お節介な演出家です。 今までの経験やノウハウで何かお役に立てることができないかとブログを始めることにしました。 このブログで演技や表現に関することを勝手に書いていきたいと思います。 よろしくお願いいたします。
★表現力ワンポイントアドバイス『力の入れ方による感情表現』!★
感情表現では『力の加減』も効果的な表現に! 演技においても、講演やプレゼンテーションにおいても、 『力の入れ方』の表現を意識することで、 相手に与える印象は大きく変わります。 この『力の入れ方』は、感情を表現する上で、 その度合いを分かりやすく伝えることができるのです。 「大好きな選手を応援して、勝って喜ぶ!」という 題材で考えてみましょう。 まずは、『演技プラン』を立てましょう。 ※キャラクターは、わかりやすく、 心の熱い男性の設定で行います。 一番の見せどころの『喜び方』を決めます 「飛び跳ねて喜ぶ」としてみます。 ここで、『力の入れ方』ですが、 飛び跳ねる前に、喜びの思いを溜めるように …
『感情でつなぐ』 人の感情の流れは、常に線の流れのようにつながっています。 感情の度合いによって、太くなったり、切れそうに細くなったり 時に緩やかに、時に急激に、上がったり、下がったり・・・ 突発的なことが起きて、一瞬止まったり、途切れたりすることも ありますが、感情は常に変化しながらつながっているのです。 ここで、以前の記事で『役になりきる』という記事を書きましたが・・・ www.amkame.com その中でも、この『感情でつなぐ』が重要となります。 役になりきったつもりでいても、どうしても自分が出てしまうことがあります。 そうすると、観ている人、聴いている人は、集中力した感情が途切れてし…
オーディションや面接などの自己PRの特技で 『外郎売り(ういろううり)』は使えます! ※でも、使い方を間違えると逆効果になるので気を付けて・・・ 『外郎売り』に関しては、いろいろな記事で 取り上げてきましたが、 なぜ、『外郎売り』が自己PRで使えるのか・・・ それは、様々な要素が凝縮されているからです。 『発声』や『滑舌』、『早口言葉』『店頭販売』 『キャラクター』『表情』『表現』などなど・・・ この要素を、『外郎売り』になりきって 演じ切ることができれば、 自己PRの特技として魅了することができるでしょう。 ちょっと、ここで逆効果になる例を記します。 ※演技などでは、ほとんどの審査員が『外郎…
『フレージング』『アーティキュレーション』そして『エンファシス』! ここ3回の記事は、用語解説になってしまいましたが、今回は『エンファシス』について記したいと思います。 『エンファシス』とは・・・ 重要な部分を引き立てて表現することです。 ここでも『外郎売り(ういろううり)』を使ってご説明します。 『アーティキュレーション』で使用した部分を使います。 www.amkame.com <第一段落> 拙者親方と申すは、お立会の中に 御存じのお方もござりましょうが お江戸を発たって二十里上方 相州小田原一色町をお過ぎなされて 青物町を登りへおいでなさるれば 欄干橋虎屋藤衛門、只今は剃髪致して、 円斉と…
音符の一音の表情を表す『アーティキュレーション』! 複数の音の表情を表す『フレージング』に対して、音符の一音の表情を表すのが『アーティキュレーション』です。 演技などの表現では、『滑舌』とも言われています。 『滑舌』は、言葉を歯切れよくハッキリとさせるために行うものですが、『アーティキュレーション』は、音楽の世界からきているため、歯切れやハッキリとさせるだけでなく、その言葉の持つ表情をも意識したものです。 台詞やコメントは、言葉の集合体です。その中にあって、『アーティキュレーション』は最も重要だと思います。 もう一つ!『アーティキュレーション』は『フレージング』との組み合わせが大切です。 全体…
もともとは音符のまとまり! 楽譜には、多くの音符が記されています。その音符をまとめて区切った部分をフレーズと言っています。 このフレーズひとつひとつをどのように演奏して全体をまとめ上げていくか、この演奏方法がフレージングです。 演技などの表現では、『句節法』とも言われています。 作文などを読むときに、句読点で句切りながら読んでいたと思います。 フレージングは、上記に似ていますが、より感情豊かに表現を伝えるために行う方法です。 滑舌レッスンテキストで使った『外郎売り(ういろううり)』を使ってご説明します。 www.amkame.com <第三段落> そりゃそりゃ、そらそりゃ、まわってきたわ、まわ…
★表現力ワンポイントアドバイス『表現には3種類以上のアイデアを』!★
表現のアイデアはひとつで終わらせないで! 表現のアイデアを考えていると、『これがいい!』と思うと、どうしてもそのアイデアに固執して、他に考えが及ばない時があります。 ここで拘らないと、出来上がりは期待できません。 例えば、『明るい性格の人が、恋人を亡くして哀しむ』としてみましょう。 この題材を考える時、『哀しむ』という表現から考えていくのですが、大きく三つのポイントから考えてみましょう。 ※実際の演技に関しては、状況や亡くなった相手との関係性など、 その設定によって表現方法は変わってきますが、ここでは、 『3種類以上のアイデア』についての考え方を知っていただく ことを中心に記していきます。 P…
効果的なテクニック『ズームアップ効果』! 『ズームアップ効果』のテクニック。この言葉も、私が勝手に付けたものです(^▽^)/ 『ズームアップ(ズームイン)』とは、ご存知の方も多いとは思いますが、被写体もカメラも動かず、カメラのレンズによって、被写体の注目させたい部分を大きく映し出すものです『ズームバック(ズームアウト)』は、被写体の特定の部分から広げていくことを言います。 ちなみに、カメラが被写体に近づいて、被写体の特定の部分を強調することは『ドリーイン』と言います。 『ズームアップ効果』これは、私が映像の世界から、舞台の演出を始めたころに使った表現効果ですが、カメラの『ズームアップ(ズームイ…
『表現プラン(演技プラン)』の立て方! 今までの記事の中で、何度か記してきた『表現プラン(演技プラン)』。 これは、読んで字のごとく、表現・演技をどう行っていくかの計画を立てることです。 が・・・ このプランニングの段階で、ちょっと違うプランを立ててしまいがちな方々がいらっしゃいます。 例えば、全体の世界観のイメージを考えずに、内容を伝えることだけに集中してしまう方やポイントごとの見せ方ばかりを意識して、全体の流れが伝わりづらくなってしまう方、さらには、上記下線付きの内容を正確に表現しようと意識しすぎて固くなってしまう方など・・・ そうならない為にも、ここでその『表現プラン(演技プラ)の立て方…
効果的なテクニック『停止の間』! ここでは、『停止の間』のテクニックについて記したいと思います。 この言葉は、私が勝手に付けたものです(^▽^)/ 『停止の間』とは・・・ 動いているものが突然止まったり、聴いていた音が突然止まると、その瞬間、一度すべての動きが停止することはありませんか? この動いているものや音の止まる効果を利用して、何かを表現する時に、強調した部分の手間で突然止めるというテクニックです。 別に新しいことではありませんが、この『停止の間』は、感情をより強く伝えるために、その『止めている時間』『止めるタイミング』を計算することで、かなりの効果を上げます。 例えば・・・ 楽しく会話…
原稿(台本・コメント)は、観る人、聴く人目線で読む! レッスンでも、「台本の読み方が浅い!」「もっと台本を理解したい!」という質問がよく出ます。 表現を研究していると、よくぶつかる壁です。 多くの人は、原稿(台本・コメント)があると、どうしても自分目線で読みがちです。 自分がまず内容を理解することで、「何を表現すればいいのか?」という部分を抽出し、その表現を考えるところから始めてしまいます。 でも、ちょっと待ってください。よく考えてみてください。伝えたい相手、観たり、聴いたりする相手は自分ではなく、その表現を受ける人たちになるのです。 この原稿(台本・コメント)の読み方を間違えてしまうと、修正…
★表現のスタートは『全体の世界観をイメージ』するところから!★
全体の世界観とは? 人の前で何かを表現する時に、まず初めにしていただきたいのが『全体の世界観をイメージ』することです。 『全体の世界観』とは、自分が表現する内容を、観ている人、聴いている人に 『どんなイメージで伝えたいか』ということです。 大体の人が、当たり前と思って行っていると思いますが、現実にやらなければいけないことが多くあるので、細かいところに気持ちがいってしまい、この『全体の世界観』が薄れてしまいがちなのです。 そうなると、表現が「段取り的」なものとなってしまい、全体を通し伝わりづらく、退屈なものになってしまいます。 今まで表現について、色々と書かせていただきましたが、その内容は、個々…
明確なリアクションを意識して! 7月1日の記事で、★『相手とのキャッチボール』を意識して!★の記事を掲載しましたが、 このキャッチボールの中での『リアクション』について、記したいと思います。 www.amkame.com 表現において、『リアクション(反応)』 は、相手とのコミュニケーションを図るためになくてはならないものです。 この『リアクション(反応)』がハッキリしないと・・・ 相手がどう思っているのか? 相手が何を感じているのか? 興味があるのか?無いのか? など、知ることができません。 この『リアクション(反応)』を無視して、自分だけで進んでしまうと、観る人聴く人は興味が無くなって、観…
ブログを書いていて、だんだん上から目線になってきたように感じてきました。 そんな中、フと・・・ 「このブログは本当に役に立っているのか?」 「人それぞれに、もっと具体的に知りたいことがあるのではないか?」 と思い始めました。 そのことを考えていて、私のブログの内容以外にも、もし「悩み」や「疑問」があれば、そのことについて私のできる範囲でお応えできないかと別のサイトを立ち上げることにしました。 お返事が遅くなることもあるとは思いますが、誠意をもってお答えできればと考えています。 『表現』『演技』『映像』に関することはもちろん、以上の3つ以外にも『その他』でコメントいただければ、お答えしていきたい…
顔の表情の際立たせる目と『瞬き』! みなさんは、表現者の『瞬き』を意識して見たことはありますか? 演技の中では、『瞬きをしない強い目』という表現がありますが、ここでは『瞬き』について、ワンポイントアドバイスとして触れていきたいと思います。 先日、テレビでディズニーアニメーション「トイ・ストーリ3」の出演キャラクターたちの『瞬き』を見ながら、クリエイターたちのこだわりを更に感じました。 基本的に、おもちゃのキャラクターたちの目は白丸に黒い点のみ。その目の形の動きに加えて『瞬きの表現』で見事に感情を表現していました。 その表現のポイントは、形だけではなく、『速度』『タイミング』にもあるのです。 私…
表現において普通はタブー! キャラクターについて、2つの記事を書きましたが、 ここで、キャラクターを引き立てる『タレント性』について記したいと思います。 「タレント性って?」と文字から何となく感じ取ることはできますが、改めて考えてみるといかがでしょう? 私が思う『タレント性』とは、表現をさらに興味深く魅せる能力です。 どんなにキャラクターがあっても、それを活かせる能力(腕)が無ければ引き立たないのです。 表現は、この『タレント性』に裏付けされたキャラクターがモノを言うのです。 キャラクターを際立たせる『タレント性』を養うには? それは、テレビや映画、舞台など、特に魅力を感じる人やモノを見て研究…
役になりきることが大切! 演技はもちろん、プレゼンテーションでも公演でも、ライブでも、その役になりきることが大切です。 ここでは、演技の役作りをベースに記します。 『役』になりきるためには、その役(キャラクター)のイメージを具体的に描くことです。 ここで、過去の記事での『自分探しリポート』が役立ってきます。 www.amkame.com www.amkame.com 過去の記事では、『自分探し』ということで様々なキャラクターを研究していただいたと思いますが、この『役になりきる』では、そこで蓄えた引き出しを使って『役作り』をしていきます。 役作り①:どんな『役』なのかをイメージします。 ここでは…
『キャラクター』『間』『表情』『キャッチボール』を使った感情表現! ここでは、今までお話ししてきた『キャラクター』『間』『表情』『キャッチボール』を使った感情表現について記してきたいと思います。 もちろん、表現は『キャラクター』『間』『表情』『キャッチボール』だけではありませんが、ここまでのまとめとして記していきます。 ★感情表現のベース『喜・怒・哀・楽』★の記事で記した、『哀』の中の参考例からご説明していきます。 www.amkame.com 『 大切な人を亡くして哀しむ』 ◎元気で明るい人(わかりやすくするために先のキャラクター設定で行います。) ★演技プランを考えてみましょう★ 表現する…
★表現力ワンポイントアドバイス!『間の芸術』は『魔の芸術』!★
『間(ま)』を改めて考えてみよう! この『間』という言葉、よく耳にする言葉ですが、きっといろいろな解釈があると思います。 『間』に関して記すと、深くなるので、ここでは、私が思う『間』について記していきたいと思います。 表現において、『間』は、観る人、聴く人に様々なリアクションをしていただく時間だと思います。 お芝居では・・・ ・感情移入していただく時間 プレゼンテーションでは・・・ ・相手に話した内容について考えていただく時間 講演では・・・ ・相手が納得している時間 ・理解できているか感じ取る時間 漫才・落語では・・・ ・お客様に笑っていただく時間 など・・・ この『間』の使い方次第で、表現…
★表現力ワンポイントアドバイス!『相手とのキャッチボール』を意識して!★
キャッチボールって? みなさんは、『キャッチボール』は知ってますよね。 そう、野球で言うボールを投げて、受け取り、相手にボールを返すというやり取りですが、『表現』にもこれは重要なんです。 演技では・・・ ・芝居相手との表情やセリフのキャッチボール ・観ている人へ上記のやり取りを伝えるキャッチボール プレゼンテーションでは・・・ ・プレゼンの内容を相手に伝えるときに相手の反応を 感じながら進行するキャッチボール 面接では・・・ ・面接官の質問に対する適切な応えをするキャッチボール など・・・ 相手に伝わるボールをしっかりと投げて 相手が受け取ったことを確認して 相手からのボールをしっかりと受けて…
『目』だけではない表情の効果! 表情とは、目・眉・鼻・口などの『顔の表情』と手や肩、背中や足などの『身体の表情』など、心の中の感情が現れる部分のことを言います。と記した通り、心の中の感情が現れる部分は様々な部分で表現できます。 例えば、★感情表現のベース_Part4『怒』の表現例と『演技プラン』★の展開例をもとにご説明します。 www.amkame.com <展開例> ①携帯で電話をかける。 →この時の感情は『動揺』です。 見る人は、全体から見始めますので、まず、肩を落として、 小刻みに震える様子を印象付けます。 そして、震える手で携帯を持ち上げ、じっと携帯を見つめます。 見つめる目がゆっくり…
表情って? 面接、オーディション、プレゼンテーション、お芝居、講演、演説、ライブなど、観ている人、聴いている人の心を動かすために表情の表現はかなりの重要ポイントになります。 表情とは、目・眉・鼻・口などの『顔の表情』と手や肩、背中や足などの『身体の表情』など、心の中の感情が現れる部分のことを言います。 でも、表現の仕方によっては大げさになり、観ている人、聴いている人に引かれてしまうこともあるので、『表現はしていても自然に見えるよう』にしなくてはいけません。 今回の記事では、その中でも表現の核となる顔の表情、特に目の表情について記します。 表現の核となる『目の表情』 「目は口程に物を言う」と言わ…
★感情表現のベース_part4『怒』の表現例と『演技プラン』★
『怒』の感情の表現例について この記事では、もっとも伝えたい『怒り』の感情から設定を考える『演技プラン』で、キャラクターを活かした表現の仕方の参考例をご紹介します。 『詐欺にあって貯めておいたお金を取られて怒る』の表現の参考例 ◎内向的な人の場合 ★演技プランを考えてみましょう★ 表現する前に考えるポイント1 ①どのような『怒り方』が見ている人に強く伝わるかを考えてください。 →ここでは、内向的な人を設定しているので、例として、 内にため込む人が一気に爆発する怒り方で行うことにします。 表現する前に考えるポイント2 ①内向的な人が引っ掛かりやすいと思われる『詐欺行為』と 『凄い怒りがこみ上げる…
★感情表現のベース_part3『喜』の表現例と『演技プラン』★
『喜』の感情の表現例について ★感情表現のベース_Part2『喜』の表現★で参考例を記しましたが、この記事では、キャラクターを活かした表現の仕方の参考例をご紹介します。 『試験に合格して喜ぶ』の表現の参考例 ◎自信満々の人の場合 表現する前に考えるポイント1 ①感情として自分にとって大切な夢など大きく設定してください。 →プロのサッカー選手 ②設定は具体的に行ってください。 ・夢だった歌手になるオーディション ・(あなたにとって)憧れの職業の就職試験 ・何度も落ちた資格取得試験、最後と決めて受けて合格 など・・・ →自分が夢見ているプロサッカーのクラブチーム入団試験 表現する前に考えるポイント…
『喜』の感情表現について ★感情表現のベース『喜・怒・哀・楽』★で記した『喜』のさまざまな感情の参考例の表現について表現例を記していきます。 www.amkame.com 『喜』の参考例として 試験に合格して喜ぶ 誕生日を祝ってもらって喜ぶ 事故にあった大切な人が無事だと知って喜ぶ の3つの例を挙げました。 まずは、「試験に合格して喜ぶ」から記していきます。 この表現のポイントは『喜び』がどのくらいのものか?ということになります。 表現する前に考えるポイント1 ①感情として自分にとって大切な夢など大きく設定してください。 ②設定は具体的に行ってください。 ・夢だった歌手になるオーディション ・…
自分探しはいかがですか? 様々なキャラクターの特徴は見えてきましたか? ①あなたは見た目的にはどのような人ですか? 顔は?・・・「良い」「普通」「悪い」 スタイルは?・・・「良い」「普通」「太っている」「痩せている」 服のセンスは?・・・「良い」「普通」「悪い」 ※「悪い」と記してある部分がありますが、これは個性にもつながるので 冷静に客観的に判断するようにしてください。 ②あなたの声はどのような声ですか? 音の高さは?・・・「高い」「普通」「低い」 音の通りは?・・・「通る」「普通」「通らない」 音質は?・・・「きれい」「普通」「ハスキー」 ③あなたのパーソナリティ(人格)は? 「明るくて元…
表現力アップになぜ演技の練習? 観ている人、聴いている人に、自分が何かを印象的に伝えるために『表現』は不可欠です。 『表現』は、形は違えども、音楽であったり、絵画、彫刻、詩、演劇、ダンス、映像、プレゼンテーション、講義などなど様々な場面で使われます。 私は、もとはTVドラマの出身ですが、この仕事をしていて、音楽・演劇・ダンス・映像・イベント・講義・プレゼンテーションなど、さまざまな演出に関わる仕事をさせていただいています。 そのベースとなっているのが演技です。 演技は読んで字のごとし『演ずる技』です。 そう、技をどのように使って、観ている人、聴いている人により効果的に印象的に伝えるかといういこ…
表現の中で重要ポイントとなる感情表現! 何を表現するにも『感情』は重要なポイントとなります。 当たり前と思いがちですが、改めて考えてみましょう。 もちろん表現の中には『無感情』というものもありますが・・・ この『無感情』の表現については別の機会にご紹介したいと思います。 では、なぜ表現に『感情』が重要なのでしょう? それは、見ている人が注目するためには、『感情移入』が鍵を握ります。 ※『感情移入』とは:自分が見聞きしている他の人の言葉や行動 表情によって自分の感情が同調して、同じような気持ちになる ことを言います。 その『感情移入』をしていただくために、表現者は『感情』をしっかりと見聞きしてい…
改めて『表現』とは? 表現の意味は幅が広く、外に対して自分の思いを伝えること全般(音楽、書、芸術、演劇、映画などなど・・・)を言うので、ここでは、自分のからだを使った表現をベースに紹介していきます。 ★表現する時は、どんなときでしょう? ★表現は、相手がいないと意味がありません。 そう、相手に対して・・・ 伝えたいことがあるとき! 自分の気持ちを分かってもらいたいとき! 興味をもってもらいたいとき! 心で感じていただきたいとき! などなど・・・ 上記のようなことを明確に伝えるために キャラクター 声 表情 身体(しんたい) という自分の武器をつかって行うことです。 自分の武器ってなに? それは…
滑舌のための基礎レッスンテキスト③ 外郎売り(ういろううり) 『外郎売り』は享保3年(1718年)二代目市川團十郎によって初演された歌舞伎十八番です。 なぜ、外郎売りが、テキストとして使われているのか? それは、「発声」「滑舌」「呼吸調節」「感情表現」「音の強弱」など、あらゆる面で優れているからです。 『外郎売り』は、薬の効能、それにまつわる由来を語りながら薬を売るお話です。慣れてきたら、「滑舌」の練習としてではなく、外郎売りになりきって、今で言う『実演販売員』のようにチャレンジしてみてください。 ①はじめは、一音一音丁寧に、ゆっくりと滑舌に注意して読んでください。 ②昔の言葉を使ってはいます…
一流イコール世の中に認められているもの! 私がこの業界に入って、言われた言葉の中で今でも実践していることは、 「一流と言われるものには必ず触れて、情報には敏感になれ!」ということです。 これは、世の中に認められていうものが、 「どんなものか?」 「なぜ、認められているのか?」 「どんな人に好まれているのか?」など 敏感に感じ取り、自分なりに理解することを常に行うということが、表現者にとってとても大切だということです。 それは、『ファッション』『映画』『演劇』『TV』『Web動画』『インスタグラム』『絵画』『芸術』『漫画』『小説』『アニメ』『ブログ』などなど・・・ ジャンルを問わず、色々なものに…
滑舌のための基礎レッスンテキスト② この記事では、『発声と滑舌』の練習によく用いられる 詩人・歌人・童謡作家である北原白秋の『あいうえおの歌』を載せます。 アイウエオ カキクケコ・・・の部分は、区切って『腹式発声』の要領で行ってください。 ポイントはテンポよくリズミカルに行うことです。 水馬赤いな ア・イ・ウ・エ・オ あめんぼ あかいな ア・イ・ウ・エ・オ 浮藻に小蝦も およいでる うきもに こえびも およいでる 柿の木 栗の木 カ・キ・ク・ケ・コ かきのき くりのき カ・キ・ク・ケ・コ 啄木鳥 こつこつ 枯れけやき きつつき こつこつ かれけやき 大角豆に酢をかけ サ・シ・ス・セ・ソ ささげ…
滑舌のための基礎レッスンテキスト① この練習も鏡の前で、口の形を確認しながら行ってください。 呼吸は、ア行で一息、カ行で一息を行ごとに息を吸って行ってください。 ※できれば、一行ごとに息を吐き切るようにしてください。 吐き切ったら、しっかりとお腹に息を為、次の行を行うようにしてください。 ここでも、『腹式発声』と同じように、声は無理して出さず、楽にでる音量で行ってください。 出そうという意識が強すぎると無駄な力が入って喉を傷めてしまいます。 声の出し方についてはまとめて記しますので、今回も楽に出せる音、「吐く息に、音を乗せる」イメージで行うようにしてください。 アイウエオ イウエオア ウエオア…
滑舌(かつぜつ)って? 話していて、よくこの言葉を聞きますよね。 滑舌は言葉を聞き取りやすくハッキリと発するために舌の動きを滑らかにすることです。 言葉は、表現する上でも伝達の手段として欠かせないものです。 言葉が聞き取りづらいと、聞いている方も聞く気が無くなってしまします。 ※声が小さかったりもそうですが、発声練習をしていれば、 これは克服できると思います。 では、実際に滑舌の練習について記しましょう。 滑舌でも、『腹式発声』が重要なベースとなります。 『腹式呼吸_part1』で息を1秒で吸って1秒止めて30秒で吐く! 『腹式発声』での口の開閉(アイウエオの口) 以上をベースに練習します。 …
発声のための基礎レッスンテキスト② テキスト①の練習に加え、下記に記した内容も「口の開閉運動」として取り組んでみてください。 ポイントは、一文字一文字、口の形を意識することです。 テキスト①もそうですが、初めは、口の形を作ってから音を出すようにしてください。 口の形がハッキリとしたら音と同時に出すようにしていくと効果的です。 ①~⑥までは、各10回ずつを目安に行ってください。 ①アウ・アウ・アウ・アウ・アウ・アウ・アウ・アウ・アウ・アウ ②イエ・イエ・イエ・イエ・イエ・イエ・イエ・イエ・イエ・イエ ③ウオ・ウオ・ウオ・ウオ・ウオ・ウオ・ウオ・ウオ・ウオ・ウオ ④アエ・アエ・アエ・アエ・アエ・ア…
発声のための基礎レッスンテキスト① ここでは、私が基礎レッスンで使用しているテキストを記します。 鏡の前で、口の形を確認しながら、丁寧に行ってください。 ※初めは、口の形を作って、ハッキリと「やる気のある口」になってから音を出すようにしてください。 声の出し方ですが、今回の練習では無理して出さず、楽にでる音量で行ってください。 出そうという意識が強すぎると無駄な力が入って喉を傷めてしまいます。 声の出し方についてはよきタイミングで記しますので、今回は楽に出せる音、「吐く息に、音を乗せる」イメージで行うようにしてください。 ア・エ・イ・ウ・エ・オ・ア・オ カ・ケ・キ・ク・ケ・コ・カ・コ サ・セ・…
鼻濁音とは? 鼻で濁る音と書いて「びだくおん」といいます。 この音は、鼻にかかるような濁音です。 私も仕事をしていて、この鼻濁音は当たり前だと思っていましたが、できていない人が多いので、その部分でプロか素人かが判断できるほどです。 鼻濁音はできて当たり前、うまく使いこなしてくださいね。 濁音とは? 「がぎぐげご」「ざじずぜぞ」「だぢづでど」「ばびぶべぼ」「ぎゃぎゅぎょ」「じゃじゅじょ」「びゃびゅびょ」などの濁点がついた音のことをいいます。 これに対して、半濁音とは? 「ぱぴぷぺぽ」「ぴゃぴゅぴょ」のように半濁点がついた音のことをいいます。 鼻濁音と濁音の違いは? 濁音は、そのまま読みますが、鼻…
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