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こんばんはラボです。最近は忙しくて久しぶりの更新になってしまいました。 さて今回は前回のHDLコレステロールに関連してLDLコレステロールについて解説していきます。 LDLコレステロールとは LDLコレステロールもリポ蛋白の一種です。LDLコレステロールは細胞などに取り込まれやすい形となっており、肝臓から抹消の細胞へ運搬する働きがあります。血液中のLDLコレステロールの量が多いと抹消の細胞への運ばれるコレステロールの量が増加し、動脈硬化が進行してしまいます。そのため悪玉コレステロールと呼ばれています。 基準値 60~119mg /dl 異常値の原因 基本的には総コレステロールと同様です。 対策…
こんにちはラボです。病院で臨床検査技師として働いています。臨床検査技師は他の医療資格同様に常日頃の勉強が大事です。そのため学会や研究会、勉強会などに参加して知識をつけています。今日は自分の専門分野の勉強会に参加しました。仕事が終わってから参加する勉強会はしんどいですが、とても勉強になる会だったので今後の仕事に生かしていけるはずです。 今回はコレステロールの中でもHDLコレステロールという項目について解説していきます。 HDLコレステロールとは コレステロールは脂質であり、そのままでは血液には溶けません。そのため蛋白質と結合したリポ蛋白という物質になり血液中に存在します。このリポ蛋白はいくつかの…
こんにちはラボです。皆さんは性感染症についてどれほどご存知でしょうか。あまり人に知られたくな病気ですが、しっかり治さないと大変になることもある病気がたくさんあります。そこで今回は性感染症の一つであるクラミジア感染症について解説したいと思います。症状や検査法などを解説していきますので、心当たりがある方は参考にしてください。 クラミジア感染症とは クラミジア・トラコマティスという細菌によって引き起こされる感染症です。性感染症の原因の半数を占めており、10~20代に多く発症しています。最近では20代の20人に3人が感染しているといわれています。 無症状や軽い症状の患者さんが多いため、早期発見が難しい…
こんにちはラボです。僕が勤務している病院では健康診断や人間ドックも行っています。最近は健康診断や人間ドックを受ける方も増えてきています。これは健康維持のための生活改善や病気の早期発見・早期治療の重要性が一般的にも知られてきたからだと思います。この重要性がさらに知られ、健康的に長生きできる世の中になるように皆さんも健康診断や人間ドックを受けましょう。 今回は皆さんも聞いたことがあるかと思いますが、中性脂肪という項目について解説していきます。実際どのようなものなのかご存知ですか? 中性脂肪(TG:トリグリセリド)とは 中性脂肪は体のエネルギー源であるブドウ糖が不足した場合の代用のエネルギー源です。…
こんにちはラボです。4月19日に映画『キングダム』の上映がスタートしました。僕は以前から漫画の『キングダム』が大好きで、ずっと読んでいました。早速映画も観に行きたいなと思っています。情報番組などで壮大なスケールで撮影されているという情報をみたので、とても楽しみです。 では今回は皆さんも気になるだと思う検査項目の総コレステロールという項目について解説していきます 総コレステロールとは コレステロールは細胞の構成成分やホルモンの成分、消化液の成分などの役割として体内に存在します。しかし、体内で過剰状態になると動脈の壁に付着して動脈硬化の原因となり、この動脈硬化が進行すると心筋梗塞や脳梗塞の原因とな…
おはようございますラボです。今日は仕事で人間ドックの腹部超音波検査をしていました。その中の受診者さんに前年も僕が検査を行った方がいて、前年に症状が出現する前の病気を見つけました。その検査結果によって早期治療が行え、重症化しなくて済みましたと感謝の言葉をいただきました。今までしっかりと勉強し検査に取り組んできたことが報われた気持ちでした。皆さんも人間ドックや健康診断を定期的に受け、病気をより早く見つけられるようにしましょう。 さて今回は病院や健康診断で行われる尿検査についての注意点を解説していきます。 尿検査とは 尿を検体として行う検査のことです。尿は採取するのに簡便で苦痛を伴わないため容易に検…
こんにちはラボです。最近ニュースでは演出家の宮本亜門さんが前立腺がんを患っているということが報道されています。前立腺がんとは男性にのみ存在する前立腺というところにできるがんで、年々日本での患者さんは増加しています。これは食の欧米化や高齢化による影響が大きいとされています。そこで今回は前立腺がんの検出に用いられるPSAという項目について解説していきます。 前立腺とは 前立腺は男性の膀胱の下側にあります。女性にはありません。大きさは10~20g程度でクルミ大と表現されます。精液の一部である前立腺液を分泌する機能を持っていますが詳細についてはあまり解明されていません。 PSAとは PSAとは『前立腺…
こんばんはラボです。今回は肺活量の検査を紹介したいと思います。この検査は人間ドックで行われたり、全身麻酔の手術をする前に肺の機能が低下していないかを調べたりする時に行われます。 肺機能検査(スパイロメトリー)とは 肺や気管支などの呼吸器を調べる検査です。息を吸ったり吐いたりして、吸う力や吐く力、酸素をとり込む能力などを検査します。今回は人間ドックで測定される2つの項目を紹介します。 ・肺活量(VC) 肺の容量を測定する項目です。年齢と身長、性別から算出された予測値と測定した値を比較した割合によって結果を判断します。空気をいっぱいまで吸ったところから、いっぱいまで吐いたところまでの空気の量を測定…
こんにちはラボです。みなさんは貧血でお困りではありませんか。貧血は血液中の赤血球が少なくなることで、体に酸素が供給されないためめまいや倦怠感が起こります。今回はこの赤血球の数について解説していきたいと思います。 赤血球について 赤血球は血液の主な成分で、酸素を肺から各組織に運搬する働きをします。赤血球に関連する検査項目には赤血球の数やヘモグロビン、ヘマトクリットという値があります。体内の赤血球が減少すると体内の各組織へ酸素を運ぶ能力が低下し、細胞が酸素不足に陥ります。体が酸素不足になると様々な症状が出現し、進行すると死に至る可能性がありとても危険です。 赤血球の検査項目である赤血球数は言葉の通…
こんばんはラボです。臨床検査技師として働いている僕ですが、臨床検査技師は他の医療関係者同様に日々の学習が必須です。日々医療は進歩していくので僕たちも日々勉強をしていかないと医療の進歩についていけなくなってしまいます。そのため僕が勤務する検査室では定期的に技師同士で勉強会を開催して勉強しています。将来医療関係の仕事を目指している方は就職してからも勉強の日々だということを覚悟して目指してくださいね。 では今回は前回に続き血球の一種である血小板について解説していきます。 血小板とは 体で出血が起きると血小板が傷口に集まり血液を固め、傷口を塞ぎ、出血を止めます。血小板が少なくなると出血した時に血が止ま…
こんにちはラボです。最近ニュースなどで風疹が話題となっています。特に妊婦さんへ感染することで胎児に起こる先天性風疹症候群が問題となっています。そこで今回は風疹について解説していきたいと思います。この記事を読んでいただき、皆さんも風疹に注意してください。 風疹とは 風疹ウイルスを原因とし発熱や発疹、リンパ節の腫れを主症状とした感染症です。潜伏期間は2~3週間といわれておりますが、症状が現れずに治癒する不顕性感染の人も15~30%程度存在します。症状はいくつかありますが典型的なものはなく、検査を行わなければ風疹とは確定できません。 感染について 風疹ウイルスは感染した患者さんの咳や鼻水などを介する…
こんばんはラボです。ついに新年度がやってきました。僕の病院にも新入職員がやってきました。毎年この期間は新人がたどたどしく仕事をしているので『頑張れ』と思いながら見守っています。皆さんも新人さんには優しく接してくださいね。 さて今回は白血球数についてです。今回も僕のブログで少しでも知識を身につけていただけたら嬉しいです。 白血球数とは 白血球とは体内の免疫機能に関与しており、体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物を消化分解したりして除去する働きがあります。免疫機能に関与する白血球ですが、好中球、リンパ球、好酸球、好塩基球、単球と5種類の血球の総称です。この5種類の血球は機能が違いますが、今回は白…
こんにちはラボです。病院で臨床検査技師として働いています。最近かなり暖かくなって来ましたね。僕は病院の中で働いているので直接外の気温を感じることはありませんが、患者さんの服装で暖かくなって来たんだなと感じます。そして寒さが去っていくと脳梗塞や心筋梗塞など血管疾患の患者さんが少なくなります。次は暑さによる熱中症が増えていきますので、皆さん熱中症にならないように気をつけましょう。 さて今回はCRPという項目について書いていきたいと思います。 CRPとは 体内に炎症が起きたり組織が障害されたりすると血液中に現れる蛋白の一種で、C反応性蛋白と呼ばれます。正常な血液中には微量しか見られないため、値の上昇…
こんにちはラボです。今回は前回の大学生活の体験談を引き続き書いていきます。 まずは前回の続きで3年生の話です。 大学3年生 ・授業 大学の講義も3年生になるとほとんどが専門科目です。専門科目の単位は国家試験を受験するために必要となるので、落とすことがそのまま留年に繋がります。そのためテストの時は留年にならないために夜遅くまで必死に勉強をしたのを覚えています。そして学内実習が増えてきます。3年の実習は2年生の時にした理科の実験の様な実習から実際の検査を体験する実習まで幅広い実習がありました。そして中でも僕が嫌だったのは採血の実習です。学生同士が採血し合うなんとも恐ろしい実習です。僕は採血の時に手…
こんにちはラボです。病院で臨床検査技師として働いています。臨床検査技師の資格は大学を卒業し、国家試験に合格することで得られる資格です。今回は検査のデータから離れて、臨床検査技師になりたいと思っている学生さんに向けて、僕がどのような大学生活を送っていたかを紹介したいと思います。 大学について 僕は4年制の医療系大学に通っていました。大学の費用は国公立大学で250~300万、私立大学で500~600万、専門学校や短大で300~400万程度かかります。 そしてそれぞれの大学によって学ぶ内容やスケジュールに多少の差があります。4年制の大学では数学や英語などの一般教養科目がいくつかあります。しかし3年制…
こんにちはラボです。最近は腎臓の機能に関連する血液検査項目についていくつか紹介してきました。そこで今回は腎臓の機能が悪化した時に発症する尿毒症という疾患について紹介していきたいと思います。 尿毒症とは 体内で代謝によって作られる老廃物には物質よっては毒性のものが存在します。体内で作られる老廃物は腎臓で濾過され、尿として排泄されます。しかし腎臓病によって腎臓の濾過機能が10%以下くらいになると老廃物が体外に排泄できなくなってしまいます。そして毒性のある老廃物が体内に蓄積すると尿毒症になり、全身に様々な症状が起こります。さらに尿毒症が深刻化すると命に関わる事態となりますので早期に治療を行いましょう…
こんにちはラボです。今回も引き続いて腎臓の機能についての検査項目のeGFRについて書いていきます。 eGFR(推定糸球体濾過量)とは はじめにGFRとは糸球体濾過量のことで、腎臓の中にある糸球体が1分間にどれくらいの血液を濾過できるかを示す値です。GFRを測定するためには前回の記事で記載したクリアランス検査を行う必要があります。一般的にはクレアチニンという物質を使ったクリアランス検査が用いられます。しかし、クレアチニン・クリアランス検査には年齢や性別などによって影響を受けたり、24時間の蓄尿が必要なことから面倒な検査です。そのため血液中のクレアチニン値や年齢、性別から計算によってGFRを推定す…
こんばんはラボです。最近はだんだんと暖かくなってきましたね。新年度が始まると歓迎会などで飲み会が増えるためなのか、急性アルコール中毒で搬送されてくる方が増加します。皆さんは健康のためにも飲み過ぎには気をつけましょう。 今回は前回のクレアチニンに関連してクレアチニン・クリアランスという項目について解説していきます。 クレアチニン・クリアランスとは はじめにクリアランスとは特定の尿中排泄物が1分間に何mlの血液から濾過されたかを示す指標です。この値が低いほど腎臓の濾過機能が低下していると言えます。クレアチニンは筋肉量や性差によって数値に個人差があるので、クレアチニン・クリアランスを用いてそれらの生…
こんにちはラボです。前回の記事は腎臓に関連する血液検査項目である尿素窒素(BUN)でした。そこで今回も腎臓に関連してクレアチニン(Cre)という項目について解説していきます。 クレアチニン(Cre)とは 体内で筋肉がエネルギーを消費して働くと、使われたエネルギーが代謝されクレアチニンができます。クレアチニンは体内には不要なものなので腎臓で濾過され尿として排出されます。腎臓は様々な老廃物を尿として体外へと排出しますが、尿の中には体内に必要なものも含まれています。そのため尿に含まれている物質の一部は腎臓で濾過された後、尿細管という部分で体内に再度吸収されます。しかし、クレアチニンはほとんど尿細管で…
こんにちはラボです。最近やっとインフルエンザの流行が治まってきましたね。僕が働いている病院でも1月と2月は患者さんが多く、かなり流行しているなと感じていました。また入院している患者さんへ感染しないように面会へ来られる方への注意喚起がなされていました。インフルエンザは重症化すると危険な病気ですので、皆さんもしっかりと対策をしましょう。 今回の検査項目ですがインフルエンザとは全く関係ありません。今回はBUNという項目について解説していきます。 尿素窒素(BUN)とは 体内で様々な役割をはたす蛋白質は代謝されると二酸化炭素とアンモニアになります。そしてアンモニアは毒性が強いため肝臓にて分解され、尿素…
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