理転はいつも突然に
それはゴールデンウィークに行われた合宿が終わって間もない頃のことだった。「相田さん、ちょっと相談があるんですけど…」合宿によって、一種の戦友的意識が芽生えたみずきから真面目な顔でそう言われた。 「ん?俺に…?…いいけど自習が終わってからでいいかな?」 「はい。」 「夜11時を超えちゃうけどいいの?」 「はい。お願いします」 一度、何でも相談していいよ、とは言ったが、まさか俺なんかに本当に相談があるとは…。 まあ年端もいかぬ若い少女のことだ、色々悩みがあるに違いない。 俺でいいなら存分に相談に乗ってあげよう。 女の子の相談ってやつは、とりあえず共感して相槌を打ってればいいんだよな。 「ピザまん2…
2019/05/21 12:00