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ときめ句ノスタルジッ句昭和親父の温故知新 https://blog.goo.ne.jp/siroikokoro

俳句を毎日いくつか詠んでいます。昭和の匂いをぷんぷんさせた越中ふんどし親父です。

コーヒーよ、おまえだけが頼りだ。わが友、コーヒーよ。春になったらポットに詰めて遠出をしよう。

春ともし
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2019/03/04

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  • 四月年金支給日等間隔

    街閑散と人通り無き四月四月やコロナ終息祈るのみ今日、時間をずらして昼過ぎた頃にATM機に行きました。ちょうど誰もいなくて、操作してると2人ほど後に並んでいました。2人でも、やはりコロナを用心して少し距離を置いていました。この後、スーパーに寄ったら駐車場は車がいっぱいでした。15日に売り出しする店が多いからどこもいっぱいです。歩いてると、ドアの開いた車から下りた女の人が知り合いと出会って、いきなり大はしゃぎで話し始めたので走るようにその場から逃げました。四月年金支給日等間隔

  • 遠足

    遠足の一家団欒はらっぱで遠足と決むる一日や老夫婦遠足と思ひ歩けば足軽し枕元に明日の遠足のリュック遠足子みな顔つけしバスの窓遠足や子らの手足の羽のごと遠足の子らは地球と友だちに遠足の子らに老猿よく来たと遠足の子らを見守り雲がゆく先生と手をつなぎたい遠足子遠足の子の列乱る牛の糞荷は軽く足重く遠足の帰路遠足

  • 大根の花

    大根の花の眩しき真昼かな稜線のくっきり見えて花大根花大根けたたましく鶏鳴く吹き来る風を真っ白に花大根大根の花はてふてふ待ってゐる大根の花の白さを見つむる日若き日や厨に咲きし花大根大根の花に昭和を嗅ぎにけり花大根もんぺ姿の母偲ぶ母の干す父のふんどし花大根昔、まだテレビが白黒の頃だったと思う。森繁久彌のドラマで「大根の花」というのがあったような。昭和四十年代だったのかなあ。「七人の孫」の後のドラマだったのか記憶は定かではないけど。母が見ていて僕もたまに見てたくらいの記憶だけど。昔のホームドラマは何か安らぐものがあった。押しつけるんじゃなく、人生を教えてくれて。大根の花

  • 花の雨

    池の面や儚きあぶく花の雨窓くもる紅茶の息や花の雨花の雨干せし紅茶に残る蜜花の雨波紋せはしきにはたづみ花の雨抜けゆく空きしアーケード透きとほる散りし花びら花の雨雨粒にレンズぼやけて花の雨閉づ傘にふたひらみひら花の雨昨日、近くの公園まで雨の桜を撮りに行って来ました。もうかなり散って寂しいものでした。ああ、終り行くんだなあと。雨にだいぶ濡れて帰って来ました。少し汗もかいていたので風邪を引いては大変だと思い、肌着を替えて一安心。今年ももう桜の季節が過ぎるんだと思うと何だか無性に切なくなってしまいました。やはり、僕はロマンチストなのだとつくづく思いました。紅茶を淹れて饅頭5つ食べました。花の雨

  • ちんから峠

    木苺の花やちんから峠越ゆ木苺の花や幼児期の真っ白木苺の花やハラリと幼き日ちんから峠川田孝子/作詩:細川雄太郎、作曲:海沼実ちんから峠

  • 忘れな草

    忘れな草なつかしき歌声喫茶ロザリオを手に取りし日や勿忘草彷徨いし青春の日々勿忘草忘れな草に、歌声喫茶は付き過ぎですが。どうしても思い出します。丁度、菅原洋一や倍賞千恵子の歌でヒットしてた頃のように思い出します。その頃の空気をも懐かしく思い出されます。会社の帰りに時々寄ってました。社会に出てまだ一年ほどでした。歌声喫茶の店の名前はもう思い出せないけど。一軒だけありました。おばあさんが一人でやってて、孫かもわからないけど若い女性がオルガンを弾いて、それに合わせて歌ってました。コーヒーに、手作りのパンが1つ付いて来ました。狭い階段を上がった二階で、15,6人でいっぱいになる広さでした。ドナドナやガレリアン等、懐かしいですね。忘れな草

  • 花の冷え君は思案のポーズする

    君が手を吾ポケットに花の冷え留守電に君のやきもき花の冷え花冷や夕暮のビル群の青君がわがままを言ふから花の冷え我が胸に君は埋まる花の冷え花冷や大聖堂に参拝すリムジンでコーヒー淹るる花の冷え花冷や二人消えゆくネオン街花の冷え君は思案のポーズする

  • チューリップ朝の体操はじめます

    くち大きくチューリップ合唱団正門に子らと挨拶チューリップうつらうつらチューリップも眠くなる子は覗くおとぎの国をチューリップチューリップは、必ずと言っていいくらい幼稚園や小学校の花壇に見ます。園児の好きな花の1,2位でしょう。ポカポカ陽気の午後など、茎を横たえるほどにしてチューリップであることを忘れています。チューリップ朝の体操はじめます

  • ひとひらを見返るうなじ夕桜

    夕桜かさなり合ひし影にほふ空を透く薄むらさきや夕桜夕桜ひとひらのごと白き月湯上りの髪まだ濡れて夕桜桜の頃は無情な強風がよく吹くのに、今年はまだ強い風が吹かない。もう満開を過ぎて散り始めているのだけど、花吹雪を見ていない。はらはらと散ってるだけ。川には花筏が大きく長くなり始めている。ひとひらを見返るうなじ夕桜

  • キューピーのお目々が欲しや春眠し

    春眠し「眠りの精」の心地よさ春眠や起きてまた寝て繰り返す春眠や靴下いつしか片っぽ春眠を誘ふ老医の耳の皴今日は朝の目覚めは悪くはなかったのに。ご飯を食べ過ぎたのがいけなかった。急に眠気に襲われて、海老蔵が目ん玉むいて見栄を切るように必死に踏ん張ったのだが、耐えきれずに横になってしまった。キューピーのお目々が欲しや春眠し

  • 「前向きに生きていますか」桜咲く

    ひっそりとした校庭に桜咲く学び舎に生徒は見えず桜咲くこの写真を撮った日はまだ春休みということもあったのですが。でも、普段は休みの日でも校庭でスポーツをしてる生徒たちを見ます。やはり、コロナ風邪で使用を禁止されてたのでしょう。それでも昨日は入学式で新学期を迎えたようですね。見に行ってませんが、ニュースで。都会の学校はどうなのか知りません。まだ休校のところもあるのでしょうか。意外とやっかいなウイルスのようで、四月になってもまだ衰えを見せません。日々、外出する時はマスクをきちんとして用心するしかありません。感染していない人かもしれないけど、近くで咳をしたらソク、息を止めています。そしてそのまま急いで逃げるようにその場を離れています。もう必死です。同じように、サッと離れて行く人を見ました。無頓着な人たちもいます。まるで...「前向きに生きていますか」桜咲く

  • 花菜畑かくれし子の「おーいおーい」

    教室の窓を開ければ花菜風先生と生徒の笑ひ花菜風ひとり遊ぶ子どこの子菜の花明りとことこと幼子ころび花菜風菜の花のにほひ連れ去る電車かな菜の花や小川未明の丸眼鏡花菜明りや宿はランプの灯り待ちぼうけ帰る道々花菜雨菜の花を瓶におばちゃんの食堂菜の花や蝶をとまらせ風に揺る菜の花に寄り来て蝶のたはむるる花菜畑かくれし子の「おーいおーい」

  • 少女らはクローバーにて昼休み

    まだ新しき制服やクローバー白詰草に学生服の上着脱ぐ覗き見し百葉箱やクローバー黒猫の何を嗅ぎ寄るクローバークローバーやスカート穿きし幼き日幼稚園に上がる前ころだったのかなァ。ポケットに何か花の刺繍がされてた緑のスカートを見つけて穿いてみたくなり、さっそく穿いてみたこと憶えています。姉のスカートです。お気に入りとなり、しばらく穿いて遊んだと思います。家の前に出て転がってた柿の花など拾って遊んでたのかもしれません。祖母は「男の子がおかしいよ。」などと言ったと思いますが、僕が気に入ってたので笑って見ていました。ある日、家の前で遊んでると通りかかった隣村の高学年の男の子から「わーい。男がスカート穿いてらァ。」とからかうように言われて気がついたのです。「男が穿くものじゃないんだ。」と。でも、姉は「また私の穿いてる。」と言い...少女らはクローバーにて昼休み

  • 清明や気力みなぎる老いの朝

    清明に心正して見つめけり清明の磨き上げたる鏡かな清明や懐かしむチャンバラごっこ清明やこの道はいつか来た道清明に収束いのる流行風邪いよいよ晩春となりました。桜も散り始めた木もあります。まだ残ってる鴨もいます。帰りそびれたのかなあと気になりますが、これから旅立つのでしょう。清明や気力みなぎる老いの朝

  • 赤ちゃんのお耳

    赤ちゃんのお耳赤ちゃんのお耳

  • 芽柳と語りてゐたる湯屋のれん

    湯上りのほてりをしばし柳の芽芽柳や水の香日の香浮世の香芽柳や雫ひとすじ舟の棹芽柳やこのまままどこか流れたい愛でられず目立ちもせず柳の花日に向きをそよがさるる柳の花芽柳と語りてゐたる湯屋のれん

  • 起こされて切なく悔し春の夢

    介護士に起こされ壊る春の夢春のゆめ顔を洗って流れけりコロナウイルスのニュースを毎日見ます。その影響でしょうか。直接ではないけど不安に陥る夢をこのごろ見ます。訪ねるとこへ行けず、知らない路地に迷い込んでしまったり。じわじわと忍び寄って来る不安からでしょうか。起こされて切なく悔し春の夢

  • 春の雪のせて列車はホームへと

    北へ帰る列車の窓に春の雪寝台の窓に流るる春の雪故郷へ帰る列車に春の雪君と待つ列車の遅れ春の雪車窓に君の面影や春の雪恋散りて降り立つ駅に春の雪露天湯に君が掌で受く春の雪妄想劇場デシタ。春の雪のせて列車はホームへと

  • デージーを卓に紅茶とクッキーと

    背伸びするデージー摘みし少女かな少年は触れたしデージーの髪に少女の恋はみのりデージーの冠デージーや古き良きアメリカ映画デージーやガソリンを食うアメリカ車デージーやアルファベットのビスケットデージーとビッグマックとコーヒーとデージーを卓に紅茶とクッキーと

  • おっくうで居留守をしたる春炬燵

    猫の鼻てふちん見たる春炬燵雀らの呼んでる窓や春炬燵小宴会ひとり始める春炬燵眠りから醒めて寂しや春炬燵ふるさとの恋しくなりし春炬燵猫戻り来てゐるやうな春炬燵火の消えて父の匂ひの春炬燵春炬燵もぐって子らは秘密基地寝た顔にらくがき楽し春炬燵おっくうで居留守をしたる春炬燵

  • 春の闇

    君の掌に指で書く字や春の闇仏像のほの照りゐたる春の闇世界中ワクチン待ちて春の闇潮騒の呼吸を聴きつ春の闇今日はまだ真っ暗な夜中に目が覚めました。まさに春の闇です。そのままもう起き出して、紅茶を淹れてレーズンクッキーを2つ摘みました。3時間ほど寝たのかな?わりとスッキリしてますが、この後また寝ます。近頃はこういうパターンが多いです。これも齢のせいでしょうか。眠りが浅いから夢をいくつも見ます。ヘンテコなのばかり。昨夜から雨がぱらついていますが、午前中には止みそうです。春の闇

  • 祖母の背に負ぶわれし日や蓬草

    炊きたての湯気かをり立つ蓬飯道端に雲の湧くごと蓬かな天ぷらに飯に茶にもと蓬摘む蓬草きざみて和えるパスタかなさみどりの蓬ふくいくコップ酒このところ毎日のように食べています。お湯割りにすると、薄緑色がきれいで良い香りです。血圧も下げてくれるのかな?健康に良いこと間違いなしです。祖母の背に負ぶわれし日や蓬草

  • 馥郁と春の夜明けの紅茶かな

    春暁の雨音聴きつ紅茶かな春雨や揺すってゐたるティーバッグ春暁のにほひもすする紅茶かな先日、特売の紅茶を買って来ました。ティーバッグ100コ入りで、税込み400円ほど。安過ぎる。けどもちろん香料など一切使っていません。ティーバッグの紅茶は、紅茶詰め、生産工程で出たダストです。屑なんです。だから安価なんです。でも有難いですね。昔からあるこのデザインが懐かしい。ティーバッグて、よく考えて作られていますね。持つ部分に糸が上手く付いてて。カップに入れて湯を注ぐとき、持っ部分の紙をちゃんと持っていず、うっかりしてると湯と一緒にカップの中に入ってしまう。今日は一日雨のようです。咲き始めた桜が気になります。でもまだ散ることはないでしょうが。今日、六分咲きくらいにはなるかな?雨模様で数日のうちに満開になってしまいそう。馥郁と春の夜明けの紅茶かな

  • 失くしたる心の鍵や菫草

    少年にすみれ手渡す少女かな菫野の夕日に少女と少年菫咲く蔵に眠る少女雑誌老いても乙女の横顔すみれ草藍色とも紫とも菫草若き日や焦げたるやうな花菫すみれの名つけし猫の行方知れずあとついて来るのら猫やすみれ草失くしたる心の鍵や菫草

  • 園児へとタイムスリップつくしんぼ

    野の花はみんな友だちつくしんぼつくしんぼ真っ直ぐに生きられるならあたまは六角模様つくしん坊出っ腹の屈む辛さや土筆摘む摘みきれぬ後ろ髪引く土筆かなつくしんぼ土手で眺むる夕日かな土筆ごはん味付けはせず風味だけ土筆ももう終りかな。今日も良い天気です。桜が咲いて来ました。園児へとタイムスリップつくしんぼ

  • さそはるる辛夷の空に旅心

    真新し学生服や辛夷咲く花辛夷えりに一葉のアクセント子供らは夢つかみゆく花辛夷着替へたる朝のふんどし花辛夷ひとり居のブランチなるや幣辛夷さそはるる辛夷の空に旅心

  • 宿の灯の淡き日暮や土佐水木

    土佐みづき赤い襟見ゆ肌襦袢土佐みづき嗅げば潮の香するかしら日に淡し鶸色よりも土佐水木坊さん買ひし簪や土佐水木少しずつ夜明け早まり土佐水木今朝、6時前、5時50分頃に窓を見たらもう薄っすらと明るくなり始めていたでござる。今日も良い天気でござる。拙者は野山に修業に行くでござる。忍者の修業でござる。宿の灯の淡き日暮や土佐水木

  • 守りたるトゲの番兵バラ芽吹く

    薔薇の芽の伸びゆくほどに背筋伸ぶ薔薇の芽さんはなから薔薇のかっこして薔薇芽吹く野外ステージ日も良くてバチバチと恋の火花や薔薇芽吹く薔薇の芽や訪ひゆくイルフ童画館薔薇の芽や紅茶カップは伊万里焼守りたるトゲの番兵バラ芽吹く

  • まだ心に白はあるか紫木蓮

    頭の歯車の回り出し紫木蓮捲れたる太古の匂い紫木蓮仏像の黒光り美し紫木蓮ばさり散る老子の言葉紫木蓮紫木蓮蘇州夜曲を聴きたくて木蓮は地球上で最古の花と言われてるとか。昨日は久しぶりに1万歩を越えました。けど、思ったほど疲れが残っていませんでした。これから、今朝2杯目の紅茶を淹れます。無花果ジャムはもうこりたので、ふつうにミルクとハチミツで飲みます。丁度、10時のティータイムです。まだ心に白はあるか紫木蓮

  • 艶めくや春分の日の老いの皺

    小指立つ春分の日のティータイム春分の日や紅茶に添ゆぼたもち今日は「春分の日」なんですね。パソコンつけたら出ていました。カレンダーでも確認しました。ぼたもちは今ありませんが。思いつきの句です。今日、買って来ようかな。艶めくや春分の日の老いの皺

  • 初蝶やおっちょこちょいのサザエさん

    初蝶のタイヘンダータイヘンダー初蝶がきろきろきろと消えてったきろきろきろきろきろきろ初黄蝶初蝶はねぼすけどもを起こしゆく初蝶はんまうちょっと落ち着きなはれ初蝶や吾はベンチでティータイムたんぽぽに挨拶してる初黄蝶昨夜は10時前に寝て今朝は3時に起き出したから、5時間は寝た。わりとスッキリした目覚めだった。今朝も目覚ましは、紅茶にした。ラムレーズンチョコを齧りつつ。初蝶やおっちょこちょいのサザエさん

  • 仏の座大きく広げ石の隙

    日の明るさを桃色に仏の座群生に靴の戸惑ふ仏の座蜜を吸ふ蝶のごくらく仏の座電柱の根元を囲む仏の座今朝はもう昨日までの強い冷え込みはありませんでした。日中は気温がだいぶ上がるようです。週間予報を見たら、20度の日もありました。今週末、桜が咲いて来そうな天気が続きます。コロナウイルスを追いやってほしいです。咲くほどに。仏の座大きく広げ石の隙

  • 青空に向いて咲き初む白木蓮

    風吹けば白木蓮の羽ばたきぬ曇り日の白木蓮の薄曇りコーラスの純白ドレス白木蓮青空に向いて咲き初む白木蓮

  • 悲し気な目をした猫や春愁ひ

    春愁ふいつも居た場所に猫ゐず春愁や芋に溶けゆくチョコレート春思やよろよろ転がる一円玉春愁の一円玉の軽さかな春愁や2Hで描く静物画春愁や紅茶に浮きしジャムの種春愁のちぢんだやうな干しぶだう春愁の声なり伸びきったテープ春愁や捻り上げたる髭の端悲し気な目をした猫や春愁ひ

  • 老いて人嫌ひとなるや藪椿

    ひきこもり楽しく過ごし藪椿藪椿こぼれし蜜か一滴ひとり居の老いて艶めく八重椿近道の滑って転び藪椿おにぎりの照り葉の照りや紅椿老いて人嫌ひとなるや藪椿

  • 春の土

    掻きて掻きて掻きたる猫や春の土はばからず野でする尿や猫の春ほじくりし野良猫の嗅ぐ春の土春の土ひろげてみたる足の指細胞の蘇生するごと土匂ふ園児らの泥んこ遊び春の土ぼこぼこと放尿楽し春の土春の土

  • 雨だれの音にうとうと春の雨

    過ぎし日の瑞々しさよ春の雨春の雨いきあたりばったりの宿煎餅のほどよきやはさ春の雨腰紐の朝に解けゐて春の雨春の雨お茶に添へたるぬれおかき爺婆の歌声喫茶春の雨若枝に雫のおんぷ春の雨童心に傘をくるくる春の雨昨日、土手沿いを散歩してたら、もう、土筆がいっぱいでした。雨だれの音にうとうと春の雨

  • 啓蟄

    二人の足あと残さず春の雨昨夜から雨が降り続いています。止みそうでなかなか止んでくれません。買い物に出たいのに。止みさうで止まぬ明るさ春の雨啓蟄の茶わん触れ合ひ鳴る水屋啓蟄

  • 三椏の花の優しき明るさよ

    三椏の花の前にベンチのあり岩に影して三椏の花日和三椏の花や千代紙遊びの子三椏の花やクラスのまとめ役三椏の花や紅茶に和菓子添へ三椏の花やためらふ診察日オレンジ色が明るいですね。黄色もあるようです。今日も明け方はけっこう冷え込みました。ストーブ点けています。まだしばらくは手放せません。これから顔を洗って朝ご飯です。三椏の花の優しき明るさよ

  • 起き出して酒ほんのりと春の夜半

    床に就いたけど何だか寝つけなくて起き出しました。ストーブを点けて、お湯割りを1杯こしらえました。今、ほろ酔いです。ゴリゴリと根っこの甘味はうれん草起き出して酒ほんのりと春の夜半

  • たんぽぽのここに咲かせてね

    たんぽぽのふたつなかよしぼくときみたんぽぽのここに咲かせてね

  • 恋猫の足ふはふはと地につかず

    恋猫のにふねんに舐む身だしなみつやつやと毛並みの笑ふ春の猫嫌はれても嫌はれても通ふ猫浮かれ猫手を叩く音に気づき逃ぐ公園を闊歩してゆく浮かれ猫オス猫とメス猫と、もう周りが見えない状態にべったりくっつき寄り添って歩いてるのを見かけたことがあります。「あニャたァ~ン」「ニャにさァ~ン」と言ってる感じでした。もう僕が立ってる傍まで来てるのに気づかずにデレデレ足がもつれるように頭くっつけて。それで、手をパチンと叩いて気づかせたのです。慌てて植え込みに逃げて行きました。どこか遠い目をしてゐる猫の夫このノラの正面の顏はオソロシイ顔してました。以前のオソロシイのとは違います。前に出会った、繋がれてた猫はタタリでもありそうな怖さでしたが、この猫は幾多の危険を乗り越えて来たような、何者も寄せ付けない非情な、額に痛ましい傷痕がありま...恋猫の足ふはふはと地につかず

  • ウイルスの世界揺るがし二月尽

    二月尽く水尾の交差のゆるやかに二月尽あやとりのごと飛行機雲二月尽テープの曲をメモリーへ見知らぬ花に出くはして二月尽日の差す林さまよひて二月尽く煮るか焼くか魚を選り二月尽くポリフェノール紅茶効果で二月尽二月尽やる気の少し出たやうなウイルスの世界揺るがし二月尽

  • 蜆つつき見る口開けしパックを

    太古のにほひのしたる蜆かな蜆にも仲間意識のありにけり貧しき音それが懐かし蜆汁マスターの皆にサービス蜆汁酔ひつぶれたる鼻先に蜆汁めんだうくさし蜆汁スープだけ食べ尽くし殻の花なり蜆汁今でも計り売りで蜆を売ってる店はあるんだろうか。黒門市場や錦にはあるかもしれない。売り歩いてるのはもうないだろうけど。子供の頃は、近くの小さい川にけっこういました。黒い大きな烏貝もたくさん。だけど烏貝は不味いらしくて獲る人はあまりいなかったようです。ゲンゴロウやタガメもいて、きれいな川でした。日本のどこにも普通に見られた川でした。蜆つつき見る口開けしパックを

  • 玉子焼きは母のにほひ春の朝

    まうすぐ飯の炊ける香や春の朝白梅や何もなひが朝の嬉しシャキシャキとサラダの歌ふ春の朝夜明けが、30分ほど早くなりました。7時にならないと明るくならなかったけど、今朝6時半ころ明るくなっていました。今朝も冷え込むというほどではないけど。ストーブでジャガイモをアルミに包んで焼きました。皮の焦げたとこが美味いんだわ。玉子焼きは母のにほひ春の朝

  • 大空へいつか帰らう犬ふぐり

    青空を千切って撒かれ犬ふぐり園児らの並ぶ車窓や犬ふぐり飛行機の銀に耀き犬ふぐりどこかでまた遇える日まで犬ふぐり大空へいつか帰らう犬ふぐり

  • 山茱萸の咲いて明るさ貰ふかな

    闊達に老いゆけば山茱萸の花山茱萸の花や楽しく老いてゆく山茱萸の花の煙らす池の面山茱萸の花や誰もみな老いゆく山茱萸の花や佇む老い二人山茱萸の花や仄かに人を恋ふ山茱萸の花や高鳴る老いの胸山茱萸の花にふくらむ想ひも黄山茱萸の花や味ある老いの皴明日を照らすや山茱萸の花の黄山茱萸の花やミルクを足す紅茶これをアップしたら今朝2杯目の紅茶を淹れます。山茱萸の咲いて明るさ貰ふかな

  • 沈丁花

    沈丁花が今あちこちで見かけます。若い時はもっと匂いが強く感じられたのは、若い時はそれだけ嗅覚が発達してたのでしょう。齢とともに嗅覚も衰えて来る気がします。中耳炎を患ったことも原因でしょうが。沈丁の突き刺さりたる香の刃沈丁の毬の艶めく雨上り沈丁の雨に頷く如く揺れ沈丁花雨の滴も香るかな文鳥の嘴のごと沈丁花晩酌に混じりたる香や沈丁花沈丁の香のピン止めや片思ひ沈丁の香りに恋の予感して白猫の青い片目や白沈丁沈丁花

  • ほうれん草

    姉が小六だったか、中一の時だったか思い出せないけど、家庭科で初めての料理が「ほうれん草のバター炒め」だった。弁当箱だかに入れて持って帰ったのを美味しく食べた記憶がある。家で、ほうれん草といえば茹でるだけだったので別な料理に思えた。それに家ではまだバターを知らなかったからバターの風味が新鮮だった。その頃を想い出してバター炒めを時々する。この時、ほうれん草はあらかじめざく切りにして、水にさらしておく。これでアク抜きが出来るようだ。玉子焼きを別に焼いて、あとで一緒に皿に盛ると彩が良いし、ご飯のおかずにも酒の肴にも嬉しい。家庭科やはうれん草のバター炒め姉の初料理はうれん草炒め軸のシャキシャキ感好む菠薐草はうれん草しんに母の巻寿司かな母の作る巻き寿司は、いつもほうれん草が芯の具に入っていました。あとは、かんぴょうにシイタ...ほうれん草

  • 紅茶ポリフェノール

    紅茶の良さを知ってから、近頃は朝の目覚めには紅茶を飲むようになった。紅茶ポリフェノールがとても効果があるように思うから。ここ一週間、たしかに血圧の上昇を抑えてる気がする。血圧計が家にないから測定できないけど、今、血圧が上がってるなと思う時の、顔のはれぼったいカンジが無くなった。今朝はハチミツは控えめにして、レーズンを摘まみながら飲んだ。レーズンはけっこう甘いもんね。食べ過ぎなければレーズンは健康食品だ。レーズンパンの6枚切りの食パンが昔から好きで今もライ麦パンと交互に食べてる。焼いて、バターを表面に擦るくらい。香りつけぐらいにする。マーガリンはトランス脂肪酸がよくないようで今は使わなくなった。昔はたっぷり塗ってたけど。塗りやすいし。紅茶を飲むようになってから、コーヒーは日に1,2杯になった。1杯あたり、カフェイ...紅茶ポリフェノール

  • 春めく

    見てをれば雲ものんびり春めける春めきて外でいっぷく散髪屋春めきて明るいシャツを箪笥から野の花のそちこちに咲き春めける春めくや加速してゆく物忘れ春めくやのほほほんと恋の予感寒さがまた戻って来るかもしれないけど、今日の午後は春めいた気温となりました。明け方、けたたましいほどに鳴いて彷徨い歩いてた猫も昼間はどこかで寝てたかもしれません。恋疲れで。春めく

  • 追手門くぐりて白梅を仰ぐ

    城跡を訪へば白梅追手門老梅の秘むる古城の歴史かな香を胸に白梅仰ぎ国憂ふ白梅や蕊ぴんぴんと腹の内白梅や開けっ広げに腹の内白梅やまず一献の漢と漢光琳の水や白梅にほひ立つ白梅の香の染みてゆく老いし肌追手門くぐりて白梅を仰ぐ

  • 早春や蜂蜜の溶けにくきティー

    咲き競ふ梅紅白の日和かな紅梅に別れし妻のうなじ見る紅梅や別れし妻のぼんのくぼ早春や菓子と紅茶で夜明け待つ寒の戻りも治まったけど、朝の冷え込みはつづく。近年はどうかすると五月の初め頃まで朝方寒い。春、暖かくなるのは午後を過ぎてからだ。「今日はぽかぽか陽気になります。」とお天気姉さんがニコニコして言っても朝からではない。午後も二時頃からやっとと言う日が多いのである。昨日はコーヒーは1杯しか飲まなかったが、紅茶は3杯飲んだ。急に飲むようになった。測定器がないからわからないけど、たぶん血圧も血糖値も下がってる気がするのが身体でわかる。頼もしき紅茶ポリフェノール。早春や嬉し紅茶ポリフェノール早春や蜂蜜の溶けにくきティー

  • 冴え返る

    冴え返り入院食のうどんのぶ冴え返るリストバンドのバーコード相部屋も一人となりて冴え返る病室の仕切るカーテン冴え返る出がらしの薄き紅茶や冴え返る引染の伸子の張りや冴え返る反物を外れし伸子冴え返る糸目糊引く指先や冴え返る冴え返る暴れてゐたるピロリ菌摘まみたる妻の耳たぶ冴え返る鱗そぐ出刃包丁や冴え返る一つずつ釦のずれて冴え返る冴え返り朝の紅茶の香り立つ冴え返る

  • 咲き初む万作一輪日を仰ぐ

    満作や世俗はなれて一服すまんさくや縷くしゃくしゃくしゃくしゃくしゃ満作も早春の花ですね。写真は黄色の満作ですが、枯れたような色のものもあります。通りがかりの家の塀から覗いていた茶色のこのもじゃもじゃしたのを初めて見た時は、これ枯れてるんじゃないの?と。そして、近くに寄ってじっと見てみて、これが、これがこれが花なのかと驚きました。黄色ならわかるがこんな、枯れた花だかわからないのをよく植えるもんだ。よほど変わり者だろう。と、そう思った自分がいつの間にか好きな花になりました。どこがいいのって?さあ。咲き初む万作一輪日を仰ぐ

  • 前向きに歩き出すことクロッカス

    クロッカス庭でリハビリ一歩ずつ足元の明りとなるやクロッカスクロッカス日を食みてゐる如くかなクロッカス地より光の出づごとくクロッカス包み込みたる陽の光あしたへの道案内やクロッカスためらひも畏れもなくてクロッカス天気予報では今日は、ほぼ一日雨。夜中に起きた時、少し降ってたような。今は止んでるみたい。雨で猫も今日はうろついてないようだ。今日は三時に用事で出かけなければならないのに、その時間帯は傘マークが出てる。ついてない。その時間までストーブで焼き芋やいたりしていよう。前向きに歩き出すことクロッカス

  • 早春の雲の青さや若き日々

    早春の雲や若き日の彷徨早春の雲にときめき託しけり少し寒の戻りみたいな今朝の冷えです。なかなか風邪が衰えを見せません。むしろ広がっているようなニュースを見ると不気味です。街に出かけるのをためらいます。暖かくなって来れば治まるのでしょうか。今朝はぼんやりしています。恋のウイルス?早春の雲の青さや若き日々

  • 犬ふぐりみんなで読まうぐりとぐら

    犬ふぐり目薬さして目ぱちぱちお日さまの下でぺちゃくちゃ犬ふぐり風のにほひ土のにほひ犬ふぐり犬ふぐり背伸びをしても遠い空弱ひ子は優しゅうしたり犬ふぐり空色の音符ちらばり犬ふぐりあっけなき触れてはらりと犬ふぐり園児らの服も空色いぬふぐり空色の釦ころがり犬ふぐり好きなとこで咲いてさよなら犬ふぐり犬ふぐりみんなで読まうぐりとぐら

  • 早春や間のびする雨だれの音

    早春や靴にまだらに土の色早春の細波の織る光かな早春や漂ふ龍宮遣早春の香をふっとコーヒーに足す今朝のコーヒーは上手く淹れることが出来なかった。封を開けた1杯目なのに残念だ。この悔しさは、無敗を誇るチャンピオンが油断をして無名のボクサーにまさかのノックアウト負けした心境と似ている。寿司屋の大将がシャリの酢の塩梅を間違えてしまってガックリと肩を落とし落胆しているのに似ている。ミネソタの玉子売りがケ躓いて籠の玉子をみな引っくり返して割ってしまった悔しさと同じだろう。早春や間のびする雨だれの音

  • 早春の音ききたくて早起きす

    早起きし早春を胸いっぱいにまだまだ外は暗い。7時前になってようやく明けて来る。だけど、もう早く起き出したい気持ちになるこの頃。早春の匂いを嗅ぎたくて。朝一番の早春の匂いを。早春の音ききたくて早起きす

  • にほひたる空の青さや梅花節

    みはるかす大和三山紀元節玉砂利を踏み行き仰ぐ紀元節紀元節まねてみたるや祖父の髭にほひたる空の青さや梅花節

  • 遠くへ小石投げてみる浅き春

    許すこころ許さぬこころ浅き春意地悪な看護婦のゐて浅き春昨日までの寒さが緩み、今朝の冷え込みは弱い。胃のもたれがすっかり治って嬉しい。今朝の目覚めは、紅茶だ。今さっきライ麦パン6枚切りを1枚トーストにハチミツ垂らして食べた。紅茶にはクッキーを買っててもいいかなと思う。浅春やミルクを足した紅茶の香遠くへ小石投げてみる浅き春

  • 寒戻る

    締め直すねぢり鉢巻き寒戻る寒戻る米二十キロ買ひ帰る自販機で買ふワンカップ寒戻る飲み食ひをし過ぎたる胃や寒戻る昨日の夕方、スーパーに行ったら、きびなごのパック入りが半額で150円ほどだった。新しいようだったので買って帰った。きびなごは傷みやすいので早速、天ぷらにすることにした。パックを開けてボールに入れて水を何度も替えて洗った。乱暴に洗っても新鮮だからちっとも痛まない。そうして、水気を切って一匹ずつ天ぷらにした。大き目のいりこほどの大きさだから、すぐに火が通る。次々と面白いように簡単に揚がる。全部で五十匹はあったと思う。キャベツを敷いた大き目の皿に載せた。大き目の皿でも山盛りとなった。きびなごはクセが無く、ほとんど臭みがない。サクサク食べれる。塩でもソースでもお好みで。青のりを粉に混ぜても美味しかったかもしれない...寒戻る

  • 白梅や早起きをしてみたけれど

    今朝の冷え込みは緩い。昨日までの強い寒気は高い雲のかなた。今朝は、まさに早春と言った空気だ。早起きが気持ちいい。早起きをしても特に何もないのだけれど、気持ちに少しゆとりが出来る。昨夜は一杯の酒で何だかとても酔って眠くなったから9時前に寝た。そして今朝は2時過ぎに起きた。昨夜はトイレに4回起きた。一杯しか飲まず、塩辛いのは食べていないのに。茎わかめをたっぷり肴にしたから、食べ過ぎたのかな。でも、海藻だから体に良い。高血圧には尚更に。カロリーは低くて、ミネラルたっぷり。新わかめの季節だ。スーパーに出回り始めた。茎の多いのを選んで買って来た。これを、洗って絞って大きな鉢に入れて、そこへストーブで湧いてる熱い湯をかけた。一度目の湯を捨てて、もう一度かけて5分ほど置いた。それから湯を捨てて、湯を切り刻んだ。若い時から茎わ...白梅や早起きをしてみたけれど

  • 枯すすき枯れし味の森繁節

    枯すすき陽の写したるレントゲン枯すすき思ひ出せなくて丸まる陽と風と囁きに来る枯芒枯芒まるめたる風の足跡アトリエのオブジェとなりし枯芒枯芒シンガーソングライターす枯芒と来れば船頭小唄。船頭小唄と来れば、森繫久彌ですね。意外と、森繫久彌を詠み込んだ句がありませんでした。枯すすき枯れし味の森繁節

  • ぼーっとなる血圧上る余寒かな

    余寒なほ場末のバーの軋むドア二人きり余寒たのしむカウンター余寒なほスコッチのグラス揺らめく余寒なほパキッと割るるチョコレート余寒かな濃き口づけの別れ際バーを出て襟を立てゆく余寒かな最終の電車で帰る余寒かな駄菓子屋に子供らゐなひ余寒かな余寒なほコーヒー熱く淹れる朝今朝も冷え込みました。カップも熱く温めてコーヒーを淹れました。ぼーっとなる血圧上る余寒かな

  • 冴返る夜の廊下の非常灯

    冴返る太き注射器迫り来る冴返る並べられたる医療器具冴え返る腕締りゆく血圧計冴返る体重計に靴を脱ぎ目薬の触れし一滴冴返る干し物の片寄る竿や冴返る色褪せし天狗の鼻の冴返る玉子焼へたりと縮み冴返る冴返る頭ぶつけし家具の角冴返る落ちし鍋蓋ぐわんがらん昨日の天気予報だと、今朝は雪が積もっていそうなカンジだったけど。昨日の方が寒かった。肩すかしな今朝の気温です。低いことは低いけど。これから朝ご飯です。まだ紅茶しか飲んでいません。それにまだ顔も洗っていません。これからです。冴返る夜の廊下の非常灯

  • 猫柳

    ほほ撫づる風はアダージョ猫柳二上山のぼやけてゐたる猫柳猫柳かぶりたる日の暈のごと飴玉の口から滑り猫柳口ずさむフォークソングや猫柳風に光る少女の髪や猫柳レコードの波打ち回り猫柳猫柳やがて惚けて恋芽生ゆねこやなぎ絵本読む児のたどたどし窓に描く銀河鉄道ねこやなぎ幼子の飛ばすおしっこ猫柳高石ともやの歌に、猫柳の歌詞の出て来る歌がありました。タイトルを思い出せないのですが、春を待つ少女の髪を歌ったカンジだったでしょうか。若い頃に聴いていました。今日は日が照ってるけど、風が吹いて冷たいでしょう。引きこもりの一日になるのかな。猫柳

  • 立春

    立春の梅一輪枝真っ直ぐつんつんと梢の先に春立ちぬ晴れ晴れと立春の空澄み渡る立春の空からマーチ聴こへ来るともかくも立春大吉ありがたし立春や若返りたるやうな気す老いゆきて心若返る立春立春や老いても肌の瑞々し春立つや児の肌のごと老いの肌立春や増えゆく白髪また白髪立春と聴けば胸のふくらみゆく睡眠の短くなりて春来る立春や焼きたて玉子焼きの湯気真っ黒に焦げたるパンに春立ちぬ春立つやミッフィーの耳の先っちょ立春のコーヒーはまた格別に立春はスタートライン前を向く昨日あたりから4,5時間で目が覚めてしまうようになりました。冬の間はすぐまた眠れたのだけど。身体時計が春へと変わったのかな?立春です。それだけで何だか気持ちが少しワクワク動きます。何もないのだけど。単純ですね。立春

  • 風花

    風花を咥へる鳥はゐるかしら手に受ける風花便り澄みし空風花の妖精のごと漂ひぬ風花や瞬ひてゐる蛍光灯風花や切り絵の楽しアンデルセン青空のピアノ音符なる風花風花の白き音符の漂へり風花や波に揺らめく船灯り風花や蕪村の墓のひっそりと風花やほんやら洞に籠りゆく風花を追ふぽっくりや先斗町風花や手をやりし舞妓の髪に風花やとけて涙の一滴若い頃、北白川のアパートに住んでいました。詩仙堂に行き、それからぶらぶらと坂道を行くと、金福寺がありました。藁葺のこじんまりとした芭蕉庵を覗いて見たりしてたら、蕪村のお墓を見つけました。まだ俳句には何も興味のない頃です。アンデルセンと言う名の喫茶店だったように思うけど。北白川通りのコープの2階だったか、そこでアンデルセンの切り絵のポストカードを買ったことがあります。アンデルセンが切り絵作家でもあっ...風花

  • 冬終る

    池の面に鳥の集ひて冬終る梢の先のふくらみや冬惜しむ冬果つや芽の持ち上ぐる朽ちゆく葉ゆうゆう窓口間に合はず冬尽く目薬を差してぱちぱち冬送る焦げつきし鍋を洗って冬終る放尿の草に溜まりて冬終る抱き合ふ硬き背なや冬の別れ皺々の湯上りの手や冬惜しむ湯屋帰り星を探して冬惜しむ冬終る

  • 春隣

    ぬかるみし田の日を返す春隣陽を求め出でし野良ねこ春隣野良猫の顏を覗かす春隣明日のことこれからのこと春隣体調の少し戻りつ春隣冠に見ゆナースキャップや春隣ぽろりと折れし口紅や春隣駄菓子屋の飴のカラフル春隣手の斑に星座を探す春隣治まりし頻尿少し春隣春隣

  • 水仙

    初めての一人暮しや水仙花東京に憧れ出でて水仙花陽の僅か入る三畳や水仙花もう半世紀近く経ちますね。19の時でした。つい昨日のことのように思い出します。西武新宿線の上井草だったか下井草だったか、とりあえずは親友の四畳半のアパートに転がり込みました。水仙を活けたる大衆食堂細長き一輪挿しや水仙花訃報聴き水仙見つめ居たりけり水仙の香や捲る心の栞水仙の匂ひのしたる和尚かなはいはいと手を上ぐ子や水仙の芽水仙

  • 春近し

    春近し小さき水色咲き初むるそちこちに見慣れぬ鳥や春近し叢の色やはらかく春近し膨らみはじむ枝先や春近しイヌフグリは早春の季語ですが、何年か前に正月にもう咲いてるのを見たことがあります。これも温暖化で、一月から咲き初めるようになってしまったのでしょうか。イヌフグリと入れると季重なりになるので「小さき水色」としました。イヌフグリを想像してもらえるんじゃないかと思って。(*´艸`*)今日は季重なりにならないように、言葉を組み合わせました。早起きのコーヒーの香や春隣春近し

  • 冬夕焼

    人のごと並ぶ埴輪や冬夕焼どこへ行ったか野良猫よ冬夕焼まうすぐ抜けるトンネルや冬夕焼キリストの晩餐の絵や冬夕焼荘厳な雲のステージ冬夕焼宝石の生まるるやうな冬夕焼火星へと移住計画冬夕焼冬は空気が冷たく澄んでるからか、秋とはまた違い、一段と透明感のある夕焼けを見ることが多いですね。夕焼けの光にふと、火星移住計画が浮かびました。何年か後に飛び立つ予定でしたか。失敗は許されない片道切符。SF映画のようです。が、現実です。冬夕焼

  • 侘助を活けたる部屋の凛とせし

    侘助やしあんくれーると云ふ喫茶侘助やむかし聴ひてたモダンジャズ京都のどこにあったか思い出せないのですが。若い頃の思い出です。京都には素敵な喫茶店がたくさんありますね。侘助や日課なる老いの繰り言侘助を一輪活けて張る空気侘助や雨の一日部屋の中ダンディーな老マスターや白侘助障子閉め白侘助とコーヒーと侘助は昔から惹かれていました。好きな花のひとつです。今日の写真は侘助かどうか自信ないですね。最期のは見るからに違います。八重の白椿です。白侘助を写したのが無かったものだから。イメージです。侘助を活けたる部屋の凛とせし

  • 新聞を切り抜く祖母や実南天

    黒ずんでしまふものあり実南天実南天つぶに日の暮れ残りけり揺れてゐる南天の実やかくれんぼ園児らの忍者ごっこや実南天南天の実の萎みたるポッケかな「ゆうびん」と金歯の親し実南天郵便屋さんのバイクや実南天子供の頃、オートバイで村から村へ郵便配達をしてた、もう定年近いおじさんの笑顔に金歯がありました。後に中学生になって、分校から一緒になったクラスメイトのお父さんだと知りました。灯もつけず祖母奥の間に実南天実南天ひそと静もる村社午後の日の傾き早し実南天下駄の音と鍵開くる音や実南天このところずっとしばらく出かけていません。写真は過去に写したものばかりです。風邪も流行ってるからおとなしく春まで引きこもっていようかな。新聞を切り抜く祖母や実南天

  • 枯芙蓉

    パンとコーヒーの朝餉や枯芙蓉帯結び粋な老婆や枯芙蓉古き良きパリのかをりや枯芙蓉シャンソンの小窓ひらけば枯芙蓉バルバラに耳をかぢられ枯芙蓉枯れるとは軽くなること枯芙蓉枯芙蓉いのち尽きても終らなひ何もかも忘れし母や枯芙蓉枯芙蓉

  • 自転車のパンク修理や日脚伸ぶ

    日脚伸ぶ雲に梢の語るごとあんぱんを割った匂ひや日脚伸ぶコーラスの聴こゆる窓や日脚伸ぶ毛繕ひしたるのらねこ日脚伸ぶ振り向けば猫も振り向き日脚伸ぶ日脚伸び寄り道したる花屋かな日脚伸ぶ気取った指で紅茶飲む日脚伸ぶこんなところに在りし本児を抱けば涎つけられ日脚伸ぶ日脚伸ぶ夕に出くはす医の白衣点滴に透くる夕日や日脚伸ぶ梢のやはらかき色や日脚伸ぶ日脚伸ぶ長くなりたる立話日脚伸ぶ結んでみたる女帯日暮まで遊具の子らや日脚伸ぶ自転車のパンク修理や日脚伸ぶ

  • 日を仰ぎ春の便りを仰ぎけり

    探梅の身の引き締まる空気かなまだ温し背のおにぎりや梅探る梅探り来て一つ若返りけり息切るるほどに歩きて梅探す探梅や唐子の遊ぶ声を聴く探梅や吾は仙人となりゆく不思議なる模様の雲や梅探る探梅や唐子の遊ぶ大絵皿からこからこ磁器から出でよ梅探る探梅や咲きたるやうな君の頬日を仰ぎ春の便りを仰ぎけり

  • 冬の雨

    誰もゐず遊具しづもる冬の雨冬の雨マリオネットの切れし糸フェンスに落葉のゆうびん冬の雨冬の雨波紋小さきアスファルト移動する神経痛や冬の雨晩酌のアテは缶詰冬の雨診察に出かける靴に冬の雨冬の雨

  • 春を待つ

    春待つや電車をひとひ見て過ごす目で追ひし電車過ぎ去り春を待つ待春や古墳に登り見晴るかす草は地に木は枝先に春を待つ放尿の穴開く土や春を待つ春を待つ

  • 冬の芽

    天仰ぎ冬芽ひたすら待つ美学アンテナの先っぽなるや冬木の芽青空をタンタンと撃て冬木の芽冬の芽の秘むる宇宙の鼓動かな冬芽は交信し合ってゐるのです冬木の芽ひとつにみな小さき命米粒ほどと言へど上向く冬芽雨風にりんりん太れ冬木の芽桜冬芽ぬくめてやりたき手のごと赤青白黒さまざま冬木の芽絡まりしまま蔓の冬芽の気まま冬の芽や雨を吸ふ素焼の埴輪冬の芽

  • 寒蜆

    砂吐かす錆びし包丁寒蜆がらがらとがしがし洗ふ寒蜆白濁となりゆき煮立つ寒蜆精の香にも似し煮立つ香や寒蜆鍋いっぱいに炊きし寒蜆かな頑なに閉じしものあり寒蜆汁吸ふて身もみな食ぶる寒蜆朝夕に三日続くや寒蜆赤だしとすましと変へて寒蜆深酒の仕上にすする寒蜆呑兵衛も身体気遣ひ寒蜆すすりつつ思はず「ああ」と寒蜆寒蜆

  • 嫁が君

    対面す惚けたる母と嫁が君カタコトと厨住まひの嫁が君連れて来い大黒様を嫁が君嫁が君

  • 牡蠣

    牡蠣炒め少し縮んでぷっくらこ車窓に海の広がり牡蠣弁当熱々の衣さっくり牡蠣フライタルタル派ソース派もめる牡蠣フライサンプル見て決む牡蠣フライ定食旅の足とむる焼牡蠣大船渡真っ黒にしっかり抜きし牡蠣のあく下処理の水にひらひら泳ぐ牡蠣下処理を終へたる牡蠣の艶めかし活力の亜鉛ミネラル牡蠣を食ぶ老いたれば明日の元気に牡蠣を喰ふ呑兵衛のすする小鉢の酢牡蠣かな牡蠣

  • 冬深し

    冬深し沈む夕日が乱舞する冬深しジオラマのごと電車過ぐかき混ぜるコーヒーの渦冬深し一日を部屋で過ごすや冬深し一杯のコーヒーつつむ深む冬のら猫にしばらく会わず冬深むひんやりと触れぬバーベル冬深し冬深みときめく心埋もれけり我がこころ耕す夢や冬深し飛行機雲つつむ黒雲冬深む冬深し

  • 鼻水

    鼻水の子や落つ寸前にすすり鼻水の垂れてはすするゲームの子水洟や抱へて拭ふ猫の鼻水洟に気づかず猪口の漢かな水洟をすすり弦楽二重奏水洟や本を捲るにちょいとつけ水洟のちょいと切手に便利かな厳格な教師も水洟すすりけり説教に膝に垂れてるみづっぱなみづっぱな説教の師の拭いてやり鼻水

  • 蝋梅

    蝋梅の幾百千の豆灯り蝋梅に昔々を辿りけり蝋梅に触るれば爪の染むやうな蝋梅を握ればクシャと砕くるか蝋梅や削る色鉛筆の芯蝋梅や駄菓子屋の瓶に黄の飴蝋梅や紅茶ゆらめき静もりぬ蝋梅のくっきり映ゆる青い空蝋梅やコツコツ杖を響かせて蝋梅を嗅げば生まるる明日かな蝋梅

  • 冬満月

    ゆったりと老いてゆきたし冬満月この満月は先日の満月ではありません。昨年暮れのです。色が見た通りには写りませんでした。先日のはブレまくりました。雲に隠れたり。これが春や秋なら風情があるのでしょうが、冬の雲に透けた満月は何だか不気味でした。「オオオーン」と思わず吠えたくなるような。読みふけし未明童話や冬満月重たげに山を離るる冬満月冬満月切りゆくホットケーキかな外骨といふ漢のゐし冬満月冬満月

  • 葱も冬の季語なんですね。前に「根深汁」で詠んだのに。葱と根深と言葉が違うので気がつかなかったのでしょう。みそ汁に牛丼に載す刻み葱刻みゆく葱の香りのエネルギーラーメンに山盛り載せる刻み葱彩の葱の青と黄たまご焼き葱なくて味の締まらぬ料理かな買って来た一把の葱を使ひきる引き立てる葱は料理の名脇役葱の根のどこか頼もし張り具合刻みつつ葱をねぎらふ駄洒落かな厨窓すてぬ葱の根鉢に伸ぶ葱

  • 冬薔薇

    白は孤独な色よ冬の白薔薇耀きながら果つや冬の白薔薇澄み渡る青空や冬の白薔薇恋の火種のごとく冬の紅薔薇胸奥にときめきありて冬薔薇冬薔薇

  • 冬のたんぽぽと冬の蝶

    ふたつ頬よせるごと冬のたんぽぽひと際に冬のたんぽぽ日を集めたんぽぽは春の季語ですが、今や一年中見られます。真冬に咲き始めるものもあるのです。冬のたんぽぽは春にない詩情があります。ゆるぎなき「冬のたんぽぽ」だと思います。たんぽぽと語るごとくに冬の黄蝶風に飛ぶ紙屑のごと冬の蝶冬蝶の息絶へてをり朝の路冬蝶や思ひ出はみな美しく冬蝶や迷子のごとく五十年晩年は帰る郷なく冬の蝶冬のたんぽぽと冬の蝶

  • 北風

    ボール蹴る子や北風も蹴り飛ばせ北風にまっしぐらに駆けゆく子ら北風に限界突破ボール蹴る「限界突破」はもちろん、氷川きよしの歌からの引用です。北風に子らはボールを蹴り遊ぶ裸木と子らは成長ともにする北風に明日のために123北風に終りし恋の飛んでゆく北風に当ててやらうか恋の熱北風に着物の裾の大捲れ北風

  • 晩三吉

    武骨でも優しき漢や晩三吉ひょいと来てぬっとくれたる晩三吉ごつごつも晩三吉の瑞々し晩三吉

  • 初鳩

    初鳩とベンチのおじさんたちかな一斉に初鳩とびて輪をかきぬ初鳩に平和であれと仰ぐかな初鳩よ吾も歩くやマイペース初鳩のちょっと思案をする仕草初鳩よ鳴け鳴けククルククパロマ初鳩

  • 初みくじ

    陽を受くる松に結ぶや初神籤新年の試しに神籤引きにけり初みくじ陽さす松葉に結びけり初みくじ

  • 病院の窓から拝む初日かな

    焼鳥の二串付きし入院食病院の窓から拝む初日かな

  • 大晦日

    大年や多くて迷ふ棚の酒大年に柱時計の止まりけり薬局に相談に行く大晦日旧友にばったり出会ふ大晦日友の肩だきて年の瀬縄暖簾地下鉄で友と別るる大晦日ゆく年や車窓にネオン流れゆく大晦日

  • コーヒーと年歩む

    コーヒーを上手に淹れて年歩む豆を挽くミルは手動で年歩む電動は朝の静けさを有無を言わさず乱暴に壊します。やはり、手動のミルが良いです。手間だけど、挽かれゆく豆の香りと心地よい音を聴きながら。今年も毎朝、まず1杯を楽しみました。早起きのブラックコーヒー年の暮王将のイントロ聴きつ年歩む年末になると聴きたくなる曲です。何ともしみじみ胸に来るイントロです。村田英雄では他に、夫婦春秋と浪花の女のイントロが好きです。良き昭和の匂いまでして来るようです。おちゃらけてどこへゆくやら年の果コーヒーと年歩む

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