生物の原動力

生物の原動力は欲求である。  まず、簡単のため。生物ではないが、 生物と同じ「物質」である煙について考える。 煙は、濃度の高い所から低い所へ物質は移動する、 というフィックの法則により、 濃度が濃い所から薄い所へ自然に拡散し、  その結果、エントロピーは増大する。   植物の場合...

生物の存在理由

生物は宇宙のエントロピー増大の加速のために存在している。   「エントロピー」とは「複雑さ」を測る物差し。 暑いか寒いかを測る「温度」のようなもの。 煙が広がるとエントロピーは増加する。 部屋が散らかるとエントロピーは増加する。     どこまで増加するのか。 均一になるまで増加...

生きる意味

生きる意味は、 「あるかないか」という、 何か絶対的な真理といったようなものではなく、 その人に、 「ある」と思うか、 「ない」と思うか、 ただそれだけのことである。   人間の概念、認知は、全て脳の電子状態のパターン。 「生きる」という概念や認知も脳の電子状態のパターン。 「意...

人間とは何か

人間とは、主に筋肉、骨、血液、 言い換えれば、タンパク質とリン酸カルシウム、水の塊である。 つまり人間は化合物である。   単純な物質が、進化の名の下に、長い時を経て、 自然に結合し、複雑化して 発生した自然の産物である。 人間の一部である脳もそうである。   人間の知覚や、感覚...

人間の原動力とは？

地球では、人間などの運び屋が物質を拡散している。 しかしそれには運び屋が物を運ぶ動機や原動力を持たなくてはならない。 煙の場合は、濃度の差が原動力となり拡散していく。 これは、フィックの法則と呼ばれるもので、分子などは濃度が高いところから低い所へ自然に拡散していく。 ...

人間は物質の運び屋さん？

人間の主要産業は、狩猟採集、農業、工業と変遷を遂げてきた。 その中で人間は、少なくとも地球では、他の生物よりも物質拡散に大きく貢献してきた。 その人間には他の多くの生物と異なる大きな特徴がある。 道具を作ることがその一つである。 ではなぜ人間は道具を作るのだろうか。...

自然とはゲーム空間みたいなもの？

以下の「自然」という言葉は「宇宙」に置き換えた方がいいかもしれないが、ひとまず宇宙が自然の上か中にあるというイメージで自然という言葉も使うこととする。 自然と宇宙の関係はいつか考えたいと思う。 それでその自然とは一体どのようなものだろう。 宇宙にはたくさんの星があって、...

生物は物質拡散のために発生した

風が吹くと、塵や砂、軽いゴミが飛んでいく。 台風のように強い風が吹けば、木のような大きなものも飛んでいくことがある。 そして飛んでいったものは散らばる。 これも物質拡散である。 しかし、例えば、特定の地域に遍在している鉄鉱石は、風ではなかなか拡散しない。 痒いところに手が...

今、宇宙が目指している姿とは？

エントロピーが増加している今の延長線上にある宇宙はどんな感じだろうか。 煙が部屋中に広がって、やがて目に見えないほど薄く広がっていくように、全ての物質が宇宙全体に霧のように均一に広がっているような状態なのかもしれない。 そしてその霧の一粒一粒は、石ころよりもっと小さく、分子、...

宇宙では物質拡散が進行している

煙は放っておくと広がっていき、水にインクを垂らすとじわじわ広がっていく。 この自然に広がっていく現象は拡散と呼ばれている。 エネルギーも同様に拡散するが、簡単のため以下では物質拡散を中心に述べる。 この物質・エネルギーの拡散現象は現在、全宇宙で起きていると考えられている。 孤...

認識には限界がある

当然、限界のある人間の認識の中でこのブログを書いている。 では認識の外とはどういうものなのか。 それは認識がないのだから星がそこにあろうが、鳥が飛んでいようがそれは「無」なのだろう。 母親の体の中で自分の脳ができて働き始める前を想像してみるとよいかもしれない。 ある...

概要

生物は、物質・エネルギーを運ぶために存在している。 自然は、宇宙の均一化に向け物質・エネルギーを拡散し、さらにそれを加速している。 生物は、そのためのお試し道具の一つ。 自然は、物質・エネルギーと、その挙動を規定したプログラムから成る巨大ゲーム空間のようなもので、自ら...