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ことばを食する https://www.whitepapers.blog/

私の主観による書評、ブックレビューです。小説のほか美術書、ノンフィクションなど幅広く扱います。ベストセラーランキングもチェックします。

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2019/05/27

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  • 心を白紙に、物語に身を任せて 〜「ナミヤ雑貨店の奇蹟」東野圭吾

    日々の暮らしで、つい肩に力が入り、いつの間にか疲れているとき、心の重さを解き放ってくれるのもフィクションが持つ力の一つです。 「ナミヤ雑貨店の奇蹟」(東野圭吾、角川文庫)を読み終えて、わたしは久しぶり清々しい気持ちになりました。心がぎすぎすしているとき本を読むと、つい「そんな展開、リアルではあり得んだろ」と突っ込みを入れたくなるものですが、この小説、気づけば心地よく物語に身を任せていました。 繁華街から外れた1軒の雑貨店。廃業して久しく、看板の文字もようやく判別できる元店舗兼住宅の一軒家です。 ネットも携帯もない時代、ここには妻を亡くし、老いた店主が独りで暮らしていました。雑貨店としてより、密…

  • この迷宮におそらく解答はない 〜「箱男」安部公房

    6月中旬にして今日は真夏日の予報。朝から冷房の効いた喫茶店に逃避し、モーニングセットを食べ、いまノートPCを開いてこれを書き始めました。 このところ、読了した本はそれなりにあっても、ブログに書くのが億劫になっています。理由は単純で、油彩で風景の大作に着手して、時間とエネルギーをそっちに持っていかれるから。でも、たまには何か書いておかないと...ということで。 「箱男」(安部公房、新潮文庫)は、斬新で難解な安部作品の中でも、ひときわ手の込んだ迷宮のような小説です。読み進むほど<?>が積み重なり、登場人物の行動や思考、言葉に違和感を覚えながら、しかし読むのをやめられませんでした。 箱男は、名称通り…

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