「最近よく自家製ツナをつくってる。 でもさ、せっかく作っても うはうは食べてるの私だけで、 娘も夫も市販のツナ缶の方が好きなの」 とZoom越しにぼやくと、 「そりゃそうや」 と、友人はすかさず言った。 メーカーが長年研究と試作を重ねて 作り上げた商品にそうそう勝てるわけない、 と。 なるほど。確かに。 ツナ缶よりずっと手間かかってるのになによ なんて、 自家製ツナマヨおにぎりに不満をもらす娘に ぷりぷりしていた自分が可笑しくなり、 げらげらと笑った。 週末から夫と娘は夫の実家に帰省している。 その1週間前に激しい耳鳴りとめまいに襲われ、 体調をくずしつづけていた私は 急遽帰省をキャンセルし、…
娘がまだ赤ん坊だった頃、「今がいちばんかわいい時ね」と、電車の中でお隣りになった人や夫の実家で会う親戚たちに、幾度も言われた。抱っこ紐の中で無邪気に笑う娘は確かに愛らしく、私は、はいはい可愛いですともとうなずいたり、ふふふっと笑い返していた気がするけれど、赤ちゃんをとっくに過ぎ、幼児になって、少女になって、9歳になった今でも、 私にとって娘はいつだって【今】がいちばん可愛いのだった。 ずいぶんブログを書けずにいた。 久々に書いてみると、言葉がちっともまとまらないうえ、改行がうまくできない。 どういうわけだか。。。 健やかに成長していく娘とはうらはらに、相変わらず心身のバランスをとるのがへたくそ…
大腸がん検診前日の夫には お豆腐だけのすまし汁を。 いつも味噌汁をいやいや食べさせられている娘には 中華スープを。 野菜たっぷりの味噌汁が欠かせない私は やっぱり今朝も 野菜室に残った野菜を なんでもかんでも放り込んだ味噌汁を。 ふらふらだ、体がもういうことをきかない… と、昨日の帰りの電車では すっかりくじけきっていたくせに、 忙しない夜を終え、 また朝がきて、キッチンにたつと、 ちゃんと体は動き いつものとおりしっかりと 食い意地がはっているのだった。 ぬか漬けをぽりぽりかじり、 ゆで鶏をむにゃむにゃほおばりながら、 朝のおにぎりをにぎった。 どうやらだいじょうぶなようだ。 金曜日。 あと…
先月から新しいところで働いている。 コロナで会社が立ち行かなくなり、 出稼ぎにでろとばかりに 人事から示された新たな勤務地は、 満員電車と満員ではない電車を乗り継いで、 通勤に片道約1時間半。 この1年間で すっかりテレワークに甘んじていた私の体と、 朝にはいってらっしゃいと送り出され 放課後には学童に行かずに家に帰り おかえりと言ってもらえる暮らしに どっぷりはまってしまっていた娘の心は、 ぐらんぐらんに揺れている。 案の定、私はまた上手く眠れなくなった。 日々蓄積されていく疲労感は、 鉛のように重く体にのしかかる。 留守番を恐れる娘は 毎日のように お母さん仕事やめてよ と言い寄り、時に激…
一昨日、髪を切りに行った。 たるんで、よどんで、ひどく老けこんでいた顔が、 ぱっと明るくなった。 「こんな感じになりました〜」 と、その日はじめて会った美容師さんが 鏡で後ろ側をみせてくれ、 私は、気に入りました〜、と 笑って頷いてお礼を言う。 ながらく放置し乱雑に束ねつづけていた髪を プロの方にカットしてもらうだけで、 よどんで老け込んでいた顔がぐんっと若返る。 たるみはともなく、よどみは年のせいじゃなかったんだな と、自分を見放し過ぎていたことを思い知る。 美容師さんは満足そうにうなずき返したあと、 鏡をおいて、手にあれをとる。 あれ、洗い流さないトリートメント的なもの。 あっ、と一瞬躊躇…
心を落ち着けたくて、 強く優しく逞しくなりたくて、 一生懸命座って、一生懸命目をとじて、 一生懸命耳を傾けてみる。 娘が眠っているうちに、 夫がジョギングにでているうちに、 You Tubeを頼りに、瞑想を試みる。 邪念だらけの瞑想。。。 やり方も、動機も、目指すところも、 きっとてんでめちゃくちゃだ。 そのあと、邪念だらけのまま ほんの少しヨガもやってみた。 よれよれ、ふらふらと、 体勢が変わるたびによろめく。 炊き込みごはんを炊いて、 甘い卵焼きをつくり、 ウインナーを火にかけたあたりで、 娘と喧嘩をした。 この土日こそは終始おだやかに と、何度も自分に言い聞かせたのに。 5分近くも、あん…
娘が公園から帰ってきたら、 お弁当をもってピクニックに行く。 徒歩5秒ほどのベランダへ。。。 いつのまにか3年生にまで成長していた娘とは、 毎日のように対立している。 さんざん怒鳴り合ったあと、 「はぁ、お母さんのそういうところがなぁ…」 と、あきれたようにため息をつく娘に、 そうそう、私のこういうところがねぇ… どうしたら治るかしらね、この性格 と、しばしば泣きつきたくもなる。 娘にとことん呆れ果てられる前に、 私は私を脱したい。 図書館で借りた 「日曜日島のパパ」「ヴィンニとひみつの友だち」 …のヴィンニシリーズを娘も私も気に入って、 夜寝る前にくっついて一緒に読んでいる。 私がうとうとし…
日曜日のこと、 日記にかくことがない と娘が言った。 宿題で出さなきゃいけないのに、 昨日なんにもしなかったし今日もなんにもしないし、 と。 なんにもしなかった? と、私はぎょっとした。 なにもしないで どうしてここまで家の中が散らかるのだ。 工作だ工作だ!と 昨日も今日もあれこれ出しては 切りまくって貼りまくっていたではないか。 にもかかわらず、 娘は提出用の用紙をつまんで、 こまったなぁとため息をつく。 私は苛立って、 「お出かけとか、買いものとか、 そういうことでもしないと日記かけないの?」 と言った。 「いつもと同じなんでもないようなことを拾い上げて 素直に書く、それが日記じゃないの?…
しばらく五平餅にはまっていたのだけど、 夫は五平餅はいまいちな様子で、 はじめはその存在感と香ばしさに はしゃいでかじりついていた娘も 毎週のように出てくると、 ありゃまた五平餅…といった反応に。 いつまでもはまりつづけているのは私だけか と考えると、 一生懸命ごはんをすりつぶす気力が萎えていった。 五平餅熱がさめ、 焼きおにぎりへと移行する。 ツナマヨをたっぷりのっけたおにぎり。 ごはんをすりつぶすのには萎えたけど 胡桃と白胡麻の甘いお味噌への思いは萎えず、 すり鉢の中やっぱりすりすり 五平餅のたれをつくって、 それを両面にぬりたくったおにぎり。 それから夫と娘用に 冷凍してた混ぜごはんもお…
幾度もの失敗に滅気ていたけど、 娘が懇願するから、 また生米パンをつくる。 今回は、 ひと晩浸水したお米とお豆腐、 ベーキングパウダーのレシピで。 発酵なし、オーブンで約40分。 やっぱりお米のつぶつぶ感が残ってしまったけど、 前回よりはパンらしくなりました。 娘は大喜び。 夫はどうでもいい様子で ほんの少したしなむ程度で 席を立った。 写真で見返すとビスケットみたいだな。 米麹と麦麹と豆麹に酒と醤油で、 味噌を仕込む。 3週間ほどでできあがるそうな。。。 本当かなぁ…と、半信半疑。 いいのか悪いのか分からないけど、 美味しくなーれ と、揉んでみる。 お雛様をだしました。 今年は出す場所がない…
どういうわけなのか、 半年以上前の私が夫に依頼したようで、 昨年末に30kgものお米が届いた。 そんなことになるとはつゆ知らず、 私自身のふるさと納税で 15kgのお米を頼んだばかりという時に。 そんなこんなで、今の我が家はお米だらけ。 せっせせっせとごはんを食べている。 週末のブランチからパンが消え、 娘の笑顔が凍りついた。 そこで、お米でできるパンはないかと クックパッドとYou Tubeを検索。 あったあった、生米パン。 ミキサーがないからハンドブレンダーで、 浸水していたお米とその他材料を砕く…… でも、レシピにあるように なめらかにはならず いつまでたってもお米の姿が残った。 私のや…
ゆるやかにはじまった今年2日目の朝。 朝ご飯と昼ごはんを兼ねて、 グリルでお餅を焼いて、 醤油をつけ、海苔巻きにする。 久方ぶりに出汁巻き卵を作ると ひどく不格好にできあがった。 お節の横にどんっと盛りつけ、 いろんな角度から眺めてみる。 どこから見てもやっぱり不格好で愛らしい。 お腹がいっぱいになったので、 運動がてら、年末にやり残した 気になっていたところの掃除をした。 でっかいダブルベッドをよけて、 下の埃をすいとったり、ふきとったり。 すぐにぐちゃぐちゃになる 娘の衣類入れの中も。 年末に大掃除をしていると、 頼まなければなにもしようとしない 頼んでも6割ほどでなげだす夫に いつもイラ…
夫と暮らし始めてから はじめて自宅で迎えるお正月は、 質素で、おだやかで、こじんまりと心地よい。 お雑煮に今年は 焼いたお餅を入れてみた。 ぷっくりふくれてくる焼き餅をみていると、 お醤油と海苔でも食べたくなって、 お雑煮とお醤油餅を同時に食べる。 娘はおやつと夜のデザートに、 きなこをふんだんにかけたきなこ餅も食べた。 混んでたら引き返そうね、と、 お散歩がてら 近所の神社に足をはこんでみたけれど、 少しだけ行列ができていたので、 お参りはやめて、 近くのドラッグストアのガチャガチャをやってから、 公園に移動した。 夫と娘が鬼ごっこをしているあいだ、 私はベンチで日向ぼっこ。 帰宅後、娘が録…
こっちは朝早くからがやがやと 掃除に励んでいるというのに、 あっちはなんだってあんなに こっちの物音など気にもとめず まるで他人事みたいに 足を投げだして スマホを見たり本をめくったり ふんぞり返りつづけてんだ。 ふざんけんじゃねーよ。 なんて、 性懲りもなく夫を恨めしく思いながら、 冷蔵庫の下のネジをくるくるまわし、 でっかいそれを恐る恐る引く。 力を入れなくても 冷蔵庫はすーっと移動して、 私は裏側に入り込む。 あちこちにたまった埃を 歯ブラシでかきだす。 プラ製の敷物をはずして、 床と敷物と壁を雑巾で拭き上げると、 なんとも立派な大仕事を ひとつ仕上げた気分になる。 で、また敷物をおき、…
イブの朝も、 おにぎりと味噌汁の朝ごはん。 どのおにぎりの中にも やっぱり卵とマヨネーズ。 いつもと少し違う見た目に 娘は目をぱちくりあけて、 大袈裟なくらいにはしゃぎはじめる。 「ツリーのとこ、もったいなくて食べれない」 なんて言いながら、 ばくばくとたいらげた。 ものすごく喜んでいるふうにみせかけて、 実はそれ以上に 私を喜ばせようとしているのかもしれないな。 ここ半年ほどで著しく成長した 娘の横顔をながめながら、 ふいにそんなことを思う。 学校が大好きな小学2年生は、 毎朝大きく重いランドセルを背負って、 笑顔で家を出ていく。 玄関で 「がんばってね」 と声をかけると、たいてい 「がんば…
「ママ、ママ」 と甘えた声でくっついてきていた娘が 何を思ったのか、どう思い立ったのか、 半月ほど前から私のことを 「おかあさん」 とよぶようになった。 はじめは淋しくて、 気がゆるんだすきに 「ママ」と娘の口からふとこぼれるたび うひゃひゃっ、と喜んでいたのだけど、 そんなふとも もうほぼなくなってしまった。 娘の8歳の誕生日は出社日で 早くに家をでる必要のあった私は、 ひとり先に朝ごはんをたいらげたあとに 娘を起こした。 寝室からのそのそ移動してきた娘と 小部屋からひょこひょこやってきた夫に 味噌汁をよそってから、 マスクをし、いそいそと玄関にむかった。 「わぁ。ちょっとおとうさんこれみて…
はたからみると健康的な早寝早起きで、 たいてい娘と一緒に 22時までにはベッドにはいる。 すんなり眠りにつく日もあれば、 なかなか眠れずに ぎゅっと目をつむったまま あとからのこのこやってきた 夫のいびきにさらに眠りが遠のく日もある。 すんなり眠りについた日も どうにか眠りについた日も 夜中にパッと目が覚める。 時計を見るとたいてい1時前。 もう少し、せめて 眠りのゴールデンタイムといわれる2時まで 眠れないものかな と、がっかりする。 あきらめて、ついスマホに手をのばし、 娘の欲しがっていたおもちゃや 最近ひどくなっている頭皮湿疹について ひたすら検索したりする。 これだという答えにたどりつ…
3連休最終日は、 るんるん鼻歌を歌いながら小麦粉をこねて、 ブランチにピザをつくった。 昼下がり、 明日は朝イチから遠方で仕事だからと 出張の荷物を抱えて 夫が出て行った。 連日かんかん照りだったお日様の下 干して3日目の大根が もう一踏ん張り ってところで、 空模様が変わってきた。 くもり空に引きずられるように ちょっとばかり気分もふさがってゆく。 連休の最終日は いつも妙な淋しさと心残りと 小さな不安がむくむくとやどる。 やり過ごしてたら勝手に消えてゆく どうってことのない 取るに足りない おかしな感覚。 子どもの頃は どうってことなくなんてなかったな。 金曜日に録画したドラえもんを観なが…
昨日はうちの中を クリスマスモードに。 私好みのシンプルなツリーに、 DAISOに売っていた きらきらしたあれやこれやを買ってきて 飾りたいのだと 娘がはりきっている。 どんどん娘好みに がやがやしていくんだろうな。 昨日干して少し縮れてきた大根を 今日もベランダに干して、 しっかり感染対策をして、今日は DAISOやら文具店やら電気屋さんやらを ちゃっちゃかまわる日。
お昼ごはんみたいな朝ごはんと朝ごはんみたいなお昼ごはんを楽しむ
先週ベランダで干した大根は、 ざる一面分が3日間ほどで ずいぶんと縮こまった。 人参でずいぶんかさ増しして、 炒め煮にして、 3日分ほどの副菜になった。 今日は娘が午前中だけの登校日だから、 いつもとおなじ時間の朝ごはん。 朝っぱらからチャーハンを炒め、 ホームベーカリーのセットをしたあと、 6時半、家族でチャーハンをたいらげる。 そしてまた 大根をベランダに干し、 娘を送り出す。 お昼ごはんは ホームベーカリーで焼き上がるパンと ウィンナーと目玉焼きとサラダ。 お昼前に帰宅する娘は、 焼き立てのパンのにおいに きっとまた鼻をくんくんさせてニヤリとする。 お昼ごはんみたいな朝ごはんと 朝ごはん…
休日のはじまり。 平日を乗り越えてきたキッチンに 朝日が差し込み、 その佇まいにふと立ち尽くす。 お手入れを怠っている調理器具が がやがやしている。 でもなんとなく、いい光景に思える朝。 週明けに憂鬱な仕事をひかえていて 昨夜ぶつくさ不安を口にすると、 「今からそんな心配してたら せっかくのお休みがもったいないでしょ」 と娘にたしなめられた。 半月ほど前に インフルエンザの予防接種をこわがって ぶつくさ言い続ける娘に 私が放ったことばそのまんま。 「まったくそのとおりやね」 とニヤッと返すと、娘もまたニヤッと笑う。 去年までは違う地に住んでいて、 前の場所での予防接種は平気だったけど、 こっち…
昨日この秋はじめて秋刀魚を買った。 娘はいらないと言うので、 夫と私の分だけグリルで焼く。 塩麹に漬けて常備している豆腐は、 娘はぜったいいらないと言うし、 夫は薬のように無言ではじめに飲み込むので、 私の分だけ。 グリルの上の秋刀魚と豆腐が なんだかいい感じにみえてきて、 写真を撮ったのだけど、 あとで見返してみると、 ひどく不格好。 大根は鬼おろしで。 夫がハイボール用の氷をとりにきて、 スマホを鬼おろしに向けていることが 恥ずかしくなる。 同時にかすかな苛立ちをおぼえ、 チッと舌打ちをする。 スマホでちゃちゃっと撮る写真は、 その場で見返したり、撮り直したりはしない。 時間をおいて見てみ…
たとえば 半年以上前からおかしな音をたて けっこうな頻度で 脱水のときに止まっていた洗濯機を 買い替えたこととか、 たとえば 季節外れのピーマンを買い たぶん今年最後になる ピーマンの肉詰めをつくったこととか、 たとえば コロナ禍で越してきて 遠慮がちにしか話せなかったご近所さんと スーパーの帰り道で 少しながめの立ち話をしたことが 嬉しくてるんるん帰ったこととか。 たとえば ハロウィンの日に食べたかぼちゃが ほくほくしてて栗みたいで やたら美味しくて 得をした気分になったこととか。 そんな、だれにとってもどうでもいいような 他愛もないあれやこれやを ブログにしたためるのが好きでした。 近ごろ…
今朝の味噌汁の具は、 えのき、豆苗、豆腐、レタス、 大根と人参のぬか漬けを少し。 そのときあるものを たいていなんでも入れてしまう。 毎年このくらいの季節からは、 生姜のすりおろしも入れている。 今日は目覚まし時計で起きてきた娘。 いつもは最後まで気が進まない様子で とろとろ口にはこぶ味噌汁を 最初にペロッとたいらげたあと、 上機嫌で朝チャーハンにがっついていた。 (私はいつもどおり卵とぬか漬けのおにぎり) 体がくたくたの金曜日。 あと1日。。。
昨日の茹で鶏のスープの残りに 野菜と豆腐と水をたして、 今日の味噌汁。 おにぎりはテーブルにスタンバイ。 昨日の娘の絵。 6:10から鳴り響きつづけた 娘の目覚まし時計の音は、 私の怒鳴り声のあと 娘の手によってようやく止まった。 6:23 なのに娘はまだ起きてこない。
たとえば、ある平日の娘の朝ごはん。 チキンライスのおにぎりは、 薄焼き卵で包まれていながら、 ゆで卵(4分の1くらい)とマヨネーズを ごはんが包み込んでいる。 形も食感もちがう、外の卵と、中の卵。 さらにはスープの中にも また形も食感もちがう溶き卵が。 たとえばある休日のブランチ。 カチカチになったフランス食パンを 卵と牛乳にひたして フレンチトーストを焼く。 焼きながら、 どうしたものかと考える。 目玉焼きも焼きたいのだけど、と。 朝から卵を使いすぎだろうか、と。 夜にも卵を使うのだけど、と。 家族そろって温泉卵にはまっていて、 ほぼ毎日、温泉卵は夜ご飯の一品。 私はそれをごはんにぶっかけ、…
夫とぽつぽつと 小さな会話を始めた。 いつまでも意地をはっているのは あまりにもくだらないことだと じゅうぶんすぎるくらい分かっているから、 どうにか自分の気持ちをときほぐして、 ふっと言葉を投げかけてみる。 「雨いつまでつづくかなぁ」 とか、 「はやかったね。仕事終わったの?」 とか。 夫は少なからず驚いたような目をし、 あぁ、とか、うん、とか いつもの短い返事をしたあとに、 たぶん彼なりに考え抜いて 単語ではないことばをつけくわえる。 「たぶん日曜にはやむって言ってたような」 とか、 「夕方の会議がなくなってん」 とか。 ……… 土曜日。 娘がカレーパンを食べたがっていたので、 金曜日の夜…
今日こそは 半熟ゆで卵をつるっときれいに剥きたい と、意気込んでいる。 検索してあがってくるレシピやコツを いくつか見て、 ふむふむと納得して閉じて、 そのいくつかをなぜか 勝手に組み合わせて作るもんだから、 滅多に上手くいかないのだ。 先週の娘の宿題の作文には おかあさんがむいたはんじゅくのゆで卵がでこぼこできたなくて気持ちわるかったです。おかあさんはうまくむけなくてイライラしていました。 のようなことが書かれていた。 私はその作文をとても気に入っていたので、 読み返したくなって、 「先生にだした先週の作文かえってきた?」 と娘に聞いた。 いつも赤ペンで書いてくださっている 先生の短いコメン…
あなたは自分の言動がひどく冷たくて無神経で思いやりの欠片もないこと、本当に分かってないの? と、たたみかけるように放った私の暴言に、夫は「わかってるよ、そういう特性をもってること」とこたえ、私は喉元まで湧き上がっていた次の暴言を飲み込んだ。 「それが俺のパーソナリティ。仕方ない」と夫は続けて言い放ち、苛立たしげに何倍目かのウィスキーを注いだ。 互いに声を荒げて罵りあった数日前のこと。 なるほど、夫はその特性を抱えて生きてきたのか。と、腑に落ちる。つまりは自覚があったのね。と、納得もする。 一見感じのいい夫は、親戚たちの前でそうであるように、おそらく会社でも、今いる友人たちの前でも、外の世界では…
土曜日、娘が喜ぶだろうなと ピーマンの肉詰めをつくりながら 夫も喜ぶだろうなと考えた。 前日の肉じゃがの残りをつぶして、 コロッケもつくる。 これもふたりとも喜ぶだろうなと。 案の定、娘は歓喜した。 夫は無言だけど、 そのふたつを最後までのこし 交互にゆっくり食べる様子から 喜んでいるのが見てとれる。 日曜日、サラダにしようと買ったごぼうの先を 少しだけ折って取って、 夫が好きな豚汁を1回分だけつくった。 娘が喜ぶから、 フライパンでジャガイモを揚げ、 竹輪も揚げた。 案の定、娘は歓喜した。 夫がさらっと 「豚汁おかわりあるん?」 ときいてきて、 「ないよ」 と答える。 いつもはル・クルーゼの…
すっかり秋の空気にかわり、 娘(+つられて私)のおやつも 毎日とびついていたアイスから ごろっと秋仕様に変わった。 きな粉パン 冷凍庫の食パンを 凍ったままカットして、 バターをたっぷり入れて熱したフライパンに 放り込む。 両面に焼きめがついたら きな粉と砂糖をドバっといれ、 ナッツとレーズンもすこしいれる。 お皿にうつして、 娘はさらにハチミツをかけて食べる。 娘はもう小学2年生なのに きな粉をはげしく飛び散らかしながら食べる。 だからきまって テーブルも床もきな粉だらけになる。 秋のおやつと掃除はセット。 アイスはらくちんだったなぁ。。。 きな粉パンだけじゃ足りない娘は、 さんざんきな粉を…
「ママは自分のこと好き?」 と、いつだったかと同じ問いを 娘から笑顔でつきつけられ、 「きらーい」 と、いつだったかとたぶん同じ答えを 笑顔で返した。 娘が理由をきいてくるので、 「優しくないから。 意地悪なとこがあるから」 とこたえると 「え、ママ優しいやん。 意地悪ちがうやん」 と、さらっとかえってきた。 かちかちに強張っていた全身が つかの間ゆるんで、 すこしだけ優しい気持ちになる。 次に娘は隣りの部屋に駆けて行き、 ふんぞりかえって動画をみていた夫に 「パパは自分のこと好き?嫌い?」 ときく。 「んー、好きではないけど嫌いでもない」 という夫のこたえをとらえ、 とたんに私の中の意地悪が…
すっかり丁寧な暮らしを損なってしまった と、心をざわつかせていたのだけど、 よくよく考えてみるともともとが ずいぶん面倒くさがりやで だらしない性格だった。 はなから損なうほどのものは 持ち合わせていなかったのかもしれない。 土曜日の昨日、 いくらひどく気怠いからといって 休日だというのになんにもしないのは いかがなものかと、 娘との約束をひとつ果たすことにした。 意を決して、 卵と砂糖とココナッツオイルをまぜ、 小麦粉とベーキングパウダーもまぜあわせ、 鉄フライパンに油をたんまり入れ、 ドーナツを揚げた。 娘につくってほしいと何度も言われ ちょっと涼しくなったらね とかわし続けていたドーナツ…
この春の転校後すぐの コロナによるながい休校のあとも、 短かった夏休みのあとも、 小2の娘は毎朝 「今日学校だいじょうぶかな」 ときいてきた。 いつからかその口もとは どこか楽しそうにほころぶようになり、 本気で不安に思っているのか ただの口癖になっているのか さっぱり分からなくなった。 それでもきまって娘がきいてくるので、 「だいじょうぶ。 いつも笑って帰ってくるやん。 行ってしまえば楽しいんでしょ」 と、私は答えた。 「もしだいじょうぶじゃなかったら、 だいじょうぶになるように考えるから、 どっちにしてもだいじょうぶ」 と、つけ加えたりもして。 合言葉のようになっていたそのやりとりも 気が…
ここのところ、ほぼ週末のたびに ごぼうサラダをつくっている。 いつも適当だから レシピとよべるようなものはないけれど、 .............. フライパンにバター(胡麻油の時も)をいれ 人参とごぼうを炒め、 醤油と味醂とほんの少しの黒糖を入れて 煮詰める。 そのあいだに白胡麻をすって、 煮詰まったところで火をとめ すり終えた胡麻を入れる。 これだけで じゅうぶん美味しいきんぴらごぼうだ。 味見という名のつまみ食いを何度もしたあと、 そのままマヨネーズをどばっといれて混ぜ、 フライパンの中で完成。 .............. マヨネーズを和えるときにボールにうつす という工程を省いてみた…
扇風機をこわされ、 苛立ち、責め立てた。 気のない返事に腹がたち、 3倍返しで無視をした。 気づけば隣りで膝をたて、 ひどい姿勢で食事をしてるもんだから、 思わず大声で叱りつけた。 毎日毎日、私は娘に苛立ち、怒り、 時にしつけを通り越した 「八つ当たり」という名の 悪意をぶつける。 いい母にはなれなくて、 人格者でもいられない。 娘はへらへらききながしたり、 ときどきクックと吹き出したり、 でも多くの場合はやっぱり 泣き叫んだり、 にらみ返したり、 閉じこもったりしたあと、 私の顔色をうかがいに そっと忍び足でやってくる。 私はにやっと笑い、 娘はにかっと笑う。 いい母でも まともな大人でもな…
暑い暑い夏の夜に、 きなこ餅が食べたい と娘が言いだした。 あいにく家にお餅の在庫はないし、 つく気もなければ まだまだ買う気もない。 仕方がないので、 その日圧力鍋で炊いたばかりの もちもちの雑穀ごはんを こねるようにつぶすように ぎゅぎゅっとにぎり、 きな粉と砂糖と塩少々に和えて出してみた。 きな粉もち風おにぎり。 娘はすっかりハマった。 今では炊飯器で炊いたもちもちじゃない 白ご飯のときでも、 これをする。 食後のデザートに、 朝のおにぎりに、 きな粉もちみたいなおにぎり。
我が家の平日の朝は、 卵とマヨネーズのおにぎりからはじまる。 これをぎゅっぎゅとにぎる。 味噌汁やスープの具は、 ここ1ヶ月ほど ほぼ、もやしと豆苗と豆腐。 今日は、えのきとケチり玉ねぎと大根も。 鶏ハムをつくったときの茹で汁で。 娘は、鬼滅の刃の胡蝶しのぶに夢中。 夫が切って、娘が塗って、私が切り貼りして できあがった娘の刀。 すぐ鬼の顔をあらわにする私をこれで、 ツンツンつきさしてもらおう。
昨夜のこと。 「ちょっと大事な話があるからきいて」 と娘が笑顔で言うのだった。 洗濯物を部屋干しする手をとめて 真剣にこちらを見よ、と指示してくる。 えー、なによ、 と、私は洗濯物を干つづけながら耳を傾けた。 娘は大きく息を吐き出したあと、 意を決したように、 そのくせしっかり笑顔を携えたまま、 「あのね、明日もの置き場のそうじ ちゃんとするから、 やさしーく怒ってほしいねん」 と言った。 あぁ、なるほどね〜。 と、洗濯物を干し終え 改めて娘の方を振り向くと、 娘は嬉しそうに、またどこか誇らしげに、 早口でまくしたてた。 そりゃあ、きたなくしたのはわるいよ。 なにもかもつめこんだのもわるいよ。…
体温計を大事に抱えながら いつからか眉間にシワをよせているとかげに、 寄り添うようにくっつく小さなとかげ。 娘のブームは すみっコぐらしから鬼滅の刃に すっかり移り変わってしまったけど、 我が家のとかげたちは 今もリビングのすみっこにいる。 娘はあいかわらずメモ魔で、 気づいたら新たなメモが 転がってたり、貼りついていたり。 自分にサプライズを仕掛けるなんて!! 娘は自分を喜ばせることに 労をおしまない。 私も眉間にシワを寄せてばかりいないで あやかりたいもんだ と、つくづく思う。
豚もつと野菜をたんまり圧力鍋で煮た。 娘は気に入ったようだけど、 かんじんの夫がいまいちの様子。 夫のためにもつを買ってきたのに…。 名前を忘れたのだけど、 八百屋さんではじめて見た なんちゃら瓜。 買って、切って、つまんでみると、 きゅうりとメロンのあいだみたいな味がした。 少しだけ糠床にしのばせ、 残りぜんぶを塩昆布で和えると さっぱりと美味しかった。 なのにかんじんの娘が苦手だと言う。 きゅうりもメロンも好きなのに…。 かぼちゃをマッシャーで荒くつぶしただけの 荒々しいかぼちゃスープをつくると、 「このスープおいしいなぁ」 と娘がひどく喜んだ。 その直後に 「胡椒がききすぎてない?」 と…
ちっとも元気がでないのだった。 夏季休暇が明けてからというもの、 体が鉛のように重だるくて 徒歩数歩の寝室からキッチンへ キッチンからダイニングへ 足をひきずるように移動する始末。 食欲だけはしっかりあるし、 暑さにバテているわけでもない。 体調がわるいというわけでもたぶんなく、 とにかくやる気がでないのだった。 土曜日の昼下がり、 せっかくの休日なのに。 本をめくってみたところで、 娘の横で一緒にアニメ映画をみたところで、 サーキュレーターと扇風機のふき掃除を 丁寧にしてみたところで、 いっこうに元気になってく気がしない。 これはいかん、と重い腰をあげ、 野菜を買いに電動自転車を走らせた。 …
10日間の夏季休暇は、 ほとんどの時間を家のなかで過ごした。 毎日していたことといえば、 パンを焼いたり、 掃除をしたり、 娘にきぃきぃ怒り散らしたり。 毎日考えていたことは、 ごはんと掃除のことが大半。 あとは、その日その時を どうしたら機嫌よく過ごせるか。 (実際にはちっとも上機嫌は保てやしない…) 娘とは、きぃきぃ怒り散らし終わったあとは わりとべったりだったような気がする。 娘が選んだアニメを一緒に観たり、 私が選んだ映画やドラマを一緒に観たり。 小学2年生の娘は私にとって、 娘でありながら、 多くの場面において まるで親友みたいだなと思う。 (残りの場面では、感情的で威圧的な出来損な…
夫は夏季休暇最終日の昨日も 「散歩に行く」と言い残し、 炎天下へとひとりふらふら出て行った。 娘と私はいそいそと 夫のパソコンをテレビにつなぎ、 お試し中のHuluで ドラマ「すいか」のつづきをみる。 すいかの登場人物の誰とも 私はちっとも似ていない、重ならない。 だけど、誰もがの放つ言葉のいちいちに、 しみじみと共感する。 やっぱり好きだなぁ。 すいかを見ながら、 ちくちくと給食セットを縫ってみた。 おんぼろになって 好みもかわって もう使わないのに 捨てられずにいたエプロンを切って。 じっと見るとひどい出来栄え。 だけど、遠目にみると愛らしい。 すいかを見終え、 少しばかり心がおだやかにな…
あっという間に 大人たちの夏休みはあとわずか。 土曜日の昨日。 午前中、義母と義弟一家とLINEで 顔を見せ合いながら話す。 全員の顔に笑顔がはりつく。夫の顔にも。 午後、元同僚たちとZOOMで 近況を語り合う。 何度か彼らに会ったことのある娘は、 しゃしゃり出てきて、喋る。 昼下がり、20代の頃に好きだった ドラマ「すいか」を観ながら、 餃子の具を包んだ。 奮発して買っていたキャベツは使わずに、 豚ひき肉ともやしの餃子。 どっさり入れすぎたもやしのおかげで 具がいっぱい残ったので、 木綿豆腐と片栗粉を混ぜてまるめて、 フライパンで焼いた。 干してたゴーヤの残りも一緒に。 美味しい。 「すいか…
義実家にまるまる1週間滞在するつもりで 今年は長めにとっていたお盆休み。 近々で帰省をとりやめ、 規則正しくない生活を 満喫している。 大人たちも休み中の1週間は 娘の夜ふかしを容認し、 私と娘は思うぞんぶん朝寝坊する。 目が覚めてもベッドの上で 本をめくってみたり、 ながらく寝そべりつづける。 最近、朝寝坊の大きな利点を発見した。 当たり前のようにとっていた朝食をやめて、 ブランチにすること。 食いしん坊の私たちは、 起きたらすぐ食べなきゃ いてもたってもいられなかったのだけど、 寝そべってなら いてもたってもいられる と気がついた。 作るのも片付けるのも半分に減るし、 その分もりもり食べる…
娘は散らかし屋の小学2年生。 家の中のあっちこっちに すぐに物や紙が散乱する。 がらくたみたいなおもちゃやシールや、 大好きなメモ帳だって 次から次へと無駄に使って、 すぐに新しいのを買いたがる💢 がみがみ言って片づけさせると、 何もかもをとにかく引き出しに突っ込むから、 引き出しの中がぐっちゃぐちゃ。 だから私は頻繁に、 きぃきぃ言いながらがんがん捨ててしまう。 その日もまた、私はきぃきぃ捨てていた。 紙のゴミ入れが膨れ上がるくらい、 これも、これも、これも、と。。。 ふと、拾い上げたメモに、手が止まり、 じーっと吸いこまれるように読んで、 呆然とした。 メモ いつもたのしく。 いつもあした…
夏休み3日目は、 家のなかでお祭りが催された。 夕ごはんを食べながら、 射的をしたり、クジをひいたり。 箸につきさしたウインナーを ケチャップをいれた紙コップにさしてだすと、 フランクフルトや! と歓声があがった。 ずいぶんくたびれた寿司桶のなかの寿司。 手羽元を唐揚げにし、 極小ジャガイモをフライドポテトに。 前日の残らせものの副菜と、 赤だしの味噌汁。 ひとつひとつにチケットをもらう。 数年前の浴衣は すっかりちんちくりんになっていたけど、 足を投げ出すにはほどよくて、 駆け回るにもほどよさそうだった。 夏休み4日目、 ひと晩干した寿司桶をじっくり見る。 母から奪いとるように譲り受けたもの…
モロッコインゲンと胡桃のバター炒めと、 またまたごぼうサラダ。 豚こま肉とケチり玉ねぎの生姜焼き。 火の入りが足りないんじゃ?ってくらい とろとろすぎる温泉卵。 娘はこれを生姜焼きにのっけて、 夫と私はごはんにのっける。 納豆。 冷奴にはキムチをのせて。 茅乃舎のだしパックを破り入れて味噌汁を。 豆苗と乾燥わかめと薄揚げと 生姜焼き用からちょこっとよけた玉ねぎの欠片と、 糠床から取り出した干し椎茸もこっそり放り込む。 圧力鍋で雑穀ごはんを炊きたいところだけど、 夫にがっかりされるから、 炊飯器で白いごはんを炊く。 お手頃野菜と乾物と、 貴重な玉ねぎをケチケチとつかって、 夏休み2日目の夕ごはん…
通勤の往復とそのための準備や心構えや 学童やら帰宅後のドタバタや息ぎれやら で、約2時間半。 テレワークによって削減されたこの時間は、 私にとってはかなり大きい。 時間に追われることから解放されたからか いまの暮らしがはじまってから ぐっすり眠れるようになっていた。 なのに、ここ数週間ほど 夜中にパチリと目が覚める。 そうすると、なかなか再びは眠れない。 今度は何に追われているのか…(ー_ー) ダブルベッドのど真ん中で 両手をあげて眠っている娘をみて、 静かに驚愕する。 いつのまにかこんなに大きくなって。 ぐんぐんぐんぐん 勝手に成長してゆくなぁ。 私が娘にしてきたことといえば、 野菜もたべな…
少し寝不足で ひどく運動不足で なんとなくコミュニケーション不足気味な ここ最近のいつもと 同じような日の、同じような朝。 ぬか漬けをかじりながら、 いつもと同じように いつもと変わらない 朝ごはんの準備をした。 寝ぼけ眼のまま食卓についた娘は、 いつもと同じように 食べながら覚醒していき、 あるタイミングで とたんに饒舌になる。 上機嫌でランドセルを背負った娘を送りだし、 会社パソコンに向かう。 画面越しのミーティングも チャットで繰り広げられる業務確認も どことなく覚束ないのは、 テレワークのせいではなく、 まだ数回しか会ったことのない 上司や同僚のせいではさらになく、 私自身の問題だ。 …
クローゼットの中にカビをみつけて、 あたふたしている。 いらいらもしている。 不機嫌な休日。 自分の機嫌が上手くとれやしないから せめて娘の機嫌をとろうと、 粉をこねくりまわし 白いほわほわの白パンを焼くことにした。 できあがったのは 小麦色のもそもそのパン。 それでも娘はもっともっとと もりもり食べる。 野菜を買いに行き、 スイカをかかえて帰ってきた。 はじめてまるまるひと玉を買うことに、 少しばかりドギマギした。 一緒にまるまるひと玉買った 雪化粧という名のカボチャは、 みたこともない白っぽい色の皮。 こっちは食べるのもはじめてなのに、 ちっともドキマギしない。 おやつにスイカを食べようと…
昨日夫の咀嚼の音についてかいた自分の文を みなさんからのあたたかいコメントをよんだあと、 改めて読み返してみて、はたと気がついた。 むずがゆい!!! こっぱずかしくなって、 あわてて文をつけ加えた。 愛おしさ、というよりも、 後悔にちかい感情が ふいにわきあがってくるのかもしれない。 夫の咀嚼の音で(ーー;) 久しぶりの晴天。 休日はパンを食べる。 でも、食べたいパンはてんでばらばら。 娘はピザが食べたいって言うけど、 私は冷凍保存していた ホームベーカリーで焼いたくるみパンが 楽しみで仕方ない、 夫は市販のパンを好む。 ばらばら。。。 ナンを多めに焼いたとき冷凍してたのを、 ピザ風にして、娘…
夫のこと、 大半において憎々しく思ってはいるけれど、 嫌いなわけではない。 大事な人といえなくもない。 平日の我が家は、 今のところ夫は週に数回だけ出社し、 テレワークが中心。 私もまたテレワークが中心。 娘が学校に行っているあいだ 別々の部屋で仕事をしているのだけど、 ひとつ大きな問題がある。 お昼ごはん。 ここ何年も娘を通して会話していた私たちは、 ふたりだけでテーブルを囲むことが どうにも気まずい。 そこで私は炒飯やら焼そばやらを ちゃちゃっと作って夫に出し、 夫が食べている間に夜ごはんの仕込みをする。 キッチンでせっせと手を動かしながらも、 夫の食の進み具合に耳をそばだてる。 むしゃむ…
夜中に目が覚めて、見ると、 明かりのついたリビングのソファーで 夫がいびきをかいていた。 声をかける気にはならなくて、 肌寒いからタオルケットをと思ったけど、 ふんっとやめて、電気だけ消す。 数分後、夫はのそのそと起き上がり、 トイレに行ったあと、 寝室にきてふとんに転がり落ちた。 何度も目覚める日。 朝方、ぱらぱらと本をめくる。 不得手なことが異様に多い私は 活字を読むのも得意ではなくて、 読書も一向に進まない。 少ない中からも 今の自分に響くものに出会えたとき うはうはと、嬉しくなる。 落ちこぼれ 和菓子の名につけたいようなやさしさ 落ちこぼれ いまは自嘲や出来そこないの謂 落ちこぼれない…
そうめんが食べたい。 卵やきゅうりや大葉をのっけて。 豚肉を茹でてのっけてもいい。 昨夜のこと。 「夜ごはんそうめんにしていい?」 ときいてみたら、 「嫌だ」 と即答された。 娘も夫も、そうめんを好まない。 年がら年中こてこてしたものがいいのだ。 そうめんが食べたいなぁと思いながら、 小麦粉を水でとき、だしパックを破りいれた。 そうめんが食べたいなぁと思いながら、 キャベツを刻み、 もやしを洗い、 少し前に再開したぬか床から だけど娘と夫は嫌いで口にしようとしない 大根と人参のぬか漬けを 取り出して、小さく小さく刻んだ。 そうめんが食べたいなぁと思いながら、 ホットプレートをだしてきて、 先日…
給食セットだとか体操服だとか その日つかったものを 娘はよく学校に忘れてくる。 あまりにも呑気に繰り返すもんだから、 私はがみがみ怒る。 「給食セットも体操服もくさくなるよ。 くさっちゃうよ」 娘は、ごめんなさーい、と 両手をあわせてみせたあと、 いかにも もう気がすんだ? という目で私をのぞきこむ。 「明日はぜったい持って帰ってきーよ」 とため息混じりに言うと、 はーい と元気に返事をして 小走りでむこうの部屋にとんでいき、 さも忙しそうに遊びはじめる。 まったく、本当に分かってんだか…… と、私はまたため息をつく。 ある日、娘の汚い筆箱の中に、 なにやら字がかかれているのを発見した。 たい…
裏紙を切ってつくった短冊に、 ひとり2枚ずつ願い事をかいた。 夫のは、具体的で自己完結型。 私に言わせたら、 いかにも夫らしく自分のことだけ。 私のは、抽象的でぼんやり。 夫に言わせたとしたら、 紙切れの上でもあいもかわらず意味不明。 (って感じだろう、きっと。) 娘のは、不自然なくらいいい子ちゃん。 私からみても、夫からみても。 ちぐはぐな家族の願い事。 物騒なニュースに胸をいため怯えたり、 親がぴりぴりするたびに、 子どもは一生懸命 いい子ちゃんになろうとする。 娘はふだん うんざりするくらいわがままで、 げんなりするくらいだらしなく、 ぐったりするくらいさわがしく、 いい子とは言いがたい…
私は夫のことを 私とはまた違う意味で ずいぶん性格がわるく、 私とはまったく違う意味で ずいぶん思考回路もよろしくない、 と思っている。 そんなだから、自分のことは棚にあげて、 常日頃、私は夫が憎憎しくてたまらない。 夫も私のことが さぞかし憎憎しいことだろうと思う。 娘だけは今のところ、 私のことも夫のことも 憎まずにいてくれている。 今夜、娘主催のパーティーがひらかれる。 招待されたのは夫だけ。 私は片づけのあと 夜に洗濯やらをしてるから。 娘から夫への招待状がころがっていて、 拾い上げて、盗み撮り。 ほんとうにすきかためする…… 本当に好きか試する…… 本当に好きか試す…… 遠い目をして…
引っ越してきてからずっと自粛で、 買い物といえば、 食材や学用品の調達に いそいそひとりで出る程度だった。 昨日このまちではじめて、 ショッピングモールに行ってみた。 混んでたらすぐに出るからね と娘に念をおして。 目当ての売り場はすいていて、 娘はながい時間、 自粛生活ですっかり怠けきっていた足が 棒になるまで、 どれを買おうか迷いつづけた。 やっと選びぬいたアナ雪の付箋の値段をみて、 「こっちのやつなら6つも買えるけど?」 と余計な確認をしてみたら、 「これがいいの。本当に欲しいのを買う」 と迷わず言い放つ。 あんなに迷っていたくせに 決めてしまったら揺るがない。 凛とし、レジに向かう。 …
無言の喧嘩をしたまま、 昨日の朝、夫は家を出て 空港へと向かった。 のばしのばしになっていた 義父のお骨を納めるために 実家に帰ったのだった。 もどってくるのは日曜日の夜おそい時間。 3日間の不在。 夫の留守は、ある意味では重く、 だけどある意味では とびはねたくなるほど気楽だ。 私の夫への怨みはなかなか消えない。 苛立ちも日々募るばかり。 ときどき、はたと思う。 私は夫を憎みたいのだろうか、と。 夫のあれやこれやに腹をたてるのだけど、 ふと気がつけば、 見張るように夫の言動に耳をそばだて 目くじらを立て、 さらにはまたべつの 新たなあらをさがしているようでもある。 あらというもんは さがせば…
アラームはなったのに起き上がれずに、 雨の音をききながら、 まだ薄暗い寝室で、 娘の口をつまんでいた。 娘の鼻からこぼれる息が 私の親指と人差し指にかかり、 口をとじても ちゃんと呼吸していることを確認する。 指をはなすと、 娘の口はぱかっとひらく。 口をぽかーんとあけて すやすや眠るその顔は、 とても可愛らしく愛おしい。 それでも私は、 親指と人差し指で 娘の口をまたつまみ、 30分ちかくもそうしていた。 自然に鼻呼吸ができるようになれば いいのだけど。 以前お風呂でふたりでやっていた あいうべ体操、 すっかりやらなくなってしまったなぁ。 やらなきゃなぁ。。。 さてさて、朝ごはんの準備を。 …
20歳くらいの頃にちやほやしてくれた人から ひさしぶりにLINEがきた。 お互い結婚し、子どもをもち、 もう長らく会っていないのだけど、 ふいっと思い出してくれるのか、 数年に1度くらい、 彼はひょっこり連絡を寄越す。 「このこ、君に似てるなと思って」 みたいな言葉の下に 見知らぬアイドルの写真。。。 似てねーし、 似ていたことは 過去にも一度もない。 私の記憶の中の若い彼は、 ちゃらんぽらんで、優しい。 彼にちやほやしてもらっていた頃の私は、 愚かな自分に無自覚な愚か者だった。 優しさを意地悪な言葉ではね返し、 人を傷つけては 自分の心もぐさぐさに切り裂く 大バカ者。 決してきれいじゃない過…
梅雨らしい週末。 朝からダンボールをひっぱりだし、 娘と一緒に将棋をつくる。 おたおたしながらも 15分弱でできあがって、 夫にバトンタッチ。 私は将棋もちんぷんかんぷんだから。 ここ最近iPadで将棋をする夫と娘をみて、 将棋はすごくいいと思うけど、目がなぁ… と、気になっていた。 YouTubeでアニメを見て、 YouTubeで工作も見て、 まだ分散登校の学校からの課題もWEBだったり、 今年度2年生からはじめた家学習も タブレットのチャレンジタッチ。 さらに、家でゆったり過ごすようになって テレビの楽しさを知った娘、 平日ってこんなアニメもやっていたの😲と、 あれもこれもと、やたら見たが…
ふと見ると、バナナスタンドに 傘がぶらさがっていた。 梅雨入り。 仕事は一向にうまくいかない。 いや、うまくいかないんじゃなくて、 うまくできないのだ。 なんだってこんなに 何から何まで分からないんだろう。 テレワークは本当にありがたく、 この環境を与えてもらうことで 私は大事なものを取り戻した。 だけど、悲しいくらい 自分の無能さがあぶり出る。 申し訳ない気持ちで、 毎日肩をカチカチにいからせ PCにむかう。 会社でトイレに行くにも小走りしていた かつての私は、ただせかせかすることで 働いたつもりになっていたのかもしれない、 と過去のがむしゃらだった自分さえ 疑わしく思えてくる。 そんなこん…
土曜日に娘とつくったクッキーが いまいちおいしくなくて おどろいた。 翌日の日曜日に 余ったそれをつまんでみると、 やっぱりいまいちおいしくなくて 改めておどろきなおす。 手作りクッキーがいまいちって どういうことだろう。 自分の手をみて、 呆然としている。 むかしからアトピーやらで荒れていたので、 荒れているのが当たり前すぎて ちっとも気がつかなかったけど、 近ごろよくよく見てみると、 荒れている、というよりも、 なんだかずいぶんくたびれている。 「老い」という言葉が頭をよぎる。 それにしても、 年相応をとびこえているような。 公園で顔見知りになった子どもたちが、 ふいに私の手をさして、 「…
自家製のなめたけがやたらおいしい。 なめことえのきを 醤油とみりんとほんの少しの水で 煮込んだだけ。 冷奴にかけたり、 サラダに添えたり、 納豆にまぜたり。 でも、娘の口には合わなくて、 文字どおり、娘は、 おぇっ となる。 卯の花にも、娘は、 おぇっ となる。 焦げたホットドッグには 目を輝かせてかぶりつくのに。 牛乳にたっぷりのきな粉とハチミツをまぜ、 製氷皿でかためた きな粉アイス。 おやつや朝食の足しにとつくっていたのに、 いつからか 毎晩の食後のデザートに。 昨夜から ずーっと考えている。 チルド室の鶏むね肉を 今日は何にしようか、と。 幸せな考えごと。。。
身に覚えがないのだけど、 昨日から右の手首がへんに痛い。 洗い物をしながら異変を感じ、 髪を洗いながら これはちょっと嫌な気配がするぞ と、身構える。 娘が赤ちゃんの頃の 痛い記憶が脳裏をよぎる。 腱鞘炎になり、 育児や家事はもちろんのこと 茶碗をもつにも歯を磨くにも 長らくずいぶん苦労した。 この痛みは、 あの前兆に似ているような。 やばい、どうにかしないと。 はて、でも、どうすればいいのか。 それに、やっぱりどう考えたって まったくもって身に覚えがないのだった。 身に覚えがあるのだけど、 この2ヶ月ほど 左の足の小指が痛い。 義父の葬儀の前日に あわてて駅前で購入した黒のパンプスで 靴ずれ…
雨降りの月曜日。 娘が学校に行った。 今年度2回目の登校は、 転校後2回目の登校でもある。 前の学校ではなかった通学帽を 「これ雨でもかぶるの?」 と娘がきき、 たぶんね、と私は曖昧に頷く。 平日の朝ごはんは、 相変わらずそっけない。 娘はほんの少しの味噌汁を 仕方なさそうに食べる。 おにぎりの中は 昨夜の余らせものの チキンカツ。 こちらには うはうはとかじりつく。 だいじょうぶかなぁ と、何度も不安を口にする娘。 不安やわぁ、 と。 きんちょうするわぁ、 と。 はやく給食の時間になればいいのに、 と。。。 緊張しようとも 食いしん坊は健在。 まちがいなく、だいじょうぶだ。
毎日おなじようなことを もやもや、ぐるぐる、考えている。 どれだけ考えても 行き着くところはいつも一緒で、 あぁ、私ってなんて無能で無力なんだ…… と、落胆する。 それは悩んでいるようでいて、 ちょっと違う。 やっぱり考えているのだ。 無能なら無能なりに 無力なら無力なりに なにかできることはないだろうか、と。 だから、落胆してもまた舞い戻り、 ぐるぐるぐるぐる考える。 引っ越してきてから、 私は1度も新しい職場に行っていない。 娘はまだ1度しか新しい学校に行っていない。 かつて平日は朝から夜まで はなればなれだった娘と、 今は、四六時中一緒にいる暮らし。 だらしなく、傲慢になってゆく娘に 毎…
娘は毎日YouTubeで ちびまる子ちゃんばかりみている。 大好きだったすみっコぐらしは すっかり心からはなれてしまったようで、 とかげのぬいぐるみも カゴからはみだした たくさんのがらくたと一緒に ころがっていた。 やれやれ。 まだ娘が眠っている早朝、 拾い上げ、 すみっこにおく。 腕のなかに体温計をつきさす。 起きてきた娘に 熱をはかるように言うと、 娘は、体温計の在り処に気がつき、 歓声をあげた。 注がれていた愛情がうすれていき 行き場をなくしていたとかげも、 大きな任務を与えられ、 またいきいきと輝きだす。 大好きなすみっこで。 みんな、誰かの、何かの 役にたっている 実感がほしいのだ…
ベランダのパセリの右側には、 ネギが覚束ない姿で植わっている。 何ヶ月か前、 引っ越しよりけっこう前、 コロナでざわざわしはじめるより前、 八百屋さんで買った青ねぎの根っこ部分だけ なんとなく植えてみたのだった。 ちょこっとのびてくると ウハウハと料理にくわえ、 へたってくると もうダメかなぁと静かに見守り、 引っ越しのときには 既にへにゃへにゃだったので さすがに処分しようと思ったものの、 どうせパセリは移動するのだし なんとなく一緒に連れてきた。 弱々しいようでいて たくましいんだか、 いまだに気まぐれに にょきにょきのびてくる。 その不安定で図々しい様は、 またもや私に似ているようにも感…
パセリはかざりだ と夫は言う。 肉に添えたそれを追いやったのを 野菜嫌い真っ只中の娘から 「パパも残してるやん」 と咎められると、 「これは食べるもんではない」 とぬかす。 なんてことを! パセリも立派な栄養源だ。 半生産者(私のつもり…)の顔が すぐ目の前にある まさにとりたての無農薬野菜。 そのままの姿じゃ食べてはもらえないから、 細かく刻んで料理にいれる。 ポテトサラダやパスタやスープに。 刻むのが面倒な日は、 手でちぎって放り込む。 雨降りの日曜日のお昼ごはん。 コーンクリームスープに パセリをちぎり入れ、 薄力粉をこねこねこねて、 またナンっぽいものをつくる。 フライパンの上でこんが…
朝おきたら、 むしゃくしゃしていた。 寝直す気分にもなれず、 のそのそと起き上がり、 いつもどおりうがいをして白湯をのむ。 むしゃくしゃはとれない。 娘がナンを食べたいと言う。 ナンにカレーをつけて食べたいのだと。 そうめんかうどんがいいわ、 なんて口にすると 「じゃあ、ママだけそうしたらいいやん」 と、娘はしゃあしゃあと言う。 私の場合べつに そうめんを1人分茹でることが とりわけ面倒なわけではない。 それよりも、 夫と娘だけ目の前で こてこてしたもんを食べてたら 羨ましくなって手が伸びてしまう、 どうしたって目移りしてしまうのだ。 胃袋ひとつじゃたりやしないし、 食費だってかさむじゃないか…
小学2年の娘、 習字はかじったことさえなく、 習字道具も持っていない。 なのに昨日パソコンから顔をあげて ふとみると、床一面に 筆でかかれた字、字、字。 裏紙に、絵の具の筆と水彩絵の具で。 うちにないなら、あるもので。 ひとりでに、すくすく成長してゆく娘。。。 すがすがしいお天気の土曜日の朝、 パンをかじりながら 娘に昨日ひとりでみていた トイ・ストーリーの感想をきく。 おもしろかったよとしか言わないので、 どんな話だったの? とききなおすと、 ゆっくり、じれったく、たどたどしく、 ながいながいあらすじがはじまる。 しまった、と小さな後悔をふりはらい、 心して辛抱づよくききつづけたすえ、 娘が…
ゴールデンウィーク最終日の昨日の お昼ごはんは ポルチーニ茸のクリームパスタ。 ずいぶん前に同僚から分けてもらった 乾燥ポルチーニ茸、 やけに匂いがきつくて、 幾重にもジップロックに包んで しまいこんでいたのだった。 はたと思い出し、 あけてみると やっぱりすんごい匂い。 むかしおばあちゃんちのわんこが食べてた ドッグフードの匂い。 娘は鼻をつまむ。 味見をさせても 眉間にシワをよせる娘の分はほんの少しに。 なのに、たべはじめたとたん 「美味しい、もっとちょうだい!」 だとさ。 夫の分を娘にわけて、 かくしていた もう半分のサンドイッチを夫にだす。 午後、娘と夫が工作しているあいだに、 『パン…
連休3日目の月曜日。 朝ごはんにハンバーグサンドを頰張りながら 娘がきいてくる。 「今日のお昼ごはんなに?」 大好きなハンバーグとパンの組み合わせを まさに口に入れているそのときに 次の食事に思いを馳せるって……(ー_ー;) 今たべてるものに 集中してくれないかなぁ。 お昼ごはん。 前日の残りのカレーをうすめて ごはんのまわりにまわしかけたものを スープカレーだよ と言ってベランダに運ぶ。 まだうっすらと雨空の気配がのこるなか、 デリバリー風ベランダLUNCH。 半月ほど前に注文していた パルシステムのお試しセットが届いた。 瑞々しい有機野菜が8品はいって1000円。 自分では選ばないような野…
連休初日の土曜日。 お昼ごはんに、 娘と一緒にピザづくり。 強力粉がスーパーから消え、 うちにまだある少しの在庫は パン用においておきたいので、 ピザ生地は薄力粉で。 ソースを作るのに biolife (id:bio-life) さんのブログで知って 仕込んでおいた玉ねぎ酵母を まだ未完成なような気もするのだけど、 我慢できずに使ってしまう。 やたら美味しくて、 味見がとまらなくなる。 【お料理】作り置きが、お料理を美味しくする。発酵保存食「玉ねぎ酵母」の作り方。 Organic Life 昼下がり、娘とソファーに寝そべって、 『きのう何食べた?』 を3話ほどみる。 出てくるどれもこれもが…
外から帰ってきたら すぐに手を洗ってくれない? スマホさわる前に。 その引き出しあける前に。 夫に言うと、 は?なんで? と、不機嫌な声が返ってきた。 「ウイルスがこわいからに決まってるやん」 と、夫の不機嫌な態度に 怒りをこめて冷たく言い返すと、 夫は舌打ちをしたあと、 スマホをおき、 引き出しから出した下着をもって 浴室へと消えて行った。 ずっと前から 夫と私はかみあわない。 結婚当初から かみあわない。 もしかすると、 出会ってからずっと かみあったことなどないのかもしれない。 テレワーク開始から約1ヶ月、 かみあわない夫と新しい地で、 四六時中一緒に暮らす毎日。 不機嫌をとばし合い、 …
ぽかぽか陽気の休日。 お昼ごはんに冷やし中華をと、 白胡麻をすってタレを作る。 中華麺をゆでたところで、 娘がのこのこやってきて 冷やし中華はイヤだと言う。 おいしいってば とタレを味見させたところ んんんーと首をねじる。 おいしいんだけどなぁ( ;∀;) 仕方ないので 麺の半分は焼きそばに。 午後、娘とソファーに寝そべって テレビ画面で久しぶりに映画を観る。 娘が選んだ「ドラえもん」のあと 私が選んだ「日日是好日」を。 ずっと前に気になっていた 日日是好日をようやく観ながら、 うとうとしたあと うるうるして、 じーんとしたあと しーん………とする。 2本の映画が終わったところで ずっと別の部…
ぽかぽか陽気の日曜日だった昨日、 久々にお弁当をつくって、 ピクニックに行きました。 行き先はベランダ。 すぐ近くだから お弁当箱の蓋は閉じなくたって大丈夫。 蓋にも盛りつけて。。。 レジャーシートのうえで お弁当をたべて、 工作をして、 おやつも食べて、 満ち足りる。 徒歩1秒先でのピクニック。 平日には眠り姫になる娘だけど、 週末は、朝から晩まで元気いっぱいです。
クッキング日和の土曜日、 娘とふたりで粉をこねて…… お昼ごはんづくり。 こんがり焼きめを上に盛り付けたけど、 本当の上側はこちら。 ひどくひどく不細工な豚まん。 見た目はひどいけど美味しくて、 娘は 「夢のようにおいしいー」 と目をとろんとさせて頬張る。 夢といえば、 今度は娘、こわい夢をみたそう。 悪い黒い化け物が追いかけてきて、 娘は従姉妹と私と一緒に逃げるのだけど、 そいつはどこまでもどこまでもついてくる。 化け物は、 お金をだしたら逃してやる、 ただいつかまたでてくる、 と言ったそうな。 お金をもちあわせてなかった娘と私たちは、 さらに逃げ続け、 ちびまる子ちゃんの本屋さんに逃げ込ん…
娘が今日みた夢の話を語ってくれた。 夢の中で、娘はシンデレラで、 前の学校で仲の良かった友だちが ネズミのお友だちなんだとか。 仲良しのいとこたちはなぜか召使い。 ネズミと召使いとシンデレラ、 みんなでわいわい遊んだそうな。 毎日、夫と私としか ふれあうことのない日々で、 夫と私が仕事の日中は 時間とパワーをもてあましてるようにもみえ 気になっていたけど、 真夜中に、夢の中でみんなと遊んでいたとは^^ 今朝のキッチン。 金曜日。 ゆっくりなようで、 時間はどんどん流れてゆく。
「パパって仕事のときは楽しそうやな」 扉越しにきこえてくる テレワークでWEB会議中の夫の声に、 「また笑ってる」 と、娘が反応する。 「うちでもあんな声で話してほしいよね」 同じくテレワーク中の私は、 パソコンに向かってしかめっ面をしながら ぼやく。 そうこうしているうちに 私もWEB会議がはじまる時間が迫り、 「今日はもうYouTubeはダメやで」 と娘に釘をさしておくと、 行き場と楽しみを失った娘は 不貞腐れて ひっこぬいてきた毛布の中でまるくなる。 会議がおわり、毛布をめくると、 娘はすやすや眠っている。 放っておくと、いつまでも眠り続ける。 子どものころ私は、 (いや大人とよばれる年…
雨降りの土曜日。 家族みんな毎日家にいるので、 曜日感覚がなくなりそうだけど、 休日の今日は、 夫も私も会社パソコンはひらかない。 お昼ごはんに娘とパンを焼きました。 おかずパンとメロンパンとまるパン。 メロンパン用の生地をほんの少しあまらせて クッキーも2枚だけ。 焼きたてメロンパンに、娘は大興奮。 コンビニのメロンパンにも 興奮するんだけどね(--〆) パン祭り【第42回(ホームベーカリー)パンサークル】前編 - ズボラ主婦の覚書パン祭り【第42回(ホームベーカリー)パンサークル】前編 - ズボラ主婦の覚書 なんてことない写真とメッセージを 義母にLINEで送ると、 感想とともに 「私はな…
土曜日 サラダうどん&ミニサンドイッチ 娘はサンドイッチ&ミニサラダうどん 日曜日 トマト缶でパスタ 月曜日 チャーハン 火曜日 カレーライス 娘はカレーをパンにはさんで揚げ焼きにした カレーパン 水曜日 またチャーハン 木曜日 ホットドッグ風サンドと野菜スープ 金曜日の今日は またまたチャーハンの予定 適当すぎて絵にならないお昼ごはん。 週末も平日も 毎日家族3人で一緒に食べる 不思議なお昼ごはん。 引っ越しに伴い異動になったのだけど、 仕事をつづけています。 異動先の新しい職場には まだ1度も顔を出したことがなく、 テレワークの毎日です。 いま、心のうちを言葉にすると、 自分にも大好きな人…
ここ数日、めまいのような頭重のような 体調不良がつづいているので、 最小限の力で過ごしている。 とはいえ、 私の場合のこの不調は、 横になっていたからといって 良くなるわけでもないような気がして、 久しぶりに自分をふるいたたせて 早朝の静かな道をほんの10分ほど のろのろ歩くように走ってみた。 コロナじゃなかったら お弁当をもってピクニックにいきたいような場所が この町にもいっぱいある。 半年後、1年後、 きっと私はこの町を とても好きになっているように思う。 帰って手をごしごし洗って うがいをしたところで、 くらくらしてきて、 またソファーにたおれこんだ。 やっぱりもうしばらく 必要最小限の…
娘が遊びくるっているうちに寝てしまい、 夜中に目を覚ますと ベッドの上にカッターや鋏や ふたのあいた油性ペンやらが 散乱していた。 寝落ちした私のよこで 娘が夜な夜な工作をして、 そのまま寝てしまったのだ。 危険すぎる。。。 ここでの暮らしをはじめて もう1週間以上たつのに、 私はまだどことなく 仮のくらしの気分でいる。 カーテンも合っていないままだったり、 クローゼットの中やキッチンの収納庫も とりあえずと はちゃめちゃにつめこんだまま。 収まらなかった巨大なあれこれは まだ部屋の隅に ドカンと積み上がっている。 基本的に家族全員が家ごもりの日々で、 以前よりずっと時間があるというのに その…
なんなんだか いろんなことが上手くできないのだ。 たとえば半熟のゆで卵、 どうも殻が上手くむけない。 クックパッドにお世話になってみても、 こんなやり方…あんなやり方…と おたおたしてるうちに なぜかいろんなやり方をまぜこぜにして 失敗する。 たとえばはてなブログ、 ある時ふいに ブックマークへのスターのつけ方が 分からなくなった。 「前あったとこに☆がない! この☆なんかちがうよね? なんでだろう。 明日には元にもどってるかな」 と、スマホをおく。 でも、その明日がきても やっぱり私の記憶の中の「元」ではなくて、 どうやらそんな明日はきそうもない。 なのに、調べることさえ上手くできない。 そ…
転勤後、夫は1日出社しただけで、 昨日からテレワークになりました。 娘も転校後の登校は、 始業式の1日のみ。 もやもや、ざわざわ、はらはら を はらいのけながら 大騒ぎして引っ越してきたんだけど、 仕方ないな。 娘は毎日ひどい姿勢で ユーチューブばかりみていて、 私は数時間ごとに怒り散らす。 退屈してくっついてくる娘に夫は時々 おののくほどの怒声をあげる。 「痛い!さわるな!」 と、それはそれは、 ひどくおっかない声で。 夫の怒声のでどころが 娘のためではなく ただただ夫自身の問題であることに、 私はまた腹をたてる。 私は娘のために怒っているっていうのに、 娘の健康のため、 娘の将来のため、 …
引っ越し日に義父が亡くなり、 1週間忌引きで仕事を休んだ夫は、 今日が転勤後、初の出社。 娘は今日が始業式で、 転校後、初の登校…… なのですが、 明日からGWまで またお休みです。。。 すっかり荒れ果てているように 私が感じていた暮らしは、 娘にとっては楽しかったようで、 ゴミ屋敷のような新居に ダンボール箱で家をつくりだしたり、 ユーチューブでちびまる子ちゃんを 何本も何本も見続けたり、 コンビニの菓子パンにすっかりハマったり。 「そろそろ生活をたてなおすからね」 と言うと、 がっかりした顔で頷く。 久しぶりの 我が家っぽい平日朝ごはん。 がやがやしたキッチンで味噌汁を。 お味噌はこれから…
義父の死亡に伴う手続きをしに、 昨日、義母と町の役場に行った。 ひとつの書類をだすごとに 担当者がいれかわり、 義母はその度に 名前と住所、同じことを何度もかく。 義父と義母のマイナンバーカードを 誇らしげにふりかざしてみたものの、 しれっと流された。 そうか、マイナンバーカードは いろんな処理がさくっとできちゃう 魔法のカードじゃなかったわね^^; お義父さんがいなくなってしまった今も、 義実家はにぎやかだ。 娘はいとこたちとはしゃぎまくり、 お茶がわりにジュースをのみ、 ことあるごとに甘いお菓子に手をのばす。 楽しくてたまらない様子で、 私のことなど もはや目に入ってはいない。 ソファーで…
一昨日のこと。 今年はじめてみた雪に、 娘は歓声をあげた。 もう、あと数日で3月も終わるというのに。 引越しの搬入日。 空気がこもらないようにと 開け放っていた窓の外 はげしく雪が舞っていた。 美しいというよりは どこかくすんだ白の世界。 どうりで冷え込むはずだ。 慌ただしい作業の手をとめて 息をのむ。 次々と運び込まれるダンボール箱は 冷たく、ひどく濡れていて、 それは私を絶望的な気分に落とし込めた。 コロナとか雪とかコロナとか。 なんだかなぁ。 そんななか、 引っ越し業者による搬入が終わり次第、 荷解きもままならないまま 前日になくなった義父のもとへ 飛び立つ必要があった。 とりあえずその…
5日前、急遽有休をとり 娘とふたり新幹線にとびのり駆けつけた うちから片道5時間だった 義父の入院する病院。 息苦しげな義父の目は宙をさまよい、 もはや義母のことも 私と娘のことも とらえていないように見えた。 病室に入るまではずみ足だった娘は、 困ったように強張った笑みをうかべながら 義父の横たわるベッドから距離をとった。 義母の呼びかけに反応をしない義父に、 私は大きな声で呼びかけた。 「おとうさん、もうすぐこの子、 2年生になりますよ」 と言ったとき、 義父はその日はじめて 口もとをほころばせ、 ううっとうなるように返事をした。 壁にくっついていた娘が 「あっ」と小さな歓声をもらすのが …
不要不急の移動は自粛するように といわれている地から、 不要不急の移動は自粛するように とさらにいわれている地へと、 今日移動する。 もはや、この引っ越しは 本当に必要なの?急ぎなの? と問いかけると、 「行くしかないやろ」 と、夫は不機嫌をあらわにした。 出発の今日は雨空で、 窓を開け放った部屋の中はやけに寒い。 搬入の明日は、さらに冷え込むそうで、 厚手の服を用意しなかったことを悔やむ。 不安ばかりがつきまとう転居だからこそ、 どうにか笑いを絶やさずにいたい。 そこで、 引っ越しの日、不機嫌は禁止! と昨夜、夫と娘に提案した。 「明日、機嫌悪くなったひとが負けね! 負けた人が3人分の明日の…
夢の中ではどうも知り合いらしい 厄介なその人は 不気味な笑みを浮かべ、 追いかけてくる。 私は、友人らしき人と一緒に 逃げるのだけど、 厄介なその人はどこまでも 笑みを浮かべながら追いかけてくる。 目が覚めたとき 全身がびりびりとしびれ、 うっすら汗ばんでいた。 昨日の夜 白いごはんをおかわりした娘が 「海苔を切るはさみを貸して」 と言ってきた。 「キッチンばさみはもう引っ越しの ダンボールの奥にしまっちゃった」 と言うと、きぃきぃと怒りだす。 もともと不機嫌だった夫は、 娘のきぃきぃにさらに不機嫌になり、 怒声をあげたあと ふてぶてしい顔で 別室へと去って行った。 「なんなんよ、もう!」 私…
引っ越しは今週末だけど、 夫は明日から 引っ越し休暇らしきものにはいるらしい。 私は金曜日まで仕事だから、その間に 今までふんぞり返ってたのも納得がいくくらい さぞかしがんばって 残りの荷物をまとめ 掃除に励んでくれるのだろう……(ー_ー) 最後の学童弁当は、 娘の強い要望により またチャーハン。 「スキ」のメッセージには 今日は気づいてもらえそうもないな。 花粉のせいか、 昨日の暴食がたたったせいか、 昨夜からアトピーで顔面がただれ、 こりゃもうダメだと 薬を塗りたくる。 顔から首がじんじん、じんじんしている。 向こうの部屋から 夫の激しいくしゃみがきこえてくる。 娘は口をあけて眠っている。…
いつもの通勤と同じ電車に 娘と一緒にとびのった。 7時すぎの車内はぎゅうぎゅうではないけれど、 乗り換え後に 人口密度はぐんと高くなる。 マスクをしていなさい、 と何度言っても 気がつけば 娘の鼻はマスクからとびだしている。 私の勤務地である駅におりたった時、 「わぁー、すごい!人がいっぱい」 と、娘が歓声をあげた。 本来なら会社に向かうはずだった 足と頭を方向転換する。 新幹線の駅へ向かう電車を待ちながら、 スマホで予約していた新幹線を 1本早いものに変更した。 義父がもうながくはないと 昨晩義母から私のLINEへ連絡があり、 急遽、週末に行かなかった私と娘で、 義父の入院する病院へ行くこと…
早朝5時前に夫が家をでた。 始発の電車にのり、新幹線にのり、 義父の入院先にたどりつくのは10時頃。 大腸がんと闘う義父の調子がわるく、 お義母さんからよびだされ 夫がとんで帰るのは今月2回目。 前回看護師さんから状況をきいてきて、 もうあと1年くらいかもな と話していた夫が、 今回は先に駆けつけた弟さんからの電話をうけ、 もうダメかもな と言った。 昨夜、娘は何度も義父の様子をきいていた。 ごはんは食べれるの? とか 食べれなかったらたいへんやん とか 目はあけてるの? とか おしゃべりもできないの? とか がんって生きてるの? とか がんってなくならないの? とか。。。 3連休最終日の今日…
娘が木曜日に学童で 明日うちにあそびにきてね、 と友だちから言われたそうで、 しっかり計画を記してきた。 4時に起きて、6時に出発って。。。 持ち物まで決めてきたようで。 。。。 午後はべつの友だちと 母娘で公園に行く約束をしているし、 引っ越しの準備もあるし、 コロナ問題もあるなか おうちにお邪魔するのは…… んんんー って、顔をしかめると、 娘は泣き叫び始める。 いや、だってね って、懸念事項をならべたてると、 娘はなおも泣き叫びながら言い返してくる。 さんざん怒声をあびせあったすえ、 先方のおかあさんに連絡し、 マスク着用で一緒に公園で遊ぶことに。 決まったとたん、 おしゃれしなきゃー …
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