長編小説『月蝕の鼓動』を連載中/ 政財界の大物と異形の化け物と戦う公安警察官を描いています/ 読んでくれたら嬉しいです
すると、柱を挟んで右に巨漢の大男、左にグラサンをかけている男が二人で待ち構えているのが見えた。その刹那、井沢はグラサンの顔に照準を合わせ、引き金を引いた。坂本もほぼ同時ぐらいに引き金を引いたらしい。ダダダダという銃声がユニゾンを奏でた。柱の横に巨漢とグラサンが血を吹きだし、仰向けで倒れるのが見えた。 そのあと井沢はすぐさま、エレベーターから身を乗りだし階段の方を見た。すると、パンパンパンと、井沢
須藤の運転するカローラは乃木坂近くの地下駐車場をでると、国立新美術館のある通りに入った。その道をしばらく直進すると交差点に差し掛った。そこを右折し、六本木通りにでて、またしばらく直進すると、渋谷署の前で国道246に入る。そして、246をしばらく直進すると、目的地である三軒茶屋駅近くまでやってきた。前方には大きなレンタルビデオ屋が見えている。「この辺のサンダーバードっていう店でまってるみたいです」
井沢を乗せたタクシーは六本木のミッドタウン近くの路肩に寄せてスルスルと停車した。 運転手に三千円を渡し、井沢はタクシーを降りた。セイコーの廉価品の腕時計を見ると、針は六時半を指している。約束の時間まであと、三十分だ。 井沢はミッドタウン内にある喫茶店でキャラメルモカを飲むことにした。そうしている間に酔いも冷め、時間も潰せるだろうと思ったからだ。井沢がキャラメルモカを飲み終え、もう一度、腕時計を見
【音楽と酒とハードボイルド風小説】『サニーに捧げるマイナーブルース《後編》』-亡き師匠に捧げる、俺のギター【Web小説】
「なあ、チャカ。そういえば、サニーってなんでサニーって呼ばれてたんだい」 と俺はチャカに尋ねた。そういえば、俺はサニーの由来を知らなかった。 「たしか、アクション俳優の千葉真一のファンだったからよ」 とチャカは答えた。 「へぇー。知らなかったな」 と俺は驚いたように言った。 「でも、サニーはなんで俺にギターなんかくれたんだろう」 と俺は続けた。 「え、知らなかったの」 チャカが目を丸くして言った。
【ショートヤンデレ文学】『ヤンデレ・ロシアンルーレット〜詩乃・十八歳、初めての三徳包丁〜』-アニオタの僕に初めての彼女が出来ました。《後編》※この作品はフィクションです※バイオレンス注意【Web小説】
《前編へ》 7 そんなことを回想していると、詩乃が再び戻ってくる気配がした。詩乃は僕の顔を覗き込んできた。僕は思わず、顔を伏せた。 「はい、焼きあがったよ。こっち見て」 詩乃はそう言って、僕の頭を掴んで、無理矢理引っ張りあげた。 すると、僕の目の前には楕円状の陶器で出来たお皿が置かれていた。お皿の上には、こんがりと焼かれたクッキーが横一列に六枚並べられている。 「約束だもんね」 と詩乃が言った。
【ショートヤンデレ文学】『ヤンデレ・ロシアンルーレット〜詩乃・十八歳、初めての三徳包丁〜』-アニオタの僕に初めての彼女が出来ました。《前編》※この作品はフィクションです※バイオレンス注意【Web小説】
1 気付くと、僕は冷たい床の上でうつ伏せにされていた。手もロープのようなもので後ろ手に縛られている。おそらく、足もだ。身動きがとれない。 僕は陸に上がった魚のように必死にもがいた。しかし、一向に解ける気配はない。 僕は諦めて、あたりを見回した。 すると、そこには見覚えのある家具がたくさん置いてあった。詩乃の家のリビングだ。と僕は気付いた。 奥の方から鼻歌が聞こえてきた。おそらく、詩乃だろう。僕は
【ショート泣ける小説】『ジョンの走馬灯』-死期を迎えたペットのジョン、最期の夢冒険《前編》※この作品はフィクションです【Web小説】
ジョンの走馬灯 1 ジョンは眠い目を擦りながら、眠気を必死に堪えていた。 次に眠りについたら、もう二度と覚めることはないんじゃないか、と感じていたからだ。 でも、それも、限界が近い。瞼を開けよう、開けようと思っても、ジョンの意思に反し、開ける事が出来なくなってきたのだ。 ジョンは老齢のゴールデンレトリバーである。ある日、駅前にケージごと捨てられていたのを、今のママに拾ってもらったのだ。 近くでは
【気まぐれバンド紹介】DIR EN GREY《世界に轟く日本のV系》〜ヴィジュアル系特集〜
DIR EN GREY 日本を始め世界各国で活動し、アルバム『UROBOROS』は世界17ヵ国で同時期発売され、米ビルボード誌のTop Heatseekersチャートでは1位を、Top Independent Albumsチャートで9位をそれぞれ記録している[9]。ライヴ活動も各国で積極的に行っており、南米を含む全米からヨーロッパ、アジア、オーストラリアまで計30カ国で公演を行っている(2019年
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