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2019/05/24

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  • #0148 いま、にいること。

    人間は目に映る世界を、既にある過去の記憶から解釈して、意味をつける。 過去が前向きな記憶なら、今も前向きになる。 過去が辛くて苦しく、悲しい記憶ばかりなら、 今目に映る彩りのすべてが、僕を怯えさせる。 必死に僕は傷つけられないように身を守り、疑い、それでも愛を求めて、 また見失い、絶望し、また立ち上がる。 そんな繰り返しにうんざりし、また前を向く、そんな繰り返しをしてきた。 そして僕は、目に映る世界が決して自分を傷つけるものばかりではない、 と気づいて、少しずつ、心のピースを不安から愛と喜びに置き換えてきた。 簡単なところから、少しずつ。 そして気がつくと、大半のピースが、平和で穏やかになった…

  • #0147 遅れていても必ず来る春

    一人で暮らしていると、美味しいコーヒーを入れるのがもったいない。 実家で暮らしていた頃は、自分が飲みたくなって入れればコーヒーメーカーから漂う香りで親が自分も飲みたいとオーダーが来るので、3人分メーカーで作れば一回で使い切れた。 メーカーが壊れてしまって、いいや、普通にお湯注いだらいいんだし、と挽いてある豆のパックを買って何年もしのいできたけど、チビチビちょっとずつ飲むもんだから、淹れたコーヒーがすぐに酸化しておいしくなくなるので、1日に何回も入れなきゃいけない。 とうとうそれにも辟易してしまい、インスタントでまあまあおいしいヤツを買うようになってしまった。ついにお湯を沸かしていれるだけの安楽…

  • #0146 寒風の早春賦

    人が人に恋心や恋愛として惹かれる時、具体的にどういう相手に惹かれるのか。 似た気質や外見に惹かれる場合もあれば、異なる性質に惹かれる場合もある。 その視点から見ると、ゲイであるというのは、そのありようがある種とてもわかりやすいなあ、と思う。 シンプルに見た目の好みや性的なファンタジー、フェチの好みから肉体関係だけで完結させるという割り切りをする人が多いのは、結婚することや家庭を築くという前提がそもそもないからであり、そのことで逆に、恋人として付き合うという決め事にとらわれず、恋愛ごとでの人と人との関わりにおいて、自分が何を望んでいるのかについて自分軸をぶらさずに済む、とも言える。 見た目の好み…

  • #0145 物語の効用

    正月早々に大きな地震があって、慌てて災害備蓄の再点検をしつつ、地震で住んでいるマンションが大丈夫だったとしても想定されている震度6強、震度7の揺れで周りの木造家屋が崩壊し、火災が起きて火災旋風になって火が回ってきたら備蓄も何もかも無意味になるし、何を持って避難するかとなると限度があるし、となると最終的には少しでもリスクの低い郊外の街に引っ越しするしか解決策はないじゃんか、と途方に暮れ、と思ったらやれ飛行機が、やれ軍事的な緊張が、とスタートから騒がしい。 方丈記に書かれた飢饉、竜巻、地震、大火は、実際に10年ほどの短い期間に京都で起きた出来事であるし、そんだけ一気に災害がやってきたら世を儚んで山…

  • #0144 脚本を書いている張本人

    お互いに仕事のシフトをなんとかやりくりして一緒に過ごす約束をし、プレゼントと小さなケーキを買って、夜、駅まで迎えに行く。改札で僕を見つけ、人混みをかき分けて喜々として駆け寄ってくる彼女の姿は鮮明に記憶している。20年ほど前の話だけれど。 それはそれでとても楽しく幸せで、でも仕事も大変で人生の状況はなかなか辛く、毎日疲れ気味で、それでもなんとか必死に生きていたんだよな、とほろ苦い気持ちもないまぜで…そんな記憶が僕の魂にはメモリーされているし、 クリスマスの想い出はどちらかというとしょんぼりすることのほうが多かったけれど、あの冬の想い出を回想するだけで穏やかな気持ちになる。これも年齢を重ねるという…

  • #0143 すべては、かりそめ。

    おそらくラブシーンであるはずなのに、映像からは恋心ではなく、ふたりの行き場のないやるせなさと出口のない苦しみしか伝わってこないのはどうしてなのだろう? ネットで見つけた、1分ほどのとある映画のワンシーンの切り取られたクリップが鮮烈で、これはなんていう映画なんだ?と何年も気になっていたのだけど、先日やっとその映画を見つける事ができた。 youtu.be ソフト買おうと思ったらネットフリックスでしか見れないと。サブスク嫌いの僕としてはちょっと逡巡。予告編やネタバレレビューなどを見て、どんな映画なのかをふむふむ、と把握。しかし断片的なそれらの情報だけで、映画1本丸々見終わったかのようなインパクトがあ…

  • #0142 初冬の夜に。

    なんとか時間を見つけておついたち参りに行かねばということで、落葉したイチョウの葉でまるで黄色い絨毯が敷かれたかのようになった参道を踏みしめ、近所の氏神さんに参拝し、呼んでもらった少し早めの忘年会に参加するべく冷たい風が吹く夕暮れ、京都駅へ向かった。12月に入っても外国人観光客の方がたくさんいて、みなしきりに京都タワーを画面に収めようとスマホを両手に持ち、いいアングルを探してジグザグと動いている。 帰りは買うものなんて別にないのについつい吸い寄せられるように大手家電量販店に寄り道し、買ってはダメだ~買ってはダメだ~と財布の紐をきつく締めて我慢し、そうこうしていて乗るはずのバスを逃してしまい、寒さ…

  • #0141 コスパとタイパ

    仕事、プライベート問わず、効率化の価値観は目に見えぬ圧力として自分に押し寄せ、焦らせる。それが現代社会ってもの、なのだろうし、老いも若きもその概念に追い立てられて走らされているようにも見える。 お金にも資源にも限りがあるのだから、有効に活用しなければならない、というのはもっともな理屈なのだけれど。 あらゆるタスクを緻密に組み、二度手間が発生しないよう、すべて一筆書きのルートに段組みし、華麗なムーブで一発で終わらせるようにと心がけ、同じ単位時間でより多くのタスクをこなさねばならぬ、と必死に生きてきて、そしてふと立ち止まり、はて、いったい何のためにそんなことをしているのか?という疑念がいつも頭をも…

  • #0140 Winter has come. Let's fall in Love!

    もう立冬を過ぎているんだし寒くなって当たり前ではあるんだけども。 朝起きようとするとあまりの寒さにたじろぐ。仕事行こうと外へ出たら手がかじかむ。そうかと思えば昼は暑い。今年の夏は異常な暑さだったとかなんとか言うんだけども、おかげて秋をゆっくり味わうこともできず、秋物の洋服をまた今年も着ることなく、いきなり冬になっちまった。 冬のコート出さなくちゃ、とクローゼットを見るも毎冬着ているカジュアルのダウンのコートがない。夜に押し入れをひっかき回して探すも見つからず。 ああ、そういえば。引っ越しのとき、10年くらい着ててチャックがイカれたし、さすがに古くなったから、寒くなったとき新しいのを買えばいいや…

  • #0139 流行ってないのに今さら。

    先月とうとうコロちゃんを初めて食らってしまい、2週間ほど仕事を休んで自宅隔離、医者行く以外何もできずでありました。 ここ数年何度か風邪は引いていたけど、発熱外来行って検査しても陰性ばかりで、なんてことはなく過ごしていたけれど、とうとうですよ。初めて食らったもんでこじらせてまあまあ大変でありました。症状的にはインフルというか、しつこい風邪って感じなので、どうということはなかったけども。結局こじらせてしまった感じなので、仕事に行きつつも後遺症外来的なとこに通わなくちゃならない羽目になり、結局発症からほぼ1ヶ月潰した計算。 食らっちまったもんはしょうがないのだけど、そもそもなんで食らったのかなと考え…

  • #0138 お金というモンスター

    人生の過去のある時点まで、今の経験値をもったまま戻れるならどこに戻り、どう選択を変えたいのか?というのはタイムリープネタとしてもそそるテーマではあるけれど ドラえもんでも人生やりなおし機、という道具を使ったそんな話があったと記憶しているが、仮に戻っても、結局今と同じか、今の知恵を持っていてもしなくても、より悪くなってしまうかだなと思う。 タイムリープネタの話を見るにつけ、ある種の出来事は避けようがないわけで、僕としては、またあんな辛く悲しい思いをリピートで経験しなくちゃならないと思うと戻りたいなんて毛頭思わない。 とはいえ、それでもふと思うことがあって、大学に入るときの学部選びについてなのだけ…

  • #0137 反差萌え

    人間の先入観は概して的外れで、ことの本質をちゃんと捉えてはいないものだと思うけれど、その先入観という勘違いのおかげで行動を起こそうという気にもなるのだから侮れない。そしてその先入観から導かれた場所で、イメージしていたとのは異なる激しいギャップに出くわし、それで初めてことが始まるかどうかの分かれ道になるのだと思う。 水は高いところから低いところに流れ、風は気圧の高い場所から気圧の低い場所に吹き抜ける。そして、N極とS極は引き合う。 男は女に魅入られ、女は男を受け入れる。そんなステレオタイプな性役割幻想をゲイであっても年齢差や体格差、またはTopなのかBottomなのかのポジション選択で再現する。…

  • #0136 お盆と雷様

    夏の疲れが蓄積してくるこの時期になると夜歩くのもなかなか億劫になってくる。 お盆に入った先日、それでもなんとか疲れた身体を奮い立たせて歩き、深夜から激しい雨が降り出すという雨雲レーダーの予報に従って早めに切り上げて帰宅し、シャワーを浴びて汗を流し、ふぅ、と落ち着いた。 雨どのくらい降ってきたのかなあ、とベランダの窓を開けて外に出た瞬間、目の前に雷の閃光が走った。 光と音の時間差から、たぶん雷が落ちたのは200m先くらいだろう。スパーン!という破裂音とともに、顔にかすかな風圧を感じるほどだった。 近くにあるオフィスビルの警報装置が誤作動したのか、数分後にサイレンを鳴らして消防車とパトカーがやって…

  • #0135 変えられない初期設定

    大暑、だそうである。文字見るだけで汗が出てくる。あまりの暑さで、屋外で仕事をしているとサウナに入っているかのように汗をかく。熱中症になってくださいましぃと言わんばかりの灼熱。濡れタオルで頭から顔から首筋までひたすらを拭き拭き、塩分のタブレットなめなめ、水をキンキンに冷やして飲んでも飲んでも足りない季節、不足気味の歩数を稼ぐとなると夜だよな、と晩ごはん食べてから歩くパターンになっている。 なるだけ蚊の餌食ならないようにとは思うものの、結局仕上げに歩くのは、木がたくさん植えてあり、蚊の大群が手ぐすね引いて待っている近くの運動公園になる。考えることは皆同じで、夜にジョギングする人が多くて途切れること…

  • #0134 What do I want?

    先日風邪を引いてしまったんですよ。年末以来で。思い当たる節は、ある。 喉の痛みが始まり、発熱にくしゃみ、止まらぬ鼻水に痰、倦怠感、ふらつきとザ・風邪の諸症状でノックアウト。 これが数年前なら近所の医者行って薬もらって寝てればいいや、で済んだのだけど。 またコロちゃんが流行り始めているらしいとのことで、これは風邪だろうよと思うも、コロちゃん検査して陰性だとわかるまで仕事にも行けない時世である。 フラフラな状態で、朝一番から全然つながらない発熱外来にコールしまくって予約して、病院のテントで待たされて診察終わったら日没、みたいなアレをまたやらなあかんのか~いと思うとそれだけで熱が上がりそうになる。が…

  • #0133 愛着の問題。

    僕が一方的に親しみを感じている近所の野良猫ハチワレボーイは、僕が話しかけると最近は尻尾をピンと立て、ニャッと返事を返してくれるようになった。 近所を歩数稼ぎで歩いている時に出会えば「よぉ、元気か」と声をかけ、布団を干しに出るとベランダの隅っこで寝ているのを起こしてしまい、 ああ、寝てるとこ起こしてごめんよ、ところで君、最近毛並み良くなったな、冬はバサバサになっとったなぁと話しかけると「そやねん、最近調子ええよ」とでも言いたげに、ニャッとレスポンスを返してくれるという次第である。 当たり前だけれど、同じように挨拶を返してくれる三毛猫お嬢や黒白ハチワレボーイが僕の発した言語の意味を理解しているはず…

  • #132 Life goes on

    僕の知り合いの中で最高齢の人は91歳のおじいちゃんである。 祖父ではなく、僕の父親の同僚だった人で、僕が幼少期の頃住んでいた社宅のお隣さんだった人だ。 僕は昔のアルバムの中でしか記憶にないお隣さんだけれど、父親が亡くなったことを報告して以来、折々に電話をもらい、元気にしているかと気にかけてくれる。 父親にはまったく心を開いていなかった僕が、弱音を吐いたり、正直な悩みや苦しみを何気なく口にできるので、ある種父親の代わりになってもらっているのかもしれない。 91年の人生をしのいできた経験値や知恵から語られるアドバイスは、とても身にしみる。どれもシンプルなものばかりだ。 今できることを淡々と頑張りな…

  • #131 Let's be happy here and now.

    友達や家族以外でよく話す人は、年齢の若い人が多くなった。単純に僕の年齢が相対的に高くなったってだけの話ではあるけど、年齢なんて、しょせん生物学的な記号、数字に過ぎないと思ってはいるが、若い人から相談を受けたりすることが増えると、こちらがその吐露される内容に対して思うことも変化していることに気づく。 ベタな言い方をすれば波乱万丈、よくここまで道を踏み外さず、死なずに無事生きてこれたもんだと人からも言われ、自分でもそう思うけれども、以前はその抱えてきた心の傷や闇が影を落とし、悲哀のようなものをほのかに醸し出していると親しい人にはよく言われていたけど、最近それがめっきりなくなった。知らない人が僕を見…

  • #0130 Fate is kind.

    複数の用事をやっつける合間をぬって氏神さんへおついたち参りに行ってきた。 心まで凍てつくような厳しい寒さの名残りとのせめぎあいで気温は乱高下し、花粉症のだるさとくしゃみ連発の苦しみはありつつも、真冬のあの辛さから抜けてきた清々しさが勝ち始める季節。 ベランダの窓越しに僕を見つけるといつも挨拶をしてくれる地域猫の三毛お嬢は、避妊手術をしてはいるもののこの季節、変わることなくなかなかのシャウトを披露してくれる。色んな意味で春ですねぇ。 先日も昼間からフンギャーフンギャーやかましいので、君たちうるさいよ!と茶々を入れるべくベランダに出てみると、困った顔をした黒白ハチワレのオス猫と目が合った。 ハチワ…

  • #0129 Brand new season is here.

    冬は本当につらい。体力を奪われるだけではなく気持ちも塞ぎがちになり、あらゆる考えごとがついつい悲観的な方向に行ってしまいがちになる。 なんとか耐えてしのぎ、あともう少し、というその冬の一番厳しい折に、花粉症開始の合図として熱が出て数日寝込むダメージを食らう。 なもんで、年末に風邪引いてグダグタな調子をなんとか戻したと思ったら、リフレインするくしゃみとともに目のかゆみが来て、ああ、とうなだれる次第。 やっとだるさも回復したので、休みの日にあちこち出かける余裕も出てきた。まずは年末行けなかった神札と八角お守りの取替えに、京都の東西を端から端まで行ってこいの神社参拝ミッション。 知り合いのご夫婦から…

  • #0128 ホームとアウェイ

    今住んでいる町に引っ越してきてもう14年になる。 とはいえ、もともと京都で生まれているのだから戻ってきただけじゃん、とも言えるのだけども、実家はもう売ってしまったし、生まれた町にある家も夏に帰省していた祖父母の家も更地になり、駐車場になってしまっている。 親もとっくに見送っているし、伯父伯母も高齢になり、妹一家と時々会う以外、親類縁者との関わりは年賀状のやり取りしかない。普段会うのは友達や仕事関係の人だけで、血縁ではない人ばかりである。 そもそも親の仕事の都合で幼少の頃から京都のあちこちに引っ越しをしていて、親との仲の悪さから逃げるように家を飛び出し、大阪に住み、横浜に住み、東京で仕事をして、…

  • #0127 シミュレーションは大事。

    よくシミュ、ではなくシュミ、と書き間違えるのはなんでだろうね。 先日、消防署で行われる防災訓練に参加しませんかとタイミング良くお誘いいただいたので行ってきた。 まずは初期消火の練習。昔なんかのテレビ番組で女性レポーターが実演してて、おっかなびっくりで腰が引けて失敗し、自分に向かって消火剤をぶちまけて全身真っ白、ドリフのコントみたいになっていた面白動画を思い出しつつ。いざ実際そういう場面に遭遇したとき、冷静にちゃんと消火器扱えるかどうか怪しいしね。 消火作業をする立ち位置までまず消火器を持ち運び、そこで初めてピンを抜き、ホースの筒先に近い場所を持ってホースを留め金から外し、炎の先ではなく燃えてい…

  • #0126 冬のお花見

    昨日ドタバタで行けなかったおついたち参りに1日遅れでいそいそと、氏神さんたる一宮に向かった。参道を歩くと、植え込みに花が咲いている。ん?これって桜じゃないか?…どう見ても桜である。へたっぴーなもんでiPhoneで撮った写真は毎度パッとしないけれど、冬の風情は出ているかな。 調べてみると、そんなに珍しいものではないらしい。春以外に冬にも、ちょろちょろと少しだけ咲くとのことだ。そうなのか…知らなんだ。 紅葉フィーバーも寒さとともに終わる。それを狙ってお参りする計算は当たり、静かにいつもの神気のシャワー降り注ぐエリアを独り占めしてのんびり。西の山に向かって拝む形になるこの神社は午後に入ると太陽の影に…

  • #0125 Winter is coming around soon.

    朝家を出ると、見慣れない虫たちがふわふわと飛んでいた。 あまりに飛翔がスローなので、手ですくい取れるほどである。手に乗せると羽を畳み、まどろんでいた。写真を撮るとまた羽根を広げ、ふんわりと飛び立った。 胴体と尾部に当たる部分が白いモフモフに包まれている。多分雪虫ってヤツかな。本物を初めて見たよ。たしかに小雪が舞っているかのように見える。スローモーションのように舞う姿はなかなか幻想的だ。 冬になる直前に見られる虫とのこと。カゲロウと同じく成虫になってから1週間ほどしか寿命がないという。儚いことである。 12月に入ると一気に気温が下がり、冬本番になると天気予報が告げている。 低温の中で生き延びるた…

  • #0124 勤労感謝?新嘗祭?

    ポジティブ心理学のセリグマン博士が提唱するThree Good Things(3つの良いこと、3行ポジティブ日記、または感謝日記というのが適切な意訳だろうか)をチマチマやり続けていて、見返してみるとたくさん記録しているなかでのベスト3はメシがうまい・フロ気持ちいい・仕事や雑事などのルーティーンをパーフェクトにこなせた、の3つである。 人に親切にしてもらえてありがたかったとか、スカッと晴れた青空のいい天気で気分爽快だったとか、星がよく見えてきれいだったとか、犬猫と戯れまくって楽しかった、身体をめっちゃ動かせたと続くけれども、概してささやかな事柄のオンパレードである。 昨日は庶民である僕もこうして…

  • #0123 Whatever happens

    季節の変わり目は体調がイマイチなんだよな、と何やらしみったれた話だけれど、そうなんだから仕方ない。 暑いんだか寒いんだかよくわからない日が続いて案の定カラダが追いつかずで、朝起きたら、熱はないけどだるさとむくみでグロッキー状態。フラフラと出かける準備をするも動きが鈍くバスに乗り遅れてしまった。 仕方ない、別ルートで向かうかなあと思案するも結局次のバスを待つことにし、バス停でのんびりスマホのゲームをしていて、おや?と気づくと今度はバスの方が遅れていて来ない。あちゃ、遅刻やんけもう、とため息をつく。 コロナ禍になる前の京都は、観光客がたくさんおいでになって、道は混雑、バスは時間通りに動かないのがデ…

  • #0122 察し、察され、また明日。

    人と人はどこまで、わかり合えるのものなのだろうか。それとも、しょせん、わかり合えないものなのだろうか? 大学時代にコミュニケーション心理学の授業で、担当教官に相互理解や意思疎通、ノンバーバルメッセージの解釈について等、色々食いついて質問したことを、なぜかふと思い出した。 問いかけても問いかけても、返事じゃない言葉を投げられて、でも悪意や嫌悪があるわけでもなさそうなんだけど、はっきりと答えてくれない相手の気持ちをいくら察しまくっても、それが当たっているのかどうかなんて、確かめようがないんだよね。 新しく次へ踏み出そうと思いつつ、最近の色恋沙汰や友人関係含めての近しい人間関係で陥りがちなパターンを…

  • #0121 バイアスを超えて

    僕は大学で卒業論文を書いていない。 正確に言うと通してもらえるほどのものが書けるような時間も知力も、僕にはなかったってだけなのだけどね。卒業のための単位取得で最後の年、月曜から土曜までほぼフルで大学に行って授業を受けるという、お尻に火がついたような状態だったゆえ、簡単に仕上げられる卒業研究で単位を取ったのだ。 僕のいた学部では、論文は必ず実験、研究論文指定で、データを自分で集めて書く必要があった。レビュー論文のほうが一見簡単なように思われるが、説得力のある論拠をもって結論を導くには膨大な先行研究や資料を読み込み、体系的にその分野のあらましを理解できている必要があるので、難易度から言うと学部生が…

  • #0120 写し鏡の世界

    ひとつの情報ソースから、いったいいくつの意味を取り出せるだろうか。 映画を極力ソフトで僕が見るのは、繰り返し何度も見て、散りばめられた意味を少しでも多く見つけたいからだ。 てなわけで、タイミングを逸して劇場で見損ねたファンタビの最新作を予約していたのがやっと届いたので、何回も繰り返しで見ている。脚本家を起用せず原作者自ら脚本を書くという力技のせいか、登場人物の設定がハリー・ポッターでの描写と矛盾していたり、場面展開で説明ゼリフを多用しすぎだったりとややアラが目につくことはひとまず置いておくとして。 ダンブルドアがゲイであることを原作者がファンからの質問にあっさり答え、またハリー・ポッターの最終…

  • #0119 赤と青

    駅で電車を待っていると機関車に引かれた貨物列車が次々に通過していく。 あるときは赤い機関車。あるときは青い機関車。ときには銀色の機関車。 銀色と、青色の車体に一周ぐるりと金の帯が巻かれた機関車は、かつて上野から札幌まで走っていた寝台列車をけん引していたヤツだ。 しかし一般の乗客は轟音を立てて走る貨物列車に乗ることはできない。 モーターやブロワーの轟音に続き、カタンコトンと車輪がレールの継ぎ目を次々通過する音と、淡々と運ばれていくコンテナ。その景色を見ているだけなのである。 いつものように暑さに辟易して水をガブガブ飲みながら、電車に乗り、歩き、挨拶をし、頭を下げ、電話応対をしたり、といつもの日常…

  • #0118 言う事を聞かないへそ曲がり

    介護をしていたとき、親がとにかく言う事を聞かないのが厄介だった。 わかりやすい例でいうとどんなに暑くてもクーラーを入れない。水分を取らない。 妹とふたりして懇々と言えば言うほど逆効果。そのくせ、みのもんたのテレビ番組で〇〇がいい、となればすぐに取り入れるのだ。 困った挙げ句にひねり出した手は、主治医の先生にあらかじめ説明しておき、先生からズバッと言ってもらうという方法であった。これが効果てきめん。政府や権威の言う事には素直に従うのである。 だから言ったじゃないか、と言いたくもなるわけだけれど、それを言ったとて、そもそも相手は「話を聞いていない」のである。「この人間の話は聞く必要がない」という判…

  • #0117 ルッキズム

    美男美女であることは人生で多大な得をするとされているらしい。 たしかに、ニュース原稿を読むアナウンサーは美男美女が多いし、選挙のポスターに映る候補者の顔は、徹底して全てのシワが消され、髪は黒々、肌はつやつやだし、自撮りで皆が撮るプロフ画像はプリクラのように加工するのが当たり前、なようである。 容姿端麗を美しいということのひとつの要素だとするなら、見る人をいい気持ちにさせたり、劣情を喚起させたりするわけだから、それを好ましいと評価する人間のサガそのものを消し去る事はできない以上、そりゃ、イケメンや美人はこれからもチヤホヤされるし、アイドル歌手や二枚目俳優は求められ続けるし、ミスコンテストを片っ端…

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