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yakkunの趣夫生活 https://www.kashi-yan.com/

基本、映画の感想。新旧問わず。 点数は付けない。 オススメの映画を、読んだ人が観たくなる、且つ、観てよかったと思ってもらえるものを書いていけたらと思います。

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2019/07/30

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  • 『ミッション:インポッシブル3』〜 ある意味でリブート作品。

    (Mission: Impossible III 2006年 アメリカ)第1作ではブライアン・デ・パルマ、第2作ではジョン・ウーを監督に起用したプロデューサーのトム・クルーズが第3作の監督として白羽の矢を立てたのは、当時TVスパイアクション『エイリアス』を手掛けていたJ・J・エイブラムス(以下J・J)。J・Jの監督就任の経緯としては、トム・クルーズが『エイリアス』の大ファンだったとも、J・J自ら『エイリアス』のDVDを持って売り込みに行ったとも言われており、wikipediaの情報は呑みに出来ないなと思いました。 本作が長編映画初監督となったJ・J は、当時TVシリーズ『LOST』が世界中でヒ…

  • 『キャットウーマン』〜 前半のコスチュームの方が好みです。

    (Catwoman 2004年 アメリカ) Halle Berry2001年『チョコレート』でアカデミー主演女優賞を受賞、2000年からは『X-メン』シリーズでストームを演じ、2002年の『007/ダイ・アナザー・デイ』ではボンド・ガールを務めるなど、人気、実力共に絶頂を迎えていたハル・ベリーを主演に迎え製作された、DCコミック『バットマン』の人気キャラクター『キャットウーマン』の単独映画。しかしながら、ラジー賞において作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞を受賞してしまうという不名誉を受けることに。最低映画賞と呼ばれるラジー賞では授賞式が開催されても受賞者が出席することは稀なのだが、この授賞式に…

  • 『ミッション:インポッシブル2』〜 アクション・スター、トム・クルーズ誕生!

    (Mission: Impossible 2 2000年 アメリカ) シリーズ第1作は「こんなの『スパイ大作戦』じゃない!」とか偉そうなことを言ってあんまり好きになれなかった私ですが、本作『2』は大好きです。まあ、今では前作も大好きなんですけどね。その辺りの心境の変化は、以下の記事で詳しく書いております。 www.kashi-yan.comしかし、第1作に輪をかけて「スパイチーム」感が薄くなり、トム・クルーズ=イーサン・ハントの独壇場となってしまった第2作はなぜ大好きなのかって言うと、それは監督がジョン・ウーだったからに他ならない。香港時代の『男たちの挽歌』(1986)で私のハートを鷲掴みにし…

  • 『パンドラム』〜 面白いと思うんだけどなぁ・・・。

    (Pandorum 2009年 ドイツ・アメリカ PG-12) 時々、ヒットする映画としない映画の差って何だろうと考えることがある。当たり前の話、面白いかどうかってことが重要だって事は分かるんだけど、観ていて面白いのに「何故この作品は有名じゃないのかな?」って思ってしまう事があるのです。この『パンドラム』も、そんな作品の一本。 映画冒頭から、謎、ナゾ、なぞ!危機また危機の連続!敵か味方か分からない人間たちが一人また一人と登場し、全く先の読めない展開で物語にグイグイ引き込まれ、最後まで飽きずに観られました。 時は西暦2174年、増え過ぎた人口による食糧問題を解決する為、人類は、地球から遠く離れた…

  • 『ミッション:インポッシブル』〜 デ・パルマ流、ヒッチコック風、スパイ映画

    (Mission: Impossible 1996年 アメリカ) 正直申し上げまして、私この作品がそんなに好きではありませんでした。オリジナルであるTVシリーズ『スパイ大作戦』の大ファンという訳ではないのですが、再放送とかで何度か観ていたので、『スパイ大作戦』はチームでミッションに挑むところが肝!だと思っておりました。ところが、本作では物語の序盤にチームのメンバーが次々と殺され、トム・クルーズ演じるイーサン・ハントは一人ぼっちになってしまうのだ。 こんなの『スパイ大作戦』じゃない!! と言うのが、本作を好きになれなかった理由なのですが、かと言って嫌いという訳でもない。そんな私の中で中途半端な存…

  • 『ナイル殺人事件』〜 ただの推理ミステリーじゃないよ。

    (Death on the Nile 2022年 アメリカ) Gal Gadotわたしは、シャーロック・ホームズは好きだが、エルキュール・ポアロはあんまり好きじゃない。 なんか「いけ好かない奴」というイメージ。 だから、前作の『オリエント急行殺人事件』(2017)は、映画館に観に行かなかった。 シドニー・ルメット監督版『オリエント急行殺人事件』(1974)を観て、犯人も知っていたし。 じゃあ、何で本作は映画館まで足を運んだかと言うと、『オリエント〜』がTVで放送された際に観たら意外に楽しめたのと(オチを知ってるのに)、何と言っても、ガル・ガドットが出演しているという事が大きい。 しかも、ジョン…

  • 『ダークナイト ライジング』〜 三部作、ここに完結!

    (The Dark Knight Rises 2012年 アメリカ) catwoman前作『ダークナイト』の出来が良過ぎてハードルが上がっていたせいなのか、本作の方が低く評価される傾向にありますが、わたしは『ダークナイト』と同じぐらい好きだし、同じぐらい良い作品だと思いますよ。 本作は前作以上に「正義」というものに関して考えさせられる内容になってるし、『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』の内容を受け、文字通り三部作を完結させるに相応しい作品なのではないでしょうか。 今回の敵”ベイン”は、バットマン同様、第1作に登場したラーズ・アル・グールの元で戦い方を学んでおり、ラーズに破門された過去を持…

  • 『ダークナイト』〜 最”狂”ヴィラン、ジョーカー

    (The Dark Knight 2008年 アメリカ) Jokerヒーロー映画というジャンルに留まらず、映画史にその名を残す傑作。 どうしても”命懸け”でジョーカーを演じたヒース・レジャーに焦点が当てられがちだが、それ以外にも、映画を構成する重要な要素である「脚本」「編集」「撮影」に於いても秀でている作品である。 第81回アカデミー賞では、ヒース・レジャーが受賞した助演男優賞とともに、編集賞と撮影賞にノミネートはされている。 それだけに、作品賞、監督賞にノミネートされなかったことは残念でならない。 実際、本作が作品賞にノミネートされなかった事が大きな話題となり、翌年より作品賞の候補が10作品…

  • 『バットマン ビギンズ』〜 The”人間”なスーパー・ヒーロー

    (Batman Begins 2005年 アメリカ) Ra's Al Ghul ヒーロー映画が大量生産され、しかも興行成績の上位に何作もランクインしている昨今。 なぜ我々は、こんなにも”スーパー・ヒーロー”に魅了されるのか? 確かに、その”強さ”というのも、彼らの魅力の一つではある。 でも、ただ強いだけのヒーローに魅力はない。 彼らが垣間見せる”人間”の部分があるからこそ、彼らに親近感を感じ、魅力的に見えるのである。 ”親愛なる隣人”スパーダーマン然り、ロイス・レインに恋するスーパーマン然り、怒りを抑えきれない”神の子”ワンダー・ウーマン”然り。 そんな中で最も”人間”なのが、バットマンだと思…

  • 清野菜名さん

    2022年夏公開予定の『キングダム2 遥かなる大地へ』の新キャストとして、清野菜名さんの名前が発表されました。 特に原作のファンというわけでも無く、中国史にも詳しくない私にはさっぱり読めない役名なのですが、どうやら「キョウカイ」というキャラクターで結構重要な役らしい。 顔はもちろん、彼女のアクションの大ファンである私にとって、彼女がお子さんを授かった事によって、当分アクションは見られないかなと思っていただけに、ありがたさ倍増のニュースだった。 出演の発表と共に公開されたPVでは、清野さん演じるキョウカイが大勢の敵に囲まれている様子が映し出されている。www.youtube.comこの後、彼女が…

  • 『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』〜 バットガールもいるよ

    (Batman & Robin 1997年 アメリカ) 前作『バットマン フォーエヴァー』の大ヒットを受け製作された本作は、前作にも負けないオールスター・キャストで、監督はジョエル・シュマッカーが続投となりました。 前作を上回る制作費を投じ、ワーナーとしては次回作も視野に入れていたが、批評家にも観客にもそっぽを向かれ、最低映画を決めるラジー賞では多くの部門でノミネート、続編の企画も消滅する結果となってしまった。 正直、バートン版の『バットマン』が大好きな私は、本作を初めて観た時、そのあまりにも「漫画っぽい」感じにガッカリしたのだが、今回改めて観直してみたところ、色々と見所も多くなかなか面白いで…

  • 『バットマン フォエヴァー』〜 雰囲気を一新して大ヒット!

    (Batman Forever 1995年 アメリカ) シリーズ3作目と位置付けされているが、個人的には、『バットマン』と『バットマン リターンズ』を”ティム・バートン二部作”、本作と次作『バットマン&ロビン』を”ジョエル・シュマッカー二部作”と呼びたい。 そのぐらい雰囲気が違う。 元々はティム・バートンが監督として続投する予定だったが降板し製作の参加となったため、『セント・エルモス・ファイアー』(1985) 、『ロストボーイ』 (1987) 、『フラットライナーズ 』 (1990) 、『フォーリング・ダウン 』(1993) のジョエル・シュマッカーに白羽の矢が立った。 そして、前作まで主演を…

  • 『バットマン リターンズ』〜 ティム・バートン監督のダーク・ファンタジー

    (Batman Returns 1992年 アメリカ) Catwoman何を隠そう、(別に、隠す程のことではないが)わたしはバットマン映画の中で本作が一番のお気に入りである。 前作に引き続きティム・バートンが監督を務めた本作は、ヒーロー映画でありながらダーク・ファンタジー的な仕上がりとなっており、彼の初期の短編『フランケン・ウィニー』(1984)、『バットマン』第1作と本作の間に監督した『シザーハンズ』(1990)でも見られた、彼の「異形のモノ」への愛で溢れている。 そしてその後も、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(1993)、『ビッグ・フィッシュ』(2003)、『ダーク・シャドウ』(2…

  • 『バットマン』〜 狂気を秘めた正義の味方

    (Batman 1989年 アメリカ) アメコミ・ヒーロー物でありながら、とってもダークで、ノワール映画の雰囲気も漂い、それでいてティム・バートン色も強く出ている作品。 1989年全米興収では、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』、『リーサル・ウェポン2/炎の約束』を抑えて年間No. 1の成績を収めた。 ワーナーブラザーズのロゴマークが消えると、真っ暗な迷路の中のような所をカメラが進んで行く。 次第にカメラが上昇し、徐々に引いていくとバットマンのマークが現れる。 今までカメラが進んでいたのは立体的なバットマンのマークの中で、真っ暗な迷路は、バットマン=ブルース・ウェインの心の闇だったり、ダーク…

  • 『コーダ あいのうた』〜 泣ける家族愛の物語

    (CODA 2021年 アメリカ PG-12) Emilia Jonesタイトルのコーダ(CODA)とは、Children Of Deaf Adultsの略で、聴覚障害の親を持つ子供たちのこと。 本作の主人公である高校生のルビーは、両親、兄と共に暮らす4人家族だが、ルビー以外は皆耳に障害を持っている。 その為、幼い頃より家族の通訳としていつも行動を共にしており、家業の漁でも、漁船には無線に応答できる人間が必要な為、毎日漁を手伝ってから登校していた。 ある日、そんな彼女に転機が訪れる。 密かに憧れてるクラスメイトのマイルズを追うように入った合唱クラブで、顧問の教師に歌の才能を見出されたのだ。 顧…

  • 『ハウス・オブ・グッチ』〜 リドリー・スコットの魔法にかけられて

    (House of Gucci 2021年 アメリカ PG-12) 色々な意味で衝撃的な作品だった。 まず、ブランド物に全く興味のない私でも知っているあの”GUCCI”の歴史に、あんな事件があったのかということ。 歴史的事実の映画なので、各メディアとも当然のように「あの暗殺事件の映画化!」と発表していたので、鑑賞前から何が起こるかは分かっていた。 特に「衝撃のラスト」でもないのに、それでもにわかには信じがたい、驚かされる内容ではあった。 まさに、事実は小説より奇なり! あの”GUCCI”一族のお家騒動、それを操っていたのが2代目社長パオロの従兄弟マウリツィオの奥さんだったとは! ちなみにそのパ…

  • 『クライ・マッチョ』〜 イーストウッドの「忘れ物」

    (Cry Macho 2021年 アメリカ) わたしが大好きなタイプの映画。 特にこれといった事件が起こらない。 男同士の友情にも似た師弟愛。 しかもロードムービー。 アメリカで公開された際は、「何もないシーンが続き、ひたすら何もない」と酷評した批評家もいたようだが、その「何もない」が私の大好物だったりする。 「何もない」ように見えて、クリント・イーストウッドが演じる老人と少年の関係性は物語が進むにつれ変化していく。 特に大きなきっかけがある訳でもないのに、二人の心情が徐々に変わっていくところが、わたしにとっては「たまらない」のだ。 主人公のマイクは、かつてはロデオ・スターとして名を馳せたが、…

  • 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』〜 鑑賞前に何を観る?問題

    (Spider-Man: No Way Home 2021年 アメリカ) MJ控えめに言って傑作! 今まで、スパイダーマンの映画作品の中ではサム・ライミ版の『スパイダーマン』(2002)が1番のお気に入りでしたが、今回「更新したかも」ってぐらい好きです。 いろいろな事情により、リブートされたり打ち切られたりしてきたシリーズを、このような形でまとめ上げてくれるとは、感動を超えて感謝にも似た感情が湧き上がってきます。 スパイダーマンを観続けて来て良かった。 今回、MCU作品は『マイティ・ソー』と『ブラック・ウィドウ』しか観ていない、マーベル初心者であるうちの奥さんと一緒に行くにあたって、ちょっとだ…

  • 柳楽優弥さん

    最近、Netflix『浅草キッド』での演技が「完全にビートたけし」と大評判の柳楽くん。 Netflixに入っていないので、わたしはまだ観ていない。 本編は観ていないが、予告編だけでも「たけし感」は充分に伝わってくる。 大好きな洋ちゃんも出ているので是非観たいのだが、無料体験であれこれ観たおそうと思っていたら、Netflixの無料体験は終了してしまってました・・・。 他のも『レッド・ノーティス』や『ストレンジャー・シングス』や『全裸監督』など、料金を払って登録しても元がとれるぐらい観たい作品が色々あるのだが、「どうせなら、アナ・デ・アルマスの『Blonde』がリリースされてから」などとセコイ考え…

  • ”Thank God It’s Christmas” - Queen

    家事をサボったってイイじゃない、クリスマスだもの。 ブログの記事が手抜きだってイイじゃない、クリスマスだもの。 イラストが未完成だってイイじゃない、クリスマスだもの。 www.youtube.com 愛しい人よ、僕らは涙を分かち合ってきた 友よ、僕らには希望も恐怖もあった 友人たちよ、辛く長い年だったね でも、今日はクリスマス そうクリスマスなんだ 神様、クリスマスをありがとう 月も星も冷たく輝いて見える 雪がこのクリスマスを盛り上げてくれることを願おう 友よ、世界中がこの特別な夜を共にしてるんだ だって、今日はクリスマスなんだ 神様、クリスマスの一夜をありがとう May, Taylor イラ…

  • エステラ・ウォーレン

    みなさん、エステラ・ウォーレンって女優さん覚えてますか? って言うか、ご存知ですか? ちょっと前に『ビギナーズ』の記事を書いた時に、フォロワーさんと「パッツィ・ケンジットって消えちゃいましたね」なんてやり取りがありまして、↙︎ www.kashi-yan.com ↗︎そうしたら、なぜか突然エステラ・ウォーレンの事を思い出してしまったのです。 エステラ・ウォーレンは、元々シンクロ(今はアーティスティック・スイミングでしたっけ?)の選手からファッション・モデルに転身した方で、CMの撮影で知り合ったリュック・ベッソンの勧めで女優としてデビュー。 2001年に、レニー・ハーリン監督、シルヴェスター・ス…

  • グレン・リー

    『ウォーキング・デッド』シリーズに登場するキャラクターの中で、わたしが一番思い入れが強いのは「グレン・リー」です。 一匹狼を気取りながら、いざという時にはどこからともなく現れて、超頼りになるダリルも捨てがたいのですが、シリーズを追うごとに成長していくグレンに萌えずにはいられないのです。 最初に登場した時は「へたれキャラ」で、自分を見ているようで、それはイライラさせられたものです。 しかし、何度も囚われの身になり、時には首を切り落とされそうになったり、時にはゾンビの群れの中に落ちたり、何度も死にそうな目に遭いながら、彼は徐々に頼れる男へと変貌していった。 そんなグレンがシリーズから退場してから何…

  • 『マトリックス リザレクションズ』〜 新たな夢を見させてくれる。

    (The Matrix Resurrections 2021年 アメリカ) 予想通り激しく賛否が分かれる結果となっておりますが、個人的には絶賛とまでは行かないまでも、まあまあ満足の行く作品でありました。 むしろ、「今更『マトリックス』の続編?」と、ハードルが下がった状態で挑んだ感も否定出来ないので、結果として面白かったのかとも思います。 じゃあ、他のシリーズの作品に比べてつまらないのかって言うとそんなことなくて、わたしにとっては第1作に次ぐ面白さで、「わたしの好きな『マトリックス』ってこの世界だった」と思い出させてくれました。 飽きるほど繰り返し観た第1作に対し、『リローデッド』、『レボリュー…

  • 片山友希さん

    吉村界人くんを発見したTVドラマ『セトウツミ』。 www.kashi-yan.com 同じく『セトウツミ』で「初めまして」だった女優が、片山友希さんだった。 ご存知ない方の為に・・・。 『セトウツミ』とは、二人の男子高校生、瀬戸と内海が河原の階段でたわいも無い話をしているだけのワンシチュエーション・コメディ。 別冊少年チャンピオンに連載されていた漫画が原作で、2016年には、菅田将暉さん(瀬戸)、池松壮亮さん(内海)で映画化もされている。 ドラマ版では、葉山奨之さんが瀬戸、高杉真宙さんが内海を演じており、片山友希さんは瀬戸に憧れる「ハツ美」という下級生の役でした。 映画版が面白かったんでドラマ…

  • 吉村界人さん

    最近、ちょっと気になっている吉村界人くん。 『モリのいる場所』(2018)では、「樹木希林の”最後の愛弟子”」として有名になったが、実はまだ観れていない。 劇場で公開された頃、「ぴったんこカンカン」に一緒に出演されたのは見たのだが、希林さんに可愛がられている感じが伝わってきて、凄いよかった。 『モリのいる場所』、録画はしてあるので早く観なくては。 録画して、いつでも観られる状態にあると後回しにしてしまうという、僕のわるいクセ。 初めて界人くんを「スゲーっ!」と思ったのは、『ビジランテ』(2017)で演じた陸人の暴走っぷりを見た時。 わたしの中では、大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太の主役の三兄弟を完…

  • 『ラストナイト・イン・ソーホー』〜 わたしが本作を好き過ぎる5つの理由(ネタバレなし)

    (Last Night In Soho 2021年 イギリス R-15) 焦らされると期待が膨らむ。 度重なる公開延期で期待度をMAXに膨らましていた私ですが、そんな上がりまくったハードルを本作は軽々と飛び越えてくれました。 以下、わたしが本作を大好きになってしまった理由を書いていきたいと思います。 キャスティングが絶妙! 練り込まれた脚本! 映像が素晴らしい! 選曲がナイス! 監督がエドガー・ライト! キャスティングが絶妙! まずは、今後の活躍が期待される二人の女優、トーマシン・マッケンジーとアニャ・テイラー=ジョイが素晴らしい。 主人公エロイーズを演じるトーマシンは、『ジョジョ・ラビット』…

  • 『スターシップ・トゥルーパーズ』〜 カルメンじゃなくてディジー派

    (Starship Troopers 1997年 アメリカ) 本作の主人公ジョニー・リコは、運動は得意だが勉強は苦手な高校生。 同級生のディジーはジョニーに憧れているが、彼にはカルメンという恋人がおり美人で成績も優秀、ジョニーはディジーに見向きもしない。 だがカルメンはちょっと小悪魔キャラ、ジョニーのアメフトの試合中に敵チームのエースに色目を使ったりする。 ジョニーはそんなカルメンが気になって試合に集中できず、チームメイトであるディジーの作戦指示も耳に入って来ないが、最後はディジーの作戦に従い逆転勝利! 若い時はカルメンみたいな女子に惹かれがちだが、絶対に一途に思ってくれるディジーの方が良いの…

  • 『ビギナーズ』〜 テーマ曲の力!

    (Absolute Biginners 1986年 イギリス) ビートルズもローリングストーンズもまだ誕生していない1958年、ロンドンのソーホーを舞台に、写真家を夢見る青年コリンと、デザイナーを目指す恋人スゼットの物語。 映画を構成する要素は「映像」と「音楽」、そして「物語」である。 この三つが揃った時に名作が誕生するのだと思う。 もちろん「物語」が一番重要なのだという事に異論はないのだが、過去の「名作」と呼ばれる映画には、必ずと言って良いほど「名曲」と呼ばれるテーマ曲が付いており、その曲を聞けば「名シーン」と呼ばれる映画の場面が脳裏に浮かび上がる。 当たり前だが、「音」も「画」も映画の一部…

  • ジェニファー・ラブ・ヒューイット

    わたしとジェニファー・ラブ・ヒューイットとの出会いは『ラストサマー』だった。 と言っても、去年の夏に出会った訳ではなく映画『ラストサマー』で初めて彼女を見たという意味です。 あっ、分かってました? まあ、それ以来ずっと好きな訳ですが、わたしの期待に反して、「もしかして若い映画ファンは彼女の事を知らないんじゃないかってぐらい」映画界では大きな活躍をしていない。 1998年に『ラストサマー』でスマッシュ・ヒットを飛ばした彼女は、翌年には『ラストサマー2』にも主演しNewスクリーム・クイーンなんて呼ばれるようにもなるが、その後は『ザ・サバーバンズ』、『ハートブレイカー』でコメディエンヌとしての才能を…

  • ブルース・リー

    今時の子供達も、「闘いごっこ」をする時に「アチョーっ!」とか言うのだろうか? そして「アチョーっ!」という「怪鳥音」なるものを”発明”したのが、ブルース・リー先生だと言うことを知っているのだろうか? そもそも「闘いごっこ」なんて野蛮な事はしないのだろうか? 先日、『土竜の唄 FINAL』を観てきた。 劇中で、滝沢カレンさんが演じる「沙門夕磨」というキャラクターが、黒いラインが入った黄色いツナギを着用している。 YouTubeに、『土竜の唄 FINAL』の出演者である、仲里依紗さん、菜々緒さん、滝沢カレンさんの3人が映画の裏話をしている動画を見たのだが、その中で「あの黄色いツナギには元ネタがあっ…

  • 仲里依紗

    2008年11月、大泉洋ちゃんが主演だっていうんで観た『the波乗りレストラン』で、仲里依紗さんの存在を初めて認識。 そこから遡ること2年前、アニメ版の『時をかける少女』で話題になった女優さんだった。 意外にアンテナは高い方だと自負していましたが、キャッチ出来なかった自分の不甲斐なさを攻めつつ、過去作を色々と鑑賞することに。 観た順番までは覚えてないけど、映画では『ちーちゃんは悠久の向こう』、『純喫茶磯辺』、『ガチ☆ボーイ』、『ハルフウェイ』辺りを観て、清純派(?)女子高生路線を突き進み、2010年の実写版『時をかける少女』でトドメを刺されました。 相手役の中尾君は、TVドラマの『ROOKIE…

  • ドウェイン・ジョンソン

    ドウェイン・ジョンソンが『Big Trouble in Little China』に出演する、というニュースを最初に聞いたのはいつだっただろうか? もう何年も前だった気がする。 『Big Trouble in Little China』と言えば、カルト的な人気を得ている1986年の『ゴースト・ハンターズ』の事で、わたしも大好きな作品である。www.kashi-yan.com ジョン・カーペンター監督が好きなものを全部詰め込んだ様な、あのファンタスティック・ワールドがどのようにバージョン・アップされるのか楽しみにしていたのだが、どうやらリメイクではなく続編になるとのこと。 それはそれで楽しみなの…

  • ガル・ガドット

    ガル・ガドットの『Cleopatra 』は、いつになるのだろう? と言う思いを込めて描いてみた。 『Wonder Woman 3 』に至っては、パティ・ジェンキンス監督が『Cleopatra 』以外にも、スターウォーズ・シリーズの新作『Rogue Squadron』(2023年12月公開予定)の企画も抱えている様なので、その後と言うことか? 遠いなぁ・・・。 『レッド・ノーティス』はNetflixだし、『ナイル殺人事件』は延び延びになってるし・・・。 2022年2月25日、今度こそ公開して欲しい。 今や、第3子をお腹に宿したまま『ワンダーウーマン』の撮影をこなした”リアル・ワンダーウーマン”と…

  • アナ・デ・アルマス

    私が初めて観た彼女の作品は『ノック・ノック』です。 もちろん好きになりました。 そりゃそうでしょ。 男性の皆さん、みんなそうですよね? そうだと言って下さい。 わたしだって、奥さんにこのブログを読まれるリスクを冒しながら書いてるんです。 ずぶ濡れでキアヌ・リーブスの家を訪れ、「うわっ、可愛そう」からの、シャワールームでキアヌを誘惑するアナ・デ・アルマス嬢(と、イーライ・ロス監督の奥さん)にドッキドキ。 断り切れないキアヌを誰も責められない(はず)。 ここまでの彼女が可愛くてエロい分、その後の展開がメッチャ怖い。 キアヌに激しく同情・・・。 兎に角、わたしは彼女の他の作品がもっと観たくなった。 …

  • メル・ギブソン

    最近ではB級アクションばっかり出演しているイメージだが、嘗てはずっと私の「ヒーロー」だった。 『マッドマックス』のマックス、『リーサル・ウェポン』のマーティン・リッグス、彼が演じた二人のスーパーヒーローのイメージに引っ張られている事も否定はできない。 でも90年代に入ってからも、『マーヴェリック』でも、『身代金』でも、『陰謀のセオリー』でも、彼はスターの輝きを放っていたし、監督としても『ブレイブハート』でアカデミー賞を獲得するなど、まさにスーパースターでスーパーヒーローだった。 ところが2000年代に入ると、問題行動、問題発言が目立つようになり、彼の輝きは徐々に失われていった。 監督としては、…

  • 『隠し砦の三悪人』〜 実際は二百姓と一武将

    (1958年 日本) もしかしたら、黒澤明作品の中で一番好きかも知れない。 もちろん『七人の侍』も、『用心棒』も、『生きる』も、『天国と地獄』も、なんだったら『羅生門』も大好きなんだけど、やはり本作を鑑賞した後の爽快感に勝るものはない。 そして、そんな物語を牽引しているのは、黒澤明監督作品の常連である千秋実と藤原釜足が演じる「太平」と「又七」の百姓コンビ。 この二人が「仲良くケンカ」しながら、時に助け合い、時に罵り合い、時に金銭に目が眩み、周りも巻き込んで窮地に陥り、そしてそれを乗り越えるという事を繰り返してストーリーは転がって行く。 この二人の行動を笑える人は楽しめるだろうし、イライラしちゃ…

  • 『82年生まれ、キム・ジヨン』〜 多くの女性の共感を得た原作の映画化だが・・・。

    (82년생 김지영 2019年 韓国) K-POPが好きでCS放送で音楽番組をよく見てますが、ジヨンって名前をよく見かけるので「本当にジヨンって名前は多いんだなぁ」などと思いつつ、本作は、そんなどこにでも居そうな”キム・ジヨン”という名の女性の物語。 家事と子育てに追われるジヨン。ベランダで佇んでいると後ろから幼い娘アヨンが「ママ」と呼ぶ声が。振り返り微笑むジヨンの笑顔はどこか引きつっている様に見える。 一方ジヨンの夫デヒュンは精神科医を訪れている。自分の事ではなく妻の事で相談に来たと言う。「本人が来ないと」と告げる医師に、デヒュンはスマホに保存された一本の動画を見せる。 何やら不穏な空気が漂…

  • 『ザ・サバーバンズ』〜 お宝発見!!

    (The Suburbans 1999年 アメリカ) 先日、『VHSテープを巻き戻せ!』というドキュメンタリー映画を観まして、VHS全盛の時代を懐かしみ感慨にふけってしまいました。VHSテープを巻き戻せ!アトム・エゴヤンAmazon でも今回は『VHSテープを巻き戻せ!』の紹介ではございません。 いや、これはこれで面白いドキュメンタリーだし、映画好きの方には是非見ていただきたい作品ではあるんですが、今回は別の作品です。 『VHSテープを巻き戻せ!』を観終わり、「VHSもまだまだ捨てたもんじゃないなぁ」などと思いながら我が家の中古VHSコレクションを漁っていたら、自分でも忘れていた「個人的」お宝…

  • 『ミッドナイトスワン』〜 そして母になる

    (2020年 日本) 私が、草彅剛くんの「憑依型」と形容されるその演技力に驚かされたのは、2004年の『ホテル ビーナス』が最初だった。 TVドラマでの草彅くんを見てはいたが、当時、草彅くんと言えば「『ぷっ』すま」「チョナン・カン」などのバラエティのイメージが強く、しかも草彅剛ではなくチョナン・カンとして主演するということだったので一体どんな映画になるのかと思っていたが、あんなに抑えた演技で感情を表現する役者さんだとは思ってもみなかった。 そんなわけで、既に前年に公開され世間的には評価されていた『黄泉がえり』は、順番が逆になる形でレンタルで観賞し、その後も映画やドラマで草彅くんを見てきたが、今…

  • 『アルプススタンドのはしの方』〜 しょうがない事なんかない!

    (2020年 日本) 「アルプススタンドのはし」、そこはスポットの当たらない日陰者たちの居場所。 そんな日陰者たちの心情が、高校野球の試合の観戦を通して徐々に変化していく感じが面白い。 そもそも「アルプススタンド」とは、甲子園球場にある応援席の事で、これは甲子園特有の呼称である。 しかし、映画の舞台となっている高校野球の応援席は、どう見ても甲子園には見えず、明らかに地方球場。 なので、地方大会の話なのかと思ったのだが、会話の内容からすると試合は全国大会の1回戦で相手は甲子園常連の強豪校だと言う。 だとしたら、1回戦とはいえアルプススタンドの応援のあの大音量の中で(コロナ禍前の話として)、あんな…

  • 『ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結』〜 サメちゃんとセバスチャン

    (The Suicide Squad 2021年 アメリカ R-15) たった10年の減刑を餌に寄せ集められた、刑務所に収監中の悪党たちが命懸けの極秘ミッションに挑む。 鑑賞前に知っておくべき事はコレだけで充分。 私は、序盤のあらすじも言いたくない。 できるだけ情報を入れずに映画館へ行って、「ジェームズ・ガン」ワールドを堪能して頂きたい。 なぜか失敗作の烙印を押されてしまった、デヴィッド・エアー監督の『スーサイド・スクワッド』(2016)。 レビューサイトでも賛否両論ありますが、もちろん私は大好き派。 「失敗」とされる原因は、当時のDC映画のユニバースに無理矢理組み込もうとした事に起因すると思…

  • 『幼い依頼人』〜 あなたならどうする?

    (어린 의뢰인 2019年 韓国) 2013年に韓国で実際に起きた継母児童虐待死亡事件を基に映画化しているとのことだが、最近は「実話ベース」と聞いてもあまり驚くことがなくなってきた。 現実世界に、信じられないような事件が多すぎる。 本作で扱われている事件についても、あってはならない事だが、ありがちな、どこかで聞いたことあるような内容である。 それは継母による虐待死という意味でね。 さすがに、10歳の少女が「弟を殺しました」って話は聞いたことないけど。 『幼い依頼人』というタイトルからは、まず事件が起こり、如何にして少女の無実と継母の有罪を証明して行くという話を想像したが、本作は物語の中心をそこ…

  • 『2001年宇宙の旅』〜 肝心な所を見せないイヤラシさ

    (2001: A Space Odyssey 1968年 アメリカ) 言わずと知れた「不朽の名作」にして「超難解映画」。 世間の声は「素晴らしい!」と大絶賛する人と「全く意味が分からない」と低評価をつける人の、ほぼ両極端。 でも、意味が分からないからと言って”駄作”と言ってしまって良いのか? そもそも、絶賛している人達は本作の何を絶賛しているのか?本当に本作を理解しているのか? 映画の中の謎よりも、そんなことが気になってしまう僕の悪いクセ。 と言うわけで、今回は「本編を観ただけで全てを理解することは絶対に不可能」と言われている『2001年宇宙の旅』が、本編を観ただけで楽しめるのかどうか?どこま…

  • 『WAVES/ウェイブス』〜 今、観ておくべき映画

    (Waves 2019年 アメリカ PG-12) 公開当時「プレイリスト・ムービー」みたいな宣伝のされ方をしていたので、音楽が前面に押し出された映画なのかと思っていたが、実際には音楽は非常に自然に使われていて、個人的には映像の方に興味を惹かれました。 非常に美しい映像で、勿論そこも興味深いのだが、わたしが新しいと感じたのはそのカメラワークの方だった。 終始自由に動き回っているというか、演者に追従したりグルグル回ったり、それでいて画面に酔ったりする事はなく、誤解を恐れずにイメージしやすい言い方をすれば「スマートフォンのCM」の様な映像がずっと繰り広げられる。 長年映画を観ていると、映像の綺麗さも…

  • 『ブラック・ウィドウ』〜 マーベル初心者でも大丈夫。単独作品として楽しめる、女性スパイ・アクション映画。

    (Black Widow 2021年 アメリカ) マーベル・シネマティック・ユニバース第24弾。 2010年の『アイアンマン2』での初登場以来、10年以上アベンジャーズのメンバーとして活躍してきた”ブラック・ウィドウ”初の単独映画。 と聞くと、「今まで観てないし」とか「今から23本も観られないし」と思ってしまいがちだが、本作は初心者の方でも安心して観られる一本となっております。 そもそもブラックウィドウことナターシャ・ロマノフは、いわゆる”スーパー・パワー”を持っているキャラクターではないので、本作も「ヒーロー映画」というよりも「スパイ映画」の雰囲気を強く感じました。 『ジェイソン・ボーン』シ…

  • 『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』〜 ある脚本家、唯一の作品

    (Romancing the Stone 1984年 アメリカ) 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のロバート・ゼメキス監督が、その前年に監督したロマンティック・アドベンチャー・コメディ。 1984年ゴールデングローブ賞(ミュージカル・コメディ部門)で、作品賞・主演女優賞を受賞しており、1985年には続編『ナイルの宝石』も製作された。 アンジェリーナが小屋に1人でいるところに、西部の荒くれ者グローガンが押し入ってくる。アンジェリーナは、彼にお宝を奪われたばかりか自信の身にも危険が及ぶと、隠し持っていたナイフを素早く投げつけ彼の胸に命中させる。グローガンは、彼女が長年追っていた家族の仇だったのだ…

  • 追悼 リチャード・ドナー

    Richard Donner (1930–2021) また偉大な才能が一人、この世を去ってしまった。 2006年の『16ブロック』以来監督業から遠ざかっていたが、今年に入ってから『リーサル・ウェポン』シリーズ第5弾の監督就任が発表されたばかりだったので、ショックは倍増です。 リチャード・ドナーと言えば、1978年の『スーパーマン』。スーパーマン ディレクターズカット(字幕版)クリストファー・リーヴAmazonこの作品の成功が『バットマン』(1989)、『スパイダーマン』(2002)へと繋がり、現在のアメコミ映画ブームの礎になったと言っても過言ではない。 そして1985年には、世界中の少年少女を…

  • 『ゴジラvsコング』〜 『ゴジラ』第三弾と言うよりは『コング』第二弾

    (Godzilla vs. Kong 2021年 アメリカ) 前作『キングコング:髑髏島の巨神』(以下、前作)から約50年、すくすく育ったコングは更に巨大に。 前作の時は、ゴジラと闘うにはちょっとどうだろう?って感じのサイズ感でしたが、かなり立派に成長しました。 寝起きのコングさん、ケツをボリボリ掻きながらノソノソと移動し、滝に打たれてシャワータイム。 この人間(というか、ほぼオッサン)臭い仕草がコングさんの魅力。 一気に親近感が湧いてしまいます。 一転コングさん、おもむろに一本の木を引き抜くと枝を削ぎ落とし、槍投げの様に空に向かってその木を投げつけます。 すると、そのコングが投げた木が「空」…

  • 『キングコング: 髑髏島の巨神』〜 怪獣映画×戦争映画=大冒険活劇

    (Kong: Skull Island 2017年 アメリカ) 映画は1944年、ある島に戦闘中のアメリカ機と零戦が墜落するところから始まる。 無事脱出した二人のパイロットが死闘を繰り広げていると、崖下から巨大な猿のような生き物が現れる! 出し惜しみ無し。 チラチラと体の一部とか影を見せて焦らされるのかと思っていたら、いきなりキング・コングの巨大な顔面がアップで登場します。 時は流れて、アメリカがベトナムからの撤退を宣言した1973年のアメリカ。 特務研究機関モナークの一員であるランダは、自身の「巨大生物存在説」を証明する為、地質調査の名目で、人口衛星によって発見された謎の島・髑髏島への遠征を…

  • 『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』〜 モスラーヤ、モスラー♪

    (Godzilla: King of the Monsters 2019年 アメリカ) 舞台は前作の『GODZILLA ゴジラ』から5年後。 芹沢猪四郎教授ことケン・ワタナベ率いる怪獣調査期間「モナーク」は、世界各地で休眠中の怪獣を発見、そこに基地を建設し調査を続けていた。 その一つである中国・雲南省の基地では「モスラ」の幼虫が孵化しており、エマ・ラッセル博士は「オルカ」と呼ばれる装置を使ってモスラの幼虫との交信を試みていた。 しかし、突然、雲南省の基地は謎のテロリストに襲われ、「オルカ」と共にエマと娘のマディソンも捕われてしまう。 「オルカ」を奪ったテロリストたちは、「モンスター・ゼロ」と呼…

  • 『GODZILLA ゴジラ』〜 ツッコんだら負けヨ。

    (GODZILLA 2014年 アメリカ) バックに富士山があった方が「日本」だって事が伝わりやすいんだろうけど、流石に、いつ活動再開するか分からない休火山の側に原子力発電所は建てないでしょう。 そもそも「JANJIRA」って何処の国の地名よ?って思ってウィキペディア見たら、「雀路羅」って暴走族みたいな漢字が充てられて笑った。 最初は「Japan Nuclear ホニャララ」の頭文字かと思いましたが、やっぱり地名でした。 きっとあそこは「日本」ではなくて、フィリピンと地下トンネルで繋がった「ジャパン」という名のファンタジー・ワールド。 だってそこは、我らが怪獣王「ゴジラ」がいる世界なんだもん!…

  • 『TENET テネット』〜 難解なのに面白いのか?難解だから面白いのか?

    (Tenet 2020年 アメリカ) ”Don't think! Feel.”(考えるな!感じろ。)と仰ったのは、彼のブルース・リー師。 本作の序盤でも” Don't try to understand it. Feel it.”(理解しようとしないで。感じて)というセリフが出てくるが、色々考えて理解しようとせずに感じる事が、本作の正しい楽しみ方なのかも知れない。 本作を理解し難くしているのも「時間の逆行」ならば、面白くしているのも又「時間の逆行」という要素。 時間の流れを「順行」している人物と「逆行」している人物が格闘したり、「順行」している車と「逆行」している車のチェイスシーンなどは、今ま…

  • 『北北西に進路を取れ』〜 ジェームズ・ボンドの原型!

    (North by Northwest 1959年 アメリカ) アルフレッド・ヒッチコック最高傑作の呼び声も高い、巻き込まれ型サスペンス・アクション。本作の前後に製作された『めまい』、『サイコ』、『鳥』は、本作とともにヒッチコック映画ベストワンに挙げられることも多く、正に彼の全盛期に撮られた1本と言えるだろう。 因みに私が敢えてベストワンを選ぶなら、軽いのノリの『ハリーの災難』かな。 www.kashi-yan.com オープニングのタイトルバックからカッコいい。グリーンをバックに、上下、斜めにラインが引かれ、その線に沿って白抜きのキャスト、タイトルロゴが現れては消えて行く。やがてグリーンのバ…

  • 『無垢なる証人』〜 この弁護士、弁護士に向かないのでは?

    (증인 INNOCENT WITNESS 2019年 韓国) 弁護士とは大変な仕事である。 自分が信じる正義とは関係なく、依頼人を守るために全力で弁護をしなければならない。 本作を観て、一番最初に浮かんだ印象はそんな事だった。 そう言えば『リーガルハイ』の古美門先生も、依頼人が悪だと分かっていても全力で弁護していたが、あれはお金の為にやっていた訳で彼の中では正義という事で、特に苦しんでいなかったっけ。 ニュースなんかで、通り魔犯の弁護士が心神喪失を理由に減刑を請求していたりするの見るたびに、一体どんな思いで弁護しているのかと疑問に思う。 本作の主人公である弁護士のスノは、世渡りが上手いタイプの…

  • 『マッドマックス』〜 カー・アクション映画の金字塔

    (Mad Max 1979年 オーストラリア) わたしの映画好きの始まり。 何本かある、映画を観続けるきっかけとなった作品の内の1本。 過去、VHS、DVD、Blu-Rayと買い直し、ホント何度観返したか分からない。 きっとこれからも何度も観ることでしょう。 って、書いてる側から又観たくなってきた。 映画冒頭からアドレナリン全開! 舞台は暴走族が蔓延る近未来(1979年当時から見て)のオーストラリア。 対暴走族特殊警察「M.F.P.」から改造パトカー「V8インターセプター」を奪い逃走する自称「ナイトライダー」とM.F.P.のカー・チェイスから始まる。 パトカー2台を翻弄しながら逃げ続けるナイト…

  • 『ANNA /アナ』〜 スーパー・モデルと二丁拳銃

    (ANNA 2019年 アメリカ・フランス PG-12) 公開当時、「またそれかっ」と言われた程、リュック・ベッソンお得意のヒロイン・アクション。 特に、今作は女性スパイのお話と言う事で、どうしても美しき暗殺者を描いた1990年の『ニキータ』と比較せずにはいられない。 果たして30年の時を経て、ベッソンが描くヒロイン・アクションはどの様に進化したのか? 結論から言えば、よりスタイリッシュに、より派手に、そして複雑な構成がラストに向かって収束して行く気持ち良さを味わえる一本でした。 物語は、1985年のモスクワ、KGBが潜入中のCIAスパイを次々と始末するところから始まる。 5年後、市場で働いて…

  • 『アンタッチャブル』〜 祝!「午前十時の映画祭」復活!

    (The Untouchables 1987年 アメリカ) 「午前十時の映画祭」が再開されたからと言うわけでもないのですが、本ブログも久々の復活。 そして取り上げる映画は、『ダイヤモンドは永遠に』でジェームズ・ボンド役を卒業して以降ヒット作に恵まれなかったショーン・コネリーが、アカデミー助演男優賞を受賞し、華麗な復活を成し遂げたとも言える『アンタッチャブル』。 個人的に、『ハイランダー 悪魔の戦士』(1986年)、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(1989年)、そして『アンタッチャブル』を勝手に「ショーン・コネリーのメンター三部作」と呼んでおり、わたしはこの3本が大好きなのであります。 ち…

  • 『EXIT イグジット』〜 色々と絶妙!

    (엑시트 2019年 韓国) 少女時代やKARAが巻き起こしたK-POPブームから早10年。本作は、その少女時代の不動のセンター、イム・ユナ初主演となるパニック映画。ユナと共に主演を務めるのは『建築学概論』『観相師 -かんそうし-』のチョ・ジョンソク。監督のイ・サングンは、本作が長編映画デビューとなる。 あらすじ 大学時代に山岳サークルに所属していたヨンナムは、大学は卒業したが就職に失敗し、ただ公園で身体を鍛える毎日を送っている。ある日、母親の喜寿を祝うパーティーに参加した彼は、その宴会場で、かつて思いを寄せていたサークルの後輩ウィジュと再会する。しかしその頃、宴会場のあるビルの外では、何者か…

  • 『ワンダーウーマン 1984』〜 愛だろ、愛!

    (Wonder Woman 1984 2020年 アメリカ) 随分と久しぶりの投稿となりましたが、再開1回目を飾るのは待ちに待った『ワンダーウーマン 1984』。2017年公開の前作に引き続きガル・ガドットが主演、パティ・ジェンキンスが監督を務める。今作でヴィランを演じるには『ゴーストバスターズ』(2016)などのクリステン・ウィグと、『キングスマン: ゴールデン・サークル』『イコライザー2』などのペドロ・パスカル。そして最大のサプライズは、前作の70年後を舞台としているのにクリス・パイン演じるスティーブ・トレバーが再登場している事。果たして彼は、どのような形で復活を遂げるのか!? あらすじ …

  • 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』〜 MADな世界の歩き方

    (Mad Max: Fury Road 2015年 オーストラリア・アメリカ R-15) いよいよ『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が、地上波初放送! 基本的には「追いかけっこ」、「行って帰る」だけの単純なストーリーの中に隠された複雑な人間ドラマを、わたしなりの解釈で解説。 シリーズの過去作を観ていない、『マッドマックス』初心者の方も大丈夫、これを読んで観賞に備えて下さい。 監督は、過去のシリーズ作品も全て監督しているジョージ・ミラー。 主人公マックス役は新たにトム・ハーディが務め、もう一人の主役とも言えるフュリオサ役をシャーリーズ・セロンが頭を丸めて熱演。 共演は他にシタデル砦の支配者イ…

  • 『ボヘミアン・ラプソディ』〜 最高なバンドの最高な映画

    (Bohemian Rhapsody 2018年 イギリス・アメリカ) 9月5日はフレディ・マーキュリーの誕生日。という訳で、『ボヘミアン・ラプソディ』。 ラミ・マレック、 グウィリム・リー、 ベン・ハーディ、 ジョゼフ・マゼロの4人が見事にクイーンを再現。監督はブライアン・シンガーのみクレジットされているが、実際には撮影終了2週間前に解雇されており、その後は俳優でもあり本作の制作総指揮にも名を連ねているデクスター・フレッチャーが引き継いだ。ラミ・マレックは、ゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞、英国アカデミー賞で主演男優賞を受賞。2018年度のアカデミー賞では、作品賞こそ逃したものの、主…

  • 『キャビン』〜 納涼!ホラー祭り!

    (The Cabin in the Woods 2012年 アメリカ) 『クローバーフィールド/HAKAISHA 』の脚本家ドリュー・ゴダードが監督・脚本、『アベンジャーズ』の監督ジョス・ウェドンが脚本・製作によるホラー映画。出演は『マイティ・ソー』のクリス・ヘムズワース、『シェイプ・オブ・ウォーター』のリチャード・ジェンキンズ、『エイリアン』『ゴーストバスターズ』『アバター』のシガニー・ウィーバーなど。 あらすじ 週末を森の中にある山小屋で過ごそうと集まった、失恋したばかりのデイナ、彼女の親友ジュールズ、ジュールズの彼氏カート(クリス・ヘムズワース)、傷心のデイナに紹介しようとカートが連れて…

  • 観ずに死ねるかっ! 〜 公開が楽しみすぎるDC映画5作品+1

    新型コロナの影響で、新作映画の公開延期や製作中断が続いておりましたが、少しづつ撮影再開のニュースも届くようになって参りました。そんな中、先日、DCコミックスのオンライン・イベント「DCファンドーム」が開催され、続々と新作の予告編が公開されました。そこで今回は、個人的に公開が楽しみ過ぎるDCコミックスの映画作品たちをご紹介。皆さんも、予習復習をしっかりして、劇場公開に備えましょう。 観ずには死ねないDC映画 『ワンダーウーマン 1984』 『ザ・スーサイド・スクワッド』 『ザ・バットマン』 『ブラックアダム』 『ザ・フラッシュ』 『ジャスティス・リーグ』スナイダー・カット 観ずには死ねないDC映…

  • 『デッドフォール』〜 外連味たっぷりの”the 映画”

    (Tango & Cash 1989年 アメリカ) 『ロッキー』、『ランボー』シリーズのシルベスター・スタローンと、『ニューヨーク1997』、『郵政からの物体X』、『ゴーストハンターズ』のカート・ラッセルの二大スター共演によるコメディ・アクション。監督は『暴走機関車』のアンドレイ・コンチャロフスキー。 あらすじ 三揃いのスーツで決めたロサンゼルス警察西分署のインテリ刑事レイモンド・タンゴ(シルベスター・スタローン)と、ワイルドで破天荒な中央分署のガブリエル・キャッシュ(カート・ラッセル)。タイプもスタイルも対照的な二人だが、麻薬取締担当刑事としては市警トップの座を争うライバル同士。 そんなタン…

  • 『国際市場で逢いましょう』〜 コミカルなタッチで描く激動の韓国史

    (국제시장 Ode to My Father 2014年 韓国) 公開当時、韓国映画歴代4位となる観客動員1400万人を記録し、韓国のアカデミー賞と言われる大鐘賞で作品賞、監督賞など10部門を受賞した。主演は『新しき世界』、『哭声/コクソン』の実力派ファン・ジョンミン。共演に『10人の泥棒たち』、『トンネル 闇に鎖された男 』の個性派オ・ダルスや、『シュリ』で日本でもブレイクし、米ドラマ『LOST』にも出演したキム・ユンジンなど。ファン・ジョンミンとオ・ダルスは、大鐘賞でそれぞれ主演男優賞、助演男優賞を受賞。監督は『マイ・ボス・マイ・ヒーロー』、『TSUNAMI ツナミ』のユン・ジェギュン。 …

  • 『いちごの唄』〜 だいじょばないけど大丈夫!

    (2019年 日本) NHK朝ドラ『ひよっこ』の脚本を手掛けた岡田惠和が、同作にも出演したロックバンド「銀杏BOYZ」の峯田和伸と共著という形で発表した同名小説を、同じく『ひよっこ』にも出演していた古舘佑太郎、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』、『きみの鳥はうたえる』の石橋静河のW主演で映画化。 あらすじ 感想 魅力その1.『ひよっこ』ファミリー大集合 魅力その2. 石橋静河さんの多彩な表情 魅力その3. 見落としそうなところも丁寧に おまけ あらすじ 地方の実家を離れ、東京の冷凍食品会社の工場で働く笹沢コウタ(古舘佑太郎)が、中学生時代に親友だった伸二の命日である七夕の日に彼との思い出…

  • ルトガー・ハウアーを偲んで 〜 私がハマったルトガー・ハウアー出演作5作品

    早いもので、ルトガー・ハウアーが亡くなってから1年が経ってしまった。もう彼の新作を観る事は出来ないが、お気に入りの彼の作品で、大好きだった彼の姿を何度も観ることは出来る。そんな訳で、今回は彼のカッコイイ姿が拝める、大好きな5作品をご紹介させて戴きます。 ルトガー・ハウアー (1944〜2019)私がハマったルトガー・ハウアー出演作5作品 『ヒッチャー』 『レディホーク』 『ナイトホークス』 『WANTED/ウォンテッド』 『ブレードランナー』 最後に 『ヒッチャー』 (The Hitcher 1986年) わたしがルトガー・ハウアー を好きになった作品。『ブレードランナー』のロイ・バッティは好…

  • 『透明人間』〜 見えない恐怖と信じてもらえない絶望感

    (The Invisible Man 2020年 アメリカ・オーストラリア PG-12) 『ソウ』シリーズ、『インシディアス』シリーズの脚本家として知られるリー・ワネルが監督し、H・G・ウェルズの同名小説を原作とし1933年に映画化された『透明人間』を現代風にアレンジしリブート。主演はHuluのドラマ・シリーズ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』で注目されたエリザベス・モス。 あらすじ 感想 前半はサイコサスペンス ホラーな展開は突然に ラストは捻りが効いてます あらすじ 恋人であるエイドリアンの全てをコントロールしようとする強い束縛に耐え切れなくなったセシリアは、ある夜、彼が寝てる間に妹の協…

  • 『ランボー ラスト・ブラッド』〜 ただ静かに暮らしたいだけなのに

    (Rambo: Last Blood 2019年 アメリカ R-15+) 『ロッキー』と並ぶシルベスター・スタローンの代名詞的シリーズ。11年ぶりの第5作目にして完結篇。スタローンは脚本も共同執筆。監督を務めるのは、メル・ギブソン主演『キック・オーバー』のエイドリアン・グランバーグ。 あらすじ 感想 ランボー のこれまでの戦い 『ランボー』(First Blood 1982年) 『ランボー/怒りの脱出』(Rambo: First Blood Part II 1985年) 『ランボー3/怒りのアフガン』(Rambo III 1988年) 『ランボー/最後の戦場』(Rambo 2008年 R-15…

  • 『マーニー』〜 真実を知る事は幸せなの?

    (Marnie 1964年 アメリカ) ウィンストン・グレアムの同名小説を、アルフレッド・ヒッチコック監督が映画化。出演は、ヒッチコック監督の前作『鳥』でも主演を務めたティッピ・ヘドレンと、初代ジェームス・ボンドとして既に人気を獲得していたショーン・コネリー。 あらすじ 感想 ハッピーエンド? 工夫を凝らしたオープニング 007なのかな? 緊迫感溢れるヒッチコック節 そしてマーニーは狂気に満ちていく 雑音を排除して映画を楽しもう あらすじ とある会社の金庫から大金が盗まれる。社長によれば、犯人は4ヶ月前に雇ったの黒髪の女性だという。だが犯人の女性は黒く染めた髪を金髪に戻し、身分証を変え、次の仕…

  • 『ハリーの災難』〜 ヒッチコックの「ほのぼの」サスペンス

    (The Trouble with Harry 1955年 アメリカ) 数あるアルフレッド・ヒッチコックの作品の中でも異彩を放つコメディ調サスペンス映画。 出演は『三十四丁目の奇蹟』のサンタクロース役が有名なエドマンド・グウェン、『チャーリーズ・エンジェル』で声だけしか出てこない探偵事務所のチャーリー所長として知られるジョン・フォーサイスなど。 本作は、名女優シャーリー・マクレーンのスクリーン・デビュー作でもある。 あらすじ 紅葉の美しい小さな村の森の中で、少年が男の死体を発見する。 少年が母親を呼びに行っている間に、猟銃で兎狩りをしていた男も死体を発見、誤って人を撃ったと思った彼は死体を隠そ…

  • 『引き裂かれたカーテン』〜 初めチョロチョロ、なかパッパ、ラストでグイグイ盛り上がる

    (Torn Curtain 1966年 アメリカ) 東西冷戦時代の東ドイツを舞台にしたアルフレッド・ヒッチコック監督のサスペンス・ミステリー。 出演は『ハスラー』、『動く標的』のポール・ニューマン、『メリー・ポピンズ』、『サウンド・オブ・ミュージック』のジュリー・アンドリュース。 あらすじ 国際物理学の学会に出席するためにコペンハーゲンに向かう物理学者のマイケル・アームストロングと、助手で婚約者のサラ・シャーマン。 コペンハーゲンに着き、書店で本を受け取ったマイケルが「ストックホルムで研究を続けたいので、コペンハーゲンで待っているように」と言い出した。 しかしマイケルの取っていた飛行機のチケッ…

  • 『スカイスクレイパー』〜 ダクトテープ万能説

    (Skyscraper 2018年 アメリカ・中国) ドウェイン・”ザ・ロック様”・ジョンソンが『セントラル・インテリジェンス』のローソン・マーシャル・サーバー監督と再タッグ。共演に『スクリーム』シリーズのネーヴ・キャンベルなど。 あらすじ 人質立て籠もり事件の現場に突入したFBIのウィル・ソーヤー(ドウェイン・ジョンソン)は、犯人の自爆により負傷。左足の膝下を失ってしまう。 10年後、FBIを退職したウィルは香港に建設された地上220階、高さ1000メートルを超える超高層ビル”ザ・パール”の警備主任に就任、事故の際に自分を救ってくれた女医のサラと結婚し二人の子供とザ・パールの98階に住むこと…

  • 『時をかける少女』(1983)〜 ラベンダーの香りと土曜日の実験室

    (1983年 日本) 何度もTVドラマ化、映画化されている筒井康隆の同名SF小説の最初の映画化作品。監督は大林宣彦で、『転校生』(1982)、『さびしんぼう』(1985)と合わせて「尾道三部作」と呼ばれる。主演は原田知世は、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。共演に高柳良一、尾美としのり。 あらすじ 高校1年の春休み、スキー教室に参加した芳山和子(原田知世)、堀川吾郎(尾美としのり)が夜のゲレンデで話しているところに深町一夫(高柳良一)が現れる。三人が集合場所に戻り皆で下山しようとするが、深町のスキーセットだけがなくなっているのだった。新学期が始まり4月16日の土曜日、三人は理科室の掃除当番にな…

  • 『デッド・ドント・ダイ』〜 シュールでユルいゾンビ・コメディ。だがメッセージはストレート。

    (The Dead Don't Die 2019年 アメリカ R-15) 『ストレンジャー・ザン・パラダイス』、『ミステリー・トレイン』、『パターソン』などのジム・ジャームッシュ監督によるホラー・コメディ。主演は、ジム・ジャームッシュの作品に出演するには4度目となるビル・マーレイと、同じく『パターソン』に続きジャームッシュ作品は2度目となるアダム・ドライバー。ティルダ・スウィントン 、クロエ・セヴィニー 、スティーヴ・ブシェミ 、ダニー・グローヴァーなどの豪華共演陣に加え、イギー・ポップ 、RZA 、セレーナ・ゴメス、トム・ウェイツなど多くのミュージシャンも出演している。 あらすじ アメリカの…

  • 『知りすぎていた男』〜 ケ・セラ・セラ♪なるように・・・ならない!

    (The Man Who Knew Too Much 1956年 アメリカ) アルフレッド・ヒッチコック監督が、1934年製作の自身の監督作『暗殺者の家』を自らリメイク。主演は『ロープ』、『裏窓』、『めまい』でもヒッチコックと組んでいるジェームズ・スチュアート。主人公の妻役のドリス・デイが劇中で歌う『ケ・セラ・セラ』が、アカデミー賞歌曲賞を受賞。 あらすじ アメリカの医師であるベン・マッケンナは、元舞台女優の妻ジョーと息子を連れモロッコへと旅行に訪れる。バスで現地の人とトラブルになるが、偶然乗り合わせていたフランス人のルイ・ベルナールに助けられ親しくなる。ところがベルナールは何者かに殺されてし…

  • 『七年目の浮気』〜 男の妄想が止まらねぇ〜!

    (The Seven Year Itch 1955年 アメリカ) 地下鉄の通風口からの風で白いドレスのスカートがふわりと浮き上がる。 この映画史上に残る有名なシーンで知られる、マリリン・モンローの代表作の1本。ブロードウェイの同名舞台劇を、『麗しのサブリナ』、『お熱いのがお好き』、『昼下りの情事』、『アパートの鍵貸します』のビリー・ワイルダー監督で映画化。舞台版でも同役を務めた主演のトム・イーウェルは、本作でゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞。 あらすじ 出版社に勤めるリチャード・シャーマンは、夏の間を避暑地で過ごす妻と息子を駅で見送り、一人アパートへ帰る。するとそこに、上階に住むカウフマン…

  • 『アルキメデスの大戦』〜 メジャーひとつで戦った男

    (2019年 日本) 『ドラゴン桜』で知られる漫画家、三田紀房の同名漫画を原作とし、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズや『寄生獣』の山崎貴が監督を務め映画化。主演は『帝一の國』『あゝ、荒野』などの菅田将暉。共演に『きみの鳥はうたえる』『火口のふたり』の榎本佑、『君の膵臓をたべたい』『屍人荘の殺人』の浜辺美波ほか、笑福亭鶴瓶、小林克也、小日向文世、國村隼、橋爪功、田中泯、舘ひろしなど。 あらすじ 1933年、欧米諸国との対立を深め国際的に孤立し始めた日本は、来るべき戦争に備え軍備拡張を進めていた。だが、「これからの戦闘の主力は航空機だ」と航空母艦の建造を主張する山本五十六(舘ひろし)と、巨大…

  • 『バーニング 劇場版』〜 モヤモヤがクセになる

    (버닝 2018年 韓国 PG-12) 村上春樹の短編小説『納屋を焼く』を原作に、『ペパーミント・キャンディー』『シークレット・サンシャイン』のイ・チャンドン監督が映画化。出演は、『ベテラン』のユ・アイン、T Vシリーズ『ウォーキング・デッド』のスティーヴン・ユアン、新人のチョン・ジョンソなど。 あらすじ アルバイトをしながら小説家を目指す青年ジョンス(ユ・アイン)は、偶然幼なじみのヘミ(チョン・ジョンソ)と再会する。ヘミは、アフリカに旅行に行っている間飼っている猫に餌の世話をして欲しい言う。ジョンスは、ヘミが留守の間、彼女のアパートへ通い猫に餌を与えるが、猫は全く姿を現さない。やがてヘミはア…

  • 『悪いことしましョ!』〜 誰もが特別なオンリー・ワン

    (Bedazzled 2000年 アメリカ) 1967年のイギリス映画『悪いことしましョ!』(Bedazzled)のリメイク。監督は、『恋はデジャ・ブ』の監督・脚本、『ゴーストバスターズ』シリーズでは脚本を手がけ出演もしていたハロルド・ライミス。出演は『ハムナプトラ』シリーズ、『モンキー・ボーン』のブレンダン・フレイザー、『オースティン・パワーズ』シリーズのエリザベス・ハーレイ。 あらすじ コンピューター会社のコールセンターで働くエリオットは、同僚からは馬鹿にされ、取り入ろうとしても逆にウザがられてしまう。ある日、バーで密かに想いを寄せているアリソンに出会い声をかけるが全く相手にしてもらえない…

  • 『ディア・ハンター』〜 One Shot !

    (The Deer Hunter 1978年 アメリカ PG-12) 第51回アカデミー賞に於いて9部門でノミネートされ、作品賞、監督賞、助演男優賞など5部問を受賞。アメリカ国立フィルム登録簿にも登録されている歴史的名作。ロバート・デ・ニーロ、メリル・ストリープ、クリストファー・ウォーケンといった名優達の共演も見どころ。『ゴットファーザー』シリーズ、『狼たちの午後』のジョン・カザールも肺癌と戦いながら出演を果たしており、本作が彼の遺作となった。監督は『サンダーボルト』『天国の門』『シシリアン』などのマイケル・チミノ。 あらすじ マイケル、ニック、スティーブンの同じ製鉄所で働く若者たちは、ベトナ…

  • 『海外特派員』〜 緊張と緩和

    (Foreign Correspondent 1940年 アメリカ) サスペンス映画の神様、アルフレッド・ヒッチコックが製作基盤をイギリスからアメリカに移し、アカデミー作品賞に輝いた『レベッカ』に続き製作したハリウッド第二作目。主演は、後にサム・ペキンパー監督の傑作西部劇『昼下りの決斗』に出演するジョエル・マクリー。 あらすじ 第二次世界大戦が開戦する直前のロンドンに、アメリカから新聞記者のジョニー・ジョーンズが特派員として派遣されて来る。戦争回避の鍵を握るのオランダの政治家ヴァン・メアに取材をするため、ジョニーは平和運動家のフィッシャーが開催するヴァン・メアの歓迎パーティーに参加するが、ヴァ…

  • 『グリーンブック』〜 絶対に曲げられない信念が、そこにはある

    (Green Book 2018年 アメリカ) ジャマイカ系アメリカ人のピアニスト、ドクター”ドン”シャーリーと、彼の運転手であるイタリア系アメリカ人トニー・ヴァレロンガが1962年にアメリカ南部を回ったコンサート・ツアーを元に映画化。トニーを演じるのは『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでアラゴルン役で知られるヴィゴ・モーテンセン。ピアニストのシャーリー役には『ムーンライト』でアカデミー助演男優賞を受賞したマハーシャラ・アリ。本作で再びアカデミー助演男優賞に輝く。監督は『メリーに首ったけ』『愛しのローズマリー』『ふたりにクギづけ』の監督、ファレリー兄弟の兄ピーター・ファレリー。本作は2018…

  • 『アメリカン・アニマルズ』〜 面白い。実に興味深い。

    (American Animals 2018年 アメリカ) 2004年、ケンタッキー州の大学生4人が刺激を求めて大学図書館からヴィンテージ本を盗んだ事件を映画化。監督はドキュメンタリー映画出身のバート・レイトン。出演は、『X-メン』シリーズのクイックシルバーで知られるエヴァン・ピーターズ、『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』で強烈な印象を残したバリー・コーガン、『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』のブレイク・ジェンナーなど。 あらすじ 平凡な大学生活を送るウォーレンとスペンサーは、退屈な毎日に刺激を求めて元アルバイト先の飲食店の倉庫から「どうせ廃棄…

  • 『モダン・タイムス』〜 そして志村けんに思いを馳せる

    (Modern Times 1936年 アメリカ) ご存知チャーリー・チャップリンの代表作のひとつで、監督・製作・脚本・作曲もチャップリン。本作が制作された当時は、いわゆるトーキー映画が既に普及していたが、敢えてサイレント映画に音楽と効果音が入るサウンド版として制作された。ただ一ヶ所、チャップリン自身の肉声で歌声を披露しているシーンがある。 あらすじ 工場の流れ作業で、ベルトコンベアーで流れてくる部品のネジを絞めるだけの単純作業を繰り返すチャーリー。単調な作業を続けるうちに精神に異常をきたしたチャーリーは、遂には精神病院に入れられてしまう。 感想 言わずと知れた喜劇の王様、チャールズ・チャップ…

  • 『アメリカン・グラフィティ』〜 青春の一夜であり、青春時代の縮図

    (American Graffiti 1973年 アメリカ) ジョージ・ルーカスの監督第2作で、ルーカス自身の高校時代の話をベースに、高校を卒業した青年たちの一夜の出来事を描く。出演は、『ジョーズ』、『未知との遭遇』などルーカスの盟友スティーブン・スピルバーグの作品にも度々出演しているリチャード・ドレイファス。『ダ・ヴィンチ・コード』や『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー 』などで今や監督として大成し、1988年にはルーカス製作のファンタジー映画『ウィロー』の監督もしているロン・ハワードなど。主人公グループの一人に自動車レースを挑んでくる男の役で、ハリソン・フォードも出演している。 あら…

  • 『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』〜 人生はドラマティック

    (The Big Sick 2017年 アメリカ) 『40歳の童貞男』などのジャド・アパトー監督が、パキスタン出身のコメディアン、クメイル・ナンジアニと妻エミリーの実体験を聞き製作したロマンティック・コメディ。クメイル、エミリー夫妻自らが脚本をし、クメイルは本人役で主演も兼ねる。2017年度アカデミー賞で脚本賞にノミネートされた。 あらすじ パキスタン生まれシカゴ育ちのクメイルは、ウーバーの運転手をしながらコメディアンを目指し、毎夜ステージに立っている。ある日ステージに立つクメイルに「応援の奇声」を挙げる女性が現れ、声の主エミリーとクメイルはたちまち恋に落ちる。しかし、厳格なイスラム教徒である…

  • 『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』〜 ダークなゴッサム・シティを極彩色に染め上げる

    (Birds of Prey (and the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn) 2020年 アメリカ PG12) 2016年の『スーサイド・スクワッド』に於いて、唯一と言っても良い輝きを放っていたハーレイ・クイン。そんなハーレイを主人公に、女性スーパーヒーロー・チーム『バーズ・オブ・プレイ』誕生の物語を描く。ハーレイ・クインを演じるのは、もちろんマーゴット・ロビー。共演に『トレインスポッティング』『ビッグ・フィッシュ』『スター・ウォーズ』新三部作などのユアン・マクレガー、『デス・プルーフ in グラインドハウス』『遊星からの物体X フ…

  • 『デュー・デート 〜出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断〜』〜「イライラ」と「ゲラゲラ」は紙一重

    (Due Date 2010年 アメリカ) 『ジョーカー』が世界的に評価され、今や名監督の仲間入りを果たしたトッド・フィリップスが、『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い 』の後、『アイアンマン』『シャーロック・ホームズ』の成功により華々しく返り咲いたロバート・ダウニー・Jr(以下RDJ)を主演に迎えて製作したコメディ・ロードムービー。RDJの旅のお供は『ハングオーバー!』シリーズのザック・ガリフィアナキス。出産間近のRDJの妻役にミシェル・モナハン、RDJの友人役に ジェイミー・フォックス、マリファナの売人役でジュリエット・ルイスが出演するなど、小さい役ながら豪華な出演陣が顔を…

  • 『マネキン』〜 そうです、わたしが中二病おじさんです

    (Mannequin 1987年 アメリカ) 『セント・エルモス・ファイアー』、『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』のアンドリュー・マッカーシーと、『ポリスアカデミー』『ゴーストハンターズ』のキム・キャトラル共演のロマンティック・コメディ。出演者は他に、『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』でアンドリュー・マッカーシーと共演したジェームズ・スペイダー、『ポリスアカデミー』でキム・キャトラルと共演したG・W・ベイリーなど。監督のマイケル・ゴットリーブは、本作以外にこれといった代表作を残せないまま、2014年、交通事故により69歳で亡くなっている。 あらすじ 大昔のエジプト、母の勧める結…

  • 『インスタント・ファミリー 本当の家族見つけました』〜 そこに愛はあるのかい?

    (Instant Family 2018年 アメリカ) 『パパVS新しいパパ』シリーズのショーン・アンダース監督が、自身が養子を迎えた際の経験をもとに映画化。主演は『パパVS新しいパパ』シリーズでもショーン・アンダースとコンビを組んだマーク・ウォールバーグ。共演に『ネイバーズ』シリーズ、『SPY/スパイ』のローズ・バーン。『トランスフォーマー/最後の騎士王』、『ボーダーライン: ソルジャーズ・デイ』のイザベラ・モナー(現イザベラ・メルセード)。『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』『ドリーム』のオクタヴィア・スペンサーなど。 あらすじ 子供を作らないまま40歳を過ぎたピートと妻のエリー。ピートの…

  • 『1917 命をかけた伝令』〜 圧倒的没入感と臨場感、そして緊迫感

    (1917 2019年 イギリス・アメリカ) 007シリーズ『スカイフォール』『スペクター』のサム・メンデス監督が、第一次対戦中に伝令を務めていた自身の祖父から聞いた話を元に映画化。主演はイギリスの若手俳優、ジョージ・マッケイとディーン=チャールズ・チャップマンの二人。『英国王のスピーチ』『キングスマン』シリーズのコリン・ファース、『キングスマン』『シャザム!』のマーク・ストロング、『007 スペクター』TVドラマ『シャーロック』のアンドリュー・スコット、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』『ドクター・ストレンジ』のベネディクト・カンバーバッチが脇を固める。 あらすじ 第一次…

  • 『ジョジョ・ラビット』〜 靴紐を結べるようになり、少年は大人に

    (Jojo Rabbit 2019年 アメリカ) 『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』『マイティ・ソー バトルロイヤル』のタイカ・ワイティティ監督による、第二次世界大戦中のドイツを舞台にしたコメディ映画。主人公の少年ジョジョを演じるのは、新人のローマン・グリフィン・デイヴィス。ジョジョの母親役にスカーレット・ヨハンソン。共演は他に『スリー・ビルボード』『バイス』のサム・ロックウェル、『ピッチ・パーフェクト』シリーズのレベル・ウィルソンなど。タイカ・ワイティティ監督自身も、ジョジョの空想の友達であるアドルフ・ヒットラーの役で出演。 あらすじ ナチの親衛隊に憧れる少年ジョジョは、気弱で周りに虐め…

  • 『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』〜 コメディなのかな?

    (Knives Out 2019年 アメリカ) 『LOOPER/ルーパー』『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のライアン・ジョンソン監督が製作・脚本も兼ね、『007』シリーズのダニエル・クレイグ、『ブレード・ランナー 2049』のアナ・デ・アルマス、『キャプテン・アメリカ』シリーズのクリス・エヴァンス、『ハロウィン』『トゥルー・ライズ』のジェイミー・リー・カーティス、『シェイプ・オブ・ウォーター』のマイケル・シャノン、TVシリーズ『マイアミ・バイス』のドン・ジョンソン、『500ページの夢の束』『ヘレディタリー/継承』のトニ・コレット、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』のジェイデン・…

  • 『フォードvsフェラーリ』〜イイ意味で熱苦しい「男」の映画。イイ意味で。

    (Ford v Ferrari 2019年 アメリカ) 1960年代、ル・マン24時間耐久レースで連覇を続けるイタリアの名門フェラーリの牙城に挑んだ二人の男の物語。元レーサーのカー・デザイナー、キャロル・シェルビー役にマット・デイモン。シェルビーにレースを託されるケン・マイルズ役にクリスチャン・ベール。監督は『17歳のカルテ』『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』『ナイト&デイ』『LOGAN/ローガン』などの、ジェームス・マンゴールド。 あらすじ アメリカの自動車メーカー「フォード」は、自社のイメージ戦略としてル・マン24時間耐久レースを4連覇しながらも経営難に陥っている「フェラーリ」の買収を…

  • 『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』(ネタバレあり)〜 どちらがお好み?

    (2019年 日本) 『マッド・マックス 怒りのデス・ロード ブラック&クローム・エディション』然り、『ロード・オブ・ザ・リング スペシャル・エクステンデッド・エディション』然り、高評価だった映画の特別バージョンはオリジナルよりも更に評価が上がるもの。もちろん本作も2016年公開のオリジナルを上回る高評価。ほとんどの場合、オリジナル版のファンが観ることになるので当然と言えば当然なのですが。しかしながら、オリジナル版の方が良かったとの声もチラホラ聞こえて来るのは何故なのだろう? 2016年公開の『この世界の片隅に』は全3巻からなる同名コミックが原作。その中には、映画化の際にカットされたエピソード…

  • 『パラサイト 半地下の家族』〜 強烈。

    ( 기생충:Parasite 2019年 韓国 PG-12) (画像引用:映画.com) 『殺人の追憶』『グエムル-漢江の怪物-』『母なる証明』と、傑作を生み続ける韓国のポン・ジュノ監督作。カンヌ映画祭で、韓国作品初となるパルム・ドールを受賞。主演は『殺人の追憶』『グエムル-漢江の怪物-』『スノーピアサー』でもポン・ジュノ監督と組んでいるソン・ガンホ。共演はTVドラマ『コーヒープリンス1号店』『パスタ〜恋が出来るまで〜』のイ・ソンギュンなど。 あらすじ 一家四人全員が失業中、半地下の住宅で貧しい生活を送るキム一家。ある日、息子ギウは友人に紹介されIT企業社長ドンイクの娘の英語家庭教師の仕事を紹…

  • 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』〜 そして「オリジナル」は神話になった

    (Star Wars: The Rise Of Skywalker 2019年 アメリカ) 遂に終わった。40年間観続けてきた物語が終わってしまった。「スカイウォーカー・サーガ」は終わり、その精神が受け継がれるという綺麗なエンディングであった。世間では色々言われている(この時点では、まだ詳しく読んではいないが)ようだが、個人的には満足のいく作品だったし、「続・三部作」全体として楽しませてもらった。相変わらず、わたしの映画に対する「面白い」のハードルは低いのだなぁと実感した。その分、他の人よりも楽しめるのだから良しとすることにしよう。それにしても、世間のみなさんは映画に対する造詣が深いというか、…

  • 『美女と野獣』(2017)〜 アニメ版を実写化+アルファ

    (Beauty and the Beast 2017年 アメリカ) フランスの民話を元にし、1991年に公開された同名アニメーション映画を実写化。主演は『ハリー・ポッター』シリーズのエマ・ワトソン。共演は『誘拐の掟』のダン・スティーヴンス、『ホビット』シリーズのルーク・エヴァンス、『ワンダとダイヤと優しいやつら』『ワイルド・ワイルド・ウエスト』のケヴィン・クライン、『アナと雪の女王』のオラフの声の人ジョシュ・ギャッド、『スター・ウォーズ』シリーズの「若き」オビ・ワン・ケノービ、ユアン・マクレガー、『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』シリーズのガンダルフでおなじみイアン・マッケランなどなど。…

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