我が家の平日の朝は、 卵とマヨネーズのおにぎりからはじまる。 これをぎゅっぎゅとにぎる。 味噌汁やスープの具は、 ここ1ヶ月ほど ほぼ、もやしと豆苗と豆腐。 今日は、えのきとケチり玉ねぎと大根も。 鶏ハムをつくったときの茹で汁で。 娘は、鬼滅の刃の胡蝶しのぶに夢中。 夫が切って、娘が塗って、私が切り貼りして できあがった娘の刀。 すぐ鬼の顔をあらわにする私をこれで、 ツンツンつきさしてもらおう。
昨夜のこと。 「ちょっと大事な話があるからきいて」 と娘が笑顔で言うのだった。 洗濯物を部屋干しする手をとめて 真剣にこちらを見よ、と指示してくる。 えー、なによ、 と、私は洗濯物を干つづけながら耳を傾けた。 娘は大きく息を吐き出したあと、 意を決したように、 そのくせしっかり笑顔を携えたまま、 「あのね、明日もの置き場のそうじ ちゃんとするから、 やさしーく怒ってほしいねん」 と言った。 あぁ、なるほどね〜。 と、洗濯物を干し終え 改めて娘の方を振り向くと、 娘は嬉しそうに、またどこか誇らしげに、 早口でまくしたてた。 そりゃあ、きたなくしたのはわるいよ。 なにもかもつめこんだのもわるいよ。…
体温計を大事に抱えながら いつからか眉間にシワをよせているとかげに、 寄り添うようにくっつく小さなとかげ。 娘のブームは すみっコぐらしから鬼滅の刃に すっかり移り変わってしまったけど、 我が家のとかげたちは 今もリビングのすみっこにいる。 娘はあいかわらずメモ魔で、 気づいたら新たなメモが 転がってたり、貼りついていたり。 自分にサプライズを仕掛けるなんて!! 娘は自分を喜ばせることに 労をおしまない。 私も眉間にシワを寄せてばかりいないで あやかりたいもんだ と、つくづく思う。
豚もつと野菜をたんまり圧力鍋で煮た。 娘は気に入ったようだけど、 かんじんの夫がいまいちの様子。 夫のためにもつを買ってきたのに…。 名前を忘れたのだけど、 八百屋さんではじめて見た なんちゃら瓜。 買って、切って、つまんでみると、 きゅうりとメロンのあいだみたいな味がした。 少しだけ糠床にしのばせ、 残りぜんぶを塩昆布で和えると さっぱりと美味しかった。 なのにかんじんの娘が苦手だと言う。 きゅうりもメロンも好きなのに…。 かぼちゃをマッシャーで荒くつぶしただけの 荒々しいかぼちゃスープをつくると、 「このスープおいしいなぁ」 と娘がひどく喜んだ。 その直後に 「胡椒がききすぎてない?」 と…
ちっとも元気がでないのだった。 夏季休暇が明けてからというもの、 体が鉛のように重だるくて 徒歩数歩の寝室からキッチンへ キッチンからダイニングへ 足をひきずるように移動する始末。 食欲だけはしっかりあるし、 暑さにバテているわけでもない。 体調がわるいというわけでもたぶんなく、 とにかくやる気がでないのだった。 土曜日の昼下がり、 せっかくの休日なのに。 本をめくってみたところで、 娘の横で一緒にアニメ映画をみたところで、 サーキュレーターと扇風機のふき掃除を 丁寧にしてみたところで、 いっこうに元気になってく気がしない。 これはいかん、と重い腰をあげ、 野菜を買いに電動自転車を走らせた。 …
10日間の夏季休暇は、 ほとんどの時間を家のなかで過ごした。 毎日していたことといえば、 パンを焼いたり、 掃除をしたり、 娘にきぃきぃ怒り散らしたり。 毎日考えていたことは、 ごはんと掃除のことが大半。 あとは、その日その時を どうしたら機嫌よく過ごせるか。 (実際にはちっとも上機嫌は保てやしない…) 娘とは、きぃきぃ怒り散らし終わったあとは わりとべったりだったような気がする。 娘が選んだアニメを一緒に観たり、 私が選んだ映画やドラマを一緒に観たり。 小学2年生の娘は私にとって、 娘でありながら、 多くの場面において まるで親友みたいだなと思う。 (残りの場面では、感情的で威圧的な出来損な…
夫は夏季休暇最終日の昨日も 「散歩に行く」と言い残し、 炎天下へとひとりふらふら出て行った。 娘と私はいそいそと 夫のパソコンをテレビにつなぎ、 お試し中のHuluで ドラマ「すいか」のつづきをみる。 すいかの登場人物の誰とも 私はちっとも似ていない、重ならない。 だけど、誰もがの放つ言葉のいちいちに、 しみじみと共感する。 やっぱり好きだなぁ。 すいかを見ながら、 ちくちくと給食セットを縫ってみた。 おんぼろになって 好みもかわって もう使わないのに 捨てられずにいたエプロンを切って。 じっと見るとひどい出来栄え。 だけど、遠目にみると愛らしい。 すいかを見終え、 少しばかり心がおだやかにな…
あっという間に 大人たちの夏休みはあとわずか。 土曜日の昨日。 午前中、義母と義弟一家とLINEで 顔を見せ合いながら話す。 全員の顔に笑顔がはりつく。夫の顔にも。 午後、元同僚たちとZOOMで 近況を語り合う。 何度か彼らに会ったことのある娘は、 しゃしゃり出てきて、喋る。 昼下がり、20代の頃に好きだった ドラマ「すいか」を観ながら、 餃子の具を包んだ。 奮発して買っていたキャベツは使わずに、 豚ひき肉ともやしの餃子。 どっさり入れすぎたもやしのおかげで 具がいっぱい残ったので、 木綿豆腐と片栗粉を混ぜてまるめて、 フライパンで焼いた。 干してたゴーヤの残りも一緒に。 美味しい。 「すいか…
義実家にまるまる1週間滞在するつもりで 今年は長めにとっていたお盆休み。 近々で帰省をとりやめ、 規則正しくない生活を 満喫している。 大人たちも休み中の1週間は 娘の夜ふかしを容認し、 私と娘は思うぞんぶん朝寝坊する。 目が覚めてもベッドの上で 本をめくってみたり、 ながらく寝そべりつづける。 最近、朝寝坊の大きな利点を発見した。 当たり前のようにとっていた朝食をやめて、 ブランチにすること。 食いしん坊の私たちは、 起きたらすぐ食べなきゃ いてもたってもいられなかったのだけど、 寝そべってなら いてもたってもいられる と気がついた。 作るのも片付けるのも半分に減るし、 その分もりもり食べる…
娘は散らかし屋の小学2年生。 家の中のあっちこっちに すぐに物や紙が散乱する。 がらくたみたいなおもちゃやシールや、 大好きなメモ帳だって 次から次へと無駄に使って、 すぐに新しいのを買いたがる💢 がみがみ言って片づけさせると、 何もかもをとにかく引き出しに突っ込むから、 引き出しの中がぐっちゃぐちゃ。 だから私は頻繁に、 きぃきぃ言いながらがんがん捨ててしまう。 その日もまた、私はきぃきぃ捨てていた。 紙のゴミ入れが膨れ上がるくらい、 これも、これも、これも、と。。。 ふと、拾い上げたメモに、手が止まり、 じーっと吸いこまれるように読んで、 呆然とした。 メモ いつもたのしく。 いつもあした…
夏休み3日目は、 家のなかでお祭りが催された。 夕ごはんを食べながら、 射的をしたり、クジをひいたり。 箸につきさしたウインナーを ケチャップをいれた紙コップにさしてだすと、 フランクフルトや! と歓声があがった。 ずいぶんくたびれた寿司桶のなかの寿司。 手羽元を唐揚げにし、 極小ジャガイモをフライドポテトに。 前日の残らせものの副菜と、 赤だしの味噌汁。 ひとつひとつにチケットをもらう。 数年前の浴衣は すっかりちんちくりんになっていたけど、 足を投げ出すにはほどよくて、 駆け回るにもほどよさそうだった。 夏休み4日目、 ひと晩干した寿司桶をじっくり見る。 母から奪いとるように譲り受けたもの…
モロッコインゲンと胡桃のバター炒めと、 またまたごぼうサラダ。 豚こま肉とケチり玉ねぎの生姜焼き。 火の入りが足りないんじゃ?ってくらい とろとろすぎる温泉卵。 娘はこれを生姜焼きにのっけて、 夫と私はごはんにのっける。 納豆。 冷奴にはキムチをのせて。 茅乃舎のだしパックを破り入れて味噌汁を。 豆苗と乾燥わかめと薄揚げと 生姜焼き用からちょこっとよけた玉ねぎの欠片と、 糠床から取り出した干し椎茸もこっそり放り込む。 圧力鍋で雑穀ごはんを炊きたいところだけど、 夫にがっかりされるから、 炊飯器で白いごはんを炊く。 お手頃野菜と乾物と、 貴重な玉ねぎをケチケチとつかって、 夏休み2日目の夕ごはん…
通勤の往復とそのための準備や心構えや 学童やら帰宅後のドタバタや息ぎれやら で、約2時間半。 テレワークによって削減されたこの時間は、 私にとってはかなり大きい。 時間に追われることから解放されたからか いまの暮らしがはじまってから ぐっすり眠れるようになっていた。 なのに、ここ数週間ほど 夜中にパチリと目が覚める。 そうすると、なかなか再びは眠れない。 今度は何に追われているのか…(ー_ー) ダブルベッドのど真ん中で 両手をあげて眠っている娘をみて、 静かに驚愕する。 いつのまにかこんなに大きくなって。 ぐんぐんぐんぐん 勝手に成長してゆくなぁ。 私が娘にしてきたことといえば、 野菜もたべな…
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