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腐女子の小説部屋 ライブドアブログ http://kouyamamika.livedoor.blog/

創作BL小説を書いています。 ヤフーブログから引っ越して参りました。

ヤフーブログ終了でライブドア様に引越しました。今日の夜中更新分からはこちらがメインです!

こうやま みか
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2019/06/09

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  • 気分は下剋上 香川教授の小さな煩悶 12

    「教授はご自分のことに対して決断は素早くて的確ですが、田中先生が絡むとお一人で悩んで解決しようという傾向に有りますよね……。悩んでご自分を追い込むよりも、田中先生に直接聞いた方が建設的です。帰宅は無理でも病院内でも良いではないですか? 田中先生も少しくら

  • 気分は下剋上 二人がどうして探偵役? 5

    この三人だけならば、最愛の人ではなくて祐樹が聞いても問題はない。「その通りです。香川教授に関することは全て私に一任されていますので、省内では」 祐樹が幹事を務めた医局の慰安旅行が厚労省ご一行様と最悪のバッティングをしそうなことに気付いた最愛の人が森技官

  • 気分は下剋上<秋休み>2

    あれだけ楽しそうにセミを捕まえていた人なので、もしかしたら探すことも大好きかもしれない。山歩きも全く苦にならなさそうだったし。 取りあえずは最愛の人の意見を聞こうと思った瞬間に救急車からの専用電話が鳴り響いた。 「ただいま帰りました」 午前三時が祐樹の

  • 気分は下剋上 二人がどうして探偵役? 4

    厚労省のトップは言うまでもなく厚生労働大臣で、確か総理大臣の椅子に最も近いと報道されている人だ。現職の総理大臣にも、そして――スキャンダルなどで議員辞職をしなければという前提だけれども――未来の総理大臣の覚えを良くしておくと、多分斎藤病院長が狙っている

  • 気分は下剋上 香川教授の小さな煩悶 11

    「話を断片的にしか聞いていない点に問題が有ると思います。 伺った限り、田中先生は患者さんと話をしていたと思いますがそう考えても良いですよね?香川外科で患者さんと冗談を交わせる親しみやすい医師として病院内でもウワサになる程度の人ですし、研修医と真剣な話をし

  • 気分は下剋上 二人がどうして探偵役? 3

    「無理は承知の上でのお願いです。この通りです!」 分厚い絨毯が敷かれているとはいえ、ソファから滑るような動作で床に下りて土下座をしている。 土下座をしながら強要するという裏技的な妙技を見せられて祐樹も驚いたが、横に座った最愛の人は驚愕した感じで切れ長の目

  • 気分は下剋上<秋休み>1

    「買い出しから戻りました~!」 久米先生の声が救急救命室の休憩室に響いた。「お疲れ、重かっただろう?しかも嵩張(かさば)っているし……」 柏木先生がポリ袋の中からコンビニおでんの個々のプラスチック容器を開けて内容物を確かめている。「田中先生は大根とコンニャ

  • 警察の対応

    しばらくはブログ小説も書き溜めて予約投稿している安心感と解放感から(そしてストック切れたら泣きを見るのは明白💦)たまたまiPadでYouTubeライブ配信に参加しつつスマホで「更新出来ているよな?」と確認して、人気ブログランキングとにほんブログ村に新着反映されている

  • 気分は下剋上 二人がどうして探偵役? 2

    ただ向かい合って腰を下ろす瞬間に秘書の注意が逸れたのを確認した後に祐樹だけに見せる大輪の花のような笑みを一瞬だけ見せてくれたのは大変嬉しかったが。 秘書の前なので向かい合って座った最愛の人は、コーヒーが運ばれてくるまで黙って座っていた。 二人きりならば

  • 気分は下剋上 香川教授の小さな煩悶 10

    「ゆ……田中先生のことなのですが、病室で患者さんと雑談をしている時の話を漏れ聞いてしまいまして……。 『見てくれだけのバカが好き……愛していると言って良い』とかで。 いえ、祐樹が私を愛してくれているのは知っている積りですが……。本当は、そういう人の方(ほう

  • 警察に通報しました。

    どなたとは言いませんが、人気ブログランキングBL部門に登録していらっしゃるブロガーさんの話です。人気ブログランキングは記事タイトルが表示される仕様でして小説(BL)ランキング更新のたびに懸念していた方がいました。「コメント欲しい」とか「タヒにたい」とか……。たま

  • 気分は下剋上 二人がどうして探偵役? 1

    「田中先生、五時に教授執務室へと来るように香川教授からお電話がありました」 担当患者さんを一通り回って医局へ戻ると黒木准教授が待ち構えていた感じでそう告げた。 内心で首を傾げてしまった。病院内で二人の本当の関係を知っている人は少ない。黒木准教授は祐樹と最

  • 気分は下剋上<夏休み>最終話

    「あの子達も育った場所に返してやりたい。この辺りでも生きられるだろうけれど、山が近いとはいえ、一応都会なので……。生まれた場所はもっと山間部だろう?そちらの方が生きやすいと思う。祐樹には迷惑を掛けることになってしまうけれども……」律儀で誠実な性格なのは知

  • 気分は下剋上 香川教授の小さな煩悶 9

    あの時は森技官がシックスナインという未知の単語を言って、自分が首を傾げてしまった覚えが有る。 そして、神戸に出掛けた夜にお互いの熱を唇で愛し合うというその行為の具体的名称がそう呼ばれていると聞いた。 それまでもそういうコトは何度もしていたけれども、祐樹

  • 気分は下剋上<夏休み>40

    「こちらのルートを通る方が良いと思いますよ?」 昨夜の愛の行為で体力も消耗しているかとも思ったのだが、先ほどの様子を見る限り大丈夫そうだったしスタッフや他の客に見つかるリスクを考慮した結果「非常口」と書いてある方向へと向かった。 こういうホテルだと停電に

  • 気分は下剋上<夏休み>39

    昨晩の愛の交歓は最愛の人の羽化と言うか、一段階上の開花を密かな目的にしていたのでバスローブは一度も使っていなかった。だから必然的に最愛の人はシーツを下半身に巻き付けただけの姿だった。瑞々しい肢体には祐樹がつけた指の後とか舌や歯で強く愛した証の名残で普段

  • 気分は下剋上 香川教授の小さな煩悶 8

    仕事を取っても祐樹が残る。  多分、長岡先生が言っていたのはそういうことだろう。 この病院に馴染むにつれて親しい人はたくさん出来た。出来たけれども、祐樹は別格だった。 もし、世界が明日滅びることが分かったとして、その場合は祐樹と過ごして一緒に生を終え

  • お知らせとお詫び

    いつも読みに来てくださって有難うございます。さて、お知らせなのですが、並行して進めようとしていた【中断していたので伏線をどこまで張ったのか分からなくなった小説群の読み返し】作業が大幅に遅れておりまして💦💦仕事して資格の勉強して(手を抜きまくった)家事をし

  • 気分は下剋上<夏休み>38

    何だか懐かしいような、それでいて耳に慣れた音に祐樹の意識が徐々に眠りからさめようとしていた。「うわっ!」 背中に違和感、いや何か小さい棘とげが何本も身体に刺さるような不快な感触を覚えて飛び起きてしまった。「ん……祐樹おはよう」 まだ眠そうな表情で祐樹を

  • 気分は下剋上<夏休み>37(I8禁)

    ただでさえ、天国のような場所に包み込まれるとそれだけで極めてしまいそうな蠱惑に満ちた場所なのに、精緻さを増した花園の動きはより大胆にそして華麗に祐樹を包み込んでくれていて……。 そう長くは保(も)たない気がする。最愛の人は全く気にしていないらしいが、あま

  • 気分は下剋上 香川教授の小さな煩悶 7

    「どうしてそう思われるのですか?」 心の奥から驚いて、思わず飲んでいたコーヒーが気管支に入りそうになった。「香川教授、いえアメリカの病院から見てきましたでしょ?光栄なことですけれども。 教授は周りの、いえ世界の人間を、くっきりはっきり二分割されて考えてい

  • 気分は下剋上<夏休み>36(I8禁)

    「早朝には飛び立てるようになりますよ……。 妖精めいた翡翠(ひすい)よりも私は煌めきを放っているルビーの方が……それに、触って確かめることも出来ますし、ね」 幾分華奢な背中から腕を回して二つの尖りを強く摘まんだ。「あっ……」 花の紅い茎のような長い首が祐樹

  • 気分は下剋上<夏休み>35

    「ベッドルームに戻りましょうか……。バスルームも刺激的で良いですが、聡のこんな綺麗な肢体に傷を付けたくないので……」 名残を惜しむように、そして先ほどの接吻の激しさを物語るように二人の唇に銀色の小さな架け橋が繋がっている。「ベッドで良いですよね?それとも

  • 気分は下剋上 香川教授の小さな煩悶 6

    後輩でもある久米先生に対して割と辛辣(しんらつ)な口調ながらも丁寧に教えているのは知っていた。 それに以前は職員専用の喫煙所で――今はさらに不便な場所に移動されている――ナースの愚痴を聞きつつ病院内のウワサを収集していたということも。ただ、その時もナース

  • 台風、本当に気をつけてください!!

    お気付きの読者様もいらっしゃるかもですが、ライブドアブログは予約投稿機能を使っています。以前のYahooブログでは、予約投稿は可能だったのですけれどにほんブログ村と人気ブログランキングの新着反映機能は手動でした 泣なので、更新のたびに一手間かからなくなって、本

  • 気分は下剋上<夏休み>34(I8禁)

    「祐樹っ……悦(い)っ……奥まで開かれてっ……」 最も敏感な場所で感じる熱く厚いシルクの感触が堪らなく悦い。「違いますよ……聡の身体が……私を全部……包み込んで……下さっているのです……。魂ごと、ね……」 繋がった場所からは熱く湿った音が高らかな愛の響きを

  • 気分は下剋上<夏休み>33(I8禁)

    「聡の肢体が上に乗る方が良いでしょうね。 お互いがお互いの象徴を……」 大粒の雫を零している場所を手で緩く扱いた。祐樹の手の中で更に大きく育っていく感触が堪らない。「口で愛するだけです。その交わりの形を想像してみてください」 普段も素直な人だが、ベッドの

  • 気分は下剋上<夏休み>32(I5禁)

    「これがセミの羽化の姿か……。本当に翡翠(ひすい)の妖精の羽根のように華奢で繊細な綺麗さだな……。人の手ではこんな綺麗なものを作ることは不可能だ……。 とても神秘的で、そして本当に綺麗だ……。 あの幼虫から……といっても、今も殻に止まっているがこんなに綺麗

  • 気分は下剋上 香川教授の小さな煩悶 5

    「そうなのですか?是非教えてください」 自分の場合は、恋愛対象が同性というだけでトランスジェンダーではないと自己分析している。女装をしたいなど一切思ったことはない。「そういうパーティにいらっしゃる方はいわゆる富裕層ですよね。IT企業の創設者といった新興の方

  • 気分は下剋上<夏休み>31 (I5禁)

    最愛の人が助手席でカブトムシの入った容器をとても楽しそうに見ている。片手には祐樹の渡したペットボトルを持ってしきりに飲んでいる。 ただ、その眼差しには艶っぽさが混じっているのは先ほどの祐樹の指の愛撫のせいだろう。「あ!あれはオオクワガタか?カブトム

  • 気分は下剋上 香川教授の小さな煩悶 4

    「あら?有りませんでした?申し訳ないですわ。お手数をお掛けしますが……予備の豆が教授の足元の棚の中と、コーヒーカップが並んでいる食器棚の引き出しの一番上、そしてコーヒーメーカーの上の棚の引き出しに入っているハズですから、探してくださいませんか?」 申し訳

  • 気分は下剋上<夏休み>30(I5禁)

    「ゆ……祐樹っ……。それ以上、するならっ……最後まで……して欲しっ……」 甘く濡れた声が夜の静寂しじまに溶けていくようだった。「せっかくのお誘いはとても嬉しいのですが……、ダメです。 部屋に放して来たセミの幼虫の羽化も見てやらないと可哀想ですし。 そ

  • 気分は下剋上<夏休み>29 I5禁

    「これはカブトムシのオスだ! 本当に捕まえられるとは……」 表彰状でもかざすように最愛の人は満面の笑みで祐樹を見ている。その指にはもちろん戦利品でもあるカブトムシの雄(おす)をしっかりと握っている。「ね?言った通りでしょう……。 クワガタは居ないでしょうか

  • 気分は下剋上 香川教授の小さな煩悶 3

    あの人は――祐樹に聞いたら名前も覚えていないと言っていた――祐樹を口説いていた。 当時は祐樹が口説いていたと壮大な勘違いをして一方的にショックを受けて逃げるようにアメリカに行ってしまったが、あの人は確かに賢そうには見えなかった。人間は見た目で判断出来

  • 気分は下剋上<夏休み>28

    「羽化に成功したら――この部屋には天敵となる鳥などが居ないので成功確率はかなり上がると思いますが――明日の朝は逃がしてあげましょう」 最愛の人はカーペットに膝(ひざ)をついて幼虫達の亀の歩みを見つめているようだった。「飼いたいというお気持ちは分かりますが、

  • 気分は下剋上<夏休み>27

    充分過ぎるほどに博識なのに、祐樹を見つめる最愛の人の眼差しは教師に質問する小学生のような無邪気な煌めきを湛えている。「ああ、これはアブラゼミですね。全体的に茶色ですから。 ちなみにクマゼミの幼虫は背中が黒いし、もう少し大きいです」 小学生の時に夏休みの

  • 気分は下剋上 香川教授の小さな煩悶 2

    「見てくれだけのバカ……ああ、それは大好きですね。もう、愛しているといっても過言ではないです」 部屋の最も奥で数人と話しているらしい。患者さんの声高な声や笑いで祐樹の会話全てが聞き取れたわけではない。「え?田中先生ってそうなのですか?それは意外でした

  • 気分は下剋上<夏休み>26

    失言でもしてしまったのかと内心思って彼の表情をハラハラしながら見てしまう。「そういう疑問は気付いたら言って欲しい……な。あの七日前のスイカは確かにこの中に入っていたモノだから……言ってくれれば率直に答えた。しかし、私が祐樹好みの味つけではない物を出した

  • 気分は下剋上 香川教授の小さな煩悶 1

    「香川……教授。少し気になる患者様がいらっしゃいまして……」 以前は医局に下りて行くのも、祐樹の生命力の漲る溌溂とした姿と、男らしく整った顔を見に行きたいというのが心の奥底に存在した。 しかし、今では「次期病院長を目指す」という目標が有り、自分もそう

  • 気分は下剋上<夏休み>25

    「何が分かったのですか?ああ、こちらの方(ほう)がそれらしいですよね」 大きな葉っぱにもクマゼミの抜け殻を見つけて、葉ごと最愛の人の掌に載せた。「祐樹が下見と言った理由だ。図鑑に書いてあったし祐樹も説明してくれていたが、実物を見るまでピンと来なかった。 日

  • すみません!!!うっかり投稿してしまいました 泣

    先ほど予約投稿しようと思った記事をミスって新規投稿してしまいました 泣来てくださった方には申し訳ないです!!本当にすみません。以前のヤフーブログではブログランキングとの相性が悪くて手動で新着に載せないとダメだったのですが、ライブドアは自動で載るので楽は楽

  • 気分は下剋上<夏休み>24

    「廃業した農家の納屋(なや)なのだろうか?何だか稲でベッドが作れそうだな。大昔のアニメだろうが、小麦か何かの藁(わら)でフカフカのベッドを作った少女のことを思い出した」 根っからの都会――京都市内は祐樹的には都会に分類している――育ちの彼は田舎に夢を見過ぎな

  • 気分は下剋上<夏休み>23

    「どうしました?お願いですから止まって下さい!!」 屈(かが)み込んだ祐樹の言葉を聞いて、すらりとした長い脚が止まった。「祐樹、良かった……。また急激な眠気(ねむけ)に襲われたのかと思って。転倒したらどうしようかと」 最愛の人も祐樹と視線を合わせた。近

  • 気分は下剋上<夏休み>22

    無いと言われる前提で聞いてみた。「射精せずに絶頂感が続く……か。 それはつまり私だけが悦(よ)くて、祐樹はずっと消毒済の医療用手袋(グローブ)と消毒済みの尿道ブジーを尿道に挿れて。 手を動かしているだけというイメージなのだが……間違ってはいないか?」 最愛

  • 気分は下剋上<夏休み>21

    「貴方からのお誘い……心の底から嬉しいです。 正直、今すぐに愛の行為を始めたいところなのですが、今回のデートのテーマは『羽化』です。 セミもそうなのですが、貴方の肢体を更に羽化、いえ開花かも知れませんが。 貴方の身体にもっと深い悦楽を知って貰いたいのです

  • 気分は下剋上 登場人物紹介小説 完(15)

    中身はカオスという言葉でしか表現出来ないほどぐちゃぐちゃだったので。 祐樹は良く知らないが、女性が化粧品を持ち歩く時にはポーチ(?)だかに入れるらしいが、長岡先生は口紅やその他化粧品をバラバラに入れていたし、医学書の真ん中に何故かホッチキスが挟んであっ

  • 気分は下剋上<夏休み>20

    「目的は二つ有りました。 一番目はコンビニエンスストアに寄った時に虫かごとか捕(ほ)虫網(ちゅうあみ)とかが陳列されているコーナーで興味有り気に佇んでいらっしゃったでしょう?だから、虫取りがしたいのだなと思いました。 ただ、余程の山奥とかならともかく大人二人

  • 気分は下剋上 登場人物紹介小説 14

    最愛の人が実力至上主義のアメリカで巨額の財産を築いたことは知っている。具体的な数字は敢えて聞いていないけれども、祐樹が質問しないだけで、聞いたら多分教えてくれるだろう。 その世界ではお手頃なのか……。立っているステージが違い過ぎるような気がした。

  • 気分は下剋上<夏休み> 19

    「え?いや『僕はたっくん、お兄さんは?』と聞かれたので『聡(さとし)』とだけ名乗ったのだが、まずかっただろうか?」 最愛の人は、ドン引きといったお母さんの横で、天真爛漫な笑みを浮かべてこちらに手を振るたっくんに笑みを返しつつ真剣な眼差しを祐樹に向けている

  • 気分は下剋上 登場人物紹介小説 13

    「日本円に換算すると4,000万円くらいでしょうか?」 よ、四千万円!!! 家が買えるのではないだろうか?的な値段だ。確かにあそこのブランドはこの不況にも関わらず強気な値段設定をしていることは知っている。というか、最愛の人もそのブティックには良く行く

  • 気分は下剋上<夏休み> 18

    少し離れた芝生の上に腰を下ろして、最愛の人がアオスジアゲハを追って走っている様子を見ていた。 青くて割合大きな蝶はひらりひらりと舞っているように見えて、飛ぶ速度はたっくんの足では追いつけない様子だった。 その点最愛の人は無邪気かつ無垢な笑みを浮かべ

  • 気分は下剋上 登場人物紹介小説 12

    長岡先生は百貨店の玄関口から直ぐのところを歩いている。それは良いとして、なぜ京都市指定の透明なごみ袋に何かを入れて持っている。 最愛の人と暮らすマンションでは縁のないシロモノだったが、学生時代から住んでいるアパートに毛が生えたような下宿先で早朝にゴ

  • 気分は下剋上<夏休み> 17

    「映画で観た以上に綺麗な大学だな……」 助手席で最愛の人が涼しげな眼を見開いている。「映画ですか? ああ、別に荷物は必要ないです」 コインパーキングに車を停めて車から出た。「この大学というか、この辺りを走っている電車に乗っている人たちがそれぞれ

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