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見つけておねがい、見つけないで https://arama.hatenadiary.jp/

ほっておくと忘れちゃうような感情のうちとっておきたいものや、本を読んだ後にあふれた感情を、きっちり言語化してしまっておく場所です。

吉野 杏(Ann Yoshino)
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2019/04/06

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  • 時間を気にせず玉ねぎを炒めたい

    一日の中で、大量の玉ねぎを炒めている時間にいちばん充実感を感じる。仕事の数倍は有益で価値のあることをしてると思えて心が落ち着く。今のところ玉ねぎ炒めのストックだけが、ちょうどいい塩梅で昨日と今日と明日をゆるやかにつないでくれている。守りたいものと、どうでもいいものの差が激し過ぎるのかもしれない。玉ねぎストックはちょうどその真ん中で、あると助かるがなければないで仕方ない、その程度のものをせっせとこしらえる行為に価値を感じている。玉ねぎを炒める時間を増やしていけば、日常に漂う虚無感からも解放されるんだろうか。

  • 【感想】「ブルーピリオド」しんどさの正体は嫉妬である

    2020年にマンガ大賞を受賞した巷で話題の「ブルーピリオド」を週末に全巻読んだ。ネタバレしない程度に感想を書く。ブルーピリオドのGoogleのサジェストに「しんどい」とかまず主人公が持ち合わせている器用さや、世間に対して妙に達観しているところが、自分と重なる部分が多く1、2巻は読み進めるのがしんどく感じた。漫画の中で出てくる大人たちや、主人公が高校生のころにかけてもらった言葉と、わたしがもし高校生の出逢えていたら?などと考えてページを捲る手を止めてしばらく物思いにふけっては、いやいや過去には戻れないのだからと読むのを再開する。そして話が進んでいけばいくほど、主人公=好きなものに向かって突き進む…

  • 東京事変が地上波で「落日」を歌う

    彼らは王道を歩いている喜ばしいこと、私も精進します

  • 傘を広げテレビをつける

    「音楽を聴いて元気になるとかそういうのママ全然わかんない」 何歳だったか忘れたけど、聞いた当初は、なんつう隠な発言、そんなんだから私はいつも流行りについていけなくて学校でいい感じに過ごせないんだよやめてくれ、と思った。けれど大人になって、徐々に母が音楽を必要としない理由、うーん、理由というよりもっと言語化が難しい、感覚的なところで腑に落ちた。音楽に限らず、あの人は自分の心をどうこうするために外にあるものをあてにしない。意外とそういう人は少ないこと、「音楽聞いて元気になるとかよくわかんない」を大声で言うのは、世間的にあまりよろしくないことは大人になる過程で知った。人に言うと、あんたの母親大丈夫か…

  • 幼い私が憧れるもの

    私生活は順調だが、たまに眠れなくて、そういうときはだいたい頭の中に根拠のない不安が渦巻いている。お腹が空いてるのかもしれないと思って、お茶漬けやパンを食べる。寒いと余計に不安になるから、背中の高い位置にカイロを貼る。 世間では自粛という言葉が流行ってるようだが、私は自粛してると思ったことは一度もない。いつも人と、なぜか足並みが揃わないことが不思議だ。行動ではない。内心の、心の、言葉の。人や経済が死にかけているのに、私は喜びに満ち溢れている。「乗り越えよう」「我慢しよう」が合言葉な社会。みんなは合言葉があっていいな、と思う。その直後、いいかげん自己を確立してください、と思う、自分に対して。自己と…

  • 悲しい時はすぐに泣く

    悲しい時は存分に、涙が枯れるまで泣いたほうがいい。予定も仕事もキャンセルして、家で大声をあげて、頭が痛くなるまで泣くのがいい。我慢しているうちに悲しみが悲しみとすら認識できない彼方にいってしまうと厄介で、手がつけられない化け物になって襲ってくる。小さな悲しみを無視しないで、その度に泣いてしまうのは生きていく上で大事な営みだ。 悲しい時に物事を考えるのはやめた方がいい。どんなに理屈が通ってたって、通ってなくても、その正しさは自分を追い詰めるだけと知った。ポリシーとかいう抽象的なものでがんじがらめになるより、明日のご飯は何を作ろうかとか冷蔵庫にあるひき肉はだめになってないかとか、そういうことを考え…

  • 今日も明日も、働くことははたして無味か

    私にとって仕事とは、日々の生活と借金返済、少しの贅沢と親孝行という夢を叶えるための手段でしかない。 仕事を通して成長したいとか世の中に貢献したいと思っていないし、サラリーマンの出世競争に興味はない。出世した先で石油王と同じくらいの待遇が手に入るなら挑戦してみる価値はあると思うが、どう考えても出世にかかる労力と得られる待遇が見合わないと思うから。無理せずいけるポジションまでいけたらよいし、どこにもいけなくても構わない。 昔は「他人から仕事ができない、役に立たない人間と思われたら自分自身に価値がないも同然、だから役に立つ人間にならなければ!!絶対に!!!」といった強迫観念をもっていたが、さすがに一…

  • 正直であること

    みんなパワフルに生きててなんだかすごいや。秋だっていうのに。感心するばかり。私はというとエネルギーが枯れ果てていて、人と関わることも億劫な日々が続いてます。すべてを季節の変わり目のせいにしていたけれど、時の流れは早いのね。もう十月も半ばに入る頃かしら。 聞こえません、伝わりません。受け取りませんし伝えません。……外界をシャットダウンしていることに微かな焦りを感じている。が、取り繕ろう元気もない今、ゆらゆら幽体離脱して、斜め上から自分を観察しています。ちょっと疲れちゃったかな〜? 何にと問われると答えられないのだけど、それを深く掘り下げる気も起きないのだけど。元気をチャージする方法、旅行に行って…

  • 午前四時、環状六号線、ひとり

    或る人はこう言う。 「そんなものはない」 「考えちゃいけない」 「見つかるはずないんだから」 例えば、本質。例えば、個性。例えば、生きる意味。あとは正しさ。どれもはっきりしないもので、それが何かと定義した瞬間、消えてしまうような概念たち。ないと言われても納得だし、あると言われたら信じて縋りたくなる。はっきりしてないものより、はっきりしてるもののほうが安心できる。だけど他人に「本質とは××だ」「愛って〇〇でしょ?」と決めつけられると、決め付けられたように感じた瞬間、そんなんわかってたまるかよ!!!と言い返したくなる。他人の定義は自分に当てはまらない。当てはまらなくてあたりまえだから、いちいち発見…

  • 「頑張ったね」

    ちょっと震えて匂いを嗅いだら甘そうな汗 「頑張ったね」 止まってもいいのかな?きょろきょろした 速度を落として歩きながら考える。 今まで言われたことがなかったかもしれない、 いや、昨日も言われたかもしれない。心に留まらなかっただけで。 距離感の問題なのかな 近すぎれば軽くて、すぅっと耳元をすり抜けて前方へ溶けていき言葉を追いかけるようにして歩みを止めない。もっと近いと、あなたは私だから、頑張ったねなんて言えないのかもしれなかった。あなたは私が止まるのも、自分が止まるのも怖いんじゃないかと思うの。母と娘の距離感って、たまにそれくらい近くて輪郭が重なってる時がある。基本的にうちは重なり合って前へ前…

  • くっ、息ができない

    それは一瞬の出来事で、くっと、引きつられたように息が吸えなくなった。次にすぐ喉のあたりに焼けるような痛みを感じた。洗顔ネットを使って作った手のひらいっぱいの泡をこすりつけて顔を洗ってるときに、口の辺りについた泡の雲を飲み込んでしまったのだった。口の前に落ちてくるタイミングで口を開けて息を吸ってしまって、まるっとそのまま、大きな泡が気管に入ったと理解するまでのスピードはおそろしく早かった。人は考える葦である? 裸でいるのが可笑しくなってきた。裸でいるときにこんなに頭を働かせることはそうそうない。うわごとを言うか、水が滴ってるかだった肌色を見ながら、服を着てないそのまんまの我が身がこんなに頭を使い…

  • 風の匂いに敵うものなんてない、たとえ言葉をもってしても

    調子が悪い時はたいがい「愛」「正しさ」「概念」「教育」などおよそ実体のないものについて考えている。それらに何かしらの定義をつけたくて、言葉を探して思考を巡らせている。今もそうだ。だいたい何も生まない。そういうことか!と目から鱗が落ちる事実を頭の中からひねり出すこともできなければ、うまく言えたぜ、へへとほくそ笑むこともなく、ただぼんやりとした時間が過ぎていくだけ。 で、そういうものについてひとしきり考えた後はだいたい感傷的になって、今度は過去を振り返ったり未来を憂いたりする。刻々と変化する時制についていけなくなって、なんだか誰かに触れたいような衝動に襲われる。これも全部、感覚的な話だ。たぶん誰か…

  • エモいで終わりじゃダサいしな

    一昨日、書き始めた物語が、今度こそ完結しそうで密かに興奮している。だから今夜もこの時間まで眠れなかった。 自分が過ごす現在と向きあって正直な文章を書けば、あとちゃんと人に伝わるように書けば、最後まで書き切れるという確信。私が書こうとしてるのは恥ずかしいほどに自分で、ファンタジーでもないし論文でもない。逃げられない自分から中途半端に逃げようとしないで、いま書きたいことを知ってる言葉でただ書くのだ。文章力や表現力、そんなのないんだけど書きたいことがあるんだから、それを大切に。大事なことだからもう一度言うね、いま、書きたいことを書くんだよ、どこかで繋がるから心配しないで。 あと、先人が残してくれたそ…

  • なでなで欲望、よしよし商業、みんな集まれって気持ちにいつかなりたい

    大学で商学部を選んだことを長いこと後悔していた。興味がわかないくらいならまだしも「商業活動が嫌いなんだ」と、入学してから気づいたとき、これはやっちまったな、と愕然とした。商業が嫌いっていうこれまたざっくりした表現しかできなくて、これは己の勉強不足ゆえ解像度が低すぎるのだけど、やはりなんというかその「香り」が好きじゃない。今着てるその服も、さっき食べた苺も、商業の末にお前の手元にあるもんだろうと言われたらもう何も反論はできなくて「ごめんなさい岩になりたい許してください」としか言いようがない。 それにも関わらず、商学部でもゴリゴリ、経営やらマーケティングやらを勉強するゼミを志したのは、もはや真面目…

  • 2020.4.30 言葉が入ってくるのも心が動かされるのもしんどい日

    今日は暗い気分なのでそのまま暗い感じでいきます。なんかね、言葉やら映像やら音やら光やら、ありとあらゆる情報や現象がもう、しんどいっていうときがたまにあります。それが今。 理由があるときもあれば、ないときもある。不機嫌とも違くて、ただただ無為に居たいだけ。人と暮らすのは無理だなあなんて、こうして文字を叩いているから頭に浮かぶ言葉なんであって。こういうとき、目の前の問題をまずは紙に書き出してみようとか、事実と感情を切り分けて考えようとか、いろんな療法があるみたいだけど、とてもとても……そんな元気と明晰な頭脳があったらこんな虚無を見つめてはいないだろうよ。 虚無というと、マイナスな雰囲気が漂う単語だ…

  • 2020.4.16 メモ 雑音は雑音でいいのでは?

    行き交う人の表情を見ること、職場や家族など近しい関係の人から発される言葉を聞くこと、そのすべてに返報していたわけではないのに、毎日、毎日、そういった活動にかなり多くのエネルギーを投入していたと気づいた。自分の周りに「他者」の気配があるだけで、いったいわたしの何が吸い取られるというのだろう? でもそれが事実だった。家から出ずに過ごし、他者の存在を完全にないものとした今、有り余るエネルギーを噛み締めている。同時に、”楽しむ”という感情は受け身では生まれないことに気がついた。物事を楽しむのって結構なエネルギーを必要とする。文章を書くことや読むこと、考え事や料理などを楽しみたいと思いながらも、これまで…

  • 宮沢賢治は語呂がいい

    自分の中にまだ外に放出させて余るほどの蓄積がないことを当然のように捉えて未来を楽しめるようになりたい。もし何か書くとするなら、生きる方に向かってグラデーションを重ねたい。 たったいまは国語教師の女がピアニストに恋をしてほしくて、その女は音と同化して体が軋んだりするんじゃないのかなって思った。それってすごく生きてる、はあ。めっちゃ気持ちいいとき快感で鼻の奥がツンとなるやつは絶対書きたい。そう思うと、思考に突き刺さるような明晰な一文より、もっと先に体に来る表現を好んでるんだろうな。まあ憧れなのかもしれないし、その憧れを目指すかどうかはよく考えた方がいいと思うんだけど。あと、ひとりでずっと閉じこもっ…

  • オンラインMTGで自分の顔ばかり見てしまう人に5分でできる映える化粧を伝授しよう【画像はない】

    リモートワークが続いている。 取材や打ち合わせをオンラインで行うことも増えているけれど、自分の顔がPC画面に映ると、そればかり気にしてしまって(自意識過剰)ダメだ。集中できない。 「初めまして」の挨拶がオンラインなのはもう苦行でしかない。ぽけっとした顔に冴えない白い壁の背景。締まらない。今後の取引に尾を引きそうで、顔!!!しっかり!!!と思うけど、顔ばかり気にしてると話が頭に入ってこないし、とにかくもう困り果てる。 ぽけっとしていて、丸餅みたいな顔。 そのくせ目元がきつくて、口が小さくて、なんか腹たつ顔をしている。 もっとね、キリッとするならキリッとしてほしいし、ぽけっとしてるなら癒し系を極め…

  • たけのこごはんを作ろう!(後編)

    相変わらず映えないタイトルをつけることに定評がある。 さあ、たけのこの下茹でが済んだよ!メインイベントが終わっちゃったね。 じゃーん。 まっさらの姿。皮を剥いたら意外と素朴な色をしている。「スーパーで年中見かけるたけのこ」色でほっとした。料理研究家じゃないから正直、どこからどこまでが可食部なのかわからない。 (???) 切り分けてみる。 たけのこは米ぬか鍋の中で放っておいて、完璧に冷めたら、皮を剥きつつざばーっと水で洗って。米ぬかがついてない状態にしてね、適当な大きさに切って、清潔な水につけて保存しておくんだって!適度に水換えして、少しの間(適当)保存がきくらしい。 なんか生き物みたいだね。 …

  • たけのこごはんを作ろう!(前編)

    暇を持て余しているというより、人に会う必要がなくなりとても元気があるので、台所に立つ気力が生まれている。 昨日スーパーに行って、たけのこを丸々一個買ってきた。水煮ではなく、下茹でからお家でやってみることにしよう。おいしいたけのこごはんになれるよう、がんばってくれ。 ででーん!!! たけのこ!可愛いねえ! 包丁で切れ目を入れるよ。切り込みは2~3センチって書いてあったけど、よくわからないや。適当に切り込みを入れたよ。 頭の部分は硬くってどうしようもないね。皮が分厚い。包丁が切れなくなってきてアレだから、包丁研ぎ機をAmazonで買うことにしよう。 デデン。唐辛子と米ぬか。茹でるときに使うんだそう…

  • 文章があまりうまくない編集者は本を携えて修行に出ることにした

    「わかりやすい文章を書こうと思って書いている人より、わかりやすくなってしまう人の方が多いんじゃないか……だとしたらわかりやすい言葉を使えないわたしの手癖は希釈してはならない個性なのでは?」なんて甘えたことを呟きながら、だらだら文章を書き綴っている今日このごろ。この状態は心地よくて、一年前と比べるとだいぶ気楽にやれるようになった。物書きになりたい気持ちは、もうとくに「夢」という位置づけでもなくなり、それで食っていこうという気もなくなった。お金がほしい、贅沢がしたい、といった俗な欲求は別の手段を使って叶えていこうと思ってから、気が楽になった。 「書く仕事で食っていこう!」(ちなみに「書く」の方向性…

  • ワニの死に便乗したとか

    この文章は、以下文章に対する返歌だと思ってほしい。 note.com 上記文章で書かれている、事の経緯を簡単にまとめると、「話題になっていたワニが死んだとき、Twitterで『ワニを追悼するイラスト』をあげたら叩かれた」って話だ。 人の感情は人のもの このワニの件で言えば、ワニが死んだ悲しみって全世界、全ワニの物語を読んだ人がすべからく共感し、理解しなければいけない気持ちなんですかね……? 悲しい気持ちもそうだけど、君が好きとか、あの柄が気持ち悪いとか……、自分にとっては見過ごせない感情と思ってても、他人に理解してもらえないとか、相手に伝わらないなんてことは山のようにあるじゃない?そういうとき…

  • 東京事変の再生ライブツアー『ニュースフラッシュ』に赴く愛好家のコーディネートをまとめてみた

    東京事変 Live Tour 2O2O 『ニュースフラッシュ』がスタートしましたね。わたしはすべてのチケット抽選で外れてしまったので、閏日はひたすらTwitterに張りついて、ライブ会場の様子や物販列の進捗状況をウォッチしていました。 特殊開発グッズの詳細はぎりぎりの発表でしたね。 毎度ながらセンスのよさに脱帽です。 https://www.kronekodow.com/gaiko/newsflash_tourgoods/ ▲東京事変 Live Tour 2O2O 『ニュースフラッシュ』特殊開発グッズ 今回、愛好家の方々の「ライブ行ってきます」とか「会場着きました」ツイートを追いながら思ったの…

  • もしかしてこれが(アダルト)……?

    最近読んでいる本と、たまたま流れてきたツイートと、リアルで考えていて言語化できたこと(現状に「満足している」状態ってもしかしていまのこの気持ち!?)を、忘れないようにメモしておく。 『「空気」の研究』山本 七平 著 最近読んでいる本。詳細はまたの機会で。 「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3)) 作者:山本 七平 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 1983/10 メディア: 文庫 太平洋戦争〜戦後の日中国交正常化、公害訴訟の例を用いながら日本社会を支配する「空気」の正体について解明している本。「空気」を壊す行為である「水をさす」の「水」の正体にも言及している。まだ読み切ってない。 「…

  • 会うことすらもままならない

    高校の卒業式当日か、卒業式を控えた数日前に、現代国語の先生がこんなことを言っていた。 「あなたたちは卒業するということがどういうことか、考えたことがありますか。卒業したらこの校舎に通えなくなる、通わせてくださいと頼んだとしてももう通えません。 それは何を意味するか。 それは、ここにいるあなたたちの友人やわたしたち教師と、約束せずに会える関係ではなくなるということです。これまでは学校に来ればあたりまえに会えていた存在に、これからは約束しなければ会えなくなります」 当時は、至極当然のことを言っているなと思い聞き流していた。仲のいい友だちとは会い続けるだろう。SNSを見れば近況も把握できる。会おう!…

  • 2020年はスーパースターと脇役をいったりきたりしてみたい

    スーパースターになる一瞬に怯えず、脇役を喜んで引き受ける

  • 24才のわたしが死ななくてよかった

    コートも脱がずベッドの上に座りこの文章を書いている。筆記具をもちノートを広げるよりも手軽だからだ。 いま頭がフリーズしてしまった。この一年は振り返りたくもない、泣いているか絶望しているか無気力でいるか、ほとんどどれかだった気がする。最後の最後だけちょっと走ってみたけど、結局すごく大きな岩に顔面からぶつかって血を流している。最近、文章の書き出しを考えるとき浮かぶ光景がある。細い管のなかを赤い液体が流れていき、ぽとぽとと地面に落ちる様子だ。血より鮮やかな色をしている。でも地面に落ちると色はなくなる。液体を吸い込んだ土の色が少し濃くなるだけである。 生きるか死ぬかにそれほど差はなくて、油断すると死ん…

  • ないもの探しが特技の悪魔を振り払ったとき、人は

    悪魔の証明とは、証明不可能なこと、証明するのがとても困難なことを悪魔に喩えたものをいう。 では証明できないものとはなにか。 それはあるものが「ない」という事実だ。目の前に消しゴムがあるか、ないかといった単純な例なら別だが、宇宙人がいるかいないかという問いになったら? 宇宙人がいることを証明にするには、ひとり宇宙人を連れてくれば事足りるが、宇宙人がいないことは確かな証拠をもって証明するには難しい。 火星にはいるんじゃないか、我々がまだ見ぬ土地には実のところすでに住んでいるんじゃないか、地球の隅々まで探したのか……「ない」ものの証明には常に反論の余地がつきまとう。つまり納得のいく証明にはなりづらい…

  • 愛について高尚なことを語る前に

    一度悪くなったものが「治る」までにはかなりのエネルギーを使うらしい。 通常の、良くも悪くもない状態を維持するのに使うくらいのエネルギー量では、悪くなったものを治すことはできない。そのうち治るかな?と思って様子を見ていても、よくない状態が維持されるだけで、もとの元気だったころには戻らない。こうして己のキャパシティが小さくなっていくのかと思うと、新たな物事にチャレンジするのにも足がすくむ。 転職を決めてから、唇の荒れが治らない。 熱が出たりお腹が痛くなったりするのではないから、生きていくのに差し支えないけれど見た目が悪い。原因がわからないから不安にもなるしテンションが下がる。この前なんて合コンなの…

  • 金原ひとみ著『アタラクシア』/ 他者からの共感で埋まらない穴を抱えて生きる人への道しるべ

    金原ひとみの長編小説『アタラクシア』を読んだら、他人に対して言葉を尽くすことの意味を深掘りたくなったので書きました

  • 理解されてもなお孤独、共感じゃ埋められない穴があるのだとしたら誰に対して言葉を持つべきなのだろう

    今週のお題「わたしの自由研究」 お盆休みの間に、金原ひとみの新刊『アタラクシア』を読んだ。 日々は積み上げていくものではなくただ過ぎゆき、人生の出来事に連続性などない、人に執着心をもたない主人公の由依はいつも潔く、他人にまるで期待しない。彼女は人間味に欠けるから、憧れとは言い切れないものの、「人と関わる上でこうありたい」という理想を投影したようなキャラクターだった。 なかでも彼女が、気質のまるで異なり煩悩に支配される妹に対して放った 「私は何も話さない」 という台詞は、世界に対するスタンスの表明で、核心をつく一言だと感じた。彼女の潔さを少しは見習いたいのだけど、やはり煩悩に支配される側のわたし…

  • 女の体と思考を脱ぎ捨てた暁にはなにになれるんだろうね

    Webに書く文章をずっとお休みしてたらなにをどんな表現で書いたらいいのかまるでわからなくなっちゃったので、日記を書いてみることにします。 == いつもどおりぎりぎりに起床。寝落ちしたけど4時くらいに「今日は化粧落とさなきゃマジで肌が終わる!!!」と意識を確かにもって洗面所にいってやたら丁寧に日焼け止め9割の化粧を落として再びベッドに入ってあっという間に朝って感じだった。 最近朝の満員電車が無理すぎて、定期券外のルートで出社するくせがついてしまった。ああ、いけない。でもそっちのルートだと家を出る時間が5分くらい遅くてもいいし、電車は座れるしでいいこと尽くしなんだよなあ。来月こそは定期のルート変え…

  • 最近考えている文章についてのあれこれ(2019.7.7)

    いまに始まったことじゃないんだけど、日ごとに文章を書くこととどう向き合っていくかのスタンスがぶれる。少し前は、軸が定まらない自分にいらいらしていたけど、ここ最近、ぶれること自体を楽しめるようになってきた。 私はいったい何になりたいんだろう......ってここ4年くらいずっと考えているのだと、ようやく自覚した。自分が考えていることにすら気づかないまま、いらいらしたり、決めた気になったり右往左往していたと思うと恐ろしい。 その間にも進展があった。例えば転職をしてみたりこうして他人に公開する形で文章を書いてみたり。動いてみなきゃわからないことがたくさんあるし、続けているうちに自然と心が決まっていくこ…

  • きのこ帝国『夢みる頃を過ぎても』描いた理想が消える直前の煌きと、長い夜の終わりを歌う

    きのこ帝国の名曲『夢みる頃を過ぎても』は何度となく、夢や理想から見放された私を救う。現実を直視したくない、朝が来るのはこわい、だけどやっぱり朝は尊いのだ。

  • とってもとても淋しい、とってもとても淋しい♪

    もしかすると一生このまま頭の病気みたいに生きていくのかも! 何も冷静に考えられなくって、文字に起こすとそれじゃない表現が上滑りして意味が伝わらない言葉が並んじゃって。 二言目には「意味わかんない」って言って、ホカホカのご飯は外でしか食べれなくって仕事はかろうじて回しながらなんとか食いつないで、そのうち周りから人が消えていって頭が変なふうになった自分だけが世界に残るのかもしれない! そんなのはいやだけどじゃあどうしたらいいの?って考えても、人に聞いても答えなんてすぐに出ないし、やっぱ「意味わかんない」って絶叫して眠るくらいしかやることがなくって。 早く説明したい。 なんで午前4時30分に西新宿四…

  • 小さく笑いながら夕暮れを見にいこう

    隣の芝生が青すぎて、ひたすら眠った。 椎名林檎の『おだいじに』を聴きながら、もしかしたらこのまま何者にもならず生き続ける未来にも思いを馳せた。 おだいじに アーティスト: 椎名林檎 出版社/メーカー: UNIVERSAL MUSIC LLC 発売日: 2018/05/27 メディア: MP3 ダウンロード この商品を含むブログを見る === 4月、<h2>タグとSEOの呪縛から逃れることができた。 伝えることと、表現することは似て非なることを知った。 伝わらなくてもいいから書こうと思って、書き始めることができた。 いまもそのスタンスは続いている。 arama.hatenadiary.jp 5月…

  • 雨を書けようになりたい私は、この夏ミニトマトを育てることにした

    (今週のお題「雨の日の楽しみ方」) 雨と、雨の日を美しく写真に撮れても、暖色の光が照らす部屋ではその写真をみてもあまり感動しない。 少し気分が落ち込んだときや、ジメジメした生活を愛してしまう日、私は言葉で雨を読みたい。 現実の雨ってこんな感じだよね。 紫陽花は、英語でhydrangeaっていうらしい。ajisaiではないのだといま知った。 なかなかないよね、紫色と青色の紫陽花がどちらも生えている場所。 ジメジメした日常を愛している。 はつらつより、ちょっとだけ信頼できるような気がしている。だけどよくわからないところに力が入っているせいか、花を飾るほどの心の余裕はない。 To Do 花瓶を買う …

  • 決断はステンレス。傷つかないし錆びないから、毎日使っても大丈夫

    長いこと、夢を隠して生きてきた。 家族や友だちなど周囲に対して秘密にしていたというより、自分ですら気づかないところにしまいこんでいたという方が正しい。 夢を自覚しないように、目を瞑ったまま、意識の底に隠すのだ。だって叶わない、たぶん叶わない、そんな現実に気づいてしまうと心が痛むから。 それでもふとした拍子に、ふたを開けて出てきてしまう、厄介な夢。 「作家になって、小説を出したい」 夢には足でもはえているのだろうか? 夢を叶えるには、誰かに見つけてもらわなきゃいけないのに 夢が表に出てくるのは決まっていた。日常生活でつまずいたとき。 例えば、仕事でミスして落ち込んだとき、彼氏がYoutuberと…

  • 雑念ばかりがよぎるから言葉を取りあげられてしまったらしい、誰かに

    書きたい題材はたくさんあるのに、描写につながらない、言葉にならない。そのかわりに余計な、本当に余計な光景ばかりが頭をよぎっている。 例えば職場の給湯室とか、職場に向かうときに乗る地下鉄のホームとか。 違う、そんな害のない光景ばかりじゃなくて、私の存在を脅かすもっともっと恐ろしいもの。先を越されたとか、フォロワーでしかないことを自覚する場面とか、その他大勢のひとりであることを認めざるを得ない瞬間とか。光線にもならず、伏線にもならず、ただそこにごろんと転がっている自意識が思いっきり、他でもない自分に蹴っ飛ばされる様子が、スローモーションで浮かぶ。 いや、なんでこれここに書いてんの。 違うでしょ、書…

  • 話の展開手法と完結まで持っていく方法を探ってみる①本谷有希子『異類婚姻譚』

    圧倒的に話の起承転結がおけないので、いつまでたっても話が完結させられない。 永遠に「承」だし、たまに「転」したと思ったら転がりっぱなし。 フィールド外に転がっていってしまった登場人物にはもう感情をつけられないから、「あんた、誰」的な状態になって終了.....。 どうにかしないと永遠に世に出ていけない。 本当は表現の部分、「このシーンでこの言葉選択してきたか〜〜〜〜〜〜」、この一文で景色がざっと変わったよね!みたいなことにミゾミゾしたい。だけど足りないところを補わないと多分永遠に「良い鑑賞者」で終わってしまうと思うので。 それは私が望むところではないから、少し気が進まないけど、もう少しざっくりし…

  • 君が驚くようなことを言おう、あのね、私にも見せたい景色があるんだ

    文章で殴らないようにしようと決意した二十三分後に、やっぱり誰かを殴るために文章を書いている私は、やっぱりあんまり性格が良くない。 いつからこんなふうになっちゃったんだろう。やれやれ。 自分なんて、自分なんてと言ってた過去が嘘のようだ。だってこんな暴力的な衝動を昇華させてあげられるのは自分だけだから、絶対に裏切っちゃいけない同士のような気がすらしてくる。 昔、よく中野の細い路地を歩いている時、このままアスファルトにぶっ倒れてみたら何かが変わるだろうか、なんて考えた。何もかも億劫なのに、倒れない自分、倒れたとしたって数秒も待たずに起き上がって歩き出してしまうであろう自分に期待しながら、失望していた…

  • 本谷有希子『異類婚姻譚』は現代の家族を描く説話であり「離婚」を虚構の世界に落としこんだ妙作だった

    小説を書けるようになるためには、まずは読まなければ。 しかも、ただ読むのではなくて全体の構造を理解したり、展開のさせ方や話題と話題の繋がり方を意識したり。「まるで国語のセンター試験対策のようではないか」、などと思いつつも、しょっぱい努力を怠らない人間になろうと意を決し、題材として手に取ったのは、本谷有希子著『異類婚姻譚』だ。 実は本谷有希子の小説を手に取るのは、『ぬるい毒』以来のこと。大学2年の失恋直後あたりに、ジメジメした薄暗い部屋での読後感の悪さに圧倒されて、本谷有希子の書いた本には手を出せていなかった。 『異類婚姻譚』の意味はこちら。 異類婚姻譚(いるいこんいんたん)とは、人間と違った種…

  • 口元に笑みを浮かべた黒い塊が目の前を通り過ぎていく

    最近ずっと考えているものの、形にならない思考を一旦吐き出してみる。 問題意識というほど何か物申したい訳でもないし、こうすべきであるなんて「べき論」を戦わせたいわけでもないので。結局結論は出ていなくても、ただ薄らぼんやりしたイメージが、言葉になればいいなあ、スッキリするなあくらいにしか捉えていないものたち。 ・人になにかを「与える」行為について / 与える側と与えられる側の関係 これは最近というには遠すぎる、3年前くらいからずっと考えているけど、考えが全然深まらなくてなにも見えてこないテーマ。 与える方は気持ちいいし、いいことしてる気分なんだろうけど。与えられる人も決して損はしていない、ようは「…

  • 凡才肌のしょっぱい研鑽は、私をどこかへ連れていってくれるでしょうか

    高校生の頃から、一に表現、二に語感、三に活字の見た目を重視して本を読んできてしまったので、登場人物の動きとか話の展開とかが「ま〜〜〜どうでもよく」て、全然追えないんですよ。 ”本の内容は忘れたけど、あの一文がずっと残っている”とか ”文字から音がする!!!”だとか。 ”この表記はひらがなだからこそ効くよね”とか ”映画やドラマを観ていて、セリフの内容より俳優の一瞬の表情にミゾミゾする”とか。 そういう鑑賞の仕方で一日が満たされちゃう。 同じような鑑賞の嗜好の人は絶対いると思っていて、そういう人は多分ストーリーとかそれほど重視していないはず。真剣になって観てるドラマだって、最後にヒロインと相手役…

  • 刹那の墓場に縋りながら、ねぇ

    たぶん世の中の人みんなそう、自分の中に刹那の墓場がある。仕事に行く途中とか、帰り道に一瞬よぎった感情をいちいち、言葉にするかどうかは別にしてどこかに置いてきたり温めたりじゃないと多分一杯になって、崩れてしまうからその前にね。今すごく刹那の墓場に縋って、墓石に顔を擦りつけて泣いてるねえどうしたらいいのかしら。答えはどっかから湧いて出て、次々にこの上に石を立ててく。素人上等、我流上等。誰にも伝わらない暗号や記号をたくさん埋めて、掘って完成。何食わぬ顔をして仕事に行き、社会と対峙して要らぬこと吐きまた今日も墓場に遊びに行く。いつまでこんな日々が続くのか混沌としていて、愛すべき日々

  • カッコつけた言葉では嘘になるから、やっぱり率直な言葉で語らせてくれ、椎名林檎と東京を

    カッコつけた言葉をたくさん使ってしまった。反省している。 arama.hatenadiary.jp 違う違う違う、読むに耐えないかもしれないけどここは刹那の墓場。 十年余り椎名林檎の愛好家をやっているというだけのただの一般人、ただのOL。 率直な言葉で語った方がいい。 もうね、あの椎名林檎が”TOKYO”という歌を歌うんですよ。 ついに東京ですよ。正しい街を聴いて、百回も二百回も三百回も聴き続けて、自分が福岡県出身じゃないことを呪いまくって、百道浜も室見川も見たことがないことを恨んで、正しい街なんてないと嘆いて。 そんな頃合いに<東京>ときたらもう泣いちゃうでしょうよ、タイトルを見ただけで。 …

  • 椎名林檎『TOKYO』はどう生きたとしたって<不惑>の頃に死にたくなる私たちを描く

    2019年5月27日、椎名林檎の新アルバム『三毒史』がリリースされる。 リリース前の1ヶ月間は宣伝モード一色で、西武新宿駅前の”ユニカビジョン”でのライブ映像配信に、渋谷駅周辺に現れる巨大ボードによる広告で、愛好家の心が賑わう。 一部配信も始まっていて、5/15に配信開始された『TOKYO』は今回のアルバム収録曲のうちの一曲。しかも全13曲の7曲目に配置されている、シンメトリーの中心となる曲だ。 東京<TOKYO>と名のつく曲なんて世の中に五万とあるのに、この題名をつけるとは。ついに王道を闊歩するのか、椎名林檎。なんて予想したのもつかのま、そこで歌われているのは、不惑がふと立ち止まった時に感じ…

  • 小説を書いたり人間と関係したりが(完)しないし、爆発して終わる

    群青色にグラデーションがかかっている、ジグゾーパズルのピースよりもっとやわらかくてあんなにハッキリでっぱっていない粘土みたいな玉をひとつ持っています。 力を入れて握ると形が変わるし、ぐーで掴むと温度が高まって濁った色になるので、体温を伝えすぎないように指で挟んでいます。 私はどうしてもこの群青色グラデーションが美しい玉に、透明度の高い橙色を組み合わせたくて、橙のピースを探しているのですが見つかりません。そもそも、群青色の玉が溶けちゃわないように、落とさないように、片手がふさがっているのが問題です。 最後、完成した玉をどこに置くかはもう決めています。 決めているんだけど、その場所にたどり着けない…

  • 追体験を願って喜ぶ、しなる心の底がほしい

    この世に存在していることは知っていたけど、「どうぞ」といざ差し出されると怖気づいてしまう。一応もらうんだけど、置く場所はないから無理やり詰め込む。それをくれたおじさんと出会った場所には、なんとなく体が避けて近づけない。見透かされたのが居心地悪いのか、無理やりぐいっと広げられたようなちょっと傷ついたのか。もらったものが、自分と近しい物質でできていればもっとすんなり受け入れるだろうし、遠すぎるものであれば道端にぽいと捨てて空気に溶ける。いちばん厄介なのは、持って帰らないといけないような気がするもの。何かよくわからないけど、持って帰ってきちゃったものだ。本を読んでいると、「なにかよくわからないけど持…

  • はじめから少年でなかった者のクレマチス

    無邪気で、頑固で、明日も同じ日が続くと信じている少年たち。 彼らにはいつだって仲間がいて、自然の摂理を取り入れながら淡々と日々を過ごす。 たまに大人みたいな顔をして物を言う。一理ある。 こちらが正論をはくと、見透かしたような目でこちらを見るか、俯く。 俯く選択肢が当然に与えられていることに腹立たしい気持ちになる。 なぜだか、少年の隣には少年が似合うけど、それ以外の人間の笑顔が似合わない。そんなことに、当の少年は気づくはずもなく淡々と生きている。 センター試験の国語の小説問題にはよく、少年でいられなかった登場人物たちが出てきた。なぜそんな小説ばかり出してくるのか、疑問で仕方がなかった。私もはじめ…

  • ハンガーラックに雑多に並ぶ、君たち衣類に名前をつけたいほど愛しているのに

    もしかしたら私の部屋にある衣類たちが私の大事な血圧を奪っているのかもしれないと思い至った。フランス人は服を10着しか持たないらしいけど、私も服を10着にしたら、やる気がみなぎる、エネルギー値の高い人間になれる でしょうか? だいたい私の小部屋にはどれくらいの衣類があるんでしょ。 ああ、だるい。数えたくない。把握するのもイヤ。 頭止まる。血圧バイバイ。まぶた降りてくる。 ベッドの目の前にあるハンガーラックに掛かっている洋服たちよ、ねんねの時間だ。 左から順に、 ユニクロで買った白の上着 ルミネエストの地下1Fで買った、きなり色のロングガウン・春夏用 ルミネエストの1階で買った、ロングコート・真冬…

  • 悲しみ ーブルジョワ革命を待ちながら日常を営むヒトー

    窓を開けて寝てしまった初夏。 空気がひんやりして、体も冷たい。毛布に頭まで包まるも手遅れで悲しい。 指を紙で切った時。 よく使う指であればなおのこと。右手はどの指であっても精神的に致命傷。 即絆創膏を貼ると結構ケロッと回復する。 朝、仕事に行くために家を出る瞬間。 ワクワクしながら仕事に行ったことなんて人生で一度もないから毎朝なにかが少しずつすり減っているのだろう。人と会いたくない、評価されたくない、朝から夜まで拘束されたくない。ワガママでゴメンって。 始まれ、ベーシックインカム。降ってこい、億万長者行きの切符。 雨が降っているのに気づくとやはり悲しい。 天気予報を見る習慣があれば、予想外の雨…

  • 令和の時代になったので、実は健康な人を型に嵌めてラベリングする「メンヘラ」なんて表現は一掃しておく

    健康的な生活を送りたいなあ。(今もそこそこ健康なんだけどさらに) 突き詰めれば、早寝早起きとか?(笑)......無理か。 私がフィクションで書きたいことを、あえて二元化すると正負の感情のうち、負の感情です。そもそも感情って、目に見えるものとしては負でしかないように見えても、無自覚に、真反対のものが隠れているなんてことも多々あります。説明がつかないものを、説明しながら生きていくってもんです、人間は。 でも負の感情を書くからといって、自分自身の精神状態が負である必要はないと思っていて。負の感情に陶酔しながら書くのは不健康だし、私がやりたいことではない。何を書こうとも、自分自身は健康でありたいと願…

  • 「母」を描くフィクションであり、彼女の生き様を単に「地獄」と切り捨てることはできない。窪美澄『さよなら、ニルヴァーナ』読了

    『さよなら、ニルヴァーナ』は、14歳の時に幼女を殺した少年A、娘を殺された母親、事件をきっかけに少年Aに恋をした女の子、作家志望の中年女性の4人の視点で、事件のその後の生活が描かれている連作短編小説だ。モチーフにされているのは、実際に1997年・神戸で起きた事件であるものの、この物語自体はあくまでフィクションとして書かれている。 さよなら、ニルヴァーナ (文春文庫) 作者: 窪美澄 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2018/05/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る この本のレビュー文の中で、「被害者家族の心の声を最も忠実に再現しているように感じた」なんて書か…

  • ねえねえ、君は天才じゃない

    自分のことを、ドラマの主人公みたく天才だと思いたくて仕方がない病は小学生の頃から治っていない。それに最近は、持病が悪化して、「天才気取り」で行動しているのが末恐ろしい。 天才気取りの行動とは具体的に、 ・ろくに見聞きしていないものについていくつかのケースを持ち出してわかったつもりになる ・規則正しい生活をしていない自分に最高のパフォーマンスを期待する ・場当たり的にひらめいたことを最善策だと思い込んで行動する ・努力を継続しない(20年くらいずっとそう) ——天才は努力しない。すぐに答えをひらめく。悪いもん食べててもろくに寝なくても、脳はピラメキ、一発逆転!大どんでん返しでちゃんちゃん……。 …

  • 窪美澄『さよなら、ニルヴァーナ』を読む

    本を開き文字を追っている最中、頭の中に鮮明な光景が広がった時や脳の神経が手触りを認識した時、本を閉じてしまう。一旦本を閉じて、脳裏に浮かぶ光景を融かすように寝ることもある。寝ない時は、息を深く吸い込んで、自分が生きている世界を確かめる。こうして現実とノンフィクションの間を行ったり来たりするのは、ものすごくエネルギーを使うから疲れるけど何度となく繰り返したくなる。 窪美澄の『さよなら、ニルヴァーナ』を読んでいる。 さよなら、ニルヴァーナ作者: 窪美澄出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/05/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (17件) を見る 14歳の時に、8歳の女児を殺害…

  • 人に愛される方法は「小さな女の子」が知っている

    私は根本的に自分自身に対して懐疑的すぎる。信頼していないし、すぐに自分には価値がないと思いたがる。自分のこととなると、客観性も感情も無視して、「とりあえず」自己否定に走りがちな私にとって、自分を否定せず物事を建設的に、バイアスをできるだけ小さくして思考するための唯一の策が、擬人化だった。数年前まで、感情を表に出すことが苦手だった。苦手である以前に、他者に感情をぶつけることは悪だと思っていた。「私の感情なんて、世界にとっても目の前の相手にとっても、全く留意されるべきものではないよね。感情的になってなにかを主張するのは、相手に自分の欲望を叶えろと強制しているのと同じで、私にそのような権利はない。私…

  • 拾ってはまた手放して、君の幸せを祈り続ける

    感情ちゃんはどこで迷子になったのかな?小さくてボロい車でここまで運ばれてきたんだね。乗り心地が悪かったでしょう?なんて言われるのもいやだよね、そんなに簡単じゃないってことを、僕は分かっているつもりだよ。 感情ちゃん、お腹は空いてる?何か食べたいものがあったら言ってね。望みのものがあるとは、言い切れないけど食べたいものを食べたいと表明するのは自由だってこと忘れちゃいけないよ。 感情ちゃんはちょっと長いこと、歩きすぎたみたいだね。道に引きずり回されたこともあったのだろう、汚れているところもあるね。一度、洗濯機で洗おうか。そのあと物干し竿であったかい風を浴びて。そうしたら畳んで箱にしまってあげるね。…

  • 誰だって死にたくなっちゃう夜はあるよね

    「どんなふうに生きてても、どんなに道を踏み外しても、死にはしない」私はやっぱり、どこまでいってもその言説には納得できない、レールを外れたら死ぬかもよ、と思っている。死を持ちかけられた夜のことを未だ鮮明に記憶している。死んでしまおうという提案に対して、しっかり考えて、死を避けるためなんと言葉を返したらいいのだろうと。私がその時返した言葉は、自己愛の塊みたいなものだったけど目の前の人が正気に戻ったのが分かった。ガラスを割ったかのような衝撃だった。この道を歩き続けたら私も死にたくなってしまうのかもしれない。無意識のうちに、そういう刷り込みがあったのかもしれない。私は、死にたくならないような人生を生き…

  • 豊かな暮らしへの憧れが捨てられない

    豊かな暮らしがしたい。でも何がそうであれば豊かだと自認できるのだろう?わかるまで手に入らないだろうなと思ったので、Google先生と一緒に考えてみました。「豊かさの正体」を。

  • 自己肯定感が鬼低いんだけど今度こそ変われるかもしれない

    スタートアップのWeb編集者という職業柄、社長やCTOにインタビューをする機会が多い。昨日も、あるベンチャー企業のCTOにインタビューをする機会があった。採用サイトに載せる各社員のインタビュー記事を作りたいとの依頼だった。 インタビューの終盤、 「御社は今後、どういった人を仲間に迎えいれたいと考えていますか?」と聞いた。 大抵の場合、ポジティブな人とか前向きな人といった回答が返ってくる定番の質問だ。でも今日の回答は一味違った。「なるほどな」と思ったので記録しておこうと思う。 「自己肯定感が高い人...ですかね」 理屈としては、ベンチャー企業はプロジェクトが頓挫することは日常茶飯事であり、順風満…

  • 人生初の同棲を始めて1週間経った

    私はいま、人生で初めての「同棲」というものを経験している。 同棲。 甘美な響き。 大好きな人と生活を共にできるなんて端的にいって素敵すぎる。 だって寂しくて眠れない夜もないし、朝は目を開ければ大好きな人が隣で寝ている。 ご飯は一緒に食べれるし、私がお風呂に入っている間に家事が1つ、2つ片付いていることもある。 何より、楽しい時間に水を差す「バイバイ」が日常に存在しなくなる。デートが終わって明日の仕事が頭をちらつく頃、「じゃあまたね」と言って別れずに済むからその後数分間、寂しいとも悲しいとも言い難い、虚無の時間を過ごさなくてよくなるのは最高だった。 ちなみにこれは彼氏の惚気みたいになってしまうか…

  • 承認されたいんじゃない、「承認したい」のだ

    もし、あまり親しくない同僚に「あなたはファッションのセンスがないね」的なことを言われたら。わかりやすく3日くらい立ち直れないと思う。それに服やバッグや靴を買う瞬間、未来永劫、「あなたセンスない」という言葉がフラッシュバックして、何もかもどうでもよくなって買うのを止める気がする。破壊力抜群の言葉「センスがない」。ファッションに限ったことではなくて、仕事や日常会話に至るまで「センス」を評価される場面が多々あるのが、これまた恐ろしい。声に出して言われなくとも心の中で、(センスないな)と思われるのもイヤだけど人の心は読めないし、どうともできない。こんなことを考え始めると他人に対して姿を見せるのも口をき…

  • 「それでは聴いてください。aikoで、『星のない世界』」

    もう暖かい風が吹きはじめている頃だった。 「終電逃しちゃった、今から会えない・・・?」 11時半に終電がなくなっちゃうもんか。 「会おっか。カラオケでも。でも私、職務経歴書書かなきゃ。カラオケで職務経歴書書いててもいいなら。」 「女神様・・・!」 こんなやりとりで始まった気がする。 久しぶりの夜歩き、しかも一人じゃなくて誰かと一緒にする夜歩きは純粋にワクワクするものだった。職務経歴書を早急に書かなきゃいけないくらいだから、かなり追い込まれていて、ご飯が喉を通らない時期だったけど、その誘いには乗れた。 最寄りのコンビニで落ち合って、終電をなくした理由を尋ねた。いや、嘘でしょ。 「お腹が空いた」 …

  • 未完成なものを売らねばならない会社はキツイ

    完成してるものが好きだ。もう改善の余地がないものを見ていると落ち着く。反対に、未完成なものに触れていると心がざわざわする。早く完成させなくちゃ、あるいは、この未完成な状態を誰かに見られちゃいけない。焦りが心を支配する。保守的な私は、だいたい完成させるべく準備をするし準備期間はあまり他人の目に触れさせない。何を?何の話をしてるんだ?そうだね。具体例を挙げよう。例えば受験や就職。「合格」という明確なゴールにたどり着いた時が私にとっての「完成」である。その時なるべく自分に完成した瞬間。上の理論でいけば私は合格するまでできるだけ人前に姿を現したくないし、なんなら情報共有もしたくない。その過程で色々な山…

  • h2タグもSEOも捨てることにした

    こんにちは、〇〇です。から始まるエッセイを書きたくない。唐突に話題を差し出したいし〇〇の部分に入るHNを何にしようかで日が暮れるまで悩みたくもない。モバイル五行を意識している間に書きたかったことを忘れるほどには鳥頭だし、見出しの言葉が決まらないと記事が公開できないくらい完璧主義で、商業チック。でもまあこんなこと言ってるうちに人生終わっちゃうのもなんだかダサいし寂しいし。一旦いろんなことを忘れて、読者だのSEOだのから離れてただひたすら文章に乗せて感情を吐露する場所を作ってみた。 語呂がいい日も悪い日も書きたいときに書きたいことを書く。トーンもマナーもいらないからあまり嘘をつかずに思ったことを素…

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