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2019/03/26

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  • 小ネタ集(Clef、Norgran編)

    最近レコード屋に行ってお店のご主人と話しをしていると、例外なく村上春樹さんの「デヴィッド・ストーン・マーティンの素晴らしい世界」の話しがまるで口裏を合わせたかのように出てくる。それぞれの文脈は違えどこれだけ複数の人から同時にこの話題が出てくるのだから、その影響力はさすがだなあと思う。「じゃあ、クレフやノーグランのレコードは売れてます?」と訊くと、そこは意外とそうでもないらしい。まあ、買う側も「本は本だし」ということでそこは冷静なのかもしれない。DSMと言えばクレフやノーグランのレコードということになるけど、このレーベルのレコードについては昔から疑問に思っていることがあって、それが長年未解決のままで残っている。1.番号あり/なしのジャケットは2作品だけなのか?下のスタン・ゲッツとパーカーのレコードは、ジャケ...小ネタ集(Clef、Norgran編)

  • ジョー・ゴードンに見出されたアルト

    JimmyWoods/Awakening(米ContemporaryRecordsM3605)ジョー・ゴードンは最後のリーダー作にジミー・ウッズというアルト奏者を呼んだが、おそらくはこの時の演奏が注目されたのだろう、2か月後にほぼ同一のメンバーによる録音と別のメンバーによる録音が行われて1枚のアルバムが制作された。これがウッズの初リーダー作になる。ジョー・ゴードンとの演奏は今度はジミー・ウッズ側から見た音楽という切り口になっていて、ジョー・ゴードンはサポートに回っている。こちらもゴードンに倣ったかのようにウッズ自作のオリジナルが大半を占めており、意欲的な内容で聴き応えがある。楽曲はゴードンと同様にハード・バップからは脱した新しい感覚の音楽になっているが、ウッズ自身のアルトが同時期に出てきたドルフィーに少し...ジョー・ゴードンに見出されたアルト

  • あるトランペッターの進化(3)

    JoeGordon/Lookin'Good(米ContemporaryRecordsM3597)ジョー・ゴードンはシェリー・マンのバンドを経て1961年に2枚目のリーダー作を作るが、これが音楽的に見事な進化を遂げた傑作になっている。西海岸での録音だったのでコンテンポラリーが受け皿になっているが、このレーベルのカラーには馴染まない東海岸的なポスト・ハードバップで、この音楽的変遷はまるでマイルスのそれを思わせる。ここで聴かれる音楽はまるで現代のメインストリーマーたちがやっているような超モダンな感覚で、彼のエマーシー録音からの7年間はまるでジャズが辿った70年間に相当するかのような錯覚を覚える。このアルバムはジャケットにも記載があるようにスタンダードは排した全曲ジョー・ゴードンのオリジナルで、彼がトランペット奏...あるトランペッターの進化(3)

  • あるトランペッターの進化(2)

    ShellyMann&HisMen/AtTheBlckHawkVol.1(米ContemporaryRecordsM3577)ジョー・ゴードンのようなマイナーなアーティストになるとその詳細な足跡はわからないが、どうやら1958年に西海岸へ移ったらしい。どういう理由で西海岸へ行くことになったのかもよくわからないけど、西海岸には彼のようなブラウニー直系のトランペッターがいなかったからか、すぐに仕事に就くこともできたようで、亡くなる1963年まで彼の地で活動した。そして1959年頃からはシェリー・マンのバンドの常設メンバーとして参加するようになり、このバンドのカラーを変えることに成功している。それまでのシェリー・マンのバンドと言えば退屈な編曲重視のアンサンブルものが多く、各メンバーの実力が活かされることのない駄...あるトランペッターの進化(2)

  • あるトランペッターの進化

    JoeGodon/IntroducingJoeGordon(米EmercyRecordsMG-36025)ジョー・ゴードンは1963年に寝煙草が原因の火事で亡くなっている。リーダー作はこの1954年吹き込みのデビュー作を含めて2枚しかないので一般的知名度は限りなく低いが、サイドマンとしてはコンスタントに演奏が残っていて、当時は有能な演奏家として評価されていた。大体がこの"Introducing~"というタイトルで登場する人は将来を嘱望されていたケースが多く、その早すぎる死は惜しまれる。プロとして活動を始めたのが1947年ということだからまったくの新人というわけではなく、そろそろリーダー作を作ってもいいのでは、ということで吹き込まれたのだろう。演奏は堂々としたものであり、ラッパもよく鳴っている。1954年と...あるトランペッターの進化

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