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小島てつを「人生が見えるから俳句は面白い」ブログ版 https://kojima-tetsuo328.blog.jp/

俳句は、自身の心を表現する短い詩です。喜怒哀楽を表現できる五七五、計十七文字(十七語韻)のショート・ポエムなのです。当然そこには、さまざま人生が描かれます。さあ、俳句の楽しい扉を私とくぐりませんか。

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2019/08/18

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  • くれてなお命の限り蝉しぐれ    中曽根康弘

    令和元年11月29日、中曽根康弘さんが101歳で逝去されたという報道が日本中を駆けめぐった。筆者は、幸い何度かお会いする機会を得、握手も交わしたことがある。砂防会館に事務所があったころである。私は編集者だ。編集者という職業は、好奇心が旺盛でなければ続かない。くだ

  • 落葉焚く匂ひこんだてカレーにす    熊谷愛子

    紅葉を愛でていたと思ったら、あっという間に落葉の季節に変わってしまう。このころの自然の推移はまことに目まぐるしいのだ。はらはら落ちる落葉も、最初は見た目にもきれいだが、次第に枯れ色がふかまり、紙くずのようになってしまうと、人間の生活の周囲に散らばった落葉

  • 枯野に日戸をあけて鳴く鳩時計     秋元不死男

    時々、何年も前に亡くなった俳人の名句を読みたくなる。この句の作者、秋元不死男さんにお会いしたことはないと思う。(もしかすると、角川の賀詞交歓会のようなところでお見かけしたことがあるか?その程度である)そんなご縁だが、私の中では好きな句の多い俳人の一人だ。わ

  • アップルパイの焼きたての札花鶏(あとり)来る   藤本敏史(FUJIWARA)

    名は「としふみ」と読む。愛称「フジモン」。この句もテレビ番組「プレバト」から。花鶏は「あとり」と読む。アトリはスズメ目アトリ科の鳥で、スズメよりやや大きい。頭部と背は黒く、胸と脇は黄褐色、腹は白い。日本には秋から冬にかけて渡来するところから、晩秋の季語に

  • 色変へぬ松や渋沢栄一像    立川志らく

    テレビ番組「プレバト」から。落語家の志らくさんの句だ。入船亭扇橋師匠など、前々から、俳句を作る落語家はいた。が、こういう番組から生まれるというのは、珍しいケース。こういう番組で俳句を発表する作者たちは、本当に俳句を作りたいのか、ただ出演したいだけなのかが

  • 里の人あけびを持って行けといふ    渡辺純枝

    俳句とはつくづく偶然の賜り物だと思う。この句、作者の作為は全くといってよいほどない。おそらく作者、野道を吟行して歩いていたら、あけびの可憐な花に出会った。ジロジロ見ていたら、通りかかった地元の人に、そんなによかったら持っていけ、と言われたのに違いない。土

  • 風の盆男踊りの案山子(かかし)起ち      大高霧海

    盆踊りの中でも、胡弓の調べにのせての踊りはたおやめぶりで哀愁をそそるところから、風の盆は全国的に知られるところとなった。場所は越中富山の八尾市。その地に筆者は未だ立ったことがないので、詳細は書けないが、想像以上の風景がひろがることは間違いないであろう。町

  • 支流より濁り押し寄せ草いきれ   上瀧章子

    結社誌「対岸」2019年10月号より。この作者については、一切不明ながら、この句の他にも、吹き渡る風青青と稲は穂に本塁打打つて涼しくハイタッチ など、力の漲った作が並ぶ。好感を持って読ませていただいた。支流より押し寄せてくる流れは激しさを感じさせる。その押し寄

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