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かつて日本の考古学界に、「神の手(ゴッドハンド)」と呼ばれた研究者(A)がいた。Aは1970年代後半から2000年にかけ、日本で明らかになっていなかった中期旧石器時代(3万8000年前以前)の石器を発掘し、紹介してきた。従来の研究者を圧倒するような高い発見率から、その名で呼
「感染」という言葉を聞かない日はないようなピリピリとした1年が、あと1ヶ月ほどで終わる。これまでなら、少し身構えたようなおどろおどろしさのあるこの言葉が、日常的に使われていること自体、今年の異常さとして記憶にとどめておこうと思う。 11月初めに、大手町で開
新円証紙について、これまで何度か書いた。高額証紙は偽造が多いとよく言われるが、現物を見たことがない。単に現物が少ないだけではないか。複数工場で刷られたため、細かな印刷の違いが偽造とされているのではないか。偽造があったとして、それほど出現率の少ない物の真
7月初めに有楽町であった「世界の貨幣・切手・テレホンカードまつり」に行った。TICCが中止になって以来の、でかい催事だ。数時間いたが目当てのものは高く、3次10円#481のみ買って会場を出た。 再びアラビア数字1円について。大した収穫もなく催事を出た午後、別のとこ
水兵1円の「原符付き・・・」なるものが、あるオークションに出品されていた。ああ、よくヤフオクにあるやつか。あとから原符をくっつけたので、書いてある組番号も記番号も違うやつ。次のページに移りかかって、手が止まった。見本券? 開催中の泰星コインオークション20
最近、都心に越してきた。東京で行きたいと思っていたものの一つに、銭湯があった。 北関東にいた高校時代、部活帰りに仲間と銭湯に行くことが多かった。開放感のある風呂が気に入って、それからも行く先々で足を運んで来た。 以前住んだ鳥取市には、至るところに銭湯が
新型コロナウイルスの感染拡大が続き、首都圏などでは緊急事態宣言が出された。自粛要請の範囲と補償の有無で国と都が対立しているうちに、百貨店もショッピングセンターも一様に営業を自粛し始めた。古銭屋も例外でなく、銀座コインも8日から当面休業を発表した。エスケー
ANA国内線の機内誌に、伊集院静の「旅行鞄のガラクタ」という連載がある。 毎月、旅先で見つけたものの逸話が書いてある。土産物屋で買った雑貨があれば、道で拾った松ぼっくりなどもあり、意外さが面白くて毎回読んでいる。見開き2ページの短いコラムで、入りでは何を扱
紙幣の匂いをかぐのが好きだ。昔、祖母の家のタンスや蔵の中に入った時のような懐かしさを感じる。古いものが好きなら、同じように感じる人は多いのではないか。 だが幼いころ、お金は「汚いもの」と教えられた。観念ではない。不特定多数が触るからという理由だ。紙幣で
日本史の教科書だったか、資料集だったか、昭和恐慌時の裏白紙幣を紹介したページがあった。裏白紙幣の写真があったのだが、ピンセットで紙幣の片隅を持ち上げ、裏面が無地であることを示しているものだった。参考品だったのかもしれないが、なんと手荒なことを...と驚いた
コインを集め始めた小学生のころ、保存の仕方など知らず、紙にセロテープで貼り付けたことがあった。しばらくのち、剥がそうとしたらテープの接着部分がはりついて、コインがベタベタになってしまった。市販のシール剥がしを使って、どうにかコレクションに耐える姿に戻し
このところ、暇があればヤフオクを覗いている。昨年来、いろんな入札誌に応札しているがことごとく敗れている。専門誌のように高頻度で目当てのものが来るわけではないが、ヤフオクなら常在戦場と思って目がいってしまう。最近の出品から気になったものをいくつか。 1次5
贋札というと法に触れるものを想像するが、法律上、失効している紙幣は紙くずの扱いだ。失効券の贋札は多々ある。収集家狙いの悪質なものもあれば、手品など(他には思いつかない)で使う「ファンタジー」と呼ばれるものもある。今回は後者について。 先日、ヤフオクに分
初めて日本貨幣カタログを買ったのは、小六の時だった。手元のギザ十や記念硬貨の価値を知り、ワクワクしながらページをめくった。次第に紙幣にも興味は広がり、手の届きそうなものを探し始める。小遣いをはたいて初めて自分で買った紙幣は、二宮1円だった。 当時、カタロ
もう2週間も前だが、帰省のついでに東京コインショーに寄った。2日目の朝一で行って2時間ほど滞在。収穫はアラビア数字1円100番台の未所持のものを3枚で、別のところで出費の予定があって多くは買わなかった。 その後は専ら見物。探している1次5円1組を2店舗で見つけたが
とんでもない被害を出して、台風19号が去った。いま住む地域に大きな被害はなかったが、実家の近くでは何本も川が氾濫していた。見慣れた店が泥水につかった写真も、ツイッターで回ってきた。毎年毎年、どこかで見る光景でも、自分のこととして考えることはほとんどない
NHKの台風特番を見ながら書いている。関東には特別警報が出されたが、こちらはまだ降ったり止んだりだ。不気味な空には変わりない。 先日、3次10円の最終組#533を入手した。発行当時の呼び方では「い号」という。日本貨幣カタログによると組番号は#481〜#53
ヤフオクに先日、漢数字1円の第1号が出ていた。組番号収集を初めて10年近く経つけれども、大手貨幣商のオークションを含めて初めて見る代物だった。 1円スタートで70件以上の応札があり、10万ほどで落札された。商品説明には第1号との記載はない
めがね100円に次ぐ圧倒的な存在感のある1枚。昭和恐慌の最混乱期をやや過ぎた1927年5月10日、裏白200円に代わり大蔵省告示第85号により発行された。各銀行の取り付け騒ぎに対応するための発行であり、騒ぎが一段落するや通用は取りやめとなった。その後約20年
植村峻さんの新著が届いた。TICCで買い逃したものの、最近Amazonでも発売された。内容は、これまでのTICCでの講演録をまとめたもの。新たに付録として、めがね100円と裏白券についてのコラムを収録。それぞれの発行経緯が詳述してあって興味深い。 A号
「モノを集める前に資料を」と、よく年配者に言われる。知識がなければ集める基準もできないわけで、その言い分はわかるが、紙幣類に関する参考書は少ないのが現実だ。 紙幣史を取り上げた「読み物」は多いが、組番号とか手替わりとか、研究書のような
前回、アラビア数字1円の最終組について書きました。継続して445組を探しています。13万番台が上限のはずですが、それ以上のものを見つけた方はご教授願います。 引き続きアラビア数字1円について。この紙幣の発行は1916(大正5)年。1889(明治22)年発
アラビア数字1円(大正兌換銀行券)。1916年(大正5年)に発行され、1942年(昭和17年)に製造を終えましたが、今でも失効していない現行紙幣です。肖像は武内宿禰、組番号は151組〜445組。日本貨幣カタログでは100番台〜400番台と、100組ごとに評価が分けられており、300
日本最大の貨幣の祭典、東京国際コインコンベンションが始まった。行きたいと思いつつ毎年予定が合わず、9年ぶりの参戦だ。前回きた時は高2で、寺島コインのブースで高橋50円の未使用を買った。 あまり事情を調べずに行ったが、案の定の大混雑だった。11時過ぎに
昭和前期、4種類の10円札が発行された。兌換紙幣の丙号券、不換紙幣のい号券(前、中、後期)、同じく不換紙幣のろ号券で、それぞれ1〜4次10円と呼ばれる。 こちらはろ号(第4次)10円。正式には「再改正不換紙幣」という。発行は敗戦直後の1945年8月17
紙幣にせよコインにせよ、集める上でグレードが一つの基準になる。一方で、自分と他人とで見方が異なり、一番やっかいでもある。 例えば名の知れた入札誌やオークションで「未使用−」表記の物を落札したのに、届いたものにうっすら折れ跡を見つけたことがあった。折
ある入札誌の落札品が届いた。 A号100円の印刷漏れエラーで、新円切り替えの特徴である「新円標識」が抜け落ちたものだ。同じようなエラーはこれまでにも見てきたが、こちらは少し事情が違う。 これまで見てきたのは、新円標識と日銀総裁印の両方が抜け落
今朝、2024年をめどに紙幣を刷新するというニュースが入ってきた。E号券が出てからもうそんなに経ったのかと驚いたが、それ以上に新たな記番号ルール適用が興味深かった。△財務省HP「新しい日本銀行券について」https://www.mof.go.jp/currency/bill/20190409.htmlより
乙号やら日本銀行兌換券やら色々名前があるが、縦にでーんと貳拾圓と書いてあるので通称「タテ書き20円」。近代紙幣の中で、このデザインが一番好きです。 最近、価値は暴落しています。10年前、美品1〜2万だったものが、今では数千円。ただ、未使用はとても少ない。
鳥取市の中心部から東に数キロ。鳥取市国府町は、かつての宿場町の面影を残す古民家が軒を連ねる風情ある地区です。明治以降、武内宿禰とともに3度、日本紙幣の顔になった「宇倍神社」が、ここにあります。 武内宿禰は神話上、日本の建国に尽くしたとされる古代の有力者