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南砺の病院家庭医が勉強記録を始めました https://moura.hateblo.jp/

富山県にある総合病院で働く病院家庭医(総合診療医)です。 家庭医療・総合診療の最新論文を中心に勉強の記録を書いていきます。 総合内科専門医/臨床倫理認定士/薬剤師 医学教育/摂食嚥下障害/がんリハ/NST/褥瘡/在宅医療/救急医療

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2019/08/04

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  • 2023年ふりかえり

    2023年ふりかえり 原稿も溜まって,ブログもさっぱり書いていなかったのに 今年の振り返りだけはせねばならないということで頑張ってみます。 私の知らないうちに,【AIタイトルアシスト】なんて機能ができたんですね。 「2023年ふりかえり」と入力して,出てきた推奨は おそらくこのブログをまとめたものなのでしょうね。 いやはや驚きました。 でも統一感を出すためにあえての「2023年ふりかえり」で行かせていただきます。 まずは執筆関連 今年も10冊の執筆に関わらせていただきました。 個人的には,南山堂「治療」の「とことん深めるライフストーリー」は今までの医学書になかった切り口で,楽しくやらせていただ…

  • JPCA学術大会(第14回)の抄録を読んで勉強した気になってみた。 

    JPCA学術大会(第14回)の抄録を読んで勉強した気になってみた。 お久しぶりにブログ更新しました。 あまり長い文書になると三日坊主になってしまうので,短く書いてみます。 5月12日〜14日に日本プライマリ・ケア連合学会学術大会があります。 愛知県豊田市・名古屋市で行われます。 SNSでは宣伝が飛び交っているので,大体の内容は分かっていると思います。 本ブログでは,私がどのように学会を楽しもうとしているのかを紹介したいと思います。(私が単に楽しみたいだけのメモだと思ってください) 全体像がこちら,1フロアで簡潔です。ポートメッセなごやです。 まず,日程表をみてみます。(私は5/13,14しか出…

  • 2022年ふりかえり

    2022年ふりかえり 今年も振り返りをしております。 振り返りの締め切りすらギリギリになってしまい,まるで今年を象徴するようです。 これまでの振り返り 連載 1年単位で考えると,今年の間に3回連載残っていたようです。 すっかり何年も前のことのような気がしますが,この3回が今のマルモ関連の活動の基礎となっている気がします。大変良い機会をいただきありがとうございました。 執筆関連 今年は,10冊の書籍に関わらせていただきました。 誤嚥性肺炎,気候変動,マルモ,ポリファーマシー,便秘,EBM,エコー,栄養,QI,腎盂腎炎とバラバラですが,やはり誤嚥よりもマルモにシフトしているなという印象です。 マル…

  • NAPCRG 2022年次総会に参加しました(Twitterで)

    NAPCRG 2022年次総会に参加しました(Twitterで) NAPCRGとは,North American Primary Care Research Group すなわち北米プライマリ・ケアの研究者グループですが 11/18から11/22に世界からプライマリ・ケアの研究者が集まる年次総会がありました。 https://www.napcrg.org/conferences/annual/annualmeeting/ 場所はシェラトン フェニックス ダウンタウンホテル。絶対楽しいやつです。 Day 1 #napcrg22 in Phoenix Arizona. Beautiful view…

  • 修正可能な健康的ライフスタイルの導入が中高年期の平均寿命に与える影響

    Impact of modifiable healthy lifestyle adoption on lifetime gain from middle to older age Ryoto Sakaniwa, Midori Noguchi, Hironori Imano, Kokoro Shirai, Akiko Tamakoshi, Hiroyasu Iso, The JACC Study Group Age and Ageing, Volume 51, Issue 5, May 2022, afac080, https://doi.org/10.1093/ageing/afac080 患…

  • 自治医科大学地域医療後期研修プログラムでマルモのグループワークをしました

    自治医科大学地域医療後期研修プログラムでマルモのグループワークをしました 発表10分前にブログ作成に取り掛かっております。 本日2022年7月16日,自治医科大学地域医療後期研修プログラムで家庭医療専攻医対象の勉強会にお誘いいただきました。 自治医科大学といえば,地域医療の担い手を養成する歴史ある大学です 関連施設も豊富で,多様な場で研修することができます 生涯研修コースというものもあり,多様なニーズに応えられるプログラムです。 https://www.jichi.ac.jp/chiikik/fille/program_senmoniryou.pdf 興味があれば是非御覧ください。 今回は,山…

  • プライマリ・ケア薬剤師研修会で藤沼康樹先生とマルモカンファコラボしてきました

    プライマリ・ケア薬剤師研修会で 藤沼康樹先生とマルモカンファコラボしてきました 最近,活動報告も書評もなんにもできておりません。 6/12,6/13 日本プライマリ・ケア連合学会学術大会での7つのシンポジウム・教育講演などの発表を終え 6/22 マルモラジオ第4回収録 6/24 日本地域医療学会シンポジウムでシンポジウムにお招きいただきm3.comに取り上げられ 「地域総合診療専門医」創設、2023年度養成開始目指す m3.com 6/25 ケアネットTVで「ケースで学ぶマルチモビディティ」収録 (詳細はまた後日) 7/3 摂食嚥下ケア研修会で「摂食嚥下障害と倫理」レクチャー 7/8 マル…

  • ジェネラリストとスペシャリストのケアの指針となるシンプルなルール

    Simple Rules That Guide Generalist and Specialist Care Rebecca Etz, PhD William L. Miller, MD, MA Kurt C. Stange, MD, PhD Fam Med. 2021;53(8):697-700. 久しぶりのブログ更新です。 本当は,日本プライマリ・ケア連合学会で 「マルモカンファ」 「慢性臓器障害×マルモ」 「U40心不全ネットワーク×マルモ」 「日常に潜む倫理的ジレンマ」 「ポスター発表での南郷先生とのClubhouse生放送トーク」 「JPCXコアレクチャー」 「チーム岡田のプ…

  • Multimorbidity患者に対する栄養サポートに関するESPENガイドライン

    ESPEN guidelines on nutritional support for polymorbid internal medicine patientsFilomena GomesPublished:July 24, 2017 DOI:https://doi.org/10.1016/j.clnu.2017.06.025 Multimorbidityにはガイドラインがあまりないと言われています。 しかしESPENでもMultimorbidity患者の栄養について取り上げられていることをご存じない方は於いのではないでしょうか? 今回はそれを精読して,実践に役立ちそうなところをピックアップ…

  • 総合診療のマルモ視点で気候変動を眺めてみると二郎系ラーメンを食べながら環境を考えることができます(ジェネラリスト教育コンソーシアムで発表しました)

    本日はジェネラリスト教育コンソーシアムという会があり,気候変動についてお話させていただきました。以前から参加の話があったりなかったりして,こうやって参加することができて大変嬉しいです。 ジェネラリスト教育コンソーシアムとは ジェネラリスト教育コンソーシアム consortium vol.9 株式会社カイ書林 ジェネラリストの指導医や将来の指導医が様々な最先端のテーマを学び,大きな歴史を作ってきた由緒正しい勉強会です 欧米では多くのフォーラムなど、指導医が勉強する環境が整っています。それをコンソーシアムという形で日本でも作ろうという考えで結成されました。年に2回集まって、それぞれの参加者が重…

  • 群馬家庭医療セミナーでマルモの講演をしました

    今日は群馬家庭医療学センターの主催する群馬家庭医療セミナーにお邪魔しています。 群馬家庭医療学センターは 群馬県民医連の医師研修センターの家庭医療専門研修プログラム群で 医師研修センター - 群馬県民主医療機関連合会 2011年の群馬家庭医療学センターの立ち上げを機に発足した、家庭医療後期研修プログラムおよび当センターの愛称です。 現在では、日本専門医機構認定の総合診療専門研修プログラム(利根中央コース、前橋協立コース)、日本プライマリ・ケア連合学会認定の新・家庭医療専門研修プログラム(利根中央コース、前橋協立コース)、日本在宅医療連合学会認定の在宅フェローシップコース(前橋コース、高崎コース…

  • あいまいぴー×マルモカンファレンス第2弾 in 北陸大学に参加しています

    あいまいぴー×マルモカンファレンス第2弾 in 北陸大学 勉強会開始後にブログ書いています。 これは,2/23にお邪魔させていただいた多職種連携勉強会の第2弾になります。 マルモのアプローチには多職種連携のエビデンスが出始めています。 言い換えると多職種連携がマルモには大事ということです。 マルモを通じて多職種連携教育をしようと思っていましたが そもそも富山では多職種連携教育が盛んなのです。 その暖簾分けである,いしかわ多職種連携教育プロジェクトであるあいまいぴーと一緒に勉強会を開く機会をいただけました。 他の多職種連携団体の合同プロジェクト(MIPLEプロジェクト)ともつながっており,かなり…

  • マルチモビディティおよびポリファーマシー患者の管理に関するイタリアのガイドライン

    Italian guidelines on management of persons with multimorbidity and polypharmacy PMID: 35249211 doi: 10.1007/s40520-022-02094-z. Aging Clin Exp Res. 2022 Mar 6. イタリアからマルチモビディティとポリファーマシーの管理ガイドラインが発表されました。NICEガイドラインに合わせてあるため,最新の論文をレビューされたNICEガイドラインのような感じです。オリジナルのCQも結構ありますので,実際の具体的な提案は一読をおすすめします。特に患者の声…

  • 【活動報告】学生・実務者・教育者がともに学び合う「マルチモビデティまいぴー」(2022.2.23)に参加しました

    今日は多職種向けマルチモビディティカンファレンスの進化版を経験できました。 そもそも今月の週医学界新聞で マルモに対して多職種介入研究をした混合型RCTを紹介しました。 マルモの介入効果に混合型RCTが有効かもしれないという結論で紹介したこともあります。 (以下引用) 2021年のカナダの研究で,看護師,栄養士,リハビリ職種などの専門家による「患者中心の多職種介入(Patient-Centered Interdisciplinary Care:PCIC)」を,プライマリ・ケア診療の場でマルモ患者に実践した混合型RCTが発表され,その有効性が示されました1)。動機付けアプローチと自己管理サポート…

  • アジアにおけるマルチモビディティパターンに関するシステマティックレビュー

    A Systematic Review of the Patterns of Associative Multimorbidity in Asia Shawn S. Rajoo, Zhi Jie Wee, Poay Sian Sabrina Lee, Fang Yan Wong, and Eng Sing Lee Biomed Res Int. 2021; 2021: 6621785. PMID: 34327233 マルモパターン研究をまとめたレビュー,しかもアジアのものです。マルモの連載でも日本のマルモパターンを実装して診療に役立てていますが,海外の知見はどうなのか気になりますね。 なお,ヨ…

  • 三重総診Presents 総合診療虎の穴で講演させていただきました(ほか,三重総診と谷崎先生の本の宣伝)

    三重総診Presents 総合診療虎の穴で講演させていただきました 講演報告ばかりでなくちゃんとした勉強記録を書かねばならないのですが,今回も講演報告です。 三重大学総合診療部による初期研修医向けのマルモセミナーをさせていただけました。 三重大学といえば総合診療部の勢いのある老舗です。 そのようなところで私がお話できるのは大変光栄なことです。 宣伝になりますが,三重大学総合診療部の豊富な関連施設でオーダーメイドな研修を選べます。(山本先生のスライドを許可をいただき公開しています。宣伝になれば幸いです。) 指導医のバックグラウンドの多彩さも魅力的です 研修サポートも豊富です。 キャリアの多彩さも…

  • 橋本市民病院で気候変動のレクチャーをさせていただきました。

    橋本市民病院で気候変動のレクチャーをさせていただきました。 ついにこういう話が来てしまいました。 深堀り学習をしていただけだったのですが 橋本市民病院の橋本忠幸先生のお誘いで,院内の医療安全講習会の講師をさせていただけました。医療安全と医療廃棄物というテーマだったのですが「気候変動を絡めてください」というリクエストを頂き,百戦錬磨の橋本先生からの挑戦状と受け止めました。 気候変動は絡めようと思えばどうとでもなるんですね。 皆さんはマセレーターってご存知ですか? このような排泄物の処理の装置です。 https://www.sakurajp.com/macerator/pulp_catalog.p…

  • 第32回 日本緩和医療学会教育セミナーで講演させていただきました。

    第32回 日本緩和医療学会教育セミナーで講演させていただきました。 当直明けですが,日本緩和医療学会教育セミナーに参加しています。 歴史ある学会の招待講演の機会をいただき,恐縮しています。 ライブ参加だけでも800名もの人数で,オンデマンド参加もあるため実際にはもっと多くの方にご覧いただけることになります。 他の演者の先生が豪華なので私が浮いて見えます がんの治療に関連した慢性疼痛へのオピオイド使用の考え方 井関 雅子(順天堂大学医学部 麻酔科学ペインクリニック講座) がん患者の自殺予防を考える 張 賢徳(一般社団法人日本うつ病センター・六番町メンタルクリニック) がん悪液質の集学的治療 内藤…

  • 第27回総合診療セミナーin御茶ノ水「ケースで学ぶマルチモビディティ」で講演しました

    第27回総合診療セミナーin御茶の水「ケースで学ぶマルチモビディティ」で講演しました 正確には今から講演するのですが,いつもの資料の共有です。 東京医科歯科大学総合診療科による事業である 総合診療セミナーin御茶の水にお招きいただけました。 もちろんテーマはマルモなのですが,参加者が多岐にわたるということで,内科の先生方や多職種の方に向けたメッセージを考えようと思います。 配布資料はスライドになります 事前に頂いた質問もとても興味深い質問ばかりで今から楽しみです。 がんばります。 講演終了 参加者数が100人超えで,幅の広い方々に参加いただけました。 総合診療のビッグネームもちらほらい…

  • Multimorbidityと研修医教育

    — COMMENTARIES — Multimorbidity and Resident Education Karen B. Mitchell, MD Stacy Bartell, MD Fam Med. 2021;53(7):531-534. DOI: 10.22454/FamMed.2021.106319 新年一発目のブログは、STFM Journalを研修医と当直中に読むという相変わらず意味が分からない流れでFamily medicineから紹介です。STFM Journalは久しぶりに読みましたがMultimorbidity and Resident Educationという面白…

  • 2021年ふりかえり

    2021年ふりかえり 2020年にもおなじように振り返りをしているようなので,今年もやってみます。 あくまで自分の業績まとめなので,読ませる文章ではないことをご了承ください。 まずは連載 2020年4月から始まった連載ですが,あと3回で終了です。 連載が終了したら書籍化に向けて頑張りたいと思います。 来年の振り返りはこの書籍化がメインになるといいな。 しばらく連載から遠のいている「地域医療ジャーナル」ですが,何か投稿できればと思います。 プログラム関連 昨年は南砺市民病院総合診療専門研修プログラムが承認され,1名専攻医が参加してくださいました。来年も2名来てくださる事が決定しています。専攻医の…

  • 気候変動に対して医療者は何ができるのか(深堀り学習シリーズ)

    気候変動に対して医療者は何ができるのか(深堀り学習シリーズ) タイトルは今までのブログにはなかったテーマです。 南砺の病院家庭医がマルモと講演以外のことを書くのはかなり久しぶりです。 話はこのTwitterから始まります。 全診療科医師を対象に院内レクチャーで発表。最新論文を織り交ぜながらのレクチャーなのでいつかブログに載せようか(需要あるのか…)気候変動について深堀りスタンスで調べているうちに,医者の中では結構色々語れるようになった気がします。環境のことを考える視点が生まれるといいなと思います。 pic.twitter.com/QRRO5xlPDI — 大浦誠 (@makotoura) 20…

  • ヘルスケアにおけるAIとビッグデータ:Multimorbidityのより包括的な研究フレームワークに向けて

    AI and Big Data in Healthcare: Towards a More Comprehensive Research Framework for Multimorbidity J Clin Med. 2021 Feb; 10(4): 766. Published online 2021 Feb 14. doi: 10.3390/jcm10040766 Ljiljana Trtica Majnarić,František Babič, Shane O’Sullivan, and Andreas Holzinger PMID: 33672914 Multimorbidityをか…

  • 病鍼連絡協議会Web特別講義としてマルモの講演を行いました。

    12/4はとても勉強になる一日でした。 臨床推論の祭典でありDGPL 2021にも参加して 途中から適々斎塾の家庭医療学ドリルの佐藤健太先生と藤沼康樹先生のご講演を同時上映しながら 18時から行われるこの勉強会のスライドを作成しておりました。 病鍼連携連絡協議会という団体からの講演依頼でした。 もう頭の中が,診断学と家庭医療でごちゃごちゃになった状態での他流試合です。 (講演後に知ったのですが,この会は鍼灸の流派もバラバラな方々が「病院や開業医との連携を深めることが大事である」という共通認識をもって参加しているという,参加者側のバックグラウンドも若干違っている会でした。) 鍼灸師さんしかいない…

  • 21世紀 適々斎塾 家庭医療セミナーで講演させていただきました。(Multimorbidityの教科書の紹介)

    21世紀 適々斎塾 家庭医療セミナーで講演させていただきました。 21世紀 適々斎塾という歴史ある勉強会で講演させていただけることになりました。 テーマはMultimorbidityです。なんだかこればかりで申し訳なくなっています。 21世紀適々斎塾の説明は塾長の中西重清先生のコメントを御覧ください。 (以下引用) 「個人で行う勉強会」、「製薬会社の後援する勉強会」、「単発ないしは数回の勉強会」ではない、複数の開業医自身が主体となって万年研修医の気持ちをもつ医師とともに総合内科・家庭医療に理解のある先生方の指導を受けながら、若手医師、研修医、医学生たちと刺激しあって勉強する継続性のあるセミナー…

  • 第18回秋季セミナーでご質問をいただきました。

    第18回秋季セミナーでご質問をいただきました。 ※今回は論文紹介ではありません。 第18回秋季セミナーでこのようなご質問をいただきました。 過日は、第18回秋季セミナーにてセッションをご担当くださり、誠にありがとうございます。受講者から下記の通り質問を頂きましたので、大変お手数ですが、回答をいただきますと幸いです。--------------------------------貴重なお話ありがとうございました。非常に勉強になりました。multimorbidityの研究はself-reportedの情報をベースとしたものが多く、実際の普段の診療で見ているたくさんの疾患の何を含めてよいのか、悩むと…

  • 隠岐病院ウェビナー 多職種連携で挑む誤嚥性肺炎〜クリニカルパス作成の土台作り

    素敵な機会をいただきました。 本日も隠岐病院で講演させていただきます。 (開始10分前にブログ更新しています) 今回はこのタイトルの通り,前回の講演の後編で,実際にクリニカルパスを作っていただけるような企画にしてみました。 前回のレクチャーでは主催者の先生からは,「多職種が一同に介したZoom勉強会は珍しい」というお褒めの言葉をいただき,多職種が自由に語れるようなワークを入れたのでした。今回もその仕組みで語っていただけるので,グランドルールや環境への対応は不要であり,きっと楽しい会になるのではないかと思います。 終わってから感想は書きます。 どうなることやら・・・。 終了後の振り返り できたこ…

  • ジェネラリストの実践を活性化する:モントリオールステートメント

    REVITALIZING GENERALIST PRACTICE: THE MONTREAL STATEMENT Joanne Reeve, Marie-Dominique Beaulieu, Thomas Freeman, Larry A. Green, Peter Lucassen, Carmel Martin, Tadao Okada, Victoria Palmer, Elizabeth Sturgiss, Joachim Sturmberg and Chris van Weel; on behalf of the NAPCRG Advancing Generalist Experti…

  • Multimorbidityと臨床的に重要なアウトカムとの関連性を測定するために用いられる尺度に関するシステマティックレビュー

    BMJ Open. 2021; 11(5): e041219. Published online 2021 May 5. doi: 10.1136/bmjopen-2020-041219 PMCID: PMC8103380 PMID: 33952533 Systematic review on the instruments used for measuring the association of the level of multimorbidity and clinically important outcomes Eng Sing Lee, Moira Stewart Moira St…

  • 第18回 秋季生涯教育セミナー「ケースで学ぶマルチモビディティ」2時間レクチャー

    発表30分前にブログを書いています。 ギリギリに何やっているんだろうと思われる方もいるのではないでしょうか? これがもはや私のルーチンになっており,これをやると本番前の緊張がほぐれてきます。(会場での発表になったらどうやってブログ書くんだろう?) さて,本日2021年9月19日は 第18回 秋季生涯教育セミナーにお招きいただき 「ケースで学ぶマルチモビディティ」の講演をさせていただくことになりました。 過去5年連続で参加していますが,2時間の枠を頂いての講演は初めてです。 大会長の雨森先生に厚く御礼を申し上げます。 例によってスライドを共有します。 「配布資料はこちらになります」といいながらチ…

  • 隠岐病院ウェビナーで講演させていただきました。

    本日は隠岐で講演をさせていただくこととなりました。 テーマはこちら もうなぜお寿司なのかは説明しなくてもよいのではないかという感じのスライドです。 隠岐病院のNurse Practitionerの方から,誤嚥性肺炎と多職種連携の関連で講演をして欲しいというご依頼でしたが,すでにABCDEアプローチを森川先生が講演されていたので内容をどうしようかなと迷っておりました。 私が話すべきニーズ調査を重ねると,多職種連携の実際が聞きたいというお題をいただき今回のレクチャーに至りました。 隠岐病院は島根県の隠岐の島にあります,地域の中核となる病院です。 隠岐広域連合立隠岐病院 -この島に住む、安心の医療-…

  • TEAM関西 ライフコース企画 最終回「最後は歳を重ねる」で講演しました。

    正確には,講演しました,ではなく講演する直前に公開しています。 今回,TEAM関西という医学生の勉強会サークルからご指名をいただき,ライフコース勉強会というものに参加しています。佐藤健太先生と一緒に老年医学の家庭医療的な診かたについてお話させていただくことになりました。 詳しくはHPをご覧いただければわかると思います。 年間12回の勉強会スケジュールも参加人数も驚異的ですね。 私と佐藤健太先生とのコラボも誤嚥性肺炎の発表ぶりでとても楽しみです。 「日本プライマリ・ケア連合学会 第1回若手病院総合医勉強会」 このライフコース勉強会は 人生の時期に合わせた鑑別疾患や生活背景を考えて医療全体を見渡せ…

  • ミッシェルの物語:家庭医療研修のクリニックにおける患者ケアの複雑さ

    Michelle’s Story: The Complexity of Patient Care in a Family Medicine Residency Clinic Kathryn Justesen, James D. Smith, Katherine Swanson, Mark Yeazel and James T. Pacala The Annals of Family Medicine July 2021, 19 (4) 362-364; DOI: https://doi.org/10.1370/afm.2652 最近,講演ネタが続いていたので,久しぶりの論文紹介です。7月のAn…

  • JA北海道厚生連臨床研修医ワークショップで初期研修医向けのマルモ講演をしました。

    昨日の静岡に続き,今日は北海道で講演です。 と書くと全国を飛び回っていて忙しそうですが,Zoomなので自宅でお仕事です。 本日はJA北海道厚生連第9回臨床研修医ワークショップにお誘いいただき 【総合診療医による多疾患併存(マルモ)の診かた】 と題してお話をさせていただきました。 JA北海道厚生連は全道15ヵ所に厚生病院・クリニックがあり、高度な医療から在宅診療まで広く地域を支えている病院です。 旭川・帯広・札幌・遠軽・網走・倶知安の6病院が基幹型臨床研修病院として指定されており,特に帯広・倶知安の2病院を基幹病院として総合診療科が設置されており,総合診療の専門的な研修を関連病院で学ぶことがで…

  • 静岡家庭医養成プログラム(SFM)様のZoom勉強会で講師をさせていただきました

    静岡家庭医養成プログラム(SFM)様でマルモのレクチャーをさせていただくことになりました。お誘いいただき誠にありがとうございました。 静岡の家庭医の先生は仲良くさせていただいている先生も多く,井上真智子教授はサイトビジットのため南砺市民病院に来ていただいたこともあるご縁です。 Webサイトはこちら Facebookでも活発な勉強会の様子があり,私も仲間に加わりたいと思えるようなアットホームな雰囲気があります。(富山にも通じるところがあると思います。) https://www.facebook.com/shizufam/ ぶっちぎりの全科診療,子宮の中から天国まで という言葉の選び方もうまいなと…

  • プライマリ・ケア医のための2020年のトップ20研究 Top 20 Research Studies of 2020 for Primary Care Physicians

    Published online June 9, 2021 すっかり遅くなりましたが,2020年のPOEM(Patient-Oriented Evidence that Matters. 重要な患者志向のエビデンス)がAm Fam Physician.の6月号に掲載されていました。毎年、エビデンスに基づいた医学の専門家チームが110を超える英語の研究ジャーナルを体系的にレビューし、プライマリケアプラクティスを変更および改善する可能性が最も高いオリジナルの研究を紹介しています。チームには、家庭医学、薬理学、病院医学、女性の健康の専門家が含まれています。 POEMと言えるには症状の改善、罹患率、死…

  • 急性期脳梗塞患者における発作性心房細動の予測に対するSTAF、LADS、iPABスコアの診断精度について

    Diagnostic accuracy of STAF, LADS, and iPAB scores for predicting paroxysmal atrial fibrillation in patients with acute cerebral infarction Clin Cardiol. 2018 Dec;41(12):1507-1512. doi: 10.1002/clc.23080. PMID: 30251368 これまでにも医学生さんからの雑談から多くのことを勉強させていただいていましたが,「先生はiPABスコアって使われますか?」という質問をされて,また一つ賢くなりま…

  • Multimorbidityな高齢者のためのプライマリーケアとソーシャルサービスの統合:政策への影響

    Integrating primary care and social services for older adults with multimorbidity: policy implications BJGP Open. 2021 Jun 8; BJGPO.2021.0035. PMID: 34103309 BJGPにMultimorbidityの記事があったため紹介。 Multimorbidityに対して統合ケアを推進する,具体的には社会的処方を考える。 なんとなく良さそうかなと思いますが,それに対しての考察が大変勉強になります。 キーワード Integrated care,older…

  • ソーシャルメディアから有害な処方カスケードのシグナルを検出する クエチアピンはなぜ関節痛になるのか?

    Detecting signals of detrimental prescribing cascades from social media Artif Intell Med. 2016 Jul;71:43-56. doi: 10.1016/j.artmed.2016.06.002. PMID: 27506130 先日,処方カスケードのブログを書きました 個人的な勉強のためにまとめたものでしたが,多くの方にご覧いただけました。 久しぶりの投稿だったので,反響がありホッとしています。 Twitterでは勉強になるコメントをいただけました。ありがとうございます。 しっかり本文を読まれなければこの…

  • 処方カスケードについて簡単にまとめてみる

    処方カスケードについて簡単にまとめてみる ブログをいつかやろうと思っていて,原稿を理由に放置していました。 自己研鑽のアウトプットするためにブログを書いていたのに,原稿を理由にサボるというのはいけないということで,今回は処方カスケードについてまとめてみました。 今回も当直終わりかけの朝6時からできるところまで書いてみます。 2時間ぐらいで完成すると良いなぁ…。 ちなみにケースで学ぶマルチモビディティーでも パーキンソン病に関わる処方カスケードについて紹介したことはありました。 抗精神病薬による遅発性ジスキネジアやドパミン関連薬剤によるジスキネジアとなり,症状緩和のためアマンタジンを投与した結果…

  • 熊本大学総合診療セミナーで「Multimorbidityのみかた」について講演します(配布資料)

    熊本大学総合診療セミナーで「Multimorbidityのみかた」について講演します。 病院総合医の有名MLであるJhospitalistMLにこのようなメールが流れてきました。 JhospitalistMLの皆様 平素よりお世話になっております。熊本大学総合診療科の平賀と申します。 今月28日(金)19時より「第5回熊本大学総合診療セミナー」を開催いたします。 外来患者層が高齢化するに伴って複数の慢性疾患を併存するMultimorbidityのマネジメントは、evidenceも少ないため難しい臨床判断を迫られる場合があるため、近年のプライマリ・ケア/総合診療の実践における課題の一つといえます…

  • 【書籍企画】総合診療 2021年 5月号 臨床医のための 進化するアウトプット 学術論文からオンライン勉強会、SNSまで

    【書籍企画】総合診療 2021年 5月号 臨床医のための 進化するアウトプット 学術論文からオンライン勉強会、SNSまで ブログのタイミングを逃し続けています。 多くの献本のお礼をしたいのですが,一つ一つ丁寧に拝読させていただいています。 今しばらくお待ち下さい。 最近は連載,原稿,学会発表などが少しだけ落ち着いてきました… こうやって書くとアウトプットしまくっているみたいですが,この企画を読んでいるとアウトプットが足りないと感じてしまいます。 それがこちら。 おかげさまで,多くの方に読んでいただいているようです。 これは ブログ仲間の長野先生と 森川先生と 吉田先生とのコラボで 【臨床医のた…

  • Multimorbidityの患者が抱いているケアの優先順位と好みに関する研究紹介

    Priorities and preferences for care of people with multiple chronic conditions Mieke Rijken,Health Expect. 2021 May 3. PMID: 33938597 Multimorbidityの介入モデルを開発して,その有効性を混合研究で行うというのは,前回紹介したものと同じです。やはり主流なのでしょう。 今回紹介するのは,こちら。 前回のブログはMultimorbidityの介入効果を測定する研究手法として興味があったのですが 今回の内容はMultimorbidityの介入方法としてどのよ…

  • Multimorbidityに対する患者中心の学際的ケアの拡張:実用的な混合法ランダム化比較試験

    Scaling Up Patient-Centered Interdisciplinary Care for Multimorbidity: A Pragmatic Mixed-Methods Randomized Controlled Trial Martin Fortin, Moira Stewart, Patrice Ngangue, José Almirall, Mathieu Bélanger, Judith Belle Brown, Martine Couture, Frances Gallagher, Alan Katz, Christine Loignon, Bridget L…

  • PaCTi「Multimorbidityにおける緩和ケア」で講演しました。

    PaCTi「Multimorbidityにおける緩和ケア」 2021年3月26日(水)21時00分〜22時00分 で講演することになりました。 聞くところによると参加人数も3桁で,緩和ケアに関わる多職種と思っていたら,緩和ケアで有名な大学教授など大御所も参加されているとか。プレッシャー。 例によって配布資料です。 資料だけでは何のことかわからないと思いますが,レクチャーがあって相乗効果を生むと思います。 いくつかスライドを紹介 ①がんのマルモについては,医学書院週刊医学界新聞「ケースで学ぶマルチモビディティ」 を御覧ください。 どんどん手の内を公開しているのは 新しいものを作らなければという自…

  • マルモレクチャー資料公開

    マルモレクチャー資料公開 日本プライマリ・ケア連合学会 専攻医部会 総合診療Web講演会Vol.13 2021年3月24日(水)21時00分〜22時00分 で使用する講義資料を公開してみます。 かれこれマルモ関連のレクチャーは5,6回していますが,新しい講演の度に新ネタを入れています。今回のレクチャーは総復習的なニュアンスがあるため,一度公開してみて,現時点での自分を書き留めておこうと思います。 これだけみても分かる人にしか分かりませんが,レクチャーを通じてみるときっと役に立つと信じています。参加予定の方は,レクチャー資料があるので,スライドに集中して御覧ください。(著作権の確認すみ) スライ…

  • 高齢者の個別ケアプランにおける行動変容の技術:システマティックレビュー

    Behaviour change techniques in personalized care planning for older people: a systematic review Br J Gen Pract. 2021 Feb; 71(703): e121–e127.Published online 2021 Jan 26. doi: 10.3399/bjgp20X714017 PMCID: PMC7846352PMID: 33495201 高齢者の個別ケアプランにおける行動変容の技術:システマティックレビュー BJGPでPCP(personalized care plannin…

  • 【献本御礼】セイントとチョプラの内科診療ガイド

    【献本御礼】セイントとチョプラの内科診療ガイド こんなツイートが,年末に流れてきました。 年末年始【フォロー&RTで、新刊2点各2名様にプレゼント!】〇セイントとチョプラの内科診療ガイド 第3版https://t.co/5QD1hpucAy〇感染症プラチナ流コンサルトhttps://t.co/ksoaJuVNnF①@MEDSi_hanをフォロー②ご希望書籍を書きこの投稿をRT対象期間:2021年1月5日まで当選者様にDMご連絡 pic.twitter.com/pWx82eUh9O — MEDSi販売部 (@MEDSi_han) 2020年12月23日 とても懐かしい。私が学生時代の頃にはセイン…

  • 高齢者におけるMultimorbidity patternとmemory trajectories:英国の老年医学の縦断的研究からのエビデンス

    ACCEPTED MANUSCRIPT Multimorbidity patterns and memory trajectories in older adults: Evidence from the English Longitudinal Study of Ageing Rebecca Bendayan, Ph.D, Yajing Zhu, Ph.D, A D Federman, Ph.D, R J B Dobson, Ph.D The Journals of Gerontology: Series A, glab009, https://doi.org/10.1093/gerona/…

  • プライマリケアおよび地域でのMultimorbidity患者の転帰を改善するための介入

    Cochrane Database of Systematic Reviews Interventions for improving outcomes in patients with multimorbidity in primary care and community settings Susan M Smith Emma Wallace Tom O'Dowd Martin Fortin Authors' declarations of interest Version published: 15 January 2021 Version history https://doi.org…

  • 4つの一般的な筋骨格系の愁訴のための在宅運動

    At-home exercises for 4 common musculoskeletal complaints J Fam Pract . 2020 Dec;69(10):484-492. PMID: 33348343 外来やっていると,さまざまな筋骨格系の痛みの相談をされます。 今回はちょうどいい総説がありましたので紹介します。 家庭医療の論文紹介もしたいのですがマニアックすぎるので,寄せに行くネタです。 重要ポイント炎症を抑えるために、患者に一度に15〜20分間、急性損傷に氷を塗ってもらい、必要に応じて抗炎症薬を処方します。A硬直を減らすために、傷害の急性期の後に使用するための予備の加…

  • 連続性を越えたPatient Journeyのマッピング:ある患者の経験から得られた教訓

    Mapping the Patient Journey Across the Continuum: Lessons Learned From One Patient’s Experience Melanie A Meyer, PhD. J Patient Exp. 2019 Jun; 6(2): 103–107. [PMID: 31218254] Patient Journeyという言葉をご存知でしょうか? これは患者の受療行動と医療の関わりを患者の視点から可視化したものです。 これが必要になった背景としては ・患者の人生観や価値観・疾患の需要度を踏まえて患者と治療方針を決定すること ・急性期…

  • P4 Medicine か O4 Medicineか,ヒポクラテスはかく語りき

    P4 Medicine or O4 Medicine? Hippocrates Provides the Answer The Journal of Applied Laboratory Medicine, Volume 4, Issue 1, 1 July 2019, Pages 108–119, https://doi.org/10.1373/jalm.2018.028613 最近,私の勉強の軸になっていることの一つに P4 Medicineというものがあります。 これは予測を立てて(predictive)個人に合わせた(personalized)形で、予防的(preventive)で参加…

  • 高齢化と医療サービスにおける課題をふりかえる

    Population Aging and Health Care Services: What Governments Should Do Archives of Gerontology and Geriatrics, 2021-01-01, Volume 92 あけましておめでとうございます。 新年の最初はちゃんとした論文を紹介しなければいかないと思いつつ,去年のオズボーンの論文があまりにもいい出来だったので, それを意識するとハードルが上がってしまいます。 ということで,Archives of Gerontology and Geriatricsの2021年1月1日の冒頭を読んで,今年はど…

  • 2020年ふりかえり

    2020年を振り返る 業績中心に振り返ります。 今年は沢山何かを書いていたのですが,まとめているとそれほどでもありませんでした。おそらく,後半から沢山依頼があったので,来年はもっと増えるのではないかと思います。 まずは,連載。 医学書院の「ケースで学ぶマルチモビディティ」を4月から月1本書いていました。 これまでに同様の連載をされている方はいないはずなので,ネタがかぶらないというのはとても面白かったです。 実は,途中で連載の打診が一つあったのですがお断りして,今年はこの連載に絞って書いていました。おかげで「誤嚥性肺炎のひと」とか「マルモの人」と認識が変わって行くのを感じました。誤嚥性肺炎からの…

  • 【出版報告】南山堂『終末期の肺炎』が出版されました。

    【出版報告】南山堂 終末期の肺炎 おそらく,私の飯テロのような宣伝を沢山お目にしたことでしょう。 その表紙はさながらdancyuのような医学書です。 左下に寿司の写真出ていますが,センスの良さでは負けていないと思います。 あとは南山堂のnoteで『寿司』というタグが付けられ,こんな素敵な宣伝をしていただけたことはとても嬉しく思います。(一緒に表紙について討論した甲斐がありました) 本日から全国の書店に入荷されているとのことで,Twitterでも紹介され始めました。 (全国の本屋の関係者様,是非『通称:寿司本』を入れてください!この写真のように『総合診療』コーナーに置いていただけると嬉しいです。…

  • がん患者およびMultimorbidityに対する薬物療法の最適化:Deprescribingのケース

    Optimising Medications for Patients With Cancer and Multimorbidity: The Case for Deprescribing Clin Oncol. 2020 Sep;32(9):609-617. PMID: 32563549 DOI: 10.1016 / j.clon.2020.05.015 最近,週刊医学界新聞のことをブログに紹介していませんでした。 おかげさまで,第9回まで公開されています。 第1回は4月13日,ちょうど新人がやってくる時期からの連載デビューでした。 [第1回] マルモの診かた総論(前編)2020.04.13…

  • 【総合診療レクチャー】救急神経疾患のみかた 廣瀬源二郎先生の講演

    【総合診療レクチャー】救急神経疾患のみかた 廣瀬源二郎先生の講演 南砺市民病院は毎月1名ペースで院内のスペシャリストによるレクチャーや外部講師を招いてのレクチャーをしています。 若手医師からベテラン医師,そして今回は県内の研修医などもZoomで10名参加され,初めてのハイブリッド開催となりました。 研修医スキルアップセミナー第5回は 去年も12月に講演いただいた金沢医科大学脳神経内科の初代教授である廣瀬源二郎先生の神経内科レクチャーでした。 廣瀬先生が去年レクチャーした内容はこちら。 廣瀬先生の神経診察の極意は多くのベテラン医師が読まれたことでしょう。 当院の研修医は皆読んでいます。私も持って…

  • プライマリーケアにおける集学的連携:システマティックレビュー コラボレーションパターンについて

    Multidisciplinary collaboration in primary care: a systematic review プライマリーケアにおける集学的連携:システマティックレビュー Cecilia Saint-Pierre, Valeria Herskovic, Marcos SepúlvedaFamily Practice, Volume 35, Issue 2, April 2018, Pages 132-141, https://doi.org/10.1093/fampra/cmx085 多職種連携について勉強する機会があり2018年のFamily Practiceより…

  • プライマリーケアにおける集学的連携:システマティックレビュー コラボレーションパターンについて

    Multidisciplinary collaboration in primary care: a systematic review プライマリーケアにおける集学的連携:システマティックレビュー Cecilia Saint-Pierre, Valeria Herskovic, Marcos SepúlvedaFamily Practice, Volume 35, Issue 2, April 2018, Pages 132-141, https://doi.org/10.1093/fampra/cmx085 多職種連携について勉強する機会があり2018年のFamily Practiceより…

  • 近未来の医療専門職像を俯瞰し,プロフェッショナルとして何ができるか。

    近未来の医療専門職像を俯瞰し,プロフェッショナルとして何ができるか。 今回は論文紹介ではありません。 栃木群馬合同ポートフォリオ勉強会にゲスト講師として招かれました。 ポートフォリオをご存じない方はキャリア理論についてまとめたこのブログをご覧いただきたい。(存じている方は見ないほうがいいです。10000字とかありますので) 平たく言うと『家庭医療の成長を促す内省の記録』です。 ポートフォリオの外部の勉強会にゲスト講師として招かれたことがなかったのと 総合診療専門研修プログラムの責任者1年生であり参考にしたかったことと メイン講師である尾藤先生の講演が聞きたかったことと 群馬・栃木に仲の良い先生…

  • 【自己研鑽】生物心理社会モデルの興亡ーナシア・ガミーの論文を読んでBPSモデルを批判的に考察する。

    【自己研鑽】生物心理社会モデルの興亡ーナシア・ガミーの論文を読む The rise and fall of the biopsychosocial model Br J Psychiatry. 2009 Jul;195(1):3-4. S Nassir Ghaemi PMID: 19567886 毎月行われる富山の家庭医が集まる勉強会で,こんな話題があった。 「BPSモデルと患者中心の医療の方法を精神疾患の可能性もありそうな患者さんに当てはめて結果的に良い結果につながったようですが,精神疾患の程度によっては必ずしもそのアプローチが万能とは言えないのではないので別の視点を持つことも重要だと思いま…

  • 【McWhinnyの古典】診断を超えて 行動科学と臨床医学の融合へのアプローチ MCWHINNEY, I. R. 1972. Beyond Diagnosis. New England Journal of Medicine, 287, 384-387.

    【古典】診断を超えて 行動科学と臨床医学の融合へのアプローチ MCWHINNEY, I. R. 1972. Beyond Diagnosis. New England Journal of Medicine, 287, 384-387. いつも家庭医療学をFacebookを通じて教えていただいている加藤光樹先生の投稿にこんな記事がありました。 後期研修2年目の時に,「家庭医療学と内科学との違いはなんですか?」と問うた私に「教科書ぐらい読みなさい」と家庭医療の師匠から勧められて(怒られて)読んだ記憶が蘇りました。NEJMに載っているというだけで勉強しようと思った記憶があります。10年近く前に紙で…

  • 【看仏連携】医療者と僧侶が協働した全世代地域共生社会 〜地域包括ケアにおける医療と宗教の連携の可能性〜

    【看仏連携】医療者と僧侶が協働した全世代地域共生社会 〜地域包括ケアにおける医療と宗教の連携の可能性〜 (注意)私は仏教はおろか宗教全般に詳しくありません。むしろまったく宗教に興味がないぐらいです。患者に役立つかもしれないから取り入れているだけです。あくまで勉強中の身であり,宗教の押し付けにはならないように気をつけておりますので,そんな気持ちでご覧ください。 以前,富山の家庭医療の勉強会でスピリチュアルペインが話題になりました。 その日のうちに,フィードバックのために村田理論と呼ばれる終末期がん患者のスピリチュアルペインはどのような苦痛なのかをブログにまとめました。 すると,Vital tal…

  • 【献本御礼】多疾患併存患者を臓器横断的にみる!外来・病棟でのマルチモビディティ診療

    【献本御礼】多疾患併存患者を臓器横断的にみる!外来・病棟でのマルチモビディティ診療 天理よろづ相談所病院の石丸裕康先生より,素晴らしい本をいただきました。 多疾患併存患者を臓器横断的に診る! 外来・病棟でのマルチモビディティ診療 石丸 裕康, 石丸 裕康 本 通販 Amazon 私が最も興味のある,マルチモビディティの日本初の医学書です。 (正確には,雑誌であれば藤沼先生の総合診療が日本初なのかなと思います。) 総合診療 2015年 12月号 特集 外来で「複数の疾患」をもつ患者を診る-マルチモビディティの時代のプライマリ・ケア 本 通販 Amazon Amazon…

  • (総説)Multimorbidityを有する高齢者の老年医学的管理

    REVIEW ARTICLE EPIDEMIOLOGY, CLINICAL PRACTICE AND HEALTH Geriatric management of older patients with multimorbidity Multimorbidityを有する高齢者の老年医学的管理 10/25 現在 プレプリントなので超最新の論文です。 日本老年医学会から老年医学の視点からのMultimorbidityのアプローチの総説です。 筆頭著者は東京大学大学院医学系研究科生殖・発達・加齢医学専攻加齢医学講座の小島太郎先生です。 高齢者の多様性はCGAで網羅的に診て,ポリファーマシーに注意しよ…

  • 【生涯学習】鬼滅の刃を家庭医療に活かす

    鬼滅の刃を家庭医療に活かす こういう出落ち感満載なタイトルで書くのは久しぶりです。 このブログは2019年のクリスマスのお戯れでしたが 何故か定期的に【陰嚢 痛い】とかで検索されているので,このページにたどり着いた陰嚢が痛い方のなにかお役に立っているのかと思うと,書いてよかったなと思います。 (これを書いてからは,残念ながら陰嚢が痛い方にはお目にかかっていませんが,将来診るかもしれませんので,まだ御覧になっていない方は是非御覧ください。) さて,鬼滅の刃,映画にもなって話題ですよね。 今回は鬼滅の刃を観たことがない方や,今後読みたいのでネタバレしたくない方にも配慮して詳しいお話は載せずに,家庭…

  • 【生涯学習】小児頭部外傷アップデート PECARN,CATCH,およびCHALICEの有用性。日本でもPECARNは使えるのか。

    【生涯学習】小児頭部外傷アップデート PECARN,CATCH,およびCHALICEの有用性 日本でもPECARNは使えるのか とある救急当直で,研修医の先生から小児の頭部外傷にCTを撮るかどうかは悩ましいという話題がありました。 私の中ではLancet 2009の論文が初期研修中に出たので,この知識を大事にしていました。 Kuppermann N, et al. Lancet 2009;374 :1160-70.[PMID: 19758692] Identification of children at very low risk of clinically-important brain …

  • 【生涯学習】Evidence Alertsの紹介(と思ったら後半はブログ紹介みたいになっている回)

    最近,Twitterからのお問い合わせで 「どうやって文献収集しているのか?」 「家庭医療以外の論文を読む暇はありますか?」 というご質問をいただきます。 以前からご紹介していたかもしれませんが 生涯学習に役立つツールとして Evidence Alertsをご紹介いたします。 EvidenceAlerts Home EvidenceAlertsは、新しく公開された臨床研究について医師や研究者に通知するインターネットサービスです。McMaster Health Information Unitの研究者は、126の主要な臨床ジャーナルから最高品質の研究、レビュー、およびエビデンスに基づく臨床診…

  • 疾患数を超えたMultimorbidityの測定:コミュニティ研究および集団研究のシステマティックレビューと指標選択の手引き

    Measuring multimorbidity beyond counting diseases: systematic review of community and population studies and guide to index choice Lucy E Stirland. BMJ. 2020; 368: Published online 2020 Feb 18. doi: 10.1136/bmj.m160 PMID:32071114 ちょっと古いですが,今年の2月のMultimorbidityの論文を紹介します。 なぜ,この論文を紹介したいかというと 2020年9月30日…

  • フレイル,マルチシステム,老化症候群の有用な診断ツールは作れるか

    Frailty, a multisystem ageing syndrome Age Ageing . 2020 Aug 24;49(5):758-763. [PMID: 32542377] 老化に関する論文で興味深いものを見つけました。 (いきなり余談) AgeingはAgingのスペルミスではないかと思っていましたが,どうやらアメリカ英語ではAgingで,イギリス英語ではAgeingのようです。意味は同じなので今回はイギリス英語を採用します。 もっというと,Ageing syndromeって何だろうとググっても17000件しかHITせず,その殆どが早老症(Progeroid syndrom…

  • アジア11地域からの心不全患者におけるMultimorbidity。ASIAN-HFレジストリーを用いた前向きコホート研究

    Multimorbidity in patients with heart failure from 11 Asian regions: A prospective cohort study using the ASIAN-HF registry Jasper Tromp,PLoS Med. 2018 Mar; 15(3)[PMID: 29584721] 最近Multimorbidity(マルモ)の論文ばかり読んでいますが,ブログに紹介すると連載に引用できないジレンマがありなかなか紹介できずにいます。かといって連載のお陰で面識のない方からもコメントを貰えるようになり,田舎の病院家庭医には大変あ…

  • ポリファーマシー患者の服薬関連体験:質的研究の系統的レビュー

    Medication-related experiences of patients with polypharmacy: a systematic review of qualitative studies Christian Ulrich Eriksen BMJ Open . 2020 Sep 6;10(9):e036158. doi: 10.1136/bmjopen-2019-036158. PMID: 32895268 最近ブログ更新のペースが低下しております。 執筆を7本掛け持ちしているからではなく,自分の勉強のペースが落ちていると言うことに他ならないので,今日読んだBMJ Open…

  • がん患者のMultimorbidity:New Normal(ニューノーマル:新たなアタリマエ)

    Multimorbidity in Cancer Patients: the 'New Normal' D Weller, S W Mercer Clin Oncol (R Coll Radiol) . 2020 Sep;32(9):551-552. [PMID: 32593551] September 2020Volume 32, Issue 9, p549-618Multi-Morbidity and CancerEdited by Cressida Lorimer, Richard Simcock タイトルのおしゃれさに惹かれてEditorialを読んでしまうことって有りませんか? 実は…

  • 【献本御礼】あめいろぐ高齢者医療

    【献本御礼】あめいろぐ高齢者医療 ハワイ大学老年科・緩和医療部門助教の植村健司(たけし)先生から,あめいろぐ高齢者医療の献本をいただきました。 植村先生は2018年に「米国緩和ケア医に学ぶ医療コミュニケーションの極意」の訳本を出されました。 ちょうどその年に,日本プライマリ・ケア連合学会学術大会で,この本でも紹介されているVital talkのセッションを拝見し,富山大学総合診療部の山城先生より「植村先生は富山大学卒業生だから紹介してあげる」といわれてご挨拶したのがきっかけです。 それから私が編集幹事となった南山堂治療の「終末期の肺炎」の書籍化の際には,植村先生に「誤嚥性肺炎におけるゴールの話…

  • 筋肉と骨と脂肪のクロストーク:ミオカインとオステオカインとアディポカインの生物学的役割について

    Muscle, Bone, and Fat Crosstalk: the Biological Role of Myokines, Osteokines, and Adipokines Curr Osteoporos Rep . 2020 Aug;18(4):388-400. Ben Kirk, Jack Feehan, Giovanni Lombardi, Gustavo Duque PMID: 32529456 3日連続オステオサルコペニアになっています。 家庭医療ブログと銘打っていますが,家庭医療の論文に限らず,実臨床に役立ちそうだけど,たぶんほとんどの人が知らない概念を紹介するという趣…

  • GeroscienceのケースとしてのOsteosarcopenia

    Osteosarcopenia: A case of geroscience Aging Med (Milton). 2019 Sep; 2(3): 147–156. PMID: 31942528 前回のOsteosarcopeniaの論文紹介は,久しぶりに反響をいただきました。 今回もOsteosarcopeniaについてです。 前回の若林先生に続く,大御所からのリツイートに驚いています。 Gustavo Duque教授はPubMed収載のOsteosarcopenia論文88のうち,なんと23本も関わっていらっしゃる先生です。一番読みたかった Muscle, Bone, and Fat C…

  • Osteosarcopeniaの疫学、診断、治療について

    Osteosarcopenia: epidemiology, diagnosis, and treatment—facts and numbers Ben Kirk, J Cachexia Sarcopenia Muscle. 2020 Jun; 11(3): 609–618. 今回はJournal of Cachexia, Sarcopenia and Muscleより osteosarcopenia(オステオサルコペニア)は、2015年にDuque先生らが最初に論文執筆しています。現時点でPubMedで88本ヒットして、2020年の論文も多いです。日本からの論文も増えて重要なコンセプトにな…

  • パーキンソン病のCo-morbidityとpolypharmacy:スコットランドの大規模プライマリケアデータベースからの洞察

    パーキンソン病のCo-morbidityとpolypharmacy:スコットランドの大規模プライマリケアデータベースからの洞察 Co-morbidity and polypharmacy in Parkinson's disease: insights from a large Scottish primary care database. BMC Neurol. 2017 Jul 1;17(1):126. [PMID: 28666413] Gary McLean, John V Hindle, Bruce Guthrie, Stewart W Mercer Stewart Mercer先生の…

  • COVID-19 パンデミックを複数のレンズの視点で考える

    COVID-19 Pandemic: Applying a Multi-Systemic LensJohn S Rolland. Fam Process. 2020. Jul 17. doi: 10.1111/famp.12584. Online ahead of print. Family Process Journal より COVID-19のことはMcMaster PLUSによるCOVID - 19 Evidence Alertsに完全にお任せでした。 そもそもEvidence Alertsを毎日配信設定して、タイトルと識者のコメントだけ欠かさず読んでいますが、コメント読んでも「役に立た…

  • 終末期の患者のケアにおけるスピリチュアルな問題に宗教はどのように関わっているのか

    Spiritual Issues in the Care of Dying Patients“. . . It's Okay Between Me and God” Amy J. Markowitz, JD; Stephen J. McPhee, MD JAMA. 2006;296(18):2254. doi:10.1001/jama.296.18.2254 緩和ケアについてです。 今回の論文はFacebookがきっかけで教えていただけました。 ここで紹介したのは、村田理論と呼ばれる終末期がん患者のスピリチュアルペインはどのような苦痛なのかを説明した総説でした。 スピリチュアルペインは、「自己…

  • マルチモビディティーおよびポリファーマシーの最良の臨床管理をサポートするエビデンス:系統的ガイドラインのレビューと専門家の合意

    Evidence supporting the best clinical management of patients with multimorbidity and polypharmacy: a systematic guideline review and expert consensus マルチモビディティーおよびポリファーマシーの最良の臨床管理をサポートするエビデンス:系統的ガイドラインのレビューと専門家の合意 J Intern Med. 2019 Mar;285(3):272-288. doi: 10.1111/joim.12842. Epub 2018 Dec 10. PMID…

  • プライマリケアとコミュニティケアにおける高齢者の複雑な状態を管理するためには何が有効なのか?最先端のレビュー

    What works in managing complex conditions in older people in primary and community care? A state‐of‐the‐art review Rachael Frost, Health Soc Care Community. 2020 Jul 15. PMID: 32671922 マルモ連載がおかげさまで、少しずつ注目されています。 【新連載】近年増加する多疾患併存(マルチモビディティ)のケースに対して,家庭医療学の視点からのアプローチを学びましょう。/週刊医学界新聞〔連載〕ケースで学ぶマルチモビディティ(…

  • 浸漬症候群 Cold Water Immersion Syndromeのレビュー

    Cold Water Immersion Syndrome and Whitewater Recreation Fatalities Wilderness Environ Med. 2019 Sep;30(3):321-327. PMID: 31178366 DOI: 10.1016/j.wem.2019.03.005 カンファレンスで話題になったもの(というか、自分で話題にしただけ) 夏場にこういう話題もいいのではないかと思い、紹介します。 浸漬症候群と川でのレクリエーションの死亡 予備知識として 潜水反射というものをご存知でしょうか? 赤ちゃんの原始反射で覚えた方もいるかもしれません。 ダ…

  • オープンダイアローグは認知症の高齢者に有効なのか

    オープンダイアローグは認知症の高齢者に有効なのか 富山県内の家庭医療専攻医を対象にZoomの家庭医療勉強会があったのですが そこの事例検討会で【オープンダイアローグ】という単語が出てきました。 私も、南山堂 治療 終末期の肺炎の執筆の時に、オープンダイアローグについて言及したり、家庭医療専門医の更新の時のポートフォリオでも実践した例についてまとめたので、普段からオープンダイアローグを使うことは多いです。(多職種で集まれない場合は、2,3人でやることのほうが多いですが) ところが、意外なことに参加者の中でも初めて聞いたという方も多く、自分なりに理解している事をまとめてみたいと考えます。 私が始め…

  • プライマリーケア処方のパターンに対する救急病院入院の影響:英国における電子記録の後ろ向きコホート分析

    Impact of emergency hospital admissions on patterns of primary care prescribing: a retrospective cohort analysis of electronic records in England Rachel Denholm, Richard Morris, Sarah Purdy and Rupert Payne British Journal of General Practice 2020; 70 (695): e399-e405. DOI: https://doi.org/10.3399/b…

  • GPのための患者中心のケアの新しいモデル:統合レビューの結果

    A New Model of Patient-Centred Care for General Practitioners: Results of an Integrative Review Bryce Brickley, Fam Pract. 2020 Mar 25;37(2):154-172. doi: 10.1093/fampra/cmz063. [PMID: 31670759] 今回はFamily Practice, 2020年3月25日に公開され 昔書いてボツにしていたものを紹介します。 これ前回紹介したブログの続編になるはずのものでした。 これは BPSモデルって役に立つのか?とい…

  • 【生涯学習】AFP POEMs 2020年6月1日

    たまに思い出したように、POEMsを読んでみる。 年1回のまとめも大事だが、隔週のPOEMsを追いかけるのも良いのではないか。 2週間に1回、4つペースで読むだけなので ジャンプやマガジンの漫画を読むより遥かに少ないのでおすすめである。 面倒な場合は、年1回のトップ20のみを読んでも良いと思われる。 (総復習に使うというのもありだろう) というわけで、まだ読んでいない方は、タイトルだけでも斜め読み推奨。 今回の4本は ①急性腰痛のイブプロフェンに筋弛緩剤を追加しても短期的な追加効果はない ②高濃度乳腺の女性における補足的MRIスクリーニングは間欠がん率を低下させるが、過剰診断の原因となる可能性…

  • Multimorbidity関連論文をConnected Papersで可視化してみた話

    Multimorbidity関連論文をConnected Papersで可視化してみた話 最近、ブログや執筆のおかげで論文検索する機会が大変増えています。 ブログを書くために1日平均10〜30本論文ぐらい読んでいるのか、読んだ論文をまとめるためにブログや執筆をしているんだか分からない感じになっており、良いインプットとアウトプットの両輪を回す良い機会となっています。 そんな論文にまみれた生活をしていますが、TwitterでConnecetd Papersを知り、使ってみました。これは便利だというわけで、皆様にもご紹介いたします。 例えば、MultimorbidityをPubmedで調べると 58…

  • ネットワーク障害の兆候としてのMultimorbidity

    ‘Multimorbidity’ as the manifestation of network disturbances J Eval Clin Pract. 2017 Feb;23(1):199-208. doi: 10.1111/jep.12587. Epub 2016 Jul 15. Joachim P. Sturmberg MD PhD Jeanette M. Bennett PhD Carmel M. Martin MD PhD Martin Picard PhD PMID: 27421249 原稿溜まっている時ほど、個人的な学習が捗ってしまいます。 テスト前ほど漫画を読んでしまっ…

  • ネットワーク障害の兆候としてのMultimorbidity

    ‘Multimorbidity’ as the manifestation of network disturbances J Eval Clin Pract. 2017 Feb;23(1):199-208. doi: 10.1111/jep.12587. Epub 2016 Jul 15. Joachim P. Sturmberg MD PhD Jeanette M. Bennett PhD Carmel M. Martin MD PhD Martin Picard PhD PMID: 27421249 原稿溜まっている時ほど、個人的な学習が捗ってしまいます。 テスト前ほど漫画を読んでしまっ…

  • ケアの質の改善における心理社会的側面の役割:系統的レビュー

    The Role of the Psychosocial Dimension in the Improvement of Quality of Care: A Systematic Review Zdr Varst. 2016 Mar; 55(1): 86–95.Published online 2015 Dec 16. doi: 10.1515/sjph-2016-0004 PMID: 27647093 今日は、BPSモデルってエビデンスあるの?というところを調べていたのですが、BPSアプローチをきれいにした介入試験のエビデンスがなさそうだったので、ケアの質をアウトカムにしたシステマティック…

  • アーロン・アントノフスキーのSalutogenesis(サルトジェネシス:健康生成論)について考える。(家庭医オタクが Handbook of Salutogenesisを全て流し読みした話)

    アーロン・アントノフスキーのSalutogenesis(サルトジェネシス:健康生成論)について考える 家庭医オタクが Handbook of Salutogenesisを全て流し読みした話 https://link.springer.com/book/10.1007/978-3-319-04600-6 この本を読もうと思いました。 執筆の締め切りがたくさんあるので、現実逃避と そのヒントになることが書いてありそうだったのと 藤沼先生のおすすめとあらば読まないわけにはいきません。 Salutogenesisって何?というあなたに簡単に説明しますと Salutogenesis(サルトジェネシス)は…

  • 【献本御礼】Gノート6月号 摂食嚥下障害のための完全側臥位法

    【献本御礼】Gノート6月号 摂食嚥下障害のための完全側臥位法 まぐれとしか言いようがない、田舎研修バブルはひと段落しました。 見ての通り、1日平均100〜200PVのブログが1924PVと訳のわからないことになっています。 もしご覧になっていない方がいたら、この論文も是非ご覧ください。 今日は献本をいただきましたので、本の紹介をさせてください。 今月は、歯と口腔の基礎知識というテーマでした。 目次は羊土社のHPhttps://www.yodosha.co.jp/gnote/book/9784758123464/index.html より引用です。 この中の「横向き寝で食べてみる!摂食嚥下障害の…

  • すべての若手医師が遠隔地の田舎の病院で時間を費やす必要がある10の理由

    すべての若手医師が遠隔地の田舎の病院で時間を費やす必要がある10の理由 Ten reasons why every junior doctor should spend time working in a remote and rural hospital. Kevin Fox, DOI: https://doi.org/10.7861/fhj.2019-0050Future Healthc J February 2020 PMID: 32104759 AFP's Top 20 Articles of 2019を1〜3位まで紹介しましたが、医学的知識のアップデートばかりで飽きてきたので、休み休…

  • (2019年のAFP Journal トップ20) 3位 片頭痛による痛みの予防

    AFP's Top 20 Articles of 2019 https://www.aafp.org/journals/afp/explore/top-20-of-2019.html 2019年のAmerican Family Physicianのビュー数ランキングTop20を紹介させていただきます。家庭医療の一流ジャーナルでもっとも読まれた論文なので、既に読んだことがあるものもあるかもしれませんが、良い復習になると思い紹介します。 長文ブログばかりでは長続きしませんので、1日1本でのんびり更新していければと思います。 第3位は、片頭痛による痛みの予防です。 今回は書き終わってみれば、かなりの…

  • (2019年のAFP Journal トップ20) 2位 2型糖尿病療法 ステップアプローチ

    AFP's Top 20 Articles of 2019 https://www.aafp.org/journals/afp/explore/top-20-of-2019.html 2019年のAmerican Family Physicianのビュー数ランキングTop20を紹介させていただきます。家庭医療の一流ジャーナルでもっとも読まれた論文なので、既に読んだことがあるものもあるかもしれませんが、良い復習になると思い紹介します。 長文ブログばかりでは長続きしませんので、1日1本でのんびり更新していければと思います。 第2位は、2型糖尿病療法のステップアプローチです。 こういうのも面白いもの…

  • (2019年のAFP Journal トップ20) 1位 感冒の治療

    AFP's Top 20 Articles of 2019 https://www.aafp.org/journals/afp/explore/top-20-of-2019.html 前回のブログでは夜中のテンションでPOEMをまとめてしまいました。 ありがたいことに多くの方に読んでいただけて、私が普段書いているようなマニアックな家庭医療学の最新論文を出しても100人/日ぐらいの方が見てくださっている当ブログも、その10倍の方に読んでいただけたようです。早い話がバズったわけです。 それに味をしめたわけではないのですが、POEMではなく2019年のAmerican Family Physicia…

  • プライマリケア医のための2019年のトップ20研究

    Top 20 Research Studies of 2019 for Primary Care Physicians MARK H. EBELL, MD, MS, University of Georgia, Athens, Georgia ROLAND GRAD, MD, MSc, McGill University, Montreal, Quebec, Canada Am Fam Physician. 2020 May 15;101(10):608-617. 2019年のPOEM(Patient-Oriented Eczema Measure. 重要な患者志向のエビデンス)がAm Fam…

  • 自傷行為患者の管理におけるGPの役割:システマティックレビュー

    Role of the GP in the management of patients with self-harm behaviour: a systematic review British Journal of General Practice 2020; 70 (694): e364-e373. 色々ありましてブログが滞っていました。 先日総合診療の専攻医や指導医がオンラインで集まる会がありまして、総合診療医のお勧めのブログとして紹介していただいたので、若手総合診療医の先生方もご覧になってくださっていることを想像してブログをまとめます。 今回はBJGPから。 (これは総合診療医を志す…

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南砺の病院家庭医が勉強記録を始めました
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