第1種放射線取扱主任者です。試験勉強を始めたばかりの方のとっかかりになるような、ある程度勉強を進めた方の見返しとなるようなブログを目指しています。
GM計数管の原理と分解時間について解説します。 GM計数管については分解時間を用いた計算問題が良く出題されますので、式を覚えてしまいましょう。 GM計数管は、非常に感度良くγ線やβ線の入射した本数を数えることが出来ます。 ※入射した放射線のエネルギーを計測することはできません。 まず、GM計数管の原理について順を追って説明します。 GM計数管にはハロゲンガスが封入されています。 ①GM計数管の陰極(金属壁)と陽極(芯線)に高電圧をかけると放射線が入射したときイオン対が生成されます。 ②生成されたイオン対は近くの気体分子を電離して新たにイオン対を生成させます。 ③GM計数管にかける電圧を上げてい…
α線の飛程について記載します。 試験に臨む上で、α線の飛程を求める式を2通り覚えておきましょう。 ほぼ毎年出題される式です。 ①α線の空気中の飛程を求める式 R:α線の飛程(α線) E:MeV単位のα線のエネルギー ②ある物質中のα線の飛程が判明しているときに他の物質中を通過するα線の飛程を求める式 この式をブラッグ・クレーマン則と呼びます。 これは重荷電粒子の飛程は物質の密度に反比例し、原子量に比例するという経験則から算出されている式です。 よって R:算出するα線の飛程 R0:判明しているα線の飛程 ρ:飛程を算出するα線が通過する物質の密度 ρ0:飛程が判明しているα線が通過する物質の密…
光核反応について説明します。 試験では「正しいものの組み合わせはどれか」という問いで光核反応の性質が組み合わせの選択肢に上がっていることが多いです。 光核反応とは、高エネルギーのγ線が原子核に入射すると原子核より、陽子・中性子・α線等が放出される現象です。 光核反応は吸熱反応に分類されます。 光核反応が発生する条件として、入射するγ線のエネルギーが原子核の結合エネルギー以上である必要があります。 ここで、原子核の結合エネルギーについて説明します。 陽子・中性子は相互作用し原子核になります。 その際、(陽子数量×質量+中性子数量×質量)の質量に対し、結合エネルギーを質量に変換した分だけ軽くなりま…
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