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とある小児科医の、子育てに役立つ脳と心についてのブログ https://tanaka-hajime.hatenablog.com

大学で子どもの脳について研究している、小児科医です。2児の父でもあります。日々子どもから学んだこと、研究から学んだことを多くの方に知っていただき、より良い子育てにつながればこれ以上の幸せはありません。

田中 一
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2019/05/30

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  • 先延ばしの心理学

    あー、今日もあれ、できなかったあ。まあいっかあ、明日があるし。 そうして何ヶ月あるいは何年も、やらなければならないことを先延ばしにしている僕とあなたへ。 ポイント やらねばならぬことの先延ばしは、日常しばしば経験されADHD児に特徴的 報酬はその都度、魅力的なものを設定すると飽きない やりたいことより先に、やらねばならぬことを済ませてしまうようスケジュールを組む ADHD(注意欠陥・多動性障害:attention deficit/ hyperactivity disorder)は、小児期に多くある精神疾患のひとつとされています。年齢に釣り合わない、不注意、多動、衝動性を3つの主徴とします。小児…

  • 手記 長期的快楽主義について

    www.team-lab.com いつの時代の人間がみても美しい空間をつくりだし、感動を与えてくれるチームラボ。テクノロジー・サイエンス・デザイン・アートにより、人類を前に進めたいと考える猪子寿之さん。代表の猪子寿之さんはかつて、テレビ番組で「僕は長期的快楽主義者です」と言っていました。ただの快楽主義者は、多くいます。その多くは短期的快楽主義者です。つまり、その短時間により脳の報酬回路に刺激がほしいのです。酒、たばこ、セックス、ドラッグ。どれも脳の報酬回路に刺激を簡単に与えてくれます。しかし、そのどれもが長期的な快楽を与えてくれないことは歴史が、つまりは社会実験で証明されています。たばこが合法…

  • 子どもの血液型をついでに知りたいのですが。

    https://www.nature.com/articles/d41586-018-05537-8 ポイント 血液型が定まるのは少なくとも1歳以降、個人差もあるが5〜10歳で定まる子もいる 緊急の場合でも、本人や家族の申告を元に輸血することはない 保育園や幼稚園で、入園する際に血液型を書く欄がある場合が多いようです。そうしたときに、まだお子さんの血液型が分かっていないことがよくあります。病院を受診し、採血が必要な際に、お母さんからよく血液型についての質問があります。日本では昭和50年代くらいから先天性代謝異常症の検査のついでに血液型の検査を行っていた時期もあるようですが、現在では行われていま…

  • インフルエンザの予防接種はどうすれば良いですか?  

    https://www.cdc.gov/flu/prevent/keyfacts.htm ポイント インフルエンザワクチンは、生後6ヶ月から接種可能 1歳未満の乳児へのインフルエンザワクチン接種の有効性は十分に証明されていない インフルエンザウイルス感染予防は暴露機会を減らことが大切 インフルエンザ influenza は、インフルエンザウイルスを病原とする呼吸器感染症です。要するに風邪の仲間ですが、重症化しやすいため他の感染症とは分けて考える必要があります。昨年、我が娘たちもインフルエンザウイルスに罹患して40℃を超える発熱、咳、鼻汁が4,5日続きました。高熱になることが分かっていても、とて…

  • “安心感” がこどもの心と身体の健全な発達を促す

    ポイント 愛着形成(アタッチメント)は、子どもが特定の養育者と一緒にいることで得られる、子どもの安心感のこと アタッチメント形成は子どもの脳の発達を促す 不適切な養育(マルトリートメント)によりアタッチメント形成は崩れ脳に影響を及ぼす 「この子、早産で低出生体重児だから発達に影響がでるかなあと思っていましたが、ご両親がとても熱心に育てておられるからか、まったく正常な発達です。逆に、体重や週数が十分でも、その後の養育がうまく行かないと、心身の発達に悪い影響があるケースをずいぶんたくさん経験してきましたねえ。あくまでも私の経験ですがね。」 上記は私の尊敬する、当院のベテラン助産師さんのお言葉です。…

  • 首のすわりも早く、足もどんどん突っ張ります。立たせる練習をしてもよいでしょうか?

    ポイント 赤ちゃんの粗大運動の発達には順番があり、階段をひとつひとつ登るように、できるようになることが望ましい。 したがって、首がすわったからといって、寝返りやハイハイを飛ばして、立つ練習をすることは禁止事項ではないが、順番どおりに進めるのがよい。 年末年始の当直、日直で非常にくたびれております。小児科医の田中一です。いつも乳児健診で多くの健康な赤ちゃんを外来で診させて頂いておりますが、この発達に関する質問は意外と多い。4ヶ月ごろに首がすわり、7ヶ月ごろに寝返りし始め、8から9ヶ月ごろに一人座り、それからハイハイ、1歳前後でつかまり立ちや早い子はもう歩いている場合もあります。さて、首がすわって…

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