空に広がる

幾重もの皮脱ぎ捨てし若竹のふし白きまま空に広がる転ばぬよう滑らぬように上りゆく熊野本宮の高き階遠き日に母と湯浴みし露天風呂あの日の母の齢越したり空に広がる

皐月を五本

人間のエゴとも知りて剪定す花の終わりし皐月を五本棘などを持つことさえも許されて真っ赤な薔薇は咲き誇りたり皐月を五本

玻璃戸を濡らす

幾年もこの世を留守にするあなた雨はしずかに玻璃戸を濡らすこの月も会社帰りに寄る息子夫の命日風呂入りてゆく居心地が良いのだろうか夢にさえ出で来ぬ夫住む彼岸というは柔らかなひと日にありて南無阿弥陀仏死を安らぎと思うもありや今日は夫の月命日。先月姉が逝き、あの世もだいぶ賑やかなことだろう。そんなことを思ったりしている。玻璃戸を濡らす

昼静か

老い人の多き街なり昼静かてんとう虫か茄子の葉に這う大振りの麦わら帽子でいそいそと菜園のぞく梅雨の晴れは間は今年も義妹よりメロン一箱届く。いつもありがとうヽ(^o^)丿昼静か

林檎の旨さ

また一つ有るか無きかのプライドを棄てて蜜入り林檎の旨さ不器用な手もて蔕取る夫のいて梅漬けの季めぐりく思えば・・・一時期60㌔近くの梅の実が取れ、夫は子供たちにとせっせと梅干しを漬けていた。その梅の木も今は枯れてしまったけれど・・・・そんなことを思い出しながら今年も梅を買った。林檎の旨さ

犬には犬の

夕まぐれ犬には犬の切なさがあっただろうかペットホテルに屈折があるよなないよな曇り空犬はずんずん紐引き歩む五日分くらいのおしゃべり友として急ぎて帰る犬待つ家にこのところ気温の高い日が続き、庭の土もカラカラ、なんとも埃りっぽかったが、今日から梅雨に入り、これからの大雨に警戒するようにとの予報が出ている。もうすでに避難勧告の出ている地域もあるらしいが、どうか、今年の梅雨は慈雨であってほしい。犬には犬の

思ったり思われたりして・・・

五月歌会参考歌これからどうするんやろうこの人は、と思ったり思われたりして別れる竹本優子（歌人）メロンをいただいたメロンと言っても弾かれたメロンらしい。このままでは食べられない。漬け物にすると美味しいというので、新玉ねぎと一緒に塩と酢を少し入れ漬けてみた。シャリシャリして美味しい。爽やかな味がする。思ったり思われたりして・・・

並び待ち・・・

皐月もそろそろ終わり???どうということはなけれど並び待ち新しき店のパスタ食べおり人は?いやいや間違えた!姉妹と友人たちと私だった!!新しい食べ物の店が開店したと聞くと、すぐに行く?となる。そう言えば母が元気な頃も良く行っていた。そうしながらも、素朴すぎて料理とも言えないけれど、熱々ごはんの塩にぎりをしみじみ美味しいとおもったりしている・・・並び待ち・・・

親友なのにと・・・

不機嫌な顔をまたするパソコンに親友なのにと言ってはみたがデーターの引っ越し済めば紛れなく吾がパソコンとなりて息づく最近PCを開いている時間が増えた気がする。それだけ暇ってこと???だよね!!しばらくスポーツクラブも休んでいるし・・・・確かに家にいる時間が増えている～だから!ついついということなんだね!!そのかわり筋肉がどんどん落ちちゃう?それはチョット困る!!それなりに体動かさないと～親友なのにと・・・

音符印が空に飛びだす

明日帰ると娘よりのメールふわふわと音符印が空に飛びだす今日は三十℃を超し、とても五月の気温とは思えない暑さですが、家の中は意外に爽やかです。庭隅の小さな菜園に、今年も野菜を植えました。例年のごとく、トマトに茄子、しし唐、オクラなど、狭いところにごちゃごちゃ(笑)と植えるので、大きくなったら又々押し競まんじゅうになりそうです。トマトは実をつけ始めました。楽しみです。トマト・ゴーヤ・三つ葉と韮・茄子明日葉・パセリとオクラ・毎年芽を出す紫蘇音符印が空に飛びだす

ゆうらゆらゆら・・・・・・

トマトのハウスが増えてます逆さ富士ならぬ逆さ鉄塔川に沿って自然の花園河骨はゆうらゆらゆら水の中生きたいように生きたらいいさこうほねはままごとの花あの頃は人も自然も穏やかだった久しぶりに田んぼ道を散歩。かえるがピョン・・・・・カメラを向ける前に逃げられた(@_@)。プールなど無い幼い頃よく川で遊んでいたっけ・・・あの頃も河骨が咲いていた。ゆうらゆらゆら・・・・・・

午後の青空青すぎて・・・

日曜の午後の青空青すぎてさびしさだけがひろがりてゆく先週姉が亡くなった十日に一度くらい会っていた姉だった・・・・・午後の青空青すぎて・・・

携帯の文字の大きさ変えながら・・・

携帯の文字の大きさ変えながら誰にも会わぬ一日と思う若葉風春の香りも炊き込んで一合半の筍ごはん「苦しみや不幸にも意味を見出す」苦しみや不幸がなかった人生がよい人生なのではありません。苦しみや不幸にも意味を見つけ出せた人生こそが良い人生なのです。これは我が家の日めくりカレンダーの、愛と信仰と教育に身をささげたシスター渡辺和子さんの言葉です。とは言うものの、誰しも苦しみや不幸はないに越したことありませんよね。そんなとりとめのない事を考えたりして・・・・・新緑がほんときれいです♪。携帯の文字の大きさ変えながら・・・

坂道山みち

生きるとは坂道山みち迷い路あっれらかんとはなかなかゆかずアイボリーのカーテンがうす青くなりやっと夜が明けてきた。ここは病院、ちょっとした不摂生?で入院になってしまったのだ。幸い約一週間で退院はしたものの、中々気力体力が戻らず、ううん～これが高齢者なるわれの齢相応なのかと実感。平成から令和に移るというその時の忘れられない日々になってしまった。坂道山みち

キュートな傘寿

雨に濡れて・・・フォークダンス踊りし姉は男役黒のベストがくるくる回るデマントバス降り立つ姉はつば広の帽子が似合うキュートな傘寿主治医からいのちの期限切られしと他人事のように姉は言うなり朝から寒い、まるで真冬。山は雪の予報とか・・・・・一昨日、夕方になってから、炬燵を上げてカバーや布団を洗った。ついでにと羽毛布団のカバーも二枚ほど洗ったのだが、昨日は晴れたものの気温が低く、大物が五枚半渇きで置いてある。明日は晴れるという♪しっかり乾いて欲しいのだが・・・・・。とはいうものの、今日はほんとに寒い。8度というこの寒さ。ストーブを点けホットカーペットを入れ、部屋に籠っている。キュートな傘寿

忘れることの増え

いつしかに物を忘るることの増えわれをも忘るその日を恐る先日ショックな出来事があった。買い物をしてお金を払おうとしたら財布がない!!落としたつもりはないので、一緒にいた妹に支払いを頼んで急ぎ家に帰った。結果的には机の引き出しに入っていたのだけど・・・・・・夜寝る前にレシートを整理し捨てながら、そのまま無意識に引き出しに入れてしまったらしい。こんなこと初めて・・・・そんな自分が怖い!!忘れることの増え

抱っこ抱っこ

抱っこ抱っことねだる幼さなが帰りゆき二つの腕が急に空っぽ四歳の児を抱きあげしライオン棟少しよろける兄は小三小六と小二の孫が初めて電車で遊びに来た。家に居ても飽きるだろうと開催中の桃祭り連れてゆく。花はほとんど散ってしまって、遅咲きが少し残っている程度だったが、桜が丁度見頃でお花違いのお花見になった。子供たちは花より遊びで、気球に乗り、アスレチックや小川に葉を浮かべては追いかけっこ・・・と、まぁ～食べているとき以外は良く動き回る。ほんと気持ちの良いほど元気だねぇ～夕方、娘が二時間かけて車で迎えに来る。土曜日はそれぞれ予定があるという。何とも忙しい今の親と子である。抱っこ抱っこ

塩飴を口に頬張り

塩飴を口に頬張りいつしかに母は惚けてゆくのか桜法名に桜の一文字入りし母春になったよ桜が咲くよ散歩の途中、真っ青な空を眺めながら、透明人間になれたらいいな～などと他愛もない事を考えていた。そして空を自由に飛んで・・・飛べたら何処にゆくのだろう。塩飴を口に頬張り

元号

父明治母は大正夫と子は昭和生れで平成の孫散歩の途中公園の桃が満開になっていた。綺麗だね♪一休みしていこうか～と、階段を降りようとするが空が動かない。そうだったね!!降りるのは怖くて嫌なんだよね。そう、空くんは15歳のわんこ、顔は凛々しいけれど?よたよた歩くおじいさん。ねぇ～空くんの平成ももうすぐ終わりだね。どんな元号になるのかなぁ～?元号

孫は等しく

いつしかにわが身の丈を越してゆく孫は等しく無口になりぬお彼岸も過ぎ、子供たちも春休みに入ったというのに娘からは何の連絡も無い。体の具合でも悪いのかと心配しながらも、そのままにしておく。仕事と子育てで忙しいのがわかっているので、こちらからはほとんど連絡をしない。それが良いのかどうかはわからないのだが・・・・・電話があった。忙しくてぇ～ごめん・・・そのうち行くからね、だって!!。孫は等しく

少しだけ

「少しだけ話をしてもいいですか」一人居の友が電話かけくる春は何か良い事がありそうな気がして、うきうきする部分と、明るさや華やかさの中で、どうしょうもない寂しさを感じる時がある。この寂寥感は厄介者ではあるが、生きている一つの証しなのだと思う。少しだけ

咲く春に・・・

いかり草菫かたかご咲く春にあなたはナースとなりて巣立ちぬ春の庭は楽しい。日々芽吹き、新しい蕾を付け、花が咲く。毎日ワクワクしながら狭庭をうろうろしている。咲く春に・・・

丸きおでこは・・・

境内の桜悠新と名付けられたる幼子の丸きおでこは夫のものなり孫の運転でお墓参りに行ってきた。免許取り立てほやほやのまったくの初心者。正直、不安が強く乗りたくはなかったが、そうも言えない。後部座席に乗りながら「信号赤だよ」などと口を出していた。ほどほど順調な運転で帰宅したのは良いが、と、同時に疲れが襲い、お茶を入れるのさえ億劫な状態(笑)。それほどまでに緊張して乗っていたのかと、我ながら可笑しくなった。丸きおでこは・・・

姉妹とは・・・

姉妹とは意味なき会話も尽きぬものあたり一面春土の匂い今日は姉と妹が遊びに来た。半月ぶりくらいになる。やはり、姉妹というのは気を遣わず安心してなんでも話せる。歳を重ね友人たちと会う日々の減る中で、本当に大切な時間になった。お互い会える距離に住んでいて良かったとしみじみ思う。姉妹とは・・・

こんにちは

こんにちはブログはじめました。何て言うことも無い、ごくごくありふれた日常を、短歌と共に、気ままに綴るというか!呟くというか!そんな感じです。今日は暖かい日になり、庭をうろうろ・・・水仙が咲き、日本桜草も小さな芽を覗かせています。そう・・・昨年の春は孫の大学入試や看護師の国家試験など、それに小学一年の入学もあり、心配したり、気をもんだりと、なんとなく気忙しかったのに今年は静かです。この静けさ・・・置いてきぼりのようなそんな寂しさもありますが、何事もなく静かに日々を過ごせるのはしあわせなのかもしれませんね。こんにちは