ここで買いに出るのも良い思い出になったろうが、そこで冷静になられても怖いと思い 私は鞄に潜ませていたゴムを取り出した。 ラブホで使わなかった残骸である。 これを取り出して来れるのも私達のよく分からない関係ならではだ。 先輩は私がゴムを持ってたことに心底驚いていたが、騒いでい...
ここで買いに出るのも良い思い出になったろうが、そこで冷静になられても怖いと思い 私は鞄に潜ませていたゴムを取り出した。 ラブホで使わなかった残骸である。 これを取り出して来れるのも私達のよく分からない関係ならではだ。 先輩は私がゴムを持ってたことに心底驚いていたが、騒いでい...
本当に調子の良いことだけ言って、この日もぎりぎりまで帰る雰囲気だったので半信半疑だったが 確かに着替えは持ってきていた。 次の日の仕事着と、寝るときの部屋着。 こんなに準備して逆に帰るというのはなんなのか。 先輩も恥ずかしくて保険をかけていたのか、もしくは本当に途中で面倒に...
その日は先輩に車で職場まで送ってもらった。 そして帰りは先輩が迎えに来て、そのあと2時間弱散歩して帰った。 先輩はいろんなところへ連れていってくれる。 外遊びやらドライブが好きな先輩はここらへんのことには特に詳しいのだ。 その日は夜に人のいない観光地を練り歩いて、竹林を抜け...
朝7時頃、日の光で完全に覚醒した先輩はただ寝ころんでるだけだった。 先輩が昼まで寝てたなんて話をほとんど聞かないので、 夜更かしをしても朝には目が覚めてしまうタイプの人間なのだろう。 私はというと、寝られなかった分は昼だろうと夕方だろうと寝て取り返すタイプなのだが、 ばっち...
その日は結局、ほぼ一睡もできず、ただ先輩に愛でられて、気づいたら明るくなっていた。 手に触れ、肩を抱いて、顔をすり寄せて、そうやって甘ったるくじゃれているだけで朝になったのである。 ただただ緊張して、どきどきして、頭がいっぱいいっぱいで、 胸やけしそうなほど甘い夜だった。 ...
夜のうちから集まっておけば、朝もより早く出かけられるという話。 より長く一日が楽しめると先輩は言った。 先輩の朝はいつも早くて集合時間も部活より少しゆっくり程度の時間なので、 ならもう先集まってるほうが楽かなと私も思った。 先輩のあまりの無邪気な様子に、男性と一夜を共にする...
先輩と休みが重なるのは月に1日、多くて2日くらいなもんだった。 重なったタイミングで出かけるというだけで最初は十分だったが、 やりたいことも気持ちも膨らんできて、それだけでは物足りなくなってきた。 いまだに好きだの付き合いたいだのと言語化するといまいちピンとこないが、 依存...
余談か本題か 先輩と彼女は上手くいっていない。 先輩はかなり怒りの沸点の低い人で、彼女さんの少し抜けたところがどうにも気に食わないらしく、店でも雰囲気を損ねるくらい喧嘩をしていた。 先輩の口調が妙に説教じみており、彼女の言い分を聞き入れないもんだから、 そのうちモラハラ男だ...
職場の先輩と寝てしまった。 そんなつもりなかった、ほど説得力がなく、想像力のない言い訳はこの世にないと思うのだが、 それを心の底から思う日が来るとは思わなかった。 今の仕事について1年と半年。 職場の人たちともなんとなく打ち解け、休みの日に遊びに行くようなことも増えた。 こ...
入社したばかりの4月。 私がリモートワークで彼は仕事が比較的早く終わる日に約束をした。 お互い次の日が休みだったので久々の泊まりかな?と思ったが 家で休みたいというのでそれはなくなった。 昔はゆっくり遊んでたのに、会うほどに用意されている時間が短くなる。 まぁそんなことを嘆...
彼と夜に会う約束をしたのは本当に久しぶりだった。 こんなわけのわからん関係になる前は 夜と言わないまでも夕方に漫画の貸し借りとかで 二人で会って、それから公園でいつまでも長話したりなんかしてた。 それが関係を持ってからは、彼が少し話そうだの散歩しようだの夜中に突然LINEを...
私にとって彼は特別だった。 誰かと寝たいとか、抱かれたいという気持ちは 大方関係性を変えたいというよりも好奇心によるところが大きいのだが、 彼に関しては、 友達以上の何かを求めていたのだと思う。 彼とのことは何度かここにも書いてきたが、 だいたい私はばちばちに興奮してるか ...
倒れこむように彼に抱きつき、ゆっくりと腰を上げた。 出したものがたっぷり溜まっているのが見てとれる。 イった後すぐ触ると嫌がられるものだと思っていたが、彼はそんなことはないらしい。 べたべたになった股間周りをティッシュでふき取るのをじっと見ているだけ。 柔らかくなった彼のに...
頭をそっと撫でると、なんとも言えない表情で笑っていた。 どういう気持ち?と聞くと なんかおもろいです、と言う。 その反応に構わず、今度は首筋に口づけ、それから耳を甘噛みしてみた。 キスしたり舐めてみたり、行ったり来たり。 そうしているうちに変な笑いは消え、彼の呼吸が少しずつ...
私が誘いだしておいてこんなことをいうのも失礼とは思うが、 彼は責任逃れをする節がある。 高校の頃にも何度かそういう場面を見た。 押しに弱く、主体性がない。 流され、なるようになってただ過ごしている。 だからいざ責任を追及されたとき、俺が決めたんじゃない、俺が言ったんじゃない...
春。 彼は帰ってきた。 ちゃんと連絡してきてくれるあたりがまた可愛い。 今回は前とは違う店が良いと言われたので、場所を変えた。 とは言ってもおしゃれな店を知ってるわけでもないし、何が食べたいというわけでもないようなので、芸がないがこれまた同じような価格帯の居酒屋。 店リサー...
帰省するときには必ず連絡するようにと強く念を押した。 そして冬、彼は帰ってきた。 年末。 この日はいろいろありすぎたのでまたいつか書きたいと思うが 彼とはなんにもなかった。 何もしなかったというほうが正しいかもしれない。 前回と同じような時刻に、同じ店に集合し、 多分似たよ...
会うのは久々だったが、私がネタで言う「後輩くんと寝たい」という発言が人づてに本人に伝わっていた。(そういう内輪ノリ) 彼はそれを普通に面白がってくれていて、やばすぎるな~などと言ってただ笑う。 まぁ私はなりゆきでそういうことになったらラッキーくらいに考えていた。 一緒にご飯...
彼と私の出会いは高校の部活だった。 後輩として入学してきた彼はすぐにうちの部に入部を決め、 先輩らとも打ち解けて過ごしていた。 自分から前に出てくるタイプではなかったが、 何故かいつも先輩である私たちの代がたむろしているところに居座っていて にこにこと話を聞いているような男...
なんやかんやと彼はその気だった。 設けていた保留期間も過ぎ、 結局それは実行に移されることに決定した。 彼自身がしっかりやることをやってくれれば私としては問題ない。 彼女がいる人とするのは初めてだが、 私と同じような価値観であるなら気持ちの面も気にしすぎなくて良いだろう。 ...
タオル敷かなくて大丈夫かと聞くと まあ、大丈夫でしょ、 と言いながら上体を起こした。 汚れても知らんぞ〜。 立ち上がって脱げかけのズボンを下ろし始めたので私も同じくベッドから降りた。 見られるの恥ずかしいからこっち向かないでねと言うと、 素直に壁際を向いてくれた。 姉のを見...
私がそっと下腹部にあたりに手を這わせると、自分でチャックを下ろし始めた。 もうガチガチだ。 舐めていい?と聞くと うん、と返事をしてズボンをずらした。 彼の様子を上目遣いに確認しながらゆっくり舐め上げ、口に含んだ。 快感に浸るように目を閉じる。 はぁ、と息を吐いた。 気持ち...
その後で、 でも俺そろそろネタ切れだなぁ、 と彼は夢から覚めたように言った。 確かに彼がいつもやってくれるようなことはひと通り終わった。 時間にしてみればまだそんなに経ってはいないが、 下に触れないというのが選択肢の幅を狭めているのだ。 彼は同じところをいつまでもねちっこく...
興奮するって言葉に興奮する。 彼が私で興奮してくれているという事実がたまらなく嬉しい。 私からキスすると今度は素直に応じてくれた。 しばらくしていると、いつもするみたいにキスしながらブラを外そうと後ろに手を回した。 しかし珍しく手こずったようで これなんか難しいな、 と顔を...
明日(今日)の午後からバイトがあるらしく LINEでも泊まりは無理だと言われていたのだが、 ここで改めて何時までいていいのか尋ねるとそのときの答えより若干伸びていた。 時間の制約はガバガバなわけだ。 というかちょっと楽しくなってきて時間を伸ばしたのか? だとしたら可愛いな。...
親に抗いたいという反抗心も相まって、私は支度を始めた。 彼の巧妙な口車に乗せられたと取られるかもしれないが おそらくこのときに言っていたことは本心なのだと私は思った。 彼は不器用で女心の分からないやつである。 もし私を意図して乗せたのであれば、 むしろその調子で今後も私を喜...
年が明けた1月1日。 この日は親戚へ新年の挨拶をしに行くことが私の毎年の恒例である。 今年いつもと違ったことと言えば 私だけ寝正月をして父母と初詣に行く定例をすっぽかしたことと、 一昨年免許を取った私の運転で祖父母宅へ行ったということくらいで、 やはり例に漏れず 親類と久々...
私に体勢を保たせたまま、彼は再び中に指を入れた。 行為中渇くことなく濡れたそこは快くそれを受け入れてしまう。 ぐっちゃぐちゃ、笑 と彼はわざと音を立てるように指を動かして笑った。 こういう最中だからか、いたずらっ子のような笑みがなんとなく愛おしく感じた。 彼は片手では中を攻...
存在は知っていたし漫画やら動画やらで見たことはあったが、 実物との対面はこれが初めてだった。 ピンクだ。 本体もスイッチもピンク。 個人的にピンクローターという呼び方には違和感があって、黄色かったらイエローローターなのか?とか思っていたが これはピンクローターだわ。 使って...
ゴムをつけた途端に彼が体を起こして私に覆いかぶさった。 おお、ついに来るのか…。 彼は入れる場所にそっと触れて確認してから、ゆっくりと侵入してきた。 時間をかけて解されているので全く痛みはない。 前の彼女は入れるときに痛がって上手くいかなかったと話していたが、私はそういう心...
腰にスカートがまとわりついたままではあるが、四つん這いというのは恥ずかしいところを見事に晒す姿勢である。 何かされなくともこの体勢になるだけで羞恥で体が熱くなる。 私が恐る恐る腰を浮かしていると もっとちゃんと上げて、 と容赦ない言葉を放たれ、太ももを掴まれた。 すると数秒...
それにしても彼は私を見ても何も言わない。 質問はしてくるが、私が答えても感想を言っても 「そか」 ちゃんと楽しめているのか不安になる。 そもそも彼の性格からしてとりあえず適当に喋るので、 言葉にしてくれたとして素直に受け取れるかはまた別の話なのだが。 私はおもむろに彼の脚の...
首筋に口づけてきたり、耳に息を吹きかけたり… 場数を踏んでないというので完全に舐めていたのだが、 想定していたよりずっとムードを重視した慎重派だ。 服の上から優しく手のひらで胸を包んだ。 柔らかな肉の上をすーっと感触が伝っていく。 しかし先端には触れず、そこに意識を集めるよ...
ロビーにはよくある部屋を選ぶタッチパネルの他に、 ドリンクバーと漫画が並んだ棚があった。 なんだここは、遊び場か? とっとと入ったので外に出ていた看板などにはあまり目を通せなかったが、 ヤリモク以外の集客も狙ってる店舗なんだろうか。 価格も安く設定されており、彼によれば部屋...
あまりにもそわそわするので 自分が予定していたより早めに電車に乗った。 指定されたラブホは所謂ラブホ街のど真ん中といった立地だ。 迷わずたどり着ける自信もなかったのでちょうど良かった。(実際迷った) 時間はちょうど日が落ちる頃合いで、 居酒屋のキャッチの声が飛び交い 人がガ...
バイト先の同僚からLINEが来た。 「水曜の夜あいてる?」 何でとか何がとか聞かなくてもわかる。 これはセックスの誘いだ。 わかってはいたが、一応聞いておく。 「急にどうしたん?」 「欲が湧いたから、笑」 はい、笑 セフレというわけでもないのに何故そう思うかと説明すれば長く...
話してるうちにだんだんお互い利害が一致してることに気づき始める。 ただすぐに私がそれを口にしなかったのは 相手には彼女がいたからだ。 私はバレても怒られないどころか、彼氏にはことの顛末を全て話して聴かせる。 (そのためなやってるとこもあるので。) だけど相手はどうだろう。 ...
彼女持ちには手を出してはいけないという教訓を得た出来事がある。 もうかれこれ一年以上前の話だ。 そもそも前置きしておきたいが、 私は人のものを欲しがったり背徳感に燃えるタイプではない。 自分に彼氏がいるためでもあろうが、 カップルの関係を破綻させるきっかけに誰がわざわざ名乗...
最近特に書きたいと思える出来事もないので常々考えていることを文字にしてみようと思う。 楽しくセックスをするのってほんとに難しい。 そもそもセフレってなんだろうってところに話は飛躍する。 私と彼氏で一致している考えがあって、それは 性欲と恋愛感情は別である ということだ。 だ...
私の彼氏はとても良くできた人間だと思う。 考えもしっかりしてるし、まともな正義感や常識を持っている。 彼は考えるということをきちんとするし、言葉にすることもできる。 嫌なところはすぐに言うようにしてるので特に今は何も思いつかない。 とにかく私は彼が好きだ。 好きなところを並...
彼があまりにいれたそうなので、こっちも早く済ませて帰ろうという気持ちになってきた。 これ以上しても悲しいだけだろう。 明日も1限から学校だ、帰って寝なきゃ。 ホテルに備え付けてあるゴムの横に潤滑剤がも並んでいた。 普段は使わないのだが、私があまりにも濡れないので彼がそれを使...
これはなに? と私は聞いた。 バレた、さっき俺も思い出してやらかしたなと思った と彼は笑う。 何が可笑しいんだろう。 わからないけど、とりあえず私も作り笑いをしてできるだけ空気が悪くならないようにしようと思った。 だけど口を開くと泣きそうになるし、痕を見ても彼の顔を見ても、...
お酒、少し飲めばよかったな と彼が不意に言う。 理由はよく分からなかった。 彼は私の首や耳を指先で撫で、太ももに手を這わせた。 しれっとした態度でそういうことをしてくるから反応してる私がおかしいみたいだ。 私が体をくねらせるのを見て、楽しそうに笑う。 ムラムラするからやめて...
あれキスマークじゃね? 3秒くらいは目視できた。 首筋になかなかのサイズ感の鬱血痕があった。 いやぁ、あれはキスマーク… そこからしばらくもやっとした。 直接指摘することも出来ず、またもしそうだったとして バレたかぁと笑われたらそのあと何事もなかったようにその場に居続ける自...
あの日の出来事はあまりにも一瞬で、それにしては自分でも意味がわからない程にショックが大きすぎたため、もう記事にしないでおこうと思っていた。 しかし あれから1週間が経っても気持ちが晴れなかったので やはり文章にして残しておく。 童貞をもらい損ね、1人で勝手に精神を病んだセッ...
それからDVDの続きを鑑賞して、その後彼のハマってるバンドのMVをぼーっと見てるうちに彼がうつらうつらしてきた。 イったあとはただでさえ眠いだろうし、その上今日は汗をかくほど動いていた。 そら眠い。 まだまだ起きていられそうな私の雰囲気に気を遣ってか、 とりあえず休憩 みた...
正常位ちゃんと気持ちいいね、 と私は言った。 彼とセックスらしいセックスをしてる。 二人ともちゃんと興奮してて、ちゃんと気持ちいい。 すごく楽しい。 この上ない幸せを感じていた。 すると彼が 正常位とバックどっちが好き? と聞いてきた。 正常位かなぁ…? と正直に答えたが、...
ゴムを付け終わったようなので私は彼の上に跨った。 乗ってくれるの? と彼は意外そうに言ったが、 逆に騎乗位しかできないお前の上に乗らずにどうやってセックスするんだよ、 という気持ちだった。 当然それは言わず。 あんまり上手じゃないけどね…、騎乗位難しくない? と自信の無さを...
前回のフェラなんて大半が無理やり押さえつけられていただけで、普通に舐めてたら早々と止められた。 しかし今回は好きなようにさせてくれる。 セフレよりフェラ上手いと思う、 みたいな言い方しかこないだはしてなかったのが今回は 気持ちいい、と言ってみたり 私のフェラしている様子を見...
前回のフェラなんて大半が無理やり押さえつけられていただけで、普通に舐めてたら早々と止められた。 しかし今回は好きなようにさせてくれる。 セフレよりフェラ上手いと思う、 みたいな言い方しかこないだはしてなかったのが今回は 気持ちいい、と言ってみたり 私のフェラしている様子を見...
チョコが溶けてなくなったところで、彼は私の服を脱がせた。 トップスとインナーと下着を着ていたが、上2枚は割と早々と剥がれた。 前回のセックスでは下着に対してしっかりコメントをしていた印象だったが、この日は特にない。 なかったことそのものより、あれは彼の中のルールではなかった...
結局来たことがないラブホテルに到着した。 自転車があればいつでも来れるくらいの距離で、地元のラブホで検索するといつもヒットするので気になってはいた。 ここも最初に予定していたとこと変わらないくらい格安なので満室の可能性は十分にあると思ったが、意外にも3部屋くらい空いていた。...
例の彼に夜中に呼び出されてのこのこ会いに行ってから数日。 (その日は公園でいちゃこいて帰った) その日はあっけなく帰った上にLINEでも対して何も言ってなかったのに、しばらくしてから 夜中に出かけたりして親に怒られなかったか? と心配された。 彼が何を考えてるか全く分からな...
体触っていい? 彼がそう聞くので私は頷く。 それを合図にそっと抱きしめられキスされた。 首筋や耳にもキスされているうちに体から締め付け感がなくなった。 え、今ブラとったの? うん。 マジで全然気づかなかった。 片手しか背中に回ってなかったしまだ服も着てるしそんな動きをしてる...
彼の家のあたりまでなんとか辿り着いて一報入れると迎えに来てくれた。 彼が地方へ旅立つ前日のことだった。 最後に過ごすのが私でいいのか? などとからかったりしてみたが、彼は笑ってるだけだった。 玄関入って手前に彼の部屋があって、廊下を進んだ奥にリビングがあるらしい。 リビング...
大学の合否が出た後、彼女は私に連絡してきた。 その頃私の方の合否は既に出ていて、いち早く春休みを満喫しているところだった。 彼女はめでたく志望校に合格した。 長い受験期がここで終わったのだ。 一息ついたところで近いうちに会う約束を取り付けた。 彼女の彼とのやり取りはポツポツ...
大学受験も終盤に差し掛かり、本番を目前としていた頃 私は友人の彼氏とSNSで個人的にやり取りしていた。 始まりは正確には思い出せない。 友人が受験によるストレスで彼氏からの一切の連絡を遮断し、彼もそれを受け入れた上でもやはり彼女のことは当然気になるので 彼女と親しくしていた...
起きたら先輩は既に目覚めていて、身支度もある程度終わらせてソファに座っていた。 先輩はその位置から私に おはよう、シャワー浴びてきたら? と言った。 昨日の夜は本番のことで頭がいっぱいで 長風呂も良くないだろうと慌ただしく入浴したのだが、 今朝はチェックアウトまで時間がある...
これで合ってますか…? と私は聞いた。 気持ちいいし、合ってるんじゃない? と言われた。 うーん、ほんとかぁ? そう言われたら何も言えないんだけど… 良かったです、と言って笑っておいたが、なんとも釈然としない気持ちだった。 そのあとも必死になってる私をじっと見てるので そん...
いよいよ口に含もうかというときに先輩が フェラ上手そうだね、 と言った。 彼氏にはべた褒めしてもらってるがこればっかりは分からない。 その人のツボを見つけるまでは微妙だったりもするし。 とりあえず いやいや、私下手くそだと思います〜 と言いながら先輩のを咥えた。 先輩の反応...
ついにその日が来た。 先輩が家の近くまで車で迎えに来てくれるというので、ありがたく乗せてもらうことにした。 知り合いの車の助手席に乗って夜間に出かけることなど今までの経験で一度もなかったので、すごくわくわくした。 とはいえホテルは最寄り駅近くにあるため、ドライブはさほど長く...
この日はなんやかんやで朝の10時ごろまで話し込んでいたが、じわじわと話題も尽きて解散となった。 M先輩の食いつきがすごかったのもあって、他の先輩にも2人変なことしないでよ〜などとイジられたりしたが (本当に失礼な話だが)私はどっちでもいいなというレベルだった。 先輩を釣れた...
関東で下宿している高校の頃の先輩が地元に帰って来た。 そのときに私に連絡をよこしてくれて、飲み会をやるからおいでと誘ってくれた。 所属していた部活のOBOGの飲み会ということだが、先輩が急遽集めたメンバーなのでほとんどが私の一個上の代の人たちだった。 久々に会う先輩ばかりで...
そのあと彼はすぐにパンツをはいて今すぐにでも寝ようという形だった。 イケたから満足という感じ。 それも自分が満足というより、イケるまで頑張った俺を褒めてくれというような態度だった。 私は以前に、彼氏とのセックスで一回しか挿入ができないことについて話していた。 その問題自体は...
私は彼の肩に噛み付いた。 痛くするほどではないけども。 するとようやく彼は目を覚ました。 目覚めちゃったのか と言いながら私に擦り寄ってきた。 一睡もしてないんだけど、それは言わずに ごめん起こして、とだけ言っておいた。 満足できてないから寝られないの? と私にまた触れてき...
入れるのは初めてだからと言っていたのが 入れて動くのは下手だからに変わっていたのがどのタイミングだったかもう覚えてないけど、 やっぱりなという気持ちで特に驚きもしなかった。 でも彼の下手だからは謙遜でもなんでもなくて、本当に下手だった。 というかまず全然動かない。 動いてみ...
彼が私に触れる。 それ自体が非日常だ。 異常な世界線だった。 それも私が考えていた、初体験の相手をするとかいう勝手な妄想とはかけ離れて、 いつの間にか大人になっていた彼に現実を突きつけられるというもの。 私は泣いてしまった。 展開に押しつぶされてしまった。 なんて夢見がちだ...
初めてじゃないならなんで私としようと思ってくれたの? そう聞いたら 俺としたいと思ってくれてるならしたいと思う と言われた。 なるほどなぁ、それもそうかもな。 お前のこと抱きたいってずっと思ってる!って言われ続けたら私もまあいっかってなるかもな。 普通に納得して何も言えなか...
これで私の違和感はほとんど確信に変わった。 こいつ多分童貞じゃない。 さすがに想定外すぎた。 彼は聞いた、 童貞じゃなかったら俺とはしないのかと。 童貞がほしいけど、しないわけじゃないよきっと。 みたいなことを答えた。 だって、私はその人としたかったから。 童貞にかなり固執...
その人も十分気が動転してるようだが、 それ以上に動転していたのは間違いなく私の方だ。 本当に? 今いいといったのか?? 彼は もういいよ、しよう! という感じで一旦は吹っ切れた態度を見せ、そのあとまた あ〜やめとこうかなぁ というのを延々繰り返していた。 私はもうほとんど話...
ずっとヤりたいなぁって思ってた高校の友達がいた 彼氏もいるのにこんなこと言うと多方面に刺されそうだけど、私はその人が気になって仕方ない。 全然付き合いたいとは思わないし、彼氏には到底敵わないんだけど、その人に彼女ができたらきっと発狂するし、めちゃめちゃ病むだろうなぁってずっ...
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ここで買いに出るのも良い思い出になったろうが、そこで冷静になられても怖いと思い 私は鞄に潜ませていたゴムを取り出した。 ラブホで使わなかった残骸である。 これを取り出して来れるのも私達のよく分からない関係ならではだ。 先輩は私がゴムを持ってたことに心底驚いていたが、騒いでい...
本当に調子の良いことだけ言って、この日もぎりぎりまで帰る雰囲気だったので半信半疑だったが 確かに着替えは持ってきていた。 次の日の仕事着と、寝るときの部屋着。 こんなに準備して逆に帰るというのはなんなのか。 先輩も恥ずかしくて保険をかけていたのか、もしくは本当に途中で面倒に...
その日は先輩に車で職場まで送ってもらった。 そして帰りは先輩が迎えに来て、そのあと2時間弱散歩して帰った。 先輩はいろんなところへ連れていってくれる。 外遊びやらドライブが好きな先輩はここらへんのことには特に詳しいのだ。 その日は夜に人のいない観光地を練り歩いて、竹林を抜け...
朝7時頃、日の光で完全に覚醒した先輩はただ寝ころんでるだけだった。 先輩が昼まで寝てたなんて話をほとんど聞かないので、 夜更かしをしても朝には目が覚めてしまうタイプの人間なのだろう。 私はというと、寝られなかった分は昼だろうと夕方だろうと寝て取り返すタイプなのだが、 ばっち...
その日は結局、ほぼ一睡もできず、ただ先輩に愛でられて、気づいたら明るくなっていた。 手に触れ、肩を抱いて、顔をすり寄せて、そうやって甘ったるくじゃれているだけで朝になったのである。 ただただ緊張して、どきどきして、頭がいっぱいいっぱいで、 胸やけしそうなほど甘い夜だった。 ...
夜のうちから集まっておけば、朝もより早く出かけられるという話。 より長く一日が楽しめると先輩は言った。 先輩の朝はいつも早くて集合時間も部活より少しゆっくり程度の時間なので、 ならもう先集まってるほうが楽かなと私も思った。 先輩のあまりの無邪気な様子に、男性と一夜を共にする...
先輩と休みが重なるのは月に1日、多くて2日くらいなもんだった。 重なったタイミングで出かけるというだけで最初は十分だったが、 やりたいことも気持ちも膨らんできて、それだけでは物足りなくなってきた。 いまだに好きだの付き合いたいだのと言語化するといまいちピンとこないが、 依存...
余談か本題か 先輩と彼女は上手くいっていない。 先輩はかなり怒りの沸点の低い人で、彼女さんの少し抜けたところがどうにも気に食わないらしく、店でも雰囲気を損ねるくらい喧嘩をしていた。 先輩の口調が妙に説教じみており、彼女の言い分を聞き入れないもんだから、 そのうちモラハラ男だ...
職場の先輩と寝てしまった。 そんなつもりなかった、ほど説得力がなく、想像力のない言い訳はこの世にないと思うのだが、 それを心の底から思う日が来るとは思わなかった。 今の仕事について1年と半年。 職場の人たちともなんとなく打ち解け、休みの日に遊びに行くようなことも増えた。 こ...
入社したばかりの4月。 私がリモートワークで彼は仕事が比較的早く終わる日に約束をした。 お互い次の日が休みだったので久々の泊まりかな?と思ったが 家で休みたいというのでそれはなくなった。 昔はゆっくり遊んでたのに、会うほどに用意されている時間が短くなる。 まぁそんなことを嘆...
彼と夜に会う約束をしたのは本当に久しぶりだった。 こんなわけのわからん関係になる前は 夜と言わないまでも夕方に漫画の貸し借りとかで 二人で会って、それから公園でいつまでも長話したりなんかしてた。 それが関係を持ってからは、彼が少し話そうだの散歩しようだの夜中に突然LINEを...
私にとって彼は特別だった。 誰かと寝たいとか、抱かれたいという気持ちは 大方関係性を変えたいというよりも好奇心によるところが大きいのだが、 彼に関しては、 友達以上の何かを求めていたのだと思う。 彼とのことは何度かここにも書いてきたが、 だいたい私はばちばちに興奮してるか ...
倒れこむように彼に抱きつき、ゆっくりと腰を上げた。 出したものがたっぷり溜まっているのが見てとれる。 イった後すぐ触ると嫌がられるものだと思っていたが、彼はそんなことはないらしい。 べたべたになった股間周りをティッシュでふき取るのをじっと見ているだけ。 柔らかくなった彼のに...
頭をそっと撫でると、なんとも言えない表情で笑っていた。 どういう気持ち?と聞くと なんかおもろいです、と言う。 その反応に構わず、今度は首筋に口づけ、それから耳を甘噛みしてみた。 キスしたり舐めてみたり、行ったり来たり。 そうしているうちに変な笑いは消え、彼の呼吸が少しずつ...
私が誘いだしておいてこんなことをいうのも失礼とは思うが、 彼は責任逃れをする節がある。 高校の頃にも何度かそういう場面を見た。 押しに弱く、主体性がない。 流され、なるようになってただ過ごしている。 だからいざ責任を追及されたとき、俺が決めたんじゃない、俺が言ったんじゃない...
春。 彼は帰ってきた。 ちゃんと連絡してきてくれるあたりがまた可愛い。 今回は前とは違う店が良いと言われたので、場所を変えた。 とは言ってもおしゃれな店を知ってるわけでもないし、何が食べたいというわけでもないようなので、芸がないがこれまた同じような価格帯の居酒屋。 店リサー...
帰省するときには必ず連絡するようにと強く念を押した。 そして冬、彼は帰ってきた。 年末。 この日はいろいろありすぎたのでまたいつか書きたいと思うが 彼とはなんにもなかった。 何もしなかったというほうが正しいかもしれない。 前回と同じような時刻に、同じ店に集合し、 多分似たよ...
会うのは久々だったが、私がネタで言う「後輩くんと寝たい」という発言が人づてに本人に伝わっていた。(そういう内輪ノリ) 彼はそれを普通に面白がってくれていて、やばすぎるな~などと言ってただ笑う。 まぁ私はなりゆきでそういうことになったらラッキーくらいに考えていた。 一緒にご飯...
彼と私の出会いは高校の部活だった。 後輩として入学してきた彼はすぐにうちの部に入部を決め、 先輩らとも打ち解けて過ごしていた。 自分から前に出てくるタイプではなかったが、 何故かいつも先輩である私たちの代がたむろしているところに居座っていて にこにこと話を聞いているような男...
なんやかんやと彼はその気だった。 設けていた保留期間も過ぎ、 結局それは実行に移されることに決定した。 彼自身がしっかりやることをやってくれれば私としては問題ない。 彼女がいる人とするのは初めてだが、 私と同じような価値観であるなら気持ちの面も気にしすぎなくて良いだろう。 ...
ここで買いに出るのも良い思い出になったろうが、そこで冷静になられても怖いと思い 私は鞄に潜ませていたゴムを取り出した。 ラブホで使わなかった残骸である。 これを取り出して来れるのも私達のよく分からない関係ならではだ。 先輩は私がゴムを持ってたことに心底驚いていたが、騒いでい...