ヘグセス国防長官は10日「我々は今世紀最大の戦場イノベーションともいえる殺傷力の高い小型ドローンを持っていない」「2027年までに無人航空機支配領域を確立するため抜本的な改革を行う」と宣言し、2026年末までに全部隊で小型ドローンの本格導入を行うよう指示した。
26日目に突入したウクライナ国境の封鎖、スロバキア人も12月1日から封鎖に合流
ポーランドの運送業者による国境封鎖は26日目に突入、ウクライナの経済損失は4億ユーロを突破して人道援助や燃料の輸送にも影響を及ぼしている。今のところ解決の目処は立っておらず、スロバキアの運送業者も12月1日から検問所を封鎖する予定で、ポーランドのモラヴィエツキ首相も運送業者の訴えを支持している。
クピャンスクの戦い、ロシア軍のシンキフカ郊外到達を視覚的に確認
ウクライナ軍戦略広報局のウラジミール・フィチョ氏は26日「クピャンスク方面はロシア軍は兵士や装備の損失にも関わらず、防衛ラインを突破してシンキフカに到達することを諦めていない」と述べていたが、視覚的にロシア軍がシンキフカ郊外に到達していることが確認された。
バフムートの戦い、ロシア軍が失地を奪還してクロモヴェを占領か
バフムート方面についてロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは「ロシア軍がクロモヴェを占領した」と、ウクライナ人が運営するDEEP STATEも「ロシア軍がクロモヴェを部分に占領した」と報告、さらにベルヒフカ貯水池周辺でもロシア軍の前進が視覚的に確認された。
サウジもC-390導入か、エンブラエルとSAMIが同機の最終組立ラインを検討
エンブラエルのC-390はC-130Jを破ってオランダ空軍から受注を獲得、オーストリア空軍やチェコ空軍も同機の導入を発表して注目を集めているが、エンブラエルは29日「C-390の最終組立ライン設置を含む協力関係の構築でサウジアラビアと合意した」と発表した。
ウクライナの政治的分裂は反攻失敗が原因、ロシアに付け込まれる可能性
The Economist紙は「計画通りにいかなかった反攻作戦の予想できた結果が政治家と軍部の対立を招き、政治家は将軍達がソ連で訓練された愚か者だと、将軍は政治家こそが作戦を邪魔する愚か者だと非難している」と報じ、この分裂状態をロシアは利用するだろうと警告した。
GA-ASIとEDGE、MQ-9Bにアラブ首長国連邦製のスマート兵器統合で合意
米国のGA-ASIとアラブ首長国連邦のEDGEは「MQ-9B SkyGuardianにEDGE製の精密誘導兵器と誘導滑空爆弾を統合する」と発表、GA-ASIは「UAE製スマート兵器が米国製プラットフォームに統合されるのは初めてのことで両国の防衛協力が新たな段階に到達した」と述べている。
ベルギーがFCASプログラムへの正式参加を表明、参加時期は2025年6月
フランスのマクロン大統領は6月「ベルギーがFCASプログラムにオブザーバー資格で正式参加する」と発表していたが、ベルギーのデドンデール国防相は先週「12月にオブザーバー資格の契約に署名し、2025年6月にFCASプログラムへ正式参加する」と明かした。
前線のロシア軍兵士、賄賂を支払って作戦に参加しない権利や休暇を購入
露独立系メディアのНовая газета Европа(ノーヴァヤ・ガゼータ・ヨーロッパ)紙は28日「ウクライナで戦うロシア軍部隊には独自の賄賂システムがあり、作戦に参加しない権利、入院を伴う傷病、休暇、早期ローテーションなどが売買されている」と報じている。
米ランド研究所、反攻失敗は戦争継続への合理性に疑問を生じさせる
露独立系メディアのインタビューに応じたランド研究所のチャラップ氏は「反攻作戦が失敗に終わった戦場で今後何が期待できるのか」「米国やEUの支援はどうなるのか」「この戦争をどうやって終わらせるのか」などを語っており、中々興味深い内容だ。
部分的動員に服務期間の定めなし、ロシアでも兵士の動員解除を求めてデモ
ウクライナ人兵士の親族らは「勝利の責任(負担)は平等であるべきで動員から18ヶ月間が経過した人々の動員解除」を訴えていたが、ロシア人兵士の親族らも「部分的動員で駆り出された兵士は実質的に無期限動員だ」と訴えて動員解除を求める請願書を発表した。
アウディーイウカの戦い、ロシア軍がステポヴェ周辺から線路沿いに撤退
複数のロシア人ミルブロガーはアウディーイウカ方面について「ステポヴェ周辺のロシア軍は線路沿いまで撤退した」と報告しており、ウクライナ軍はステポヴェ方向からのロシア軍突破をひとまず退けた格好だ。
ロシアが披露した対ドローン対策用のEWシステム、戦場への供給を開始
ロシアは8月に開催した「ARMY 2023」で対ドローン対策用のEWシステム「Volnorez」を披露していたが、Volnorezが前線に届いていることを示す視覚的証拠がSNS上に登場、このシステムは装甲車輌をFPVの攻撃から保護する能力があるらしい。
国防総省が海軍に警告、テストをスキップしてMQ-25Aの生産を行なうな
国防総省監察官は11月に発表したレポートの中で「海軍がMQ-25Aの主要テストをスキップして生産に関する重要(マイルストーンC)な決定を下そうとしている。テストをスキップすれば最終的にプログラムコストの高騰を招くだろう」と警告した。
エアバス、A330からA330neoに空中給油機のベース移行を検討中
米空軍の空中給油機(KC-135後継機)調達でロッキード・マーティンと提携を解消したエアバスは21日「A330neoベースの空中給油機開発を検討している」と表明、空中給油機のベースをA330からA330neoに移行することで燃料消費量の削減と航続距離の増加が見込めるらしい。
F-16V向けの次世代EWシステム、2025年頃にVIPER SHIELDが登場予定
L3ハリスはドバイ航空ショーで「VIPER SHIELDが2025年第四半期の量産開始に向けて12月に開発マイルストーンをクリアする見込みだ」と明かし、F-16 Block70/72(V仕様)向けのEWシステムが2025年頃に登場すると予告した。
クピャンスクの戦い、ロシア軍は大きな損失にも関わらず成功を諦めない
ウクライナ軍戦略広報局のウラジミール・フィチョ氏は26日「ロシア軍は兵士や装備の損失にも関わらずクピャンスク方面での成功を諦めていない。敵は防衛ラインを突破してシンキフカに到達するため我々の脆弱な部分を見つけ出そうとしている」と明かした。
アウディーイウカの戦い、攻勢阻止に失敗したウクライナ軍が工場地帯から撤退
アウディーイウカ南側の守りを突破したロシア軍は工場地帯に定着、ウクライナ人が運営するDEEP STATEは「ここを失うのは時間の問題だ」と指摘していたが、ウクライナ軍兵士が撤退する様子が登場したため「工場地帯を巡る戦い」はロシア軍勝利で終わった。
ロシア軍のEW能力が効果を発揮、GPS誘導兵器は目標を外しドローンも制圧
The Economist紙は23日「静的な接触線が出現したことでロシアの強力な電子戦能力が効果を発揮し始めた。エクスカリバー砲弾、JDAM-ER、GMLRS弾は目標を外し始め、偵察や攻撃に活用しているドローンの損耗率も高まっている」と報じている。
ロシア軍が記録的な数のShahed-136でキーウを襲撃、75機中74機を撃墜
ウクライナ軍は25日「ロシア軍が記録的な数のShahed-136でキーウを襲撃した」と発表、複数方向から計75機のShahed-136は防空部隊によって74機が撃墜されたものの、これがエネルギーインフラを狙った攻撃かどうかは不明だ。
バフムートの戦い、守勢に転じたウクライナ軍は北側と南側で後退
シルスキー大将は再三「バフムート方面の敵が防御から積極的な作戦に移行した」と主張、11月24日までに登場した視覚的証拠も「ロシア軍が失ったポジションを取り戻そうとしている」と裏付けており、ウクライナ軍は北と南で奪還した土地を失い始めている。
不満が高まっていた動員問題、ゼレンスキー大統領が動員者の復員を決断
ウクライナ人兵士の親族らは「勝利の責任(負担)は平等であるべきだ」と訴えて「動員から18ヶ月間が経過した人々の動員解除」を要求していたが、ウクライナメディアは24日「大統領が動員に応じた人々の復員(動員解除)を決定した」と報じて注目を集めている。
ドニエプル川の戦い、左岸で前進すればロシア軍の大砲を遠ざけられる
CNNはドニエプル川の戦いについて「対岸に橋頭堡を築いてロシア軍を押し返せばヘルソン市に向けられる大砲を遠ざけることが出来るかもしれない」「論理的には左岸への進出がクリミアに向かう起点になるかもしれない」と報じている。
欧州理事会のミシェル議長、ウクライナ軍の反攻作戦が失敗したと思ってない
欧州理事会のミシェル議長はKyiv Independent紙のインタビューの中で「ウクライナ軍の反攻作戦が失敗したとは思っていない」「ロシアは中東の状況を利用して西側に二重基準が存在すると広めているが事実ではない」と主張した。
ウクライナ支援停止を主張するオランダの自由党、総選挙で第1党を確保
オランダの総選挙で「反移民」「反EU」「ウクライナ支援停止」を掲げる自由党が第1党になる見込みで、ルメール仏財務相は「これは欧州で表面化してきたあらゆる不安や恐れの結果だ」と述べ、ウクライナメディアも「オランダのトランプが及ぼす影響」を心配し始めている。
ウクライナ軍司令官、アウディーイウカに対する敵の第3波攻撃が始まった
アウディーイウカ軍政当局のバラバシュ長官は7日「気象条件の影響で敵の第3波開始が遅れている」と述べていたが、タブリア作戦軍司令官のタルナフスキー准将は23日「敵がアウディーイウカに対する積極的な第3波を開始した」と明かした。
ホルリウカの戦い、未だに状況が不明なウクライナ軍のテリコン襲撃
TIME誌の取材に応じたウクライナ軍関係者は「10月初旬に大統領府は占領状態が続くホルリウカ(ゴルロフカ)の奪還作戦を要求してきた」と明かしていたが、19日頃にウクライナ軍がホルリウカ郊外のテリコンを襲撃、現在も現地の状況は良く分かっていない。
停滞感が漂うラムシュタイン会議、目新しい発表は防空連合の結成のみ
ラムシュタイン会議が22日に開催され、ウクライナのウメロフ国防相は「ドイツとフランスが主導する防空連合(20ヶ国参加)が結成された」と報告したが、会議に合わせて発表される米国の支援パッケージも見当たらず、今後の戦いや来年に向けた準備についても何も語らなかった。
ポーランド運送業者によるウクライナ国境の封鎖、2024年2月1日まで延長
ポーランドの運送業者によるウクライナ国境の封鎖は20日目に突入、人道援助や燃料の輸送にも影響を及ぼし始めているが、この抗議を支援するポーランドの極右政党「同盟」は22日「申請が受理され国境封鎖の活動は2024年2月1日まで延長された」と明かした。
アウディーイウカの戦い、ウクライナ軍を追い出した工場地帯にロシア軍が定着
アウディーイウカ方面のウクライナ軍は敵を食い止めようと奮戦しているものの状況は厳しく、新たに登場した視覚的証拠は「ウクライナ軍を追い出した工場地帯にロシア軍が定着している」と示しており、南の守りは一時的に突破されたのではなく完全に破られた格好だ。
欧州の砲弾生産能力、2024年春までに年100万発、年末まで年130万発に到達
欧州域内市場委員のブルトン氏は21日、ウクライナへの砲弾100万発供給について「EU域内の砲弾生産能力は2024年春までに年100万発、2024年末までに年130万発~140万発に到達する」と明かしたものの、全ての砲弾がウクライナ向けに生産されている訳では無いと付け加えた。
権力闘争の真っ最中? ゼレンスキー大統領が軍上層部に政治に干渉するなと警告
ゼレンスキー大統領は「戦争を指揮する将軍が軍人としてではなく政治家のように振る舞うのは大きな間違いで、ウクライナ軍上層部は政治に干渉すべきではない」と警告、自身よりも国民人気が高い「ザルジニー総司令官」のことを指した発言である可能性が高い。
ウクライナ支援はイスラエル支援の影響は受けない、資金が不足しているだけ
ウクライナ当局者は「155mm砲弾の納入量がイスラエル支援の影響を受けている」と主張、国防総省のサブリナ・シン副報道官は22日「ウクライナが必要とするものはイスラエル支援の影響を受けていない」と反論、遠回しに「納入量減は資金不足のせい」と示唆した。
反攻作戦の説明責任、ウメロフ国防相がウクライナ軍の司令官交代を示唆
TIME誌は大統領側近の話として「冬が来る前に反攻作戦の説明責任を果たすため大臣や将官をクビにする必要がある」と報じ、ゼレンスキー大統領は「医療軍司令官のオスタシチェンコ少将解任」を発表したが、ウメロフ国防相は新たな司令官交代を示唆した。
チェコ大統領、反攻作戦は期待外れで支持国も戦争疲れを感じている
チェコのパベル大統領は「ウクライナ軍は戦場での優位性を示しておらず、来年には(ロシアとの)交渉が始まるかもしれない」と語り、21日の会議でも「反攻作戦の結果は期待していたようなものではなかった。当事国だけでなく全ての支持国も戦争に対する疲労を感じている」と述べた。
支援資金不足が原因か、ウクライナへの155mm砲弾供給が30%以上も減少
ウクライナ当局者はABC NEWSに「155mm砲弾の納入が30%以上も減少している。米国はウクライナ支援にイスラエル支援は影響しないと言っていたが影響を受けている」と明かしたものの、本当の原因は「ウクライナ支援資金の不足」による支援規模の縮小だろう。
ゼレンスキー大統領、ロシアは年末までにウクライナの政権交代を狙っている
ゼレンスキー大統領は20日「ロシアは我々の政権を排除するためならどんな手段でも使ってくるだろう」と述べ、ロシアの計画「マイダン3」は年末までに大統領の交代が目標で「恐らく暗殺以外の方法で交代を狙っている」と主張した。
ウクライナの国境封鎖は19日目に突入、人道援助、LNG、ガソリンの輸送に支障
19日目に突入したポーランド運送業者によるウクライナ国境封鎖の影響で国境付近には約2万台のトラックが立ち往生し、これに人道援助物資や燃料を積んだトラックも巻き込まれ、ウクライナのカチカ経済副大臣も「LNG、ガソリン、軽油の輸送が影響を受けている」と明かした。
米国防長官、F-16はロシアとの戦争においてゲームチェンジャーではない
キーウを訪問してゼレンスキー大統領と会談したオースティン国防長官は「1億ドルのウクライナ支援パッケージ」を発表、さらに会見でF-16などの特定兵器が「戦いの流れを変える」という「ゲームチェンジャー論」を否定した。
ウクライナメディア、ゼレンスキーとザルジニーの関係は冷え込んでいる
ウクライナメディアのRBC Ukraineは20日「大統領周りの関係者はゼレンスキーとザルジニーの関係が冷え込んでいると認めた」「ゼレンスキーの型破りで攻撃的な外交手法も今年はマイナスにしか作用していない」と報じている。
アウディーイウカの戦い、コークス工場は砲撃に晒され南の守りも破られる
ウクライナ軍参謀本部はアウディーイウカ方面について「敵の攻撃は全て失敗に終わった」と主張しているが、新たに登場した視覚的証拠は「ロシア軍の前進」と「状況の悪化」を示唆、ウクライナ人が運営するDEEP STATEも「南側の工場地帯を失うのは時間の問題だ」と報告している。
噂されていた3将軍の解任、ゼレンスキー大統領が医療軍司令官の解任を発表
TIME誌は「反攻作戦の責任を問うため反攻作戦を担当した将官をクビにするだろう」と、ウクライナメディアも「ウメロフ国防相が3将軍の解任手続きを準備している」と報じていたが、ゼレンスキー大統領は19日「医療軍司令官の解任」を発表した。
F-16がロシアとの戦争で果たす役割、決定的なものではなく大きな変化はない
F-16提供に向けてウクライナ人パイロットの訓練が進められているが「F-16がもたらす効果」については厳しい見方が多く、エストニア国防相は「戦争の流れを変えることはできない」と主張、ウクライナ空軍は「戦争の流れが変わると信じている」と反論した。
トルコ国防相、英国とスペインがドイツ説得に成功すればタイフーン購入
トルコの大統領報道官は昨年「タイフーン購入について交渉している」と述べて注目を集めたが、ギュレル国防相も16日「タイフーンの調達に取り組んでいる」と明かし、英国とスペインがドイツの説得に成功すれば40機のタイフーンを購入するらしい。
米陸軍、2024年にタイフォン・システムをインド太平洋地域に配備予定
米太平洋陸軍司令官のチャールズ・フリン大将は18日「2024年にタイフォン・ウェポン・システムをインド太平洋地域に配備する」と明かした。このシステムはトマホークやSM-6を地上発射するためのシステムで「中国とのミサイルギャップ」を埋めるためのものだ。
バフムートの戦い、反撃に出たロシア軍がアンドリーフカ集落内に再侵入
ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは「バフムート南部のアンドリーフカ方向でウクライナ軍を押し戻した」と主張していたが、ロシア軍が線路を越えてアンドリーフカ集落内に再侵入したことを視覚的に確認、ウクライナ軍は同拠点の支配を失った可能性が高い。
ポーランド人によるウクライナ国境封鎖は15日目に突入、トラック輸送が停滞
ポーランドの運送業者によるウクライナ国境の封鎖は15日目に突入、18日時点で3つの検問所には計2800台のトラックが国境通過を待っている状態で、スロバキアの運送業者もポーランド人に同調して「ウクライナ国境にあるウジホロド検問所を封鎖した」と報じられている。
欧州産業界がウクライナ向け砲弾供給に関する責任を否定、時間が足りない
EUは今年3月「砲弾100万発を12ヶ月以内にウクライナへ供給する」と約束したが、EU外務・安全保障政策上級代表のボレル氏は「約束を守るのが不可能で企業は生産量の40%を世界中に輸出している」と批判、これに業界団体が「無理を言うな」と反論した。
ウクライナメディア、アウディーイウカの危機は第2防衛ラインの欠如が原因
ウクライナ・プラウダ紙は17日、兵士の証言を交えながら「セベロドネツク、リシチャンシク、バフムートでの教訓が生かされていない。軍の指導者の中にアウディーイウカ包囲を予見したものは1人もいなかったのだろう」と報じている。
アウディーイウカの戦い、ロシア軍がコークス工場への直接攻撃を開始
アウディーイウカ方面で登場した視覚的証拠は「ロシア軍がコークス工場に肉薄している」「南部工場地帯の防衛ラインがロシア軍に突破されている」と示唆しており、ここを守るウクライナ軍にとっては厳しい状況が続いている。
ウクライナ軍の反攻作戦はほぼ終了、ロシア軍の死傷者数は30万人~40万人
Guardian紙は「ウクライナ軍の反攻作戦は基本的に終わった」「ドニエプル川左岸での前進ペースも夏の反攻作戦と同じレベルに留まる」「ロシア軍の死傷者数は30万人~40万人」と、ウクライナメディアも「ドニエプル川からクリミアに向かうのは不可能」と報じている。
アウディーイウカの戦い、ステポヴェ集落の北側地域をロシア軍が占領
ゼレンスキー大統領は「アウディーイウカでロシア軍を消耗させれば戦争全体の流れが変わる」と主張したが、ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARも、ウクライナ人が運営するDEEP STATEも「ステポヴェ集落の北側地域を占領(喪失)した」と報告している。
絶好調のエンブラエル、韓国空軍の評価でもC-390がC-130Jを上回る
エンブラエルはC-130Jを破ってオランダ空軍からC-390の受注を獲得、オーストリア空軍やチェコ空軍もC-390を選択して「セールスの好調さ」を印象付けたが、韓国空軍も次期輸送機にC-130JではなくC-390を選択する可能性が高いらしい。
アラブ首長国連邦、スリオンを購入するため韓国航空宇宙産業と交渉中
韓国航空宇宙産業はドバイ航空ショーにKF-21やFA-50などを持ち込んで積極的なマーケティングを展開しているが、米Defense Newsは15日「アラブ首長国連邦はスリオンの購入契約を年内に締結するためKAIと交渉中だ」と報じている。
豪州は2032年と2035年にバージニア級ブロックIV、2038年にブロックVIIを取得
米海軍でAUKUSプログラムを担当するライフステック大佐は14日「2030年代初頭までに豪州の原潜受け入れ準備が整う予定で、2032年と2035年にバージニア級原潜のブロックIVを、2038年にブロックVIIを売却する」と明かした。
米海軍、数年以内に魚雷発射管から発射・回収が可能なUUVを実用化
米海軍は潜水艦の魚雷発射管から発射・回収が可能なUUVの開発を進めており、プログラムを主導するスミス少佐は「数年以内に実戦投入できる」と述べた。さらに米海軍は空中と海中の両方で飛行(航行)できる小型ドローンの実証テストをSubUAS社に発注した。
E-3を2035年までに廃止するNATO、米空軍に続きE-7A取得を発表
NATOは「E-3を2035年までに廃止して新しいプラットフォームに置き換える」と2019年に発表していたが、米空軍に続き「E-3の後継機としてE-7Aを取得する」と発表、最初のE-7Aは2031年までに運用を開始する予定らしい。
民主党上院トップ、ウクライナ支援は感謝祭の休暇から戻ったら取り組む
米上院は連邦政府機関の閉鎖を回避するため「つなぎ予算」を可決する見込みだが、民主党上院トップのチャック・シューマー院内総務はウクライナ支援やイスラエル支援が含まれる緊急予算について「感謝祭から戻ったら成立に取り組む」と言及した。
ザポリージャ方面のウクライナ軍がノヴォプロコピフカ北郊外に到達したことが視覚的に確認され、ドニエプル川沿いの戦いについても「クリンキーの敵に対応するためロシア軍は部隊を移動させたり、予備戦力の投入を余儀なくされている」とロシア人が報告している。
ゼレンスキー大統領、アウディーイウカでロシア軍を破壊すれば流れが変わる
ゼレンスキー大統領は14日夜「ロシア軍はバフムート近郊よりもアウディーイウカ近郊で、より早いペースで、より大規模に兵士と装備を失っている。アウディーイウ近郊でロシア軍が破壊されればされるほど戦争全体の流れが敵にとって悪くなる」と主張した。
バフムートの戦い、ロシア軍がベルヒフカ方向で1km以上も前進か
シルスキー大将は「バフムート方面のロシア軍がより積極的になっている」と言及、ウクライナ人が運営するDEEP STATEも13日「敵がヤヒドネ付近に前進してきた」と報告し、ロシア軍がベルヒフカ貯水池方向で1km以上も前進した主張している。
ゼレンスキー政権、反攻作戦を指揮したタルナフスキー准将などを解任か
TIME誌は「反攻作戦の責任を問うため反攻作戦を担当した将官をクビにしなければならないとゼレンスキー大統領の側近が述べた」と報じたが、現地メディアは「ウメロフ国防相が反攻作戦を指揮したタルナフスキー准将の解任手続きを準備中だ」と報じている。
Economist紙、反攻作戦の失敗を認めないと同じ結果を繰り返すだけ
ザルジニー総司令官の記事を掲載したThe Economist紙はウクライナ・プラウダ紙の取材に応じ、反攻作戦が失敗したと認めなければ「同じ結果」を繰り返すだけで、次回の反攻作戦で「異なる可能性」を期待できないと指摘した。
ウクライナ各地で動員解除を求めるデモ、国民全員が勝利に責任を負うべき
ウクライナの総動員は服務期間が定められていないため「手足を失うなど服務に適さない体」になるまで動員解除が認められず、兵士の親族らはウクライナ各地でデモを行い「最初から動員に応じて戦い続けてきた者の交代」や「国民全員が勝利に責任を負うべき」と訴えた。
シュルツ政権はウクライナ支援倍増で合意、40億から80億ユーロに引き上げ
ビルド紙は11日「政府が来年度のウクライナ支援額を40億ユーロから80億ユーロ=約1.3兆円に引き上げた」と報じ、ロイターも12日「シュルツ首相が率いる連立政権は来年度のウクライナ支援額を倍増させることで大筋合意した」と報じている。
ウクライナ軍、バフムート方面の状況悪化は先週から始まっていた
ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARも、ウクライナ人が運営するDEEP STATEも「バフムートでのロシア軍反撃」を報告していたが、ウクライナ軍のフィチョ氏も「ロシア軍がバフムート南部で攻勢を再開した。状況の悪化は先週から始まっていた」と明かした。
ウクライナ軍の暴力的な動員が再び発覚、職員が路上で男性を拉致
ゼレンスキー大統領は軍事委員会の改革を約束したものの「暴力的な手法による動員者の拉致」は相変わらずで、ウクライナメディアは「リヴィウ軍事委員会の職員が路上で男性を拉致、市民が止めに入ったものの車輌に男性を押し込んで走り去った」と報じている。
ネタニヤフ首相、国際的な圧力には屈せず必要なら世界にも立ち向かう
アラブ・イスラム首脳会議はイスラエルの復讐戦争を自衛の戦争とみなすことを拒否して即時停戦を要求したが、ネタニヤフ首相は「イスラエルに対する圧力には屈しない。必要であれば世界に対して立ち向かう」と、ガラント国防相も「戦争中の我々に道徳を説くな」と反発した。
ガザ地区のシファ病院が機能を停止、集中治療室の患者が死に始める
ガザ地区最大のシファ病院の院長は「イスラエル軍が病院に向けて発砲してくる。発電機の燃料が完全に尽きたため集中治療室の患者が死に始めた」と明かし、赤十字国際委員会も「シファ病院からの報告に衝撃を受けている。この絶望的な状況を今直ぐ止めなければならない」と訴えた。
バフムート方面でもロシア軍が反撃を開始、戦場の主導権交代が濃厚
RYBARは「バフムート方面のロシア軍がクリシェイフカ郊外に取り付いた」「アンドリーフカでもウクライナ軍を押し戻した」と、DEEP STATEも「クリシェイフカでロシア軍の大規模攻撃が始まり状況が厳しい」と報告、ここでも戦場の主導権が入れ替わっていることが濃厚だ。
アウディーイウカの戦い、ロシア軍が線路を突破してステポヴェ集落内に到達
ザルジニー総司令官は10日「アウディーイウカを巡る1ヶ月間の戦いで敵の人的損失は約1万人に達した」と発表したが、ロシア軍の攻勢は止まっておらず、アウディーイウカの北に位置するステポヴェ集落内にロシア軍が到達したことを視覚的に確認した。
ネタニヤフ首相、戦後のガザ地区をイスラエル軍が支配し続けると発言
国際社会はイスラエルによるガザ地区の再占領を懸念、ネタニヤフ首相は米メディアに「再占領や統治を望んでいない」と述べたものの、数時間後には「戦後のガザ地区をイスラエル軍が支配し続ける」と発言、現地メディアも「国際社会が眉を顰めそうな発言だ」と報じている。
エストニア軍大佐、ロシア軍がドネツク州とルハンシク州で主導権を握った
エストニア軍のマート・ヴェンドラ大佐は10日「ロシア軍はウクライナ軍を圧倒する戦力を保持してドネツク州とルハンシク州で戦場の主導権を握っている」と明かし、ブルームバーグは「EUが約束した砲弾100万発は期日内(2024年3月末)に届かないだろう」と報じている。
米統合参謀本部議長、民間人の犠牲が増えるほどハマス根絶は困難になる
テロリズムの専門家もパレスチナ自治政府のシュタイエ首相も「イスラエル軍の軍事作戦だけでハマスを殲滅するのは難しい」と指摘したが、米国の統合参謀本部議長も「民間人の犠牲が増えるほど市民をテロに駆り立てハマスの根絶が難しくなる」と警告した。
ドニエプル川の戦い、ウクライナ軍が何の制限も受けずドローンを運用?
ロシア人ミルブロガーの「NGP RaZVedka」は10日、ドニエプル川沿いについて「ウクライナ軍は何の制限も受けずドローンを飛ばしている。クリンキー周辺には砲兵部隊に統合された大量のMavicが存在し、擬似的な地雷原となっている」と主張した。
米国防総省、資金不足でウクライナへの武器支援を縮小したと言及
国防総省のサブリナ・シン副報道官は9日「資金不足でウクライナに対する武器支援の規模を縮小した」と明かし、議会に対して「バイデン政権が提出した緊急予算を可決して欲しい」と要請した。
バイデン政権高官、パレスチナ人の死亡者数は発表より多い可能性が高い
ガザ保健省が発表する死亡者数(9日時点で1万800人以上)についてイスラエルや米議員の一部は「誇張された数字だ」と主張しているが、米国務省のバーバラ・リーフ次官補は下院外交委員会で「死亡者数は発表よりも多い可能性が高い」と証言した。
パレスチナ自治政府のシュタイエ首相、ガザを攻撃してもハマスは消滅しない
イスラエル国防軍は9日「第162機甲師団のギヴァティ歩兵旅団と戦車が『ガザ市内の軍事地区』に侵入して交戦中だ」と発表したが、パレスチナ自治政府のムハンマド・シュタイエ首相は「ハマス殲滅を掲げるイスラエルの軍事作戦は成功しない」と主張した。
チェコ大統領がロシアとの交渉開始に言及、ウクライナ軍は戦場で劣勢
チェコのパベル大統領は今年3月「ウクライナの反攻作戦は1度きりで失敗すれば次はない」と述べていたが、反攻作戦の結果を受けて「ウクライナ軍は戦場での優位性を示しておらず、来年には(ロシアとの)交渉が始まるかもしれない」と語った。
イスラエルのやり方はテロリストを増やすだけ、ハマスと住民の分離に繋がっていない
安全保障やテロリズムが専門のロバート・ペイプ氏は「イスラエルの戦略はハマスとパレスチナ人の切り離しに失敗し、殺害した数より多くのテロリストを生み出している可能性が高い」と警告、ハマスに取って代わる「現実的な政治的選択をパレスチナ人に用意すべき」と訴えた。
アウディーイウカの戦い、ロシア軍が線路を突破して陣地確保に成功か
ウクライナ人が運営するDEEP STATEは8日「アウディーイウカ方面のロシア軍が線路の西側地域で陣地を確保、ステポヴェ郊外のダーチャにも侵入して足場を固めた」と報告、視覚的に確認されていないもののアウディーイウカ郊外の防衛ラインはロシア軍に突破されたかもしれない。
ザルジニーとは対称的なゼレンスキー、来年に向けた具体的な計画があると主張
ゼレンスキー大統領はReuters NEXTに出席した中で「我々は年末までに戦場で結果を残すため努力しており、来年についても具体的な計画がある」と発言、ロイターは「ゼレンスキー大統領の口調はザルジニー総司令官の悲観的な評価とは対称的だ」と評した。
米陸軍、議会承認の遅れで155mm砲弾の購入・増産資金が手に入らない
米国はウクライナが必要とする155mm砲弾の増産に取り組んでいるものの資金が枯渇し、米陸軍も「議会承認の遅れで155mm砲弾の購入・増産資金が手に入らない」と訴えた。この資金はバイデン政権が要請した「1,000億ドルを越える緊急予算」に含まれている。
スウェーデンの次期戦闘機問題、グリペンの後継機調達は2031年に決定
スウェーデン関係者はマドリードの会議で「1年前に英国やイタリアとの協力(テンペスト・プログラムのこと)から手を引いた。我々の次期戦闘機に関する調達方針が決まるのは2031年だ」と明かし、必要な技術開発だけは進めているらしい。
ポーランド新政権の行方、ドゥダ大統領は法と正義に政権樹立を命じる
10月に実施されたポーランドの選挙で「法と正義(PiS)」は最も多くの票を獲得したものの下院での過半数を失い、市民連合を率いるトゥスク党首が新政権樹立に意欲を見せていたが、ドゥダ大統領はPiSのモラヴィエツキ首相に新政権の樹立を命じた。
イスラエル軍がガザ中心部に展開、パレスチナ人は白旗を掲げて南へ移動
ネタニヤフ首相は7日「我々はハマスが決して到達できないと思っていた場所にいる」と述べて「ガザ中心部に入った」と示唆、イスラエル国防軍も「白旗を掲げながらサラー・アルディン通りを移動するパレスチナ人の様子」を公開した。
バイデン政権、議会にウクライナ向け経済支援として118億ドルを要請
バイデン政権は7日「ウクライナ向けの経済支援(118億ドル)を承認して欲しい」と議会に要請、これが通らないとウクライナ政府は来年度予算の「非軍事支出」を確保するため「軍事支出」を削減するか、他の国が米国分の経済支援を肩代わりしなければならない。
アウディーイウカの戦い、悪天候の影響でロシア軍の第3波攻勢に遅れ
アウディーイウカ軍政当局のバラバシュ長官は7日「まもなくロシア軍が攻勢の第3波を開始するのは間違いない」と述べ、ロシア軍によるアウディーイウカ包囲に向けた攻勢再開を警告した。
エストニア軍諜報機関、現状でウクライナ軍が占領地を回復するのは困難
ウクライナメディアの取材に応じたエストニア軍諜報機関のアンツ・キヴィセルグ大佐は「現状でウクライナがクリミアを解放してロシア軍を領土から追い出すのは難しい」「ロシアの砲弾生産量は侵攻前と同じ生産水準=月150万発だ」と述べた。
ドニエプル川の戦い、ウクライナ軍が装甲車輌を右岸から左岸に移動?
ロシア人ミルブロガーは「ウクライナ軍が装甲車輌をドニエプル川右岸から左岸に移動させ始めている。この動きは今のところ車輌の渡河が可能かどうかをテストする規模を越えないものの、取るに足らない敵の努力を過小評価してはならない」と警告している。
グテーレス国連事務総長、ガザは子供たちの墓場になりつつあると訴える
ガザ地区の保健省は6日「パレスチナ人の死亡者数は1万22人で内4,104人が子供、2,641人が女性、611人が高齢者で、負傷者の数は2万5,408人だ」と発表、グテーレス国連事務総長も「ガザは子供たちの墓場になりつつある」と述べて即時停戦を訴えた。
ウクライナ諜報機関、ロシアが射程350km以上のミサイルを月115発製造
ウクライナ国防省情報総局のスキビツキー報道官は6日「ロシアは10月に計115発の巡航ミサイルと弾道ミサイルを製造した」「ロシア軍は精密誘導ミサイルを計870発保有している」「インフラ攻撃は気温が氷点下に下がって電力消費が上昇する頃に行われる」と明かした。
11/6更新|ロシア軍のウクライナに対するミサイル攻撃のデータ
ロシア軍がShahed-136を戦場に投入=2022年9月22日以降にウクライナへ向けて発射した極超音速ミサイル、弾道ミサイル、巡航ミサイル、イラン製無人機の数と、これをウクライナ軍が迎撃した数をまとめたデータで、11月6日時点での総発射数は4,463発、総迎撃数は3,521発になる。
ザリッチネの悲劇、第128山岳強襲旅団がロシア軍に100倍の復讐を約束
ウクライナ軍の第128独立山岳強襲旅団は6日「狡猾な敵のミサイル攻撃によって19人の命が失われた。我々は戦友のため100倍の復讐を約束する」と発表、現地メディアは「第128旅団が公式に式典攻撃の犠牲を認めた」と報じている。
国連機関と援助団体が停戦を要請、双方の攻撃を「恐ろしいもの」「非道」と非難
18の国連機関と主要な援助団体の代表は「もう十分だ。戦いを今すぐ止めなければならない」と共同声明を発表、ハマスによる10月7日の攻撃を「恐ろしいもの」と、イスラエルによるガザ地区の民間人殺害も「非道」であると非難した。
ドニエプル川の戦い、ウクライナ軍は上陸した左岸陣地を現在も維持
ヘルソン方面のウクライナ軍はドニエプル川左岸に上陸して「ピシュチャニフカの北西地点」や「クリンキー集落の一部」を占拠、RYBARは「上陸したウクライナ軍部隊は砲撃とドローンの攻撃に支援されているため(ロシア軍が)中々近づけない」と報告している。
アウディーイウカの戦い、ロシア軍が週末に攻勢を仕掛けて線路を横断か
ウクライナ人が運営するDEEP STATEは5日「敵は週末に大挙してアウディーイウカの線路を横断し、砲撃を生き延びた一部の兵士が線路の西側地域に足場を築こうとしている。現在の圧力を考えれば線路を突破されるのは時間の問題だった」と報告している。
米メディア、ゼレンスキー大統領とザルジニー総司令官の発言は対称的だ
ゼレンスキー大統領は4日夜の演説に続き、NBC Newsに対しても「私は現状が膠着状態だとは思わない。我が軍はより速く前進し、ロシアの予期せぬ打撃を与えるため様々な作戦を検討している」と述べ、NBCは「ゼレンスキーとザルジニーの発言は対称的だ」と評した。
イスラエル軍が国連の学校を砲撃か、トルコはイスラエルの戦争犯罪を提訴
国連運営の学校が砲撃を受けて20人以上のパレスチナ人難民が死亡、イスラエル国防軍も「別の標的を狙った我が軍の砲撃だった可能性がある」と発表した。因みにトルコのエルドアン大統領は「トルコはイスラエルの戦争犯罪を国際刑事裁判所に提訴する」と発言した。
ゼレンスキー大統領と軍の不協和音、ザルジニー総司令官に知らせず司令官交代
ゼレンスキー大統領は「特殊作戦軍のホレンコ司令官解任」を唐突に発表、ホレンコ司令官も、ザルジニー総司令官も、ウクライナ軍も司令官交代をメディアの報道で知り、さらにゼレンスキー大統領はThe Economist紙の記事の反応して「前線の状況は膠着状態ではない」と主張した。
国連のグテーレス事務総長、イスラエル軍の救急車攻撃に恐怖を感じる
グテーレス国連事務総長も「シファ病院前で救急隊が攻撃されたことに恐怖を感じている。病院付近の道路に散乱する遺体の映像は悲惨だ」と述べたが、イスラエル国防軍は「正当な攻撃目標だった」と主張している。
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ヘグセス国防長官は10日「我々は今世紀最大の戦場イノベーションともいえる殺傷力の高い小型ドローンを持っていない」「2027年までに無人航空機支配領域を確立するため抜本的な改革を行う」と宣言し、2026年末までに全部隊で小型ドローンの本格導入を行うよう指示した。
オーストラリアは昨年10月「エイブラムス49輌をウクライナに提供する」と発表したが、米国が移転許可を出さなかったため実現に時間がかかっていたものの、豪国防省は19日「大半のエイブラムスはウクライナに到着し、残りも今後数ヶ月以内に納入される予定だ」と発表した。
ドイツ空軍は次世代戦闘機の実用化前に「有人戦闘機と協調可能な無人機が必要になる」と表明、AndurilはRheinmetallと提携して欧州版YFQ-44A、KratosもAirbusと提携して欧州版XQ-58Aの現地生産を発表していたが、General Atomicも17日「欧州版YFQ-42Aの現地生産」を発表した。
kyiv Independentは17日「ポクロウシクを巡る戦いは最終局面で都市の側面で何が起こっているかは明白だ」「残念ながら撤退は時間の問題だ」「ロシア軍はほとんど抵抗を受けることなく都市を制圧できるだろう」と報じ、ポクロウシクが直面している状況の困難さは想像以上だ。
米国とNATOがウクライナ支援について合意した内容の裏側が徐々に判明し、この合意を主導したのはドイツのメルツ首相で「トランプ大統領は国際政治を金融取引として捉えるため『ウクライナへの武器供給で米国が利益を得られるモデル』を提案すれば乗ってくる」と考えていたらしい。
Boeingや三菱重工業はDSEI JAPANで「F-15J改修機の納入スケジュール」について尋ねられると「防衛省か空自に聞いてほしい」と述べていたが、防衛省は「2027年度に予定していたF-15J改修機納入が遅れる」「2028年度にも間に合わない可能性」を通知されたらしい。
ロシア軍は東部戦線のポクロウシク方面で成功を続けており、ポクロウシク・ディミトロフの後方は直線距離で18kmほど開けているものの、E50の物理的な遮断まで5km、T0515の物理的な遮断まで7kmしかなく、完全にドローンや大砲の射程距離内に収まっている。
ロシア軍はクルスク・スームィ方面、ハルキウ方面で前進が観測され、特に時が止まっていたボルチャンスクでのヴォヴチャ川渡河、ヴァルヴァリフカ方向で生じた新たな突破は非常に興味深いが、それでもポクロウシク方面の致命的な動きに比べればかすり傷程度だろう。
国防総省が提出した2026会計年度予算案の中には「低コスト巡航ミサイルを3,010発調達するため資金」として6.5億ドルが計上されており、AviationWeekは16日「今後の空中発射兵器の主流は手頃な価格の巡航ミサイルになるだろう」と予想した。
ドイツ空軍は「次世代戦闘機が実用化される前に有人戦闘機と協調可能な無人機が必要になる」と表明したため様々な動きが観測されてきたが、KratosとAirbusは16日「Airbus製ミッションシステムを組み込んだXQ-58Aを開発する」「2029年までにドイツ向けの戦闘準備が整う」と発表した。
F-16の固定武装によるShahed-136の迎撃は「簡単な仕事」と思われがちだが、ポーランドのディフェンスメディアは15日「ウクライナのF-16はShahed-136迎撃のため第二次世界大戦のような戦闘を繰り広げている」「機関砲によるShahed-136の迎撃は非常にリスクが高い」と指摘した。
ドイツのピストリウス国防相は「欧州独自の長距離攻撃ミサイルは実用化まで7年~10年かかるため、地上発射型長距離攻撃システム=タイフォンシステム購入を米国に要請した」と明かし、資金力に余裕があるドイツは「軍事力の即時増強」と「長期的な欧州自立」の両方を追求している。
ロシア軍の夏季攻勢は東部戦線で成功を収め続け、DEEP STATEとRYBARが報告する前線の状況も深刻さが増しており、特にRYBARは「ポクロウシクとディミトロフにアクセスする主要ルートはロシア軍の火力管制下に収まった」と報告、これが事実ならウクライナ軍の補給は複雑化しているだろう。
Washington Postは14日「トランプ大統領は戦争を止める唯一の方法が『戦争継続コストの大幅な引き上げだけ』と悟り、新たなウクライナ支援には強力な攻撃兵器の使用許可も含まれ、トマホーク提供も視野にはいっている」と報じ、ロシアが戦争終結に応じるまで戦いをエスカレーションさせるつもりらしい。
KC-46Aは空中給油中の事故を起こしたばかりだが、今度は航空機動軍団がKC-46AのAPU使用制限を指示し、War Zoneは14日「APUは地上要員や設備への依存軽減目的で導入されているものの実際には逆効果になっている」「APUの使用制限はKC-46Aの柔軟な運用性を阻害するだろう」と指摘した。
トランプ大統領とルッテ事務総長は14日「50日以内にウクライナと戦争終結で合意できなければロシアに痛烈な関税を課す」「欧州諸国はウクライナに供給するための武器を米国から購入する」「ウクライナは大量の防空システム、ミサイル、弾薬などの武器システムを手に入れる」と発表した。
Breaking Defenseは豪州のフリゲート調達について14日「日本は知的財産権の共有が受注に繋がることを期待している。しかし、豪海軍で20年以上勤務した経験をもつアナリストは『フリゲート艦を豪海軍に迅速かつ効果的に統合できる能力が重要だ』と言う」と報じている。
フランス軍参謀総長はテレビ中継まで入れた前例のない記者会見で「もう我々の選択肢に後戻りはない」と、マクロン大統領も「1945年以来、自由がこれほど脅かされたことはない」「我々は両親が享受していた平和の配当の恩恵をもう受けられない」と述べて軍事予算の増額を発表した。
トランプ大統領は13日「パトリオットシステムをウクライナに送るつもりだ」と明かし、Axiosも「トランプ大統領が14日に発表するウクライナ支援計画には新たな攻撃兵器が含まれている」「これはモスクワを含むロシア奥深くに届く長距離攻撃ミサイルだ」と報じた。
ベルギーのフランケン国防相は10日「維持費用が極めて高額なNH90調達は失敗だった」と述べ、オーストラリア、ノルウェー、スウェーデンに続き「NH90早期退役」を発表、さらに「石で応戦したり、バンバンと叫んだりするのはもう終わりだ」と述べて過去最大の弾薬購入計画も発表した。
日本とアラブ首長国連邦は2023年5月「防衛装備品・技術移転協定」に署名、外務省は今年1月「同協定が正式に発効した」と発表していたが、Tactical Reporは今月16日「UAEは日本と最先端軍事技術の移転と現地化について協議中だ」と報じている。
Lockheed MartinはF-16 Block70/72の需要見通しについて「Block70/72に関心を寄せる国は沢山ある」「将来的な需要は300機近くになる」と主張しており、もしトランプ元大統領が復帰すれば売り込みのための政治的後押しは今より露骨なものになるだろう。
DEEP STATEは「ロシア軍がハルキウ州クピャンスク方面、ドネツク州ポクロウシク方面、クラスノホリフカ市内で前進した」と報告、視覚的もオスキル川東岸のピシュチャネとジェレルネでロシア軍兵士が国旗や軍旗を掲げる様子が登場し、ほぼ毎日と言っていいほどウクライナは領土を失い続けている。
Hanwha Aerospaceは18日「ファーンボロー国際航空ショーで次世代戦闘機や無人航空機に動力を供給するため設計されたターボファン・エンジンのプロトタイプを発表する」と明かし、F414と同等の推力を備える新型エンジンはKF-21への採用が見込まれている。
ロイターは20日「パトリオットシステムの迎撃弾に使用しているシーカー増産が遅れているため三菱重工業の迎撃弾増産は行き詰まっている」と報じ、三菱重工業が生産するPAC-3弾は年30発で、米国輸出向けに生産数を年60発まで増やすつもりらしい。
RYBARはドネツク州シヴェルシク方面について「ロシア軍が戦線を大きく突破してイヴァーノ・ダリウカを占領した」と、ポクロウシク方面でも「ロシア軍がプロレスを占領した」と報告、DEEP STATEも「ロシア軍がロズドリフカを占領した」と報告した。
WSJは19日「ロシアは米国製兵器を使用したロシア領内攻撃の報復としてフーシ派に高性能な対艦ミサイルを供給する可能性がある」と報じており、これは「ATACMSを使用したロシア領内への攻撃許可」を米国に思いとどまらせることを狙っているのだろう。
英国のポラード国防担当閣外大臣は「国防政策の見直しで何が起こるか何も断言できない」の発言し、Timesは「政権がGCAPの将来確約を拒否した」と、Sky Newsは「GCAPがキャンセルされるかもしれない」と報じ、アナリストは「将来ではなく短期的な投資を優先すべき」と主張した。
英国の新首相は「国防政策の徹底的な見直し」を発表、ポラード国防担当政務次官もGCAPに対する労働党政権の立場について「何も断言できない」と述べ、AviationWeekは「新政権はGCAPを重要と見なしているものの、見直し結果が発表されるまで何も約束しない」と報じている。
英国王立防衛安全保障研究所はウクライナ軍の反攻作戦に関するレポートを18日に発表、この中で「ウクライナが犯した最大の過ちは反攻作戦が成功すると判断した根拠だ」と指摘し、防衛ラインを突破するメカニズムは「ロシア軍兵士の士気低下による逃亡」を期待していたらしい。
DEEP STATEはポクロウシク方面について「ロシア軍がプロレス集落に入った、線路沿いからロズヴァツケ方向、ノヴォセリフカ・ペルシャ集落で前進した」と、RYBARはヴェリカ・ノボシルカ方面について「ロシア軍がウロジャイン周辺で支配地域を広げた」と報告した。
一部のウクライナメディアが「ドネツク州ウロジャインとヘルソン州クリンキーから撤退した」と報じていたが、ウクライナ軍の報道官は「ウロジャインからの撤退」を認めたものの「クリンキーを含むドニエプル川左岸で戦闘任務を継続している」と主張した。
DEEP STATEはチャシブ・ヤール方面について17日夜「ロシア軍がカリーニン東地区と南に広がる森林地帯を占領した」と報告、これでロシア軍はチャシブ・ヤールの東正面を完全に確保したことになり、DEEP STATEはトレツク方面でも「ロシア軍が前進した」と報告している。
政府の汚職や重大犯罪の調査を行うウクライナの独立機関=Слідство.Інфоは17日「クリンキーの作戦で788人の兵士が行方不明になっている」「クリンキーから連れ出され埋葬された戦死者の数は262人しかいない」と明かした。
ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏は15日「チャシブ・ヤールのカナル地区、トレツク、ニューヨークで防衛が失敗した原因」について言及し、ロシア軍に押し切られたというよりも「何度も同じミスを繰り返す軍上層部が招いた失敗」と結論づけた。
RYBARはボルチャンスクとクラスノホリフカの状況を報告、ウクライナメディアのLIGA.netとSuspilneは「ウクライナ軍のクリンキー撤退」を、Ukrainska PravdaとRBC-Ukraineは「ギリシャが32機のF-16をウクライナに移転する計画」と報じた。
露独立系メディアはMeduzaは17日「ロシア連邦国家統計庁が発表した人口統計データから死亡数と外因死が欠落している」「死亡者の外的要因に関する詳細なデータを隠した」と報じており、このデータを使用したロシア軍の推定戦死者数=約12万人が事実である可能性が高まった。
DEEP STATEはドネツク州二ューヨーク方面について16日夜「ロシア軍がノヴゴロド機械工場跡方向に前進した」「ウクライナ軍がニューヨーク市内でロシア軍を押し戻した」と、ポクロウシク方面について「ロシア軍が複数方向で前進した」と報告した。
米国はギリシャに今年1月「最大40機のF-35売却を議会に通知した」「コンステレーション級フリゲートへの参加承認」「C-130H、ブラッドレー、フリーダム級沿海域戦闘艦などの余剰防衛装備品を提供する用意がある」と伝えたが、現地ではパッケージの内容が物議を醸しているらしい。
P&WはF-35 Block4で要求される冷却性能と発電能力を備えた改良型エンジン=Engine Core Upgradeの開発を進めており、親会社のRTXは15日「ECUの予備設計レビューを完了し、設計が想定された以上のものであると確認された」と発表した。