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高山農園のお米作り https://okomenotakayama.com/blog/

無農薬栽培や特別栽培など農薬に出来るだけ頼らない、おいしいお米作りに取り組んでいます。

高山農園
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越前市
出身
越前市
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2019/03/24

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  • 種もみの準備

    3月終盤。一年ぶりに使用する機械や備品がたくさんあるので、昨年片付けておいたものを取り出してくるのに時間がかかってだいぶん忙しくなってきました。それがひと段落したのでようやく種もみの準備に入ります。 種もみは購入したものを使っています。自家採種ということもできるのですが、何年も使いまわしていると他の品種の種と混じったり、交雑して品種の特性がぼやけてしまいます。F1種ではないですが、そんな感じです。 ちなみに稲の種もみは富山産が圧倒的に多いです。日本アルプスから吹き降ろす風の通り道で病害虫の被害が少ないため、良質のお米ができるということです。 粒ぞろいの良いきれいな籾です。自分たちで栽培している無農薬栽培の籾だと茶色かったり、スカスカでつぶれていたりと、こんなにきれいな籾にはなりません。 まず種もみの消毒から。種子には病原菌が付着している場合があるので、必ず消毒をしてから使用します。今回は慣行用の苗なので薬品を使って消毒します。薬液を水で希釈して種を漬けて完了。1日経ったら風乾して真水で浸水。 無農薬や減農薬栽培用の苗だと、"お湯に10分漬けては取り出し"をしないといけないので、その手間を考慮すると楽です。しかも温湯消毒と比べても圧倒的に苗の病気が少ないというかほぼ無いので、農業の世界でも科学技術の進歩は素晴らしいです。 ただ、農薬は使って栽培した農産物よりも、農薬を使う人が一番被害にあうので、あまり触りたくはないです。種を漬けるのに薬剤に手を入れるのですが、触れると手を洗っても臭いが取れません。 消毒が終わったら1週間ほど真水に漬けて種もみの中の玄米に十分に水を吸わせます。自分たちの地域は市の水道の他にポンプでくみ上げた地下水が利用できるので、それを使っています。田舎の家だと今でも地下水を使っているところはたくさんあります。地下水は一年を通して15度ぐらいの一定の温度なので、種を漬けるのには最適です。地下水は冬は温かく、夏は冷たい。これも自然を利用した栽培の1つです。

  • 育苗ハウスの準備

    田んぼの作業と並行して育苗の準備に入ります。稲は基本的に苗を育てて、ある程度大きくなってから田んぼに植えるという方法を行います。最近では直接田んぼに種をまく方法もありますが、"うまく生えない"ということが普通にあるので、今でも苗を作って植える方法が主流です。 4月頃になると日中は暖かいのですが朝晩はかなり冷えるので、その寒さから苗を守るためのビニールで覆われた育苗ハウスを使います。雪国だと雪が積もるため年中ビニールを張りっぱなしということもできないので、毎年、育苗をする時期だけビニールを張るということをしています。画像が曇っているのは湿気がすごいからで、閉め切っているとサウナ状態です。 それから忘れてはいけないのが防風ネット。強風が吹いたときに最悪ビニールが破れたり飛んでしまう場合があるので、それを少しでも防ぎたいということで設置しています。明日がその大荒れの天気になる予報が出ているので、急遽張りました。 もう何年も前ですが、育苗中にビニールを飛ばしたことがあります。何年も使いまわしていた傷んだビニールだったので、強烈な風にやられて接合部に穴が開き、バラバラになって飛んでしまった・・・ということです。それでも育苗中の苗は全く何ともなかったので、それはすごいと思いました。 福井の桜の蕾もだいぶん大きくなってきました。開花まであと1週間くらいでしょうか。

  • 今年の稲作始まりました

    ちょっとバタバタしており更新が遅れましたが、令和4年の稲作の準備が始まりました。日本は南北東西に広いので、ずっと南の地域だと3月に田植えをするということも聞いたことがあります。福井県だとだいたい4月後半からなので、それに向けての作業が始まります。 まずは田んぼの整備から。田んぼには必ず水を排出するための水路があります。この中に冬の間に泥が溜まるので、これをきれいにしておきます。泥を溜めたままにしておくと排水が出来なくなるのはもちろんのこと、雑草が生えて草を刈る必要性も出てきて邪魔になります。 都市部の道路わきの側溝はこんな作業をすることはないと思いますが、田舎だと田んぼの地主さんや耕作主の仕事です。 泥上げはかなりきつい仕事です。水を吸った粘土が重いこともありますが、冬の間にあまり体を動かしていなかったので、急にこんな作業をすると膝や腰、体中が痛くなります。一年に一度、筋肉痛で苦しむのもこの時期だけです。 水を張りっぱなしだった田んぼも一度水を抜きます。 田んぼ脇にイノシシのけもの道が出来ていました。なぜか毎回決まって同じところを歩くのでこんな感じになります。 イノシシだけでなくシカの糞もそこらじゅうにありました。稲作の害獣というとイノシシとシカで、とくに田植えの時期は鹿が問題になります。せっかく田んぼに植えた苗を食べてしまうので何とかならないかと毎年悩みながら対策をしている次第であります。 農業をやっているとなにかしらの問題の半分くらいは天気や動物など"自然環境"なので、他の業種とは少し変わった難しさがあります。

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