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ブログタイトル
ころみ堂defrag
ブログURL
https://koromidou.net/
ブログ紹介文
わちゃわちゃ系オリジナル創作小説やってます。基本は現代ラブコメ。 【アイドルHinataの恋愛事情】アラサー3人組アイドルが、今日も好き勝手に恋してます。
更新頻度(1年)

59回 / 365日(平均1.1回/週)

ブログ村参加:2019/08/08

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相沢ころみさんの新着記事

1件〜30件

  • 21 新大阪駅 上り

    新大阪の駅のホーム。ほんとなら昨日の夜には東京へ帰る予定だったのに、と。口に出して愚痴ろうかと思ったけど、独り言になっちゃうと気づいてやめた。朝早くから散歩に出掛けた諒くんは、結局すぐには戻ってこなくて。なんとか連絡がついたと思ったら、私だ

  • 20 タバコ屋『カツラギ商店』

     誰もいない朝の公園を歩きながら、一つ大きな深呼吸。 見上げれば桜の木の枝に、小鳥がとまっているのが見える。 昨日は例の一件をどうしようかと頭がいっぱいで、花見を楽しむ余裕もなかった。 せっかく妻と初めての花見だったのに、もったいないことを

  • 19 高橋家 2階

     僕が中学生のときに付き合っていたカノジョ、桂木とも子は、僕が中学一年のときに、この大阪に越してきた。 とも子は誰とも打ち解けようとはしなかった。 恵まれすぎた容姿と優秀すぎる頭脳は、周りと比べてあまりに異質だったから、なじめなかったのも無

  • 18 どこかの駐車場 3

     諒くんの足元に、一滴。また、一滴。 刃先をつたって滴り落ちる、鮮やかな赤。 ウソでしょ……? 赤い絵の具か、ケチャップか何か、上着のポケットにでも仕込んでたんでしょう? ……なんて思いたくても、目の前の緊迫感がそれを許さない。 地面に少し

  • 17 どこかの駐車場 2

     間に合わない。  絶望的だった。 妻に危害が及ばないようにと距離を取ったのが仇となった。 油断したつもりはなかった。けれど、『迷うな。一瞬でも揺らぐと全てを失うことになりかねんぞ――――』 母の言う通りだった。 こんなチンピラ連中、迷うこ

  • 16 どこかの駐車場 1

     これがドッキリじゃなかったら、いったいなんなのよ。 遠くで沈む夕陽に、広くて人気のない駐車場。 周りの木々や建物の陰から、撮影できないこともないわ。 意味もなくチンピラに絡まれるなんて、古典的なパターン。 ほら、状況を把握すればするほど、

  • 15 爆走車中

     生放送が終わるやいなや、関係者への挨拶もなんもかんもそこそこに、ボクと諒さんはスタジオを飛び出した。 状況を全く理解してない道坂さんを、まるで荷物でも扱うように車の後部座席に押し込んで、諒さんが運転席に、ボクは助手席へと滑り込む。 運のい

  • 14 KSテレビ スタジオ

     やりづらい。 ほんとに、この一言に尽きると思った。  関西ローカルの、情報バラエティー番組の生放送。 初めて出演させてもらう上に、見たこともない番組だし、完全にアウェーな状態。 自分の地元っていうならまだしも、旦那の地元なんて微妙な接点だ

  • 13 KSテレビ 楽屋 3

     道坂さんが、バタバタとボク(正確には『プラタナス』)の楽屋を出ていった後。 戻ってくる気配がないのを確認した諒さんは、半開きになってるドアを確実に閉めて、自分が差し入れとして持ってきたケーキの箱を開けた。「自宅にも送る手配はしたけどね」 

  • 12 KSテレビ 楽屋 2

     そろそろ仕事の準備を始めないと、というところで、ようやく諒くんがKSテレビに到着。 さっき街中で見かけた巨大な看板と同じ、お高そうなブランド衣装は、少しだけ着崩れている。 もしかしたら、走ってきたのかもしれない。 別に、諒くんが出演するん

  • 11 KSテレビ 楽屋 1

    「……出ないわねぇ」 道坂さんは軽くため息をついて、ケータイをテーブルに置いた。 KSテレビの収録スタジオや。 予定より少し早く着いたものだから、道坂さんのマネージャーもまだ来てへんってことで、道坂さんはボク(正確にはボクと相方の徳川でやら

  • 10 シティーホテル

     シティーホテルに入る。 偽名を使って取った部屋に足を踏み入れると、僕はまずカーテンを全て閉め切った。 とも子はとも子で、さっさとバスルームへ向かおうとする。 ああ、慣れてるんだなと内心で考えつつ、僕はとも子を引き留めた。「必要ない。あまり

  • 09 道頓堀 2

     辺りを警戒しながら、僕はビルの裏口から外に出た。 細い通路を、表通りへ向かって進む。 視界が悪い。何度もつまづきそうになる。 焦るな。落ち着け。言い聞かせる分だけ、余計に気持ちが急いてくる。『迷うな。一瞬でも揺らぐと全てを失うことになりか

  • 08 道頓堀 1

     二階席からバタバタと階段を駆け下り、マクデンバーガーのショップから飛び出して、仰天。 道頓堀の街は、『スーパーアイドルがやってきた』との情報を聞きつけた野次馬で埋め尽くされていた。 ……いや、それはちょっと、話を盛り過ぎやけど。 少なくと

  • 07 マクデンバーガー

     ――――ゾクゾクッ!「ん? 福山、どないしたん?」 いきなり身を震わせたボクに、相方の徳川が怪訝な表情を見せた。「いや……なんやろ。なんか急に背筋が凍ったっちゅうか、寒気が」「風邪か?」「分からん。疲れてんのかも」「憑かれてんのとちゃう?

  • 06 タバコ屋 『カツラギ商店』

     桜の公園から、諒くんの実家とは逆の方向へ歩くことわずか数分。 ちょっと壁に寄りかかろうものなら崩れてしまうんじゃないかと思わせる、オンボロの建物。 日に焼けて文字が薄くなった看板には、『カツラギ商店』の文字。 タバコ屋さんだ。 子どもの頃

  • 05 桜の名所

     諒くんの実家から、ほんの少しだけ歩いて。 コンビニの脇を通り過ぎたところで、信号を渡る。「やだ。『この近辺では有名』なんていうから、どんな桜の名所かと思ったじゃない」 私が不満を漏らすと、諒くんは笑って、「有名なんだよ、うちの町内とその周

  • 04 高橋家 2

     諒くんが私に会わせたかった『トモ』の正体は、元カノなんかじゃなかった。 もちろん、奈々子ちゃんに続いてもう一人、妹がいるんだというオチでもない。「このコがトモって言うんだ。昔、福山から譲ってもらったんだよ」 そう言って諒くんは、トモの背中

  • 03 高橋家 1

     ……大阪でやらなきゃいけないこと、あったわ。 諒くんは、『僕の奥さんとして』って言ったけど。 本来なら、奥さんになる前に済ませておかなきゃいけないことよね。 大阪(つまりは、諒くんの地元)に行くことが決まった時点で、気づくべきだったのよ。

  • 02 新大阪駅 ホーム~改札

    「……大阪?」 おそらく深夜一時過ぎ。 気配を感じて目を覚ますと、ベッドのすぐ脇で諒くんが呟いた。 リビングからの明りだけを頼りに、ベッドの横の壁に掛けてあるカレンダーを見てたみたい。 諒くんの濡れた髪から、しずくが肌を伝って落ちてく。「…

  • 第六章 小悪魔☆天使なお姫様 Epilogue

     夏真っ盛りの8月。 先月から始まったHinataのライブは、今のところ特に大きな問題もなく、全国各地をまわらせてもらってる。 今回は結構、ファンのみんなからもいつも以上に評判がいいんだよね。ちょっとしたサプライズで……おっと、これ以上はま

  • 18 ――大好き。

     盟にぃがあたしに差し出したのは、お好み焼きだった。 最近、東京にもお店を出してる、大阪で有名なお好み焼き専門店で買ってきたんだって。「昔のことを思い出したんだ」 盟にぃはお好み焼きの入った箱を開けながら言った。「奈々子が初めて東京に来たと

  • 17 局地的豪雨。

     外は突然の局地的豪雨。 ビルごと洗車機に突っ込んだのかってくらいの勢いで、窓ガラスに襲いかかる強い雨。 始めは遠慮がちにゴロゴロと鳴っていた雷も、もうかなり近くまで来てるのが分かる。 次に雷鳴が響き渡ったときが、オレの最期かもしんない。 

  • 16 他人には言いづらい悩み。

     7月になってしまった。 来週から始まる夏のライブに向けて、オレたちHinataは事務所の会議室を陣取って最後の調整中だ。 今回のライブはいつもより規模も小さいし、派手な演出も一切なくて……まぁ、そこらへんの詳しいことは、企画段階から中心に

  • 15 あの日の真相。

     話はもちろん、あたしの誕生日まで巻き戻しちゃうんだけど。 盟にぃがね、引っ越したばかりの盟にぃのお部屋で、あたしの誕生日をお祝いしてくれたでしょう? あたしの年齢の数と同じ、25個のキャンドルとか。 盟にぃが作ってくれた、あったかいコーン

  • 14 盟にぃ、何言ってんの?

    「どーなの、気分は?」 病院のベッドに沈むオレに、希さんが聞いた。 どうもこうもないよ、まったく。「最悪」「だろーね。コレ、ボクからお見舞い」 そう言って、希さんはショートケーキをガブッと一口。 オレが何も食えないっての、分かっててワザとや

  • 13 何を作ってるんでしょーか?

    「まずはぁ、ボウルにひき肉を入れまぁす。次は、たまご。……パン粉が大さじ2杯。ね、直にぃ、大さじってどれ?」「これじゃね?」「わ、ありがとー。じゃ、これで2杯……っと」 ……不安だ。非常に不安だ。 スタジオに設置されたキッチンで、奈々子がフ

  • 12 メイドさん、再び。

    「よし、中川。おまえはここに立て」 直くんに促されてオレは、スタジオの半分を覆い隠している巨大な白いカーテンの前に立った。「何だよ。このカーテンの向こうに何があるんだよ」「そんなに焦るな。ところで、最近おまえ、疲れてんだろ?」 勿体ぶった口

  • 11 ステキなカレシ。

    「こんなところでケンカしてたら迷惑だろう? 打ち合わせで使ってる人だっているんだよ」 柿元さんは必要以上にデカイ声で、オレたちを諭した。「君たち人気者なんだから、外での行動には気をつけなきゃ駄目だよ。まぁ、ネタを提供してくれるのは有り難いこ

  • 10 メイドさん、登場。

     また話は飛んで、6月。 通常の仕事を普段通りこなしてんのは、もちろんだけど。 秋からの新番組に備えて、(果たしてホントに必要なのか分からない)勉強も続けてる。 それに加えて、(希さんの思いつきでいきなり動き始めた)夏のライブに向けて、準備

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