chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
オプショナルキャリア計画 https://www.fukusen.work/

今のままじゃヤバいと思い始めたサラリーマンのあなたに贈る、これからの生き方・働き方を考える場。会社は利用しても依存しないをモットーに。会社に残るにしても、転職するにしても、人生・キャリアの複線化を多角的に考えます。

FUKUSEN
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2019/05/07

arrow_drop_down
  • 大学生編 就職する際の業界選びで大事なこと

    《メルマガにて最新記事・最新情報お届けします!》 【OCN】オプショナルキャリア通信 メールアドレス ------------------------------------- こんにちは。オプショナルキャリア研究所 代表の狩谷昇です。 「仕事が途切れない人になる」の続編です。前回は「黒字社員でいるために」までお伝えしました。 今回からは年代別に、仕事が途切れない人になるために考えるべきことをお伝えしていきます。 まずはこれから就職する大学生向けに。 これから就職する学生の皆さんにお伝えしたいことのまず一つ目は、就活は頑張った方がいいということ。 そして20代で働く業界・会社でその後の人生のお…

  • 黒字社員でいるために

    《メルマガにて最新記事・最新情報お届けします!》 【OCN】オプショナルキャリア通信 メールアドレス ------------------------------------- おはようございます。オプショナルキャリア研究所 代表の狩谷昇です。 先週からのテーマ「仕事が途切れない人になる」の続編です。前回は「上司を勝たせるギバーになる」までお伝えしました。 今回は自分についてどんな理解をしているかについてお尋ねします。 大前提として「お荷物」になっていませんよね?というのがあります。 入社数年の新人なら別ですが、中堅以上の立場になって 簡単に言えば、あなたの会社に対する貢献 > あなたの報酬+…

  • ブックレビュー 『岩田さん』~こんな上司の下で働いてみたかった…

    《メルマガにて最新記事・最新情報お届けします!》 【OCN】オプショナルキャリア通信 メールアドレス ------------------------------------- おはようございます。オプショナルキャリア研究所 代表の狩谷昇です。 今日はブックレビューをお届けします。紹介したい本は山ほどあれど、旬がある本もあります。今回お届けするのは、先日ほぼ日から発売された『岩田さん』。 早速3刷が決定したそうですね。今、最も旬でかつオススメしたい本の一冊です。 この岩田さんとは、2015年7月11日にお亡くなりになった当時の任天堂代表取締役社長岩田聡氏のこと。任天堂という山内家がオーナーの会…

  • 上司を勝たせるギバーになる

    《メルマガにて最新記事・最新情報お届けします!》 【OCN】オプショナルキャリア通信 メールアドレス ------------------------------------- こんにちは。オプショナルキャリア研究所 代表の狩谷昇です。 昨日の「目の前のことをちゃんとやりましょう」では、会社の中で信頼を勝ち得るにはどうしたらよいか、その基本編の話をしました。 その基本編がきちんとできる、という前提で本日はさらに一段高いレベルを考えてみましょう。 1.常にギバーとなるギバーとは造語です。ギブ&テイクではなく、常に周りにギブする人になりましょう、ということです。見返りはすぐではないかもしれませんが…

  • 目の前のことをちゃんとやりましょう

    《メルマガにて最新記事・最新情報お届けします!》 【OCN】オプショナルキャリア通信 メールアドレス ------------------------------------- こんにちは。オプショナルキャリア研究所 代表の狩谷昇です。 昨日の「真っ先に任せたいと思われてますか?」では、会社からは常に「あいつに任せよう」と思ってもらえる存在であり続け、そしてあなたにとっても「面白い案件が出てきたら振ってもらえる」存在であることが理想、少なくとも社内失業状態にはならない、ということが大前提だということをお伝えしました。 では、社内失業状態にならないにはどうしたらよいのか、さらに「面白い案件が出て…

  • 真っ先に任せたいと思われてますか?

    《メルマガにて最新記事・最新情報お届けします!》 【OCN】オプショナルキャリア通信 メールアドレス ------------------------------------- こんにちは。オプショナルキャリア研究所 代表の狩谷昇です。 前回の「仕事が途切れない人とは」では、仕事が途切れない人の定義をしました。 本日はなぜ「仕事が途切れない」ことが大事かについて考えていきたいと思います。 既に独立や起業をしている人であれば、それは生活に直結します。これはとてもわかりやすい例ですね。会社組織の場合であれば、社長だけでなく、社員の生活も危ぶまれます。 では現在会社で働いている社員の人も、仕事が途切…

  • 仕事が途切れない人とは

    《メルマガにて最新記事・最新情報お届けします!》 【OCN】オプショナルキャリア通信 メールアドレス ------------------------------------- こんにちは。オプショナルキャリア研究所 代表の狩谷昇です。 「仕事が途切れない人になる」で予告したとおり、これからしばらくの間、大きなテーマとして扱う「仕事が途切れない人」を、今回は実質第1回目として、「仕事が途切れない人」とはどういう人かを定義します。 まず、このブログ内では繰り返し伝えていますが、改めて私のスタンスをお伝えしておくと、私は必ずしも独立や起業を誰彼構わず勧めているわけではありません。 やはり組織で働く…

  • 働き方改革の原点 『ワーク・シフト』

    こんにちは。オプショナルキャリア研究所 代表の狩谷昇です。 本日はブックレビュー第2弾。昨日紹介した『ライフシフト 100年時代の人生設計』 の著者であるリンダ・グラットン教授の日本におけるデビュー作、『ワーク・シフト 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図2025』です。 この本が日本で刊行されたのは2012年。もう7年も経っているんですね。私はライフシフトと共にこのワークシフトもよく人に紹介したりするので頻繁に読み返したりしているせいか、数年前くらいに思っていました。月日の経つのは早いものです。 さて本題に戻りましょう。この本は2025年の働き方を描いています。2012年当時から見ると10…

  • 人生100年時代はこの本から始まった~「ライフシフト 100年時代の人生戦略」

    こんにちは。オプショナルキャリア研究所 代表の狩谷昇です。 本日はブックレビューです。記念すべきブックレビュー第1号は、「ライフシフト 100年時代の人生設計」です。ベストセラー『ワーク・シフト』の著者、リンダ・グラットン教授と、ロンドン・ビジネススクール前副学長のアンドリュー・スコット氏による共著。 この本が発売されたのは2016年。この3年で、この本で提唱された「人生100年時代」という言葉は、一気に市民権を得ましたし、この本に触発されて世の中の動きが大きく変わりました。政府が旗振りをしている働き方改革も、この本の影響を大きく受けています。 そして私がこのオプショナルキャリア計画というブロ…

  • 仕事が途切れない人になる

    こんにちは。オプショナルキャリア研究所 代表の狩谷昇です。 今回のテーマ「仕事が途切れない人になる」は、私がこのブログ「オプショナルキャリア計画」(https://www.fukusen.work/)やメルマガを通じて伝えていきたい大きなテーマの一つです。 この「仕事が途切れない人」というテーマで執筆してみたらというのは私がこのメルマガやブログをやろうというきっかけを与えてくれた方が授けてくれたものでした。 自分自身では紆余曲折ありながらもひたすら目の前にあるチャンスを掴んできたつもりだけだったのですが、自分の半生を語ってみると確かに(1社目の会社を辞めてから)あまり自分のことを営業らしい営業…

  • ワークスタイルから仕事を作る

    こんにちは。オプショナルキャリア研究所 代表の狩谷昇です。 今回のテーマも前回「住む場所から働くことを考える!?」に引き続き、働く場所について考えてみましょう。 東京オリンピック/パラリンピックを目前にして、政府や都、そして公共交通機関は必死にテレワークの推進にも力を入れています。テレワークやリモートワークが出来る職種は限られていると思いますが、羨ましい限りですね。そんな中でほとんどの従業員がリモートワークを活用しているという記事を発見。さすがリクルートさんです。(対象はリクルートホールディングスの社員のみの模様) dime.jp 明治・大正時代の郵便、昭和時代の固定電話やFAX、平成時代の携…

  • 住む場所から働くことを考える!?

    こんにちは。オプショナルキャリア研究所 代表の狩谷昇です。 今回のテーマは場所と働くことの関係です。 この前の週末、現在住んでいる地域のお祭りに家族で参加してきました。私が現在住んでいるのは都内の住宅地なので、生まれも育ちもここという人よりかは、私のように他の地域からの流入者が半数以上ではないかと思いますが、なごやかにそして元気よく運営されていました。 私は生まれてから今までの間に、何度となく引越しを経験しています。生まれと育ちは埼玉県さいたま市。しかしここも先祖代々のような場所ではなく、私の父が結婚後住み始めた場所です。どんな職業に就くかによって、また自分を取り巻く様々な要因によって、今では…

  • 自分のことを知るには アセスメント編その2

    こんにちは。オプショナルキャリア研究所 代表の狩谷昇です。 この時期に体調を崩して2日以上寝込んでしまいました… さて、前回「自分のことを知るには アセスメント編その1」では、アセスメントとは何かということと、私たちが気楽に受けやすくかつ安価、しかし信頼性が高いもの2種を紹介しました。 今回はその続編です。前回、質問紙タイプの限界として、自分のありたい姿で回答してしまうというのを記しましたが、今回紹介する2種類は質問紙+ワークを行うことを通じて、質問紙の弱点を補強し、なるべく本人の本来の姿に近づこうとするものです。 本日一つ目に紹介するのはMBTI。MBTIはユングのタイプ論をベースに考案され…

  • 自分のことを知るには アセスメント編その1

    こんにちは。オプショナルキャリア研究所 代表の狩谷昇です。 前回「自分のことを知るには 番外~DNA検査編」を間に挟みましたが、 3回前の「自分のことを知るには 自分でやる編」、 前々回「自分のことを知るには 他者の力を借りる編」に続いて本日は「アセスメント編」です。 アセスメントという言葉は色々な意味がありますが、ここでいうアセスメントとは、性格検査や心理検査、パーソナリティ診断のことを指します。自己分析や周りからのフィードバックも重要だけれども、やはり理論に基づいたデータから得られる知見も活用するとよい、という話です。 アセスメントは過去の偉人たちの知見を基に、科学に昇華させていることもあ…

  • 自分のことを知るには 番外~DNA検査編

    こんにちは。オプショナルキャリア研究所代表の狩谷昇です。 前々回「自分のことを知るには 自分でやる編」、前回「自分のことを知るには 他者の力を借りる編」に続いて本日は「番外~DNA検査編」です。 本来であれば「アセスメント編」をお送りしようと思いましたが、月曜日発売の雑誌AERAの特集が面白かったので、そちらを紹介します。通常ならば番外編は一通りのシリーズが終わってから登場するものですが、今回は雑誌の紹介ということでご勘弁を。 7月22日(月)発売の週刊誌アエラ7月29日号の第1特集のタイトルは「DNA検査で適職がわかる」です。 そそられる特集タイトルではありませんか!? 私はまだ経験ありませ…

  • 自分のことを知るには 他者の力を借りる編

    こんにちは。オプショナルキャリア研究所代表の狩谷昇です。 前回の「自分のことを知るには 自分でやる編」では、自力で自分のことを知るにはどんなやり方があるかをお伝えしました。そして自ら問いを立てるのが難しい場合は、ワークブックを行うやり方があること、その中でのメジャーな本を紹介しました。 さて、今回は他者の力を借りる編です。 皆さんは「ジョハリの窓」という言葉は聞いたことがありますか? 心理学に少しでも興味のある方であれば、ご存知かと思います。 自分のことは自分が最もわかっているようで、実はわかっていないということはよくあります。 わかりやすい例で言うならば、外見でも自分の後ろ姿は自分ではわかり…

  • 自分のことを知るには 自分でやる編

    こんにちは。オプショナルキャリア研究所 代表 狩谷昇です。 前回「自分のことを知るには 前提編」では、自己分析/自己理解がなぜ必要か、自己分析/自己理解の目的は2つあることを記しました。では自分のことを知るにはどうしたらよいでしょうか? 大まかにやり方は3つ自力でやる → 自分で自分に問いかけるもしくはセルフワークシートを用いる他者の力を借りる → フィードバックをもらうアセスメント → アセスメントツールや心理テストなど それぞれ具体的なやり方の話を書き連ねていけば恐らく本数十冊分くらいの分量になるでしょう。それだけ書籍も数えきれないほど出ているということです。みなさんもちょっとググればヒン…

  • 自分のことを知るには 前提編

    以前の「自己分析不要論に物申す!」や「自分のことはわからない」で自分を冷静に知ることの大切さと難しさに少し触れました。 今回から数回に分けて、自分のことはどうやったら知ることができるのかについて考えていきたいと思います。 「自分ことなんて自分が最もよくわかってるよ!」こういうセリフは至るところで発せられていますよね。 だいたいこういうセリフが出るのは、周りから文字通りの余計なお世話をされた際や、恋愛関係や夫婦関係でのケンカの場面ですね。 自分自身のキャリアを考えていく際、自分のことを知ることはとても大切だと私は思っています。「自己分析」という言葉が定着しましたが、分析するかどうかはともかく自分…

  • 「人生100年時代の稼ぐ力」と「俺の転職 わたしの副業」

    本日(2019/7/17)はタイミングを逃すとまた買いそびれてしまう方が出てしまいそうなので、週刊誌の紹介を。 毎週月曜日に、ビジネス系雑誌3誌「週刊ダイヤモンド」「週刊東洋経済」「週刊エコノミスト」が発売になります。(今週は月曜が祝日でしたので、昨日の火曜日発売) 今週はたまたまでしょうけど、その3誌の内2誌が“働くこと/働き方”に関する特集が第1特集として組まれていました。 週刊東洋経済が「人生100年時代の稼ぐ力」 まさに前回私が大事だとした「稼ぐ力」を特集のタイトルに入れています。 週刊エコノミストは「俺の転職 わたしの副業」が第1特集のメインタイトル。 どちらも背景にあるのは、ミドル…

  • 8時間労働って?

    ちょっと間隔が空いてしまいました。 プライベートのことはあまり書かないつもりでしたが、このお休みしていた間にホントその通り、と思うことがあったので、触れてみたいと思います。 私がブログやツイッターをフォローしている一人にちきりんさんがいます。 先週話題になったツイートでこんなのがありました。 ★みんな知ってる?★ちゃんと子育てし、食事も自分で作り、掃除や洗濯を滞りなくこなし、個人の趣味にも時間を投じ、健全な友人関係を維持し、健康診断や運動など体のケアに必要な時間も確保し、読書や勉強などインプットも継続していこうと思ったら、週に一日くらいしか働いてる余裕はない。 — ちきりん (@InsideC…

  • 自分のことはわからない

    前回の「自己分析不要論に物申す!」では、山崎元氏の自己分析不要論に対して、そもそも自己分析=自分探しではないと定義の違いと、メンバーシップ型組織においては未だに価値観の相性が重要などについて触れました。 自分のことを冷静に知るのがいかに難しいか、それに関する面白い事件が私の職場で起こったので、それを紹介したいと思います。 今日ある人(以下Aさん)が打合せの途中で突然キレて、書類をクシャクシャにしてドアをバタン!と開けて出ていきました。 Aさん以外の全員が理解できていたことを、Aさんだけが理解できていなかったことが発覚し、自分一人準備ができていなかったことがカッコ悪くなってしまったのでしょう。 …

  • 【告知】メルマガ始めます!

    いつもこの「オプショナルキャリア計画 」をご愛読してくださっている皆様 お待たせいたしました。 ブログだと「つい見に行くのを忘れてしまう」という声を以前から頂いておりました。 ”遂に”というべきか”やっと”というべきか、メルマガを発行することにいたしました。 ご登録をお願いします。 メルマガの差出人名は「オプショナルキャリア研究所」となります。 引き続きこの「オプショナルキャリア計画」ブログと、 新たなメルマガ「オプショナルキャリア通信」を 何卒よろしくお願いいたします。 ------------------------------------- こんなはずじゃと後悔しない生き方を 《メルマガ…

  • 自己分析不要論に物申す

    前回「生涯就活」ではこれからなぜ時代が生涯就活になるか、という話をしました。そんな今、あなたがやるべきことは、それは焦って転職活動をすることではなく、改めて自分を知ること、と伝えました。 ダイヤモンドオンラインで最近、経済評論家の山崎元氏が就職・転職に「自己分析は時間の無駄!」という記事が掲載され、かなり読まれているようですが、私はこの記事を読んだとしても、いや読んだからこそ「自己分析は必要!!」と叫びたい。 diamond.jp https://diamond.jp/articles/-/208108 山崎氏のおっしゃりたいことはわかります。転職を勝ち抜く上で相手の業界研究/企業研究なくして…

  • 生涯就活

    前回「職歴書を書き換えていますか」では、これからの社会は常に職務経歴書を更新し続ける時代が到来したことを告げました。健康でいる間は常に就活、そんな時代がやってきます。もちろんここでいう就活は新卒時や転職時と同じような就活ではなく、会社内に残ったとしても自分で仕事を獲っていくことも含んでいます。 昨日も紹介したライフシフトでも描かれているように、 会社員→進学→起業→会社員→フリーランス→会社員… のようなキャリアを歩むことも珍しい時代ではなくなってくるでしょう。 (その点、私は時代の先を行っていたのかもしれません(笑)) 最近、あなたはマクドナルドのようなファストフード店や吉野家のような牛丼チ…

  • 職歴書を書き換えていますか

    前回「早期退職はや8000人、18年の倍 次を見据える中高年」では日経新聞に載った記事をベースに、キャリアの再設計についてのはなしをしました。 その中で、今の若い世代の社会に対する見方について 「今の若い世代の人の方が、こういう(リストラのような)暗いニュースに対する耐性と準備(=会社のことを信用せず着々と外に出ても大丈夫な)は出来ているかもしれないですね。」なんて話になり、ヤバいのは30代後半以上の転職未経験組だという笑えない話の紹介をしました。 質問です。 あなたが自分の履歴書と職務経歴書を最後に書いたのはいつですか? 「この前、書き直したばっかりだよ!」というあなた。 転職したばかりか、…

  • 早期退職はや8000人、18年の倍 次を見据える中高年

    今回は時事ネタです。 昨日(2019年7月7日付)日経新聞朝刊に掲載されていた記事からお届けします。 なかなか衝撃的な記事でした。 https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20190707&ng=DGKKZO47058460W9A700C1EA2000 リード文では ---------------------------------------以下引用-------------------------------------------------- 人手不足が続くにもかかわらず、大企業で定年前の退職を募る早期退職が増えている。2019年1~6月には上場…

  • 希望

    基本的にこのブログでは、時事ネタ以外では日記のようなことはあまり記さない方針で行ってきていますが、今回は良い話だったと思ったので、こちらに残しておこうと思います。 私の恩師の一人、といっても直接教えを受けることができたのは10回にも満たないので近い存在ではなかったのですが、私にとっては大きな影響を受けた先生が先月お亡くなりになり、昨日(2019/7/6)、そのお別れの会に参列してきました。 敬虔なクリスチャンだった方でしたので、教会でのキリスト教式の会でした。 キリスト教の会では、必ず牧師さんの説教がありますね。 そこで印象に残った話をお届けしたい(かつ、自分の備忘録として残しておきたい)と思…

  • 消化試合の人生 まとめ

    オプショナルキャリア研究所代表の狩谷昇です 「消化試合の人生」シリーズの最後です。 消化試合の人生シリーズを記しながら思ったこと。 他にも紹介しようとストックしていた方はいましたが、書き記してみると結局は似たり寄ったりなケースになってしまうなと思ったことがまず一つ。 そして、こういう生き方/働き方でも会社にいられて、きちんと給与をもらい続けることができる日本社会って恵まれているな、というのが二つ目。もちろんこれは正社員という特権階級にいるからこそなせることが出来ている、というのは確実にあります。 さらに、本人としては言い分は色々あるかもしれないが、結局消化試合の人生を送っている人って単に甘えて…

  • 「仕事は単発」700万人に 人手不足背景に急増

    今回は「消化試合の人生」シリーズをお休みし、時事ネタからお届けします。 2019年7月4日付け 日経新聞電子版の有料会員向け記事として、 『「仕事は単発」700万人に 人手不足背景に急増』 www.nikkei.com というものがありました。 いわゆるギグワークを特集した記事で、 企業側の「人手が足りない」「コストを抑えたい」「特定のスキルが欲しい」 というニーズと 個人側の「スキルを有効活用したい」「すきま時間を生かしたい」「副収入を得たい」 をマッチングさせるというものです。 記事では 老舗のクラウドワークス https://crowdworks.jp/ を始めとして、 メリービス ( …

  • 消化試合の人生 ケース3

    オプショナルキャリア研究所代表の狩谷昇です 「消化試合の人生」シリーズの続きです。 今回は40代女性Cさんのお話。 専門学校の事務職として働くCさんは、20年近く前に転職してきました。以前は広告業界で営業として働いていたようですが、あまりにも激務だったため、安定して長く働ける職場として、コネもあったことから今のところを選んだと聞いています。 広告業界出身ということもあり、広報に配属になったようですが、民間企業と専門学校ではあまりにもカルチャーが異なります。そして私立学校ですから専制君主で天皇のような存在の理事長がおり、特に当時の理事長には誰一人として意見をするなどできないような雰囲気だったとの…

  • 消化試合の人生 ケース2

    オプショナルキャリア研究所代表の狩谷昇です 前々回「消化試合の人生 ケース1」の続きです。社内政治に巻き込まれて失脚したことがきっかけで、一気にモチベーションを落としてしまったAさんを例に、そこから学ぶことがあるかを考えてもらいました。 今回は40代男性Bさんのお話 研究機関の事務職としてお勤めの40代男性Bさん。彼はもともと若干偏屈と周りに思われるタイプで、仕事に対して妙なこだわりとスタンスを取っていました。 自分が気に入る仕事は徹夜してでもやる。しかし常に日中はぼんやりと過ごし、夜になるとものすごい集中力を発揮して、細かいデータ分析なども嬉々としてやる方でした。 常に「忙しい」や「俺ばっか…

  • 年金2,000万円不足問題と損保ジャパンの転籍問題

    オプショナルキャリア研究所の狩谷昇です。 今回は、シリーズ連載する予定の「消化試合の人生」を一回お休みし、時事ネタで気になるコラムがあったので、それを紹介したいと思います。 「老後2000万円問題、日本全国で「ある勘違い」が蔓延しているワケ」 gendai.ismedia.jp この記事を書いているのは、レオスキャピタルワークス代表取締役の藤野英人さん。投資信託に興味がある方であれば、恐らく知らない人はいないであろう、ひふみ投信の運用責任者でもあります。(私も少額ながら毎月積み立ててます。) 昨今社会を賑わせた「年金2,000万円不足問題」について、金融人としての観点からとても冷静な記事を記し…

  • 消化試合の人生 ケース1

    オプショナルキャリア研究所代表の狩谷昇です 前回まで「ワークとライフの関係」というテーマで5回シリーズであなたの“ワーク”と“ライフ”を見つめ直し、あなたなりの“ワーク”と“ライフ”を再定義してもらいました。 さて、あなたの“ワーク”と“ライフ”は、各年代でどのような言葉に再定義されましたか? 今回は消化試合的に生きている人の話です。あまり前向きなテーマではないことは承知の上ですが、反面教師として学ぶことは大いにあると思っているので、ケーススタディとして取り上げてみたいと思います。 私は今までに、何名もの消化試合的な働き方や時間の使い方をしている方を、直接・間接的に見てきました。 もちろん、消…

  • ワークとライフの関係 その5 私の個人的経験から思うこと③

    オプショナルキャリア研究所代表の狩谷昇です。 前々回「ワークとライフの関係 その3 私の個人的経験から思うこと①」前回「ワークとライフの関係 その4 私の個人的経験から思うこと②」から私の個人的経験を振り返り、そこで私が“ワーク”と“ライフ”に対してどのように思っていたか、考えていたかを記すことを通じて、“ワーク”と“ライフ”を自分なりに再定義することを始めました。 今回はその振り返りを通じて、私なりに“ワーク”と“ライフ”を再定義してみましょう。 改めて考えてみると、私は年代そして置かれた環境によって、ワークもライフも捉え方が変わってきました。今、振り返って年代ごとに自分がそれぞれをどう捉え…

  • ワークとライフの関係 その4 私の個人的経験から思うこと②

    オプショナルキャリア研究所代表の狩谷昇です。 前回「ワークとライフの関係 その3 私の個人的経験から思うこと①」から私の個人的経験を振り返り、そこで私が“ワーク”と“ライフ”に対してどのように思っていたか、考えていたかを記すことを通じて、“ワーク”と“ライフ”を自分なりに再定義することを始めました。 今回はその続きです。 年齢としては30代半ば以降の話になります。 さて時は流れ、フリーランス時代の話を。 1社目を辞めた後、しばらく海外を放浪してから大学院に進学しました。あれだけハードワークをしてきましたが、体力的にも能力的にも限界を感じていたのかもしれません。 放っておくとハードワークになりが…

  • ワークとライフの関係 その3 私の個人的経験から思うこと①

    オプショナルキャリア研究所代表の狩谷昇です 前回の「ワークとライフの関係 その2 一般的な定義」では、世の中における「ワークライフバランス」の一般的な定義、特に公的な機関がどのように定義しているかを見ていきました。 さて、今回は私の個人的な話をします。 私にとってのワークとライフの定義と関係がどのように変化してきたかについてです。 私も大きく変わりました。 新卒で外資系コンサルに入社した私は、落ちこぼれだったこともあり、そりゃもうずーっと働いていました。今でいうブラック労働を自ら喜んでやっていたようなものです。 その時の私は、 早く同期に追いつきたい、 上司や先輩から認められたい、 “仕事がデ…

  • ワークとライフの関係 その2

    オプショナルキャリア研究所代表の狩谷昇です。 前回「ワークとライフの関係 その1」では、あなたにとっての“ワーク”と“ライフ”をそれぞれ考えてもらいました。 では、世の中では「ワークライフバランス」がどのように定義されているかについて調べてみましょう。 内閣府が運営する「仕事と生活の調和」推進サイト http://wwwa.cao.go.jp/wlb/index.html 仕事と生活の調和(ワークライフバランス)憲章 http://wwwa.cao.go.jp/wlb/government/20barrier_html/20html/charter.html ここに、なぜワークライフバランスが…

  • ワークとライフの関係 その1

    前回「脱出する?しない?」では、それまでのワークで描いたシナリオを基に、もし自ら環境を変える(転職する)とか、自分でビジネスを立ち上げる、などの選択がやはりよさそうだ、今の組織に残るという選択はやっぱりなさそうだ、と改めて思ったあなたに対しての記事を記しました。 しつこくしつこく伝えますが、現在のあなたには現在のあなたなりの責任もあるはずですから、決して早まることのないようにお願いします。 なんといっても今の日本においては、サラリーマンが優遇される制度が税制や年金制度始めあらゆるところに張り巡らされています。後になって後悔しないように、考えるときは慎重すぎるくらいでちょうどよいです。そして行動…

  • 脱出する?しない?

    前回の「“不安”“不満”に対する打ち手から考えるあなたの未来」では、“不安”や“不満”に対する打ち手に対して自分はどう向き合いたいかをベースに、そこからあなたが取り得る選択肢を考え、それぞれのメリット/デメリットを洗い出し、シナリオも描いていただきました。 どんなシナリオが描けましたか? 現在の組織に留まる、というのも立派な選択です。 もし自ら環境を変える(転職する)とか、自分でビジネスを立ち上げる、などの選択がやはりよさそうだ、と仮に思ったとしても、衝動的に行動するのはやめましょう。 もちろんその気づきや直観は大切にしてください。 恐らくその感覚は正しいものです。 とはいえ、あなたには現在の…

  • “不安”“不満”に対する打ち手から考えるあなたの未来

    前回の「“不安”や“不満”に対する打ち手」では、“不安”や“不満”に対して、まずはそれらを分類し、その上で自分の軸や今までの課題と見比べて、それぞれどんな打ち手が考えられるかを考えてもらいました。そしてさらにそれぞれに対して、自分はどう向き合いたいのか、についても考えてもらいました。 さて、そこまでできたならば、あなたが取るべき選択はなんでしょうか? 現在の会社の中で変化を起こすのか 現在の会社の中で、異動など環境が変わるのを待つか 現在の会社での仕事はそれはそれと割り切り、副業・兼業を始めるのか 複業にチャレンジするのか 周りの環境が変わる見込みがないからと、転職を考え始めるのか それとも一…

  • “不安”や“不満”に対する打ち手

    前回の「ところであなたの現状は?」では、現在もしくは将来に対して不安や不満に感じていることを、なるべく具体的に書いてみてください、というワークを行いました。 果たして、書き出した“不安”や“不満”を見てどんなことに気づきましたか? 恐らく、何らかの傾向に気づいたはずです。 さて、本日の課題は、前回書き出した“不安”や“不満”に対して、自分の軸や今までの課題と見比べて、それぞれどんな打ち手が考えられるでしょうか? まず考えてもらいたいのは、書き出した“不安”や“不満”が、 あなた自身で何とかできる(コントローラブル)なものなのか、それともあなた自身の力ではどうにもできない(アンコントローラブル)…

  • ところであなたの現状は?

    前回まで「“働く軸”シリーズ」を通じて、現時点でのあなたの「働く軸」を見つけることについて考えてきました。 このサイトは、基本的に現状に不安や不満を覚え、将来のことも考えると尚更「今のままじゃヤバいかも」と思い始めた人に向けて書いています。 ですので、現在のお仕事に満足し、 「今の会社に今後も200%の力を注いでいくぜ!俺には何の不安もないぜ!今の会社も、俺の将来も安泰だ!」 という読者がいることは想定していません。 “働く軸”について考えて頂いたのも、軸を踏まえて、ではあなたは現状の、もしくは将来の何に不安や不満を感じているのかを改めて考えてほしいからです。 “不安”や“不満”というのはスト…

  • 働く軸を見つける難しさ

    働く軸シリーズ最終回です。といって唐突にまた続きをやるかもしれませんが。 このシリーズは基本課題を提示してやってもらう形で記しました。 課題7つ+キャリアアンカーです。 あなたは全てやってみましたか? なかなか大変だったと思います。 働く軸はあなた本人しかわかりません。 あなたが何になら情熱を持てるか、やりがいを持てるか、辛くても頑張れるか、という話ですから。 逆に、どういうときに自分が凹むのか、どうなると頑張れなくなるのか、気力が続かなくなるのかを知っておくことにもつながります。 実例を挙げると、課題でも出しましたが、誰のためだったら頑張れるのかでターゲットが明確になったとしても、そのターゲ…

  • 働く軸の見つけ方 その12 おまけ キャリアアンカー

    働く軸シリーズの続編です。 前回「その11」で課題は実質最後と言いながら、まだあるのか?とお思いになられているかもしれませんね。実質と入れたのはそのためで、今回は私からの課題というよりかは、有名な理論そしてワークの紹介です。 キャリアに関する理論を勉強された方なら全員が必ず知っているマサチューセッツ工科大学名誉教授エドガー・シャイン先生の「キャリアアンカー」です。 キャリアアンカーとは、個人のキャリアのあり方を導き、方向付ける錨のこと。キャリアの諸決定を組織化し、決定する自己概念を指しています。 つまり職業上の自覚された価値観・才能・動機などのことで、一度形成されるとその人の生涯にわたって職業…

  • 働く軸の見つけ方 その11 課題7

    働く軸シリーズの続きです。 前回の「課題6」はいかがでしたでしょうか? Will、Can、Mustを冷静に書き出すというのは、意外と難しいはずです。 Willはやりたいこと、やり遂げたいことがある程度明確になっていないと書けませんし、Canは自分の能力、スキル、経験を他者目線、つまりあなたの持つ能力やスキル、経験を市場ではどのように評価されるかを踏まえた上で書き出すことはこれまた難しいこと。 そしてMustのやらなければならないこと、求められることも、あなたの理想とする状態に達するところまでのロードマップが明確に見えていなければ書けません。 さて、今日は私としては最も大切だと思っている課題で、…

  • 中高年の副業トラブル

    本日(2019/6/18)のNHKニュースウォッチ9でSNSに関連した消費者トラブルについての報道がありました。 キーワードは“中高年”の“スマホ”を使った“副業”だそうです。 私がこのサイトで、働き方の一つとして提唱している“副業”がネガティブなイメージとなりそうだったので、今回のニュースの概要と共に、私のスタンスを改めて示しておきたいと思います。 検索してもニュースそのものの記事は見つかりませんでしたが、番組公式Twitterのツイートがありましたので参考までに貼っておきます。 SNSに関連した #消費者トラブル の相談が去年およそ1万7000件と過去最も多くなったことがわかりました。特に…

  • 働く軸の見つけ方 その10 課題6

    働く軸シリーズの続きです。 前回の「課題5」は書けましたか? キャリア理論の世界で有名な一人に、メリーランド大学名誉教授・元全米キャリア協会会長のナンシー・K・シュロスバーグ先生がいます。 彼女の考え方では、人生は転機の連続であり、その人生に大きな変化を与える転機を乗り越える方法を体系化したものです。 変化を乗り越えるために活用できる力を「リソース」と呼び、それぞれの頭文字が「S」であることから「4Sモデル」としてまとめています 4つのSとは、 Situation(状況):転機がもたらした状況が、自分にとってどのようなものなのかを評価すること。ポジティブなのかネガティブなのかという受け止め方や…

  • 働く軸の見つけ方 その9 課題5

    働く軸シリーズの続きです。 前回の「課題4」は書けましたか? 書けた方は、喜怒哀楽でどのような場面が出てきましたか? そして何かパターン化できましたか? また喜怒哀楽以外では、どのような感情の言葉を並べ、そこにはどのような場面が浮かび、何かパターン化できるような共通項は見出せましたか? さて、本日の課題はキャリアの理論でいうならば自分のリソース(資産)分析です。 分析と言うよりかは正確には把握ですね。 あなたにはどのような有形/無形のリソース(資産)がありますか? 例を挙げると、有形であれば不動産や金融資産、持っているツール(PCなどITデバイスを始めとした仕事道具や趣味の道具)などがあります…

  • 働く軸の見つけ方 その8 課題4

    働く軸シリーズの続きです。 前回の「課題3」は描けましたか? 20代~30代の方であれば、恐らく就職活動の際に1度はやったことがあったと思いますし、40代以上の方も、人によっては研修やセミナーなどでご経験のある方が多かったと思います。 ライフラインのワークは何度やっても都度新たな発見があるワークです。 私は社会人向け大学院で教鞭をとっていた時、授業で必ずこのワークを課していました。皆さんワークをやる前は「あぁ、アレね。」的な受け止め方をして、「楽勝楽勝」といった態度でワークに臨みますが、いざ改めて描き、そして発表し、周りから質問攻めに合った後に感想を聞くと、全員が「新たな発見や気づきがあった」…

  • 働く軸の見つけ方 その7 課題3

    働く軸シリーズの続きです。 前回の「課題2」は書けたでしょうか? 真面目な人ほどペンが止まってしまうと思います。将来の理想のイメージですから、遊び心満載でやるのが一番! 誰に見せるものでもないわけですから、妄想しまくっちゃいましょう! さて続きの課題です。 本日の課題は有名なライフライン。自分の心の動きを曲線にして描くワークです。 自己分析、特に過去を振り返るワークでは必ずといっていいほど出てくるワークですね。 (ライフチャートとか人生曲線とか呼び名はいろいろです) サンプルをつけますね。 ライフライン サンプル 単純に描くだけではなく、山や谷で何があったのか、そこでどんなことを思ったり感じた…

  • 働く軸の見つけ方 その6 課題2

    働く軸を見つけるシリーズの続きです。 課題1で出してもらった言葉は、まだしばらく残しておいてください。 次にやっていただきたいのは、各年代(〇歳代)で、どうだったらよいか、というのをイメージしてもらうワークです。 「あなたは〇歳代ではどんな状態でありたいですか?」 今、30代の方であれば、40代~80代をそれぞれ考えてみましょう。 オススメなのは、今の延長線で考える(=積み上げで考える)のではなく、理想とする80代から始めてそこから逆算してくること。人生100年時代と言われているところからすれば、100歳から逆算してみるのも面白いかもしれません。 100歳→90歳→80代→70代→60代→50…

  • ブログタイトル変更

    唐突ですが、本日よりブログタイトルを「FUKUSEN思考」から「オプショナルキャリア計画」に変更しました。 背景には、FUKUSENではやはり何のブログだかわかりにくいという声がありました。 じゃあどうするかとした際に、単に副業・兼業・複業ではオリジナリティの無い言葉となってしまいます。 どんな言葉がこのブログそして私の“働く哲学”に合うかと考えた結果、常に「人生には選択肢、オプションを持っておくことが大事だ」と言っていることから「オプション」という言葉から考えられるものにしようと決め、そこから色々な言葉を検索してみて、身近な言葉だけれども、まだ他者が用いていない「オプショナルキャリア」という…

  • 「はたらく言葉たち」への批判

    今回は「働く軸の見つけ方」をお休みして時事ネタをお送りします。 ここ数日、ネット界隈のニュースを賑わしている、阪急電鉄での企画 「阪急電鉄×はたらく言葉たち」ハタコトレイン 批判を浴び、中止に追い込まれたようで、さらにまたネット上では荒れています。 関東に住んでいる私としては実物を見ていないので、あくまでもニュースや記事を通じて感じたこと・思ったこととなりますが、「はたらく」がこのサイトのテーマなので、今回は時事ネタとして触れたいと思います。 事の顛末については以下の記事をご覧ください。 www.j-cast.com www.excite.co.jp nlab.itmedia.co.jp nl…

  • 働く軸の見つけ方 その5 順位をつける

    前々回「働く軸の見つけ方 その3 外発的動機づけと内発的動機づけ」、前回「働く軸の見つけ方 その4 ハーズバーグの理論」ではそれぞれ有名な理論を紹介しながら、「その2 課題1」で並べた言葉がどこに当てはまるかを考えて頂きました。 5回目に入る前に、前回のハーズバーグの理論について、余談をちょっとだけ。 私はいつも学生に接すると「あなたにとっての良い会社はどんな会社だと思うか」を訊いています。 すると回答は… ・給与が多い ・残業が少ない ・休日の多さ ・有名 ・潰れない などなど見事に衛星要因に関わることばかりです。 ならば普段は学生に対して偉そうにしている社会人はどうかといえば、これもほとん…

  • 働く軸の見つけ方 その4 ハーズバーグの理論

    前回「働く軸の見つけ方 その3 外発的動機づけと内発的動機づけ」の続きです。 外発的動機づけと内発的動機づけの話をしましたが、心理学やリーダーシップを学んだ方であれば、近い概念としてハーズバーグの理論が思い浮かんだことと思います。 こちらにも少し触れておきましょう。 ハーズバーグの理論とは、ハーズバーグの二要因理論<動機付け・衛生理論>: Herzberg’s theory of motivation と呼ばれるもので、アメリカの臨床心理学者、フレデリック・ハーズバーグが提唱した職務満足および職務不満足を引き起こす要因に関する理論のことです。 仕事における満足度は、ある特定の要因が満たされると…

  • 働く軸の見つけ方 その3 外発的動機づけと内発的動機づけ

    「働く軸の見つけ方 その2 課題1」の続編です。働く軸を一緒に考えていきましょう。 前回の課題1では2つの問いを投げかけました。 1つ目は、あなたは「なぜ、働いているのでしょうか?」 2つ目は、なぜその仕事(もしくは今の会社)を選んだのでしょうか? さて、どのような言葉が並びましたか? 1つ目の「なぜ、働いているのでしょうか」では、 生きるため 家族のため お金が必要だから やってみたかったことだから 誰かの役に立ちたいから 仕事そのものが好きだから 仕事そのものが楽しくなってきたから 成長を感じられるから 何となく 働いていないと親がうるさいから 惰性… などなど色々なことばが並んでいること…

  • 働く軸の見つけ方 その2 課題1

    「働く軸の見つけ方 その1 プロローグ」に続き、働く軸を一緒に考えていきましょう。 例えば「働く 軸」とか「仕事軸」とかで検索してみてください。 出てくるでてくる、とはいえこれらはほとんどが就活生向けもしくは転職予備軍向けばかりです。 もちろん各記事が役に立たないなんてことは言いません。どの記事も仕事を選ぶにあたって、あなたが何を軸とするのかを考えるヒントが沢山書かれていますので、ぜひご参照ください。 ここでは私の考え方を提示します。 検索して出てくる先人たちの考え方ややり方と重複するところもあるでしょうし、一部考えが異なるところもあるかとは思いますが、その点は予めご了解ください。あくまでも狩…

  • 副業労働時間の通算見直し

    昨日(2019年6月5日)付 日経新聞夕刊の1面トップ記事は 「副業労働時間の通算見直し 割増賃金と分離 規制改革会議、承継支援へ地銀出資を緩和」 として、またまた副業の解禁、そして推進へ向けての記事が出ていました。 財務省新聞とも時折揶揄される日経新聞がこれだけ副業ネタを出してくるということは、恐らく経済界からの後押しもあって政府は本気で副業・兼業を解禁するよう、まずは大企業にプレッシャーをかけ、そして全国的に普及させていく狙いなのでしょう。 さて、リード文は以下のように記されていました。 ---------------------------------------------------…

  • 働く軸の見つけ方 その1 プロローグ

    前回の「#採用やめよう」では、従来の働き方に対する価値観の硬直性に対して疑問を投げかける、そして働き方の多様性を考えるきっかけを作ろうと企んだ広告を打ったランサーズ社長のインタビュー記事をベースに話をしました。 そして最後に、 「すぐには変わらないかもしれないけど、気づいたら世の中変わってた、ということのないように、まずは自分と向き合い、何を自分は大切にしたいのか、そして何があなたの強みなのかをベースに、今後の働く上での軸を決めましょう。」と記しました。 働く軸とは一体何でしょうか? 今回からシリーズで働く軸について考えてみたいと思います。 (必ずしも連続で掲載とはなりません。その点は予めご了…

  • みずほFGも副業・兼業解禁

    興味深いニュースが報道されたので、時事ネタです。 社外での兼業容認=新たな経験、ビジネス向上に-みずほFG社長 www.jiji.com ついにお堅い業界の代表格の一つである金融、それもメガバンクを含むみずほFGまで副業・兼業容認に踏み切りました。 ※実質外資系の新生銀行は数年前から解禁しています。 この記事にあるみずほフィナンシャルグループ社長の発言 ------------------------------------------------------- 「閉じた社内の競争から抜け出し、社内外で通用する能力の育成を目指しており、兼業先への転職についても、社外に人脈が広がるとみて「行った…

  • #採用やめよう

    ランサーズが、あえて6月1日の大卒新卒採用解禁日に掲載した日経新聞朝刊の全面広告「#採用やめよう」が話題になっていますね。 その掲載の意図を尋ねたインタビュー記事 ↓ www.huffingtonpost.jp 朝刊の広告を見た際には私も随分とまたインパクト狙いの広告で攻めたな~と思いましたが、意図がわかりちょっと納得。 従来の働き方に対する価値観の硬直性に対して疑問を投げかける、そして働き方の多様性を考えるきっかけを作る。 私個人としてはこういう議論を待っていた!という感じです。 ただ、このランサーズの秋好社長が言っているように、今すぐいきなり企業も個人も「やり方」を変えるにはあまりにもリス…

  • 飛び出す幸せと不幸せ

    前々回「ミドルやシニアの不満」、前回「苦しむミドル・シニアの共通項」とミドルとシニアの不満や苦しみについて触れてきましたが、では不満を持ったからといって簡単に組織を飛び出すという選択は、普通の人にはなかなかできません。 私は就職活動を控えた学生たちと接する機会も多い環境にあり、彼ら/彼女らから「安定したところで働きたい」という言葉をよく耳にします。 一方で彼ら/彼女らもバカではありません。自分たちの親世代を見てきて、会社がずっと自分のことを守ってくれる存在ではないということはわかっているので、だから悩んでしまうわけです。 私は彼ら/彼女らに軽率に会社を辞めるとか転職を勧めることは決してしません…

  • 苦しむミドル・シニアの共通項

    前回の「ミドルやシニアの不満」に対して私が思っていた以上の反響があったので、その続きを記します。 前回の記事中にも共通点として ・どの方も安定していると世間的に思われている業界 (具体的には準公務員な法人、学校法人、インフラ業界、社団法人…など)でした。 ・どの方も新卒で入社し、その会社の経験しかない方でした。(転職経験なし) は挙げましたが、他にも共通項がありそうです。 「ありそうです。」と記したのは、上記2つのような客観的な事実ではなく、色々とお話しさせていただく中から推察されることだからで、もしかすると、と思ったことだからです。 主に仕事に向かうスタンスについてですが、 ・受け身で仕事を…

  • ミドルやシニアの不満

    最近、いわゆる安定した職場といわれる業界の大手や中堅企業のミドルやシニア(まだ定年前で現役)の方々とお話しする機会が続いてありました。 そしてなぜか私に気を許してくれたのか、愚痴をこぼしたんです。 全員とは言いませんが、多くの方に共通していたのが、現状つまり現在の自分に対する扱いの不満でした。 「定年まであと数年という時期にまさか20代の人がやるような仕事をさせられるはめになるとは思っていなかった。」(60代 肩書は次長) 「50代以降、1年数か月おきに部署をたらいまわしにさせられている。折角業務を覚えた途端の異動の連続。私に至らないところがあるなら改善したいが何も言ってくれない。」(60代 …

  • 女性が輝く社会。男性は?

    本音で生きようキャンペーンサイト jp.ext.hp.com HPのPC Spectraの広告が話題になっています。 毎年、どこかのブランドがこのような誰かの本音を前面に出す広告を打ち、話題になりますね。(たとえば昨年はパンテーンの「就活生の本音」など) 女性活躍推進法が施行されたり、働き方改革関連法が施行されたりしたので、まさに旬な広告であり、ストレートな表現です。 いくつかを紹介すると ・わたしは「わたし」に認められる生き方をしたい ・専業主婦だって、当然立派なキャリアだ。 ・労働力不足だから女性に輝いてほしいわけじゃないよね? ・女性が輝く社会。じゃなくて、みんなが輝く社会にしようよ。 …

  • 与えてもらう幸せと不幸せ

    「選べる幸せと不幸せ」に続いて今回は「与えてもらう幸せと不幸せ」についてです。 例えばあなたが専業主婦の奥さまを持つ旦那さんだったとしましょう。 家に帰れば美味しい手作りの食事が用意されており、入りたいときに風呂が沸いており、着替えも畳んでおいてある。明日来ていくスーツ、シャツ、ネクタイもきちんとプレスされていてコーディネートも出来ており、靴もきれいに磨かれている。そして出張の際はカバンに着替えや日用品が全て詰めておいてくれている。 これくらいやってくれて当たり前、と思うかもしれませんが、確実に家事をやる能力は養われません。 確かに何でもやってくれると楽です。 野生の動物が人に飼いならされると…

  • 選べる幸せと不幸せ

    世の中、エージェント流行りです。 ご存知の通り、プロスポーツの世界では、スポンサー企業やチーム間の移動の際に、このエージェント(代理人)が本人の代わりに交渉事をしてくれます。 その分、本人は本業(試合やトレーニング、練習など)に集中できます。 一般の人向けのエージェント業が流行り始めたな、とまず思ったのが転職支援の業界で2000年代前半です。 一般の人向けエージェント業のビジネスモデルは単純でマッチングが上手くいけば成功報酬をもらえる、というものが基本パターンです。転職の場合は、入社後半年経過して辞めていなければそこで企業側がエージェントに、採用した人の年収の約1/3を支払います。 私は採用側…

  • ライフステージの変化はきっかけ

    また電車内の広告から働くことを考えてみたいと思います。 今週、たまたま目にしたのは「くもんの先生」募集の広告。 本文にはこうあります。 「ライフステージの変化は、 新しいじぶんに出あう、 きっかけです。 結婚や出産、子育て、子どもの入学。 そんな変化があるたびに、 働き方を見直す女性が、たくさんいます。 今までと働き方を変えていく。 それは勇気が必要なことだけれど、 新しい自分と出あう、 きっかけでもあると思うのです。 あなたが一人の女性として、より輝くために。 新たな場所へと踏み出すあなたを、 KUMONは応援していきます。 あなたに、くもんの先生という働き方。」 サイトではこのように表現さ…

  • 漂流する部長課長 働きたいシニア、手放したい企業

    楠木新氏が著した「定年後」以来、50代、40代をターゲットにした本、それも定年準備に関する本がやたら発売され、売れ行きも良いようですね。。 なかなか本が売れない時代の中、まだ本を読む習慣があるのが団塊世代から団塊ジュニア世代の現在40代から60代。 その中で、ビジネス書を手に取るのはやはり現役世代。私もそうですが、ネットよりも本に救いやヒントをつい求めてしまいます。 理由は様々でしょう。学びたいことも沢山あるでしょうし、今、管理職としてマネジメントで頭を抱えていることも多いでしょう。(私もその一人です。) また自分自身のキャリアについても、その年代になってくると先が見えてきていることもあり、期…

  • 会社の歴史から終身雇用を考える 現代編

    前々回の「会社の歴史から終身雇用を考える 世界史編」、前回の「会社の歴史から終身雇用を考える 日本史編」の続編です。 今回は、現代日本における終身雇用(長期雇用)について今一度考えてみましょう。 現在では、一般的に企業に正社員で採用される場合には、期間の定めがない形で雇用契約を結びます。 そして日本の企業は定年制を採用しています。 この期間の定めがない雇用契約と定年制が日本の雇用の特徴として終身雇用(長期雇用)と言われる前提となっています。 かつて女工哀史や蟹工船に代表されるように、世界でも日本でも、使用者(経営側)と労働者(雇用される側)の間には圧倒的な力の差があり、労働者(特に工場労働者)…

  • 副業解禁、主要企業5割!?

    前回「会社の歴史から終身雇用を考える 日本史編 」の次は「会社の歴史から終身雇用を考える 現代編 」と予告していましたが、今朝の日経新聞第1面のトップ記事が 「副業解禁、主要企業5割 本社調査、社員成長や新事業に期待 労務管理など課題も」 でしたので、号外的にこちらのエントリーを記します。 また関連記事として企業面に 「副業、運用は手探り 夜12時以降禁止/残業合計50時間まで」 との記事もありました。 日経新聞は有料会員でないと記事の中身までは読めないので、一応リンクは貼りますが、多くの方は本文を最後までは読めないかと思います。予めご了解ください。 さて、非常に煽るような見出しですね。 「主…

  • 会社の歴史から終身雇用を考える 日本史編

    前回の「会社の歴史から終身雇用を考える 世界史編」では株式会社の成り立ちを世界史の観点から見てみました。ヨーロッパで始まった株式会社の考え方の原点は、会社はプロジェクトである、ということでした。 では、日本での株式会社の成り立ちはどこからでしょうか。 日本における株式会社の成り立ちは明治6年に設立された第一国立銀行だと言われています。 この創業には次の一万円札の肖像に選ばれた渋沢栄一氏によって設立されました。 もちろん江戸時代から明治時代にも商家がありました。有名なのは呉服問屋や両替商で三井、三菱、住友、安田など現在の大手銀行や大手商社の源流となっているものです。日本史の教科書に必ず登場する名…

  • 会社の歴史から終身雇用を考える 世界史編

    「終身雇用はもう限界」「雇用の維持と副業・兼業解禁の関係」「トヨタ社長の「終身雇用は限界」発言に対する反応」と終身雇用をテーマにここ数日記してきましたが、今回は会社の歴史から終身雇用というものを考えてみたいと思います。 会社(株式会社)の成り立ちを紐解くと、私たちが世界史の授業で習った東インド会社に辿り着きます。 当時、大航海時代にヨーロッパはアフリカやアジア、アメリカ大陸へ船を用いて進出し、(ヨーロッパ人からすれば)発見した土地で略奪や搾取、そして不平等な貿易を行っていました。 大航海といっても当時の船は木造の帆船です。内燃機関(蒸気機関やエンジン)がまだ生まれてはいない時代の航海は、まさに…

  • 想いをことばにする

    私は活字中毒です。 本好き、というだけにとどまらず、いまだに雑誌も好き。 メンタリストのDaigoさんが図書館に住みたい、と言っていたのを聞いたことがありますが、私もまさにそう。 家の中は本で埋まり、常にカバンの中には本があり、時間があれば本屋に立ち寄りたい。そんな人です。 そんな私なので電車に乗るとついクセでやってしまうのが、電車内中吊り広告などを一通り見てしまうこと。 電車内で周りがみんなうつむきながらスマホに夢中になっている中、一人斜め上を見上げてほぼ全ての広告の文字を追っています(笑)。 そんな私なので、電車内に限りませんが広告が好きです。特にコピー。 気になるコピーがあると、いつもス…

  • トヨタ社長の「終身雇用は限界」発言に対する反応

    私としては、今年施行された働き方改革関連法と共に、今後の日本の雇用に大きな影響を及ぼすと捉えた発言だったので「終身雇用はもう限界」と「雇用の維持と副業・兼業解禁の関係」の2回にわたって取り上げました。 その後、色々なメディアで識者がコメントをしているので、代表的なものを紹介したいと思います。 ダイヤモンドオンライン diamond.jp 日経ビジネス business.nikkei.com 弁護士ドットコム www.bengo4.com 健康社会学者であり著作も多いタレントの河合薫氏 www.mag2.com メルマガで人気のある冷泉彰彦氏 www.newsweekjapan.jp 個人的には…

  • 雇用の維持と副業・兼業解禁の関係

    前々回(2019/5/14)の「終身雇用はもう限界」では、経団連の中内会長に続きトヨタ自動車社長の豊田章男氏が自動車業界を代表する団体の会長として「終身雇用を守っていくのは難しい局面になってきた」「終身雇用、企業にインセンティブ必要」と終身雇用制度を企業として維持するメリットがない旨の発言がニュースになっていたことを取り上げました。 企業が終身雇用(長期雇用)制度を維持できない、と言い切ってしまうのならば、今の日本で主流のメンバーシップ型組織がかなり制度疲労になっていることを企業自ら公言したと言い換えることができます。 「雇用を守る」 それを条件にして、日本企業は日本独特な滅私奉公の働き方であ…

  • 2枚の名刺を持つ

    昨日発売の週刊誌「AERA 2019年5月20日号」の特集は 「2枚目の名刺で仕事に縛られない」。 副業・複業の特集です。 読んでみると、まさにこのFUKUSEN思考で私が皆さんにお伝えしていきたい考え方、そしてその実践の仕方、またそこに立ちはだかるであろう疑問やハードルがとても具体的に記されています。 そして既に複業を実践している方々も紹介されており、このブログに興味・関心をお持ちの方ならぜひ読んでおくとよい特集だと思います。 ただ、どうしてもこういうところの特集に掲載されている方のプロフィールやストーリーを読むと、ちょっと突き抜け感があって真似できない、と感じてしまいそうになります。 とは…

  • 終身雇用はもう限界

    たまたま前回の「かつて私が中国に住んでいた時に感じたこと」で、日本の若者も中国の若者同様、国や企業を信用しなくなっている、と言う話をしました。 そこでは「終身雇用」や「社員は家族」なんて謳っていた企業がリストラするのを見て…と書きましたが、なんとタイムリーなことに、経団連の中西会長に続き、世界のトヨタ自動車の社長が「なかなか終身雇用を守っていくというのは難しい局面に入ってきた」と語った映像がニュースで流れていたようです。 headlines.yahoo.co.jp news.livedoor.com www.nikkei.com 記事を読み比べると面白いですね。 豊田章男氏のことを自工会会長と…

  • かつて私が中国に住んでいた時に感じたこと

    2000年代中盤、短期間ではありましたが私は中国の上海と北京にそれぞれ数か月ずつ住み、中国企業と、日系企業で中国進出している企業の中で中国の若い人たちと一緒に働いたことがあります。 当時の中国はまだ文明的には多少遅れているところがありましたが、中国の若者を見て、日本の若者もいつかこうなるかも、と思ったことがあります。 今回はそれを記しましょう。 中国人は基本的に国も企業も信用していません。 それは歴史を見れば明らかです。 中国4000年の歴史とか言われていますが、中国の王朝や国家は常に自国内で争い合い、そして外国とも争い、征服したりされたりの連続です。今でこそ一つの国になっていますが、現在の領…

  • 自分の経験は売り物になるのか?

    前回の「複業」編では、もし自分の好きなことややりたいことがあるのであれば、それを少なくとも意識の上ではキャリアの一つとしてやってみて、そこで突き抜けられればそれが本業にもなり得る可能性もあるから複業をもっと気軽に取り組んでみましょう、ということを記しました。 趣味と実益を兼ねた副業・兼業の実例として「副業・兼業・複業ならではの仕事」の回で私がアメリカで見たものを挙げました。 そんなエントリーを読んだとしても大多数の人は、自分の趣味や経験がビジネスになると言われてもピンと来ませんし、その人が特別すごいからだ、と思いがちです。 本業と置き換えて考えてみましょう。転職経験のある方であればあなたの転職…

  • 副業・兼業・複業(パラレルキャリア)とは 「複業」編

    前々回の「副業」編、前回の「兼業」編に続いての、今回は「複業」編です。 「複業」「パラレルワーク」「パラレルキャリア」は最近流行りの概念です。 「複」という漢字を辞書で引くと 1 二つ以上のものが重なっていること。「複合・複雑・複式・複数・複線・複文/重複・単複」 2 同じことを重ねて行うこと。「複写・複製」 (デジタル大辞泉より) と記されていました。 この「複業」は、「パラレルワーク」「パラレルキャリア」と呼ぶ人もいます。「副業・兼業」と同様、“2つ以上の仕事をする”という字ずらでは同じ意味となりますが、意味合いは大きく異なります。 「副業」そして「兼業」ではどちらかというと、取り組む本人…

  • 副業・兼業・複業(パラレルキャリア)とは 「兼業」編

    前回の「副業」編に続いて、今回は「兼業」編です。 「兼業」について。 「兼」という漢字を辞書で引くと、 1.二つ以上のものを一つに合わせる。一つある上にもう一つ持つ。あわせもつ。かねる。 「兼用・八宗兼学・兼務・兼職・兼任・兼備・昼夜兼行・首相兼外相」 2.前もって用意する。 「兼題」 デジタル大辞泉では、 かけもちすること。かねること。「首相兼外相」「食堂兼居間」 と記されていました。 「兼業農家」という言葉があるように、メインとなる本業がありつつも、同時並行もしくは時期をずらすことによって、2つ以上の仕事をかけもちで行うことです。 農業では扱う種の作物の数によりますが、単一種類(例 米農家…

  • 副業・兼業・複業(パラレルキャリア)とは 「副業」編

    前回(2019/5/8)の「副業・兼業・複業(パラレルキャリア)とは 法的根拠」では、副業・兼業が法律的にはどのように捉えられているかについて、公務員と民間それぞれが法的根拠が異なる検証をしました。 それら法的な前提を踏まえた上で、それぞれを考えてみましょう。 まずは「副業」から。 「副」という漢字を辞書で引くと 1 主なものに伴って補佐となること。また、そのものや人。副知事・副委員長など。 2 書物・書類の原本を写した控え。写し。「正副二通の申請書」⇔正。 (デジタル大辞泉より) と記されています。 メインがあってのサブ、という意味で用いられますね。 従って、あくまでも本業がある上で、+αと…

  • 副業・兼業・複業(パラレルキャリア)とは 法的根拠

    「副業解禁時代の始まり」から「副業・兼業・複業ならではの仕事」まで連休スペシャルとして「副業・兼業・複業」特集を行ってきましたが、それぞれの定義を明確にはしていないままにでした。 それぞれがどう違うのか、というご質問を頂いたので、今回からはそれぞれの言葉を考えてみましょう。 まず、法律の観点から見ていきましょう。 「副業・兼業・複業」どの言葉も法律には登場していません。 「副業解禁時代の始まり」の回で記した、政府が2017年に発表した「働き方改革実行計画」の中で、 -----------------------------------------------------------------…

  • 副業・兼業・複業ならではの仕事

    前回(2019/5/5)の「副業・兼業・複業のこれから」ではアメリカで私が見てきたこと、そして日本でも今後同様なことが起こり得ること、さらに時給の仕事はお勧めしないことを記しました。 今回も私がアメリカで実際に見てきた副業・兼業の実例をここでお伝えしましょう。 私個人が、これは面白い!と思った趣味と実益を兼ねた副業・兼業の実例です。以下は全て私の身の回りにいた方で、本業は大学職員もしくは会社員です。 劇団の演出家 実業団アスリートチームのコーチ ペットの身づくろい ボランティアNPOの役員 (ちゃんと報酬ありです) 子ども向け情操教育(体操や演技など)の先生 プロデビューしたいミュージシャンの…

  • 副業解禁時代のこれから

    前回(2019/5/4)の「副業・兼業・複業の捉え方」に続いて、今回はこれからの副業・兼業・複業について考えてみたいと思います。 前回は気楽に小遣い稼ぎ程度でよいから何かやってみましょう、という話をしました。 今回はちょっとシビアな話をします。 前々回に政府は「副業や兼業は、新たな技術の開発、オープンイノベーションや起業の手段、第2の人生の準備として有効」 という方針だと記しました。 参考:2017年に発表した「働き方改革実行計画」 オープンイノベーションや起業の手段などとカッコいい言葉を並べていますが、最後の一言「第2の人生の準備として有効」をまだ先の話として他人事のように読んではいけません…

  • 副業・兼業・複業の捉え方

    前回(2019/5/3)の「副業解禁時代の始まり」に続いて副業・兼業・複業(パラレルキャリア)について考えていきましょう。 副業・兼業・複業で何をイメージするか。これは人によってものすごい差があると思います。 一般的に企業勤めをしていると、とにかく本業に専念することは当然で、企業に全て捧げろ的な無言のプレッシャーを感じることも少なくありません。 企業が副業を解禁しないのも、労働者の健康管理やセキュリティの問題を盾にしていますが、昭和時代の感覚を引きずっている現在の多くの経営層や管理職からすれば、「そんな余力があるんだったらもっと目の間にやるべきことが山ほどあるだろう!」「会社に入った以上は会社…

  • 副業解禁時代の始まり

    ここ数年で「副業」や「兼業」、「複業」、「パラレルワーク」や「パラレルキャリア」という言葉をよく目にするようになりました。 また周りでも「副業」「複業」をやっているという人も珍しくないかもしれません。 安倍内閣が働き方改革の一環として、2017年に発表した「働き方改革実行計画」の中で、 「副業や兼業は、新たな技術の開発、オープンイノベーションや起業の手段、第2の人生の準備として有効」 とした上で、 「副業・兼業を希望する方は、近年増加している一方で、これを認める企業は少ない。」 「労働者の健康確保に留意しつつ、原則副業・兼業を認める方向で、副業・兼業を普及促進。」と記しています。 そして201…

  • 素直さ vs クリティカルシンキング

    日頃、学生や若手社会人の相手をすることも多く、また彼ら/彼女らからアドバイスを求められることがしょっちゅうあります。また学生や若手社会人に対してアドバイスをする方々にお会いしたり一緒に仕事をする機会にもよく恵まれます。 そんな場面で 「社会に出るにあたって、もしくは社会に出てから最も大事なことは何か?」 という質問を頻繁に受けます。 私も含めてほとんどの方がその問いに対しては 「素直さ」 だと答えます。 素直であること、というのもこれまた難しいことの一つです。 恐らく第一線で活躍している人の多くが「素直な人」というのは間違いないでしょう。 言われたたらつべこべ言わずとにかくやってみる。すぐに行…

  • 引き際

    今日は元号が変わった日。 平成が昨日で終わり、本日から令和という時代が始まりました。 メディアはこの1ヶ月くらい、平成の総まとめと令和への期待に関する特集ばかりでしたね。 皇室の儀式がこれだけ生放送で中継されたことは恐らく史上初でしょう。 皇室も開かれた存在として、国民と共に歩んでいく一つの表れだと私は思いました。 今回、上皇となられた平成時代の天皇がした決断。そしてこれに伴って行われた議論。 ちょうど時代が変わる節目として、とても意義のあるものだったと思います。 メディア報道の中で、上皇は、昭和天皇の末期、ほとんど口もきけない状態だったことや昭和天皇の皇后さま(香淳皇后)が最期は認知症を患っ…

  • お客様との向き合い方

    生き方・働き方改善士のFUKUSENです。 前回のエントリー「どこを向いて仕事をするか」では、上司の評価が気にならない組織人なんてほとんどいないという前提の下に、上司や自分のことだけではなく、あなたの会社のビジョンと照らし合わせながら、そして自分に問いかけながら、(社内外問わず)お客様に適切な対応をしていきたいものだ、という話をしました。 以前ほど勢いは無くなってしまいましたが、「都民ファースト」という言葉が一世を風靡した時もありました。 企業では当たり前のように「お客様第一主義」とか「クライアントファースト」という言葉が掲げられていますが、単なるお題目となってしまっているところも珍しくありま…

  • どこを向いて仕事するか

    生き方・働き方改善士のFUKUSENです。 どこの組織でも、社内に目を向けると、この人はどこを向いて仕事しているんだろう?と首を傾げてしまう人は少なくありません。 人が3人集まれば組織ができ、そこに政治が生まれると言われるように、誰が主導権を握るか、そこに関心を持つ人が生まれることに対しては仕方ないと思っています。やはり権力を持てば自分のやりたいように物事を進めやすくなりますからね。 とはいえ、よく「ヒラメ上司」などと揶揄されるように、目が上につくヒラメ同様、上役の顔色しか窺わず、部下のことはまるで眼中にない管理職はどこの組織にもいます。 上司に限らず、上からの評価ばかりを気にする人は大勢いま…

  • スネ夫

    生き方・働き方改善士のFUKUSENです。 前回のエントリー「プライド」では、誰もが持っている「プライド」との向き合い方について触れました。 今日も関連するテーマです。 あなたの周りにもいませんか? 人から注意されたり改善を求められたりするとすぐ拗ねる人。拗ねる、という反応は自分のプライドがちょっと傷つけられたから、もしくは自分にとって触れられたくない点を触れられたからするものです。 私の周りには意外と多くいます。年齢としてはもう40代、50代でも。 とてももったいないと私は思っています。 拗ねても周りが「しょうがないなぁ」と思ってくれるのは小学生くらい。 成長するにしたがって、「面倒な奴」に…

  • プライド

    生き方・働き方改善士のFUKUSENです。 「プライド」という言葉からどんなことを思い浮かべますか? 中には格闘技やドラマを思い浮かべる人がいるかもしれませんが、 「あいつはプライドだけは高い」とか「ブライドをズタズタにされたよ」のような使い方をすることが多いかなと思います。 あなたは「プライド」を持っていますか? こういう訊き方をされると多くの人は「いやいやそんなプライドなんてありませんよ」みたいな妙にへりくだった反応をします。 とはいえ、実はあなたもわたしも実は結構プライドが高い部分もあり、その尊厳を傷つけられると感情的に反発するか、相当凹みます。 私はまさに子育て真っ最中ですが、息子も色…

  • 中年・壮年アーティスト、アスリートから学ぶこと

    生き方・働き方改善士のFUKUSENです。 以前のエントリー「プロ意識」では、サラリーマンであっても、そして自分が望まない仕事であっても、依頼する側からすればあなたはその分野の担当者であり専門的なことが分かっている人だと思われているはずなのだから、少なくともこだわりポイントを持って仕事に取り組みましょう、という話をしました。 さて今回はプロとしての生き方について考えてみましょう。 「プロ」という言葉をどう定義づけするかにもよりますが、自分が提供する「何か」でお金を頂くこと、とここでは定めましょう。 また音楽ネタになりますが、50代、60代、70代でも活躍しているミュージシャンたちがいます。実は…

  • 相談料

    生き方・働き方改善士のFUKUSENです。 こんな記事が昨日(2019/4/23)ネットに上がっていました。 JTBの旅行相談が有料に?店舗の張り紙の理由を聞いてみた ハフポスト とても興味深い実験です。 今まで日本では相談に関してお金を払う、という慣習がほぼありません。 弁護士さんは無料相談と銘打ってちょっとした法律相談を受ける場合もありますが、基本は1時間5,000円~1万円となっています。 もちろんこれは法律相談であって正式に依頼する前の話です。 お医者さんの場合、通常は外来という形になり、何らかの症状なり具合が悪いという主訴があるという前提ですので、初回から診察となり、多くの方は保…

  • 転換点

    生き方・働き方改善士のFUKUSENです。 過去のエントリー「日本型雇用、転機に」「幅広く、そしてちゃんと学ぶ」では経団連と大学が通年採用で合意したことにより、特に学生そして学生を育み輩出する大学が変わらざるを得ない、ということを伝えました。 しつこくなるので今回で一旦終わりにしたいと思いますが、今回のこの合意はこれから10年で日本が変わっていく一つの象徴になると私は予言します。 なぜか? 政府も企業も焦っているからです。 80年代末期をピークに、日本のプレゼンス(存在感)は世界の中では下がり続けています。 長期雇用と育成を押し付けられた(と思っている)企業は景気の低迷で、正社員を、特に生み出…

  • プロ意識

    生き方・働き方改善士のFUKUSENです。 前回(2019/4/21)のエントリー「緊張感」では、何に対しての緊張感を持って普段仕事をしているのかを問いました。プレッシャーやストレスのない仕事などありません。緊張感を持つことはとても大事なことですが、上司や部下、お客様、ミス、目標達成などからの緊張感だけではなく、その企業・職場などが将来あり続けるか、自分のポジションも将来あり続け、また自分がその席に居続けることができるのか、ということに対しても少しは緊張感を持った方がよいのでは、ということを記しました。 「プロ意識」を持て、とは私が新卒で入ったコンサルティングファームで入社時から研修中の間、そ…

  • 緊張感

    生き方・働き方改善士のFUKUSENです。 前々回(2019/4/20)のエントリー「日本型雇用、転機に」、そして前回(2019/4/20)のエントリー「幅広く、ちゃんと学ぶ」では、日経新聞のトップ記事を飾った「経団連、通年採用に移行 新卒一括採用を見直し」及び日経電子版の記事「 「勉強する学生が欲しい」経団連、通年採用の本音」の記事を基に、これから学生も企業も、そして大学も変わらざるを得ない時代に突入したことを書きました。 そして私たちも良い意味での緊張感を持つことにも触れました。 「あなたは緊張感を持って仕事に取り組んでいますか?」 と問われたら何と答えるでしょうか? 「当たり前だろ! 毎…

  • 幅広く、そしてちゃんと学ぶ

    生き方・働き方改善士のFUKUSENです。 前回(2019/4/19)のエントリー「日本型雇用、転機に」では、日経新聞のトップ記事を飾った「経団連、通年採用に移行 新卒一括採用を見直し」の記事を基に、これから学生も企業も、そして大学も変わらざるを得ない時代に突入したことを書きました。 そして私たちも良い意味での緊張感を持つことにも触れました。 前回の記事の追記となりますが、同日(2019/4/19)の日経電子版では、そのトップ記事と連動して ”「勉強する学生が欲しい」経団連、通年採用の本音” と題する記事が掲載されていました。 そこでは採用の自由化を求める経団連と学業に影響が出るとしてルール撤…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、FUKUSENさんをフォローしませんか?

ハンドル名
FUKUSENさん
ブログタイトル
オプショナルキャリア計画
フォロー
オプショナルキャリア計画

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用