自動車シート内装製作レストアやバイクシートの製作に関するあらゆることをご紹介するサイトです!
旧い自動車の内装張替作業で意外と時間を取られるのが材料の選定作業です。 特にレストア作業の場合は下手な素材を使ってしまうと、その車の価値が 時には暴落してしまうので地味ですが重要な仕事です。 日本の旧車はもうほとんどと言っていいくらいに当時と同じ、もしくは 復刻で同じ生地というのはどのメーカーにもありません。 あるとすれば昔の生地が残っていたものかもしくはどこかのショップなどで オリジナルを再現したものを作ったかです。 しかし、外国車は日本車と比べると信じられないくらい内装関係の 様々な部材が手に入ります。メルセデスも純正品として当時の生地を元にした 合皮が揃っていますし、ロールスロイスやベン…
先日張り替えたHONDAスポーツカブのシートです。 一度張替を行っていたシートでしたがウレタンの形を少し変更して 表皮を張り替えました。 オールドスタイルのタックロールを縦方向に配してスポーツ感がアップした雰囲気。 オールドタックロールの縫製の仕方についてはこちらの記事で解説しています↓ www.mishinfuminoballad.com シンプルなシートはやっぱり難しい! このシートも比較的シンプルなんですがやはり素直にいかない部分が 一か所ありましてそれがこの部分。 シートの下へ向かってすぼまっているシート後部の形状。 立体裁断になるのでパターン出しがキモです。 シートベースの縁でベース…
レストア作業中の59年式キャデラック、以前いた工場の時に作業した車です。 エンジンも乗っていないドンガラ状態でフルトリムした車体です。 純正の様なパターンですが実はカスタムパターンです。 車体も純正色にはないカスタムペイントでしたのでご要望を聞きつつ ほぼお任せで作らせいただいた内装でした。天井もアルカンターラで張り直しました。 奥ゆかしいカスタム 見た目に分かりやすいカスタムは実は意外と簡単です。 しかし然も純正然としながら人とは違った物を目指すとなると途端に ハードルが上がる気がします。 全体のバランスを考えて一番しっくりくる物を作るのがカスタムは難しいです トランクの中もフルトリムしまし…
ポルシェ924の純正シート張替です。 センターに使ったオレンジと水色のチェックの生地は純正で当時あったチェックの ファブリックに雰囲気の似たものを探して使いました。 いつもあるものではないのでタイミングが良かったです。生地の厚みは 純正以上でとても良い雰囲気になりました。 ポルシェは生地選びが重要 空冷の911から993辺りまでヘッドレスト一体型のポルシェ純正シートは、 微妙に形を変えつつほぼこの形状で作られていますが生地の選択を間違えると 綺麗に張れない形をしています。 センターのファブリック部分とヘッドレストの縫製ヶ所などはその筆頭で、 柔らかすぎる伸びる生地だと上手く行きません。 あとは…
ラビットS601のシート張替です。 黒1色の純正表皮からグリーンとオフホワイトの2トーンへ張替です。 ハラハラしながら縫い込んだパイピング。 こちらの記事で作っていたパイピングです↓ www.mishinfuminoballad.com こういったシンプルなシートはパッと見た感じ簡単そうに見えるんですが、 物によっては綺麗に収めるのにひと手間かかるものがあります。 ひと手間その1 まずはシートの後ろ立ち上がりの部分。このシートだけでなく全般的に こういったシートの側面は切り立った直線ではなく軽くラウンドしているのが普通で 特に純正シートはそういった形状をしています。 ですので裁断した生地が寿司…
シートの縫製ラインに沿って一緒に縫われているパイピング。 よく出来合いの物があるんですか?って質問されることがありますが ほとんどの場合が他の縫製物と同じくイチからの製作で行っています。 鞄に使うようなものは手芸店で売っていますが、シート関係に使うものは 長さもありますし何より表皮と同じ生地で作る必要があるので 汎用品はまず使いません。 スポンサーリンク // 表皮と芯材でできている。 パイピングは表皮と芯材から出来ています。 こちらがもっとも使われている芯材↓ ゴム製のコードで数種類太さがあります。ポルシェなんかはパイピングが太いので やや太めの芯材を使います。これはゴム製ですがプラスチック…
シートのウレタン製作に次いで重要なのが表皮のパターン出し。 実際のところ製作時間中一番時間がかかるのがウレタンの製作と パターン出しです。本番の表皮を縫う時間なんてものの数十分。ほとんどの時間が 料理でいうところの下ごしらえに当たります。 パターンの取り方は多種多様 僕もこの仕事を始めた当初は何を使ってパターンを取っていいかわからず 色々なものを試してました。 新聞紙だったり、ウレタンのラインが見えるからとサランラップを 使ってみたこともありましたが上手く行かず。。。 結局本番に使うものと同じ合皮でパターンを取ってましたが ここ数年多く使うのは画像の物です。 透明のビニールシート。厚みは1mm…
バイクのシートウレタンを製作する際、特別な道具を使っていると思われがちですが 殆どの物はホームセンターで手に入ります。 主に使う道具をご紹介しますが僕はほとんどこの3点で製作しています。 よく切れるカッター シート状のウレタンから必要分を切り出したり、シートベースにウレタンを 積層してからの粗削りをする際僕はカッターで行います。 電動のハンドツールでウレタンを切るものもありますが未だに売っているのを 見たことがありません。。。 数あるカッターの中で一番のお勧めはこれです。 OLFAの特専黒刃です!セットした直後はめちゃくちゃ切れますが 数回で切れ味が悪くなります。。のでバイクシートなど作る際に…
今回はバイクのシートを例にして製作の過程を 細かくご紹介しようと思います。 自動車のシートも基本的には同じような工程を踏みますが要所で行う 作業には少し違いがあります。 ウレタンの製作がとても重要 こちらのシートは旧いHONDAカブのシートです。 元のウレタンの状態が良かったので少し整形を加えてシート後部の 盛り上がり部分をお客様の要望でほんの少し足した状態です。 真横から見たシルエット。 黒いラインはこんな感じで縫製ラインが入るというのが分かる様に入れたもので この状態でお客様に確認いただいてGoサインいただきました。 この状態から表皮のパターンを起こすわけですが、シート表皮を製作する際に …
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椅子やソファの張替としてはじまり、紆余曲折を経て 13年前位から自動車の内装張替及びレストア、バイクシートの製作などを 生業として15年間活動してきました。 別のBLOGサイトも同タイトルで10数年運営してきましたが、こちらのサイトでは より突っ込んだ内容の物にしていこうと思います。 この15年で学び、実践してきた自動車の内装製作、バイクシートの 製作に関する様々なハウツーや、珍しい車のシート内装、カスタムバイクや その他シート製作に関するあらゆる事柄をご紹介しようと思います。 趣味で自分で製作してみたい方、もしくはこの業界で独立し生きていこうと思う 若い方々の手助けになればと思っています! …
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