お節介な演出家です。 今までの経験やノウハウで何かお役に立てることができないかとブログを始めることにしました。 このブログで演技や表現に関することを勝手に書いていきたいと思います。 よろしくお願いいたします。
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★表現力ワンポイントアドバイス『力の入れ方による感情表現』!★
感情表現では『力の加減』も効果的な表現に! 演技においても、講演やプレゼンテーションにおいても、 『力の入れ方』の表現を意識することで、 相手に与える印象は大きく変わります。 この『力の入れ方』は、感情を表現する上で、 その度合いを分かりやすく伝えることができるのです。 「大好きな選手を応援して、勝って喜ぶ!」という 題材で考えてみましょう。 まずは、『演技プラン』を立てましょう。 ※キャラクターは、わかりやすく、 心の熱い男性の設定で行います。 一番の見せどころの『喜び方』を決めます 「飛び跳ねて喜ぶ」としてみます。 ここで、『力の入れ方』ですが、 飛び跳ねる前に、喜びの思いを溜めるように …
『感情でつなぐ』 人の感情の流れは、常に線の流れのようにつながっています。 感情の度合いによって、太くなったり、切れそうに細くなったり 時に緩やかに、時に急激に、上がったり、下がったり・・・ 突発的なことが起きて、一瞬止まったり、途切れたりすることも ありますが、感情は常に変化しながらつながっているのです。 ここで、以前の記事で『役になりきる』という記事を書きましたが・・・ www.amkame.com その中でも、この『感情でつなぐ』が重要となります。 役になりきったつもりでいても、どうしても自分が出てしまうことがあります。 そうすると、観ている人、聴いている人は、集中力した感情が途切れてし…
オーディションや面接などの自己PRの特技で 『外郎売り(ういろううり)』は使えます! ※でも、使い方を間違えると逆効果になるので気を付けて・・・ 『外郎売り』に関しては、いろいろな記事で 取り上げてきましたが、 なぜ、『外郎売り』が自己PRで使えるのか・・・ それは、様々な要素が凝縮されているからです。 『発声』や『滑舌』、『早口言葉』『店頭販売』 『キャラクター』『表情』『表現』などなど・・・ この要素を、『外郎売り』になりきって 演じ切ることができれば、 自己PRの特技として魅了することができるでしょう。 ちょっと、ここで逆効果になる例を記します。 ※演技などでは、ほとんどの審査員が『外郎…
『フレージング』『アーティキュレーション』そして『エンファシス』! ここ3回の記事は、用語解説になってしまいましたが、今回は『エンファシス』について記したいと思います。 『エンファシス』とは・・・ 重要な部分を引き立てて表現することです。 ここでも『外郎売り(ういろううり)』を使ってご説明します。 『アーティキュレーション』で使用した部分を使います。 www.amkame.com <第一段落> 拙者親方と申すは、お立会の中に 御存じのお方もござりましょうが お江戸を発たって二十里上方 相州小田原一色町をお過ぎなされて 青物町を登りへおいでなさるれば 欄干橋虎屋藤衛門、只今は剃髪致して、 円斉と…
音符の一音の表情を表す『アーティキュレーション』! 複数の音の表情を表す『フレージング』に対して、音符の一音の表情を表すのが『アーティキュレーション』です。 演技などの表現では、『滑舌』とも言われています。 『滑舌』は、言葉を歯切れよくハッキリとさせるために行うものですが、『アーティキュレーション』は、音楽の世界からきているため、歯切れやハッキリとさせるだけでなく、その言葉の持つ表情をも意識したものです。 台詞やコメントは、言葉の集合体です。その中にあって、『アーティキュレーション』は最も重要だと思います。 もう一つ!『アーティキュレーション』は『フレージング』との組み合わせが大切です。 全体…
もともとは音符のまとまり! 楽譜には、多くの音符が記されています。その音符をまとめて区切った部分をフレーズと言っています。 このフレーズひとつひとつをどのように演奏して全体をまとめ上げていくか、この演奏方法がフレージングです。 演技などの表現では、『句節法』とも言われています。 作文などを読むときに、句読点で句切りながら読んでいたと思います。 フレージングは、上記に似ていますが、より感情豊かに表現を伝えるために行う方法です。 滑舌レッスンテキストで使った『外郎売り(ういろううり)』を使ってご説明します。 www.amkame.com <第三段落> そりゃそりゃ、そらそりゃ、まわってきたわ、まわ…
★表現力ワンポイントアドバイス『表現には3種類以上のアイデアを』!★
表現のアイデアはひとつで終わらせないで! 表現のアイデアを考えていると、『これがいい!』と思うと、どうしてもそのアイデアに固執して、他に考えが及ばない時があります。 ここで拘らないと、出来上がりは期待できません。 例えば、『明るい性格の人が、恋人を亡くして哀しむ』としてみましょう。 この題材を考える時、『哀しむ』という表現から考えていくのですが、大きく三つのポイントから考えてみましょう。 ※実際の演技に関しては、状況や亡くなった相手との関係性など、 その設定によって表現方法は変わってきますが、ここでは、 『3種類以上のアイデア』についての考え方を知っていただく ことを中心に記していきます。 P…
効果的なテクニック『ズームアップ効果』! 『ズームアップ効果』のテクニック。この言葉も、私が勝手に付けたものです(^▽^)/ 『ズームアップ(ズームイン)』とは、ご存知の方も多いとは思いますが、被写体もカメラも動かず、カメラのレンズによって、被写体の注目させたい部分を大きく映し出すものです『ズームバック(ズームアウト)』は、被写体の特定の部分から広げていくことを言います。 ちなみに、カメラが被写体に近づいて、被写体の特定の部分を強調することは『ドリーイン』と言います。 『ズームアップ効果』これは、私が映像の世界から、舞台の演出を始めたころに使った表現効果ですが、カメラの『ズームアップ(ズームイ…
『表現プラン(演技プラン)』の立て方! 今までの記事の中で、何度か記してきた『表現プラン(演技プラン)』。 これは、読んで字のごとく、表現・演技をどう行っていくかの計画を立てることです。 が・・・ このプランニングの段階で、ちょっと違うプランを立ててしまいがちな方々がいらっしゃいます。 例えば、全体の世界観のイメージを考えずに、内容を伝えることだけに集中してしまう方やポイントごとの見せ方ばかりを意識して、全体の流れが伝わりづらくなってしまう方、さらには、上記下線付きの内容を正確に表現しようと意識しすぎて固くなってしまう方など・・・ そうならない為にも、ここでその『表現プラン(演技プラ)の立て方…
効果的なテクニック『停止の間』! ここでは、『停止の間』のテクニックについて記したいと思います。 この言葉は、私が勝手に付けたものです(^▽^)/ 『停止の間』とは・・・ 動いているものが突然止まったり、聴いていた音が突然止まると、その瞬間、一度すべての動きが停止することはありませんか? この動いているものや音の止まる効果を利用して、何かを表現する時に、強調した部分の手間で突然止めるというテクニックです。 別に新しいことではありませんが、この『停止の間』は、感情をより強く伝えるために、その『止めている時間』『止めるタイミング』を計算することで、かなりの効果を上げます。 例えば・・・ 楽しく会話…
原稿(台本・コメント)は、観る人、聴く人目線で読む! レッスンでも、「台本の読み方が浅い!」「もっと台本を理解したい!」という質問がよく出ます。 表現を研究していると、よくぶつかる壁です。 多くの人は、原稿(台本・コメント)があると、どうしても自分目線で読みがちです。 自分がまず内容を理解することで、「何を表現すればいいのか?」という部分を抽出し、その表現を考えるところから始めてしまいます。 でも、ちょっと待ってください。よく考えてみてください。伝えたい相手、観たり、聴いたりする相手は自分ではなく、その表現を受ける人たちになるのです。 この原稿(台本・コメント)の読み方を間違えてしまうと、修正…
★表現のスタートは『全体の世界観をイメージ』するところから!★
全体の世界観とは? 人の前で何かを表現する時に、まず初めにしていただきたいのが『全体の世界観をイメージ』することです。 『全体の世界観』とは、自分が表現する内容を、観ている人、聴いている人に 『どんなイメージで伝えたいか』ということです。 大体の人が、当たり前と思って行っていると思いますが、現実にやらなければいけないことが多くあるので、細かいところに気持ちがいってしまい、この『全体の世界観』が薄れてしまいがちなのです。 そうなると、表現が「段取り的」なものとなってしまい、全体を通し伝わりづらく、退屈なものになってしまいます。 今まで表現について、色々と書かせていただきましたが、その内容は、個々…
明確なリアクションを意識して! 7月1日の記事で、★『相手とのキャッチボール』を意識して!★の記事を掲載しましたが、 このキャッチボールの中での『リアクション』について、記したいと思います。 www.amkame.com 表現において、『リアクション(反応)』 は、相手とのコミュニケーションを図るためになくてはならないものです。 この『リアクション(反応)』がハッキリしないと・・・ 相手がどう思っているのか? 相手が何を感じているのか? 興味があるのか?無いのか? など、知ることができません。 この『リアクション(反応)』を無視して、自分だけで進んでしまうと、観る人聴く人は興味が無くなって、観…
ブログを書いていて、だんだん上から目線になってきたように感じてきました。 そんな中、フと・・・ 「このブログは本当に役に立っているのか?」 「人それぞれに、もっと具体的に知りたいことがあるのではないか?」 と思い始めました。 そのことを考えていて、私のブログの内容以外にも、もし「悩み」や「疑問」があれば、そのことについて私のできる範囲でお応えできないかと別のサイトを立ち上げることにしました。 お返事が遅くなることもあるとは思いますが、誠意をもってお答えできればと考えています。 『表現』『演技』『映像』に関することはもちろん、以上の3つ以外にも『その他』でコメントいただければ、お答えしていきたい…
顔の表情の際立たせる目と『瞬き』! みなさんは、表現者の『瞬き』を意識して見たことはありますか? 演技の中では、『瞬きをしない強い目』という表現がありますが、ここでは『瞬き』について、ワンポイントアドバイスとして触れていきたいと思います。 先日、テレビでディズニーアニメーション「トイ・ストーリ3」の出演キャラクターたちの『瞬き』を見ながら、クリエイターたちのこだわりを更に感じました。 基本的に、おもちゃのキャラクターたちの目は白丸に黒い点のみ。その目の形の動きに加えて『瞬きの表現』で見事に感情を表現していました。 その表現のポイントは、形だけではなく、『速度』『タイミング』にもあるのです。 私…
表現において普通はタブー! キャラクターについて、2つの記事を書きましたが、 ここで、キャラクターを引き立てる『タレント性』について記したいと思います。 「タレント性って?」と文字から何となく感じ取ることはできますが、改めて考えてみるといかがでしょう? 私が思う『タレント性』とは、表現をさらに興味深く魅せる能力です。 どんなにキャラクターがあっても、それを活かせる能力(腕)が無ければ引き立たないのです。 表現は、この『タレント性』に裏付けされたキャラクターがモノを言うのです。 キャラクターを際立たせる『タレント性』を養うには? それは、テレビや映画、舞台など、特に魅力を感じる人やモノを見て研究…
役になりきることが大切! 演技はもちろん、プレゼンテーションでも公演でも、ライブでも、その役になりきることが大切です。 ここでは、演技の役作りをベースに記します。 『役』になりきるためには、その役(キャラクター)のイメージを具体的に描くことです。 ここで、過去の記事での『自分探しリポート』が役立ってきます。 www.amkame.com www.amkame.com 過去の記事では、『自分探し』ということで様々なキャラクターを研究していただいたと思いますが、この『役になりきる』では、そこで蓄えた引き出しを使って『役作り』をしていきます。 役作り①:どんな『役』なのかをイメージします。 ここでは…
『キャラクター』『間』『表情』『キャッチボール』を使った感情表現! ここでは、今までお話ししてきた『キャラクター』『間』『表情』『キャッチボール』を使った感情表現について記してきたいと思います。 もちろん、表現は『キャラクター』『間』『表情』『キャッチボール』だけではありませんが、ここまでのまとめとして記していきます。 ★感情表現のベース『喜・怒・哀・楽』★の記事で記した、『哀』の中の参考例からご説明していきます。 www.amkame.com 『 大切な人を亡くして哀しむ』 ◎元気で明るい人(わかりやすくするために先のキャラクター設定で行います。) ★演技プランを考えてみましょう★ 表現する…
★表現力ワンポイントアドバイス!『間の芸術』は『魔の芸術』!★
『間(ま)』を改めて考えてみよう! この『間』という言葉、よく耳にする言葉ですが、きっといろいろな解釈があると思います。 『間』に関して記すと、深くなるので、ここでは、私が思う『間』について記していきたいと思います。 表現において、『間』は、観る人、聴く人に様々なリアクションをしていただく時間だと思います。 お芝居では・・・ ・感情移入していただく時間 プレゼンテーションでは・・・ ・相手に話した内容について考えていただく時間 講演では・・・ ・相手が納得している時間 ・理解できているか感じ取る時間 漫才・落語では・・・ ・お客様に笑っていただく時間 など・・・ この『間』の使い方次第で、表現…
★表現力ワンポイントアドバイス!『相手とのキャッチボール』を意識して!★
キャッチボールって? みなさんは、『キャッチボール』は知ってますよね。 そう、野球で言うボールを投げて、受け取り、相手にボールを返すというやり取りですが、『表現』にもこれは重要なんです。 演技では・・・ ・芝居相手との表情やセリフのキャッチボール ・観ている人へ上記のやり取りを伝えるキャッチボール プレゼンテーションでは・・・ ・プレゼンの内容を相手に伝えるときに相手の反応を 感じながら進行するキャッチボール 面接では・・・ ・面接官の質問に対する適切な応えをするキャッチボール など・・・ 相手に伝わるボールをしっかりと投げて 相手が受け取ったことを確認して 相手からのボールをしっかりと受けて…
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