛り上がった。しかし500日を切った万博は・・・。3.戦国胸痛(全国共通)丸2年が近づくプーチンのウクライナ侵略に加え、イスラエルのハマス殲滅「民間人の犠牲を厭わない」戦闘が続く。初冬の陽射しに誘われて久々江戸川へ今年の創作熟語、電高節夏

  • トー横+オーバードーズ

    コマ劇(新宿コマ劇場)跡の新宿東宝ビルの横、を意味する「トー横」を覚えたと思ったら「オーバードーズ」がおまけに付いて来た。overdose=薬物の過剰摂取、dose=うとうとする、まどろむ。まどろむを越して、昏睡や死に至る可能性のある量まで咳止めや風邪薬などの市販薬を飲む「オーバードーズ」。若い子たちが何かを求めてトー横に来る、小学生もいるという。大坂や名古屋にも福岡にも同じような場所があるらしい。そして、中にはオーバードーズする子がいる。今の日本では、明るい未来を信じてとは言えないかも知れない。だが、あと一日、あと一週間、あと一ヵ月、あと一年生きてみよう。きっと何かがあると信じてみよう。今月の散歩からアラカルト トー横+オーバードーズ

  • 辺野古埋立て5年

    朝日朝刊一面に辺野古の青い海の写真が載る。埋め立てがほゞ完了した辺野古崎の南側に比べ「マヨネーズのよう」な軟弱地盤という北側の海は真っ青なまゝ、抗議活動の監視船がポツンと写る。2018年12月の辺野古埋め立て開始から5年が経つ。沖縄県民の7割の反対にも拘わらず、ありとあらゆる行政訴訟を駆使して埋立を続ける政府に、本来独立である司法も同調する。 同じく朝刊三面の記事「辺野古移設欠く合理性」を纏めると、1.米軍自体が滑走路の短さ、周辺監視のやり難さで辺野古移設に懐疑の眼を向ける。中国のミサイル脅威の前に、米軍の基地戦略は分散配置に変わっていることもあり、「万一」完成したとしてもその使用は限定的になるだろうとの元軍関係者の声もある。2.軟弱地盤に7万本の杭を打つなど、既に予定の3倍のコストが予想され、更に増える...辺野古埋立て5年

  • 「県立高校共学化」考(2)

    鹿児島(4校)を除くと、栃木(8)、群馬、埼玉(各12)の関東3県が公立高校の「男女別学」王国である。鹿児島では2校の共学が決まっている。男女別定数があった都立高校も来年度からの撤廃が決まっている。全国で公立の別学校は9県で44校。その7割が関東である。なぜ関東の3県に別学が多く残るのか。一つは戦後GHQが西日本では共学化を強く進めたが、東日本では各県の意向を柔軟に受け入れたことがある。もう一つは、県のトップに(別学)伝統校の卒業生が多く、別学の意見が強いことがある。更に、栃木、群馬、埼玉では養蚕が盛んで、全国から女性労働者が集まり地域が豊かになったことで女子の教育熱が高まり、女性が学ぶ公立校がいち早く出来たことがある。しかし昨日書いた通り、埼玉県が行った第三者機関による検討では共学化を勧告しており、「性...「県立高校共学化」考(2)

  • 男女別県立高校を考える

    埼玉県は、浦和、浦和一女など県立の男女別高校のあり方を第三者機関に託して検討して来た。結論として公教育は「性差に関係なく男女平等に」が国際標準で原則と「共学化」を勧告した。一方、女性は男性がいない環境の方が自信を持ちやすく、韓国の調査では別学の方が女性の成績が良いという結果もある。男性に「マウント」を取られ「自分は劣っている」と思わされることのない環境で学ぶ方が成績が伸びるという訳だ。私の母校は信州の県立男子校だったが、5%ほどの女子もいて学校生活に「潤い」があった。なんて言うとセクハラになるのかも知れない。でもやはり「共学」が自然だと思う。 昨日、4年ぶりに同じ埼玉に住む中学(信州)の忘年ミニ同級会。東武東上線沿いが3人ということもあり、朝霞台(北朝霞)駅前の居酒屋が会場。早目に着いて駅周辺を散策。JR...男女別県立高校を考える

  • キャンディーズを「ファンに返してやれ」

    「キャンディーズ特集」、後半はコンサート編である。「小柳るり子は事務所が育てたが、キャンディーズはファンが育てたんだからファンに返してやれ」。デビュー4年目、日比谷野外音楽堂のステージで、突然の解散を叫んだキャンディーズに対し、渡辺プロの渡辺晋社長こう言って、全国を廻る解散コンサートの実施を指示した。「ファンに返してやれ」。キャンディーズは芸能プロダクションが作った所謂「あちら側」の歌手だったが、やがてファンの全国組織「全キャン連」の高揚で「こちら(ファン)側」のアイドルになっていたことを渡辺社長はよくわかっていたのである。また渡辺社長は、今までキャンディーズに関わって来なかった旧知のプロデューサーを呼び、「彼女たちを大人の歌手、大人の女として卒業させてやりたい」と、それまでにはない曲作りを依頼した。ミキ...キャンディーズを「ファンに返してやれ」

  • キャンディーズ、デビュー50年

    昨日に続いて「歌」の話である。キャンディーズがデビューして今年で50年、解散して45年。この年末、2チャンネルから1チャンネルになったNHKBSが組んだ「キャンディーズ特集」を観た。前半はデビュー直後、ヒットチャートの40~50位を低迷していたキャンディーズを救った「年下の男の子」の誕生秘話。そのヒットの理由をまとめてみた。1.センター(メインボーカル)を、一番若いが歌唱力が完成していたスー(田中好子)から、ファンレターが一番多いラン(伊藤蘭)の甘ったるい声に代えたこと。レコード会社(ソニー)は渋ったが、結果はランと同じ大学生のファンが急増し、キャンディーズ人気を支えた。2.作曲の穂口雄右がレイチャールズやジャズに傾倒していたこと。「年下の男の子」にはジャズ音階のブルーノート・スケールが多用されている。♭...キャンディーズ、デビュー50年

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