オオトカゲに情けはあるのか
住所
出身
ハンドル名
平山タンバリンさん
ブログタイトル
オオトカゲに情けはあるのか
ブログURL
https://maxm.hatenablog.com/
ブログ紹介文
写真な文と文な写真
自由文
-
更新頻度(1年)

17回 / 17日(平均7.0回/週)

ブログ村参加:2019/08/07

平山タンバリンさんの人気ランキング

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平山タンバリンさんのブログ記事

  • 最終形の人間

    こんにちはウルカ。 芸術作品は、生まれ持ったものを他からの影響を受けないように自分自身から引っ張り出す作業。 他者にみせたり、評価されるつもりで吐き出してはならない。 作品は他者、さらに自分自身が、魅力的だと感じるものである必要はない。 鍛えるべくは自己を引っ張り出し、何かに変換する手法や思考、または無心。 非芸術作品は、生涯で仕入れた情報を組み合わせて、他者や自分自身が作品を魅力的だと感じる事を最優先として作りこむ作業。 自己の主張で盲目的になってはならない。 鍛えるべくは組み合わせる瞬発力とバランス、道具や制作技術、または野心。 少年はそう自由研究・工作ノートに書き留めると、花柄のグラスで…

  • イケダーヌ

    おはようウルカ。 ガラガラと室外機が不調をうったえている。 大抵、室外機の悲鳴は当の住人には届かず、隣人からの苦情として間接的に伝えられる。 僕はインターホンを押した。 応答はない。 室内には灯りがついており、歩き回る音も聞こえる。 控えめにドアをノックする。 夜分遅くにすみません、隣の佐々木です。 池田さん、いらっしゃいますか? もう一度インターホンを押してみる。 ガチャガチャとロックを外す音がして、乱雑にドアが開いた。 はい? 池田さんは40代前後の女性で、というか、おそらく本当は男性なのだが、表向きは女性ということにしているようなので、僕は僕のなかの素直な気持ちを麻痺させて、池田さんは女…

  • 馴染まないさがし

    こんにちはウルカ。 いつものように自転車で駅に向かう。 今日も暑くなりそうだ。 交差点で信号待ちをする。 角のたばこ屋のおばあちゃんは今日も和かだな。 軽く会釈をすると、おばあちゃんはにこにこと手に持ったスマートフォンを俺に見せた。 最近はお年寄りもスマートフォンを使っているのか、などと感心していると信号が青に変わった。 そういえば、あのたばこ屋、3年前に閉店したんじゃなかったっけ…覚え違いかな。 駅前のコンビニに寄ると、見かけたことのない店員がぎこちなく接客をしている。 トレーニング中かな。 いや、この前もあの店員だったかもしれない。 早く仕事に慣れるといいな。 頑張れ店員。 電車に乗り込む…

  • ズレ、ささやか

    おはようウルカ。 ホームに電車が滑り込んできた。 俺は電車に乗り込む。 朝、誰もが先を急ぐ時間帯では、乗っている時間が倍となってしまう各駅停車電車を選ぶ人間は少ない。 ゲロ空きである。 俺はのんびりと席に座って、えっちらおっちらと進む鈍行列車が線路を踏む感触を楽しみに、出発を待っている。 俺は人気がなくて良いものが好きだな。 良いものは大抵人気がある。 皆が良いと思うからこそ、それは良いものとなる。 良いものであるからこそ、皆が良いと思う。 人気があるものは良いもの。 これは大変見分けやすい目印であり、手っ取り早く良いものに辿り着きたければ、人気を辿ればいい。 自分は他人とは違うなどと他人と同…

  • ごっこ

    おはようウルカ。 どちらまで? おまかせします。 え? 行き先はおまかせします。 お客さん、こまりますよ、僕の仕事はお客さんの行きたい場所へ、お客さんを安全にお連れすることです。 行き先を言ってもらわなくては、出発できませんよ。 そうですか、それでは志野公園の滑り台までおねがいします。 かしこまりました。 シートベルトをおしめ下さい。 私はタクシーごっこが苦手だ。 満足気にハンドルを握るジェスチャーをするタカシは私と肩を並べて歩道を歩いている。 ランドセルの留め具が外れているのか、歩く度にカタカタと嫌な音がする。 タクシーごっこが苦手というよりも、タクシーごっこにおける客の役が苦手なのである。…

  • 鉄の森

    おはようウルカ。 鉄骨が空を区切っている。 鉄の枝を掴むと錆びた鉄の皮が手に刺さる。 あと、熱い。 今日のニュース 母親にスマホを没収された少女、ゲーム機を経てついにはスマート冷蔵庫からツイート 頭にブラウン管テレビを被った男が、民家の軒先に旧型テレビを次々と置いていく不可解な事案が発生 ウルカはデュビアを1匹

  • 言葉の整理

    おはようウルカ。 今日は仕事をしない日だ。 仕事をしない日を休む日、つまり休日と呼ぶと、なんだか一日中休んでしまう。 言葉の力はなかなか強いね。 気持ちを具体化する道具として言葉を手にいれたけど、今では言葉を気持ちで具体化している。 ウルカ、お前は気持ちを行動で具体化する。 行動を気持ちで具体化することもあるのか? それはさておき何処かへ出かけたいのだけど、こう暑くては部屋から出る気になれん。 窓の外では見慣れた屋根や電線が太陽に焼かれている。 テレビのチャンネルを変えるように窓の外の景色を変えられたら少しは気分がマシなのにな。 自転車の代わりにゾウガメに乗る地域があったら旅行で訪れたいな。 …

  • 黄色の床の男

    こんにちはウルカ。 君の足元のその床と、私の足元のこの床では、色が違うだろう。 君のは青色で、私のは黄色だね。 男はそう言うと、靴の先で黄色の床をトントンと打った。 これはね、文字通り立場の違いなのだよ。 青色の床の上に立っている君は、黄色の床に立っている私には到底およばない。 残念だがそれが君の立場だ。 君の青色の床、厳密に言えばB36だね。 僕の足元の青色の床には端に白い文字でB36とある。 そんな事は僕にだってわかっている。 この国では、屋内は勿論のこと、屋外においても全ての足元に床が整備されている。 この床はその上に立つ人間によって色を変える。 色はその人間の持つ総合的な能力で決まる。…

  • お前、だれだよ

    おはようウルカ。 暴風雨の朝、全ての窓を開けてカーテンを狂っようにはためかせる。 雨を浴びたテレビがバチバチと調子が悪そうに青い天気図を映し出している。 雨風が暴れる部屋のソファに座ってトマトジュースを飲んでいると、スマートフォンが発光して着信を知らせた。 はい。 おれだ、マズイことになった、これから来られるか? お前、だれだよ。 おれだよ、おれ、会えばわかる。 通話は一方的に切れた。 電話の主に心当たりはない。 今年で89歳。 1度も結婚をしなかったオレには、身寄りも友人も1人として生き残ってはいなかった。 間違い電話か… 飲みかけのトマトジュースのグラスを台所に向かって放り投げると、グラス…

  • ピュアな青アゴ

    こんにちはウルカ。 私は幼少の頃より磨く事が堪らなく好きだった。 石や金属片、ガラス玉、ニスの塗られた椅子の脚。 大人になると、磨く職業を転々とした。 靴、腕時計、宝石、自動車やバイクのオーバーホール、垢すりやバキュームカーの清掃にまで手を伸ばした。 しかし人間の欲望というものには際限がなく、私はもっと磨き心地が良いもの、磨き甲斐のあるものを求めた。 どの職業も初めのうちは満足するものの、数ヶ月で物足りなくなってしまう。 現在、私は何度目かのカーウォッシュ専門店で働いている。 今の私はただ自動車を洗う、磨くという程度では、気を失いそうになる程の快感を得る事はできなくなっている。 しかし、やっと…

  • キネったな

    おはようウルカ。 キネクルという物質がある。 キネクルは特定の金属を含んだ石を特殊な方法で発酵させることによって作られる。 この物質は人間の触覚、素手を通して体内に取り込む事が出来る。 体内に取り込まれと、大脳新皮質の働きを鈍くすることで、感情や衝動、食欲、性欲などの本能的な部分を司る大脳の古い皮質(旧皮質や辺縁系)の働きが活発になり、精神が高揚する。 摂取方法は簡単で、キネクルが含まれた物体を手で撫でればよい。 歴史は古く、紀元前4,000年頃にはメソポタミア地方のシュメール人が既に撫でていたといわれている。 日本には西暦694年頃に大陸から伝わったとされており、冰(ひょう)という和名で広く…

  • こんにちはウルカ。 新幹線に乗っている。 俺は名古屋駅で天むすと味噌カツのおにぎりとプレミアムモルツの小さい方の缶を購入すると、のぞみという名の新幹線に乗った。 それにしても夏休みの新幹線はいつ乗ってもエグい乗車率だな。 なんとか空席に座ると、凄いスピードで新幹線が移動をはじめた。 斜め前の三席横並びのシートに3つ子だろうか、小さなそっくりの女の子3人と、その母親らしき女性が座っている。 席は三席しかないので、3つ子のうち1人は母親の膝の上に座っている。 3歳くらいだろうか。 新幹線が動き始めて3分ほどで、膝に座っている3つ子のうち1人がぐずりはじめ、みるみるうちに泣き声は絶叫へとかわった。 …

  • コミグロ

    おはようウルカ。 クジラという動物が在る。 クジラといえば歯が毛なわけだが、初めて歯が毛だと知った時は衝撃的だったな。 この際生態や進化はよそにおいておく。 一見、身体のどこにも毛が見当たらない生き物だが、口を開けると歯の代わりに毛がワシャワシャと生えている。 人間を含む動物界では、時に歯を武器として攻撃したり、身を守る種族は非常に多い。 一見無毛で歯が毛。 これが人間だった場合のビジュアルは、相当にコミカルでありグロテスクだろう。 可愛くはない。 コミグロである。 コミグロというジャンルのカルチャーといえばなんだろう。 未だ無いのかもしれない。 この記事をきっかけに、世界中で体毛を全て脱毛し…

  • 他人の気持ちがわかる全裸カップル

    おはようウルカ。 あなたの気持ちがわからないわ。 今では死語となったこのフレーズ。 フィーリング・コピー・アンド・ペースト・メーカー(FCAPM)を生後3週間以内に心に埋め込む施術を義務付けられている現代の人間は、他人の気持ちがわからない気持ちがわからない。 フィーリング・コピー・アンド・ペースト・メーカー(FCAPM)とは、他人の気持ちを自動でコピペして共有する人工読心機器である。 オフにする機構は無く、生命が停止するまで稼働を続ける。 この法案が施行された2033年以降、争いごとや犯罪は格段に減少した。 他人の気持ちを隅々まで知る事ができ、他人に気持ちを隅々まで見透かされるという状況に置か…

  • ダークブラウンが短いのかターコイズブルーが長いのか

    おはようウルカ。 お前は朝、窓辺で陽の光を浴びるのが日課になったな。 窓を開けた方が良いぞ。 ガラスはお前が必要としている光の成分を遮断してしまう。 生まれて初めての日本の夏はどうだ? 調べてみると、お前たちの一族が暮らす島よりも日本の夏の方が暑いようだな。 エアコンで温度を調整してやろう。 俺はエアコンという利器をもっているからな。 お前の快適温度は28℃〜30℃だったか。 湿度はまあ、良い塩梅か。 日本の人間社会では、お盆休みという合同休暇が始まったらしいぜ。 俺はこれから一仕事しに行ってくるが、快適温度でプール&日光浴でも楽しんでいてくれ。 それにしても俺はまだサウナ&水風呂の良さがわか…

  • アット・ザ・ドライヴイン

    おはようウルカ。 カルカッタの安宿でベッドに座っている。 南京虫がうろつくマットレスは、中綿が死にかけていて湿気を吸う体力も残っていない。 明るい青色に塗られた鉄格子型の窓は、歪な長方形をしている。 魔都と呼ばれるこの都市は、巨大なドブ川に逆さ向きで浸かっているような、幾らもがいても出口のない、暗い、闇が、いく層にも重なって、無尽蔵に堕ち続ける、屍骸や汚物を足場にして人間がのたうって、欲や、灰や、情や、廻をひろう。 沢山拾い集めた其々は、結局どれもヘドロとなって、身体に纏わりつくから、身動きが余計に苦しくなる。 息を止めれば悪臭や汚染を吸いこまずにすむけれど、結局呼吸しなければ息の根が止まって…

  • 欺く者

    こんにちはウルカ。 雲は元々極彩色であったのではないか。 そう思わせるような劇的な曇天が、サーキット場を覆っている。 極限までスピードを求めた構造のレースマシンが、スタート位置に並んでいる。 赤や黄色など、強い原色で塗装されたマシンは、灰色のアスファルトの上でスタートの合図を待ちきれず、野獣のような唸りを上げ膨張をはじめている。 熱狂する観客。 私はヘルメットのバイザーを閉じる。 6年間、トップを走り続けてきた。 今回も上手くやらなくては。 スタートを知らせる青いランプが点灯する。 絶妙のタイミングでクラッチを繋ぐと、相棒は鋭く咆哮して暴力的な加速をはじめる。 私は両手でステアリングを握り、時…

  • 海賊は口笛を吹く

    おはようウルカ。 二度寝というものがある。 二度寝というものから幸福を感じとるには、いくつかの条件を満たさなければならない。 ・翌朝気乗りしない絶対参加の会議があること。 ・起床時刻の約一時間半前に自然と目が覚めること。 ・空調、光、騒音など、再度眠る環境条件がこの上なく良好であること。 ・何気なく確認したスマートフォンに不快なメールなどの着信がないこと。 ・トイレに行きたいタイミングではないこと。 以上の条件を満たしてこそ、この二度寝というものに予期しない儲けものをした時の様な喜びに打ち震える感覚を味合うことができる。 ベッドやシーツの心地よさが普段の2.5倍に増した様な錯覚が、揺るがない現…

  • オバチャン草

    おはようウルカ。 オバチャン草を育てている。 夏、種を蒔いてから3週間ほどで色とりどりのオバチャンが開花する。 今年は3週間と1日、パープルヘアーのオバチャンが咲いた。 ゾウ型のジョウロで水をかけると、ぶぶぶぶぶぅと唇を震わせて白目になったあと、ウィンクをしたので、気持ちが良いという事だろう。 濡れたパープルヘアーが、ラメをふりかけたようにキラキラとした。 日に1度、スポイトでルイボスティー又は醤油を数滴飲ませると健康に育つようだ。 開花してから6日ほどで、オウム返し程度に言葉を発声する。 ラジオかテレビから覚えたのか、「ふぐり、ギリギリガールズ」とドスのきいた低音で連呼するようになった。 開…

  • 冷やした鉄球は大きな葡萄の実にみえる

    おはようウルカ。 昨夜未明、無差別に洗車をされるという事件が起きた。 住宅街において車庫や月極駐車場に置かれた自動車を狙った犯行。 カーシャンプーから鉄粉取り、コーティング、足回り、車内清掃まで非常に丁寧に仕上げられている。 一切破損させる事なくカーセキュリティをかいくぐって車内に侵入している事から、高い技術を持った外国人犯罪組織の関与が浮上している。 警視庁が発表した情報によると、深夜に月極駐車場内で白っぽい大きな袋を持った目だし帽姿の大柄な不審者が目撃されている。 性別、年齢、国籍などは不明である。 被害にあった都内に住む男性会社員(42)は、朝方に駐車場へ行くと、7ヶ月以上洗車をしていな…

  • 祭りの意義とアルダブラ

    こんばんはウルカ。 夜。 街灯が頼りない雨上がりの道は、ぬらりと薄くグリーンに光っている。 白髪の老人がフラフラと三輪型の自転車をこいでいる。 今夜、駅前で盆踊り大会がある。 人々は、赤や白を配色した櫓の周りをぐるぐると音頭にあわせて踊り廻る。 近年、盆踊り音頭はコンピュータ内のmp3を再生することが常となっているが、今夜行われる盆踊り大会の音頭は人間の記憶を声帯によって再生する。 18:30開始予定の盆踊り大会。 駅前では、櫓を大勢の人が取り囲んでいる。 しかし、誰も踊っていない。 盆踊り音頭を再生することの出来る人間が到着していないのだ。 すっかりと陽が落ちて辺りは人工の光のみとなった駅前…

  • モイストで育てる

    おはようウルカ。 ちょうど2週間前に日曜大工(実際には土曜なの)をしている際に軽傷を負った。 軽傷の中ではレベルが高い方の怪我で、軽の上といったところか。 そういえば、怪我をするなんて久しぶりだなぁ。 少年の頃は毎日どこかしらに傷をつくっていたのに。 いつの間やら保守的な人間になってしまったものだ… いやいや、感傷に浸っている場合ではない。 俺は手をハンドタオルでぐるぐる巻きにする。 病院へ行くなどクソ面倒だ。 俺は早歩きで近所の薬局へ向かい、店員に早口でこう伝えた。 「軽の上程度の傷を手早く治療できる最新の医療アイテムはございませんか。」 店員は訝しげに俺のタオルぐるぐる巻きの手を一瞥すると…

  • どうも、幽霊です

    こんにちはウルカ。 どうも、幽霊です。 幽霊といいますと、墓場や廃病院、劇場やトンネル、池や柳の木の下周辺での地縛霊、または人間の背後に憑依している死霊や生霊などが一般的な在り方ですね。 元来より、人間の強い想い、怨念や未練、執着などといったものが、私たち幽霊をつくりだす材料となっております。 そこに、スーパー・ナチュラル・フリクション、要するに超常現象的な摩擦が加わる事で、私たちはこの世に誕生するわけです。 あの世や死などというものには全く興味がありませんね。 私たちはこの世で超常現象のひとつとして存在しつづける所存です。 それにしても、時代は移り変わるものですね。 私たち幽霊をつくりだす材…

  • 左半身浴

    おはようウルカ。 ワンピースという服装がある。 俺の認識では上から下まで繋がったやつ。 男で言えばツナギというやつ。 日本に古くからある着物という服装はワンピースの類なのだろうか。 ワンピース。 ひとかけら。 名前が良いね。 日本では是非、ヒトカケラと呼んで欲しいものだ。 上から下まで繋がったやつの利点は何だろう。 というより、上と下を分ける理由は何だろう。 右と左で分ける服装があっても面白そうだな。 店員「何かお探しですか?」 客 「ヒダリを探しています。そんなに派手では無いものが良いのですが。」 店員「こちらのヒダリなどどうでしょう。シンプルですが、素材にこだわっています。柄物のミギとあわ…

  • カラダ、芯から温めない!

    おはようウルカ。 あまりにも太陽が俺をじっくりと低温で焼きあげようとするので、日焼け止めクリームを顔面と両腕に塗りたくってみたのだが、紫外線(UV)をカットする事に特化したこのクリームは、赤外線(IR)をカットするつもりはさっぱり無いらしく、ジリジリと低温で内側から焼き上げられる感覚は全くやわらがない。 それどころか、目の周りに塗った日焼け止めクリームが眼球を刺激して涙が止まらない。 視界も朧げに日焼け止めクリームで若干色白となった俺は白昼堂々と太陽に焼かれる。 駅までの道のり、朦朧とする意識の中、脳内ではこんなCMが放映された。 常夏の南の島 照りつける太陽 IRカットクリームを塗るぽっちゃ…

  • 自撮りダンサー

    こんにちはウルカ。 私は食器を洗っている。人間は声帯を使って話すことの他に、声帯以外、または声帯を使って文章として言葉を書き残す。書物は言葉の写真のようなものだ。何度も書き直された文章は合成写真のようで、真実味がうすくなる。毛細血管のように繊細な言葉がいりくむ非常に精巧な文章と、丸太を乱雑に縛りつなげたような非常に鈍足な文章は、互いを互いで羨む。ふとそんな考えが浮かんだ。独りの食事というものはとても気楽で、好きなだけ食べて良いし、好きなだけ食べなくて良い。好きな事を考えて良いし、スマートフォンを見続けて良い。カレーを箸で食べて良いし、蕎麦をフォークで食べて良い。この生活が非常に精巧な文章なのか…

  • 喫煙ゾンビ

    おはようウルカ。 煙草というものがある。 草を紙で巻いたものに火をつけて吸い、煙を吐き出す。 映画俳優に憧れて吸いはじめた人もいるだろう。 不良の象徴として少年達の憧れだった時代もあった。 肉体、精神にたいして作用し、中毒性がある。 吸い過ぎると人体に害があるともいわれている。 近年では様々な制限を受け、自由に煙草を吸える場所は探しても見つけるのが困難な状況だ。 レストランにて食事の後、空になった器を眺めながらの一服。 居酒屋にてビールを飲みながらの一服。 見晴らしの良い公園のベンチでの一服。 そんな最高の一服がつけない世の中となっている。 ヤニで薄汚れた狭い喫煙室で見ず知らずの人間と副流煙を…

  • 蠱毒

    おはようウルカ。 自動車には外装と内装がある。 運転スペースは内側にある。 乗り込んでエンジンをかける。 ハンドルを握れば、思うがままに自動車を操ることができる。 これを人間に例える。 人間には肉体と心がある。 運転スペースは心側にある。 とり憑いて自我を端に追いやる。 魂を握れば、思うがままに人間を操ることができる。 オートバイには内装がない。 外側に運転スペースがある。 跨ってエンジンをかける。 ハンドルを握って重心移動すれば、思うがままにオートバイを操ることができる。 運転スペースが外側にあるオートバイが雨にぬれているのを見ると、なんだか洗濯ものを取りこみ忘れた時のような不甲斐ない気持ち…

  • 狼たちの宴

    こんにちはウルカ。 雨が降っているよ。 台風も近づいてきているようだ。 俺は一杯やろうと行きつけの寿司屋へやってきた。 こんな悪天候の日ほど、街の人混みは激しい。 皆家でじっとしていられない、いてもたってもいらない気持ちで外へ飛び出すのかな。 満月の夜のライカンのようだ。 俺も悪天候の昼のライカンとなって寿司屋へ繰り出したわけだが、案の定、寿司屋はライカンどもで溢れかえっている。 運良く一つ空いていたカウンター席に座る。 大将ライカンがまいどぉ〜!と威勢が良い。 隣の席ではこれまた常連客のジョーおっちゃんライカンが昼間から日本酒で鼻が真っ赤だ。 ジョーおっちゃんライカンはエグい程のズラを被って…

  • ペースト状のような昼下がり

    おはようウルカ。 ペースト状のような昼下がり。 行き交うビジネスマンの首はどれも汗でぬれている。 風に揺れる樹の影は、樹の実体と同じ速さで動いているように見える。 しかし本当は少しだけずれている。 しゃにむに見ているばかりでは、解らない事がある。 俺は街路樹の下で携帯電話をひろげている。 影が少しだけながくなる。 反射光と直接光では影ののび方が違う。 男が異常に接近している事に気がついたのは、男の睫毛が俺の頰に触れたからだった。 男はこう言った。 私は最終形の悪魔です。 あなたはご自身の首を噛み切ることが出来ますか。 出来ないでしょう。 自身で自身の首を噛み切ることが出来ないのであれば、それは…