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あるオタクの思考と嗜好をキロクしたブログ。アニメ・マンガ・ゲーム・フィギュアを中心としたカルチャー雑記
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オフレットさんの新着記事

1件〜30件

  • 『美少女戦士セーラームーン』幾原邦彦演出回を観る③

    *このレビューはネタバレを含みます。 第110話「ウラヌス達の死?タリスマン出現」より引用 ©︎武内直子・PNP・テレビ朝日・東映アニメーション 3回目となる本記事では,『美少女戦士セーラームーンS』(1994-1995年)における幾原邦彦演出回を観ていこう。セーラーウラヌスとセーラーネプチューンという新キャラクターに加え,後の『少女革命ウテナ』(1997年)の制作チーム「ビーパパス」の一員である榎戸洋司が脚本として加わったことにより,前作よりも同性愛的なイメージが前景化されたシリーズとなっている。 『R』と同様,幾原の演出回は4回である。ファーストシーズン(無印)と『R』の幾原演出回について…

  • Webアニメ『日本沈没2020』(2020年)レビュー:湯浅的身体が〈死〉を表象する

    *このレビューはネタバレを含みます。また,『マインド・ゲーム』と『四畳半神話体系』の内容にも触れています。気になる方は本編をご覧になってから本記事をお読み下さい。 『日本沈没2020』公式HPより引用 © “JAPAN SINKS : 2020”Project Partners japansinks2020.com 劇場アニメ『マインド・ゲーム』(2004年)『夜明け告げるルーのうた』(2017年)やTVアニメ『四畳半神話体系』(2010年 春)などで,極めてユニークなイメージ世界を作り続けてきた湯浅政明監督。最近では,大童澄瞳原作の『映像研には手を出すな!』(2020年 冬)のアニメ化で,原…

  • アニメレビュー覚書:超平和バスターズ作品における人物の髪色について

    *このレビューは『とらドラ!』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ』『空の青さを知る人よ』に関する内容に触れています。気になる方は本編をご覧になってから本記事をお読み下さい。 アニメキャラのピンクや青のカラフルな髪色は,キャラの描き分けの手段として用いられたり,キャラの能力を象徴する記号として用いられたりと,その意味合いは様々だ。キッズアニメに顕著だが,オトナアニメ(深夜アニメ)でもポピュラーな表現手段であることは言うまでもない。 アニメキャラの髪色とその演出上の意味を網羅的に分析することは,テーマとして大変魅力的ではあるが,膨大なアニメ作品からデータを収集する…

  • 『美少女戦士セーラームーン』幾原邦彦演出回を観る②

    *このレビューはネタバレを含みます。 第60話「天使?悪魔? 空から来た謎の少女」より引用 ©︎武内直子・PNP・テレビ朝日・東映アニメーション 今回の記事では,『美少女戦士セーラームーンR』(1993-1994年)における幾原邦彦演出回を紹介していく。なお,ファーストシーズン(無印)の幾原演出回については以下の記事を参照頂きたい。 www.otalog.jp 『R』の第60話(話数は無印からの通し番号)以降は,佐藤順一に代わって幾原邦彦がシリーズディレクターを務めており,“イクニカラー”がいっそう色濃くシリーズを染め始めていく時期でもある。なお,このシリーズディレクター就任と,同時期に制作が…

  • 2020年 夏アニメは何を観る?ー2020年 春アニメを振返りながらー

    『デカダンス』公式HPより引用 ©DECA-DENCE PROJECT www.animatetimes.com uzurainfo.han-be.com 2020年 春アニメ振返り 天晴爛漫!(再掲) 宇崎ちゃんは遊びたい! GREAT PRETENDER デカダンス 日本沈没2020 富豪刑事 Balance:UNLIMITED(再掲) Re:ゼロから始める異世界生活 第2期 2020年 夏アニメのイチオシは… 2020年 春アニメ振返り 2020年春アニメは,コロナ禍による制作遅延により,放送延期の憂き目にあった作品が多く発生したことが残念至極であった。アニメ制作のスケジュールやシステム…

  • 死と未来,つながり:今,『さらざんまい』を観直す

    前回掲載した幾原邦彦監督の『さらざんまい』のレビューで,このブログもようやく100記事目を迎えた。ちょっとした節目の記事として,1年前の作品のレビューを掲載したのには,実は個人的な理由と社会情勢的な理由がある。 www.otalog.jp 個人的な理由というのは,去る5月の母の病死だ。突然訪れた身近な身内の死は,『さらざんまい』に込められた「死の可視化」というテーマについて否が応でも考えさせられることになった。ハイデガーの『存在と時間』を読んだのは学生時代だったが,今読み返してみると,あの難解な言葉遣いが臓腑に染み込むように自分の思考に行き渡るのを感じる。 身近な者が亡くなった時,人はその死を…

  • TVアニメ『さらざんまい』(2019年)レビュー:人=未来へつながり続ける存在

    *このレビューはネタバレを含みます。 『さらざんまい』公式Twitterより引用 ©︎イクニラッパー/シリコマンダーズ sarazanmai.com 独自の映像感覚と難解な語り口で視聴者を翻弄しながらも,その都度アクチュアルなテーマに真摯に向き合い続けてきた幾原邦彦監督。彼の最新作『さらざんまい』は,前作『ユリ熊嵐』(2015年)と同様,性の多様性や愛のテーマを扱いつつ,それらをより多角的に照射した作品となった。この作品を観た者は,ポップでアイロニカルな映像の背後に流れる「生と死」「欲望」「つながり」といった問題を否応なく思索することになるだろう。 作品データ(リンクはWikipediaもしく…

  • 『劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜』(2019年)コンクールシーンのカメラワークについて

    *このレビューはネタバレを含みます。 『劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜』公式HPより引用 ©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会 anime-eupho.com アニメのレビューに関してしばしば陥りがちなのは,テーマやストーリーの考察だけに焦点を当ててしまうことで,小説のようなテクストの分析と差異がなくなり,アニメという媒体の固有性を捨象してしまうことである。ある作品が他でもないアニメ作品として作られたという必然性を考慮するならば,差し当たりテーマやストーリーを脇へ置き,そこで使われているアニメーションの技術ーーつまり作画や動画ーーに焦点を当てることも有効だろう。 本記事で…

  • 『美少女戦士セーラームーン』幾原邦彦演出回を観る①

    *このレビューはネタバレを含みます。 第31話「恋されて追われて!ルナの最悪の日」より引用 ©︎武内直子・PNP・テレビ朝日・東映アニメーション 『少女革命ウテナ』や『輪るピングドラム』など,独自のアニメ表現で作家性を発揮する幾原邦彦。彼の本格的な経歴は『美少女戦士セーラームーン』(1992-1993年)に始まる。本記事では,TVシリーズのファーストシーズン(無印)における幾原邦彦演出回に注目し,その魅了を紹介していく。なお,BD/DVDにはブックレット「Episode Guide」が特典として付属しており,執筆者,高橋和光のコンパクトながらも的確な解説は作品鑑賞の上で大変参考になる。本記事で…

  • TVアニメ『イエスタデイをうたって』scene 01〜05レビュー(「リアルサウンド映画部」掲載記事紹介)

    『イエスタデイをうたって』公式HPより引用 ©冬目景/集英社・イエスタデイをうたって製作委員会 singyesterday.com 1998年から2015年までの超長期連載となったことで知られる,冬目景のマンガ『イエスタデイをうたって』。そこでは,単に20年前のノスタルジックな風景が描かれるだけでなく,18年という歳月そのものが作品固有の時間となって流れ,人物たちの心のリズムと響き合っているように思える。 アニメ化を担当した藤原佳幸監督は,その卓越した表現技術によって,この独特の時間感覚を巧みにアニメーションに落とし込むことに成功していると言えるだろう。今回「リアルサウンド」に掲載した記事では…

  • TV&劇場アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス 3』レビュー(「リアウサウンド映画部」掲載記事紹介)

    『PSYCHO-PASS サイコパス』公式Twitterより引用 ©サイコパス製作委員会 psycho-pass.com シリーズ3作目となる『PSYCHO-PASS サイコパス 3』は,先行シリーズと比較してはるかに物語の複雑度を増した上,劇場版の『FIRST INSPECTOR』においても未だ解決されない謎が残されている。それ故,物語の全体像を見通すことが極めて困難な作品と言わざるを得ない。 今回「リアルサウンド映画部」に掲載した記事では,「トリガー=決定遅延のギミック」「身体性」というキーワードで作品のテーマを読み解いている。作品理解の一助として御一読頂ければと思う。 realsound…

  • ご報告

    皆さま、ご無沙汰しております。 新型コロナ感染拡大により不安な生活が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。 さて、実は先月辺りから、「リアルサウンド映画部」さんでコラムを執筆する機会をもらいまして、これまで2記事を掲載しています。 realsound.jp realsound.jp だからというわけでもないのですが、当ブログの掲載頻度は下がると思います(これまでも決して高くはありませんでしたが…)。ただ僕の考え方としては、この「アニ録ブログ」と「リアルサウンド」の記事執筆は別物であるというよりは、前者は過去作や特定テーマに関する考察(「ヴァリアンツ」シリーズなど)、後者は放送中のアニメに関する…

  • 2020年 春アニメは何を観る?ー2020年 冬アニメを振返りながらー

    『BNA』公式HPより引用 ©2020 TRIGGER・中島かずき/『BNA ビー・エヌ・エー』製作委員会 www.animatetimes.com uzurainfo.han-be.com 2020年 冬アニメ振返り 天晴爛漫! イエスタデイをうたって かくしごと かぐや様は告らせたい? 天才たちの恋愛頭脳戦 グレイプニル 攻殻機動隊 SAC_2045 ざしきわらしのタタミちゃん BNA ビー・エヌ・エー 富豪刑事 Balance:UNLIMITED LISTENERS リスナーズ 2020年 春アニメのイチオシは… 2020年 冬アニメ振返り 2020年冬アニメでは,大童澄瞳原作・湯浅政明…

  • 西位輝実『アニメーターの仕事がわかる本』レビュー:アニメ業界に”もっと光を!“

    アニメーターの仕事がわかる本 作者:西位 輝実,餅井 アンナ 発売日: 2020/01/07 メディア: 単行本 現在,アニメーターとして第一線で活躍する西位輝実。彼女が語る「アニメの仕事」は,彼ら/彼女らが作るアニメそのものほどキラキラとしたものではない。現代のアニメ制作の暗部を語る貴重な証言でもある本書は,これから業界に入ろうとする人だけでなく,すでに業界に身を置く人,そしてアニメを愛好するすべての人にとって必読の一冊だ。 「動画は下積み」ではない! 2019年に開催された「平成30年度メディア芸術連携促進事業 研究プロジェクト 活動報告シンポジウム」の 「アニメーター実態調査」(一般社団…

  • 劇場アニメ『劇場版SHIROBAKO』(2020年)レビュー:神々の“俺たたエンド“

    *このレビューはネタバレを含みます。 『劇場版SHIROBAKO』公式Twitterより引用 ©2020 劇場版「SHIROBAKO」製作委員会 shirobako-movie.com 『SHIROBAKO』TVシリーズ(2014-2015年)は,宮森あおいと「武蔵野アニメーション(通称「ムサニ」)」が『第三飛行少女隊』の制作を終了したところで完結していた。今回の『劇場版SHIROBAKO』は,その4年後の「ムサニ」の面々を描いた作品である。実時間と同じ経年設定をすることで,“アニメ制作の現在進行形”を描き出した本作は,〈アニメとドキュメンタリーの距離〉を考察する上でも興味深い作品となった。 …

  • OP・EDに神々は顕現す:アニメの〈作者〉をめぐる一考察

    『天元突破グレンラガン』エンディング・アニメーションより引用 ©GAINAX・中島かずき/劇場版グレンラガン製作委員会 アニメ作品を多く鑑賞すればするほど,プロット,キャラクター,美術といった構成要素の中に,ある種の“既視感”を覚える頻度が増していく。これはアニメオタクを長く続ける者の宿命と言っていいだろう。リアタイ視聴時,SNS上に散見される〈パクリ〉〈オマージュ〉という言葉は,この“既視感”の正体をなんとかして同定しようとするアニオタ大衆の切なる願いを表しているかのようだ。 これはパクリか,オマージュか。 そもそも文化生産物の中に類似の表現を見つけた時,どうして僕らはこう問うのだろうか。 …

  • Aimer×梶浦由記=間桐桜:『Fate/stay night [Heaven’s Feel]』の主題歌MVを振り返る

    『Fate/stay night [Heaven’s Feel] III. spring song』公式HPより引用 ©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC ©TYPE-MOON www.fate-sn.com 劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」Ⅲ.spring song 予告編│2020年3月28日公開 『Fate/stay night [Heaven's Feel] III. spring song』が今年,2020年3月28日(土)から公開される。2006年の『Fate/stay night』TVシリーズから14年の時を経て,いよいよ『F…

  • アニメレビューのための覚書:〈知を想定された主体〉のヴァリアンツ

    *このレビューは『Fate/stay night』『化物語』『氷菓』に関する内容に触れています。気になる方は本編をご覧になってから本記事をお読み下さい。 ジャック・ラカンによれば,精神分析治療を受ける患者は,分析プロセスの中で,治療者が自分の秘密(無意識の中ですでに自分が知っていること)を知り尽くした“全知全能の存在”であるかのように感じるようになる。いわば自分の知を治療者(大文字の他者)の知へと置き換えるわけだ。ラカンは分析治療におけるこうした分析家の立ち位置を表すために「知を想定された主体」という概念を導入し,患者が治療者に対して行う「転移」(治療者に対して恋愛,尊敬,好感,あるいは逆に反…

  • 劇場アニメ『劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明』(2020年)レビュー:呪いと祝福のアマルガム

    *このレビューはネタバレを含みます。 公式HPより引用 ©つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス「深き魂の黎明」製作委員会 miabyss.com 2017年のTV放送から2年を経て公開された『メイドインアビス』の新作劇場版。小島正幸監督を筆頭とする制作陣の“原作の陰惨な描写から逃げない”という姿勢は変わらず,TVシリーズに増してグルーミーな作品に仕上がっており,当初PG12だったレイティングがR15+に変更されるに至ったほどだ。ただし,この作品の特徴の一端がその容赦のない凄惨な描写にあるとは言え.それは決して安直な“グロのためのグロ”に堕しているわけではない。リコというキャラクターの突き抜…

  • アニメレビュー覚書:『けいおん!』(2009年)番外編「冬の日」の演出について

    *このレビューは『けいおん!』番外編「冬の日!」の内容に関するネタバレを含みます。 www.tbs.co.jp 『けいおん!』(2009年)の番外編「冬の日!」は,第12話「軽音!」(予告編では「最終回」として告知)の後に放映された実質上の最終回であり,原作にないシーンをふんだんに盛り込んだほぼアニメオリジナルの話数である。 学園祭のライブが終わった後のある日,唯はみんなを鍋パーティに誘うが,他の4人には別々の用事があり,集合することができない。 澪の書いた詩を誰かからのラブレターと勘違いする律。 うまく詩が書けずに冬の海辺を訪れる澪。 慣れないアルバイトに戸惑う紬。 友達から預かった猫を持て…

  • アニメレビュー覚書:『魔法少女まどか☆マギカ』(2011年)におけるゲーテ『ファウスト』のテキスト

    前回の記事では『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』(2020年)(以下『マギレコ』と省略)における〈タイポグラフィー〉に言及した。それは洗練されたデザインとして作品を装飾すると同時に,「魔法少女の願い事」という作品の主題にも関わる重要なファクターでもあった。 www.otalog.jp この記事でも言及したが,『マギレコ』の原作にあたる『魔法少女まどか☆マギカ』(2011年)(以下『まどマギ』と省略)の第2話には,魔女の潜む廃ビルの壁にヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの『ファウスト』(第一部1808年,第二部1833年)のテキストが記されているシーンがあり,本作のいわば“元ネタ…

  • アニメレビュー覚書『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』(2020年)第1話の演出について

    公式HPより引用 ©Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Anime Partners anime.magireco.com 『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』(以下『マギレコ』と省略)は,2017年にアニプレックスから配信された同名のスマートフォン向けRPGゲームを原作とするアニメ作品である。そして言うまでもなく,ゲーム『マギレコ 』自体が『魔法少女まどか☆マギカ』(2011年)(以下『まどマギ』と省略)を原作としている。キャラクター原案に蒼樹うめ,キャラクターデザインに谷口淳一郎,アニメ制作にシャフトと,原作の『まどマギ』と同じ布陣を守りつつも…

  • 2019年 アニメランキング

    2019年新作アニメの鑑賞数は,TVシリーズ,劇場版ともに23作品だった(並行して旧作も観ているが,カウントしていない)。以下,「TVアニメランキング」「劇場アニメランキング」「総合ランキング」に分け,2019年の個人的ランキングをカウントダウン方式で紹介する。視認性を高めるため,TVアニメは青字,劇場アニメは赤字にしてある。また各セクションの最後には「ランキング表」を掲載してある。 TVアニメランキング 10位〜6位 TOP 5 TVアニメランキング表 劇場アニメランキング 10位〜6位 TOP 5 劇場アニメランキング表 総合ランキング 総評 TVアニメランキング 10位〜6位 10位:『…

  • 日本動画協会「アニメ産業レポート2019」を読んで:日本のアニメの未来,世界のアニメの未来

    去る12月15日,NHKが報じた「アニメ産業の市場規模 過去最高更新 『海外展開』初の1兆円超」という見出しのニュースを目にした方も多いだろう。 www3.nhk.or.jp ニュースの主なポイントは「アニメ産業の市場規模が6年連続過去最高を更新」「海外展開の伸長」および「配信とビデオパッケージ売り上げの逆転」である。 報道のソースとなったのは,日本動画協会が毎年出版している「アニメ産業レポート」だ。前年のアニメ産業(今回は2018年)に関する詳細な調査を元に,各種データと分析をまとめた報告書である。このブログでも以前一度取り上げたことがあるが,一般のアニメファンでも購入することができる(「2…

  • 劇場アニメ『羅小黒戦記』(2019年)レビュー:国境を越える〈かわいい〉のコード

    *このレビューはネタバレを含みます。 公式Twitterアカウントより引用 ©北京寒木春華動画技術有限会社 heicat-movie.com 中国の漫画家でありアニメーターでもあるMTJJが,2011年から動画サイトで公開を始めたフラッシュアニメ『羅小黒戦記』。本国のネット上で徐々に人気を博し,この度の劇場アニメ化にまで至ったスマッシュヒット作品である。日本でもアニメーターの入江泰浩や井上俊之らの高評価を受けて人気が高まり,上映館も拡大されている。 監督のMTJJは日本アニメを研究しつくした人であり,本作は内容の面白さもさることながら,現時点での中国アニメと日本アニメの“距離感”を知る上でも貴…

  • 2020年 冬アニメは何を観る?ー2019年 秋アニメを振返りながらー

    『id:INVADED』公式HPより引用 ©️IDDU www.animatetimes.com uzurainfo.han-be.com 2019秋アニメ振返り 異種族レビュアーズ 痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 id:INVADED イド:インヴェイデッド 映像研には手を出すな! 空挺ドラゴンズ ドロヘドロ 22/7 pet マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 2020年冬アニメのイチオシは… 2019秋アニメ振返り 2019年秋アニメでは,『PSYCHO-PASS 3』や『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』などのビッ…

  • アニメレビュー覚書:『鬼滅の刃』撮影監督・寺尾優一インタビュー(Blu-ray/DVD第五巻封入特典「鬼殺隊報」より)

    *このレビューはネタバレを含みます。 ufotable制作の映像の“高級感”を支える撮影部門,そしていくつものビッグタイトルで撮影監督を務めてきた寺尾優一の功績は,どれだけ強調してもし過ぎることはない。 11月27日に発売された『鬼滅の刃』Blu-ray/DVD第五巻の封入特典「鬼殺隊報」には,寺尾優一のインタビューが掲載されている。以下,寺尾の言葉を引用しながら重要なポイントを列挙していく。 輪郭線について 「水の呼吸」について 家族の回想シーン ヒノカミ神楽 吉川冴と吉田遥 ハーディングチェックについて 輪郭線について まず,監督の外崎春雄やキャラクターデザインの松島晃も各所で言及している…

  • アニメレビュー雑感:生きろ,アニメは愉しい。

    『天空の城ラピュタ』『エヴァンゲリオン』『魔法少女まどか☆マギカ』ーーこういった過去の傑作を前に必ずと言っていいほど繰り返される“語り尽くされた”という常套句。実は僕はこの言葉が好きではない。 ドイツの思想家ヴァルター・ベンヤミン(1892-1940年)は,文学作品の「死後の生(Fortleben)」という,実に気の利いた言葉を好んで使った人だ。1921年に書かれた『翻訳者の課題』の中で,彼は翻訳と原作との原理的な関係を以下のように述べている。 […]翻訳は原作から生まれる。しかも,原作の生〔生きること〕(Leben)からというよりも,原作が「生き延びること(Überleben)」から生じてい…

  • アニメレビュー覚書:『星合いの空』(2019年)における空間演出について

    タイトルやPV,そして「中学生のソフトテニス部」という題材から予想される“爽やか青春ドラマ”の印象を見事に裏切った『星合いの空』。本作のテイストの方向性は,第1話における夏南子の「あんたさぁ,なーんか闇深そうだね」というセリフによって決定付けられたと言っていいだろう。この“闇”を孕んだ登場人物の心理を描写するにあたり,本作においてユニークな空間描写が活用されている点も注目に値する。 幾何学的構図の演出 まず特長的なのは,様々な構造物を活用しつつ幾何学的な構図を多用している点だ。主に女子テニス部が使うテニスコートは,男子テニス部の練習場よりも高い位置にあり,常に「激つよ女子」が「激よわ男子」を見…

  • アニメレビュー覚書:〈集合生命体〉のヴァリアント

    *この記事は『ドラゴンボールZ』『新世紀エヴァンゲリオン Air / まごころを,きみに』『ガン×ソード』『キルラキル』『シドニアの騎士』『PSYCHO-PASS』に関する内容に触れています。ご注意下さい。 他者を取り込み,他者を排除することで,唯一絶対の存在になろうとする〈集合生命体〉のキャラクター類型。マンガ・アニメ史においてほぼ常に主人公と対峙する“敵”として描かれてきたこの類型には,マンガ・アニメなどの表象文化における〈個/非-個〉に関する問題意識が色濃く反映している。 『ドラゴンボール』セル,魔人ブウ 『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air / まごころを,君に』(1997年):サー…

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