蕗の香を一間に広げ誕生日 道春
ふきは菊科の多年草です。 春の風物詩で有名なふきのとうは、このふきの花芽で、茎が伸びる前に花が土から顔を出します。 俳句の世界でふきは、夏の季語で、初夏を表すそうです。 蕗はえぐみ、苦みがあるので下ごしらえが必要です。 塩を振って、まな板の上で板ずりをしたり 10分くらい茹で、10分くらい水に浸して、筋をとります。 私はやったことありまへん。 お惣菜の蕗の匂いが部屋中に広がるというより おばあちゃんが採ってきた新鮮なふきを 手際よく料理する光景が目にうかびました。 日常をそつなく送ることに感謝している句だと思います。 おばあちゃんは、入院生活がとても長くなりましたが無事に98歳になりました。
2023/05/01 23:23