chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
ルネ
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2019/03/26

arrow_drop_down
  • ミルト・ジャクソンとワンホーン(2)

    MiltJackson,FrankWess/OpusDeJazz(米SavoyRecordsMG12036)ミルト・ジャクソンとワンホーンによる代表作ということになると、やはりこれが筆頭ということになる。フルートをホーンという言葉で扱っていいのかどうかは微妙な気もするけれど、ジャズの世界では毛嫌いされるフルートでここまで素晴らしい作品となったのはほとんど奇跡のように思える。その成功の原因はとにかくフランク・ウェスがフルートを丁寧に静かに吹いたことに尽きる。そしてなぜフランク・ウェスがそんな風に静かに吹いたかというと、収録された全曲が静かで穏やかなテンポで設定されたからだ。こういう雰囲気の中ではフルートでがなり立てる必要がそもそもなかった。フルートは大きな音を出すようには設計されていないので、元々ジャズには...ミルト・ジャクソンとワンホーン(2)

  • ミルト・ジャクソンとワン・ホーン(1)

    MiltJackson/InANewSetting(米LimelightLM82006)繊細で上質でブルージーなミルト・ジャクソンは、意外とワン・ホーンがよく合う。本来であればそういう持ち味を味わうにはシンプルな構成の方が良さそうなものだが、管楽器が1本入ることでその分音楽に幅ができるからかもしれない。リード楽器でもあり、和音楽器でもあるこの不思議な音色を持つ楽器はある時は背景として、ある時は相方として管楽器に寄り添う。その理想形の1つがミルト・ジャクソンのアルバム群の中にある。マッコイ・タイナー、ボブ・クランショウが参加しているところがいかにも60年代だが、メインストリーム・ジャズながら音楽が古臭くないところがこういうメンバーに依るところなんだろう。でも、音楽が60年代の箍が外れた感じはなく、しっかりと...ミルト・ジャクソンとワン・ホーン(1)

  • 選曲の良さに見る天才

    BudPowell/Swingin'WithBud(米RCARecordsLPM-1507)レッド・ロドニーの演奏する"ShawNuff"を聴いていてすぐに思い出したのがこのパウエルの演奏で、私の中ではこの曲の基準はパウエルのこのレコードになっている。もちろんパーカー&ガレスピーの演奏がマスターピースで、管楽器で演奏するのが正道だろうと思うけど、ピアノで弾くこの曲の良さには独特なものがあるのを証明している。ピアノ奏者が演奏している例は少ないようだけど、ビ・バップを作った面々の一人であるパウエルならではということなのだろう。バド・パウエルはモダン・ジャズ・ピアノの演奏スタイルを作った人なのでその路線で語られることがほとんどだけど、私はそういう話にはあまり興味がなくて、この人の音楽センスにシビれて心酔している...選曲の良さに見る天才

  • 数少ない作品の中の1つ

    RedRodney/Returns(米ArgoLP643)40年代からプロとして活動し、パーカーの傍にいることができたという僥倖に恵まれたにも関わらず、ドラッグで身を持ち崩し、50~60年代はその足跡がまともに残せなかったレッド・ロドニー。アルバムは12インチは3枚しか残っておらず、上手いトランペッターだっただけに何とも残念なことだ。シカゴのローカルメンバーをバックに録音されたこのアルバムはハードバップの豊かな香りが立ち込める名作。ビッグバンドや裏方の活動が主で自己のリーダー作を持たないビリー・ルートを迎えた2管編成の王道で、このレーベルのイメージにはそぐわない程の本格的なハードバップを聴かせる。パウエルの名演を想い出す"ShawNuff"で幕が開き、緩急自在な曲を並べる構成も見事でこのアルバムは非常によ...数少ない作品の中の1つ

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、ルネさんをフォローしませんか?

ハンドル名
ルネさん
ブログタイトル
廃盤蒐集をやめるための甘美な方法
フォロー
廃盤蒐集をやめるための甘美な方法

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用