chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
ラボの検査教室 https://www.labo-seven.com

病院で臨床検査技師として働くラボが検査内容や検査結果について解説していきます。また、病院での日常なども記事にしていきます。

labo-seven7
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2019/04/20

arrow_drop_down
  • LDLコレステロールの検査値を解説

    こんばんはラボです。最近は忙しくて久しぶりの更新になってしまいました。 さて今回は前回のHDLコレステロールに関連してLDLコレステロールについて解説していきます。 LDLコレステロールとは LDLコレステロールもリポ蛋白の一種です。LDLコレステロールは細胞などに取り込まれやすい形となっており、肝臓から抹消の細胞へ運搬する働きがあります。血液中のLDLコレステロールの量が多いと抹消の細胞への運ばれるコレステロールの量が増加し、動脈硬化が進行してしまいます。そのため悪玉コレステロールと呼ばれています。 基準値 60~119mg /dl 異常値の原因 基本的には総コレステロールと同様です。 対策…

  • HDLコレステロールの検査値を解説

    こんにちはラボです。病院で臨床検査技師として働いています。臨床検査技師は他の医療資格同様に常日頃の勉強が大事です。そのため学会や研究会、勉強会などに参加して知識をつけています。今日は自分の専門分野の勉強会に参加しました。仕事が終わってから参加する勉強会はしんどいですが、とても勉強になる会だったので今後の仕事に生かしていけるはずです。 今回はコレステロールの中でもHDLコレステロールという項目について解説していきます。 HDLコレステロールとは コレステロールは脂質であり、そのままでは血液には溶けません。そのため蛋白質と結合したリポ蛋白という物質になり血液中に存在します。このリポ蛋白はいくつかの…

  • クラミジアに注意しよう!!

    こんにちはラボです。皆さんは性感染症についてどれほどご存知でしょうか。あまり人に知られたくな病気ですが、しっかり治さないと大変になることもある病気がたくさんあります。そこで今回は性感染症の一つであるクラミジア感染症について解説したいと思います。症状や検査法などを解説していきますので、心当たりがある方は参考にしてください。 クラミジア感染症とは クラミジア・トラコマティスという細菌によって引き起こされる感染症です。性感染症の原因の半数を占めており、10~20代に多く発症しています。最近では20代の20人に3人が感染しているといわれています。 無症状や軽い症状の患者さんが多いため、早期発見が難しい…

  • 中性脂肪(TG)の検査値を解説

    こんにちはラボです。僕が勤務している病院では健康診断や人間ドックも行っています。最近は健康診断や人間ドックを受ける方も増えてきています。これは健康維持のための生活改善や病気の早期発見・早期治療の重要性が一般的にも知られてきたからだと思います。この重要性がさらに知られ、健康的に長生きできる世の中になるように皆さんも健康診断や人間ドックを受けましょう。 今回は皆さんも聞いたことがあるかと思いますが、中性脂肪という項目について解説していきます。実際どのようなものなのかご存知ですか? 中性脂肪(TG:トリグリセリド)とは 中性脂肪は体のエネルギー源であるブドウ糖が不足した場合の代用のエネルギー源です。…

  • 総コレステロールの検査値を解説

    こんにちはラボです。4月19日に映画『キングダム』の上映がスタートしました。僕は以前から漫画の『キングダム』が大好きで、ずっと読んでいました。早速映画も観に行きたいなと思っています。情報番組などで壮大なスケールで撮影されているという情報をみたので、とても楽しみです。 では今回は皆さんも気になるだと思う検査項目の総コレステロールという項目について解説していきます 総コレステロールとは コレステロールは細胞の構成成分やホルモンの成分、消化液の成分などの役割として体内に存在します。しかし、体内で過剰状態になると動脈の壁に付着して動脈硬化の原因となり、この動脈硬化が進行すると心筋梗塞や脳梗塞の原因とな…

  • 尿検査ではこんなことに注意!!

    おはようございますラボです。今日は仕事で人間ドックの腹部超音波検査をしていました。その中の受診者さんに前年も僕が検査を行った方がいて、前年に症状が出現する前の病気を見つけました。その検査結果によって早期治療が行え、重症化しなくて済みましたと感謝の言葉をいただきました。今までしっかりと勉強し検査に取り組んできたことが報われた気持ちでした。皆さんも人間ドックや健康診断を定期的に受け、病気をより早く見つけられるようにしましょう。 さて今回は病院や健康診断で行われる尿検査についての注意点を解説していきます。 尿検査とは 尿を検体として行う検査のことです。尿は採取するのに簡便で苦痛を伴わないため容易に検…

  • PSAの検査値を解説

    こんにちはラボです。最近ニュースでは演出家の宮本亜門さんが前立腺がんを患っているということが報道されています。前立腺がんとは男性にのみ存在する前立腺というところにできるがんで、年々日本での患者さんは増加しています。これは食の欧米化や高齢化による影響が大きいとされています。そこで今回は前立腺がんの検出に用いられるPSAという項目について解説していきます。 前立腺とは 前立腺は男性の膀胱の下側にあります。女性にはありません。大きさは10~20g程度でクルミ大と表現されます。精液の一部である前立腺液を分泌する機能を持っていますが詳細についてはあまり解明されていません。 PSAとは PSAとは『前立腺…

  • 肺機能検査てなに??

    こんばんはラボです。今回は肺活量の検査を紹介したいと思います。この検査は人間ドックで行われたり、全身麻酔の手術をする前に肺の機能が低下していないかを調べたりする時に行われます。 肺機能検査(スパイロメトリー)とは 肺や気管支などの呼吸器を調べる検査です。息を吸ったり吐いたりして、吸う力や吐く力、酸素をとり込む能力などを検査します。今回は人間ドックで測定される2つの項目を紹介します。 ・肺活量(VC) 肺の容量を測定する項目です。年齢と身長、性別から算出された予測値と測定した値を比較した割合によって結果を判断します。空気をいっぱいまで吸ったところから、いっぱいまで吐いたところまでの空気の量を測定…

  • 赤血球数の検査値を解説

    こんにちはラボです。みなさんは貧血でお困りではありませんか。貧血は血液中の赤血球が少なくなることで、体に酸素が供給されないためめまいや倦怠感が起こります。今回はこの赤血球の数について解説していきたいと思います。 赤血球について 赤血球は血液の主な成分で、酸素を肺から各組織に運搬する働きをします。赤血球に関連する検査項目には赤血球の数やヘモグロビン、ヘマトクリットという値があります。体内の赤血球が減少すると体内の各組織へ酸素を運ぶ能力が低下し、細胞が酸素不足に陥ります。体が酸素不足になると様々な症状が出現し、進行すると死に至る可能性がありとても危険です。 赤血球の検査項目である赤血球数は言葉の通…

  • 血小板数の検査値を解説

    こんばんはラボです。臨床検査技師として働いている僕ですが、臨床検査技師は他の医療関係者同様に日々の学習が必須です。日々医療は進歩していくので僕たちも日々勉強をしていかないと医療の進歩についていけなくなってしまいます。そのため僕が勤務する検査室では定期的に技師同士で勉強会を開催して勉強しています。将来医療関係の仕事を目指している方は就職してからも勉強の日々だということを覚悟して目指してくださいね。 では今回は前回に続き血球の一種である血小板について解説していきます。 血小板とは 体で出血が起きると血小板が傷口に集まり血液を固め、傷口を塞ぎ、出血を止めます。血小板が少なくなると出血した時に血が止ま…

  • 風疹を知って、感染に気をつけよう!!

    こんにちはラボです。最近ニュースなどで風疹が話題となっています。特に妊婦さんへ感染することで胎児に起こる先天性風疹症候群が問題となっています。そこで今回は風疹について解説していきたいと思います。この記事を読んでいただき、皆さんも風疹に注意してください。 風疹とは 風疹ウイルスを原因とし発熱や発疹、リンパ節の腫れを主症状とした感染症です。潜伏期間は2~3週間といわれておりますが、症状が現れずに治癒する不顕性感染の人も15~30%程度存在します。症状はいくつかありますが典型的なものはなく、検査を行わなければ風疹とは確定できません。 感染について 風疹ウイルスは感染した患者さんの咳や鼻水などを介する…

  • 検査技師が解説する白血球数とは?

    こんばんはラボです。ついに新年度がやってきました。僕の病院にも新入職員がやってきました。毎年この期間は新人がたどたどしく仕事をしているので『頑張れ』と思いながら見守っています。皆さんも新人さんには優しく接してくださいね。 さて今回は白血球数についてです。今回も僕のブログで少しでも知識を身につけていただけたら嬉しいです。 白血球数とは 白血球とは体内の免疫機能に関与しており、体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物を消化分解したりして除去する働きがあります。免疫機能に関与する白血球ですが、好中球、リンパ球、好酸球、好塩基球、単球と5種類の血球の総称です。この5種類の血球は機能が違いますが、今回は白…

  • 検査技師が解説するCRPとは?

    こんにちはラボです。病院で臨床検査技師として働いています。最近かなり暖かくなって来ましたね。僕は病院の中で働いているので直接外の気温を感じることはありませんが、患者さんの服装で暖かくなって来たんだなと感じます。そして寒さが去っていくと脳梗塞や心筋梗塞など血管疾患の患者さんが少なくなります。次は暑さによる熱中症が増えていきますので、皆さん熱中症にならないように気をつけましょう。 さて今回はCRPという項目について書いていきたいと思います。 CRPとは 体内に炎症が起きたり組織が障害されたりすると血液中に現れる蛋白の一種で、C反応性蛋白と呼ばれます。正常な血液中には微量しか見られないため、値の上昇…

  • 臨床検査技師になるための大学生活体験談 〜パート②〜

    こんにちはラボです。今回は前回の大学生活の体験談を引き続き書いていきます。 まずは前回の続きで3年生の話です。 大学3年生 ・授業 大学の講義も3年生になるとほとんどが専門科目です。専門科目の単位は国家試験を受験するために必要となるので、落とすことがそのまま留年に繋がります。そのためテストの時は留年にならないために夜遅くまで必死に勉強をしたのを覚えています。そして学内実習が増えてきます。3年の実習は2年生の時にした理科の実験の様な実習から実際の検査を体験する実習まで幅広い実習がありました。そして中でも僕が嫌だったのは採血の実習です。学生同士が採血し合うなんとも恐ろしい実習です。僕は採血の時に手…

  • 臨床検査技師になるための大学生活体験談 〜パート①〜

    こんにちはラボです。病院で臨床検査技師として働いています。臨床検査技師の資格は大学を卒業し、国家試験に合格することで得られる資格です。今回は検査のデータから離れて、臨床検査技師になりたいと思っている学生さんに向けて、僕がどのような大学生活を送っていたかを紹介したいと思います。 大学について 僕は4年制の医療系大学に通っていました。大学の費用は国公立大学で250~300万、私立大学で500~600万、専門学校や短大で300~400万程度かかります。 そしてそれぞれの大学によって学ぶ内容やスケジュールに多少の差があります。4年制の大学では数学や英語などの一般教養科目がいくつかあります。しかし3年制…

  • 尿毒症ってなに??

    こんにちはラボです。最近は腎臓の機能に関連する血液検査項目についていくつか紹介してきました。そこで今回は腎臓の機能が悪化した時に発症する尿毒症という疾患について紹介していきたいと思います。 尿毒症とは 体内で代謝によって作られる老廃物には物質よっては毒性のものが存在します。体内で作られる老廃物は腎臓で濾過され、尿として排泄されます。しかし腎臓病によって腎臓の濾過機能が10%以下くらいになると老廃物が体外に排泄できなくなってしまいます。そして毒性のある老廃物が体内に蓄積すると尿毒症になり、全身に様々な症状が起こります。さらに尿毒症が深刻化すると命に関わる事態となりますので早期に治療を行いましょう…

  • 検査技師が解説するeGFRとは?

    こんにちはラボです。今回も引き続いて腎臓の機能についての検査項目のeGFRについて書いていきます。 eGFR(推定糸球体濾過量)とは はじめにGFRとは糸球体濾過量のことで、腎臓の中にある糸球体が1分間にどれくらいの血液を濾過できるかを示す値です。GFRを測定するためには前回の記事で記載したクリアランス検査を行う必要があります。一般的にはクレアチニンという物質を使ったクリアランス検査が用いられます。しかし、クレアチニン・クリアランス検査には年齢や性別などによって影響を受けたり、24時間の蓄尿が必要なことから面倒な検査です。そのため血液中のクレアチニン値や年齢、性別から計算によってGFRを推定す…

  • 検査技師が解説するクレアチニン・クリアランスとは?

    こんばんはラボです。最近はだんだんと暖かくなってきましたね。新年度が始まると歓迎会などで飲み会が増えるためなのか、急性アルコール中毒で搬送されてくる方が増加します。皆さんは健康のためにも飲み過ぎには気をつけましょう。 今回は前回のクレアチニンに関連してクレアチニン・クリアランスという項目について解説していきます。 クレアチニン・クリアランスとは はじめにクリアランスとは特定の尿中排泄物が1分間に何mlの血液から濾過されたかを示す指標です。この値が低いほど腎臓の濾過機能が低下していると言えます。クレアチニンは筋肉量や性差によって数値に個人差があるので、クレアチニン・クリアランスを用いてそれらの生…

  • 検査技師が解説するクレアチニン(Cre)とは?

    こんにちはラボです。前回の記事は腎臓に関連する血液検査項目である尿素窒素(BUN)でした。そこで今回も腎臓に関連してクレアチニン(Cre)という項目について解説していきます。 クレアチニン(Cre)とは 体内で筋肉がエネルギーを消費して働くと、使われたエネルギーが代謝されクレアチニンができます。クレアチニンは体内には不要なものなので腎臓で濾過され尿として排出されます。腎臓は様々な老廃物を尿として体外へと排出しますが、尿の中には体内に必要なものも含まれています。そのため尿に含まれている物質の一部は腎臓で濾過された後、尿細管という部分で体内に再度吸収されます。しかし、クレアチニンはほとんど尿細管で…

  • 検査技師が解説する尿素窒素(BUN)とは?

    こんにちはラボです。最近やっとインフルエンザの流行が治まってきましたね。僕が働いている病院でも1月と2月は患者さんが多く、かなり流行しているなと感じていました。また入院している患者さんへ感染しないように面会へ来られる方への注意喚起がなされていました。インフルエンザは重症化すると危険な病気ですので、皆さんもしっかりと対策をしましょう。 今回の検査項目ですがインフルエンザとは全く関係ありません。今回はBUNという項目について解説していきます。 尿素窒素(BUN)とは 体内で様々な役割をはたす蛋白質は代謝されると二酸化炭素とアンモニアになります。そしてアンモニアは毒性が強いため肝臓にて分解され、尿素…

  • 血管伸展性検査ってなに??

    こんにちはラボです。病院の生理検査室で働いています。生理検査室では様々な検査を行います。そこで今回は血液データの項目ではなく、僕が日頃行なっている検査の一つである血管伸展性検査について解説して行きます。 血管伸展性検査とは 血管伸展性検査とは動脈血管の硬さ(動脈硬化)や足の動脈血管のつまり具合を評価する検査です。テレビなどで血管年齢という言葉を見たことがある方もいると思います。血管年齢はこの血管伸展性検査でも算出することができます。そしてこの検査では測定する機械の種類によって測定される項目が少し異なります。これは機械の種類によって計算方法が異なるためです。そこで今回は僕が勤務している病院で測定…

  • 検査技師が解説する尿酸とは?

    こんにちはラボです。皆さんは痛風という病気をご存知ですか。痛風は風が吹くだけでも痛いといわれるほど痛みが足や関節に出る病気です。その痛風の原因とされるのが尿酸という成分の結晶です。今回は痛風の原因とされる尿酸について解説していきます。 尿酸(UA)とは 尿酸値は痛風の原因として有名な値です。尿酸とは細胞の成分でもあるプリン体が分解されてできる老廃物です。その尿酸の濃度が血液中で高くなると足の付け根などに尿酸の結晶が溜まり痛風になります。また尿酸は腎臓にも沈着することがあり、腎臓結石の原因となります。腎臓結石も痛風と同様に激痛を伴います。 基準値 男性:3.7~7.0mg /dl 女性:2.5~…

  • 検査技師が解説するALPとは?

    こんにちはラボです。僕は趣味としてフットサルをしています。フットサルはストレス発散にも繋がり仕事にも良い影響を与えています。仕事を始めると自由な時間が少なくなりますが、趣味を持つことは大事です。 では今回は肝臓や胆道系に関連するALPという項目について書きます。 ALPとは アルカリホスファターゼの略で体内に存在する酵素です。肝臓や小腸、腎臓、骨などの臓器に存在しています。これらの臓器に障害が起こるとALPの値が上昇します。 基準値 115~359IU/l 生理変動 骨が形成される子どもや妊婦さんでは健常者でも高値となります。これは骨が形成される際に骨に存在するALPが血液中に漏れ出るため上昇…

  • 検査技師が解説するLDとは?

    こんにちはラボです。僕の勤務する病院では臨床検査技師も当直業務があります。救急車で運ばれてくる患者さんの検査や入院患者さんが急変した際の検査などを24時間担当します。夜通し働くのはとても大変ですが、急を要する患者さんへの診療を行うためには重要な仕事ですので頑張っています。 それでは今回はLDという血液項目です。 LDとは LDとは乳酸脱水素酵素の略で糖の分解に関与する酵素の一種です。体内のほとんどの細胞に存在していますが、特に赤血球や肝臓、筋肉に多く含まれています。体内での炎症や各組織が障害された場合に上昇します。多くの細胞に存在するため体内の異常を知るにはとても良い指標です。しかし、炎症や障…

  • 心電図って何??

    こんにちはラボです。病院で臨床検査技師として生理検査を担当しています。生理検査とは心電図やエコー検査、聴力検査など直接患者さんに対して行う検査です。 皆さんは心電図や腹部エコー検査などを受けたときに『何をしているんだろう?』と不安に思ったり、『何がわかるんだろう?』と疑問に思ったりしたことはありませんか。そこで今回は皆さんに心電図検査を少しでも理解した上で検査を受けていだだけるように紹介していきたいと思います。 心電図とは 心電図とは心臓の評価を行うための検査です。心臓の動きに伴って発生する電気信号を波形として記録します。この心電図の波形の形や波形が出現するリズムによって心臓が規則正しく動いて…

  • 検査技師が解説するγ-GTPとは?

    こんにちはラボです。医療は日々進歩しているので僕たち医療関係者も勉強の日々です。勉強し続けないと医療の進歩についていけなくなってしまうので、勉強が大変に感じることもあります。しかし少しでも患者さんの役に立てるなら頑張って勉強しようと思い頑張っています。このブログでも少しでの誰かの役に立っていれば嬉しいです。 今回はγ-GTPという項目について書いていきます。 γ-GTPとは γ-グルタミルトランスペプチダーゼの略で、肝臓での解毒作用に関与している酵素の一つです。肝臓や腎臓、膵臓に存在し、これらの組織が破壊された時に上昇します。特に肝臓に多く含まれています。 基準値 男:10~50 IU/l 女…

  • 検査技師が解説する総ビリルビンとは?

    こんにちはラボです。僕の病院では職員の健康診断を病院内で行なっており、定期的に1日数十人の健康診断を行います。そしてこれは臨床検査技師である僕たちが行います。そのため健康診断が行われる時期はかなり忙しくなります。 さて今回は肝臓に関連する項目であるビリルビンについて解説して行きます。 総ビリルビンとは 血液の成分である赤血球が分解されてできるのがビリルビンです。ビリルビンは胆嚢に溜められている胆汁の成分の一種であり、胆汁は消化液として消化管内に排出され、便として体外に排出されます。特定の疾患によりビリルビンが体外へ排出されなくなると、体に黄疸など様々な症状が起こってしまいます。 *黄疸とは体内…

  • 花粉症の時期ですね!

    こんにちはラボです。最近病院では花粉症に関連する検査が増えてきています。みなさんは花粉症はいかがですか。僕は目が痒くなり、花粉が多い日は鼻水が止まらなくなります。しかし症状はそれほど重くないので薬は飲んでいません。症状が重い方は耳鼻科を受診し、薬を処方してもらいましょうね。 ということで今回は花粉症について書いて身たいと思います。 花粉症とは 近年、日本人の約25%は花粉症であるといわれ、さらに年々患者が増えています。これは花粉の量が年々増加しているからと考えられています。花粉症は体内に花粉が侵入することにより発生するアレルギー反応です。原因となる植物はスギやヒノキ、イネ、ブタクサ、ヨモギなど…

  • 検査技師が解説するAST/ALT比とは?

    こんにちはラボです。今日は午後から休みだったので昼からの投稿です。 今回は前回と前々回で解説させてもらったASTとALTの関係に注目したいと思います。 ASTとALTの値が上昇している時には、どのような割合で上昇しているかが診断には重要となります。そのため検査項目にASTとALTの比率を記載している施設もあります。今回はASTとALTの比率のことを解説していきます。 AST/ALT比とは ASTとALTの比率つまりどちらがより高度に上昇しているかを知ることで上昇の原因がどこにあるかを推測することができます。 AST/ALT比の値 ASTが優位に上昇する場合 (AST/ALT>0.9) ・肝疾患…

  • 検査技師が解説するALTとは?

    こんばんはラボです。昨日は東日本大震災から8年目の日でした。僕たち医療関係者は震災が起きた時に何ができるのかを常々考えています。過去の震災を参考に予行演習を行い、将来震災が起きた時には最速で最善の医療を皆さんに提供できたらなと思います。 それでは今回は前回のASTと関連の強いALTという項目について解説していきます。 ALTとは アラニンアミノトランスフェラーゼの略で、GPTという名前で検査値が記載されていることもあります。そして前回解説したASTと同様で体内ので作用する酵素の一つです。しかし、ASTとは違い肝臓に多く含まれ、肝臓に障害があると血液中に漏出してきます。ALTもAST同様に肝機能…

  • 検査技師が解説するASTとは?

    こんにちはラボです。病院で臨床検査技師として働いています。病院で働いていると重症だなと感じてしまう患者さんが結構います。それは健康診断などで検査の異常値を指摘されているにも関わらず、症状が出現するまで医療機関を受診せず、発見が遅れてしまっているのです。なので僕の書いている記事で少しでも医療機関への受診を考える機会になってくれると嬉しいです。 では今回はASTという項目について書いていきます。 ASTとは アスパラギン酸トランスフェラーゼの略でGOTという名前で検査値が記載されていることもあります。ASTの働きは体内にある蛋白質からアミノ酸を作る酵素の一つです。心臓や体を動かすための筋肉、肝臓、…

  • 採血ではこんなことに注意!!

    こんにちはラボです。今回は血液検査項目から少し離れて、採血について解説していこうと思います。採血は医師、看護師、臨床検査技師が行うことができます。総合病院では臨床検査技師が採血している病院も増えてきており、看護師が行っている印象があると思いますが臨床検査技師も活躍しています。 そんな採血ですが何度も採血されたり、たくさんの血が採られたりと疑問に思うことも多いかと思います。また、あまり知られていないかもしれませんが採血にも合併症があります。このような疑問や注意点を皆さんに解説していきたいと思います。 採血の注意点 ・採血のしやすさ 血管は人によって通っている場所や太さ、硬さ、深さなどが違うので見…

  • 検査技師が解説するA/G比とは?

    こんばんはラボです。今日は残業のためこんな遅くの投稿となってしまいました。僕の病院では睡眠時無呼吸症候群の検査を行っています。この検査は患者さんが眠っている間に測定を行うため、眠る前に検査の準備を行わなければなりません。そのため準備を行う時間まで残って仕事をします。いつか睡眠時無呼吸症候群の検査についても記事にしたいと思いますので待っていてください。 さて今日は前回のアルブミンと関連した検査項目で、A/G比という項目を解説します。 A/G比とは 血液中の蛋白質はアルブミンが約67%、グロブリンが約33%の割合となっています。その他の種類の蛋白質もありますが、ほとんどはこの二種類です。そして、こ…

  • アルブミン(Alb)の検査値を解説

    こんばんはラボです。今回はアルブミンについてです。よければご覧ください。

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、labo-seven7さんをフォローしませんか?

ハンドル名
labo-seven7さん
ブログタイトル
ラボの検査教室
フォロー
ラボの検査教室

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用