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生々しくも美しい感情を描いた傑作 マシュー・ボーン『ロミオとジュリエット』
TAG:#評・感想 埋め込み元:ホリプロステージ シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』はモンタギュー家とキャピュレット家の対立を描いた以上に、愛と家の対立を描いた作品です。マシュー・ボーンは後者の対立を若
2024/04/15 07:42
配信は4月10日まで セウン・パク&ポール・マルク『ドン・キホーテ』(パリ・オペラ座バレエ団)
TAG:#評・感想 埋め込み元:パリ・オペラ座バレエ団現在、パリ・オペラ座バレエ団の配信プラットフォームで、セウン・パク&ポール・マルク主演『ドン・キホーテ』が配信されています。このサイトには4月10日まで視聴可能とありま
2024/04/09 21:12
湧き出る感情に忠実であればその舞台は決して嘘にはならない ナタリア・オシポワア&リース・クラーク『マノン』(ロイヤル・シネマ)
TAG:#評・感想 埋め込み元:ロイヤルシネマ 見る前から、ナタリア・オシポワのマノンは恐らく私好みではないだろうと予想していましたから、ほっそりとした美しさに欠けるマノンの登場にさほどがっかりも驚きもしませ
2024/04/07 11:55
水銀でできた鏡のように硬質な水面 坂本龍一×高谷史郎『TIME』
TAG:#評・感想 埋め込み元:SPICE『TIME』には三つの文学作品の引用があり、夏目漱石の『夢十夜』の第一夜はそのうちの一つです。このテクストが朗読されたとき、これまで何度もこの小説を読みながらも、さほど気にかけていなかった
2024/03/31 22:11
ヴァージニア・ウルフがつけた結末をダンサーの身体は覆せたのか ノエ・スーリエ『The Waves』
TAG:#表・感想 埋め込み元:ステージ・ナタリータイトル通り、身体の動きと音楽が、押し寄せては消え去っていく波を彷彿とさせる作品です。必ずではないけれども、ダンサーたちは動きを展開させながら、上手から下手へと緩やかに流れていき、
2024/03/30 23:36
マルグリットとマノン―社会に翻弄された人間の限りなき共感 ウィーン国立バレエ団『椿姫』
TAG:#評・感想 埋め込み元:Online Merkerすでに配信終了してしまったのですが、ウィーン国立バレエ団によるジョン・ノイマイヤーの『椿姫』を鑑賞しました。ウィーン国立バレエ団にとってこの作品は初演となります。
2024/03/28 21:23
ノエ・スーリエ『The Waves』を深く知るために 「トーク:振付家ノエ・スーリエを迎えて」
TAG:#評・感想、バレエ入門・見方/講演会・レクチャー 埋め込み元:エキサイト・ニュース 今週末にさいたま芸術劇場とロームシアター京都で『The Waves』の公演が予定されている振付家のノエ・スーリエのト
2024/03/27 17:21
ダンサー・上野水香の矜持 『上野水香 オン・ステージ』
TAG:#評・感想 埋め込み元:NBSこれまでの公演でも上野水香にはその高い芸術性に唸らせられることが多かったのですが、今回の公演も期待にたがわず、彼女の表現性の幅を見せつけられた思いがしました。 媚びることなく、生きた
2024/03/21 17:14
デヴィッド・ビントレーの豊かな世界 スターダンサーズ・バレエ団『オール・ビントレー』(Flowers of the Forest/The Dance House/雪女)
TAG:#評・感想 埋め込み元:スターダンサーズ・バレエ団デヴィッド・ビントレーの世界の豊かさを感じさせるプログラムだったと思います。伝統的・地域的記号を強く打ち出した『Flowers of the Forest』から、具体的なテ
2024/03/17 21:12
元ボリショイ・バレエ団の二人だからこそ描けた『ジゼル』 オリガ・スミルノワ&ヤコポ・ティッシ主演・オランダ国立バレエ団
TAG:#評・感想 埋め込み元:Bunkamura以前、ボリショイ・シネマの上映を行っていたPathe Liveが、ボリショイ・バレエ団から移籍したオリガ・スミルノワとヤコポ・ティッシを主演としたオランダ国立バレエ団の『ジゼル』を
2024/03/12 20:39
エンマを服毒自殺へと追い込んだ不幸のループ クリスチャン・シュプック振付『ボヴァリー』(ベルリン国立バレエ団)
TAG:#評・感想 埋め込み元:ベルリン国立バレエ団 NHKオンデマンド:https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2024134602SA000/ ベルリン国立バレエ団
2024/03/03 21:48
小さく美しく愛おしい宇宙 Co.山田うん『ノクターン』
TAG:#評・感想 埋め込み元:まつもと市民芸術館Co.山田うん『ノクターン』配信(〜2024/3/1(金)23:59):https://eplus.jp/sf/detail/4051920001-P0030001P
2024/02/25 22:38
霧の彫刻と身体とカメラが生み出す無意識の領域 ダミアン・ジャレ×名和晃平『Mist』
TAG:#評・感想 埋め込み元:ダミアン・ジャレのサイト高崎芸術劇場で開催された、ODSシアター「名門ダンスカンパニー『NDT』の魅力」に参加してきました。このイベントは6月〜7月に行われるNDT来日公演にちなんだもの。前半に、ダ
2024/02/24 22:17
甘く豊かでゴージャスな金平糖の精 ロイヤルシネマ『くるみ割り人形』(アナ=ローズ・オサリバン&マルセリーノ・サンベ)
TAG:#評・感想 埋め込み元:ロイヤルシネマ ロイヤル・バレエ団のピーター・ライト版の『くるみ割り人形』はロイヤルシネマのおかげで幾キャストもの舞台を見ているのですが、これだけ多くのダンサーで見ているのなら
2024/02/22 16:21
人間的な真実を生きたデ・グリュー マルク・モロー&リュドミラ・パリエロ『マノン』(パリ・オペラ座バレエ団)
TAG:#評・感想 埋め込み元:パリ・オペラ座バレエ団マルク・モローのデ・グリューは、今回来日の3キャストの中で最も人間を生きていたと思います。 モローはどこにでもいる誠実な良い人です。マチュー・ガニオのデ・グリューもも
2024/02/19 00:16
追いかけ続けたデ・グリューがマノンに追いついたのは息絶えたそのときだった ミリアム・ウルド=ブラーム&マチュー・ガニオ『マノン』(パリ・オペラ座バレエ団)
TAG:#評・感想 埋め込み元:パリ・オペラ座バレエ団ミリアム・ウルド=ブラームのマノンは美少女であるということに尽きます。寝室のパ・ド・ドゥではあまりの美少女だけが持ちうる妖艶さを動きの端々に滲ませ、またその美しさのままにじっと
2024/02/17 21:18
愛人となることを自ら選択したマノン ドロテ・ジルベール&ユーゴ・マルシャン『マノン』(パリ・オペラ座バレエ団)
TAG:#評・感想 埋め込み元:パリ・オペラ座バレエ団パリ・オペラ座バレエ団の『マノン』は、ロイヤル・バレエ団のように踊りの隙間の全てをぎっしりと演技で埋め尽くすといった風ではありませんが、一見、薄味に見える演技をよく見てみると、
2024/02/17 11:57
ジークフリートの強い願望と腕をすり抜けるオデット ジェレミー=ルー・ケール&セウン・パク『白鳥の湖』(パリ・オペラ座バレエ団)
TAG:#評・感想 埋め込み元:penパリ・オペラ座バレエ団来日公演の『白鳥の湖』最終日は、プルミエ・ダンスールのジェレミー=ルー・ケールがジークフリート王子でした。彼は以前、ダンスマガジンにジェラール・マノニが寄稿した「パリ・オ
2024/02/12 09:54
ヴァランティーヌ・コラサントが見せた愛の極致 ギヨーム・ディオップ&ヴァランティーヌ・コラサント『白鳥の湖』(パリ・オペラ座バレエ団)
TAG:#評・感想 埋め込み元:パリ・オペラ座バレエ団私がパリ・オペラ座バレエ団のオデット/オディールに求めていた全てがヴァランティーヌ・コラサントにはありました。 コラサントはエネルギッシュなイメージがあったのでオデッ
2024/02/10 22:13
ヴォルフガングに圧迫されながら頼らずにはいられないジークフリート ポール・マルク&セウン・パク『白鳥の湖』(パリ・オペラ座バレエ団)
TAG:#評・感想 埋め込み元:パリ・オペラ座バレエ団完璧なテクニックというものは、まっさらなカンバスに似ています。一分の隙もないポール・マルクのテクニックは癖や色のついていない端正さへと結びつきました。マルクのジークフリートは始
2024/02/10 10:18
傷つきやすく壊れやすい者同士の物語 ジェルマン・ルーヴェ&オニール八菜『白鳥の湖』(パリ・オペラ座バレエ団)
TAG:#評・感想 埋め込み元:Danses avec la plumeルドルフ・ヌレエフ版の『白鳥の湖』は、見る人それぞれに解釈が委ねられており、数多くの『白鳥の湖』の中でもひときわ解釈の幅が大きな作品ですが、ジークフリートの深
2024/02/09 12:51
永久メイ、金子扶生―絶品のグラン・パ・ド・ドゥ NHKバレエの饗宴2024
TAG:#評・感想 埋め込み元:NHKバレエの饗宴今年のNHKバレエの饗宴はどの作品も完成度が高く、それぞれのバレエ団やダンサーたちの個性の違いを楽しめる機会となりました。 藍と遊びに溢れた洒脱な作品東京シティ・バレエ団
2024/01/28 07:25
マヤラ・マグリ―愛し愛されることを謳歌するキトリ ロイヤルシネマ『ドン・キホーテ』(マヤラ・マグリ&マシュー・ボール)
TAG:#評・感想 埋め込み元:ロイヤルシネマかねてから表明している通り、カルロス・アコスタ版『ドン・キホーテ』は、流れるようなテンポいう『ドン・キホーテ』最大の魅力を死滅させたバージョンだと思っています。 長野由紀氏の
2024/01/27 06:43
人間は未知に際してどのように行動するのか ディミトリス・パパイオアヌー『INK』
TAG:#評・感想 埋め込み元:ロームシアター京都この作品が観客に投げかけたのは、人間は未知に際してどのように行動するのかという問いでした。 上手に置かれたスプリンクラーから大量の水が放出され、舞台上は水浸しとなっていま
2024/01/21 22:04
秘密結社が秘密でなくなるとき全ての人間が神となる 笠井叡『魔笛』
TAG:#評・感想 埋め込み元:ステージナタリー原始性を失わないながらも、それを独特に洗練された美学へと昇華した舞台には心底魅せられてしまいました。 赤い和傘に下駄、黒のスーツという出で立ちで、客席後ろから登場する5人の
2024/01/08 22:55
壮絶なほどに一途で強い恋 ウクライナ国立バレエ団『ジゼル』(イローナ・クラフチェンコ&オレクサンドル・オメリチェンコ)
TAG:#評・感想 今回、ウクライナ国立バレエ団が上演したヴィクトル・ヤレメンコ版『ジゼル』は、昨年に日本から寄せられた義援金を使用して新制作され、この来日公演が初演となりました。 新バージョンの特徴の一つが、マイムを少
2024/01/06 21:56
ファルフ・ルジマトフ―型破りの激しさ 『信長―SAMURAI―』(日本舞踊の可能性 Vol.5)
TAG:#評・感想 埋め込み元:バレエチャンネル「舞台に立っているだけで強烈な印象を残す」というダンサーは数こそ多くないといえど、幾人か思い浮かべることはできますが、それでもファルフ・ルジマトフほどのダンサーはなかなかいません。&
2024/01/04 17:21
三人のダンサーの造形美が形作る人間の複雑精緻なありよう 「第66回NHKニューイヤーオペラコンサート」(大石裕香振付/アルヴォ・ペルト「鏡の中の鏡」)
TAG:#評・感想 埋め込み元:NHK明けましておめでとうございます。当ブログでは毎年、1月1日のニューイヤーコンサートから記事を出し始めるのですが、今年は地震により、金沢(の中でも津波の危険区域)に帰省した私は人生初めての避難を
2024/01/03 23:04
【2023年感動した舞台5選】長引く戦争、ポストコロナにおけるバレエ、夏のガララッシュで気づいたこと
TAG:#評・感想 埋め込み元:NBS二つの戦争とバレエ・ダンス公演ロシアによるウクライナ侵攻が始まって2年が経ちました。今年、ウクライナ国立バレエ団は2回来日しましたが、逆境の中にありながら、2回の公演ともに確実に前進する姿を見
2023/12/31 16:10
あたたかい心は現実にも存在する ウクライナ国立バレエ団『雪の女王』(イローナ・クラフチェンコ&ニキータ・スハルコフ)
TAG:#評・感想 埋め込み元:公式バレエ『雪の女王』は、アンデルセンの童話を原作に、当時の芸術監督であったアニコ・レフヴィアシヴィリが振り付けた作品で、2016年に初演されました。 ストーリーは原作を尊重したものとなっ
2023/12/27 20:43
身体と空間の同化と、その先にある飛翔の自由 ナセラ・ベラザ『L’Envol』
TAG:#評・感想 埋め込み元:横浜にぎわい座「ヨコハマダンスコレクション 2023」のうち、横浜にぎわい座 のげシャーレにて、ナセラ・ベラザ『L’Envol』を鑑賞しました。「L’Envol」は「飛翔」を
2023/12/17 21:03
それぞれに異なる4作品を通して文明と起源を見つめる パリ・オペラ座バレエ団『イリ・キリアンの夕べ』
TAG:#評・感想 埋め込み元:パリ・オペラ座バレエ団 パリ・オペラ座バレエ団のVODで12月23日まで『イリ・キリアンの夕べ』が配信されています。イリ・キリアンのそれぞれに異なる4つの作品を通して、一貫して
2023/12/16 10:20
限りなく繊細で優美で格式高い舞台 牧阿佐美バレエ団『眠れる森の美女』(マリアネラ・ヌニェス&ワディム・ムンタギロフ)
TAG:#評・感想 埋め込み元:公式牧阿佐美バレエ団が総力を挙げて、限りなく繊細に、優美に、格式高く作り上げた舞台でした。 この世界観は、主役が登場する前のプロローグですでに決定づけられています。オーロラ姫に美徳を贈る7
2023/12/02 20:44
日本の推し文化に訴えるマーケティング 谷桃子バレエ団×東京タワー『TMB DANCERS SHOW CASE Vol.1』
TAG:#評・感想 埋め込み元:公式谷桃子バレエ団の『TMB DANCERS SHOW CASE Vol.1』を覗きに行きました。谷桃子バレエ団は最近、尖ったYouTube動画を発信していて、この公演に関しても会場の下見から、作品
2023/11/27 20:35
「見えないものの存在」との対峙 鈴木竜パフォーマンス×「大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ」展
TAG:#評・感想 「ざわめきとは虚空の存在なのだ」というような言葉が《Rustle of Existence》という映像作品にありましたが、私が大巻伸嗣展で気づかされたのは、一見すると無に見えるところにある存在の手触りでした。&
2023/11/26 23:15
若手ダンサーたちの感性と身体性が光った『ドゥエンデ』 『DANCE to the Future: Young NBJ GALA』
TAG:#評・感想 埋め込み元:公式今シーズンの『DANCE to the Future』は、バレエ団のダンサーによる振付作品を上演していたこれまでとは趣向を変えて、若手ダンサーにスポットライトを当てたものとなりました。第一部は若
2023/11/25 21:57
舞台に存在していること、それだけで美となる舞台 「バレエの美神 2023」Aプロ/Bプロ
TAG:#評・感想 埋め込み元:公式舞台に存在していること、ただそれだけで美となるダンサーたちが集結したガラでした。 動きの美しさがそのまま美しく瑞々しい愛にその筆頭が永久メイとフィリップ・スチョーピンです。A・Bプロで
2023/11/23 20:46
村上春樹のメタファーを身体的な感覚で表現した舞台 インバル・ピント/アミール・クリガー演出『ねじまき鳥クロニクル』
TAG:#評・感想 埋め込み元:公式インバル・ピント/アミール・クリガー演出『ねじまき鳥クロニクル』は、村上春樹特有のイメージと象徴の堆積で語られる原作を、身体感覚に訴える表現によって舞台に移し替えた演劇です。 今、「イ
2023/11/12 19:51
死という通過儀礼を経て永遠の美徳を獲得する 東京バレエ団新制作『眠れる森の美女』(秋元康臣&沖香菜子)
TAG:#評・感想 埋め込み元:NBS東京バレエ団が新制作した『眠れる森の美女』は、生と死を意識した演出でした。 クレジットを見ると、「演出」には斎藤友佳理の名前があり、「ステージング・アンド・プロダクション・コンセプト
2023/11/11 19:50
暗く塗りこめる雨を見つめる 勅使川原三郎振付『素晴らしい日曜日』
TAG:#評・感想 埋め込み元:KARAS激しい雨音が響く中、勅使川原三郎、佐東利穂子、ハビエル・アラ・サウコの3人がそれぞれに空を見上げて立っています。容赦なく顔に当たる雨粒に思わず目を細め、肩をこわばらせ、時には下方を向きなが
2023/11/11 08:05
サーカスの道具に誠実に向き合って見出した人生の真実 ラファエル・ポワテル演出『フィアース5』
TAG:#評・感想 埋め込み元:世田谷パブリックシアターラファエル・ポワテル演出の現代サーカス作品、『フィアース5』を世田谷パブリックシアターで鑑賞しました。この作品は世田谷パブリックシアターの現代サーカス交流プロジェクトによって
2023/10/28 20:25
三者三様の身体が浮き彫りにする三拍子の魅力 勅使川原三郎/佐東利穂子/ハビエル・アラ・サウコ『ワルツ』
TAG:#評・感想 埋め込み元:公式個々の身体から練り出される質感の目眩く変容に、これほど心震えた体験は久しぶりでした。 今回の『ワルツ』は、愛知県芸術劇場で初演されたものをKARAS APPARATUS版として改訂上演
2023/10/24 16:07
2年の時を経て完結へ 金森穣振付・東京バレエ団『かぐや姫』(柄本弾・秋山瑛)
TAG:#評・感想 埋め込み元:公式約2年の時を経て、東京バレエ団が金森穣に制作を委嘱した『かぐや姫』全幕が完成しました。正直に一言で感想をまとめてしまうと、べらぼうに酷い作品ではないけれども、拍手喝采したくなるほどの名作でもなか
2023/10/22 20:44
孤独に感じがちな不眠を連帯の優しさで包み込んだ素敵な作品 『パフォーミングアーツ・セレクション 2023 in Tokyo』(島地保武・環ROY/柿崎麻莉子・栗朱音)
TAG:#評・感想 埋め込み元:東京芸術祭ついこの間まで夏用の布団をお腹に乗っけて寝ていたのに、10月入った途端に名実ともに秋となってしまいました。10月下旬にコロナワクチンと遅い夏休みの帰省の予定を入れてしまった私にとっては、芸
2023/10/22 09:16
バランシンから現代へ NHKオンデマンド『ニューヨーク・シティ・バレエ in マドリード』(セレナーデ/スクエア・ダンス/The Times Are Racing)
TAG:#評・感想 埋め込み元:NYCBNHKオンデマンドにて『ニューヨーク・シティ・バレエ in マドリード』が配信されています。内容はジョージ・バランシンの『セレナーデ』、『スクエア・ダンス』に加え、ジャスティン・ペック振付『
2023/10/19 19:31
あの話題のタマラ・ロホ版『ライモンダ』も! 『横浜バレエフェスティバル2023』配信
TAG:#評・感想 埋め込み元:公式横浜バレエフェスティバルの配信が1月9日まで配信されています。無料会員登録を行えば1,500円です。 横浜バレエフェスティバルは例年、前半が生徒の方々の踊り、後半がプロダンサーの踊りで
2023/10/15 21:22
辻褄合わせて、詩失う 熊川哲也新演出『眠れる森の美女』(日?世菜&山本雅也・K-BALLET TOKYO)
TAG:#評・感想 埋め込み元:公式「バレエにおいては100年の歳月自体に何ら物語はない」とプログラムに書いてあるのを客席で読んで目をひん剥きましたよ。100年の眠りに大きな意味を持たせてきたロイヤル・バレエ団でプリンシパルを務め
2023/10/08 21:08
慈愛と光―「奇跡」の演出を生んだ土壌 粟國淳演出・沼尻竜典指揮『修道女アンジェリカ/子どもと魔法』
TAG:#評・感想 埋め込み元:シアターテイメントNEWSオペラ『修道女アンジェリカ/子どもと魔法』の初日を鑑賞しました。この舞台についての私の大枠の理解はゲネプロ見学会の感想の通りで、大きな印象はゲネプロと初日公演で変わりません
2023/10/01 19:52
正義とは何なのか―第一次世界大戦を経験した二人の作曲家 舞台稽古見学会&オペラトーク『修道女アンジェリカ/子どもと魔法』
TAG:#評・感想 埋め込み元:シアターテイメントNEWS10月1日から粟國淳演出・沼尻竜典指揮のオペラ『修道女アンジェリカ/子どもと魔法』が新国立劇場にて上演されます。この舞台の稽古見学会の無料招待に抽選で当たったので、一足先に
2023/09/29 21:15
パリ・オペラ座とは異なる素直で穏やかな王子 ヌレエフ版『白鳥の湖』(ミラノ・スカラ座バレエ団)
TAG:#評・感想 埋め込み元:ミラノ・スカラ座バレエ団先日はウィーン国立バレエ団のルドルフ・ヌレエフ演出の古典の配信がありましたが、本日からミラノ・スカラ座バレエ団によるヌレエフ版『白鳥の湖』が配信されています。パリ・オペラ座バ
2023/09/28 21:23
マチュー・ガニオ―第一級の美が生み出した理念としての火の鳥 パリ・オペラ座バレエ団『ベジャール・プログラム』(火の鳥/さすらう若者の歌/ボレロ)
TAG:#評・感想 埋め込み元:パリ・オペラ座バレエ団NHKプレミアムシアターでパリ・オペラ座バレエ団『ベジャール・プログラム』が配信されています。中でもマチュー・ガニオの『火の鳥』はガニオにしかできない素晴らしい解釈です。彼の美
2023/09/20 20:36
ウィーン国立バレエ団の衣装だったから気づいたヌレエフの振付の秘密 ウィーン国立バレエ団『ドン・キホーテ』
TAG:#評・感想 埋め込み元:ウィーン国立バレエ団ウィーン国立バレエ団からルドルフ・ヌレエフ版『ドン・キホーテ』が配信されました。パリ・オペラ座バレエ団で採用されているバージョンですが、同じバージョンにもかかわらず、舞台から伝わ
2023/09/19 20:48
ダンスを通して描き出した再生の物語 マリオン・バルボー主演『ダンサー・イン・パリ』(セドリック・クラピッシュ監督)
TAG:#評・感想 埋め込み元:Bunkamura ル・シネマセドリック・クラピッシュ監督の映画『ダンサー・イン・パリ』は、パリ・オペラ座バレエ団の期待の新星・エリーズが大怪我を経て、コンテンポラリー・ダンスの世界で再生する物語を
2023/09/16 21:03
大人が考えた「子どもらしい」台詞の数々 ダンス劇『マリーの夢』
TAG:#評・感想 埋め込み元:神奈川県民ホール8月19日に神奈川県民ホールでダンス劇『マリーの夢』を鑑賞しました。これは岩波少年文庫から出ている『クルミわりとネズミの王さま』を元に、熊谷拓明が作・演出・振付を担当、中村蓉が演出補
2023/09/02 19:14
グラン・パ・ド・ドゥのコーダを変えたヤツ出てこいと叫んで数年。祝・過去の振付の復活! ヤスミン・ナグディ&マシュー・ボール『眠れる森の美女』(ロイヤルシネマ)
TAG:#評・感想 埋め込み元:ロイヤルシネマこの8月下旬はマシュー・ボーン版とロイヤルシネマが同時に『眠れる森の美女』を上映し、10月から12月かけてはKバレエ、東京バレエ団、牧阿佐美バレエ団で『眠れる森の美女』を上演するという
2023/08/26 21:14
愛することの充足を本能的に知っている少年と少女 マシュー・ボーン版『眠れる森の美女』
TAG:#評・感想 埋め込み元:公式現在、恵比寿ガーデンシネマほかでマシュー・ボーン版『眠れる森の美女』が上映されています。それに合わせて2024年4月のニューアドベンチャーズの来日公演、『ロミオとジュリエット』の情報解禁もあり、
2023/08/25 20:53
オニール八菜―エトワール任命の作品としてふさわしい女王の風格 『バレエ・インペリアル/フー・ケアーズ?』(パリ・オペラ座バレエ団)
TAG:#評・感想 埋め込み元:NBSWOWOWでパリ・オペラ座バレエ団によるジョージ・バランシンの『バレエ・インペリアル』と『フー・ケアーズ?』の配信が行われています。前者はオニール八菜とマルク・モローのエトワール任命のときの作
2023/08/20 08:56
『シェヘラザード』の常識を覆した菅井円加による野生の官能性 GGGプロジェクト『ガチョーク賛歌』
TAG:#評・感想 埋め込み元:横須賀芸術劇場GGGプロジェクトの公演は、一旦は横須賀まで見に行く予定を立てていたものの、通常なら「有給は労働者の権利!私の代わりなんぞ会社には山ほどいる!」という根性で有給をガシガシ取りまくる私で
2023/08/18 21:02
アメリカバレエの旋風が客席を席巻! 『The Artists―バレエの輝き』(The Classics / The Future)
TAG:#評・感想 埋め込み元:バレエチャンネル『The Artists—バレエの輝き』は、近年来日公演を行っていないABTとNYCBのダンサーを紹介したいという思いから、小林ひかるがガラのメンバーとして呼んでくれたとのことだそう
2023/08/13 15:43
芸術性のありかをクラスレッスンに見る 『The Artist―バレエの輝き』(The Routine / The Masters)
TAG:#評・感想 埋め込み元:バレエチャンネル『The Artists—バレエの輝き』は、小林ひかるプロデュースの公演で、ロイヤル・バレエ団のダンサーに加え、近年ほとんど来日することのなかったニューヨーク・シティ・バレエ団とアメ
2023/08/13 15:38
ランボーの詩に重ね合わせた勅使川原三郎の自伝的作品 『ランボー詩集―「地獄の季節」から「イリュミナシオン」へ』(アレクサンドル・リアブコ、ハビエル・アラ・サウコ)
TAG:#評・感想 埋め込み元:東京芸術劇場 アルチュール・ランボーの詩人としての活動は15歳から20歳のわずか5年に過ぎません。神童として学校で優秀な成績を修めるも、普仏戦争の頃から家出をするようになり、そ
2023/08/12 11:16
ヴィクトール・カイシェタ、ジェシカ・シュアン・・・破格の値段でスターを見られる公演 『BRIGHT STEP 2023』
TAG:#評・感想 埋め込み元:公式新国立劇場中劇場にて行われていた『BRIGHT STEP 2023』に行ってきました。今年の『BRIGHT STEP』では初めて海外ダンサーを呼んだそうで、その中にはマリインスキー時代から注目度
2023/08/08 11:01
日本初演の作品が詰め込まれたプログラム 『バレエ・アステラス2023』
TAG:#評・感想 埋め込み元:PR TIMESバレエ・アステラスは、普段、カンパニー単位で来日することのないバレエ団に所属するダンサーが多く出演しています。それぞれのバレエ団でそれぞれに特色ある振付家の作品を上演しているとなると
2023/08/07 16:32
マッシモ・ムッル以外にプティの『枯葉』を踊ったただ一人のダンサー 草刈民代プロデュース『INFINITY – PREMIUM BALLET GALA 2023-』
TAG:#評・感想 埋め込み元:ローチケ草刈民代がプロデュースした、ローラン・プティ作品を中心にプログラムを組んだガラ、『INFINITY – PREMIUM BALLET GALA 2023-』が明日8月6日まで配信
2023/08/05 23:14
雨と光―二項対立の容易な転倒 鈴木竜×大巻伸嗣×evala 米沢唯主演『Rain』
TAG:#評・感想 埋め込み元:ステージナタリーサマセット・モームといえば稀代のストーリーテラーで、しかも『雨』は意表を突くラストが印象的な小説です。そのため舞台を見るまでは、この短編小説がどのようにコンテンポラリー・ダンスになる
2023/08/05 18:16
ニキータ・スハルコフの表現性とイローナ・クラフチェンコの成長 ウクライナ国立バレエ団『Thanks Gala 2023』
TAG:#評・感想 埋め込み元:光藍社ウクライナ侵攻が始まってから光藍社はウクライナ国立劇場の支援を目的に義援金を募っていましたが、ウクライナ国立バレエ団は、その義援金の一部を使い、ハンス・ファン・マネン、ジョン・ノイマイヤー、エ
2023/08/05 10:35
パリ・オペラ座のダンサーが踊るケネス・マクミラン 『ル・グラン・ガラ2023』Bプロ
TAG:#評・感想 埋め込み元:公式 ル・グラン・ガラのBプロのプログラムは、11作品中、4作品がケネス・マクミラン作品で、そのほかジョン・クランコとジョン・ノイマイヤーが1作品ずつを占める構成となりました。
2023/08/04 13:24
国際色豊かな若手とフランス・バレエの真髄 『ル・グラン・ガラ2023』Aプロ
TAG:#評・感想 埋め込み元:ル・グラン・ガラNBSが『オペラ座ガラ—ヌレエフに捧ぐ—』を終えた翌日から、TBS主催の『ル・グラン・ガラ2023』が始まりました。 この二つのガラは色々な意味でとかく対照的。まずダンサー
2023/08/01 13:24
テクノロジーと身体を融合させた作品 ラルンベ・ダンサ『エアー〜不思議な空の旅〜』
TAG:#評・感想 埋め込み元:世田谷パブリックシアター世田谷パブリックシアターが子ども向けの企画としてシアタートラムで招聘上演したラルンベ・ダンサの『エアー〜不思議な空の旅〜』に行ってきました。私は子ども向け公演に感動することが
2023/07/30 16:02
文句のつけどころのない完璧なガラ 『オペラ座ガラ―ヌレエフに捧ぐ―』Bプロ
TAG:#評・感想 埋め込み元:NBS全ての作品に対して拍手喝采を送りたいガラというのはなかなかお目にかからないものですが、今回のBプロはまさにそういうガラでした。 正直、今日の公演にここまで興奮したのが驚きです。そもそ
2023/07/29 20:00
マチアス・エイマン―完璧なテクニックの先にある精神性 「オペラ座ガラ―ヌレエフに捧ぐ―」Aプロ
TAG:#評・感想 埋め込み元:NBSこのガラは、ルドルフ・ヌレエフ没後30周年を記念して、フロランス・クレールがディレクションした公演です。ガラのインスピレーションとなったのは、ヌレエフ自身が始め、最後にはシャルル・ジュドが率い
2023/07/28 12:32
表現すること、自分自身であること、生きること ムニア・メドゥール監督『裸足になって』
TAG:#評・感想 埋め込み元:公式サイトムニア・メドゥール監督『裸足になって』は、ダンスという芸術が持つ挫折と再起、身体を通した連帯と強い表現性を、不安定なアルジェリア社会で生きる女性たちの不屈の精神と重ね合わせました。&nbs
2023/07/23 21:42
身体に反映された「領域」のありよう Noism『領域』(金森穣/二見一幸)
TAG:#評・感想 埋め込み元:めぐろパーシモンホールNoismのゲスト振付家招聘公演は金森穣とゲスト振付家が共通のテーマを元に別の作品を振り付けるものとなっていますが、今回のテーマは「領域」でした。ゲスト振付家は二見一幸です。&
2023/07/15 21:54
底抜けの明るさと狂騒の時代の終焉 劇団四季『クレイジー・フォー・ユー』
TAG:#評・感想 埋め込み元:劇団四季先週、幼なじみが出演していた劇団四季のミュージカル『クレイジー・フォー・ユー』を見に行きました。一応、普段、ダンスについて書いているブログなので、今さらながらクレジットを確認したところ、振付
2023/07/15 13:06
社会の近代化が生み出した美のありかた 海野敏著『バレエの世界史』
TAG:#バレエ入門・見方/講演会・レクチャー 埋め込み元:中央公論新社今さらなご紹介ですが、中公新書から海野敏『バレエの世界史』が出版されました。バレエ史の書籍には複数人の著者が関わることが多い気がしますが、『バレエの世界史』は
2023/07/04 20:55
サラ・ラム―初々しさから鮮烈な愛、絶望のきわでの強さまで サラ・ラム&スティーヴン・マクレー『ロミオとジュリエット』(ロイヤル・バレエ団来日公演)
TAG:#評・感想 埋め込み元:NBS『ロミオとジュリエット』は若さの象徴のような作品です。ですから、今回の来日公演では若いダンサーの日程で行こうかとも思ったのですが、私の頭の中にあるジュリエット像を思い浮かべたとき、最もぴったり
2023/06/29 14:10
芙二三枝子、折田克子、アキコ・カンダの豊かな表現が鮮やかに蘇る 『ダンス・アーカイヴ2023』
TAG:#評・感想 埋め込み元:新国立劇場『ダンス・アーカイヴ』は、日本の創作舞踊のパイオニアたちの作品を復元上演する公演で、今回は2014年、2015年、2018年に続いて第四弾となりました。取り上げられたのは、高度経済成長期に
2023/06/25 21:18
若手日本人ダンサーの活躍とプリンシパルの至高の芸術 『ロイヤル・セレブレーション』
TAG:#評・感想 埋め込み元:NBSコロナ以降、ロイヤル・バレエ団としての初の来日公演は『ロイヤル・セレブレーション』というガラから始まりました。このガラは、ロイヤル・オペラ・ハウスのファン組織のためにコヴェント・ガーデンで上演
2023/06/25 12:06
夢を見続ける強さ マリアネラ・ヌニェス&ワディム・ムンタギロフ『シンデレラ』(フレデリック・アシュトン)
TAG:#評・感想 埋め込み元:ロイヤル・シネマロイヤル・バレエ団でのフレデリック・アシュトン版『シンデレラ』の上演は実に10年ぶりだそうです。アシュトンにとって初めての全幕バレエという記念すべき傑作の初演から数えて75周年にあた
2023/06/20 20:47
渇きを癒やすには駝鳥を切り崩さねばならない 平原慎太郎振付『漂幻する駝鳥』
TAG:#評・感想 「キルギス北部を探索した時のテントの中・・・・・・テントの中 星空のテントではなく ボロボロの厚いテント地の・・・・・・充足感 何かに縛られる 充足感・・・・・・」 たとえ粗末なテントの中
2023/06/11 10:18
内部から崩壊する腐敗した機構 クリスタル・パイト振付、KIDD PIVOT『リヴァイザー』
TAG:#評・感想 埋め込み元:神奈川県民ホールクリスタル・パイトが『リヴァイザー』で描いたのは、内部から崩壊していく機構のありようでした。 偽装を丁寧に剥がしていく—台詞と反復という手法『リヴァイザー』はゴーゴリの戯曲
2023/05/28 11:07
自己と他者の相互作用 インバル・ピント振付『リビングルーム』
TAG:#評・感想 埋め込み元:世田谷パブリックシアター柔らかい赤を基調とした壁紙に囲まれた舞台。壁紙には臙脂色で木々が描かれています。そして壁紙の模様に似た薄いワンピースを着た女性が、足の爪先を内と外に交互に動かしながら、壁に沿
2023/05/21 20:43
人生で見た『ジゼル』の中でも3本の指に入る舞台 秋山瑛・秋元康臣主演『ジゼル』(東京バレエ団)
TAG:#評・感想 埋め込み元:NBS これまでに見た『ジゼル』の中でも間違いなく三本の指に入る舞台でした。 そもそも今回の東京バレエ団の『ジゼル』のチケットを購入しようと思いついたきっかけは、「上
2023/05/20 14:07
田中泯 東欧音楽との出会い 風と緑の楽都音楽祭2023
TAG:#評・感想 埋め込み元:金沢旅物語いしかわ・金沢「風と緑の楽都音楽祭2023」のうち、5月3日に石川県立音楽堂の邦楽ホールで開催された「田中泯 東欧音楽との出会い」に行ってきました。 「風と緑の楽都音楽祭2023
2023/05/04 12:14
バレエファンの私がバレエマニアの描いた絵本を読む エドワード・ゴーリー『金箔のコウモリ』
TAG:#評・感想 河出書房新社現在、松濤美術館にて『エドワード・ゴーリーを巡る旅』展が開催されています。私はエドワード・ゴーリーの絵本をほとんど読んだことがなかったのですが、展覧会でゴーリーの魅力に取り憑かれ、ゴールデンウィーク
2023/05/01 23:22
恋など所詮、短い夏の夜の夢のようなもの 新国立劇場バレエ団『シェイクスピア・ダブルビル』
TAG:#評・感想 埋め込み元:PR Times新国立劇場バレエ団『シェイクスピア・ダブルビル』は、振付にウィル・タケットを迎えて新制作した『マクベス』と、フレデリック・アシュトンの傑作で今回が真国立劇場バレエ団にとっての初演とな
2023/04/29 22:12
ダンサーの深みある表現性が光った公演 『かぐや姫第二幕/スプリング・アンド・フォール/イン・ザ・ナイト』(東京バレエ団)
TAG:#評・感想 埋め込み元:NBS東京バレエ団『かぐや姫』第二幕の初日を鑑賞しました。『かぐや姫』は東京バレエ団が金森穣に委嘱した3幕構成のグランド・バレエ。お互いに多忙なためか、期間を分けて制作し、都度仕上がった幕を上演する
2023/04/29 12:27
バレエ伴奏者はいかにして高度な専門性を有する職業となったのか 永井玉藻『バレエ伴奏者の歴史』
TAG:#バレエ入門・見方/講演会・レクチャー 埋め込み元:音楽之友社随分前に出版された書籍ですが、永井玉藻『バレエ伴奏者の歴史』を読みました。この本において「バレエ伴奏者」というのは、クラスレッスンやリハーサルで音楽を奏でる人の
2023/04/23 20:07
一連の動きのヴァリアントによって思索した身体と魂の結びつき クリスタル・パイト振付 パリ・オペラ座バレエ団『Body and Soul』(NHKオンデマンド)
TAG:#評・感想 埋め込み元:パリ・オペラ座バレエ団『Body and Soul』の見事さは、作品冒頭に掲げられた一連の動きのヴァリアントの反復だけで作品を練り上げたところにあります。反復だけにもかかわらず・・・というよりも反復
2023/04/01 18:30
イメジャリー織りなす舞台―抑圧、犠牲、情熱 ロイヤルシネマ『赤い薔薇ソースの伝説』(クリストファー・ウィールドン振付)
TAG:#評・感想 埋め込み元:ロイヤルシネマクリストファー・ウィールドンの新作『赤い薔薇ソースの伝説』は色々な意味で新しい作品だったと思います。 そもそも「開演前にあらかじめストーリーを読んでほしい」と振付家に望まれて
2023/03/26 20:05
生起し、崩壊し、再び動き出す自律的な世界 Co.山田うん『In C』配信
TAG:#評・感想 埋め込み元:KAAT波が気の遠くなるような時間をかけて岩を運び、また気の遠くなるような時間をかけて波が引いていくかのような冒頭です。 ダンサー一人ひとりが半ば眠ったような表情で、岩にも似た塊を抱え、そ
2023/03/21 20:48
マリー・ローランサンとバレエ『牝鹿』 「マリー・ローランサンとモード」展(Bunkamuraザ・ミュージアム)
TAG:#評・感想 《わたしの肖像》1924年Bunkamuraザ・ミュージアムで開催されている『マリー・ローランサンとモード』展では、ローランサンが衣装・美術を、ブロニスラワ・ニジンスカが振付を、フランシス・プーランクが音楽を手
2023/03/18 20:17
「True Love」の化けの皮を剥がすと・・・ シネマ/マシュー・ボーンの『くるみ割り人形』
TAG:#評・感想 埋め込み元:Culture Villeマシュー・ボーン版『くるみ割り人形』は、裕福な家庭に育った少女という従来の設定を、劣悪な環境の孤児院で暮らす少女に読み替えたバージョンです。「舐める」、「噛む」というお菓子
2023/03/14 13:27
目に見えないけれども空気とともにたゆたう存在 勅使川原三郎振付『天使』
TAG:#評・感想 埋め込み元:KARAS生まれたての雛のような柔らかくフラジャイルな生き物。勅使川原三郎が描く「天使」は、軽くぶつかっただけでも大きく凹んでしまいそうな繊細な存在でした。 天使に相当する佐東利穂子はまる
2023/03/12 20:28
シルヴィアが初めて心に従ったとき 菅井円加&アレクサンドル・トルーシュ『シルヴィア』(ハンブルク・バレエ団)
TAG:#評・感想 埋め込み元:NBS二人の人間が出会い、愛する心が芽生え、愛という未知の感情を時間をかけて受け入れるも、受け入れたときには二人はすでにタイミングがすれ違っており、別れていく。ジョン・ノイマイヤーによる人間の細やか
2023/03/12 10:56
弓を捨て、恋を選ぶまでの葛藤 イダ・プレトリウス&ヤコポ・ベルーシ主演『シルヴィア』(ハンブルク・バレエ団)
TAG:#評・感想 埋め込み元:NBSジョン・ノイマイヤーの『シルヴィア』は、神話を題材にしたロマンティック・バレエを極めて現代的なテーマに生まれ変わらせた作品です。 『シルヴィア』の結末はハッピーエンドとも、悲恋とも受
2023/03/11 23:08
全くスタイルの異なる三作品を一度に完成度高く仕上げた技量 東京シティ・バレエ団『トリプル・ビル2023』(Allegro Brillante/Artifact?/L’heure bleue)
TAG:#評・感想 埋め込み元:東京シティ・バレエ団東京シティ・バレエ団「トリプル・ビル2023」はジョージ・バランシン、ウィリアム・フォーサイス、イリ・ブベニチェクの三作品で構成された公演でした。 フォーサイスは「ハー
2023/03/05 20:10
愛―現代最後の巨匠を導いてきた光の存在 ハンブルク・バレエ団『ジョン・ノイマイヤーの世界』Edition2023
TAG:#評・感想 埋め込み元:NBS『ジョン・ノイマイヤーの世界』は2016年の来日公演で初演され、観客総立ちの感動に包まれました。その次の来日公演もこの作品を上演し、今回の来日公演は連続三度目の上演となります。それにもかかわら
2023/03/04 21:00
公演予習にジョン・ノイマイヤー作品を見ていたら、テンションが爆上がりした件について?
TAG:#DVD・Blue-ray・VHS 埋め込み元:NBS 承前:公演予習にジョン・ノイマイヤー作品のDVDを見ていたら、テンションが爆上がりした件について� 「ハンブルク・バレエ団来日公演に向けて手持ちの
2023/03/01 21:12
TAG:#DVD・Blue-ray・VHS 埋め込み元:NBSハンブルク・バレエ団が今週末から来日公演を行うということで、最近疎遠となっていたジョン・ノイマイヤー作品を予習しておこうと、手持ちのハンブルク・バレエ団のDVDを見てお
2023/03/01 20:40
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