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2019/05/24

  • #132 Life goes on

    僕の知り合いの中で最高齢の人は91歳のおじいちゃんである。 祖父ではなく、僕の父親の同僚だった人で、僕が幼少期の頃住んでいた社宅のお隣さんだった人だ。 僕は昔のアルバムの中でしか記憶にないお隣さんだけれど、父親が亡くなったことを報告して以来、折々に電話をもらい、元気にしているかと気にかけてくれる。 父親にはまったく心を開いていなかった僕が、弱音を吐いたり、正直な悩みや苦しみを何気なく口にできるので、ある種父親の代わりになってもらっているのかもしれない。 91年の人生をしのいできた経験値や知恵から語られるアドバイスは、とても身にしみる。どれもシンプルなものばかりだ。 今できることを淡々と頑張りな…

  • #131 Let's be happy here and now.

    友達や家族以外でよく話す人は、年齢の若い人が多くなった。単純に僕の年齢が相対的に高くなったってだけの話ではあるけど、年齢なんて、しょせん生物学的な記号、数字に過ぎないと思ってはいるが、若い人から相談を受けたりすることが増えると、こちらがその吐露される内容に対して思うことも変化していることに気づく。 ベタな言い方をすれば波乱万丈、よくここまで道を踏み外さず、死なずに無事生きてこれたもんだと人からも言われ、自分でもそう思うけれども、以前はその抱えてきた心の傷や闇が影を落とし、悲哀のようなものをほのかに醸し出していると親しい人にはよく言われていたけど、最近それがめっきりなくなった。知らない人が僕を見…

  • #0130 Fate is kind.

    複数の用事をやっつける合間をぬって氏神さんへおついたち参りに行ってきた。 心まで凍てつくような厳しい寒さの名残りとのせめぎあいで気温は乱高下し、花粉症のだるさとくしゃみ連発の苦しみはありつつも、真冬のあの辛さから抜けてきた清々しさが勝ち始める季節。 ベランダの窓越しに僕を見つけるといつも挨拶をしてくれる地域猫の三毛お嬢は、避妊手術をしてはいるもののこの季節、変わることなくなかなかのシャウトを披露してくれる。色んな意味で春ですねぇ。 先日も昼間からフンギャーフンギャーやかましいので、君たちうるさいよ!と茶々を入れるべくベランダに出てみると、困った顔をした黒白ハチワレのオス猫と目が合った。 ハチワ…

  • #0129 Brand new season is here.

    冬は本当につらい。体力を奪われるだけではなく気持ちも塞ぎがちになり、あらゆる考えごとがついつい悲観的な方向に行ってしまいがちになる。 なんとか耐えてしのぎ、あともう少し、というその冬の一番厳しい折に、花粉症開始の合図として熱が出て数日寝込むダメージを食らう。 なもんで、年末に風邪引いてグダグタな調子をなんとか戻したと思ったら、リフレインするくしゃみとともに目のかゆみが来て、ああ、とうなだれる次第。 やっとだるさも回復したので、休みの日にあちこち出かける余裕も出てきた。まずは年末行けなかった神札と八角お守りの取替えに、京都の東西を端から端まで行ってこいの神社参拝ミッション。 知り合いのご夫婦から…

  • #0128 ホームとアウェイ

    今住んでいる町に引っ越してきてもう14年になる。 とはいえ、もともと京都で生まれているのだから戻ってきただけじゃん、とも言えるのだけども、実家はもう売ってしまったし、生まれた町にある家も夏に帰省していた祖父母の家も更地になり、駐車場になってしまっている。 親もとっくに見送っているし、伯父伯母も高齢になり、妹一家と時々会う以外、親類縁者との関わりは年賀状のやり取りしかない。普段会うのは友達や仕事関係の人だけで、血縁ではない人ばかりである。 そもそも親の仕事の都合で幼少の頃から京都のあちこちに引っ越しをしていて、親との仲の悪さから逃げるように家を飛び出し、大阪に住み、横浜に住み、東京で仕事をして、…

  • #0127 シミュレーションは大事。

    よくシミュ、ではなくシュミ、と書き間違えるのはなんでだろうね。 先日、消防署で行われる防災訓練に参加しませんかとタイミング良くお誘いいただいたので行ってきた。 まずは初期消火の練習。昔なんかのテレビ番組で女性レポーターが実演してて、おっかなびっくりで腰が引けて失敗し、自分に向かって消火剤をぶちまけて全身真っ白、ドリフのコントみたいになっていた面白動画を思い出しつつ。いざ実際そういう場面に遭遇したとき、冷静にちゃんと消火器扱えるかどうか怪しいしね。 消火作業をする立ち位置までまず消火器を持ち運び、そこで初めてピンを抜き、ホースの筒先に近い場所を持ってホースを留め金から外し、炎の先ではなく燃えてい…

  • #0126 冬のお花見

    昨日ドタバタで行けなかったおついたち参りに1日遅れでいそいそと、氏神さんたる一宮に向かった。参道を歩くと、植え込みに花が咲いている。ん?これって桜じゃないか?…どう見ても桜である。へたっぴーなもんでiPhoneで撮った写真は毎度パッとしないけれど、冬の風情は出ているかな。 調べてみると、そんなに珍しいものではないらしい。春以外に冬にも、ちょろちょろと少しだけ咲くとのことだ。そうなのか…知らなんだ。 紅葉フィーバーも寒さとともに終わる。それを狙ってお参りする計算は当たり、静かにいつもの神気のシャワー降り注ぐエリアを独り占めしてのんびり。西の山に向かって拝む形になるこの神社は午後に入ると太陽の影に…

  • #0125 Winter is coming around soon.

    朝家を出ると、見慣れない虫たちがふわふわと飛んでいた。 あまりに飛翔がスローなので、手ですくい取れるほどである。手に乗せると羽を畳み、まどろんでいた。写真を撮るとまた羽根を広げ、ふんわりと飛び立った。 胴体と尾部に当たる部分が白いモフモフに包まれている。多分雪虫ってヤツかな。本物を初めて見たよ。たしかに小雪が舞っているかのように見える。スローモーションのように舞う姿はなかなか幻想的だ。 冬になる直前に見られる虫とのこと。カゲロウと同じく成虫になってから1週間ほどしか寿命がないという。儚いことである。 12月に入ると一気に気温が下がり、冬本番になると天気予報が告げている。 低温の中で生き延びるた…

  • #0124 勤労感謝?新嘗祭?

    ポジティブ心理学のセリグマン博士が提唱するThree Good Things(3つの良いこと、3行ポジティブ日記、または感謝日記というのが適切な意訳だろうか)をチマチマやり続けていて、見返してみるとたくさん記録しているなかでのベスト3はメシがうまい・フロ気持ちいい・仕事や雑事などのルーティーンをパーフェクトにこなせた、の3つである。 人に親切にしてもらえてありがたかったとか、スカッと晴れた青空のいい天気で気分爽快だったとか、星がよく見えてきれいだったとか、犬猫と戯れまくって楽しかった、身体をめっちゃ動かせたと続くけれども、概してささやかな事柄のオンパレードである。 昨日は庶民である僕もこうして…

  • #0123 Whatever happens

    季節の変わり目は体調がイマイチなんだよな、と何やらしみったれた話だけれど、そうなんだから仕方ない。 暑いんだか寒いんだかよくわからない日が続いて案の定カラダが追いつかずで、朝起きたら、熱はないけどだるさとむくみでグロッキー状態。フラフラと出かける準備をするも動きが鈍くバスに乗り遅れてしまった。 仕方ない、別ルートで向かうかなあと思案するも結局次のバスを待つことにし、バス停でのんびりスマホのゲームをしていて、おや?と気づくと今度はバスの方が遅れていて来ない。あちゃ、遅刻やんけもう、とため息をつく。 コロナ禍になる前の京都は、観光客がたくさんおいでになって、道は混雑、バスは時間通りに動かないのがデ…

  • #0122 察し、察され、また明日。

    人と人はどこまで、わかり合えるのものなのだろうか。それとも、しょせん、わかり合えないものなのだろうか? 大学時代にコミュニケーション心理学の授業で、担当教官に相互理解や意思疎通、ノンバーバルメッセージの解釈について等、色々食いついて質問したことを、なぜかふと思い出した。 問いかけても問いかけても、返事じゃない言葉を投げられて、でも悪意や嫌悪があるわけでもなさそうなんだけど、はっきりと答えてくれない相手の気持ちをいくら察しまくっても、それが当たっているのかどうかなんて、確かめようがないんだよね。 新しく次へ踏み出そうと思いつつ、最近の色恋沙汰や友人関係含めての近しい人間関係で陥りがちなパターンを…

  • #0121 バイアスを超えて

    僕は大学で卒業論文を書いていない。 正確に言うと通してもらえるほどのものが書けるような時間も知力も、僕にはなかったってだけなのだけどね。卒業のための単位取得で最後の年、月曜から土曜までほぼフルで大学に行って授業を受けるという、お尻に火がついたような状態だったゆえ、簡単に仕上げられる卒業研究で単位を取ったのだ。 僕のいた学部では、論文は必ず実験、研究論文指定で、データを自分で集めて書く必要があった。レビュー論文のほうが一見簡単なように思われるが、説得力のある論拠をもって結論を導くには膨大な先行研究や資料を読み込み、体系的にその分野のあらましを理解できている必要があるので、難易度から言うと学部生が…

  • #0120 写し鏡の世界

    ひとつの情報ソースから、いったいいくつの意味を取り出せるだろうか。 映画を極力ソフトで僕が見るのは、繰り返し何度も見て、散りばめられた意味を少しでも多く見つけたいからだ。 てなわけで、タイミングを逸して劇場で見損ねたファンタビの最新作を予約していたのがやっと届いたので、何回も繰り返しで見ている。脚本家を起用せず原作者自ら脚本を書くという力技のせいか、登場人物の設定がハリー・ポッターでの描写と矛盾していたり、場面展開で説明ゼリフを多用しすぎだったりとややアラが目につくことはひとまず置いておくとして。 ダンブルドアがゲイであることを原作者がファンからの質問にあっさり答え、またハリー・ポッターの最終…

  • #0119 赤と青

    駅で電車を待っていると機関車に引かれた貨物列車が次々に通過していく。 あるときは赤い機関車。あるときは青い機関車。ときには銀色の機関車。 銀色と、青色の車体に一周ぐるりと金の帯が巻かれた機関車は、かつて上野から札幌まで走っていた寝台列車をけん引していたヤツだ。 しかし一般の乗客は轟音を立てて走る貨物列車に乗ることはできない。 モーターやブロワーの轟音に続き、カタンコトンと車輪がレールの継ぎ目を次々通過する音と、淡々と運ばれていくコンテナ。その景色を見ているだけなのである。 いつものように暑さに辟易して水をガブガブ飲みながら、電車に乗り、歩き、挨拶をし、頭を下げ、電話応対をしたり、といつもの日常…

  • #0118 言う事を聞かないへそ曲がり

    介護をしていたとき、親がとにかく言う事を聞かないのが厄介だった。 わかりやすい例でいうとどんなに暑くてもクーラーを入れない。水分を取らない。 妹とふたりして懇々と言えば言うほど逆効果。そのくせ、みのもんたのテレビ番組で〇〇がいい、となればすぐに取り入れるのだ。 困った挙げ句にひねり出した手は、主治医の先生にあらかじめ説明しておき、先生からズバッと言ってもらうという方法であった。これが効果てきめん。政府や権威の言う事には素直に従うのである。 だから言ったじゃないか、と言いたくもなるわけだけれど、それを言ったとて、そもそも相手は「話を聞いていない」のである。「この人間の話は聞く必要がない」という判…

  • #0117 ルッキズム

    美男美女であることは人生で多大な得をするとされているらしい。 たしかに、ニュース原稿を読むアナウンサーは美男美女が多いし、選挙のポスターに映る候補者の顔は、徹底して全てのシワが消され、髪は黒々、肌はつやつやだし、自撮りで皆が撮るプロフ画像はプリクラのように加工するのが当たり前、なようである。 容姿端麗を美しいということのひとつの要素だとするなら、見る人をいい気持ちにさせたり、劣情を喚起させたりするわけだから、それを好ましいと評価する人間のサガそのものを消し去る事はできない以上、そりゃ、イケメンや美人はこれからもチヤホヤされるし、アイドル歌手や二枚目俳優は求められ続けるし、ミスコンテストを片っ端…

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