いつかしら気付けば秋のその姿忍び寄るのか独りの夜に
絡み付く心地悪さのこの空気湿度と言う名の衣を纏い
人の世に常に拘る煩わしさ避けて通れぬ柵と知り
思い出は心の底に沈みつも忘れられない強みの在りて
折れ曲がる心の角度の不安定いっその事なら折れる事望み
昨日事全てを思い出せぬほど呑めば連なるもどかしさに消え
目覚めれば今がいつかもわからずに事様々に巡る頭に
梅雨の朝そぼ降る雨の冷たさに吹き行く風が追い打ちをかけ
慎ましく生きる事さえ難しき命の在り方今見直して
人々に届かないのか我が思いこの心根が如何に蔓延れ
遅過ぎる季節の足音聞き逃し衣替えさえ手つかずのまま
躊躇する気だるき午後の浮き沈み見透かされるよな諭されるよな
後先も考えなくて振る舞えば体軽くも心重くて
僕はただ人が言うほど生真面目に振る舞う事に疲れ始めて
時刻む時計の時間先を行き思い出辿る我を置き去り
怪しげな思い語りてもどかしくせめて己に頷く事さえ
この思い伝わらずとも僕はただ自分の言葉素直に綴り
水銀灯一つで照らす公園の夜の横顔子供ら知らず
夜明け前町の静寂打ち破る競う朝告げ烏に雀
返り討ち思いの丈を語ろうと身構えたとて君にかわされ
僕だけが朽ち果てるよな生き様にへこたれたとして誰のせいでなく
君僕の言い訳なんか聞きもせず今見ゆ事こそ全てと戒め
新幹線いつしか時代の申し子と言われるように姿を変えて
果てしなき夢乗せ遥か運ぶよなおもちゃの電車浪漫漂い
雨行けば弾ける滴激しけり裾ならまだしも心まで濡らし
酔いどれし君の囁く甘き声耳そばだてればなお酔いしれて
真夜中に綴る言葉に意味のなくやがて夜も明けぼろ曝け出し
サボテンに生きる術など見透かせどその健気さに脱帽するだけ
スナフキンひと際目立つ存在感ムーミン谷で異彩を放ち
生きてきた時代を映す鏡から少しはみ出し見逃す姿に
父の日の黄色き薔薇の存在感模造品でも心に残り
どの時代生きたからとてその価値が変わるわけではある筈もなく
白黒の画面が織りなすその映像歴史の在り方白黒つかず
憧れし都会と地方のそのギャップ埋め尽くすには技量足らずに
五七五規則正しく並ぶ文字そこに現すドラマ巧みで
懐かしきその音楽の調べには時代過ごした情緒漂い
気に入りの傘などさして佇めば雨も風情と感ずる間合いに
夜もすがらそぼ降る雨に向き合えば心まで濡れ儚さに消え
真実と嘘が瞬時に入れ替わり演じるレスラーペテン巧みに
空間に漂う呼吸の吹き溜まり見え隠れする切なき思い
沈黙の壁を破ればその先に潜む言葉か儚き文字か
遥かなる星の煌き恨めしくこの手伸ばせどただ傷付いて
愛しむその感情のか細さに揺れる心はマクロに映り
読みかけの本のページを閉じるよに二人の歴史胸に留めて
真夜中に意味無き歌など綴れども時間の神に疾うに見放され
この言葉悲しい余韻は見事とて嬉しさの意味表す術なく
道行きの名も知らぬ人の横顔に漂う憂い心震わせ
定めしは雲の流れるその先に我が身の置き場あれば良しとし
落ち着かぬ季節の神の悪戯に流るる風も定め見捨てて
桜舞う広場に集う人の群れ儚さかわし宴たけなわ
意味のなきただ後味の悪き夢眠り奪いて苛立ち残し
無意味なる会話押し付け返事待つ姑息な手段今更辛く
貫いた大義名分色褪せてただ嘘くさい言葉に成り果て
いつか見た夢の続きの果てしなさ掴みきれないもどかしさに消え
定まらぬ思いのはるか先をゆく揺らぐ心に落ち着き望めず
差し込めば西日といえど貴重なりその陽心に届けば尚更
体裁を繕うために詠むでなく思いのままに言葉連ねて
曖昧な季節の変わり目意地悪く様々な思い人にもたらし
春招く暖かき日差し降り注ぎ心にゆとり呼び起こす日に
一足す一 二にするのなんか当たり前三にも四にもするのが技量
人の常交わす言葉の裏側に噛み合わないよな思いを隠し
いつ起きていつ寝るかなど気に留めず今この時の思い大事に
蜃気楼見えぬ未来に霞む夢押し付けられる過去の烙印
そのつぼみ長き眠りをすり抜けて華やぐ季節纏う思いに
元気さの際立つ人の集まりは絡む人にも勇気を与え
思うほど技量なくして行き詰り次なる言葉探し彷徨い
君のため語りし言葉色褪せて黄ばんだノートの片隅に消え
何日を無言で過ごせばこの言葉忘れるのかを試してみたく
一は一十は十だとわきまえど間の数字見極められず
この気持ち噛み合わなければ意味のなく苛立つだけの捨て駒と化し
耳鳴りは孤独の形の最終形空気の流れもざわめきに聞こえ
見極めの出来ない距離感疎ましく進めばかわされ戻ればすかされ
始まりの間違い今となりにしは歪み大きく揺らぐ日々にて
価値観の乏しき僕の生き方に今更何の意義など押し付け
父と母共に過ごしたその分の蟠りだけを掲げて暮らし
この海を支配するよなクジラ達素性辿ればカバに近くて
空を飛ぶ鳥が滅んだ恐竜の子孫と思えば浪漫に溢れ
それぞれの進化の過程違えども極めた姿今に現し
動物を上から目線だけでなく素直に見ればその意義深く
指折りて数えし日々のもどかしさそれさえ失くし願い叶わず
悲しみを彩る絵の具尽き果てていつの間にやら誤魔化す色に
猿真似の歌人は意味のなき歌をもったいつけて詠む振りをし
文字頼り思い綴りてすがれども迷い惑わせ停めて已む無し
愛しむ思いこの身にあるうちは路傍の花も可憐と感じて
微妙なるこのニュアンスの違いさえ表す事に思い傾け
切り札と言えるような技もなくただ繰り返しても己示せず
踏み出した一歩の歩幅小さくも前に進める感触確かで
律儀にも小さき事から始めしも時間惜しめば元の木阿弥
正攻法膝を正して身構えど応用利かず喰らう肩すかし
冬と春その境目のせめぎ合い引くも攻めるもなお紙一重
人のため歌詠めるほど技量なくただ我のため綴る虚しさ
無駄は無駄力及ばぬ腕試し打ちひしがれし結果目に見え
かろうじて踏み止まりしこの時に見放されては未来遠ざけ
生態系乱れて自然うろたえば人の手による責任際立ち
春霞情緒漂うその裏で行く手遮り歩み鈍らせ
いつかしら疑い持った生き様は消化するにも少し辛くて
ため息に身を沈めたる一時に今の自分を全て表し
遅過ぎる時間の経過苛立ちて早過ぎたなら取り残されて
いつしかの言葉さまよい意味のなく届ける力なくて儚く
孫の声我ら二人を上回り小さな体で存在際立ち
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