La resa dei conti 1967年。監督セルジオ・ソリーマ。主演リー・ヴァン・クリーフ。トーマス・ミリアン。音楽エンニオ・モリコーネ。 オープニングがカッコいい。のはマカロニウエスタンではよくあることなわけだが、リー・ヴァン・クリーフだとその打率も跳ね上がる。ような気がする。というわけで賞金稼ぎのコーベットを演じるリー・ヴァン・クリーフと、クチーヨを演じるトーマス・ミリアンである。こんなことが許されるのか!という組み合わせだ。こんなことが許されるからマカロニはたまらないのだ。 で、こんな話さ。 賞金稼ぎコーベットは町の有力者ブロクストンの依頼で、少女暴行犯のクチーヨを追跡するのだが…
MANNAJA 1977年。監督セルジオ・マルチーノ。主演マウリツィオ・メルリ。音楽グイド&マウラリツィオ・デ・アンジェリス。 後期マカロニの傑作、と言われている、らしい。原題であるマンナーヤとは斧のことであり、また主人公の通称でもある。すなわちマンナーヤの武器は斧、ということである。バトルホークである。だからいきなり斧で賞金首の手首をぶった切るのであった。 映画「ハチェット無頼」より で、こんな話さ。 マンナーヤは賞金首を連れて鉱山の町に向かうがそこはぬるーんとした、実に陰鬱とした町で、酒場すら閉鎖されているのであった。なんだか面倒な町で、宿泊するのにも許可が必要とかで、マンナーヤは町を支配…
IL BIANCO.IL GIALLO.IL NERO 1974年。監督セルジオ・コルブッチ。主演ジュリアーノ・ジェンマ。トーマス・ミリアン。イーライ・ウォラック。音楽グイド&マウリツィオ・デ・アンジェリス。 監督がコルブッチである。「続・荒野の用心棒」や「ガンマン大連合」のコルブッチである。キャストは我らがジェンマ、「情無用のジャンゴ」や「血斗のジャンゴ」のミリアン、そして「続・夕陽のガンマン」の卑劣漢イーライ・ウォラック。凄まじいキャスティングである。この三人が揃って面白くないわけがないじゃないか。徹頭徹尾くだらなさ全開で最初から最後まで突っ走ってくれる。日本人からするとデタラメすぎる日本…
3:10 To Yuma 2007年。監督ジェームズ・マンゴールド。主演ラッセル・クロウ。クリスチャン・ベイル。音楽マルコ・ベルトラミ。 追悼ピーター・フォンダ。 ピーター・フォンダの追悼としてはどうかと思うが、ちょうど書いてたので。いずれ「さすらいのカウボーイ」について書きたいと思う。 映画「3時10分、決断のとき」より 1957年「決断の3時10分」のリメイクなわけだが、オリジナルを越えている。でもまあ2000年代のリメイク西部劇はオリジナル越えが多い。と思ってしまうのは世代だろう。例えばコーエン兄弟の「トゥルー・グリット」だ。これは「勇気ある追跡」のリメイクなわけだが、まあコーエン兄弟は…
The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford 2007年。監督アンドリュー・ドミニク。主演ブラッド・ピット。音楽ニック・ケイヴ。 映画「ジェシー・ジェームズの暗殺」より ブラッド・ピットの西部劇である。彼が製作を熱望した映画らしい。実在のアウトローであるジェシー・ジェームズの死ぬまでの約7ヶ月を描いた、実話に基づいた映画である。 一般的な西部劇とはだいぶ趣きが異なる映画である。派手なガンアクションはなく、男前のカウボーイもでてこない。どよーん、と遅くて重い西部劇である。ジェシー・ジェームズを題材にした西部劇は他にもあるが、…
IL NOME E NESSUNO 1973年。監督トニーノ・ヴァレリ。主演ヘンリー・フォンダ。テレンス・ヒル。音楽エンニオ・モリコーネ。 ヘンリー・フォンダがマカロニにやって来たの巻、なのであった。監督は「怒りの荒野」のヴァレリだが、実質的には原案・製作総指揮のレオーネの映画だという話。部分的にはレオーネが演出をしていたという話。これ以降は見るべきものがない、ということで最後のマカロニウエスタンと呼ばれているという話。いろんな話。魂は不滅とかそういうことではなく、生きる屍さようなら。 映画「ミスター・ノーボディ」より で、こんな話さ。 伝説の早撃ちガンマン・ボーレガードはもう、目が霞むなあ、…
期待するほど祈りませんが、それはそれでいいのですが、牧師っぽいルックスなのでいいと思います。でも、むしろ悪い奴らが輝いています。
BITE THE BULLET 1975年。監督リチャード・ブルックス。主演ジーン・ハックマン。音楽アレックス・ノース。 ジーン・ハックマンといえばレックス・ルーサーなのであった。違うか。「許されざる者」でもいい味だしてた。いや、いくらでもある。「ミシシッピーバーニング」とか。でも男ならこれだ。ハックマンのベストはクレイトンだ。そう、クレイトンは最高なのだ。男なのだ。カッコよすぎるのだ。最初から、馬を届ける約束の時間に遅れるのを承知で母馬に死なれた子馬を助けるのである。男のやさしさ全開で始まるのである。で、さらにはジェームズ・コバーンである。まあ、ジェームズ・コバーンが出てれば間違いない。大抵…
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