日々是書評
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出身
ハンドル名
chuckさん
ブログタイトル
日々是書評
ブログURL
https://www.everyday-book-reviews.com
ブログ紹介文
日々是書評の chuck と申します。 子どもの頃から読書が好きでした。大人になったいま、読んだ本の感想を残しておきたいと思うようになり、2018年から書評を始めました。 書評初心者ですが、宜しくお願いします^^
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ブログ村参加:2019/05/25

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chuckさんのブログ記事

1件〜30件

  • 【うつ病の心理】心の休ませ方 - 加藤諦三

    心の休ませ方posted with ヨメレバ加藤諦三 PHP研究所 2006年10月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー かれこれ3年以上前から、ニッポン放送の「テレフォン人生相談」を聴き続けている。加藤先生の的確で鋭いアドバイスは、テレフォン人生相談の魅力の1つ。 そんな加藤先生への愛が高まって、ついに著作を読むに至った。 果たして、著作の中でも加藤先生の的確さは健在だった。ありのままの現実を説くのだけど、根底には深い愛があるので読めてしまう。 とりわけ本書では「がんばってきたけど、生きるのに疲れてしまった人」への深い理解と愛に溢れている。テレフォン人生相談の回答と同…

  • 【酷評】賢明なる投資家 - ベンジャミン・グレアム

    賢明なる投資家改訂4版の翻訳posted with ヨメレバベンジャミン・グレアム/土光篤洋 パンローリング 2014年05月 楽天ブックスAmazonKindle レビュー ウォーレン・バフェットの愛読書である「賢明なる投資家」。投資の初心者として気になっていた。ネットで見たレビューがおおむね高評価だったこともあり、購入。 まず、ウォーレン・バフェットがこの本を手にしたのは、10代の頃だという。ん…?ちょっと昔過ぎるような…。 そんな猜疑的なファーストインプレッションが覆ることはなく、いざ、読み始めると、苦痛に次ぐ苦痛だった。 内容が難しいなんてもんじゃない。シンプルに文章が読みにくい。翻訳…

  • 【感想】いやでも物理が面白くなる - 志村史夫

    いやでも物理が面白くなる〈新版〉 「止まれ」の信号はなぜ世界共通で赤なのか?posted with ヨメレバ志村 史夫 講談社 2019年03月13日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー SFが大好きな自分はずっと物理を学びたかった。宇宙や時空について詳しくなれたら、SFがもっと楽しめる気がしていた。 そんな期待を込めて購入したのがこの本。 著者は志村史夫さん。御年71歳。優しくおおらかな文章からは、円熟した人格が感じられるようだった。(と20代が評するのも変な感じだけどw 果たして、物理に関する解説もまた、優しく読者に寄り添ってくれるようだった。 光についてはまだ分か…

  • 【感想】池上彰の世界の見方 ロシア - 池上彰

    池上彰の世界の見方 ロシアposted with ヨメレバ池上 彰 小学館 2018年11月14日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー この本は「世界の見方」という池上彰さんの授業を書籍化したもの。収録されているのは、タイトルの通り、ロシアに関する授業。 受講できた生徒たちが羨ましい〜!しかもこの生徒たち、的確な答えと質問で池上センセーを唸らせる。そりゃあ、池上センセーの講座を受講するだけのことはあるよな…と納得w 1章 プーチンは何故人気なのかという導入。現代に生きる我々には興味を持ちやすく、早くも構成の良さを感じる。 2章、3章 近代以降のロシアについての解説。共産…

  • 【究極の孤独と恋愛】すべて真夜中の恋人たち - 川上未映子

    すべて真夜中の恋人たちposted with ヨメレバ川上 未映子 講談社 2014年10月16日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 川上未映子という作家の本は初めて読んだ。前から気になってはいたけど。 ページ数を贅沢に使う作風だと感じた。つまり描写過多ということなんだけど。エッセンスを取っていくような読書家には向かないかもなーとか思ったりした。 そして良くも悪くも登場人物の主張が強い。 聖の仕事観は胸が熱くなるようで良かった。水野くん人生観は若い頃の自分のそれと酷く似ていて共感した。一方で、恭子さんのような、ありきたりでいじわるな人物が描かれたりする。その描き方に露…

  • 【文芸オタクの本紹介】人生を狂わす名著50 - 三宅香帆

    人生を狂わす名著50posted with ヨメレバ三宅 香帆/今日 マチ子 ライツ社 2017年09月29日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 人生を狂わす名著と称して50冊が紹介される。 紹介されるのは小説だけではない。古典文学・短歌・漫画など、幅の広さを見せつける。 中には、刺さる紹介もあった。次は是非この本を読みたい!という気持ちになった箇所はあった。 著者の読書歴は深いし、読んだ冊数も相当多いのだと察せられる。 ただ、油断していると、作者のオタク感全快!!に胃もたれしそうになった…w この著者は「文芸オタクの私が教える バズる文章教室」という本を書かれている…

  • 【芥川賞】むらさきのスカートの女 - 今村夏子

    むらさきのスカートの女posted with ヨメレバ今村夏子 朝日新聞出版 2019年06月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー まず、冒頭。あたかも不思議な生物を紹介するかのように、「むらさきのスカートの女」について解説される。そしてそれをメタ視点で把握している黄色いカーディガンの女、つまり主人公。 この段階では、まだストーリーの方向性は見えないものの、ただならぬ不可思議な雰囲気に引き込まれる。これは面白くなりそうだ、という予感を抱かせるのが巧い。 黄色いカーディガンの女の目的はハッキリしている。むらさきのスカートの女と友だちになること。 しかし純然な交友関係は築か…

  • 【ディストピアおとぎ話】動物農場 - ジョージ・オーウェル

    動物農場〔新訳版〕posted with ヨメレバジョージ・オーウェル/山形 浩生 早川書房 2017年01月07日 楽天ブックスAmazonKindle レビュー ジョージ・オーウェルを初めて読んだのは2018年、言わずとしれた「1984年」からデビューした。ディストピア小説の代表作であり、現代人でも読むべき名作だという感想を持った。 今回読んだ「動物農場」は、1984年と比較されることが多いように思う。曰く、1984年よりは動物農場の方がオススメだ、等。 果たして、その通りだった。1984年は文量が多いし、雰囲気は暗澹で凄惨。そりゃあ独裁世界を描くディストピア小説なんだから当たり前なんだけ…

  • 【正常は発狂】消滅世界 - 村田沙耶香

    消滅世界posted with ヨメレバ村田 沙耶香 河出書房新社 2018年07月06日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 村田沙耶香を読むのはこれで二冊目。一冊目は言わずとしれた「コンビニ人間」 さて、消滅世界のあらすじはいたってシンプル。 「セックスではなく人工授精で、子供を生むことが定着した世界」 夫婦間のセックスはおろか恋愛感情すらない。恋愛は別の人と行うもので、夫婦はお互いの恋愛を報告し合ったり、応援したりさえする。そんな世界。 このテーマだけ聞くと、不可思議ではあるけど思いつきやすそうなテーマではある。けれど、村田沙耶香の筆力が読ませる。 まず、無駄が少…

  • 【絶賛!中国SF】 三体 - 劉慈欣

    三体posted with ヨメレバ劉 慈欣/大森 望 早川書房 2019年07月04日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 絶賛売出し中の三体。ようやく読めた。 まず、文化大革命のシーンから始まるのが良い。中国固有の歴史を描くことで、中国SFとしての色が濃くなっていた。 しかもこれがきちんとした伏線になっているという。 その後、時代は現代へと移行。 「三体」というゲームが登場するのだけど、このあたりからSFが始まっていく。 ゲームという媒体がとても良いよね。 自分はSFが好きだから抵抗はなかったけど、SFファンではない人にとっては、ゲームであることでSFへの抵抗がだい…

  • 【ワクワクを再び】人生を面白くする 本物の教養 - 出口治明

    人生を面白くする本物の教養posted with ヨメレバ出口治明 幻冬舎 2015年09月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー ライフネット生命の出口さんが教養について論じた新書。 こういう本って単なる「俺の起業ストーリー」になりがちな印象だけど、しっかりと中身のある新書に仕上がっている。 「教養とはワクワクするもの」から始まっているので、読みながらポジティブな気持ちになれる。 そんなちょっとした自己啓発的な側面もある本。 ただし、出口さんは人間の役割を「次の世代のために生きている」と断定する。 この点に引っかかってしまう人はいるかも知れない。 いや、自分のために生き…

  • 【芸術にかける使命のバトン】美しき愚かものたちのタブロー - 原田マハ

    レビュー 美術館を作りたいと夢を語った松方。 そしてその夢にほだされた田代。 だけどそのためには、フランス政府に没収されたコレクションの返還が不可欠だった。 戦後の不利な日仏関係のもとでの返還交渉、これは間違いなく熱いストーリーになる。 …と思いきや、返還交渉のシーンまでは100ページ弱の距離がある。 そしていざ返還交渉が始まったかと思いきや、物語は過去の回想シーンへと潜っていく。 けれど気がつけば、松方の回想シーンに没頭している自分がいた。 そして回想はさらに日置のパートへと移っていく。 松方以上にアートに疎い彼の自問自答が印象に残っている。 ー 我々はなぜタブローに運命を狂わされるのか ー…

  • 【韓国 群像劇】フィフティ・ピープル - チョン・セラン

    レビュー この本にはタイトルの通り、50人の人々が登場する。 (実際には51人だけど。作者がつい書きすぎてしまったらしいw 登場人物は、韓国人もいれば、そうでない人も登場する。 男性も女性も、子どもも年寄りも、ゲイもレズビアンも登場する。 共通点としては、大病院のある同じ街に暮らしているということ。 「袖触れ合うも他生の縁」を地で行くような、人々のゆるい繋がりが垣間見える。 お話のテーマは、家族・仕事・死生観など様々。 中には韓国の社会問題を扱かったようなお話も出てくる。 そして最後には全員集合的なお話が挿入されて終幕となる。 読み終わった所感としては、うーん、長かったw 文量は485ページし…

  • 【対談本】愛と欲望の雑談 - 雨宮まみ 岸政彦

    レビュー 対談本というものを初めて読んだ。 対談に臨むのは、エッセイストの雨宮まみと社会学者の岸政彦。 僕は雨宮まみが大好きで、そのネームバリューだけでこの本を購入したようなもの笑 だけど対談本だから話し口調なのだ。雨宮まみのいつもの研ぎ澄まされた文体は登場しない。 雨宮まみがとても活き活きと話しているのを同じ場で見ているようで、終始ニヤニヤしながら読んだw やっぱりこの人は魅力的! 岸政彦に関しては勉強不足で知らなかったんだけど、本書を読んでいるうちに気になる人になった。 社会学的な見地から語られる考察は非常に面白く、それでいてユーモラスでもあって、魅力的な大人の男性という印象を持った。 「…

  • 【田園と再生の物語】生きるぼくら - 原田マハ

    レビュー 原田マハさんの本はこれで三冊目。 「異邦人」で引き込まれて、「本日はお日柄もよく」そして「生きるぼくら」と読み進めてきた。 異邦人の文句なしの星5っぷりとは対照的に、生きるぼくらは文句なしに星3つ。決してつまらなくはないんだけど、無難で模範解答みたいな小説だった。例えるならNHKの朝ドラみたいな。 それでも、都会を離れた田園風景の描写とか、地域の人々の助け合いの暖かさみたいなものは良かった。 星評価 ★★★☆☆ 本日レビューした本 Amazon 生きるぼくら (徳間文庫)作者: 原田マハ出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2015/09/04メディア: 文庫この商品を含むブログ (…

  • 【投資の入門書】超簡単 お金の運用術 - 山崎元

    レビュー 面白かったし、為になった。 資産運用に関して具体的に何をすればいいのかをまず一章でハッキリと書いてくれるので、取っつきやすい。逆に、「する必要の無いこと」についても書かれているので、初心者には分かりやすい。 それから二章では、一章についての解説があり、三章では資産運用のサポートとなるNISAと確定拠出年金について触れている。四章では、お金や経済、あるいは資産運用全般に関する疑問や誤解について解説が為されている。 早速実践してみよう!と思える良書でした。 本としての難点は、経済的な知識が無いと少し難度が高いかもしれない。 星評価 ★★★★☆ 本日レビューした本 Amazon 全面改訂 …

  • 【さすがの分かりやすさ】知らないと損する 池上彰のお金の学校 - 池上彰

    レビュー さすが池上彰先生。分かりやすくて簡潔だった。 高校でチンタラと時間をかけて学ぶような経済のエッセンスを学ぶことができる良書。 ただ、あまり難しい内容では無いので、物足りなさはあるかも。より難度の高い本への入門書。 星評価 ★★★★☆ 本日レビューした本 Amazon 知らないと損する 池上彰のお金の学校 (朝日新書)作者: 池上彰出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2011/10/13メディア: 新書購入: 6人 クリック: 71回この商品を含むブログ (25件) を見る 池上彰のお金の学校 (朝日新書)作者: 池上彰出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2012/10/0…

  • 【地方の閉鎖感】ユートピア - 湊かなえ

    レビュー 地方の閉鎖的なコミュニティでのお話。 相互監視的な空気感とか、不可避的な「お付き合い」は読んでいるだけで疲れた。 それにも増して、この本の登場人物は基本的には自分のことしか考えていない。どうすれば都会に返り咲くことができるのか。どうすれば夫の愛を取り戻すことができるのか。どうすればもっと有名な媒体に取り上げてもらえるのか。 だから読んでいてイライラするんだけど、ストーリー展開やミステリー要素と相まって、徐々に引き込まれて一晩で読んでしまった。 さすがの作者の力量! ただ、終盤のゴタゴタ感が分かりにくくてあまり好きではなく、星4つといったところ。 星評価 ★★★★☆ 本日レビューした本…

  • 【ちょっと切ない家族小説】星々の舟 - 村山由佳

    レビュー 面白くて一晩で読み切った 機能不全とも言える家族は、時間の経過とともに表面上は収まるところに収まったかのように見える。けれども実際には、家族の構成員は満たされない想いや未解決の問題を抱えている。そんな各々の視点で描かれる短編集。 ありがちな家族モノの短編集かと思いきや、良い意味で期待を裏切られた。同じ過去を共有する家族のそれぞれのそれぞれに対する見方は、まるで自分が垣間見ているように没入できた。 この小説では、各々が孤独な傷を抱えているんだけど、過去や人生の意味を見出そうと悩みもがく様は共感したし、とても力をもらえたような気がする。そんなポジティブなメッセージがこの小説の根底には流れ…

  • 【共感できない恋愛小説】ナラタージュ - 島本理生

    レビュー 直木賞を受賞した「ファーストラブ」が面白かったので、島本理生の他の本を読んでみようと思った それがこの本 ナラタージュは紛れもなく恋愛小説というカテゴリになるんだろうけど、正直なところ主人公と葉山先生の気持ちが全く理解できなかった... 主人公(女子大生)のことが好きだと言いつつ、結局は別居中の妻とやり直す葉山先生 だけど、葉山先生は主人公の写真を持ち歩いており、主人公に似た女性をついつい見てしまうという... これが島本理生の代表作であり、優れた恋愛小説なら、自分はとことん恋愛小説に向いてないんだろうなと思わされた 星評価 ★★☆☆☆ 本日レビューした本 Amazon ナラタージュ…

  • 【書評】東京を生きる - 雨宮まみ

    レビュー 東京の大学に進学した時。東京で一人暮らしを始めた時。東京の会社で働き始めた時。 その度に一度は胸が高鳴った。 けれど、僕らの日常というのは、油断するとすぐに新鮮味を失う。 気がつけば28歳になり、単調な毎日を暮らしていると感じる時がある。 そんな日常に彩りを取り戻そうと何度か試してみた。けど、持続しなかった。 そのためには継続的な努力と工夫が必要だと自分は感じている。 それが面倒で、また退屈な日々に陥ってしまう。 日常を楽しむというのは1つの才能なのだと思う。 雨宮まみという女性は、きっとそんな才能を持った人だった。 人生を楽しむための欲望を追求し続けた人だった。 だけど、その代償と…

  • 【お財布からみる日本史】江戸の長者番付 - 菅野俊輔

    レビュー J-WAVEのブックバーという番組で紹介されていたので手に取ってみた。 本書では、江戸で暮らす人々の経済事情を明かしていく。 なかなかに面白そうなトピックではある。 ところが、日本史の知識やあるいは興味が薄い自分にとっては、なかなかにしんどい読み心地。 用語の解説は圧倒的に少ないし、文章を面白くしようという気概が全く感じられない。 まるで、日本史の教科書をそのまま新書として文章にしました、という無機質な感じ。 逆に言うと、江戸時代に明るい読書にとっては興味深い本なのかも。 そうでない人には、とてもオススメできない本。 強いて言えば、市井の人々の暮らしぶりが少しだけ見えたような気がした…

  • 【マイノリティの見る世界】夏の約束 - 藤野千夜

    レビュー この作者の悲しみの雰囲気づくりは何なんだろう。少しだけ癖になりそう。 ハッキリと書くことなく、ジワリと滲ませる感じ。 表題作の「夏の約束」について。 MtFの美容師がひょんなことから入院することになる。 友人らがお見舞いに行くと、同じ病室の男性から心無い言葉を聞いてしまう。 "隣のベッドに新しく入った中年男性が、白髪まじりの坊主あたまをなでまわしながら、あんた、おかまちゃんの友だち?とぎすぎすした声で訊いた" 酷い。あまりの無理解さに頭痛がする。 それでも、友人らは抗議することなく、当の本人が苦しむ描写も為されない。 だけど、一人のゲイとして、あえて描かれなかった部分が容易に想像でき…

  • 【コールボーイ】娼年 - 石田衣良

    レビュー 女性やセックスを退屈だと決めつけていた少年が、ぬるりと娼婦ならぬ娼年の仕事を始めるお話。 娼年の出会う客は変わった嗜好を持つ女性ばかりなんだけど、決してゲテモノのようには描かれない。主人公は、彼女達とあくまでフラットに向き合い、心の内を覗いていく。そうして仕事を通じて、人の心や美しさに気づいていく主人公がとても真っ直ぐで愛おしくなった。 普通ではないような人々の中から、普遍的な人間愛を学んでいくような、そんなお話だった。終盤での事件を経ても、リョウも咲良もアズマは動じることなく次の未来へと駒を進めて行く様が、まさにそれを表しているように感じた。 小説としての描写も良かった。街や人間、…

  • 【芥川賞 書評】グランド・フィナーレ - 阿部和重

    レビュー 初めて阿部和重を読んだ。有名どころから入りたくて、芥川賞を受賞したグランドフィナーレを読んでみた。 いやぁ、難しい。正直なところ、小説として面白いとは思えなかった。 けれど、解説込みでなんとか「そういうことなのかな」という納得感みたいなものをひねり出した。 主人公の男性は、娘を含めた複数の女児のポルノ写真を撮影していたんだけど、そのことが妻にバレてしまい離婚となる。 都会での仕事や家庭、享楽の全てを失って、主人公は地元へと帰る。地元では二人の女児と出会って、演劇の指導を手伝うことになるんだけど、二人がインターネットで自殺サイトを閲覧する場面に遭遇してしまう。 物語の終盤で、主人公は二…

  • 【映画化】十二人の死にたい子どもたち - 冲方丁

    レビュー いやー、面白かった!平日の夜なのに読了したら午前3時。引き込まれて450ページを一気に読み切ってしまった。 物語のあらすじは、以下の通り。 いわゆる集団自殺のお話。ネットで知り合った12人の自殺希望者が集まるのだけど、会場には既に1人の死体があり、13人目はいったい一体誰なのか...というところから話が進んでいく。 まず12人の書き分けが非常に上手いので、キャラクターの把握は難しくなかった。章毎に主観のキャラクターが変わっていくのも構成としてグッド。だんだんと手の内や考え方が明らかになっていくのが良かった。 そして面白いのは、12人が全会一致のルールを守り抜くところ。13人目の死体を…

  • 【芥川賞 問題作】コンビニ人間 - 村田沙耶香

    レビュー この物語の主人公は36歳の女性。コンビニで18年間アルバイトをしている。 未婚で恋愛経験なし、それどころか自分を世の中の異物のようにずっと感じていた。それはひょっとしたら発達障害と診断されるようなものかもしれない。 そんな主人公が普通であることについて考え、世の中に順応しようとする。 だけど、「コンビニで生まれて」「そうすることでしか世の中の歯車にしかなれない」主人公は結局、コンビニのアルバイト生活に戻っていく。 物語の終盤で、主人公が自分の生き方について改めて確信に至る描写はとても綺麗。それまでが淡々と語られてきただけに、とても対比的。 そしてなんと言っても最後の4行の美しさ。世の…

  • 【映画化】日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ - 森下典子

    レビュー 大学時代に茶室に通い始めた主人公の女性。 仕事、交際、父との離別。この本の中では主人公の過ごした20年間が描かれる。 だけど、その傍にはいつでも茶道があった。 彼女は茶道から、そして茶道の先生からたくさんのことを学ぶ。 それは決して知識として伝達されるものではなく、実体験としてしか得られることはできない。 長い年月をかけて1つ1つのことを理解していく主人公の様に、胸が熱くなった。 そしてその描写がなんとも綺麗。決して難しい言い回しではなく、絶妙な言葉の組み合わせが展開される。 日本には季節の移ろいがあること。そして人生の中にも季節のようなサイクルがあること。 僕らが見逃してしまいがち…

  • 【芸術と情熱】楽園のカンヴァス - 原田マハ

    レビュー とても面白くて一気に読んでしまった。 魅力的なキャラクターや、謎解きのような夢中になれるストーリー、そしてアートの歴史と世界。それら全てが、とても読みやすく落ち着いた原田マハの文筆力で展開される。それゃあ面白いに決まっている。 だけど更に、本作の通底には、僕たちはどう生きるのかというテーマがあるような気がしてならない。 単なる絵画の継承の話なら、娘の真奈の口からは「生きてるって感じ」という言葉は出なかったかもしれない。 情熱や夢、自分の信条に基づいて人々が選択を行ったからこそ、ルソーの名画のみならずその想いまでもが正しく現代に継承されたのではないかな。 本格的な美術小説とのことで敷居…

  • 【娼年その後】逝年 - 石田衣良

    レビュー 前作である「娼年」では、女性用の風俗で働き始めた主人公にスポットライトが当たっていた。女性やセックスに対して淡白だった主人公は、仕事を通して多様な欲望の形に出会い、才能を開花させていく。 一方で今作「逝年」はその続編であり、フォーカスは主人公の周辺へと分散していく。 大学の知人は主人公の魅せられた世界を知るために体を売った。新しいボーイはGIDのFTMで、家族との衝突と和解が描かれる。そして前作では描かれなかったような新しい悩みや嗜好を持った客達が登場する。 様々な人間模様が描かれつつも、娼婦として、更には人間として成長したリョウを通じて見る世界は、前作よりも深くて優しいものになって…