chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
arrow_drop_down
  • 回想の古伊万里 156(初期青磁陽刻葉形皿)

    ウチには寛文期の染付皿は結構あるんですが、それよりも古い、いわゆる「初期伊万里」に属する品はほとんどありません昔は「初期藍九谷」などと呼ばれていた品が、現在では初期伊万里として表記される場合もあり、どこから初期かというのは曖昧なものかも知れません。そういった観点から言えば、今回の品は「ウチの古伊万里の中で一番古いと思われる品」というのが正しいかも知れません「初期青磁陽刻葉形皿」いかにも初期に近い感じの発色の冴えない青磁五寸皿です文様はありませんが、葉を表現するべく葉脈のようなものが陽刻されていますこういった感じの青磁は古九谷様式にもありますので、初期というにはちょっと・・・、という感じがしますが高台部分を見ると、寛永~正保くらいはイケるか?、という印象がありますいわゆる1/3高台でいかにも初期らしい(?)形をし...回想の古伊万里156(初期青磁陽刻葉形皿)

  • 回想の古伊万里 155(染付武字五寸皿)

    古伊万里も全部紹介し終わったし、もうブログのネタが無いな~、と思いながら古伊万里の仕舞ってある衣装ケースを漁っていたらなんと、あといくつかブログで紹介していない品があることに気付きました。その多くはさしたる見所のない品ですが、とりあえず紹介していきたいと思います。「染付武字五寸皿」寛文期に見られる見込み中央に大きく文字を描いた品で、この良く判らない文字は一般的「武字」と呼ばれているようです。見込み部分に降りものが多く、イマイチな面はありますが、見込み周囲の文様がちょっと変わっています古九谷様式で見られる分銅文に稲束、さらには梅花文、そして良く判らない葉のような文様が狂おしいばかりに散らしてありますこれらの文様の関連性や意味は判りませんが、あまり見かけないのは確かでしょうか。さらに見所は裏面にもあります落款は角福...回想の古伊万里155(染付武字五寸皿)

  • 酒田をちょっと散歩 31(変わりゆくもの)

    涼しくなって散歩日和ですので、酒田の街中を散歩です地方の市はどこでもそうですが、人口減少に歯止めがかからず、酒田も人口が10万人を切っています。当然のごとく経済規模が縮小しますので、無くなっていくものや変わってしまうものがあります今回はそんな「時代の流れで変わってしまったもの」をいくつか紹介したいと思います。まずは市役所の斜め向かいに改築された「酒田産業会館」が見えますが、その奥に「清水屋」という青い看板が見えますここは山形県内で唯一残っていた百貨店(厳密には百貨店協会に加盟していないので百貨店ではないとか)だったんですが今年の7月に閉店してしまいました。清水屋デパートは大火前はもっと北の方の通りにあり酒田における中心商店街の中心となったお店でした。続いての画像は、お馴染みの日和山公園へ向かう坂道なんですが、左...酒田をちょっと散歩31(変わりゆくもの)

  • 善宝寺へ行く

    ある程度涼しくなりましたので、とりあえず近場ということで、お隣の鶴岡市にある「善宝寺」へ行ってきました。ここはとても大きなお寺で、見どころは沢山ありますので、順を追ってい紹介して行きたいと思いますまずは最初にくぐる「総門」ですここに来たのは30数年ぶりですが、総門の上の方には象の彫り物がありました総門をくぐると、左手に五重塔と弥勒堂があります弥勒堂ここを過ぎると「山門」です通常だと山門の中にあるのは仁王像ですが、このお寺は違っています「毘沙門天」こちらななんと「韋駄天」ですこの山門の彫り物もなかなか立派です山門をくぐると百段ほどの階段です階段を登りきると、「感應殿」があり、右奥が本堂で、さらに奥には「龍王殿」があるんですが、今回はパスしましたさて、平成の初期、善宝寺には一日一万人もの観光客が押し寄せましたそのブ...善宝寺へ行く

  • 回想の古伊万里 154(陽刻葉文変形皿)

    ウチの伊万里もお終いかと思ったら、まだありましたとは言え、今回の品は伊万里かどうかすら判然としない品で、ある意味では「番外編」とでも言いたいような品です。「陽刻葉文変形皿」江戸期の伊万里でないのは誰でも判る、横18cmX縦12cmほどの洋風の形をした変形皿で、左右に葉の形の陽刻があり、その上を淡い染付で塗っています。左側の陽刻はこんな感じです右側はこんな感じこの品の素性ははっきりしませんが、この形から判断すると、明治後期~昭和期の輸出手ではないのか?、という想像はできますさて、この品はどこの焼物でしょうか?あくまでも素人判断でしかないのですが、土の手触り、白磁の釉薬感、陽刻の感じから判断して、「平戸(三川内)」の可能性が強いで考えています値段が安かったので購入したという記憶がありますが、今思うと、「なんでこれを...回想の古伊万里154(陽刻葉文変形皿)

  • 回想の古伊万里 153(染付菊文深皿)

    ウチの古伊万里はいよいよ在庫切れ近し(恐らくあとは1~2品)のようですとりあえずあちこち探してみますが、ろくな品はないはずです。それはさておき、今回の品は古伊万里が飾ってある棚(安物)を探したら出て来た品です「染付菊文深皿」一見して中期の品と判る四寸半サイズの深皿です一応、菊文としてみましたが、中央から放射状に引かれた線が妙に印象的な品です中央の菊の花の部分は濃みによるグラデーションが効いており、若干濃いめの発色も手伝って、なかなか魅力的です中央に菊の花を描いただけではなく、器全体でも菊の花を表現しようとしたような、ある意味モダンな意匠かも知れませんね。落款は一般的な「大明成化年製」、裏面の唐草繋ぎは中期の比較的に上手の品によく見られるタイプのものです。私が購入したときは5桁の値段でしたが、近年はこれくらいの品...回想の古伊万里153(染付菊文深皿)

  • 庄内平野は黄金色

    庄内平野は実りの秋です画像はウチの近くの田圃ですが、見事に黄金色です画像が小さいので判りにくいですが、画面中央奥に白い建物が見えます画像を拡大するとこんな感じですこの建物が今から20年前、中国人留学生の大量失踪の舞台となった「酒田短大」です酒田短大はその後に廃校となり、一時は有料老人ホームになったものの続かず、税金の滞納を理由に市が差し押さえ競売にかけられますそして現在は、市内の私立高校の施設として利用されています。ちなみに、私が子供の頃、この場所には公立の病院が建っており、さらに戦前まで遡ると「日満学校」(日満技術工養成所)があったとウチの親から聞かされたものでした。ちなみに、酒田に「日満学校」が設置されたのは、以前に紹介したA級戦犯でありながら処刑されなかった、酒田市出身の大川周明の尽力だったようです。庄内平野は黄金色

  • 回想の古伊万里 152(唐草に獅子文七寸皿)

    今回の品は「回想の古伊万里」シリーズとして紹介しますが、実は最近入手した品で、「回想」ではありません古伊万里を集めるようになって20年以上になりますが、ここ2~3年はいろいろと事情があって「古伊万里らしい古伊万里(?)」を購入していませんでした。今回は盛期に近い時代の「古伊万里らしい古伊万里」を入手しましたので、早速紹介することにしました。「唐草に獅子文七寸皿」見込みを二重圏線で囲み、中央に大きく唐獅子を描き、その周囲に花唐草で埋めた延宝期と思われる七寸皿です唐獅子文は初期に近い時代から幕末までずっと作られており、人気の高い文様だったようですこの品の存在は随分と前から知っていましたが、当時はこんな立派な品は入手できないと思っていました。ウチにはあと2枚ばかり、延宝~元禄と思われる唐獅子文の品がありますが、それら...回想の古伊万里152(唐草に獅子文七寸皿)

  • 霊芝が豊作

    滅多に採集できない霊芝(マンネンタケ)が四本もまとまって取れました採集したのはウチの姉でありまして、場所はと言えばウチの裏山(万里の松原)で、普段は通らない場所を通ったら生えていたとか。傘と茎の部分に光沢があるのは、年月を経て乾燥したものと同じですが、この霊芝が「生」であることは傘の裏面を見ると判ります乾燥する前の「生」の状態では裏面は白く、柔らかく湿ったような触感をしています前にも書いたように、マンネンタケはサルノコシカケの仲間の菌類ということですが、不思議なものが身近にあるもんであります。霊芝が豊作

  • 集団接種へ行く(飛鳥神社)

    新型コロナワクチンの集団接種(1回目)のために、接種会場である「平田農村環境改善センター」(旧平田町)へ行ってきました。接種は15分毎に50人程づつ受付をし、実に整然と行われており、先頭だったこともあり、受付から10分そこらで接種完了あとは15分の経過観察で何事もなく会場を出ました。普通の人はここで帰るんですが、ここから歩いて5分程度のところに、宝亀五年(774年創建)「飛鳥神社」があるのを思い出し、ちょっと行ってきました。わりと大きな神社で、この鳥居をくぐると境内です狛犬がお出迎えです、まずは阿形こちらは吽形田舎の神社とは言え、なかなか立派な社殿ですさらに近づくと、龍と獅子の彫り物が見えます先端の龍の頭の部分と、獅子のUPです側面はこんな感じですこの神社では毎年1月5日に「裸参り」という行事が行われています飛...集団接種へ行く(飛鳥神社)

  • 回想の古伊万里 151(染付水仙文長皿)

    ウチの古伊万里もそろそろお終いかと思ったら、まだ中期の品がありました中期と言っても宝暦~寛政といった時代ですので、中期末というところでしょうか。「染付水仙文長皿」見込み部分に水仙文が陽刻された横16cmほどの小皿で、縁の部分にはラーメン丼でお馴染みの「雷文」が絵付けされています水仙文の陽刻は古九谷様式のような鋭さはありませんが、わりとはっきりしています雷文は墨弾きの技法が使われています落款は成化年製ですが、正直なところ成形は多少甘く、このあたりが盛期と中期末の違いとも言えますこの品、柴コレの4-271に同手が掲載されていますが、柴コレの品はウチの品より細長い(横サイズは同じ)成形になっていますまた、水仙の陽刻も左右が逆になっているようで、些細なことではありますが、ちょっとした発見でした。ちなみに、倉石梓氏の「古...回想の古伊万里151(染付水仙文長皿)

  • 湯の台へ行く

    九月に入り、少しづつ涼しくなりつつありますが、今日の酒田は天気が良かったせいか最高気温が29度そんな訳でちょっと標高の高い旧八幡町(現在は酒田市)の湯の台へ行ってきました。湯の台には温泉施設の鳥海山荘や鳥海高原家族旅行村がありますが、まずは行く途中にある手打ちそばのお食事処「鳳来」ですこのあたりでは、そばが栽培されているようです「鳳来」から少し上ると、左側に「鳥海イヌワシみらい館」がありますこのあたりには鳥海山系をテリトリーとする天然記念物のイヌワシが生息しています。さらに少し進むと右側に「鳥海山荘」が見えてきますこのあたりは標高が500mほどあり、眺めの良いところですさらに進み、上りきったところに「鳥海家族旅行村」がありますこのあたりの気温は平地に比べ5~6度低い22~23度で、避暑にはもってこいの場所です。...湯の台へ行く

  • 回想の古伊万里 150(染付花束文五寸皿)

    「回想の古伊万里」シリーズも150回目です。この世界の大先輩にして師匠であるDr.kさんのコレクションにはクオリティでも数でも到底及ばないものですがいつのまにかそこそこの数になっていたということでしょうか。ウチにはもう中期以前の古伊万里はないと思っていたんですが、探したら出てきました「染付花束文五寸皿」典型的な寛文様式の小皿で、見込みに大きく花束文を描き、その周りに太い圏線を描いています縁の部分は捻じり縁ではないものの、多少手のかかった成形になっています圏線部分の拡大ですが、よく見ると圏線の中に墨弾きでコの字のような文様を多数描いていますこのあたりは小皿と言えもども手間のかかった仕事をしていると言えます花束文はこの時代の典型的な濃い染付で描かれており、文様自体も盛期とは違った雄渾さがあるように思います裏面は寛文...回想の古伊万里150(染付花束文五寸皿)

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、酒田の人さんをフォローしませんか?

ハンドル名
酒田の人さん
ブログタイトル
Diary Of 酒田の人
フォロー
Diary Of 酒田の人

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用