searchカテゴリー選択
chevron_left

カテゴリーを選択しなおす

cancel
プロフィール
PROFILE

chuckさんのプロフィール

住所
未設定
出身
未設定

自由文未設定

ブログタイトル
日々是書評
ブログURL
https://www.everyday-book-reviews.com
ブログ紹介文
日々是書評の chuck と申します。 子どもの頃から読書が好きでした。大人になったいま、読んだ本の感想を残しておきたいと思うようになり、2018年から書評を始めました。 書評初心者ですが、宜しくお願いします^^
更新頻度(1年)

70回 / 365日(平均1.3回/週)

ブログ村参加:2019/05/25

本日のランキング(IN)
読者になる

新機能の「ブログリーダー」を活用して、chuckさんの読者になりませんか?

ハンドル名
chuckさん
ブログタイトル
日々是書評
更新頻度
70回 / 365日(平均1.3回/週)
読者になる
日々是書評

chuckさんの新着記事

1件〜30件

  • 【自分を愛することは、最大の社会貢献】沖縄から貧困がなくならない本当の理由 - 樋口耕太郎

    沖縄から貧困がなくならない本当の理由posted with ヨメレバ樋口耕太郎 光文社 2020年06月17日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 多くの日本人がそうであるように、自分もまた沖縄に対して好印象を持っていた。それは「なんとなく」の好印象で、具体的な知見があったわけではない。あくまでイメージとしての好印象だった。 本書を読むと、沖縄の実像が浮かび上がってくる。「沖縄から貧困がなくならない本当の理由」が、筆者の経験と分析によって書かれている。 人によっては、目を背けたくなるような話かもしれない。事実、本書で書かれる範囲は沖縄に限定されない。日本全体の問題、日…

  • 【酒好きの読書家の必読書?】お酒の経済学 - 都留 康

    お酒の経済学posted with ヨメレバ都留 康 中央公論新社 2020年07月21日頃 楽天ブックスAmazonKindle レビュー お酒の経済学。大学で経済系を専攻し、そしてお酒が好きな自分にとっては、なんとも気になるタイトルである。 内容については、予想していたよりも平易。経済学と言いつつも、大部分は日本のお酒についての解説。国内の酒事情について、その辿ってきた歴史と現状、そして未来と海外展開について述べられる。 「規模の経済」や「代替財と消費財」など、いくつかの経済学的なワードが出てくるものの、きちんと解説があるので初学者でも問題なく読めると思う。 「日本酒、ビール、ウィスキー、…

  • 【頼り頼られて生きていく】相模原障害者殺傷事件 - 朝日新聞取材班

    相模原障害者殺傷事件posted with ヨメレバ朝日新聞取材班 朝日新聞出版 2020年07月07日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 本書が取り扱うのは、2016年に相模原市で起きた殺傷事件。書き手は朝日新聞の記者ら。 生産性と生命に関する話題が絶えることはなく、むしろますます熾烈さを増しているように思う。それがこの本を手に取った理由かもしれない。相模原が自分の地元である、というのも関心を引くポイントではあった。 果たして、事件の取材本というものを初めて読んだ。なるほど、このような読書体験なのか…。 事前の想像よりも遥かにリアル。 被告の子ども時代、事件に至る…

  • 【書評】悪人 - 吉田修一

    悪人 新装版posted with ヨメレバ吉田修一 朝日新聞出版 2018年07月06日頃 楽天ブックスAmazonKindle レビュー 正直、救いのない話だと思う。 この小説の中で(僕にとっての)悪人は不当に殺されてしまった。あるいは、裁かれずに野放しになっている。 そして殺した人間はひとりで業を背負った。 それはまるで宗教小説のような、遠藤周作や三浦綾子の作品を彷彿とさせた。 前半のミステリーライクな作風とは裏腹に、後半では登場人物の内情が直球で吐露される。犯人は誰か、なんて表層的なものではなく、その心理や感情にのめり込んでしまう。 関係者へのインタビューの挿入も良い。それはとても映画…

  • 【世界の知性6人が未来を占う】コロナ後の世界 - ジャレド・ダイアモンド、ほか

    コロナ後の世界posted with ヨメレバジャレド・ダイアモンド/ポール・クルーグマン 文藝春秋 2020年07月20日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー コロナ禍という切り口で、6人の知識人が持論を展開する。 「ライフ・シフト」のリンダ・グラットン 「銃・病原菌・鉄」のジャレド・ダイアモンド 「the four GAFA」のスコット・ギャロウェイ そして経済学者のポール・クルーグマンなど。 なんともすごい面子だ。 内容については、それぞれが得意とする領域について書かれる。 これからの世界情勢、AIと人工知能、働き方、GAFAの行く末、経済動向など…。たいへん知…

  • 【どこか懐かしい純朴な心象風景】潮騒 - 三島由紀夫

    潮騒改版posted with ヨメレバ三島由紀夫 新潮社 2005年10月 楽天ブックスAmazonKindle レビュー 三島由紀夫を読むのはこれで5冊目になる。 1冊目は言わずとしれた「仮面の告白」。正直、詳細な内容は忘れてしまった。 2冊目は「行動学入門」。エッセイのようで面白かった。 3冊目は「美しい星」。少しSF的で、全体に漂う奇異な雰囲気は自分好みだった。 4冊目は「命売ります」。ダークコメディといった内容で、非常に面白く読んだ。 さて、5冊目となる「潮騒」。三島由紀夫の作品の中ではトップ3に入る、メジャー作品なのではないかと思う。 いざ読んでみると、なんとも「普通」だ。 物語の…

  • 【この宇宙の真相に出会う】三体Ⅱ 暗黒森林 下 - 劉慈欣

    三体2 黒暗森林 下posted with ヨメレバ劉 慈欣/大森 望 早川書房 2020年06月18日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 三体Ⅱ 暗黒森林の下巻。 上巻に続き、面壁計画が進行している。しかし破壁者は執拗で、人類は依然として劣勢。羅輯とハインズの2人は冷凍睡眠に入ることとなる。 200年後の時を経て、人類の技術力は向上。地球には総楽観ムードが広がっていた。それを目覚めた冬眠者の視点で知る、というのはSF的で素晴らしい。 しかし三体の偵察艦である「水滴」が登場。地球艦隊への虐殺行為をもってして、改めて力の差が露呈する。総楽観ムードは一転し、世界は地獄と…

  • 【面壁者スマイル】三体Ⅱ 黒暗森林 上 - 劉慈欣

    三体2 黒暗森林 上posted with ヨメレバ劉 慈欣/大森 望 早川書房 2020年06月18日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 前作のメインキャラクタであった葉文潔がいきなりプロローグで登場。羅輯という男性に「宇宙社会学を研究しなさい」というアドバイスを授ける。まさしくバトンタッチのような始まり方。 その後、羅輯が大いなる思惑に巻き込まれていく…という形で物語が進んでいく。 以下、本作を読みながら書いた感想。 圧倒的に技術力で優位に立つ三体勢力。しかし地球人類には唯一のリードがある。音声コミュニケーションを行う人類は、真意を心のうちに留めることができる。…

  • 【ただちに生きよ】生の短さについて - セネカ

    生の短さについて 他二篇posted with ヨメレバセネカ/大西 英文 岩波書店 2010年03月16日頃 楽天ブックスAmazonKindle レビュー ブクログで見かけて気になったので購入。 セネカは古代ローマ時代の哲学者。高校世界史で学んだのが懐かしい。 本書は「生の短さについて」「心の平静について」「幸福な生について」の3篇で構成される。それぞれリンクする部分が多く、内容の重複感は否めない。あと、多くのローマ人が引用されるけど知らない人ばかり…w それでも、案外楽しく読めた自分がいた。文章から感じるセネカの印象は「気の良い、物知りおじいさん」と言った感じw さすがに読みにくさは否め…

  • 【感情は欲求と充足との合間に】すばらしい新世界 - オルダス・ハクスリー

    すばらしい新世界〔新訳版〕posted with ヨメレバオルダス・ハクスリー/大森 望 早川書房 2017年01月07日頃 楽天ブックスAmazonKindle レビュー ジョージ・オーウェルの「1984年」と並び、ディストピア小説の祖とされる「すばらしい新世界」。ついに読むことができた。 発刊はなんと1932年。とても古い。とても古いのにそれを感じさせないのは、やはり大森望さんの訳が良いからかな。現代小説のようにさらさらと読めてしまう。文量も300ページほどなので、サクッと読めてしまうと思う。 内容については、ディストピア小説であることは確かなのだけど、どこか明るい雰囲気がある。人口管理、…

  • 【江戸、暦、碁打ち、算術】天地明察(下)- 冲方丁

    天地明察(下)posted with ヨメレバ冲方丁 角川書店 2012年05月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 天地明察の上巻は、春海の成長ストーリーの様相を呈した。下巻はどちらかと言えば、暦の制定プロジェクトがメインになってくる。 暦の制定プロジェクトはその実、会津藩の思惑だった。藩主の正之は民生を重んじる。そんな彼が綿密に進めてきたのが、この暦の制定プロジェクトだった。 しかしそれは、古来より天皇の仕事であった星見を幕府が行うということ。「時」と「方位」を奪うこととなる。 たかが暦、されど暦。暦を制定するということは、宗教、政治、文化、経済を統べるということ。…

  • 【規格外のシリアルアントレプレナー】イーロン・マスク 未来を創る男 - アシュリー・バンス

    イーロン・マスク 未来を創る男posted with ヨメレバアシュリー・バンス/斎藤 栄一郎 講談社 2015年09月16日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle 総評 おそらく多くの日本人がそうであるように、自分もまた、イーロン・マスクを若手起業家か何かかと思っていた。 最近やたらと耳にする人物。民間で宇宙ロケットを飛ばしている人物。電気自動車を作っている人物。 その程度の知識しかなかった。 しかし本書は読めば、彼がどれほど規格外の人間かが分かる。 例えば、スティーブ・ジョブズは Apple のプロダクトについて誰よりも真摯だった。しかしイーロン・マスクは更に大局的なものを見…

  • 【妄信こそ貧困】下流の宴 - 林真理子

    下流の宴posted with ヨメレバ林 真理子 文藝春秋 2013年01月04日頃 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー この小説では、2つの世界が交互に描かれる。 1つが「福原家」。自称、中流家庭。教育ママの由美子を中心にして、ちょっとズレたところがある人たち。貧困層に対して「あの人たちは私たちとは違う」などと発言したり、とんでもない言説がまかり通っている。 そしてもう1つが「宮城家」。沖縄の離島にルーツを持つ一族。いわゆる「温かい人たち」的な描かれ方。 福原家の長男である「翔」は高校を中退してフリーターをしていた。親との喧嘩で家を飛び出した彼は、宮城家の長女である…

  • 【痛みを自分のものとして感じる自由と幸福】虐殺器官 - 伊藤計劃

    虐殺器官新版posted with ヨメレバ伊藤計劃 早川書房 2014年08月 楽天ブックスAmazonKindle レビュー まず、海外ドラマっぽさを感じた。アクションあり、ミステリーあり、そしてSFあり。1冊の娯楽小説として、安心してその展開に身を委ねることができる。 構成としては、主人公の生い立ちや悲しみというミクロ的なテーマがある。それから、世界構造や正義の在り方などマクロ的な観点で物語が進行していく。という2層構造。 筆者の見識の広さに下支えされた世界観は、安心して没入することができた。言語学を中心に、医学からゲーム理論まで手広い。クレオール、あるいはクレオール言語というのは知らな…

  • 【あまりにもシンプルであまりにも薄味】私をくいとめて - 綿矢りさ

    私をくいとめてposted with ヨメレバ綿矢りさ 朝日新聞出版 2020年02月07日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 読書家を名乗っている割に、自分が綿矢りさを初めて読んだのは2018年のこと。だいぶ遅い。 初めて手に取ったのが「勝手にふるえてろ」。これは面白かった。映画化されたけど、そちらも良かった。 それから「かわいそうだね」。文句なしに星5つ。夢中になれて一気に駆け抜けるような読書体験。 たった2冊しか読んだことが無いけど、自分の中で綿矢りさの評価は高かった。 しかしこの「私をくいとめて」。申し訳ないけど「ふつう」の一言に尽きる。 事前の期待時が高すぎ…

  • 【設定で惹きつけ、ストーリーで蹂躙する】不夜城 - 馳星周

    不夜城posted with ヨメレバ馳星周 角川書店 1998年04月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 久しぶりに夢中になれる本が読みたくなった。深く没頭して、気づいたら残り30ページになっているような、そんな本が読みたくなった。 そこで手に取ったのが「不夜城」。作者は馳星周さん。 とても評価が高いようで、強い期待感を持って読み始めた。 果たして、一気読みの読書体験。あまりにも夢中になれた。 舞台は新宿。時代は昭和後期? 台湾流民が歌舞伎町を支配してた時代は過ぎ去り、上海、北京、香港、マレーシア…という群雄割拠の時代が到来。 そんな歌舞伎町で、主人公の健一は半々(…

  • 【心に強く訴えかけるSF短編集】母の記憶に - ケン・リュウ

    母の記憶にposted with ヨメレバケン・リュウ/古沢 嘉通 早川書房 2019年05月23日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle 総評 ケンリュウ3作目のSF短編集。大いに期待しながら読んだ。 SF短編集として扱うテーマは手広い。 時間旅行、異星の古代文化、戦争マシンと生命倫理、AI と人間のあり方、超能力と正義、身体拡張。 様々なテーマで楽しませてくれるので、飽きることなくサクサクと読んでいける。幅広くSFの各分野に触れてみたい初心者にぜひオススメかもしれない。 SF作家としてシンプルに力量が高い、と感じる1作。 しかし正直なところ、SF的な完成度は高くはない。それぞれ…

  • 【公正を貫くということ】下町ロケット - 池井戸潤

    下町ロケットposted with ヨメレバ池井戸 潤 小学館 2013年12月21日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 読書家を名乗っている割りに、自分は池井戸潤を読んだことがなかった。 もちろん、池井戸潤の名前は知っていたし、ドラマ化や映画化するほど人気だということも知っている。 ここらで1冊読んでおこうと、そう思い手に取ったのが「下町ロケット」。直木賞の受賞作であり、池井戸潤の代表作だとも言われる。 いざ読み始めると、無視できない違和感が。 あまりにも分かりやすすぎる。中小企業の人間は心温かい努力家たち?銀行員や大企業の人間は横柄で悪人…?そんな構図が分かりやす…

  • 【主導者なき時代の世界の行く末】「Gゼロ」後の世界 - イアン・ブレマー

    「Gゼロ」後の世界posted with ヨメレバイアン・ブレマー/北沢格 日経BPM(日本経済新聞出版本部) 2012年06月 楽天ブックスAmazonKindle 総評 アメリカのパワーが相対的に弱まっていき、主導者なき時代がやってきた。筆者のイアン・ブレマーは、そのような状態を「Gゼロ」と表現し、その現状と問題点、そして予想される未来について論じる。 自分がこの本を手にとったのが、2020年5月。初版の発行年は2012年。本書の内容の先見性には驚くばかりだった。 例えば、Gゼロの世界では、感染症が発生しても情報は秘匿され、世界的な流感となってしまうだろうという見立て。 2020年現在、c…

  • 【日本発ポップカルチャーの体系書】オタク経済圏創世記 - 中山淳雄

    オタク経済圏創世記 GAFAの次は2.5次元コミュニティが世界の主役になる件posted with ヨメレバ中山 淳雄 日経BP 2019年11月15日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle 総評 ブクログのタイムラインで見かけ、気になったので購入。 ポップなサブカル本かと思いきや、内容はとても体系的。アニメ・ゲーム・プロレス(?!)がたどってきた歴史を解説し、その可能性と海外への展開について語る。最後には、日本的経営に関する筆者の見解が述べられる。 筆者の中山淳雄さんは現在、ブシロードの幹部。海外展開のためにカナダに赴任もしていた。なるほど。知識と経験を兼ね備えた語り口には納得感…

  • 【江戸の算術士の旅路を描く】天地明察(上)- 冲方丁

    天地明察(上)posted with ヨメレバ冲方 丁 KADOKAWA 2012年05月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle 総評 冲方丁を読むのは「十二人の死にたい子どもたち」に続き、これで二冊目。 天地明察については、名前を知っていた程度。なんとなく、タイトルとあらすじから難解な印象を持っていた。 実際には、やはり角川文庫だけあって読みやすい。全年齢向けと言った印象。語り口はポップで、感情移入も容易い。キャラクターも分かりやすいものが多い。少年マンガ誌で漫画化されてもおかしくない感じ。 上巻では、江戸城の碁打ちである主人公が、算術士として北極星の測量の旅に出るところまでを描…

  • 【旅、料理、異文化、人生の転機と幸福について】あなたは誰かの大切な人 - 原田マハ

    あなたは、誰かの大切な人posted with ヨメレバ原田 マハ 講談社 2017年05月16日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 原田マハを読むのはこれで11冊目になる。けれど、短編を読むのはこれが初めて。 収録されたエピソードは6つ。それぞれ、人生の転機を迎えた40代の女性を描く。 「無用の人」はずば抜けて素晴らしい。なるほど、短編を書くとこのような仕上がりになるのかと、新鮮な気持ちになった。それでいて納得感が有り、そして満足感があった。このエピソードだけなら、文句なしに星5つ。原田マハの美術的なエッセンスと人生描写がキラリと光った名作。 「月夜のアボカド」と「…

  • 【人間のどうしようもなさを描く古典SF短編集】冷たい方程式 - トム・ゴドウィン

    冷たい方程式posted with ヨメレバトム・ゴドウィン/伊藤典夫 早川書房 2011年11月 楽天ブックスAmazonKindle 総括 以前読んだSF小説にて、「冷たい方程式」が引用されていた。SFファンとして読まずにいられないと思い、本書を手にとって見た。 まず全体の構成について。9つの短編・中編が収録されている。中には、アシモフやアルフレッド・ベスターなど、SF界の巨匠のような作家の作品も登場する。彼らの作品はもちろん面白かった。 けれど、それ以上に全体の構成が良い。 1作目の「徘徊許可証」は設定の勝利。いきなり心を掴まれる。 それから「ランデブー」「ふるさと遠く」と薄味の2作が登…

  • 【中上級者向けSF短編集】ビット・プレーヤー - グレッグ・イーガン

    ビット・プレイヤー (ハヤカワ文庫SF)作者:グレッグ イーガン発売日: 2019/03/31メディア: Kindle版 書評 グレッグ・イーガンによるSF短編集。6つのそれぞれ領域の異なるストーリーが収録されている。 SF的な紹介をするなら、以下の通りになる。 七色覚: 身体拡張、超常感覚 不気味の谷: 死後の人格コピー ビット・プレーヤー: ゲームエンジン、AI 失われた大陸: 時間旅行 鰐乗り: 宇宙航行、ファーストコンタクト 孤児惑星: 惑星探査、歴史解明 物語としては「失われた大陸」が印象に残っている。舞台はとある砂漠地帯から始まる。未来人によって情勢が不安定化したこの地域から、主人…

  • 【金解禁を主軸とした戦後の政局を描く】男子の本懐 - 城山三郎

    男子の本懐(新潮文庫)作者:城山三郎発売日: 2013/04/01メディア: Kindle版 レビュー 戦後日本における金解禁のドラマを描いた小説。中心となる人物は2人。浜口雄幸と井上準之助。彼らは性格こそ正反対だったものの、魂から通じ合い、戦後の日本経済に大きく関与した。 あらすじを見て、「経済小説」と理解した。今までそのような小説をあまり読んでこなかったため、興味を持って手にとってみた。 まず、文量以上に密度が濃い。ページ数自体は450ページほど。しかし、参考文献は40点を超える。筆者の城山さんは相当に詳しく研究されたのだと思う。小説でもあって、史実でもある。サクサクと読める部分ばかりでは…

  • 【大切な人の死を織り込んでいく小説】美しい距離 - 山崎ナオコーラ

    美しい距離posted with ヨメレバ山崎 ナオコーラ 文藝春秋 2020年01月04日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー 山崎ナオコーラさんの著作を読むのはこれが初めて。もちろん、「人のセックスを笑うな」はあまりにも有名。作家として気にはなっていた。 ブクログでレビューを見たのを良い機会と思い、手にとって見た。 まず、言わなければいけないのは文体が独特だということ。本作だけが特殊なのか、他の著作もそうなのか分からないけれども、難しさを感じた。たびたび主語が省略されるので、油断していると誰の発言・行為なのか分からなくなる。 著者紹介では「分かりやすい文章を心がける…

  • 【星雲賞短編SF傑作選】てのひらの宇宙 - 大森望

    てのひらの宇宙 (星雲賞短編SF傑作選) (創元SF文庫)発売日: 2013/03/21メディア: 文庫 総評 あの大森望さんが編纂したSF短編集。収録されるのは、星雲賞を受賞した短編たち。 あまり期待せずに読み始めたところ、案外よかった。短いながらもストーリーや世界観のあるSF短編が多く、楽しみながら読めた。 三体や息吹など、海外SFが流行している昨今だけど、国内のSF小説の魅力を再発見できたような気分。 以下に、各短編のジャンルを主観で書いてみる。 フル・ネルソン: 言葉遊び、レトリック 白壁の文字は夕日に映える: 超能力、精神医学SF ヴォミーサ: ロボット、サスペンス 言葉使い師: 言…

  • 【買って読むほどの本ではない】あなたは、なぜ、つながれないのか - 高石宏輔

    あなたは、なぜ、つながれないのかposted with ヨメレバ高石 宏輔 新潮社 2019年12月25日 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle レビュー ジャンルとしては、自己啓発に含まれると思う。筆者は元「ナンパ師」で、その経験を元にして今はカウンセラーをしているらしい。この本では、彼の実体験をベースにして、人との接し方について解説される。 けれども内容はスッと頭に入ってこない。「うん、知っている」「まぁ、そうだよね」と言った感想しか出てこないような文章が延々と続く。 例えて言うなら、尊敬できない人からアドバイスを聞かされているような気分。 この本を読んだことで、自分の人生が少…

  • 【引用・抜粋】プロフェッショナルの条件 - ピーター・F・ドラッカー

    プロフェッショナルの条件posted with ヨメレバピーター・ファーディナンド・ドラッカー/上田惇生 ダイヤモンド社 2000年06月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle 総評 働き方の関連書籍として、本書を手に取った。 ピーター・ドラッカーはもちろん知っていたけど、書籍を読むはこれが初めて。経営学という印象が強かったけれど、本書の内容は、現代の労働者に広く適用できる内容だと感じた。 構成は5つのパートから為る。 いま世界に何が起こっているか(「ポスト資本主義社会」である現在について解説 働くことの意味が変わった(我々知的労働者の働き方について 自らをマネジメントする(成果を…

  • 【先人の生き様に学ぶ】少しだけ、無理をして生きる - 城山三郎

    少しだけ、無理をして生きるposted with ヨメレバ城山三郎 新潮社 2012年08月 楽天ブックスAmazonKindle レビュー 本書のタイトルは「少しだけ、無理をして生きる」。少しだけ、気になるタイトルだ。筆者のことを全く知らないこともあり、興味を持って手にとってみた。 内容は、過去の偉人のエピソードを紹介するというもの。新10,000円札にその肖像画が印字される渋沢栄一を始め、様々な人物が登場する。日本の政治家、アメリカ初の黒人市長、天才棋士…など。筆者の見聞の広さと造詣の深さには感服してしまう。単なる知識を教わっているというより、その時代を生きた人間のみが知る雰囲気までもが感…

カテゴリー一覧
商用