技術独立ビザでオーストラリアへ移住、研究開発職に就く。メルボルン郊外在住。オーストラリア生活、仕事、投資、移民政策についてできるだけ正確に伝えていきたいと思います。
私は頭を抱え悩んでいた。年利12%の不動産投資ファンドが存在するのなら、自分で個別物件に投資する必要などあるのだろうかと。 過去記事「いくらでもある優良な投資先 in オーストラリア」 個別物件への投資はかなり手間がかかる。労働とさえ言える。 過去記事「中古物件を内見せずに買う方法 in オーストラリア」 テナントが備品を傷めたり、管理会社(Property Manager)がまともに働かなくて苛立たしいこともしばしばある。(気持ちの面でも)豊かになるためにやっている投資なのにそれでは本末転倒ではないか。 ファンドならストレスフリーだ。流動性も高いし、物件の老朽化対策をする必要もない。 不動産…
Moneyという雑誌に質問コーナーがある。一般人からの投稿にPaul Clitheroeというマネーの専門家が答えるのだ。それを読むとつくづく「オーストラリアって裕福な人が多いんだなあ」と思う。そこでの典型的な質問はこんな感じだ。 1.「私の年収は$130,000で、夫が$160,000。自宅の評価額は$2 Millionでローンは返済済み。投資不動産を2つ保有しており、それらの評価額が○○で、Superに××入っており…。私たちはこれから一体どうすればいいですか?」というような自慢。 2.「今度、遺産が$500,000入って来る予定なのですがこのお金をどう活用すればいいですか?」という棚ぼた…
不動産は言うまでもなく高い買い物である。よくよく吟味してから買うべきだ。ところが最近私は、現地で内見することなしに中古物件を買った。(厳密にはライブビデオで見た。)オーストラリアで不動産投資を検討している人にとって、また自宅を購入する人にとっても役に立つかもしれないから、その流れをここに記録しておく。事前に手順を知っていれば気持ちに余裕を持って購入に臨めること間違いなし。 現地で内見しないで買うことは正当化できるか? 今回購入したのはブリスベン郊外の中古物件だ。マイニングブームが再来するかもしれないからパースも検討したが、Yield(家賃/物件価格)が低すぎるように感じてブリスベンに落ち着いた…
私はこの2020年を神妙な気持ちで迎えた。 「今年は中国発のとんでもないことが起こるかもしれない」 元日、私は禊(みそぎ)のためにMornington半島の先端まで車を走らせた。そして浜辺で冷水を浴びて身を清めた。 アレは本当にやって来るのか? 落ち着かない気分で過ごすこと数週間、私が警戒していたものとは別の「中国発のとんでもないこと」が起こってしまった。 オーストラリアの生産年齢人口 以下はオーストラリアと日本の生産年齢人口(15歳以上65歳未満)の推移である。三井住友DSアセットマネジメント「オーストラリア経済の長期展望」から拝借。 誰もが知るようにオーストラリアは移民政策によって今後も増…
少し前、芸能人による #検察庁法改正案に抗議します というtweetが話題になった。この件について私は詳しくないが、芸能人のtweetに唐突感があったために様々な憶測を呼んだ、と理解している。(違う?) さておき、SNSを使ったデモ活動は今後主流になるのかもしれない。だから私もやってみようと思う。 #Lockdown解除に抗議します 意味不明なLockdown QLD州は、NSW州との州境閉鎖を9月まで続ける予定らしい。(予定変更の可能性あり。) それに対し観光業界は、「新感染者が激減している時に1,500億ドル産業にダメージを与えることは正当化できない」とLockdown解除を求めているとの…
オーストラリアで本当にあった不動産詐欺!? 国家ぐるみのネズミ講
オーストラリアではつい最近まで、国家ぐるみのネズミ講が行われていた。あなたも知らぬ間に、この巨大な陰謀に巻き込まれていたかもしれない。 誰でも知っている情報をネタに家を売りつけて来る人たち 不動産業界の人たちが使う殺し文句に「オーストラリアは移民によって人口が増えている。だから将来値上がりする」というのがある。 自宅として買うのだとしても、それは同時に手堅い投資だと言うのだ。 株式市場の場合、そのような誰でも知っている情報はすでに株価に反映されている。素人にはチンプンカンプンな情報にさえ市場は即座に反応する。 不動産市場はどうだろうか? 同じである。だからシドニーやメルボルンの住宅は常に割高な…
Googleで「政治家 公約」と入力すると「守らない」が検索の候補に現れる。日本人は政治家に対して不信感を持っているということだろう。 ここオーストラリアでは、政治家は一本筋が通っている。特に首相のScoMoは有言実行の男である。 Housing Affordability 私は2014年末にオーストラリアに移住して来たが、ニュースで度々Housing Affordabilityという言葉を聞いた。 以下は前回も示した可処分所得に対する住宅価格と家計の借金の図である。 住宅価格は可処分所得に対し、近年では5倍に達している。家は庶民が手を出すには高くなりすぎた。また購入価格が高いということは賃貸…
シドニーにいる友人の夫はStrathfieldでMortgage Broker(銀行の住宅ローンを仲介する人)をやっている。 あるとき酒も飲んでないのに、彼女がポロリと口にしたセリフが忘れられない。 「ローンを組む人のために、夫は書類を偽造している」と。 彼女は悪びれることなく続けた。 「そうでもしないと、家なんて買えないでしょ?」 一体どんな客層を相手に商売しているのか。 映画 The Big Short にもそんなシーンがあった。移民相手に住宅ローンを乱発しているとMortgage Brokerが自慢するのだ。 こういうときいつも思う。そうまでして家を買う必要があるのだろうか、と。 銀行は…
2004年にシドニーに滞在していたとき、実に多くの出会いがあった。その中でも強烈なキャラとして印象に残っている人物がいる。それはシェアハウスを運営していた韓国人男性だ。 初めてのシェアハウス 1カ月のホームステイを経てシティに出て来た私は、とある韓国人が運営するシェアハウスに住むことになった。 2Bed 2Bath + Sunroom のアパートメントにアジア圏出身者7人という構成だったのだが、その口うるさい韓国人男性のおかげでそこは整然さが保たれていた。掃除当番があり、皆それに従っていたのだ。 彼は特にITに力を入れていた。リビングには共有パソコンが置かれ、その中には海賊版の映画や音楽が大量…
羨ましすぎるオーストラリアのコロナ給付金 ― 2週間毎に10万円
先日、ZOOMの会議で驚くべき事を告げられた。5月からは2週間に3日間だけ働けばいいのだと! 強引すぎるオーストラリアの営業禁止令 オーストラリアでは日本よりも厳しいウィルス感染防止策が取られている。3月下旬から、飲食店やジムなど広範囲な業種の店舗が営業禁止になった。もし営業しているのがバレると罰金である。 「えっ、マジで? そんなことしていいの?」 その措置が施行されたときの私の感想である。 実際、3月22日にその措置が取られるや否や失業者が続出した。そしてものの一週間ほどで不動産屋には家賃値下げ交渉が殺到したのである。 関連記事「家賃交渉/シェアハウス脱出のすすめ」 羨ましすぎるオーストラ…
少し前、オーストラリアで株取引の口座を新たに開設した。考えることは皆同じらしい。 「口座開設が急増 株価急落で初心者参入」とか「投信の積立額が増加 株価下落で個人が開始」といった記事を見かける。 これらは日本の話である。ということは、やはり多くの日本人はこういった機会を狙ってキャッシュポジションを高めていたのだ。(しつこい?) 関連記事「日本人の高すぎる金融リテラシー」 私も多くの日本人に見習って、ここ1~2年、キャッシュポジションを高めておいた(これはマジで)。というのも、私は過去に苦い経験をしているからだ。 ドルコスト平均法 日経新聞で、リーマンショックから毎月5万円積み立てていたらどうい…
最近の状況は東日本大震災に重なるところがある。 地震が起こったとき、私が働いていた東京のオフィスは激しい揺れに見舞われた。 避難訓練では机の下に隠れろと習う。しかしあの揺れが起こった瞬間、それが正しい行動なのか判断しかねた。 机の下に隠れるべきか屋外に出るべきか―? 数秒後、私は屋外に出ることを選んでいた。他にも多くの社員が外に出て、尋常でない揺れ方をする近隣のビルを見た。 しばらく経つとガラケーのインターネットが繋がるようになり、震源地は東北の方だと誰かが言った。 東北が震源地で東京でもこの揺れ! とんでもないことが起こったのだと私は悟った。 大地震の後に余震は付き物である。私はもう社屋に戻…
ある確かな情報筋によるとシドニーの不動産屋には、家賃値下げ要求(懇願)が殺到しているらしい。事の流れはこうだ。 新型コロナウイルス問題発生! 失業者続出! 収入も貯金もない! シドニーの家賃は元々高すぎた! だから家賃安くして! 政府から補助金貰えるでしょ? 自分はその対象外。だから家賃安くして! また、中途解約の申し込みも多く(そして実家に帰る?)、入国制限もあり、今までの家賃では空室を埋めるのが難しくなっているらしい。 そもそも論として、以前から「2017年以降はアパートメントが供給過剰になる」という推測もあった。 これらをひっくるめて、今、rentが下がっているらしい。テナントもdesp…
私は日々、ファンドマネジャーとして並み居る猛者たちを相手に生き馬の目を抜くような闘いを繰り広げている。 AustralianSuper, Cbus, Hostplus…彼らは幾度となく拳を交えた強敵(とも)だ。 戦績はこうなっている。 一年目 五分五分 二年目 押され気味 三年目 負けていたが… 三年目はあと三か月残っているが勝利宣言していいだろう。 私のSelf-managed Super Fund (SMSF) は今年度、Industry super fundたちとの死闘を制した。 関連記事「毎年5万ドル以上Super(私的年金)にぶち込んだ男の末路」 仲間たち(SMSF保有者たち)はどう…
私は過去にSuperannuation(私的年金)に自ら入金することによって節税できることを紹介した。 過去記事「毎年確実に27万円節税する方法」 また別の記事において、それを続ければ2億円貯めることも決して難しくないと算出して見せた。 過去記事「ほぼ確実に2億円貯める方法」 さらにその記事中、節税効果を最大限活用するために私自身は毎年全力でSuperにぶち込んでいると述べた。 全力というのは上限いっぱい 25,000ドル×2人分 = 50,000ドル ということである。 (課税所得を減らし節税目的でSuperへ入金することをConcessional contributionsと呼ぶ。) 実の…
The Big Shortという映画を観たことがあるだろうか? (邦題:マネー・ショート 華麗なる大逆転 オーストラリアでもNetflixで日本語字幕付きで観れる。) 2008年頃の世界金融危機を前もって予測し、空売りに賭けた人々の話である。 彼らが空売りを仕掛けた頃、金融市場は逆に盛況だったから、彼らは他人からバカにされ笑われていた。 果たして結果は? それは誰もが知るところである。 私には、空売りに賭けて最終的に勝利した彼らと、平均的な日本人の姿が重なって見えて仕方がない。 日本人の高すぎる金融リテラシー 「日本人は投資しない。だからダメなんだ」と言う人がいる(いた)。 「日本人は金融リテ…
私が中学生だったある日、友人たちが話していた。 今日からテレビで「美味しんぼ」が始まるぞ、と。 私はそういう芸能情報?に疎い子供だったので何のことか分からなかったが、ともかく夜にそのアニメを見てみた――これが私の「美味しんぼ」との出会いである。 その後数年経って「美味しんぼ」の原作者はオーストラリアに住んでいると聞いた。 外国に移住するなんて途方もないこと。「美味しんぼ」の作者ならそんなことも可能なのか――と思った記憶がある。 それが今では自分もオーストラリアに住んでいる。人生分からないものだ。 シドニーの図書館(Customs House LibraryとかJapan Foundation)…
オーストラリアに不動産を5軒も持っている人――そう聞いてどんな人を思い浮かべるだろうか? きっと、とんでもない富裕層に違いない。 オーストラリアに移住して来た頃の私はウブだったので、そんな風に思っていた。 しかしその後、オーストラリアというゲームのやり方を急速に学び、彼らの生態を知るようになった今では、実は彼らは落ち着いた富裕層というより破天荒な人たちで、それでいて庶民と同じように経済的な不安を抱えていることが分かった。 最高で最悪のタイミング 年始に会った友人は、不動産市場が悪化するのを恐れていた。 シドニーの不動産がピークだった2017年頃に自宅を買ったからだ。 「売ったのは最高のタイミン…
シドニーの温暖な気候は屋外で食事をするのに向いている。 シドニーで働いていたとき、しばしば私は、弁当を持って外に出たものだ。 小春日和の気持ちのいい日だった。 職場近くの小さな公園にはジャカランダの紫色の花が咲き乱れ、テーブルに木陰を作っていた。 そんな幻想的な景色を私一人で独占できるわけがない。 そのテーブルには近隣の会社からやって来た人たち数名が同席していた。 私は難解な金融理論が書かれた本を開き、弁当を食べながら、同席者たちの会話を聞くともなく聞いていた。 彼らは投資について話しているようだった。 見知らぬおばさん「株価って毎日上がったり下がったりするでしょ? 私それ見るの嫌になっちゃっ…
私はオーストラリアに移住する前、一年近い充電期間を持った。 長期の海外旅行に3回出かけ、その間の期間には図書館やジムに通ったのである。 旅行は憧れのヨーロッパだ。(プラス韓国) 最初にマルタに降り立ったときの太陽が何と眩しかったことか。眼前に広がる地中海の何と碧かったことか。 だが意外なことに、海外旅行よりも図書館とジム通いをしていた時期の方が、充実感があった。 これは朗報だ。 充実した生活を送るのに必ずしも大金は必要ないということになる。 海外旅行もやり過ぎると、感動が薄れるのだ。 Job Hopping その頃、Evernoteというアプリが便利だと聞き、実際使っていたのだがイマイチ有用性…
永住ビザが失効する日を私は普段通り過ごした。 次にやることはすでに決めていた。 もう一度、Skilled Independent Visaを取り直そうと思っていたのである。 間もなく、「めんどくさ」と思いながら私はIELTSの準備をやり始めた。 ここで話は急展開する。 経緯は省略するが、私は日本の会社を去ることに決めた。 とある出来事を契機に、そこでの責任を果たしたと確信したからである。 「オーストラリアに移住する」と宣言して辞表を叩きつけたものの、実はその時点でビザを取れる保証はなかった。 だからもし失敗していたら、「オーストラリアに移住すると言って辞めたのにオーストラリアに行けなかった痛い…
技術査定の結果およびその他の必要書類をもってSkilled Independent Visaの申請を行い、数か月待つとVisa Grantedとなった。 (ここは盛り上がるべきところなのだが敢えて流そう。) Initial Entry 次にやることはInitial Entryである。 所定の期間内に一度オーストラリア入りしないと「移住するつもりなし」とみなされて永住ビザを失効する。 「永住ビザをドブに捨てた」というタイトルだから、Initial Entryをやらなかったというオチだと思われたかもしれない。が、普通にちゃんとやったのである。 このときはゴールドコーストとブリスベンを旅行した。 当…
リタイア後に移住したい国ランキングにおいて、最近ではマレーシアが上位になっているのをよく見かける。 かつてランキング上位の常連はオーストラリアではなかったか? 日本から年金を受け取り、オーストラリアで暮らす――そんなことが可能だった時代がある。 きっとランキングにも「実現可能性」がちゃんと反映されているのだろう。 オーストラリアの永住ビザ取得は年々難しくなっているし、そもそも物価が日本と逆転してしまった。 クロワッサン買える人なら投資ビザ取れるかも 十数年前、投資ビザは4-5千万円分くらいの投資で取得でき、「現実的」と思った記憶がある。(間違ってるかも。間違っていたらすいません。) それが今で…
オーストラリアでは、日本と違って物事はスムーズに進まない。 ビジネスをしようものならなおさらだ。 オーストラリアのAmazonで3か月間、物販をして経験した様々なストレスを紹介する。 関係者たち Amazon.com.auでの物販では、以下の会社・人物たちと関わることになる。 ①卸売業者 ②配送業者のサイト ③Newsagency ④配送業者と提携している自営業ドライバー ⑤購入者 ⑥Amazon Australia これらの関係者たちは悪意なく、いや悪意をもって少しずつあなたの精神を蝕んでいく。 ①卸売業者 卸売業者のスタッフが商品を足蹴にしていた(靴底を載せていた)のを見たことがある。 足…
日本人のAmazon依存度は極めて高い。 一方、オーストラリアではそれほどでもない。 というのもAmazonがオーストラリアに来たのは2017年12月で、まだ2年しか経っていないからだ。 今のところサイト訪問者数はeBayの方が断然上らしいが、アメリカや日本で起こっていること――どんどん増していくAmazonの存在感――はオーストラリアでも起こるはずだ。 ということで物は試し、Amazon.com.auにおいて商品を販売してみた。 売り上げ推移 以下にAmazon.com.auにおける二週間毎の販売推移を示す。 縦軸はオーストラリアドル。 無在庫販売 私が販売を開始したのは2019年10月5日…
謎1 日本の歯医者に言われたことがある。 「あなたなら海外だったらもっと良い歯科治療が受けられますよ」と。 これは何を意味しているのだろうか? 謎2 ネットで「オーストラリア 医療費」を検索すると、「高い」ことを強調する記事と「無料」だからラッキー♪という記事の、両極端の結果が出る。 なぜそうなるのか? 謎2の答えは簡単だ。 高い、無料、いずれの主張も医療保険を負担していることに自覚的でないからだ。 一方で、「海外なら日本以上の歯科治療が受けられる」という謎1はやや複雑だ。 しかし実はこれも、医療保険と関連しているのである。 天然すぎる同僚 私の同僚に在豪歴20数年という人物がいる。 あるとき…
異国で病気になるのは不安なものである。 特に原因不明の病気は。 一年ほど前、私は謎の頭痛にみまわれた。 自殺頭痛 その頭痛には規則正しいサイクルがあった。 毎朝7時半くらいから目の奥が痛み出し、次第に激しい頭痛へと変わり、正午くらいに治まり始め、昼過ぎには回復するのである。 その間の痛みは大変なもので、ベッドの中で数時間もんどりうつような状態だった。 (北斗の拳でレイが延命のためにトキに秘孔を突いてもらったときのような。) ネットで調べたところ、私の症状は「群発頭痛」に似ていた。 またの名を「自殺頭痛」と呼ぶらしい。 (自殺したくなるから。) その別称が納得できる点についても、私の症状は「群発…
2004年頃、シドニーには無料の語学学校(英語)が存在した。 そこは、「語学学校の講師を目指す人が訓練するための学校」で、生徒は「ボランティアで受講してあげる」というシステムだった。 だから料金を支払うのは講師見習いの方で、生徒は無料だったわけだ。 毎日、午後に2~3時間ほど授業を受け、その後は生徒仲間でつるんでいたものだ。 (なんてお気楽な時代だっただろう!) 無料語学学校では、授業内容はローテーションされていたから、しばしば同じ内容の授業を受けることがあった。 すなわち、今週、講師Aが仮定法について解説し、翌々週、講師Bが再び仮定法を教えるといった具合に。 「また同じ文法?」 そう不平を漏…
円高が進行している。 現在、1豪ドル=71.4円を付けている。 豪ドルに対してここまで円高なのは、GFC(世界金融危機)以来、約10年振りだ。 GFCで市場が荒れ狂う最中、私は一つ、素晴らしい行動をとった。 FXにて、 1豪ドル=65円 で5万ドル 1豪ドル=70円 で2万ドル 平均66.4円 で7万ドル のポジションを持ったのだ。 いつかオーストラリアに移住する! そう決めていた私はセントラル短資というFX事業者の口座を開設していたのだった。 (セントラル短資は低コストで両替サービスを行っているから。) その7万ドルを6年近く保持し続け、オーストラリアへ移住する2014年末、ついに豪ドル キ…
オーストラリアの不動産屋とテナントの会話… 不動産屋 「今回の家賃のお支払いがまだですが」 テナント 「その件で相談なんだけど…」 不動産屋 「はい」 テナント 「家賃の支払い日を給料日の翌日にできないかな?」 不動産屋 「可能ですけど」 テナント 「そうしないとすぐに使い切って家賃が払えなくなるから」 「日本人は金融リテラシーが低い。だからダメなんだ!」 と言う人がいる。 日本人の金融リテラシーが語られるとき 比較対象は 欧米人(オーストラリア含む)で 日本人がダメな理由として挙げられるのは 株や不動産などに投資しないから である。 欧米人(オーストラリア含む)が、日本人よりも金融リテラシー…
知り合いのオージー 「自己破産は最高だよ♪」 私 「そうなの?」 知り合いのオージー 「前は5万ドル以上借金があったけど自己破産で今はきれいさっぱり」 私 「何か不都合はないの?」 知り合いのオージー 「特にないよ♪ だからウチの姉も自己破産したよ♪」 「日本人は保守的で借金を嫌う。だからダメなんだ!」 と言う人がいる。 私は強い違和感を覚えずにいられない。 というのも、それに矛盾する事実があるからだ。 (政府の負債が多いというオチではない。ちゃんと個人の借金が多い。) オーストラリア人は借金が大好き オーストラリアの不動産市場が過熱していた2017年頃、「これはバブルだ」という話が一部の人に…
リーマンショックの直後。確定拠出年金の運用成績を同僚と比較… 私: 外国株中心のポートフォリオで壊滅 同僚A: 日本株中心のポートフォリオで撃沈 同僚B: 日本円定期預金一択で独り勝ち 世界金融危機で過度に進んだ円高により、同僚Bは世界資産家ランキングで上位に躍り出た! …というのは冗談である。 そのときは会社の確定拠出年金が始まったばかりで大した金額が投入されておらず、影響は小さかった。 「日本人は貯蓄を好み、リスクを伴う投資を嫌う。だからダメなんだ!」 と言う人がいる。 私はこれに強烈な違和感を覚える。 というのも、それに矛盾する事実が幾つもあるからだ。 日本にはキャッシュが有り余る 「日…
飲み会での会話… 私 「日本では遺産を相続したら税金を払わなければならない」 オージー&中国人 「そうなの?」 私 「だから不動産の相続を親族で押し付け合う場合がある」 オージー&中国人 「マジで?」 オーストラリアは相続税がない国として有名だ。 それに加えて株の配当も一度しか課税されない。(条件付き) これは単にオーストラリア政府が大盤振る舞いだからという訳ではなく、二重課税はしないという崇高な理念を掲げているからなのだ! 日本の税制 働いて収入を得る → 所得に課税される 可処分所得で消費する → 消費税を課税される 余剰資金で株に投資する → 株の配当に課税される どうにかこうにか資産(…
2004年当時、友達だったオーストラリア女性との会話… 友人 「この前、○○に旅行に行って来たのよ」 私 「いいねえ、いつも羽振りが良くて」 友達 「そんなこと全然ないよ」 私 「なんで?」 友達 「だって私、借金が何千ドルもあるから」 かつて私は、個人やビジネスにお金を貸して、年利10%以上の利子を得ていたことがある。 ―どうやって? Peer-to-Peer Lending(P2Pレンディング)のプラットフォーム経由で、どこの誰とも分からない相手に対して無作為に貸し付けていたのだ。 ―怪しそう! 中国で問題になってるのを聞いたことがある。 きっとそんなリアクションが返ってきそうだ。 だから…
ホームステイでの夕食時。ある日たまたまホストファミリーおよびその友人と同じ食卓についていた… ホストファミリーの友人 「どうして彼だけ違うものを食べてるの?」 ホストファミリー 「そ、それは…」(気まずそう) ホストファミリーの友人 「彼も同じものを食べてもらったら?」 ホストファミリー 「そ、そうね」 ホストファミリーの友人 「さあ、あなたも一緒にどうぞ」 こうして私の食事は、冷凍食品(単品)から、ちゃんとしたディナーに格上げされた。 ホームステイはオワコンだと思っていたが、そうでもないらしい。 最近、Youtubeでホームステイ体験者の動画(主に不満点について)を見て、その利用者がまだまだ…
オーストラリアに家族で移住する際、どうやってスムーズに住居を見つけるかという問題がある。 私の場合は、いわゆる「オーナーチェンジ」をやった。 移住する前、日本人向けサイト(Jamsだったか)で、市場価格より明らかに安い賃貸物件の「オーナーチェンジ募集」の広告を見つけたからだ。 (ところで日本人向けサイトでしばしば見かける「オーナーチェンジ」という言い方はかなり図々しい。物件を売買しない限り、ownerはchangeしないからだ。賃貸の名義を変える場合、リース・トランスファーが適切な言い方だ。) 1. 物件の内覧(インスペクション) 賃貸の申請書を、日本にいる時点でオーストラリアの不動産屋に提出…
旧ソ連加盟国出身者との会話 私「日本では在学中に就職活動をして、3月に学校を卒業すると4月から一斉に働き始める」 旧ソ連加盟国出身者「なんて素晴らしいシステムなんだ!」 私「なんで?」 旧ソ連加盟国出身者「わたしの国では、学校を卒業しても就職先がないから、卒業した途端ニートになる」 日本は残業大国である。 実は日本の労働時間はアメリカより短い、なんて統計結果もある。 また一方で「サービス残業がカウントされていないから」という意見もある。 ともかく多くの人の実感は、「日本人は長時間労働しがちでサービス残業も辞さない」であることは確かだろう。 なぜ日本では、サービス残業―世界でも類を見ない契約外労…
日本で働いていたとき。昼休み前 私 「今日はもう帰ります。そして明日も有給休暇取ります」 上司「何で?」 私 「ペットが重病なので看病するために」 上司「君、面白いこと言うねえ(嫌味)」 (法律では、有休取るのに理由は不要ということになっている。) シドニーの会社で働き始めたとき 私 「今回の給料の額、ちょっとおかしいんだけど」 経理担当者「どこが?」 私 「いつもより多くなってる」 経理担当者「有給休暇取ったからだよ」 年間30日の有給休暇を取る方法 オーストラリアで会社に雇用されている場合、有給の休みは主に以下の二つである。(弔辞休暇除く) Annual Leave Sick & care…
日本で働いていたとき。とある部署にて 私 「Aさん、この仕事を頼んでもいいですか?」 正社員A 「はあ? 何でわたしが? ぶつくさ…」 別の日。今度はBさんのところへ 私 「Bさん、この仕事を頼んでもいいですか?」 非正規社員B「はい、喜んでー!」 オーストラリアは同一労働同一賃金 オーストラリアの雇用形態の代表的なものは以下の三つだ。 フルタイム パートタイム カジュアル フルタイム イメージとしては、日本の正社員。 週の労働時間は約38時間。 オーストラリアではAnnual Leaveという有給休暇20日とは別に、Sick Leaveという有給の病欠(病院に行くときに使える)がある。 だか…
シドニーでの典型的な会話(2017年頃) 友人A「投資用物件を買おうと思うんだけど、オーストラリアの不動産ってめっちゃ高いよね?」 友人B「高いかもしれないけど、長期的には儲かると思うよ」 私 「無理して不動産投資なんかしなくてもSalary Sacrificeで節税した方が確実…」 友人C「長期的には儲かるはずだから、無理してでも買った方がいいよ」 私 「長期で見るならSuperの方が…」 友人A「決めた! 今から買いに行くわ!」 私がこれから紹介する「2億円貯める方法」には、運や特別な才能は一切必要ない。 時間を要するが、凡人にでも可能な方法である。 乗り越えるべき最も高い壁――それはオー…
私と経理担当者(シドニーの職場)の会話。 私 「来期から給料を毎月10万円以上差し引いて、年金口座に入れて欲しいんだけど」 担当者「え? なんで?」 私 「そっちの方が得だから」 担当者「でもそんなことしたら65歳まで引き出せないよ?」 私 「もちろん知ってる」(実際は60歳でアクセス可能) 担当者「でも法律が変わって引き出せなくなるかもよ」 私 「ルールは完全に把握してる」(そんなバカなことは起こり得ない。何か変わるとしても「20??年生まれ以降の人に適用」となるはず) 担当者「でも…」 私 「ガタガタ抜かさずとにかく言われたようにしろ!!!」 担当者「はいっ」 前回の記事「オーストラリア …
過去記事「羨ましすぎるオーストラリアの年金①」で、オーストラリアの福祉が手厚いことを述べた。 それに対して、 ―どうせ税金が高いに決まってる。 というのが普通の反応だろう。 まず、消費税に相当するGSTは10%で日本と同程度だ。 それでは収入への課税はどうなっているのだろう? シンプルで分かり易いオーストラリアの税金 オーストラリアでは「給与」も「ビジネスによる収入」も「投資による収入」も全てひっくるめて同じ税率が課される。 そして、健康保険料に相当するMedicare levyが課税所得に2%上乗せされる。 それだけだ。 だから自分で計算できる。 (日本の税金や社会保険料は複雑すぎて、私には…
株価は長期的には上がると言われている。 あなたはこの理由を明快に答えられるだろうか? 一見、オーストラリアと何の関係もないようだが、実のところオーストラリアを知り、ひいては日本を知るために必要な問いなのである。 さてあなたは明快に答えられるだろうか? ―長期的に企業の利益が増えていくからだろ! なぜ企業の利益が増えれば株価が上がるのか? ―株を持つということは、企業を分割して所有するということだ! 高い利益を出す企業の一部を所有すると得だろう! なぜ高い利益を出す企業の一部を所有すると得なのか? ―高い利益を出す企業は価値が高いということだ! だからみんなその一部を所有したがるのだ! 価値の高…
前回の記事で、オーストラリアのAge Pensionが国民年金に比べ極めて有利であることを述べた。 今回は積み立て方式のSuperannuationを紹介する。 Superannuationは会社が負担 サラリーマンの場合、企業が給料の9.5%分を上乗せしてSuperannuationの口座に積み立てる。 例えばあなたの月収が100万円の場合、会社は9万5千円を上乗せしてあなたのSuperannuation口座に振り込むのだ。 大手ファンドの運用成績 Superannuationを運用する機関は幾つもあるが、手数料が低いAustralian Superの運用成績を見てみよう。 以下、平均年利 …
前回の記事で、移民はオーストラリア人より高収入であり、オーストラリア政府は「してやったり」とほくそ笑んでいると紹介した。 その後、私は、彼らがほくそ笑む真の理由をオーストラリアの年金に見出した。 オーストラリアの年金は二階建て オーストラリアの年金は基本的には二階建てである。 ① Age Pension 一定年齢に達するだけで貰える(国民年金に相当) ② Superannuation 自分で積み立てる(確定拠出型年金ぽい感じ) ①のAge Pensionが国民年金と決定的に違うところは、保険料を支払わなくても受給できる点だ。 と言っても通常は税金によって間接的に支払っているわけだが、極端な話、…
オーストラリア人の生活は実に優雅である。 海辺にはお洒落なカフェやレストランが並び、人々はカクテル片手に会話を弾ませるのだ。 しかしその優雅な生活も、移民に低賃金・重労働を強いることによって成り立っているのである。 …という話が始まる訳ではない。 実は移民は高収入 オーストラリア政府によるSHAPING A NATIONという報告書から「一週間の収入」のグラフを引用する。 赤い矢印のところを見て欲しい。 「青棒」は「1996年以降に来た移民」を示し、 ♦ はオーストラリア生まれの人を示す。 「青棒」は ♦ より高いことが分かる。 また、収入が高い側では概ね、「青棒」は ♦ より高い。 つまり、…
日本人の海外在住者が「働き方」について語るとき、幾つかのパターンがある。 ヨーロッパでは仕事のやり方が効率的で、残業する人など皆無である。合理的で効率的だから労働生産性が高い。それに比べて日本では無駄な会議が多く意思決定も遅い。ダラダラ残業する割に労働生産性が低い。先進国として情けない。 シリコンバレーでの競争は熾烈を極め、エンジニアたちは昼も夜もなく働き、その対価として大金を得る。彼らは優秀だから労働生産性も当然高い。日本は全くもって甘っちょろい。もっと働け。 等である。 オーストラリアは上記の「ヨーロッパ型」で語られる。 いずれにせよ、「日本型」を完全否定するのだ。 私は、海外在住者が情報…
今月上旬に日本に帰省した。 海外在住者はまともな日本食に飢えている。 別に高級食材が食べたいわけでなく、普通レベルの刺身や寿司で十分だ。 だから泊まったホテルの近辺を物色してさっそく海鮮丼が食べられる店に入った。 店では外国人(東アジア系ではない)のスタッフが一人、接客していた。 なんとなく自信なさげに。 実際かなり覚束なかったが、日本語の障壁がそうさせるのだろうか。 それとも日本の職場は「ちゃんとやらなきゃいけないプレッシャー」がすごくてぎこちなくさせてしまうのか。 はたまた自分はマイノリティだと感じて自信が出ないのか。 私はオーストラリアで外国人(オーストラリアから見た外国人)にばかり囲ま…
二年前、日本に帰省した際に京都旅行をした。 しばらく行っていなかった京都は、いつの間にやら海外からの旅行者でいっぱいになっていた。 名所を回るためにバスを利用したのだが、これまた外国人観光客ですし詰めになっていた。 というのも、市バスの一日乗車券がたったの500円だったのだ。 「これはお得だ」と思って買った一日乗車券だが、外国人観光客もその「歪み」を見逃さなかったわけだ。 一方で、「外国人観光客が多過ぎて地元民の通勤・通学に支障をきたしている」という話も聞いた。 私に言わせれば、「さっさと値上げしろ」ということである。 日本を代表する、いや世界有数の観光地の一日乗車券がたったの500円なんてあ…
前回の記事で「移民に家と車を買わせろ」と書いた。 家と車が高い買い物の代表だからそう書いたわけだが、これまた机上の空論に聞こえただろうか? ―ぽっと出の移民に家が買えるわけないだろ、と。 実際のところ別に買えなくてもOKなのである。 人口減は織り込み済み オーストラリアで不動産は過大評価されているが、日本では逆に過小評価されている。 投資利回りを見れば分かる。 オーストラリア、特にシドニーなどでは利回りは下手するとマイナスになる。 購入価格が高すぎて、ローンの返済額が家賃収入を上回るのだ。 なぜそんな投資をするのか? 頭が悪いのか? 実際、頭が悪いのだが、彼らが期待するのはキャピタルゲイン(値…
日本では、移民は労働力として議論される。 移民と言えば労働力、労働力と言えば移民である。 将来の生産年齢人口減(労働力不足)を補うために移民に頼らなければならないということである。 私にはどうしてもこのロジックが理解できない。 消費の主役は生産年齢人口である。 (家や車を買い、子育てにもお金を使うから。) 将来的に生産年齢人口が減るなら、同時に消費も減るはずだ。 日本のGDPにおける輸出依存度は15%程度である。 よって日本経済は内需依存型であるから、やはり生産年齢人口減はダイレクトに消費減を意味する。 消費が減る=雇用が減る だ。 そういった世の中で果たして多くの労働力が必要になるのだろうか…
シドニーに住んでいたとき、賃貸物件を内覧(インスペクション)するのが土曜日お決まりのアクティビティだった。 借りるつもりもないのに、冷やかしで見に行くのである。 (思わぬ効用だが、これによって物件を見る目が養われた。) オーストラリアで賃貸物件を内覧する手順は日本のそれとだいぶ違う。 オーストラリアでは、まず、日時の指定がある。(大抵は土曜の午前) 例えば物件Aは 6月15日 土曜日 9:00~9:15 物件Bは 6月15日 土曜日 9:30~9:45 というふうに。 この場合、物件Aと物件Bが近くにあれば両方見に行けるわけだ。 ここで注目して欲しいのは、時間が15分しかないということだ。 不…
オーストラリアのアパートメントは、中身の機能性はさておき、デザインが洒落ている。 日本のように直方体がズドーンと建っているわけではない。 コスト高になってもデザインに凝った方が売れるのだろうか。 その辺の事情は分からないが、少なくとも日本より余裕を感じる。 少し前、メルボルン郊外で自分たちが住むための賃貸物件を探していたとき、私と妻は、とある新築アパートメントが気に入った。 気に入ったというより、建築段階から気になっていて、完成したらそこに引っ越したいと思っていたのだった。 完成し、いざ内覧してみると一つ明確な問題があった。 キッチンのシンクが小さすぎるのだ。 これでは大きな鍋やフライパンは洗…
友人の韓国人はちょっと金銭感覚がおかしくて、シドニー中心にあるアパートメントに、週1200ドル払って住んでいる。 週1200ドルというと、年62,400ドル、円高に振れている現在でさえ470万円以上である。 そして車は、8.5万ドル程度するアウディのコンヴァーティブルである。 8.5万ドルは約650万円に相当する。 加えて軽いアル中で、毎日six-packのビール(つまり6本)を全て飲み干すとのことである。 彼は以前言及した不動産エージェントBだ。 私の知る限り、彼の収入は人並みである。 やはり、頭のネジが少し緩んでいるようだ。 「給料を上げれば自動的に労働生産性が上がる」は机上の空論か 前回…
「稼ぎたければオーストラリアに行け」 ヨーロッパのワーホリメイカーたちの間では、それが合言葉になっているらしい。 「ファーム(農場)は稼げる」 ワーホリの日本人がYoutubeでそう言っているのを見たこともある。 2004年に語学留学していたとき、周りの日本人には「仕事から離れ、のんびりするためにオーストラリアに来た」という人が多かった。 一方、韓国人には出稼ぎ目的の人がいた。 彼らは日本人よりdesperateだった。 それが今や、ヨーロッパ人も日本人も出稼ぎ目的が一定数いるということだ。 最低賃金比較 オーストラリア vs 日本 (Wikipediaより。出稼ぎ目的なので、ここでは「名目」…
「オージーはレイジー」 2004年にシドニーで語学留学していたとき、周りにいるワーホリの日本人たちがそう言っていた。 これはまず、語呂が良い。 またオーストラリアに住んでいると、オージーの仕事っぷりに関するトンデモ話をしばしば聞くことになる。 だから「オージーはレイジー」が事実かどうかはともかく、日本人たちがそう言いたくなるのは理解できないわけでもない。 一人当たりのGDP比較 オーストラリア vs 日本 ところが、である。 2018年の一人当たりのGDP(名目)で比較すると、オーストラリア人は日本人より4割以上も多く稼いでいるのである。(世界経済のネタ帳より) オーストラリア US$56,3…
日本で働いているとき、残業時間には「落としどころ」が存在していたと思う。 例えば、「この部署では毎日2時間くらいは残業する」というのが先に在りきで、それに合わせて仕事の時間配分をするのだ。 奇妙に聞こえるだろうか? ひょっとしたら多くの人はこれに同意しないかもしれない。 「何をバカなことを。自分が残業するのは毎日本当に忙しいからだ」と。 実際私も忙しかったが、忙しいとか忙しくないとかに関係なく、残業時間に「落としどころ」は確実に存在した。 例えば会議では、会議を引き延ばそうとする輩が常にいた。 もう検討事項は終わっているのに、どうでもいい些細なことを議題に加えてきたり、世間話を始めたりするので…
オーストラリアでは転職時の面接で、現在の給料を訊かれることがあるらしい。 (他の国でもそうかもしれないが。) それを訊くのは、 「今貰ってる給料が500万円なら、じゃあここでの給料は550万円で満足でしょ?」 と、現在の給料を基準にし、転職者の給料を低く抑えるためだと思われる。 では現在の給料が1000万円だったら、転職後の給料は1100万円になるのだろうか。 そのポジションの仕事内容は同じなのに。 これは全く論理的でない。 本来は、「この仕事を遂行できる人には600万円出す」と宣言して募集をかけるべきだ。 Amazonでは転職者の面接時に、現在の給料を訊くのを禁じているらしい。 さすがAma…
世の中には常に過大評価されているものがある。 そう、あなたの同僚とか。 いつも行列ができていると評判の店に行ってみて、「?」と感じることがある。 いったい何が行列を作らせているのか。 そう言えば、オーストラリアの不動産はずっと過大評価されていた。 今でもまだ高すぎると思うが、最近は豪ドル安が進んでいるから、外国人から見れば過大評価が是正されつつある。 いや、因果関係が逆だ。 オーストラリアの過大評価が是正されるために豪ドル安が進んでいる。 投資においては、「世の中に存在する歪みを見つけろ」と言われる。 何らかの理由で過小評価されているものを見つけて人より先んじて投資し、やがてその歪みが是正され…
就職活動における超具体的なコツ レジュメはダラダラ文章で書かず、箇条書きにするとかいろいろコツはあるが、それは他の誰かが解説していると思うので、ここでは私がオーストラリアでの就職活動時に実践して役に立ったことに絞って説明したい。 応募時 1. レジュメは募集要項にあるキーワードと一対一に対応させる ここまでリクルーターが無知であることを力説した。 そういった相手のために、あなたの方から歩み寄らなければならない。 単純化した例で説明すると、 募集要項に「Excelが使えること」と書いてあったら、レジュメに「表計算ソフトが使える」と書いてはならない。 ひょっとしたらあなたはExcel以外にもGoo…
クリスマスホリデーを間近に控え世間が浮かれ始めたころ、私が日本人であることを理由に呼び出したリクルーターがいた。 聞けば彼女の育った家ではホームステイで日本人を受け入れていたということである。 日本人が家にいる環境で育った、と彼女は言った。 その日は彼女にとってホリデー前の最終勤務日だったから、仕事納めに私という日本人をちょっくら見てやろう、という魂胆だったのかもしれない。 面談が一通り済むと、彼女は親身になって言った。 「興味ある案件があったらいつでも連絡して」 何とありがたいことか。 Apply, Apply, No Reply が続いていた私には最高のツテである。 今後の就職活動に光が見…
経験豊富なリクルーターは一つのレジュメ(CV)を数秒見ただけで判断する― 何かの記事で読んだことがある。 (日本では企業の採用担当者をリクルーター、転職時の仲介者を転職エージェントと呼ぶらしいが、ここではオーストラリア流に転職の仲介者をリクルーターと呼ぶことにする。) 私はオーストラリアで二度就職活動をし、二つの会社で働いたことがあるからリクルーターについて少しは語ってもいいだろう。 リクルーターの顧客は企業 冒頭の文言を繰り返す。 経験豊富なリクルーターは一つのレジュメ(CV)を数秒見ただけで判断する― さも有能でかっこよさそうだが、私に言わせれば、これはただの怠慢にすぎない。 彼らは毎日、…
Deliveroo とか Uber Eats とか 私はシドニーではCBDから一駅~二駅離れたサバーブに住んでいたのだが、Deliverooの宅配ボックスと自転車を傍らに、仲間同士でだべっている若者たちをよく見かけた。 彼らの多くは白人だったような気がする。 想像するに、ヨーロッパから来たワーホリメイカーではないだろうか。 デリバリーさせるのは搾取か オーストラリアのネットで、Deliverooが海外から来た若者たちを搾取しているという批判を見たことがある。 しかしまた一方で、以下のような書き込みも見た。 「自分はDeliverooが好きだ。他に定職を持っていてこれ以上稼ぐ必要はないが、Del…
シドニーの職場にパートタイムで働きに来ているメキシコ人の大学院生がいた。 あるとき彼女と、「新参者がオーストラリアで職を得るのは難しい」という話になった。 (実際に私も苦労した。) 聞けば彼女の夫が職探しに苦労しているとのことである。 オーストラリアでは、オーストラリア内での職歴が最重視されるのだ。 つまりオーストラリアの会社で一度も働いたことのない人は、ほぼ永久に就職できない。 そうすると論理的には誰一人として就職できないはずなのに、会社勤めしている人は普通にたくさんいるというパラドックスなのである。 (このパラドックスについての考察は後日行う。) 彼女の夫はシドニーに来てからはDelive…
外国語と母国語との相性について、ここまで繰り返し述べてきた。 英語と日本語は最悪の組み合わせだ。 日本語脳に英語を操らせるのはそもそもが至難の業なのである。 (英語教育の専門家たちが、この根本的な事実に一切触れないことに私はいつも不満だ。) だからこそ日本国内では英語のできる人はもてはやされるのだが、かなりできる人であっても英語圏に移住して働く場合、英語カーストの最底辺に突き落とされる。 だからそれはそういうものとして受け入れるしかない。 さて、英語が話せない原因についての現状認識はできた。 どうやればそれを乗り越えられるのだろうか? 外国語をマスターした有名人からヒントが得られるかもしれない…
「韓国人の英語は日本人よりマシ」 覚えているだろうか、このセリフを。 日本語と韓国語の文法がそっくりなら、英語との離れ具合も同じはずだ。 にもかかわらずの上記のセリフである。 悲しい哉、それは私の印象とも合致する。 私はこの最下位争いに存在するわずかな差(否、最近では差が拡がっているように感じる)について、誰もが納得する理由を説明しなければならないだろう。 長年に及ぶ観察と分析の結果、私は以下のように結論するに至った。 すなわち 韓国人は声がでかい 韓国人は物怖じせずに思ったことをズケズケ言う (前出のshyな韓国人女性は例外と考えて欲しい。また、他に例外はゴマンといるだろう。) 引っ込み思案…
英語の上手い日本人は滅多に見かけないが、中国人にはかなり遭遇すると過去の記事で書いた。 Most difficult language つまり英語ネイティブにとって最も難しい言語を検索すると、Mandarinが上位に入ってくる。 過去記事 “つまり英語話者にとって最も難しい言語は何かという問いだ。” Vice versa 「逆もまた真なり」の論理からいくと、これは矛盾するように見える。 ところが、である。 私に言わせると、漢字という共通点はあるものの、中国語は日本語より、むしろ英語に近いのである。 英語話者にとって中国語や日本語が難しい理由の考察として、漢字を覚えるのが大変、それに加え平仮名と…
英語を話せないのには理由がある④ ディスカッションでパニクらない方法
「私のIELTSのスコアは8点」 シドニーの職場に、そう自慢する南米スペイン語圏出身の女性がいた。 「ほとんど勉強せずにね」彼女は付け加えた。 自分のポテンシャルは高いと言いたげだった。 (正直なところ正確なスコアは忘れたが、7点台では自慢するほどではないし、9点だったら忘れないはずだから、多分8点くらいだったと思う。IELTSを知らない人のために注釈すると、IELTS 8点はTOEIC 満点より遥かに難しい、と思う。) このとき我々はビザに関して話していた。 彼女は、私が日本にいながらにして永住ビザを取得したのに対し、自分はスポンサービザを目指す段階(不安定な身分)であることを、不条理に感じ…
韓国語ペラペラになった草彅君に影響されて、香取慎吾が英語をマスターしようとする企画があったのをご存じだろうか。 私も草彅君に影響されて、いや、前回登場の日本語ペラペラになった韓国人女性に影響されて、韓国語を学んだことがある(というか現在進行形)。 彼女曰く、日本で日本語学校に通っていた当時、さほど努力しなくても日本語能力試験においてある程度の水準をクリアできたとのこと。 「なんとなく答えが解る」と言うのである。 一方で、学校には欧米人も多少いたらしいが、彼らは苦労していたということだ。 日本人が英語を習得する上で最大の問題は、その余りにも違い過ぎる文法にあると薄々感じていた私は、自説を証明する…
韓国人のフラットメイトがときどき連れて来た友人の中に、一人のshyな韓国人女性がいた。 過去(2004年)に語学留学で、シドニーに一年間滞在していた頃のことである。 一緒にウーロンゴンまで遊びに行ったことがあるが、私は彼女とはほとんど言葉を交わさなかった。 というのも、彼女は全く英語を話さなかった(話せなかった)からである。 その一年間、何度か彼女に会う機会があったが、その印象はほとんど残っていない。 そういう人もいたなあ、という程度である。 時は流れ、私が日本に帰って何年も経った後、元フラットメイトだった韓国人の友人から結婚式への招待があった。 ソウルで挙式すると言うのだ。 そこで再会したの…
同僚のオージーによると、 「日本人は英語一番下手よね。そしてそれよりちょっとマシなのが韓国人」とのことだ。 痛いところを突くものだ。 「本人の前でよくもズケズケと」と思ったが、本人の前だからこそ悪気はないのかもしれない。 客観的事実を述べただけ、といったところだろう。 そして悲しい哉、その認識は私が日頃感じていることと全く同じなのである。 語学学校でも、日本人は最も喋れないグループに属する。 文法や単語に多少詳しかったとしても、喋りにおいては他国からの学生の後塵を拝する。 流暢に話す中国人はよく見かけるが、それと同レベルの日本人には滅多にお目にかからない。 これは一体どういう訳だろう? そこで…
1か月に及ぶインスペクション(内覧)の後、ようやく私は次の賃貸先を決めた。 旧住居から徒歩数分の、新築高級(?)アパートメントである。 旧住居も新築で外観は立派だったが、いかんせん造りが安っぽかった。 その他いろいろ細かな不満もあり、契約期間の1年が終わったところで出ていくことにしたのだった。 (私はシドニーから引っ越して来たものだから、前回はじっくり取捨選択できなかったのだ。) 今回は広めの2Bed 1Bath 1Carparkで週465ドル。 広告は480ドルで出ていたが、交渉してまけてもらった。 シドニー在住の方から見れば「安っ!」と思われるかもしれないが、私の住むサバーブ(メルボルンの…
過去の記事に書いた通り、私は賃貸派である。 「賃貸の契約が切れたから引っ越すことにした」妻が近所のヨガ仲間に言うと、こう言われたそうである。 「じゃあ買った方がいいよ。今安くなってるから」 本当だろうか。 現在、不動産市場は下落傾向にあるとは言え、2017年のピークからシドニー約15%、メルボルン約11%低下した程度である。(House Priceの中央値) 2017年のピークに至るまでの5年間は30%ほど上昇した。 そうすると、現在は2015~2016年の水準に戻ったということだ。 (2015年初頭にシドニーに移住してきた私は、その当時の不動産価格でさえ恐ろしく割高に感じたものだ。当時、1豪…
ここまで不動産投資(自宅購入も投資と考える)をさんざんコケにしてきた私だが、実のところクイーンズランドに投資物件を一つ所有している。 普段、I don’t believe in property. I’ve never believed in property. と公言していた私だったが、前述の不動産関連Meetupに顔を出すうち、そこが紹介する物件を言われるまま、ほいほいと買ったのである。 まったく怖いものだ。 相手からすれば、簡単すぎて拍子抜けしたかもしれない。 なんだかんだ言っても、一度試してみないと始まらない。 まあ、シドニーやメルボルンのようにバカげた価格ではないし。。 ということで…
人によって得意な投資は違うから、自分の得意分野を見つけろ。 ときどきそのような文言を見かける。 長らく私にはその意味が分からなかった。 目利きできる対象は人によって違うかもしれない。 しかし誰にとっても一様に、数学的に期待値の高い投資は簡単で、その逆は難しいはずだ。 図らずとも不動産カルト教団との関わりによって、私はその意味を見出した。 バラ色すぎる青写真を描いていたことはさておき、実際に彼らは不動産投資について知識があった。 確かによくリサーチしていたし、実務知識ゼロだった私に購入からSettlementまでの流れ、綿密な利回り計算用エクセルファイルを授けてくれた。(今も活用している。) そ…
私はシドニーで、不動産投資関連のMeetupに顔を出していた。 運営メンバーのPropertyへの心酔はカルト教団さながらだった。 彼らは根っからの、心の底からの不動産信奉者だったのだ。 運営メンバーの一人は、直近二年で2.5ミリオンのポートフォリオを構築したと、それがさも偉大な達成であることのように紹介されていた。 私は内心、突っ込まずにはいられなかった。 「それって2ミリオン以上の借金を背負っただけでは?」 彼らの戦略はこうだった。 頭金ができたら一軒目の物件を最大限のローン比率で購入する ローン元本は返済しない(インタレストオンリー) そのうち値上がりする(物件評価額ー購入価格=エクイテ…
私が日本で勤めていた会社は輸出企業だったこともあり、ご多分に漏れず「グローバルマインドが!」を連呼していた。 にもかかわらず、その概念についての説明はなかった。 我々は標語のようにそれを唱え(させられ)ていた。 そこでは、「グローバルマインド」は「英語を使うこと」とほぼ同義だった。 もし グローバルマインド=英語 なのだとしたら、オージーは皆、グローバルマインドがすごいことになる。 ネットの記事なんかでグローバルマインドなるものに関して、いつも欧米人優位(日本人劣位)のように書かれるのはそういった所以だろう。 だがそんなことは直感に反する。事実にも反するだろう。 だとしたら、グローバルマインド…
運命の女神が微笑む瞬間は他にも見た。 シドニーのアパートメントで、私の隣にはオージーのお婆さんが一人で住んでいた。 彼女は入念に売却準備を進めると(エレベーターの電球まで取り換えさせた)、2Bed 2Bath 1carparkの物件を900K(90万ドル)近くで売り抜けた。 これも市場のピークだった。 そしてその資金でもって自身を高級老人ホームに入れた。 私と妻は、彼女を天才と称したものだ。 さらには私自身が住んでいたフラットのオーナーである。 2年目の賃貸契約が終わりに差し掛かった頃、彼は売却を決意した。 これは、私が追い出されることを意味する。 (投資家向けにテナント付きで売り出されること…
シドニーの職場に、40代前半のやたらとハイテンションなオージー女性がいた。 白人女性でときどき出くわす、「その元気はどこから湧いてくるの?」という感じのキャラだ。 私とは、可能性のありそうなスモールビジネスについて話をしたものだ。 「何だって挑戦できるよね? なんでこんなところで働いてるの?」 彼女の仕事は梱包作業のような単純労働だった。 私には不思議だったのだ。 私の発言(↑)は、彼女の交際相手の資金を当てにしたものだった。 彼女はドイツ銀行シドニー支店の支店長?的な人物と交際(同棲)していたのだ。 問題視されているドイツ銀行だが、「腐っても鯛」である。 彼女は答えたものだ。 「だって自立し…
私はシドニーの会社で働いていたが、転職を決めメルボルン郊外へ引っ越すことになった。 同僚のオージーに、「引っ越し先は、シドニーに比べたら断然家賃が安い!」と喜び勇んで語ったものである。 彼は「だったら絶対家を買った方がいい。いや、買わなければならない」と親切心から私にアドバイスした。彼は心優しいオージーだった。 「まあいろいろ見て、良さそうなら買うかもしれない」私は煮え切らない返事をした。 彼は生粋のシドニーっ子だが、50代前半まで自宅を買わなかったことを心底後悔しているようだった。それ故のアドバイスである。 一方で、もう一人いたオージーは10~20年前に一軒家を買い、それが今や1.5ミリオン…
シドニーでは友人・知人との会話で、しょっちゅう不動産の話題になった。 会う人会う人、猫も杓子も投資物件を所有している――私が移住して来て衝撃を受けた最たるものがこれだった。 私の周りには中国人が大勢いたが、会話がどうにも噛み合わないときがあった。 私は数少ない賃貸派だったが、彼らから見て私がそうしているのは、家を買う頭金がないからだと踏んでいる節があったのだ。 彼らにとって、また大方のオージーにとって、「家なんてものは頭金ができ次第、即座に買うのが当たり前」らしかった。 そういった思考は以下の図から醸成されたのだろう。 黒線:不動産 赤線:株 (直近では株も最高値付近に達している) 不動産は大…
「今や我々は地球上で最も裕福になった」 オーストラリアの雑誌やネットでこのような一文を見かけるようになった。 ある指標においてこれは事実である。 GFC後の世界的金融緩和で、持ち家や投資物件の資産価値が高騰したのだ。 2004年に留学生としてシドニーに滞在していたとき、東京の物価と比べて「シドニーは安い」と感じたものだ。 Town Hallの一番安いパブで、ハッピーアワーのビールが2ドルで飲めた。夜でも2.5ドルで飲める店もあった。 当時、ガレッジセールをよく見かけた。不用品の売買だ。 人の流動性の高さも一因だろうが、私はこれを「慎ましい」と受け取っていた。 中古品を使い回す=経済力の低さ と…
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