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京都童心の会 https://blog.goo.ne.jp/dousinkyoto

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会 代表 金澤 ひろあき 俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同

京都童心の会
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2019/01/12

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  • 2024年3月 京都童心の会 通信句会結果 【選評】前半

    2024年3月京都童心の会通信句会結果【選評】前半○金澤ひろあき選特選天79自然災害国会戦争もう「イヤ」という訳にもいかない蔭山辰子「肉声」が強く伝わります。社会に向けられた作者の肉声。不幸な、そして起こってしまい、もう避けては通れない現実、いつ終わるか分からない苦しみを見つめています。地62鶏を褒めていただく寒卵三村須美子食べる時の「頂きます」。尊い命を頂いているのです。その思いが伝ってきますね。人54奈良町に墓だけ残し梅供う松村芳子古都奈良の一番古い町。今は他に移り住んでいるのですが、親の思い出、親族への思いを残す様が伝わってきます。お寺があるのですね。春のお彼岸に先立って梅をお供えする心情も伝わります。他、印象に残る句です。5歩いた休んだ梅のひらく音聴いた塩見すず子体験をじかに伝える書き方で、強い印...2024年3月京都童心の会通信句会結果【選評】前半

  • 2024年3月 京都童心の会 通信句会結果

    2024年3月京都童心の会通信句会結果春桃会金澤輝三月三日雛祭。京都東山七条の三十三間堂は春桃会(もものほうえ)で拝観無料。嬉しいですね。晴れてはいますが、寒いです。でも人はいっぱいです。まずはお堂の周りを一周。桃の節句ですが、実際は梅が咲いています。三十三間堂一周日の永く輝お堂の長さを実感します。お堂の中に入るのは、何年ぶりでしょう。千体の千手観音立像が雛壇のように立ち並んでいます。まん中に大きな千手観音座像。縁を結ぶための紐をお持ちです。観音立像の前には、風神、雷神、四天王、修羅、仁王、自在天など、個性的な神が守っています。全て国宝。大迫力です。千の手に千の春乗せ千一体輝※輝(かがやき)は、ひろあきのペンネームです。社寺を訪れた時の文は、輝を使おうと思っています。皆さんの選です。選者真・・野谷真治白・...2024年3月京都童心の会通信句会結果

  • 寝そべり人生

    寝そべり人生もいいさ口下手な桜ひろあき寝そべり人生

  • フリー句(自由連句)「上着のボタン」の巻

    フリー句(自由連句)「上着のボタン」の巻上着のボタンみんな外して春が来る金澤輝四月一日朝風呂の後暖房つけず佐久間照三花の数観光客とどちらが多い輝市民生活ずたずたのツケはどこ行く照三新年度人手不足で回らない輝なるようになる世の不思議照三地上スレスレふたたび凧が舞い上がる輝手にも汗まだまだ続く喧嘩凧照三祭の後乾杯をするノーサイド輝酒好きな日本の神様花の宴照三唄い踊り笑って開く天岩戸輝おはようと肩凝り解す朝日浴ぶ照三手術跡時々チクリまだ厚着輝それぞれの朝来て夕の鐘が鳴る照三アニメ聖地の次は心霊スポットへ輝微風に柳と桜のデュエット照三マフラーもコートも急に色あせる輝冷房や膝のカイロは色あせず照三スーツにネクタイ真夏の営業こたえるよ輝オアシスはもうどこにもない電子戦照三月からの映像かぐや姫は居ず輝心の片隅あって欲し...フリー句(自由連句)「上着のボタン」の巻

  • 一寸法師の奉公地

    一寸法師の奉公地金澤輝四条大宮から大宮通りを北へ。三条商店街の手前の六角通りを左手(西)へしばらく行くと、木がこんもりと茂ったお社へ。武信稲荷とあります。花や楠が美しいので入ると、ここは一寸法師が奉公した邸跡だそうな。一寸法師はお碗の舟に乗り、針の刀を差して、立派な武士になるために京の都へ。そこで西三条殿に気に入られ、奉公します。このお社は、西三条殿の邸跡に建てられのだそうです。西三条殿のお姫様を襲った鬼を退け、鬼が落とした打出の小槌で背丈が伸び、立派な武士になって、めでたしめでたし。そんなお話でしたね。一寸法師背丈の伸びた花社輝一寸法師の奉公地

  • 2024年4月 京都童心の会 通信句会作品

    2024年4月京都童心の会通信句会作品この中より、十五句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。1自転車倒す草の上の春眠2ひとりごと食べる虫の余寒3亡き女(ひと)おいとま庭先の雪間4ゆららゆれおちる街灯の初蝶5糸桜応じる公衆電話6穴のあいた財布をポイ!おニューにしたら福が残った7コンビニトイレ一目散扉に手をかけ引いたなら「入ってます」とオナラで返事8良い友人とつきあいたいならばなれよ自分が先に良き友人に9果物はクサる前が一番おいしいって自分も頑張れ!クサる手前で10「私人間卒業します」一同大爆笑!11中学卒業金ぱつ頭今2児のお父さんで光ってる12手をさすり土たがやして種まき桜13降る雪にゴルフボールの吸われゆく14道たづね上ガル下ガルに京余寒15話す役聞く...2024年4月京都童心の会通信句会作品

  • 夜もすがら

    夜もすがら雨の音聞く桜かなひろあき夜もすがら

  • フリー句(自由連句)「自転車を」の巻

    フリー句(自由連句)「自転車を」の巻自転車をネットにテニスするカップル佐久間照三二人の間に見えない糸が金澤輝幸せな一時がやがて大輪の花照三遣唐使船持ち帰った種輝伝播した国々の土壌に息づく仏教照三柚子香り精進料理ととのえる輝石の上に三年柚子の実なるのに十年照三四千歳の屋久島の杉輝宇宙の時間一瞬の生の光照三もしかして夢だったかも走馬灯輝花開く一瞬逃すなカメラマン照三スキをうかがい猫パンチ出す輝猫の尾を烏突いて飛んでいく照三高き梢で勝利宣言輝勝利宣言浮かんでこない春の泥土照三桜日和であくび沢山輝心も体もお布団の中で猫になる照三高価なサプリ使わず健康輝起きてすぐウォーキングでおはよう照三長寿の村に移住希望者輝百歳まで生きるぞとラジオ体操照三御所の花見はこれからですね輝※京都御苑の桜です。フリー句(自由連句)「自転車を」の巻

  • 鐘響き

    鐘響きやまず花降りやまず金澤輝※写真は西京区西山別院。鐘響き

  • 徳山とスペースワールドと

    徳山とスペースワールドと金澤ひろあき父の一周忌で福岡へ行く途中、徳山と北九州市八幡を通りました。昭和の頃、日本の産業の中心は重化学工業でした。金属産業や石油化学産業が盛んだったので、徳山も北九州の工場もフル稼働でした。徳山のコンビナートは、煙突から煙が出ていましたし、夜景が話題になっていました。その頃、大学生だったのですが、九州と関西を行き来するフェリーから、徳山の色鮮やかな夜景を楽しんだこともありました。父も元気だった昭和の徳山の夜景ひろあき北九州市八幡は、巨大な製鉄所があり、高炉が象徴のような街でした。私の父もここの社員でした。今は高炉も製鉄所も全てなくなってしまいました。跡地に建ったスペースワールドも無くなったようで、駅も寂しいです。おもかげを残す駅の名雨の音ひろあき※徳山とスペースワールド駅です。徳山とスペースワールドと

  • 徳山とスペースワールド

    徳山とスペースワールドと金澤ひろあき父の一周忌で福岡へ行く途中、徳山と北九州市八幡を通りました。昭和の頃、日本の産業の中心は重化学工業でした。金属産業や石油化学産業が盛んだったので、徳山も北九州の工場もフル稼働でした。徳山のコンビナートは、煙突から煙が出ていましたし、夜景が話題になっていました。その頃、大学生だったのですが、九州と関西を行き来するフェリーから、徳山の色鮮やかな夜景を楽しんだこともありました。父も元気だった昭和の徳山の夜景ひろあき北九州市八幡は、巨大な製鉄所があり、高炉が象徴のような街でした。私の父もここの社員でした。今は高炉も製鉄所も全てなくなってしまいました。跡地に建ったスペースワールドも無くなったようで、駅も寂しいです。おもかげを残す駅の名雨の音ひろあき※秋月城と徳山です。徳山とスペースワールド

  • 雨の中

    雨の中の花がうつむく一周忌ひろあき※福岡県、秋月城への桜並木です。雨の中

  • フリー句(自由連句)「春の午後」の巻

    フリー句(自由連句)「春の午後」の巻春の午後バイクに乗って墓参り青島巡紅鼻歌が出るいい日旅立ち金澤ひろあき高一から通う喫茶店の珈琲とマスター巡紅片や白髪で片や禿げてるひろあき桜の下ビンゴ大会大当たり巡紅ナニワの春は青空カラオケひろあき花吹雪舞う公園は行き場なし巡紅馬券売場に並ぶおっちゃんひろあき穴馬の春一番に紙吹雪巡紅帰りの電車大いびきかくひろあき担当のクラスの子らがくすくす笑う巡紅英語の発音関西なまりでひろあき旅先では外国人の人気者巡紅ロサンゼルスで大谷さんとひろあきヒーローに国籍問わないお国柄巡紅ゴジラがとったアカデミー賞ひろあき80歳なっても宮崎駿世界に吠える巡紅夢を伝えに来る花の精ひろあき雨上がり虹を仰いでペダル漕ぐ巡紅嵯峨野竹林風を追い抜くひろあき雪柳をより白くする名残り雪巡紅春分の日の翌日の朝...フリー句(自由連句)「春の午後」の巻

  • 鴨去って

    鴨去ってお城の堀の花騒ぐひろあき※二条城のお堀です。鴨去って

  • 鴨去って

    鴨去ってお城の堀の花騒ぐひろあき※二条城のお堀です。お城の堀の花騒ぐひろあき※二条城のお堀です。鴨去って

  • 北の花

    北の花南の花へ橋渡るひろあき※京都府南部、井手町玉川の花。北の花

  • 「さんしょ」185号を読んで

    「さんしょ」185号を読んで金澤ひろあき「さんしょ」185号、ありがとうございます。今、若い人逹の間で、1970年代頃がブームになっているそうです。私もユーチューブ上で見てみました。月着陸、最初の大阪万博。女性のミニスカート、ホットパンツ、パンタロン。男性のジーンズと長髪。歩行者天国で初めて登場したカップ麺、学生運動の様子など。スマホもパソコンもなく、今よりも貧しかったはずですが、当時の若者の表情が、今に比べて遥かに明るいのです。自分達の意志で社会が動くという手応えと未来が明るいという予想。そして好景気。それらが当時の若者を明るい表情にさせていたのかもしれません。そしてその明るさを、五十年後の若者が「素敵だ」という。今の自分にない物を見つけ、憧れているような気がします。「さんしょ」を読んでいると、当時の若...「さんしょ」185号を読んで

  • 幻住庵記 口語訳 3

    幻住庵記口語訳3今の暮らしたまたま気分の良い時は、谷の清水を汲んで自分で調理する。西行ゆかりのとくとくの雫を侘びてあこがれ、家の中にはたった一つの炉がある軽々とした暮らしだ。また、昔住んでいた人が特に心高く住みなしていまして、手の込んだ趣味的な造作もない。持仏一間を隔て、夜具を収めることができる所など少し設けている。そのように何もない小さい庵だが、筑紫高良山の僧正は、加茂神社の神官甲斐なにがしの令息で、このたび京都に来ていらっしゃったのを、ある人を通して庵の額を乞うた。僧正はとてもやすやすと筆を染めて、「幻住庵」の三文字を書いて送られた。そのまま草庵の記念とした。まったく山居といい旅寝といい、これといった調度品をたくわえる必要もない。木曽特産の桧笠、越路産の菅でできた蓑ぐらいを机の上の柱に掛けている。昼は...幻住庵記口語訳3

  • 幻住庵記 口語訳 2

    幻住庵記口語訳2眺望四月初めという時期だけに春の名残りも遠くなく、つつじが咲き残り山藤が松にかかって、ほととぎすがしばしば立ち寄るほど、宿を貸すかしどり(かけす)の訪れまでもあるのを、キツツキがつつくのもかまわないとそぞろに興じて、魂は(杜甫の詩に詠われたように)呉と楚の国が洞庭湖を分けているように、琵琶湖の景観が開け、身は(黄山谷の詩に詠われたように)洞庭湖に瀟水と湘水が注いでいるように、琵琶湖に注いでいる瀬田川を見る所に立っている。山は西南にそばだち、人家はよい距離に隔たり、南方から青葉の香りを吹き送る風が吹きおろし、北からの風は湖をひたして涼しい。比叡山、比良山の高い峰より辛崎の松は霞をたちこめて、膳所城があり、瀬田の唐橋があり、釣りをしている舟があり、笠取山に通う木こりの声、ふもとの小田に早苗とる...幻住庵記口語訳2

  • 『猿蓑』巻六 芭蕉「幻住庵記」口語訳 1

    『猿蓑』ノートおまけ巻六芭蕉「幻住庵記」口語訳金澤ひろあき1庵に入るまでのいきさつ石山の奥、岩間山のうしろに山があり、国分山という。その昔の国分寺の名を伝えているのだろう。ふもとに細い流れいる。を渡って、山の中腹に登ること、山道を三曲がり二百歩の所に、八幡宮がお立ちになっている。神体は阿弥陀仏の尊像とか聞いている。唯一神道家は、神仏混交をはなはだ嫌うことだが、両部神道では、仏が光をやわらげ、現世利益の塵を同じくされる(「老子」に説く和光同塵のようにされる)のもまた貴い。長い間、人が詣でなかったので、とても神さびて物静かなそばに、住み捨てた草庵がある。よもぎ根笹が軒をかこみ、屋根は雨漏りし、壁は落ちてキツネ・タヌキが寝床にしていた。幻住庵と言う。主人の僧なにがしは、勇士菅沼曲水様の伯父でありましたのを、今は...『猿蓑』巻六芭蕉「幻住庵記」口語訳1

  • 日記より 4月6日

    日記より4月6日金澤ひろあき京都は花盛りの土曜日。どこも人いっぱい。あまり人の来ない近所のお寺で花を見た。その後、四条に出て寺町通りを北へ。人が多くて進むのに苦労。三条寺町を上がると、どこの神様なのか、神輿の行列に遭う。花を見に人見に神輿練り歩くひろあき神奈川の野谷真治さんと地下鉄京都市役所前で待ち合わせ。ぼむ漫画展2024が市役所西側、アートスペース余花庵で開かれている。団士郎さんや篠原ユキオさんの作品が出ている。篠原さんの作品は一コマ漫画。瞬間を描いて笑わせたり、驚かせたりするから、俳句に通じるものがある。篠原さんには先客があり、篠原さんに漫画を教えてもらった方のようだ。「人生の最後までにやっておきたいことは何ですか」という話をされている。私なぞはジャズ的で即興。今を楽しむのが良い。未来は神仏にお任せ...日記より4月6日

  • パシャリ

    水ぬるむパシャリと鯉のひるがえる金澤輝(ひろあき)※写真は東大寺。パシャリ

  • フリー句(自由連句)「二度目の退職」の巻

    フリー句(自由連句)「二度目の退職」の巻二度目の退職近づいて来る春の雪金澤ひろあきハワイから来た夫婦言う京都寒い青島巡紅その時になれば変身する桜ひろあき卒業して社会人になった若者たち巡紅パイオニアになる夢があった俺達の頃ひろあきいつの時代も若者の特権一度の人生巡紅後から振り返るとあれが分かれ道ひろあき心地よい昼下がり膝枕で一寝入り巡紅一喜一憂諸行無常の沙羅双樹ひろあき雨降る様を子犬と子供が見ている巡紅十日もすれば菜の花月の色となるひろあき妖精の舞も見えるか夜光茸巡紅突風に乗って森越え谷を越えひろあき蒲公英の種は皆んな行こうぜ巡紅今さらね外来種駆除と言われてもひろあき人間同士でもまだやってるご時世巡紅花満開集まり宴やりたいねひろあき群れる鳶弧を描き飛ぶ春の午後巡紅夕焼けに向かい歩く麗らかひろあき立ち飲みでひ...フリー句(自由連句)「二度目の退職」の巻

  • 六角堂は花盛り。

    花盛り京のおへその石ゆるむ金澤輝※六角堂は花盛り。六角堂は花盛り。

  • 2024年2月 京都童心の会 通信句会結果 選評後半

    2024年2月京都童心の会通信句会結果【選評】後半○青島巡紅選特選42風花や天地返して小石灰三村須美子中句の「天地返して」が生きてます。震災後晴天で雪が風に舞ってちらちらと降っている。何事もなかったかのように。しかし起きた現実は変わらない。それでも畑が使えるようなら、使えるようにするのが本来。本来の作業を淡々と行っている。元には戻らなくても。そんな様を連想しました。5八代亜紀死ぬ掻っ込むカツ丼野谷真治彼女の歌にはガツンとくるものがあった。インパクトがあった。その歌が彼女からは発せられなくなった。カツ丼は胃にガツンと来るものがある。掻き込むことで、その空白を埋め冥福を祈っているのだと思いました。20生きている歩けていると去年今年野原加代子自分の足で「歩けていると」が効いている。高齢になると足腰が弱まりベッド...2024年2月京都童心の会通信句会結果選評後半

  • 2024年2月 京都童心の会 通信句会 選評前半

    2024年2月京都童心の会通信句会結果【選評】前半○金澤ひろあき選特選天20生きている歩けている去年今年野原加代子病を乗り越えられたのでしょう。生きる喜び、安堵、深い思いがこもっている新年です。「生きている」「歩けている」に真実の肉声が。「肉声を俳句に」。私も大切にしたいです。地16卒業式母校で出来ぬ子供逹青島巡紅能登の震災で集団疎開した子供逹。また元の生活を取り戻せるか不明のまま。せめて卒業式は・・・と思うのですが。人39夜通しあれこれ思う窓に露三村須美子「窓に露」で解決しない悩みの長さのようなものが伝わってきます。心をものに置き換えて伝えることがありますね。他、印象に残る句です。1立ったまま後姿の一月一日野谷真治能登の震災が念頭にあるのでしょうか。元旦の立ったままの後ろ姿。茫然自失の様が伝わります。2...2024年2月京都童心の会通信句会選評前半

  • 2024年2月 京都童心の会 通信句会結果

    2024年2月京都童心の会通信句会結果三つ物作り金澤ひろあき2月の連句の会で、「三つ物を作りましょう」と言われました。「三つ物」とは「歳旦」とも言い、昔の俳人が新春に出していた三句セットです。「五七五」「七七」「五七五」の三句を連ねます。季節は、「新春」「新春」「雑」だそうな。「巳」をどこかに詠みこむという条件もあります。2月に、もう次の年の歳旦を作るというのですから、実感が少ないです。何とか作ったのが、蓬莱に見立てるおせち寿の朱文字宝船には唱ふ永き世みの上は二升大阪城にして三句目、「み」は「身」と「巳」の掛詞。二升は、一升枡が二つで、「ますます」。「大阪城」は音読みして「だいはんじょう」です。皆さんの選です。選者真・・野谷真治白・・白松いちろう康・・暉峻康瑞修・・遠藤修司辰・・蔭山辰子ひ・・金澤ひろあき...2024年2月京都童心の会通信句会結果

  • 一木が

    一木が先頭を切る花通りひろあき※二条城西側。ようやく咲き出しました。一木が

  • フリー句(自由連句)「春を待つ」の巻

    フリー句(自由連句)「春を待つ」の巻春を待つ子供ら走る朝の道青島巡紅ふわりモクレン曙の空金澤ひろあき太郎さんリハビリがんば頑張って巡紅元同僚が面会に来るひろあき昭和24年の10円玉弾く自動レジ巡紅お札の顔ぶれ様変わりしてひろあき氷河の色も人それぞれの重さ巡紅温暖化永久凍土の土ゆるむひろあき怪獣がいないのが残念なSFファン巡紅なんや知らんが京大阪は安全圏ひろあき※だいたい怪獣は関東を襲いますね。三日月の雫零れて春の酒巡紅埋火に炎える兆しはあるやもなひろあき目をこすりアルコールの火で湯を沸かす巡紅理科室で恋の実験中でしたひろあき初恋のキスは夢路で同窓会巡紅ショーヘイのお相手誰と予測中ひろあきセーラー服河津桜の木の下で巡紅通った町も今は卒業ひろあき地上のものは地上に残す巡紅もう一杯茶を頂いて退散すひろあき鳥辺野...フリー句(自由連句)「春を待つ」の巻

  • 『猿蓑』の編集について その2「しぐれ」

    『猿蓑』の編集についてその2「しぐれ」金澤ひろあき話を「冬」「夏」に戻してみる。芭蕉や去来、凡兆が新しく見出した美とは何だったのだろうか。『猿蓑』の名のもとになった巻頭の芭蕉の発句初しぐれ猿も小蓑をほしげ也連句編の巻頭の去来の発句鳶の羽も刷ぬはつしぐれ冬の到来を思わせる初しぐれ。その中にいる小動物の侘しさを、詠む対象(猿、鳶)の内面に入りこむようにして詠んでいる。「しぐれ」の美を、和歌の世界でとらえていないわけではない。例えば芭蕉が憧れた西行は、『山家集』上冬で多く詠む。夜もすがら惜しげもなく吹く嵐かなわざと時雨の染むる梢を寝覚する人の心を侘びしめて時雨るる音は悲しかりけり宿かこふははその柴の時雨さへ慕ひて染むる初時雨かなここで感じられる美は、しぐれの音の侘しさであったり、時雨によって染められる紅葉、散ら...『猿蓑』の編集についてその2「しぐれ」

  • 『猿蓑』の編集について

    『猿蓑』の編集について金澤ひろあき私自身、いくつかの雑誌や研究会誌の編集を行い、また連句をやり出したので、芭蕉七部集の編集・構成に興味があった。七部集の中でも『猿蓑』は特に重んじられている。編集は去来と凡兆だが、たぶんその時上方にいた芭蕉もかなり携わったのではないかと思われる。そして構成が練られているように感じる。構成は全部で六巻。巻一から巻四までが発句集。巻五が連句四編。巻六が「幻住庵記」(文章)とそれに付随する「几右日記」。発句の四巻を見ると、巻一冬巻二夏巻三秋巻四春。これを巻五の連句の配列と比べてみる。連句四編の発句を見ると、(冬)鳶の羽も刷(かいつくろ)ぬはつしぐれ去来(夏)市中は物のにほひや夏の月凡兆(秋)灰汁桶の雫やみけりきりぎりす凡兆(春)梅若菜まりこの宿のとろろ汁芭蕉「発句編」と「連句編」...『猿蓑』の編集について

  • フリー句(自由連句)「雛の家」

    フリー句(自由連句)「雛の家」の巻名残り雪嫁入り前の雛の家金澤ひろあき手料理を親にふるまう娘の手青島巡紅卒業をした後独立決めていてひろあき突風を受けて流すは白アザミ巡紅次の日曜そろそろ土を起こそうかひろあき空目指し次々伸びる枝の先巡紅冴え反る一歩後退二歩前進ひろあき缶ビール三日月の呼ぶ余寒かな巡紅卒業祝い木屋町沿いに高瀬川ひろあき同窓会飛び込めないね高瀬川巡紅花の熱うかれ歩きを夜半までひろあきホテルから出て花冷えの清水寺巡紅寄り道し幽霊飴をお土産にひろあき子を想う親の気持ちは菩薩様巡紅千の手に千の春乗せ分かちあうひろあき見送ったありがとう皆んな元気でねと巡紅ドラマが終わり冷めたコーヒーひろあき起こすのが忍びなくベッドに運ぶ巡紅温泉のある山小屋で御来迎ひろあき本当に仏の世界あればよい巡紅石庭に白砂水なき水を...フリー句(自由連句)「雛の家」

  • 水仙に笑顔

    水仙に笑顔というものあるらしいひろあき水仙に笑顔

  • フリー句(自由連句)「雨垂れを」の巻

    フリー句(自由連句)「雨垂れを」の巻き雨垂れを数え丸まるアルミシート青島巡紅思い出したよ今日は猫の日金澤ひろあき雨雲の気紛れ映す傘の花巡紅梅のかんばせ寒さこらえるひろあき笑って鏡は先に笑わない巡紅旅人生雲踏み春の坂道へひろあき続く雨止み快晴の結婚式巡紅桃の実はかぐわしき門出の日ひろあき※桃による結婚の讃歌は「詩経国風」による。時間差で息を引き取る夫婦あり巡紅生まれて来てすみませんと玉川へひろあき※太宰治です。6月13日に後に残された身としては口出さぬ巡紅有馬記念レースに有り金賭けているひろあき紙吹雪皆のため息の気流かな巡紅一人だけ笑いを我慢する苦労ひろあき彼のこと隠れて見てる長い髪巡紅くちびるがそっと重なる影法師ひろあき幕降りて胸撫で下ろす観客巡紅新人の主役支えた名脇役ひろあき菜の花と桜の共演息ぴったり巡...フリー句(自由連句)「雨垂れを」の巻

  • 碧梧桐を見に伊丹に

    碧梧桐を見に伊丹に金澤ひろあき河東碧梧桐の書を見に伊丹へ行きました。昔、酒造りで財をなした岡田屋さんが、俳人の資料を集め、柿衞文庫というコレクションとなりました。それが今、市立伊丹ミュージアムの所蔵となっているのです。俳書のコレクションで有名です。今回の碧梧桐展は、碧梧桐の書と句が大好きな書家・石川九楊氏のお持ちの物を中心に公開されています。中国の唐の時代に楷書が成立するのですが、それ以前の六朝風の字などで書かれています。そしてまた、バランスが絶妙。字に感情があり、生きて動いているかのようなのです。情景が鮮やかに浮かび上がるのです。大きな屏風に、雪散る青空の又た此頃の空君を待たしたよ桜散る中をあるく碧の二句がお出迎え。初期の代表作赤い椿白い椿と落ちにけりもあります。これは私自身、中学校の国語の教科書で出会...碧梧桐を見に伊丹に

  • フリー句(自由連句)「いろいろなもの」の巻

    フリー句(自由連句)「いろいろなもの」の巻いろいろなものを解凍しているバレンタイン金澤ひろあき氷河からウイルス襲来温暖化青島巡紅今世紀住めない土地が広がってひろあき国内の空家問題未解決巡紅誰も居ぬ庭で留守番夏みかんひろあき夜いない母の代わりに子犬抱く巡紅月を背にデッサンをした帰り道ひろあき蜃気楼オアシスはまだ起き上がる巡紅おままごと日永ひねもす付き合えばひろあき器物にも魂宿るとお婆さん巡紅髮伸びて行く人形の御開帳ひろあき待たすのは悪いと御前立ちの観音様巡紅行列の人の頭の上に蝶ひろあき花アブと蜜蜂の飛ぶ桜の木巡紅生類みんな恋歌う頃ひろあき送る側送られる側未来見る巡紅たんぽぽのわたバックパッカーひろあき豊作の予祝となれ花の宴巡紅おんぼろの寮を出ないで勝訴する(京大吉田寮)ひろあき影になる花には花の色香あり巡紅...フリー句(自由連句)「いろいろなもの」の巻

  • 猫おどる

    町中を通る春風猫おどる金澤ひろあき※烏丸四条下がる因幡薬師堂にて。町中のお寺ですが、平安以来の歴史があります。香炉の前に「猫おどり」が。猫おどる

  • 雨の梅

    雨の梅夢の扉の半開き金澤ひろあき雨の梅

  • 日記より 「心に袈裟をまとわない者」

    日記より「心に袈裟をまとわない者」金澤ひろあき2024年3月14日5時頃。神泉苑にお詣りした。ご本尊や龍神を拝んでいると、坊主がぴったり付きまとってくる。弁財天を拝んだ後、その坊主が突然甲高い声で、「二度とここに立ち入るな」と叫んだ。それはどういうことだと問い質したところ、「怪しい振る舞いがある」と坊主が言う。何が怪しいのかときくと、「賽銭箱を覗いた」と坊主が言う。「ということは、拝んでいる人を窃盗犯呼ばわりすることだな」と問い詰め確認し、その坊主の名前を聞いた。すると早口で「鳥越ナントカ。副住職」という。信仰している人を犯罪者呼ばわりすることを放置できないので、逃げ腰気味の副住職を止め、私自身身分を明かし、住職に会見を申し入れた。住職立会いの下、副住職に重ねて問い質した。まず、私が窃盗をしたというが、根...日記より「心に袈裟をまとわない者」

  • 2024年2月 京都童心の会 通信句会作品

    2024年2月京都童心の会通信句会作品この中より、十句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。1立ったまま後姿の一月一日2眠れない深夜鏡のまなざし3ひもすがらひらめとにらめっこ4老人透きとおる銀河系5八代亜紀死ぬ掻っ込むカツ丼6橋揺らし川面を渡る月明かり7木守柿雪呼ぶ月と何話す8思い出や路肩の雪で球作る9人知れず降る雪に笑む灯の波紋10六の字に見える紐巻く首に雪11黒板に七色チョーク俺一人12潮騒と胸の高鳴り重なる夜13葉と枝の燃える音呼ぶ腹の虫14黒板に七色チョーク俺一人15白薔薇の蕾川面の灯の波紋16卒業式母校で出来ぬ子供達17地震跡保険屋乗せて巡りけり18雪降りし去年思い空見上げ19若菜かな母おもいして煮びたしに20生きている歩けていると去年今年21...2024年2月京都童心の会通信句会作品

  • フリー句(自由連句)「地震跡」の巻

    フリー句(自由連句)「地震跡」の巻地震跡保険屋乗せて巡る旅青島巡紅トトロの岩の欠けた片耳金澤ひろあき※能登の名所。今回の震災で片耳が欠けたという。腕のあるミロのビーナスぎこちない巡紅無意識にムカデの足は悩まないひろあきバスを待つホットコーヒー沁み渡る巡紅時刻表通りには来ず鐘霞むひろあき雪の降る来る人来ずに鳥の鳴く巡紅討ち入りに四十七人揃い行くひろあきイブの日は断食をして礼拝を巡紅南蛮寺華やぐ洛中洛外図ひろあき鎖国後も南蛮屏風縁起物巡紅初午の稲荷しるしの杉もらうひろあき福財布売り切れごめん御金神社巡紅銀杏の絵馬にどっさり積もる願い事ひろあき蕗の薹雪の下にて出番待つ巡紅柳青める川のせせらぎひろあき隕石で宇宙を渡る微生物巡紅「記憶にない」で生き延びて行く大臣よひろあき交通事故では通じない選択です巡紅ガードレール...フリー句(自由連句)「地震跡」の巻

  • 天紫の笑句

    天紫の笑句確定申告キックバックを私にも天紫※今年も正直に確定申告をしました。某派国会議員でない一庶民のささやかな声※馬酔木です。天紫の笑句

  • フリー句(自由連句)「風狂の鳥」の巻

    フリー句(自由連句)「風狂の鳥」の巻春立つや風狂の鳥水しぶき金澤ひろあき人並みをそよともせずにホームレス青島巡紅雨宿りお地蔵さんの軒借りるひろあき傘貸して風邪をひいても高楊枝巡紅冬ミニスカートで頑張る若者ひろあき焼けた炭裸足で渡る星祭り巡紅クライマックス天狗現るひろあき母子共に健康ですと看護婦さん巡紅初めての歯が生えてくる頃ひろあき出町ふたばの黒豆大福とお赤飯巡紅鴨川は青空デートの場所でしたひろあき川遊び一人濡れたら皆同じ巡紅知らぬ間にできた擦り傷ひろあき玉葱を剥いて涙の味を知る巡紅亡き親のスープの香り思い出しひろあき線香の煙に乗せて般若心経巡紅寂聴ゆかりの奥嵯峨の庵ひろあき北風のワルツと踊る火の粉かな巡紅陶工の器はぐくむ窯の番ひろあき幽霊に背中押されて禍中へと巡紅光源氏の秘めた遍歴ひろあき枯尾花比翼の鳥...フリー句(自由連句)「風狂の鳥」の巻

  • 天紫の笑句 口先の「応援」

    天紫の笑句天紫の笑句口先の「応援」要らぬ支援せよ金澤天紫天紫の笑句口先の「応援」

  • 孫悟空弔電を打つ

    孫悟空弔電を打つ寒戻る金澤ひろあき※鳥山明さんを悼む。孫悟空弔電を打つ

  • フリー句(自由連句)「風狂の鳥」の巻

    フリー句(自由連句)「風狂の鳥」の巻春立つや風狂の鳥水しぶき金澤ひろあき人並みをそよともせずにホームレス青島巡紅雨宿りお地蔵さんの軒借りるひろあき傘貸して風邪をひいても高楊枝巡紅冬ミニスカートで頑張る若者ひろあき焼けた炭裸足で渡る星祭り巡紅クライマックス天狗現るひろあき母子共に健康ですと看護婦さん巡紅初めての歯が生えてくる頃ひろあき出町ふたばの黒豆大福とお赤飯巡紅鴨川は青空デートの場所でしたひろあき川遊び一人濡れたら皆同じ巡紅知らぬ間にできた擦り傷ひろあき玉葱を剥いて涙の味を知る巡紅亡き親のスープの香り思い出しひろあき線香の煙に乗せて般若心経巡紅寂聴ゆかりの奥嵯峨の庵ひろあき北風のワルツと踊る火の粉かな巡紅陶工の器はぐくむ窯の番ひろあき幽霊に背中押されて禍中へと巡紅光源氏の秘めた遍歴ひろあき枯尾花比翼の鳥...フリー句(自由連句)「風狂の鳥」の巻

  • 冴え返る

    冴え返る秘仏の扉また閉ざすひろあき※神泉苑、空海が龍神を呼んで千二百年目という。それを記念して秘仏開帳ですが、寒い!冴え返る

  • 三十三間堂一周

    三十三間堂一周日も永しひろあき千の手に千の春乗せ千一体※3月3日、三十三間堂では春桃会。無料拝観でした。三十三間堂一周

  • 2024年1月 京都童心の会 通信句会結果 【選評】後半

    2024年1月京都童心の会通信句会結果【選評】後半○青島巡紅選特選64七日がゆまだ残っているおせちかな三村須美子正月7日目ならよくある光景ですが、別に作り過ぎてもいないのに、こうなるのが現在、いわゆる飽食の時代。残さないように早く片付けようと思っても、あれやこれやの誘惑があって気がそちらに方に行ってしまう。では、もっと少なめに作ったらいいのにと言っても、それでは逆にまだ食べたいと思っても残っていない。なんでもありであやふやなことになるのが半ば当たり前、下手すると仕方ないと許される時代。そんな世界を象徴している。並選4首筋痛シャーペンの音野谷真治首筋が痛くなる時って筋が鳴る音がしますよね。「シャーペンの音」が芯を出す時に音か折れる時の音のどちらかは想像にお任せのようなので、後者として読むとどちらも不意に生じ...2024年1月京都童心の会通信句会結果【選評】後半

  • 弥生一日

    弥生一日ショーヘイロスが吹き荒れるひろあき※ご本人は良き伴侶を得られて良いことなのですが・・・弥生一日

  • 2024年1月 京都童心の会 通信句会 前半

    2024年1月京都童心の会通信句会結果【選評】前半○金澤ひろあき選特選天41蜜蝋の火に誘われて日記買う青島巡紅蜜蝋のほのかな光。香り。違う世界に誘ってくれます。それが新しい年に向けての日記購入を誘ったのです。昨日までとは違う何かが始まり、記して行く予感なのかもしれませんね。地57幼子のいちご苗植え春を待つ三村須美子たくさんの実をつけてほしいな。子供と一緒に見守っている親の視線・心情も感じます。人1手袋置く花びらの右手野谷真治冬の日のヒトコマ。この右手は誰の手?「花びら」と形容するのですから、幼子でしょうか。若い人かな。若いって、いいな。他、印象に残る句。7湯豆腐や家族を囲む湯けむりや野原加代子「だんらん」という言葉が似合う光景。切れ字「や」は一つにした方が、感動の中心がわかりやすくなると感じます。18おも...2024年1月京都童心の会通信句会前半

  • 2014年1月 京都童心の会 通信句会結果

    2024年1月京都童心の会通信句会結果恵方の虹金澤ひろあき雨上がりの元旦。虹がぽっかり出ています。初詣はご縁が出来た神泉苑へ。空海が龍を呼んで雨を降らせるお祈りをして千二百年目だそうです。そのため、秘仏の毘沙門天がご開帳です。境内に恵方を拝むお社があり、今年は東北を向いています。大きな虹も出ています。古代は虹も龍の一種だと思われていたと何かの本で読んだ気がします。元旦の恵方の空に伸びる虹ひろあき新しい年が皆様にとって、良い年となりますように。※この文を書いた後、能登で地震と津波。被災された方のことを思うと、何とも言えない気持ちです。皆さんの選です。選者真・・野谷真治白・・白松いちろう康・・暉峻康瑞修・・遠藤修司辰・・蔭山辰子ひ・・金澤ひろあき硯・・中野硯池巡・・青島巡紅須・・三村須美子さ・・岡畠さな子加・...2014年1月京都童心の会通信句会結果

  • フリー句(自由連句 短歌行)「ビルの間を」巻

    フリー句(自由連句短歌行)「ビルの間を」巻ビルの間を一直線に鳶の飛ぶ青島巡紅節分の鰯の頭つまみ食い金澤ひろあき好きな子を追いかけタッチ鬼ごっこ巡紅偽の名で潜伏していた闇の生ひろあきマイク持ちお待ち下さい御池桜巡紅生きる意味小さな花を持っているひろあき母の指握る赤子の笑み光る巡紅暖炉ある部屋コートを脱いでひろあき森を行く仄かに照らす月夜茸巡紅梟が配る魔女集会の招待券ひろあき人魂の飛ぶ古城の俺グール巡紅天守閣鎮まっている月の影ひろあき霧となり屋根でヒソヒソ吸血鬼巡紅餃子の差し入れだけは困るよひろあき客席のシーツ交換我慢出来なかったのね巡紅大雪だが推しのアイドルコンサートひろあきまだまだイケるばんばひろふみ跳ねる巡紅OB戦阪神掛布のホームランひろあきギネス認定女子クロカン佐伯克美さん87歳巡紅生涯現役白髪が黒く...フリー句(自由連句短歌行)「ビルの間を」巻

  • 雛の句

    雛の句金澤ひろあき恋の猫雅な雛をひとまたぎ婆ちゃんの居た寝室に雛飾る※写真は、伊丹の旧家・岡田家の雛。雛の句

  • フリー句(自由連句)「雪の肌」の巻

    フリー句(自由連句)「雪の肌」の巻雪の肌紅さす朝の静けさよ金澤ひろあき母さんの口紅真似た幼な子が青島巡紅こんどの春にはもう親にひろあき初孫は子より可愛い祖父母の我巡紅カザノバも無害な好好爺になってひろあき若い子とラブホから出るどこぞの住職巡紅イケメンで声麗しいほうホケキョひろあき豚の肝臓移植で二年生きた猿に感謝巡紅高度医療貧乏な俺縁がないひろあき臓器提供にサインして気分スッキリ巡紅世のために何かを遺す星の屑ひろあき今尚小さな知的巨人ボイジャー巡紅望遠鏡初めて覗いた小学生ひろあき潮騒と胸の高鳴り重なる夜巡紅いつの時代も恋は盲目ひろあき黒板に七色チョーク俺一人巡紅補助線を一本冬を終わらせるひろあき六の字に見える紐巻く首に雪巡紅サッカー審判過熱を冷ますホイッスルひろあき残された者に判らぬ第三の目巡紅シバ神の宇宙...フリー句(自由連句)「雪の肌」の巻

  • 梅林に鬼ごっこ

    節分の鬼梅林に鬼ごっこひろあき※城南宮のしだれ梅です。春の気分を伝えたくて。梅林に鬼ごっこ

  • 猫の日の俳句

    猫の日の俳句古寺の春には猫がよく似合う金澤ひろあき猫の誘う観音菩薩御開帳猫の日の俳句

  • まず咲いて

    まず咲いて梅も若さを誇らしげひろあき白山の雪より白き加賀の梅まず咲いて

  • フリー句(自由連句)「色んな人」の巻

    フリー句(自由連句)「色んな人」の巻き色んな人のぼんぼりに照らされて道となる青島巡紅春の予感の香る水仙金澤ひろあき橋揺らす川面を渡る月明かり巡紅銭湯帰りの髪の潤いひろあき缶ビールツマミを買って帰ろうね巡紅好きな番組予約してたしひろあき抱きついてホラー苦手でごめんねと巡紅ハプニング楽し人生初デートひろあき初恋はいつか見た虹桃の味巡紅思い出もほんのり香る今朝の雪ひろあき故国の字大きく見えて金閣寺巡紅三島由紀夫ファンのアメリカ女性案内しひろあき実物よりカラフルなオワフ島の平等院巡紅極楽を英訳したらパラダイスひろあき永遠の若さは倦むばかりと地上へ巡紅白鳥に変身している天女の衣ひろあき雪の上二人の軌跡何処までも巡紅道行きの三味線泣く声風の声ひろあき※人形浄瑠璃、心中物の場面です。自殺者にも天国の門は開かれようとして...フリー句(自由連句)「色んな人」の巻

  • フリー句(自由連句)「冷めた粥」の巻

    フリー句(自由連句)「冷めた粥」の巻き冷めた粥タッパから食うシンク前青島巡紅仕事入った売れない芸人金澤ひろあき名の売れたものより公園の紅葉巡紅退職者仲間のゆとり時間にはひろあき夜明け前顔見知りになる老夫婦巡紅茶飲み友達句会友達ひろあき石投げる川面に映る満月に巡紅ウサギの次の龍がゆらゆらひろあき逃げ水を追いかけ走る選手たち巡紅永遠にゴールするのが夢だったひろあき流転する生物見守る地球の溜息巡紅雲に穴僕の胸ひろあきエネルギー充填発射巡紅宇宙の独り言拾い集めますひろあき世界樹復活させる手立てなし巡紅神々の黄昏へ飛ぶワーキューレーひろあき※ワグナーのイメージです。天使は右手悪魔は左手人間は両手巡紅祝杯を声を合わせて挙げているひろあきジェイムズウエッブ宇宙望遠鏡の観測結果に日々お祭り騒ぎ巡紅光より早く届いているのは...フリー句(自由連句)「冷めた粥」の巻

  • 雲を踏む

    雲を踏むその一歩先梅ま白金澤ひろあき※長岡天満宮。満開でした。雲を踏む

  • 祝園の句会

    祝園の句会金澤ひろあき祝園と書いて「ほおその」と読みます。京都府の南部、精華町にあります。三十年くらい前に、口語俳句の縁で知り合った塩見すず子さんの新居があり、また句会をしましょうかということで、祝園にご縁ができたのです。関西学研都市で、国会図書館の分館もあります。土地が広々として、緑が豊かです。その中の一つの公園を散歩したのです。落ち葉の山道。裸木の桜。今は2月ですが、春は華やぐでしょうね。塩見さんの友人の松村芳子さんとお会いしました。そして塩見さんのお宅へ。お宅では昼食のお心遣い、ありがとうございます。句会は題詠で。松村さんが持って来られた「みかん」。塩見さんのお宅の「カニサボテン」。先程の公園の「落ち葉」の三題です。少し多いかな。○塩見すず子咲きつぐサボテン最後は楽しい話となり※本当に楽しい時間でし...祝園の句会

  • 弥生の龍

    弥生の龍金澤ひろあき日本最古の龍の絵は、弥生式土器に刻まれたものだそうです。当時の井戸の底から見つかったそうで、水の神様へのお供えを入れていたそうです。弥生時代、稲作が広がっていますので、「水」は社会を支える重大な問題。龍への祈りも大切な行事だったのでしょう。大きな地震に遭った私達。自然・国土の平安を祈りたいです。ささやかに願立つ辰年龍の社ひろあき弥生の龍

  • フリー句(自由連句)「時雨傘」の巻

    フリー句(自由連句)「時雨傘」の巻一人入るも二人入るも一緒時雨傘金澤ひろあきホホジロザメは赤ずきんちゃん鯱に喰われ海豚に気絶させられる青島巡紅マリンスノーの夢がちらちらひろあき夢何処泳ぎ続けないと溺れる運命巡紅道化者にて一生放浪ひろあき雪の坂プラ板咥え登り滑るを繰り返す烏かな巡紅雪達磨もにこにこ見ているひろあき白薔薇の蕾川面の灯の波紋巡紅思い出を語る視線の重なってひろあき噛み合わぬ記憶を肴に花開く巡紅初恋の人とは別の人生でひろあき海亀のフジツボ剥がしてあげてと鮫の押す巡紅沖に日の沈めば光の道作るひろあき表裏ビッグバンも二つあった巡紅名人の弓九つの太陽を射落としてひろあき※古代中国の神話より手を洗う目に見えぬ血が水弾く巡紅大垣発夜行電車で東京へひろあき折り畳み自転車担いで四国巡り巡紅自分にはこれが最後と言い...フリー句(自由連句)「時雨傘」の巻

  • フリー句(自由連句)「卒業式」の巻

    フリー句(自由連句)「卒業式」の巻卒業式母校で出来ぬ子供達青島巡紅*能登半島地震再会したい桜咲く頃金澤ひろあき前向く者後ろ向く者に灯火の女神様巡紅鏡に映るウェディング姿ひろあきバトン持つ父母の応援背に受けて巡紅運動会のラストランナーひろあき朧月首斬り役の咽び泣き巡紅花吹雪銘を記さぬ供養塔ひろあき金鳳花鼻で摘んで毛長象巡紅*毛長象=マンモス絶滅種復活計画動物園ひろあき温かな誰かの作る飯欲しい巡紅日暮れの早い冬至のあとさきひろあき餅食べる顔がリアルにサンタさん巡紅自由業退職ないよという正月ひろあき※友人の言葉。この世への三下り半は墓の中巡紅遺言を書き換えるのが趣味の人ひろあき手を繋ぐ止まない雪に恋をして巡紅空一面に漂う風花ひろあき蝋梅や月の雫を鏤めて巡紅春の使いの蕗のとう摘むひろあき猫柳花穂膨らむ朝日浴び巡紅...フリー句(自由連句)「卒業式」の巻

  • 一人入るも

    一人入るも金澤ひろあき朝晴れていたのに、昼過ぎから時雨。京都府八幡市でのバス停で、数少ないバスを待っていた。後から一人女性が来たが、傘を持っていない。濡れている。気の毒なので声をかけ、私の傘の中に入れた。一人入るも二人入るもいっしょ時雨傘ひろあき一人入るも

  • あひるのお宿

    山茶花の下はあひるのお宿ですひろあきあひるのお宿

  • 面白い本 乾佐伎句集 『シーラカンスの砂時計』 (砂子屋書房)

    面白い本乾佐伎句集『シーラカンスの砂時計』(砂子屋書房)金澤ひろあき若い人が句集を出す。それはどんな意味を持っているのだろうか。表現へのチャレンジ。自己の成長の記録。これから関わってゆくテーマの発見。各人色々な意味を持っているが、それぞれが「喜び」に満ちている。乾佐伎さんの『シーラカンスの砂時計』は、題の通り、シーラカンスに出会った衝撃と喜びに満ちている。シーラカンスDNAに近未来永遠をシーラカンスは友とするデボン紀以来、姿形をほとんど変えていない頑固な存在。人目を気にせず、6500万年以上、マイペースを貫いたわけだ。これはナマハンカではない。ナマハンカでないと言えば、「シーラカンス」を詠んだ句が46句もあること。ところで、作者にとって、シーラカンスとはどんな存在なのだろうか。シーラカンスゆっくり友になれ...面白い本乾佐伎句集『シーラカンスの砂時計』(砂子屋書房)

  • 他者に会う連句

    他者に会う連句金澤天紫私とは考えも生活も違う他者と出会う。その時初めて、私は私自身を見つめ直し、自分を深められる可能性が出てくる。倫理や美意識、社会観を内側から問い直すこともある。一人称主語、一句独立の俳句は、なかなかこれができない。つい「自分の遠近法」(見方)で位置づけて終わってしまうからだ。それに対し複数の人間が参加する連句は、往々にして他者の声を聴くことがある。句同士がそれぞれに独立して助け合うことのない。多くの声と意識。(ポリフォニーというらしい。)それらが同一方向への生成ではなく、共存と相互作用。矛盾・対立を同時並列的に把握し、同じ空間で劇化する。そんな作品を描きたいと思っている。他者に会う連句

  • フリー句(自由連句)「大黒柱の木目」の巻

    フリー句(自由連句)「大黒柱の木目」の巻喜怒哀楽大黒柱の木目には金澤ひろあきチープ顎訓練生は挫折する青島巡紅*顎の骨が頑丈でないとボクサーにはなれない。お笑いで第二の人生元チャンプひろあき大国様ピンチ楽しむ福顔だ巡紅コンビの恵比須豊年の舞いひろあき来た年賀状に返信する正月四日巡紅今年限りという挨拶さらに増えているひろあき駆けて行く小学生あの頃の僕がいる巡紅父母きょうだい西瓜を手にした花火の後ひろあき祈る時は君と呼ぶ死産だった弟巡紅消えそうな冬夕焼けをまなうらにひろあき生欠伸星皆巡る北極星巡紅碁盤の天元宇宙の中心ひろあき※碁盤の中心が天元、碁盤は宇宙の象徴とも言われています。観測可能な中心は宇宙にはないのです巡紅数式化すると繋がる無限と極小ひろあき村に伝わる聖なる石転じて恐竜の卵巡紅DNA鳥とそんなに変わら...フリー句(自由連句)「大黒柱の木目」の巻

  • 2024年1月 京都童心の会 通信句会作品

    2024年1月京都童心の会通信句会作品この中より、十五句を選んでください。さらに特選一句をお願いします。特選句の選評をいただけるとありがたいです。1手袋置く花びらの右手2人形となる時計の嘘付き3目玉焼きこわれる寒灯4首筋痛シャーペンの音5ひるねひかげのひがさ6冬いちご店頭並び輝きて7湯豆腐や家族を囲む湯けむりや8山茶花に今年も会いし喜びて9水鳥や川の流れを見つめして10冬の虹雨上がりに光しや11神社道実を拾いて落ち葉かな12毛糸編む孫の顔思い冬帽子13赤く染め南天の実や亡き母に14木枯らしや寒風交わしマフラーを15柚子風呂に孫と入りし冬の夜16おっはようー交わすあいさつルーティーン元気よびこむファンファーレ17酒に飲まれ記憶が飛んで約束忘れ信用失ふ18おもちゃを渡した御礼「電池が無いって」それを言わないで...2024年1月京都童心の会通信句会作品

  • 2023年12月 京都童心の会 通信句会結果 後半

    2023年12月京都童心の会通信句会結果【選評】後半○青島巡紅選特選26戦争のない町プレゼントしたい今年のクリスマス金澤ひろあき現在世界で60近い武力紛争がある。そこに「戦争のない町」を贈れたらどれほど良いだろう。「クリスマス」近くになると心のどこかで誰もが思うことでもあるだろう。作者は声を上げた。「今年のクリスマス」には、届けたい、と。これはもはや一人だけの願いや祈りではなく、戦争に憂いを持つ人全てのものだろう。今、出来ることを、こつこつと。小さな一歩が大きな歩みになると信じて。大きな声にしていきましょう。並選1マフラー膨らむ風の色彩野谷真治風は目に見えません。でもイタズラはしてくれます。今は冬。交差点で信号待ちでしょうか。皆んな色とりどりのマフラーを巻いている。吹きつけてマフラーが揺れます。色が目の中...2023年12月京都童心の会通信句会結果後半

  • 2023年12月 京都童心の会 通信句会結果 前半

    2023年12月京都童心の会通信句会結果【選評】前半○蔭山辰子特選27学徒出陣八十年同じ場所の平和な野球金澤ひろあき時代によって人の運命が左右されます。子、孫の時代は平和であるようにと願います。26番の「戦争のない町プレゼント」、同感です。73番「一刀両断大玉白菜真っ二つ」(中野硯池)74番「箍外しかつての闘士忘年会」(同)クリスマスでも忘年会でも仲間たちと鍋を囲むのいいですね。来る年もお元気で!!○金澤ひろあき選特選天64枇杷の花人伝に聞く訃報かな三村須美子例年この時期、喪中のお知らせが届きます。お世話になった方、同期の方などの訃を知り、そのたびに淋しくなります。この句は、人伝に知った訃報ですから、最近は会えていない人のそれでしょう。表現に目立たない「枇杷の花」を使うことにより、じわっと悲しみが伝わる。...2023年12月京都童心の会通信句会結果前半

  • 2023年12月 京都童心の会 通信句会結果

    2023年12月京都童心の会通信句会結果茶碗、杯金澤ひろあき平成の最後の年に一回退職しました。と言っても、その後再任用で同じ職を続けたのですから、給料が安くなっただけのことかもしれません。退職した時に、珍しく寺町の骨董店にふらっと立ち寄ったのです。自分自身骨董品になっていくという感もあったのでしょう。そこで小さな煎茶の茶碗を買いました。何となく井戸茶碗に似ていて、枯れた風情があるのです。それ以外何の取り柄もなく、ただ在り、日々役に立つ。そういう在りように心ひかれたのかもしれません。また、とても親しい友から、小さな杯も頂きました。旅行のお土産ですが、石を彫って作っています。冷酒を入れると、石の冷たさがひんやりと伝わります。小さいので、大酒をせず、これくらいにしておきなさいよという戒めのようでもあります。手の...2023年12月京都童心の会通信句会結果

  • 今の桐壺

    今の桐壺金澤ひろあき「いづれの御時にか」で始まる「源氏物語」の作者・紫式部が今度の大河ドラマとか。舞台となった桐壺は今?ということで、行ってきました。京都市の千本通りが、昔の朱雀大路。千本丸太町を少し上がると、千本出水通りに。出水通りは狭いので分かりにくいですが、そこを東に入ります。入って二筋目の浄福寺通りと交わる所が、桐壺があった所です。今は普通の民家で、塀に案内板があります。自転車が置いてあった!自転車置場哀しい更衣住んだ跡ひろあきもう一つ南の新出水通りに、帝の居られた清涼殿がありました。ここに参上する途中、更衣は嫌がらせを受けたのですね。現在「源氏物語」の舞台となったここに住んでいる方々、どんな思いで生活されているのかな。あまり意識しないのでしょうか。平安残ってない路次に木枯らしひろあき今の桐壺

  • 哀愁の

    哀愁のいしやーきいもー寒月下ひろあき哀愁の

  • ろう梅の

    ろう梅の玉とふくらむ風はらむひろあきろう梅の

  • フリー句(自由連句)「ネバネバに」の巻

    フリー句(自由連句)「ネバネバに」の巻きネバネバに脚を取られて嫁が君青島巡紅思わぬ展開箱根駅伝金澤ひろあき2年ぶり優勝7度に新記録巡紅三ヶ日過ぎて初めて休養日ひろあき雨音や朝風呂だらり缶ビール巡紅こんな真冬日狐嫁入りひろあきセルモーターのカバー石で叩いて始動さすバイク巡紅*バッテリーが低下してないときはこれでかかるのだから不思議です。生きる火花が咲いたり散ったりひろあき日が昇る身体の芯に祈り咲く巡紅底冷えの朝に山茶花紅灯すひろあき白い息パン屑撒けば鳥集う巡紅鯉も顔出しおねだりをするひろあき来い来いと恋する乙女蜘蛛となる巡紅火事も喧嘩も色褪せる江戸ひろあきすまぬと一言言えぬかゴジラに巡紅寅さんと人気二分した映画館ひろあき同点の九回裏の大歓声巡紅アレの効果で日本一にひろあき他人より水揚げ多いと翌日が怖い巡紅あ...フリー句(自由連句)「ネバネバに」の巻

  • 雪の肌

    雪の肌紅さす朝の静けさよひろあき雪の肌

  • フリー句(自由連句)「子守唄」の巻

    フリー句(自由連句)「子守唄」の巻子守唄一緒に聞いた木守柿金澤ひろあき膝枕耳掻きされて喉鳴らす青島巡紅天守閣泊まるツアーに二人してひろあき風邪ひきやホットワインを笑みで割る巡紅セレブ気分で香り楽しむひろあき湯の煙歩いた距離も星の彼方巡紅ゲレンデが遠くて安いスキー宿ひろあき宿主が猟銃自慢牡丹鍋巡紅相棒犬にお裾分けするひろあき海老天の食える限界年越し蕎麦巡紅南座帰りに打ち上げをするひろあき元旦や湯を抜き行くぞと頬叩く巡紅雨音止んで満ち来る淑気ひろあきオーストラリアからの家族にはお日様の匂いがした巡紅辰年の恵方の空に伸びる虹ひろあき鷺鴨鵜上手く付き合う秘訣知る巡紅災害の多い日本に生き延びんひろあき※また地震。心が痛みます。恋の独楽廻し廻され紐いずこ巡紅同じ土俵でついて離れてひろあき坂道ブレーキペダルに足載せたま...フリー句(自由連句)「子守唄」の巻

  • 今朝の雪

    思い出もほんのり香る今朝の雪ひろあき※今朝の京都、神泉苑です。今朝の雪

  • フリー句(自由連句)「靫草」の巻き

    フリー句(自由連句)「靫草」の巻き草枯れる中芽を出して靫草青島巡紅綿虫の浮かぶ何かを言いたげに金澤ひろあき腹が冷えても耐える天之常立神巡紅常世の国は常春の国ひろあき歳とった君も良いねに肘鉄砲巡紅好きなぶんだけ手加減をするひろあき美味しいねと言ったのが運の尽き巡紅万歳をして議会解散ひろあき胃カメラや春まで残る青木の実巡紅歳をとっても命の泉にひろあき大迷宮攻略年越しそば頂きます巡紅わさびの香り冷酒きりりとひろあき暮さえも食えぬジャム産む清水寺巡紅*ジャムには混雑、停滞の意味があります。夢二ゆかりの坂に隠れ家ひろあき沢蟹の滝壺は埋められて清水寺巡紅堀川通りも半分暗渠ひろあきチンすれば良かったと箸おく牛丼巡紅そそくさと夜勤の夜食片付けるひろあき庶民より学者に好かれる家康さん巡紅比叡山の麓花満ちる東照宮ひろあき※坂...フリー句(自由連句)「靫草」の巻き

  • おもしろい本 たなかかつお著述・大岳次郎編集「名刺代わりに ぼくの風」

    おもしろい本たなかかつお著述・大岳次郎編集「名刺代わりにぼくの風」金澤ひろあき二十年ぐらい前になります。口語俳句の人から、名刺代わりの句集を頂いたことを思い出します。いいアイディアだなと感心したのですが、本当に名刺サイズで、字も小さく、読むのには苦労しました。たなかかつおさんの「ぼくの風」は手帳サイズで、一ページに一句、多行書きも多くて読みやすいです。このサイズ感、いいですね。同居されている大岳次郎さんが編集されていて、全体にほのぼの感が漂っています。おかげさまで元気です真面目を捨てて解放するビール飲んで見つめる海は青空などと言われると、一回お会いしたくなるじゃないですか。乾杯の音はよろこび酌んで酌んでときどきもつれる舌と足下戸だけど酒好きな私も加わりたくなるような。赤いふんどし白パンツみんなちがってみん...おもしろい本たなかかつお著述・大岳次郎編集「名刺代わりにぼくの風」

  • フリー句(自由連句)「三味線の」の巻

    フリー句(自由連句)「三味線の」の巻三味線の響く冬至の京の路次金澤ひろあき「ん」二つ付く七品を食す日青島巡紅*なんきん(かぼちゃ)、にんじん、れんこん、ぎんなん、きんかん、かんてん、うんどん(うどん)。運がつくように、栄養も取れるように。ゲートボール笑いの絶えぬ長寿村ひろあき祈りには力があるとの実験結果巡紅伊勢詣りブームの後の明治維新ひろあき彼女の頭に柿三つ載せらるか試す彼巡紅罰ゲームにも賞品でますクリスマスひろあき来年はもう来れない車で8時間京都まで85歳の夫巡紅免許返上家族会議が始まってひろあき孫来るから明日はサンタだと休む巡紅カタログ見てて夜更かしをするひろあき人乗れるドローンで宅配十階のベランダ巡紅上空写真多くなった北アルプスの尾根道ひろあきジェイムズウェッブ宇宙望遠鏡が起爆剤となる巡紅冬花火どこ...フリー句(自由連句)「三味線の」の巻

  • 「自由律の風」へ

    「自由律の風」へ金澤ひろあき拝復自由律の仲間に入れて下さいましてありがとうございます。七年前、入院した時、病院で得た句は全部自由律でした。その時、自分は自由律の人間なんだと。「自由律の風」五号、ありがとうございます。読むのが遅く、書くのはさらに遅い蝸牛のようなものなので、御礼が遅くなりすみません。なんか楽しそうな赤点取ったあいつ藤井雪兎普通だったら落ち込むのに、競争を降りた穏やかさというのが見えています。吉原陽子さんの書かれた文の「赤平さん」の生き方とも通じるような。困った時に、人間のほんとうが現れるのですね。心臓の弁新調して新たに一句白松いちろう大きな病を乗り越えられて、喜びの一句。応援したくなりました。空き家ふえた街からツバメ一家の旅立ち平岡久美子空き家、ほんとうに増えています。でも、自然の営みは、毎...「自由律の風」へ

  • 「さんしょ」184号を読んで

    「さんしょ」184号を読んで○金澤ひろあき「さんしょ」184号、ありがとうございます。元旦から大震災、羽田空港で事故。辰年、いきなり心が痛みます。私も体調を崩して少しぐずぐず。何かの本で読んだのですが、「この世はみんなのもの」というと、どこかに「自分のもの」があるということになり、「自分のもの」の取り合いになり、争いが生まれる。そうではなくて「この世は借り物」。誰のものでもなく、借りているだけで、最後にはみんな返さなくてはならない。あるいは次の世代にお渡しするのだと。生命もそうなのだろうなと感じるのです。借りているので、大切に扱わなければならないのですが、自分だけのものではないので、ままならないこともあるのです。今冬も座骨神経痛を持ち歩く松本克行帯状疱疹にとっぷり浸かった一週間立林かつえ私の体調のぐずぐず...「さんしょ」184号を読んで

  • 冬至には

    冬至には童話の手袋買いたいなひろあき※寒くなりましたね。風邪などにお気をつけて。冬至には

  • フリー句(自由連句)「火の用心」の巻

    フリー句(自由連句)「火の用心」の巻き火の用心お巡りさんに舞妓さん青島巡紅*12/15祇園にてまねきの髭文字あがる南座金澤ひろあき雨の降る前撮りカップルのキメ顔巡紅聖地巡礼推し活に生きひろあき蜜蝋の火に誘われて日記買う巡紅クリスマスポインセチアティファニーにひろあき給料日(クリスマス)前チキンナゲットと缶ビール巡紅冬の月忍びが出そう塀の上ひろあきご免なさい墓踏み台に塀を越え鬼ごっこ巡紅悪口の語尾はおっとり京童ひろあきはっきり言うのはオシャレじゃない京都弁巡紅はいなんやろかいいえなんやろかお告げの和歌ひろあき何の罰ゲーム水道の配管破裂する巡紅北風が吹き抜く部屋を片付けるひろあき北風に投げキッスするありがとう巡紅戦争がウクライナから無くなる日ひろあき筑紫出る時の流れは澱みなく巡紅不知火導くミステリーツアーひろ...フリー句(自由連句)「火の用心」の巻

  • 冬の木の

    冬の木の紅さすことのひそやかにひろあき冬の木の

  • 返り花

    返り花金澤ひろあき返り花三次会から復活し思い出の数だけ返り花つけて返り花

  • 冬の月

    冬の月金澤ひろあき冬の月忍びが出そう塀の上冬の月抜き足差し足忍び足冬の月二次会始まったばかり冬の月女子会始まったばかりです冬の月そっと抜け出す三次会冬の月

  • 「古今和歌集」編集室

    「古今和歌集」編集室金澤ひろあき新出水通りにある内裏跡で和歌好きな人に紹介したいのが、承香殿跡です。醍醐天皇の命で、延喜五年四月十八日より、紀貫之らが、「古今和歌集」を編集した場所なのです。袖ひぢてむすびし水のこほれるを春たつけふの風やとくらむ紀貫之(巻一春上)これ以降、日本は歌の国になって行きます。春待つ路次古今和歌集声あげるひろあき「古今和歌集」編集室

  • くちばしの沈む鴨

    くちばしの沈む鴨金澤ひろあき行き先を問えばくちばし沈む鴨風邪流行る日本口をすすぐ鴨すれ違う木枯らしめいた顔をしてくちばしの沈む鴨

  • 年末髪を切る

    年末髪を切る金澤天紫師走も末。新しい年に向け掃除し、髪を切る。近所の理髪店、新しい店で流行っている。七十代という男性客、色々と話しかけている。髪を切ることより、話相手を求めているようだ。髪を切る七十代話相手ほしい年末天紫新年に向け暦も買う。無地の愛想なしはしらけるので、京都のお祭り等が載っている手帳をカレンダー代わりに。来年どうなっているやらの暦買う天紫年末髪を切る

  • フリー句(自由連句)「夜行列車」の巻

    フリー句(自由連句)「夜行列車」の巻夜行列車日付変われば雪になる金澤ひろあき今宵束の間欠け星となるベテルギウス青島巡紅*アステロイド帯にある小天体が軌道の関係でその光を遮るため。滅多にないことだとか。隠れんぼ最後の一人が息殺すひろあき葉影なく枝に残った柿一つ巡紅頂の銀に輝く伊吹山ひろあき忘れ去られたグリーンクリスマス巡紅*本家のイギリス人に今でもグリーン(雪の降らない)クリスマス使いますかと尋ねたら、変な顔をされた。今のような肥料や害虫駆除剤がなかった頃の言い回し。ご苦労さんサンタに奢る夜鳴き蕎麦ひろあきチョコの湯煎に苦労する女の子の笑み巡紅原産地加工輸出を推進しひろあき贈り物は僕(私)では駄目かとデート前巡紅売り込んだ大臣次々更迭しひろあき月明かりラクダの影を引き延ばす巡紅葡萄の美酒と瑠璃の杯ひろあき翼...フリー句(自由連句)「夜行列車」の巻

  • おもしろい本 又吉直樹 「火花」(文春文庫)

    おもしろい本又吉直樹「火花」(文春文庫)金澤ひろあき破滅的男。そしてその男にひかれる女。場所は三鷹、吉祥寺。男は借金をかかえつつ、女の好意に支えられつつ、けっこう呑み歩いている。こう書くと太宰治のことかと思うのだが、そうではない。又吉直樹「火花」に出てくる破滅的天才漫才師神谷のことである。又吉さんは太宰の影響、大きいのかな。話の中に出てくる重要な場所、井の頭公園は太宰が入水したと言われる地であるし・・・などということも頭をかすめた。現役の漫才師ピースの又吉さんが描いた漫才の世界。その意味で他人事ではないリアルな自分事である。若手の漫才師「スパークス」の徳永(又吉さんの分身だろうか)が、熱海の花火大会の余興の仕事で出会った「あほんだら」の神谷を尊敬し師とする。神谷は徳永を弟子にするかわりに、自分の伝記を書く...おもしろい本又吉直樹「火花」(文春文庫)

  • 鵺落ちた

    鵺落ちた公園銀杏散りしけるひろあき※二条城の北にある公園です。平安時代末期、源頼政が、夜な夜な宮中に出没する怪鳥鵺(ぬえ)を射落とした場所だという伝承があります。源頼政は、歌も詠み、文武に優れた武将ということになっていますが、後に以仁王をかつぎ、平家と戦い宇治平等院で亡くなります。鵺落ちた

  • 登るほど

    登るほど金澤天紫仲冬の空が綺麗だ。山頭火さんではないが、プチ家出をしたくなる時がある。自分は小さな人間だ。小さな人間を大切にしたい。そんな時はだいたい京都や奈良、大阪の山へ行く。ただ、もう歳をとって来たので、きつい山は無理になっている。事故など起こしたら、周りが迷惑だし。お正月は混むので、12月に生駒山へ登った。心の疲れをお払いする。いつのまにやら山頭火死んだ年越えお正月へ天紫お礼参りのお山冬晴れ登るほど無口になっていくお山の冬登るほど

  • 雨宿り

    雨宿りご縁を結ぶ侘びずまいひろあき※神泉苑の小さなお堂です。向かいの豪壮な二条城との対比が面白いです。雨宿り

  • 二度咲きの桜

    二度咲きの桜金澤天紫白梅町から西大路通りを北へ上がると、平野神社に。桜の名所で、春はすごいことになる。冬は静かなものだが、実は本殿の近くに、冬咲く花がある。二度咲きする桜なのだ。定年後頑張っている人も「二度咲き」なのかもしれない。二度咲きする花も人も天紫二度咲きの桜

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